でも東京から簡単には行けないお店。
行きたい行きたいと言っていると、ひょんなことから「みんなで行こう」ということになり、
ひょんなことからクルマを出していただけることになりました。
かつて水木しげる大先生とお話したときに、「念じるだけで空を飛ぶ仙人の気持ちが、最近よくわかってきた。」
という言葉をお聞きしたのですが、なるほど・・・念じれば実現するとはこのことか、と。
さて、向かったのは長野県。
訪れたのはこちらのお店。

「スリランカ料理店 スジャータ」
毎年代々木公園で開催されるスリランカフェスティバルの常連なのですが、毎年毎年「ここ、美味しいなぁ」と思い続けていたお店なんです。
やっとたどり着きました。
仙人のように念じていた甲斐があったというものです。
たどり着いて、最初に驚いたことがあります。

「スリラー」!?
なんですか?いきなり。
安室奈美恵のファンを「アムラー」、ララ・フリン・ボイルのファンを「ラララー」と呼ぶように、スリランカ料理ファンのことを「スリラー」と呼ぶのか???
なら「スリランカ料理好きのディナー会」は「スリラー・ナイト」と呼んだらよいのか??
♪Cause this is Thriller,Thriller night.
And no one's gonna save you from the beast about you strike...♪
とかなんとか大合唱しながら、後ろ向きに入店するみんな。

ポウッ!!

ポウッ!!

ンガッ!!
マイケルがなかなか抜けないみんなですが、店内は結構ひろびろ。
「ちょっとインドっぽさをチラ見せして客層拡げようかな~」なんて日和ったところの全くない、全身スリランカな内装が好印象ですね。
そして壁にはスリラーナイトなマイケル・・・ではなく、ロカビリーナイトな藤井フミヤ氏のサインが。

『はるばるスジャータまでやって来ました。大満足!おいしかった!』
これはファン垂涎、ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれた君だけを信じて泣いていたねあの日、ガラスのピアスに弾けてにじむ最後のアメリカの夢をプレゼントフォーユーした、まさにフミヤートなひと言ですね。

生ビールとサラダがやってきました。
長野県でいただくサラダは、どことなくおいしい気がします。
スターターはこちら。
・・・って、おい!!!

★ブリヤーニ ¥1400
いきなりの必殺ハイパーカロリーメニュー!!
これこそ、あの藤井フミヤ氏が悲しくてジェラシーしたという、絶品ブリヤーニです。
インドのビリヤニと異なりライス自体には具材を混ぜこまず、でっかいグリルドチキンレッグをオン。
ミャンマーのダンパッウにも似た見ためですが、サフランなどスパイス香がかなり強くかなり力の入った一品。
実際これが困ったほど美味く、長野県の名産品にしたいほどのレベルですよ。

★コットロティ ¥1000
これこそスリフェスでおなじみ屋台の味!!
厨房奥の大きな鉄板で、包丁をタカタカ叩く音。
野菜とマトンたっぷりで安定のクオリティです。

★カトゥロス ¥1000
玉ねぎ、ジャガイモに加えツナが入った、いわばスリランカのカレーコロッケ。
直径4、5cmほどのものが一般的だと思うのですが、ここのは1.5倍ほどの大きさ!!
ケチャップ以外にチャトニ的なグリーンチリソースが付いてきたのですが、さわやかな辛さが食欲を増進します。
・・・って、初っ端から炭水化物オンパレードですね。

★梅酒ジンジャー
爽やかな酸っぱさのお酒を挟みましょう。これ、おススメです。

★イディアッパ
またの名をストリングホッパー。
米粉から作った麺状の食べ物です。(また炭水化物ですが)
ちょっと塩気強めの出来たてプルップル。
そのままでも美味しくいただける勢いですが・・・やはりカレーに合わせましょう。

(右から)
★チキンカレー
★マトンカレー
★サバカレー
★ロティ
このニャンニャンの肉キュー的レイアウトがナイス。
・・・また炭水化物を頼んでしまいました(笑)

よくほぐれたチキンにブラックペッパーが良くしみて美味いチキンカレー、
ビシッと辛口に決まったマトンカレー(これが一番好み)、
スリランカらしい魚出汁がよくしみたサバカレー。
どれも長野県とは思えない仕上がりです。

★ミックスカレー ¥1200
こちらはちょっと牧歌的なビジュアル。
海老カレー、野菜カレーにボルサンボル、パパダムなどがライス上にミックスされた一皿です。
いや~満足満足。
はるばる長野まで来た甲斐があったなぁ・・・
・・・なんて、満足するのはちょっと早い。
まだ解けていないのですから。
「スリラー」の謎が!!!

★スリら~(チキン) ¥750
・・・えっ???ラーメン???
そう、実は「スリラー」とは「スリランカラーメン」の略。
なんとスリランカ式カレーラーメンのことだったのです!!!
これには同席した長野のラーメンマニアもビックリ。

しかもこれが美味い。
日本と同じく出汁文化のスリランカですから、ただのカレーラーメンじゃなくちゃんとコクがある。
そして驚くべきは、麺にもしっかりコシがあり、茹で具合も完璧。
これは、なんちゃって面白メニューなんかじゃなく、長野県の名産品にしたいレベルです。(またか)
もちろんお店が「長野のスリランカ料理店」ですから、ラーメンクラスタの皆さんにはノーマークなのでしょうが・・・是非食べていただきたい!!!
「俺だけが知っている特ダネラーメン」を気取るのは今ですよ!!!

★キリパニー ¥350

★ワタラッパン ¥350

★アボガドとマンゴーパフェ ¥500
スリランカデザートも充実。
ラーメン後にいただくスイーツとは思えない(笑)

聞けば今年のスリフェスへの参加はまだ未定とのこと。
やはり経費やらなにやら大変だそうで。
となればやはり、この長野の地でもっとスリランカ料理が盛り上がらねばなりませんね。
藤井フミヤ氏が遠征できるのだから、あなたにできないはずがない。
地元の人も、そうでない人も、カレーの人も、ラーメンの人も、要注目のお店ですよ。

ご一緒した皆様、ありがとうございました。
●「カレー細胞」Facebookページはじめました。
https://www.facebook.com/CurryCell
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。




- 関連記事
-
- 北信州でまさかのMEALS READY!至福の南インド料理。「モンマルシメ」(牟礼) (2017/10/06)
- ヤバイ!サバイ!リピ確定!「タイ料理 サバイ」(中込) (2013/07/17)
- 待望の、長野スリラー・ナイト!!「スリランカ料理店 スジャータ」(中込) (2013/07/16)