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松本清張、田川水泡、井伏鱒二・・・西荻文化発信地。「こけし屋 本館」(西荻窪)
category - [中央線 阿佐ヶ谷~西荻窪]
2013/
06/
12飲食店を巡る楽しみの一つとして「あの人の行きつけのお店を訪問する」というのがあります。
それは好きな芸能人だったり、文化人だったり・・・
ということで本日は西荻窪駅前の老舗「こけし屋 本館」へと訪問。
どっかの芸能人が番組で紹介した・・・というレベルのお店ではないですよ。
1Fが洋菓子販売、2階が喫茶室、そして3階がレストラン。
その他、脇の道を入るとカジュアルレストランがある「別館」が。
「別館」では毎月第二日曜に「グルメ朝市」を開催、地域の人で賑わっています。
本館1Fでは色とりどりのケーキがズラリ。
どれも昭和的な懐かしさがあり、お値段も庶民価格。
「パパおみやげ忘れないでネ」のキャッチコピーは、西荻っ子ならニヤリの名物です。
・・・かように西荻窪の街に密着したこの「こけし屋」、かつては二階が畳敷きの小さなお店でした。
戦後の焼け野原でなんとか残った洋品屋の建物で、甘味を提供し始めたのが「こけし屋」の始まり。
「こけし会」と称し近隣の文化人を招いた文化講座を毎週土曜に開催したこのお店は、
いつしか文化人が集まる場所として知られてゆくことになります。
田川水泡、井伏鱒二、徳川夢声・・・そして松本清張。
物凄い顔ぶれですね。
お店のトレードマークの女の子の右下にある「す」の文字。
これも「こけし屋」に集った文化人のひとり、洋画家の鈴木信太郎のイニシャルだったりするのですから。
この日は3階の「レストラン」へ。
「フランス料理」を謳ってはいるものの、昔ながらの気品溢れる洋食レストランと言ったほうがピンとくるでしょう。
このお店の雰囲気!
清楚な昭和の品のよさ。
女優で言えば・・・高峰秀子あたりかしら?
この雰囲気に対抗できるのは都内では目黒「ウエスト」くらいかな。
★こけし屋特選プライベートワイン(ロゼ) ¥420
フランスより直輸入しているワイン。
ピンクのクロスに白いレースのカーテン、ピンクのカーネーションに斑入りの葉っぱ。
そこにロゼ、なんだろうこの総天然色映画なビジュアルは・・・!!
★牛舌の赤ワイン煮込 ¥2310
まさにこのお店の雰囲気に似つかわしい一品。
やわらかな舌触り・・・舌と舌が触れ合う舌触り・・・バクバク食べるのは勿体無い。
★ビーフカレー ¥1260
松本清張は「決まって昼頃やって来てはカレーやシチューを黙々と食べ、夕方まで原稿を書いて過ごすのが常だったそう。引っ越してからも足しげく通い亡くなる年の正月にも家族に伴われて食べにきた」(by「サライ 93年10月7日号」)
とのこと。
やはりあの推理小説のスパイスが効いた展開は、スパイス摂取をしながらのものなのですね。
カレーポットの中のカレーは水分が飛ぶほど煮込まれたゴッテリ系。
この濃厚さ、良いですね~!!
流石というべきか、ビーフもほろっと絶品。
歴史ある洋食屋のカレーとしては良心価格なのも嬉しいところ。
この雰囲気、そして幾多の文化人たちと同じ空気を味わっているという感慨。
創作意欲がもりもり湧いてきますね。
昨今の若者にはちょっと近づきがたい空気感なのも、これまた独特でよい感じです。
お会計、レジの後ろにはたくさんの古いこけしが。
そして壁にはお店のマークの原画であろう鈴木信太郎の絵と・・・もうひとつ。
絵の裏にとある秘密が・・・
松本清張ファンならば、お店の人に聞いてみてくださいな。
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それは好きな芸能人だったり、文化人だったり・・・
ということで本日は西荻窪駅前の老舗「こけし屋 本館」へと訪問。
どっかの芸能人が番組で紹介した・・・というレベルのお店ではないですよ。
1Fが洋菓子販売、2階が喫茶室、そして3階がレストラン。
その他、脇の道を入るとカジュアルレストランがある「別館」が。
「別館」では毎月第二日曜に「グルメ朝市」を開催、地域の人で賑わっています。
本館1Fでは色とりどりのケーキがズラリ。
どれも昭和的な懐かしさがあり、お値段も庶民価格。
「パパおみやげ忘れないでネ」のキャッチコピーは、西荻っ子ならニヤリの名物です。
・・・かように西荻窪の街に密着したこの「こけし屋」、かつては二階が畳敷きの小さなお店でした。
戦後の焼け野原でなんとか残った洋品屋の建物で、甘味を提供し始めたのが「こけし屋」の始まり。
「こけし会」と称し近隣の文化人を招いた文化講座を毎週土曜に開催したこのお店は、
いつしか文化人が集まる場所として知られてゆくことになります。
田川水泡、井伏鱒二、徳川夢声・・・そして松本清張。
物凄い顔ぶれですね。
お店のトレードマークの女の子の右下にある「す」の文字。
これも「こけし屋」に集った文化人のひとり、洋画家の鈴木信太郎のイニシャルだったりするのですから。
この日は3階の「レストラン」へ。
「フランス料理」を謳ってはいるものの、昔ながらの気品溢れる洋食レストランと言ったほうがピンとくるでしょう。
このお店の雰囲気!
清楚な昭和の品のよさ。
女優で言えば・・・高峰秀子あたりかしら?
この雰囲気に対抗できるのは都内では目黒「ウエスト」くらいかな。
★こけし屋特選プライベートワイン(ロゼ) ¥420
フランスより直輸入しているワイン。
ピンクのクロスに白いレースのカーテン、ピンクのカーネーションに斑入りの葉っぱ。
そこにロゼ、なんだろうこの総天然色映画なビジュアルは・・・!!
★牛舌の赤ワイン煮込 ¥2310
まさにこのお店の雰囲気に似つかわしい一品。
やわらかな舌触り・・・舌と舌が触れ合う舌触り・・・バクバク食べるのは勿体無い。
★ビーフカレー ¥1260
松本清張は「決まって昼頃やって来てはカレーやシチューを黙々と食べ、夕方まで原稿を書いて過ごすのが常だったそう。引っ越してからも足しげく通い亡くなる年の正月にも家族に伴われて食べにきた」(by「サライ 93年10月7日号」)
とのこと。
やはりあの推理小説のスパイスが効いた展開は、スパイス摂取をしながらのものなのですね。
カレーポットの中のカレーは水分が飛ぶほど煮込まれたゴッテリ系。
この濃厚さ、良いですね~!!
流石というべきか、ビーフもほろっと絶品。
歴史ある洋食屋のカレーとしては良心価格なのも嬉しいところ。
この雰囲気、そして幾多の文化人たちと同じ空気を味わっているという感慨。
創作意欲がもりもり湧いてきますね。
昨今の若者にはちょっと近づきがたい空気感なのも、これまた独特でよい感じです。
お会計、レジの後ろにはたくさんの古いこけしが。
そして壁にはお店のマークの原画であろう鈴木信太郎の絵と・・・もうひとつ。
絵の裏にとある秘密が・・・
松本清張ファンならば、お店の人に聞いてみてくださいな。
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