まず一種め。

チカメキントキ
学名:Cookeolus japonicus
英名:Big eye、Longfinned bullseye
別名:メヒカリ、カゲキヨ、カネヒラ、アカメ、キヌダイ、タビノオトト、キントキなど
最大長:30cm
原産地:房総半島以南の太平洋、インド洋 水深100m以深
写真では判りませんが、腹ビレが大きいのも特徴。
秋から初冬にかけては脂がのり、
甘みのある鯛のような味の大変おいしい魚なのですが、
シーズンを逃すと旨みに欠けるのだそう。

味のある表情。
深海の小日向文世とでも呼びましょうか。
次に2種め。

ハシキンメ
学名:Gephyroberyx japonicus
別名:ゴソ、パン
最大長:30cm
原産地:相模湾~鹿児島 水深300~600m
成魚は深海に棲んでいますが、若魚は沿岸にも現れます。
伊豆地方を中心に食用にもされ、身がしまっておいしい魚なのだそうです。

近年、人気が上がっているらしく、高級魚の仲間入りも近いとか。
・・・ところでみなさん、
深海に棲む生き物には、綺麗な赤やオレンジが多いのにお気づきですか?
そんな派手な色をしていたら、敵にすぐ見つかってしまうのでは・・・?
そう考える人がいても不思議ではありません。
しかしそうではないのです。
赤という色は、可視光線のなかで最も波長の長い色です。
水に差し込んだ光は波長の長いものから順に吸収されていきます。
そして水深200mほどになると青一色の世界となります。
つまりこのくらい深くなってくると赤は光を反射せず暗く沈み、
とても見えにくい色になるのです。
そう、深海魚の赤い色は保護色なのです。
深海の世界では赤ければ赤いほど地味。
赤い彗星シャアも、
林家ペー&パー子も、
石川遼の赤ズボンも、
深海では見えないほど地味。
所変われば常識も変わる、いい例ですね。
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09/03/20~09/05/10
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