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2009/05/06

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~深海生物特集(11)~ ”古代ザメ” ラブカ

category - サメ&エイ
2009/ 05/ 06
                 
FLYING ROPEFISH!
ラブカ
学名:Chlamydoselachus anguineus
英名:Frilled shark
最大長:2m
原産地:世界各地の海 水深600m付近

深海に生息する古代ザメの生き残り。
随所に現生の他のサメとは異なる原始的な特徴を備えており「生きている化石」と呼ばれています。

まずその頭部。
普通のサメは鼻が前方に突出し、口はその下に付いています。
獲物を探す嗅覚を増すための進化です。
しかしこのラブカの場合、口はほぼ最前面。
これは化石でのみ知られる古代ザメ、クラドセラケなどと共通する特徴です。

次にエラ。
通常のサメには左右に各五個の穴。
しかしこのラブカは左右各六個あります。
FLYING ROPEFISH!
鰓裂間の膜は大きくヒダ状で、
フリルのように見えることが英名フリルドシャークの由来とされます。

そして歯。
FLYING ROPEFISH!
フォークのように三又となった独特の形をしています。

下の映像は2007年1月に「あわしまマリンパーク」のスタッフによって捕獲された時に撮影された貴重な映像。
生きた状態が撮影されるのは非常に稀で、この映像は世界各地にニュースとして報道されました。

見るからに醜怪なその姿・・・
しかし冷静に考えてみるとこのラブカ、深海から引き上げられて弱っているはずですから、
「生きた姿」というより「瀕死の姿」といったほうが正解かも。
実際このラブカは捕獲後数時間で死亡したそうです・・・合掌。

かの有名なシーラカンスが生き延びたのも深海。
世界の海にはまだまだ、絶滅したと思われていた生物が息を潜めて生き延びている…それは間違いないことなのでしょうね。

(今回の特別展では剥製による展示になります。)


 ◆→『深海生物特集』全14回目次◆

サンシャイン国際水族館
Deep Sea~深海の不思議な生きものたち~
09/03/20~09/05/10
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コメント

非公開コメント
        

5. Re:無題
>sakayasanさん
この映像が新種発見映像だったら、名前は間違いなく「ゾンビシャーク」になってたでしょうね。
4. 無題
この映像は見たことありますね
恐い・・・
死んでるのに動いてるみたいな雰囲気(@_@;)
3. こんばんは!
ペタありがとう!
2. 無題
>こぴこぴさん
原始的なもの、奇怪なものほど魅力的なのは何故なのでしょう…
ひょっとすると我々の進化の過程で刷り込まれてきた遠い記憶と深い関係があるのかも知れませんね。
1. すごい
すごいですよね。
ラブカもゴブリンシャークも・・・・・。
奇怪なのに、思わず見てしまいます。