その不思議な響きに導かれ、ランチでの訪問。
「ライムズ インディア」
店内musicはDead or Alive.
ピート・バーンズの野太い声に乗ってナンを叩くインド人、ちょっと他では見たことありません。
白と黒を基調とした店内はなるほど確かにnot indian but the bar.
しかしよく見ると黒いスツール&チェアーは黒いガムテープをグルグルに巻いたre-constraction 仕立て。
マルタン・マルジェラ調と言えば聞こえはよいですが、資金面での苦労が垣間見えますね。
ビリヤニ ¥1080
はて、チキン?マトン?何ビリヤニだろうな~と思って注文したのですが・・・
なんと驚きの・・・
プレーンビリヤニ!!
肉はおろか、野菜も見える形では一切入っていません。
しかもライスは均一なオレンジに炒められた超ミニマリズム。
ビリヤニという料理を脱構築した、これまたマルジェラ的ビリヤニです。
そしてセットにはライタではなく・・・
マッキニーソース。
つまりチキン抜きのバターチキンです。
この徹底したミニマリズム追求の美学、恐るべし。
平たく言えば、具なし炒めビリヤニに具なしバターチキン。
普通ならdisりたくなるものですが、案外美味いから困ったもの。
適度なスパイシーさで味が引き締まっているのです。
ただそれが計算され尽くしたミニマリズムによるものなのか、たまたま肉を切らしていてそうなったのか、微妙な風合いが心ざわつかせます。
ホットチャイ ¥100
うん、これはちょっとイマイチ。
ただ色あいは非常にマルジェラ的だ。
しかしよく考えたら、どのあたりが「indian × japanese dining」なのか?
それがわからないあたり、非常にインド的なのでした。
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ライムズ インディア (ダイニングバー / 三田駅、田町駅、芝公園駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.2
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