マレーシアとシンガポールで長く腕を振るったベテランシェフ、リヨンさんのお店です。

誇らしげに店内ではためくマレーシア国旗。
アメリカの星条旗に似ている理由は「謎」「偶然?」とのこと。
マレーシア料理と一口に言っても、華僑系料理あり、タイ料理に近いものあり、インドの影響を受けたものあり、
また、様々な地域によっても料理のバリエーションは千変万化。
こちらのお店は料理、ドリンク、デザートと、他では見かけない珍しい料理が沢山。
そして面白いことに、メニューに「ケラン風」とか「ペナン風」とかいう、
それぞれの料理のローカリティがしっかり記載されているんです。
眺めているだけでもマレーシア料理の多様性を楽しむことができますね。

アンパン風 あつあつ鉄板豆富 ¥1365
中華とも、東南アジア料理ともつかない不思議な料理!
ギュッと固い豆腐とひき肉、ミックスベジタブル、そして生玉子が濃厚ソースの上でジュウジュウ。
ちなみにアンパンはクアラルンプール郊外に位置する町。
だからかどうかはわかりませんが、ちょっと下町っぽい味わいが楽しい一品。
(お値段は銀座価格ですが・・・)

見てください、この巨大なタイの頭!
他にオクラや茄子が大きめカットでゴロゴロ。
カレー自体はタマリンドの酸味がかなり効いていて、どことなく南インド料理のような風合いです。
他のマレーシア料理店で今までいただいたフィッシュヘッドカレーとはだいぶ違う味わいですが、
南インド料理も好きな私としてはこれはこれで嬉しい!
ちなみにパンコールとはリゾートに人気の離島だそうです。
イポー風地鶏釜飯 ¥1470
地鶏たっぷり、椎茸たっぷり。
ネットリとした食感とおこげのガリガリ感がたまりません。
味はかなり濃く、時折出てくるホールペッパーもスパイシー!
これは締めに最高な一品だなぁ。
イポーはマレーシア第二の都市で、人口の7割が中国系なのだそう。
なるほどなるほど。

ラサ特製バナナ春巻き ¥578
これまた独特なデザート。
揚げた春巻きの皮はギュッと固く、砂糖漬けのようになっています。
細かく砕かれたピーナッツがブワッとかかっていて、
どことなく中華菓子のようですね。
ちなみにお通し代は¥300。
リッチな立地だけあって、お値段は総じて安いとは言えないものの、
興味深い料理がたくさんあり、どれもしっかりとした味付け、辛いのが苦手な人も大丈夫と、
アジアンなおもてなしにはぴったりな良い店ですよ。
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ラサ マレーシア・シンガポール料理 (東南アジア料理 / 銀座駅、東銀座駅、銀座一丁目駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7
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