このあたり、昔から完全に三井の街です。
三井タワーに、三井住友銀行本店、それに三越も元々三井系ですよね。
しかもこの東京メトロ三越前駅って、三越が全額負担して作らせた駅なのだとか。
やはり経済は、財閥が動かしているのですね。
そんな経済が活発なこの街も、通りを一つ入れば昭和の面影が。

「らいん」
突き出しの看板には「カレー専門店 らいん」、メイン看板には「料理・カレー らいん」と書いてありますね。
実際には、昼はカレー専門店、夜は海鮮料理がメインの居酒屋としての営業を行っているお店です。
70年代から営業を続けるこの「らいん」、実はもともと、三井ライン興業という商船三井系の会社が経営していたもの。
現在は当時の従業員が味を引き継ぎ、お店を続けているのだとか。
やはりここにも三井の歴史がありました。
ビーフカレー ¥840
・辛口・シチュータイプ
ポークカレー ¥780
・甘口・マイルドタイプ
大盛 ¥150増
となっています。
オーダーをとりにくるのはチャキチャキ元気な江戸っ子お姉さん。
まさに看板娘って感じですよ。
まもなくカレーが登場。
ステンレスのお皿がなんともノスタルジック。
ビーフカレー ¥840
もちろん、辛口のビーフを選択しました。
玉ネギ、ビーフと、一見した感じではビーフシチューやビーフストロガノフのようですね。

でも、一口食べると、ん・・・なるほど。
確かに欧風テイストもあるにはあるのですが、ルゥ自体はかなりシャバシャバ。
いわゆるまろやかさやコクというよりも、ストレートにスパイシーな感じです。
むしろ、「デリー」や「ラホール」、「ベンガル」あたりのカレーが好きな向きにはビタッと嵌る味。
逆に、カレーにリッチなコクを求める向きには肩透かしかもしれません。
私はもちろん前者。
この、日本ともインドとも欧風ともつかない、むしろそこまでカレーのジャンルが分化する以前の、いわば原始的な味わい。
かなり好きですよ。
夜はボトル持ち込み自由。
お昼にはないようなカレーメニューもあるようです。
活きのいいお魚をつまみながら、レトロなカレーライスを楽しむ・・・いいですね。
ちょっと、行ってみましょうよ。
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らいん (カレー / 三越前駅、日本橋駅、新日本橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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