「カジャナ」
ガンジーの故郷として知られる西インド・グジャラート州。
ジャイナ教徒などのベジタリアンが多いこの地の料理は、サトウキビから作られたジャグリーという糖を用いた甘い味付けが特徴的・・・なのだと聞いているのですが、果たして?
ブラックイーグル ¥630
ビールがおいていてちょっと安心。
さて、お目当てのグジャラート家庭料理は、メニューブックとは別に壁に案内されていました。
ランチとディナーとで内容が違うようですが、ランチを手抜きしているということではなく、
現地でランチに食べるもの、ディナーに食べるもの、とそれぞれ再現しているよう。
志が高いですね!
もちろん・・・
グジャラート・ディナー・ターリー ¥1890
を注文です!
トマトスープ
印象的な甘みととろみがあるトマトスープ。中にパンが入っています。
かなり砂糖っぽい甘さを感じたので、シェフに「ジャグリーを使っているんですか?」と聞いてみたのですが、日本語会話はなかなか通じず断念。
ビーンズサラダ
チリビーンズ、ヒヨコ豆、ムングダルなど五種類の豆を用いたサラダ。
こちらは甘くなく、酸味たっぷりの仕上がり。
そしてメインのターリーが登場!
バクリー(粗挽きの全粒粉で作ったパン)
ドクラ(米と豆を蒸し焼きにしたもの)
キチュリ
豆カレー(ドライタイプ)
冬瓜のカレー
カディ(ヨーグルトと豆の粉で作る甘いスープ)
ぎゃあ~マニアック過ぎる!
通常メニューなのが信じられない!!
まずはお店の方のアドバイス通りカディをキチュリでいただいてみましょう。
カディ、甘いダルといった感じです。
私がイメージしていたグジャラート料理そのものです。
カチョリは半ば餅のように固まっており、とても素朴な味わい。
なんだかものすごく家庭の雰囲気を感じますね。
「クスム」にも通ずるような。
バクリーは分厚く小降りのロティのようなもの。
ちょっと酸味があります。
ドクラは胡麻たっぷり。
見た目ほど油っこさはありませんが、特にこれといった味付けもなく、おかずなのか主食なのか、その中間。
豆カレーと紹介されたものは完全なるドライ仕上げのサブジ。
油も塩もスパイスも控えめでかなり素朴。
冬瓜のカレーもかなり優しい味付けでした。
・・・と、ここまで食べてあることに気づく・・・
炭水化物メニューめっちゃ多いやん!(笑)
段々お腹がつらくなってきました・・・
まあ、一時間前に欧風ビーフカレー、そのさらに二時間前に山羊カレーを食べた私にも問題あるのですが・・・
大満腹!!
バクリーは一枚テイクアウトにしてもらいました!
「今日のバクリー、明日モーニング食べるオイシイ。インドでバクリーモーニング食べる」とはシェフの言葉。
どうやらグジャラートあたりでは、昼はチャパティ、夜はバクリー、で、朝は前日に作ったバクリーを食べることも多いのだそう。
満腹でさらに勉強になりましたね!
ココナッツアイス ガジャハルワ添え
もうデザートは別腹なんて言わないよ絶対な満腹状態ではありますが、これは美味しい!
ホットチャイ
これでフィニッシュほっとします。
とってもバランスのよいチャイでした。
南インド料理より、いや、ベンガル料理よりもさらにマニアックなグジャラート料理。
一品一品が甘かったり、薄味だったり、炭水化物づくしだったりと、流行るどころか、一般受けする要素は限りなくゼロ。
しかし、だからこそ、珍しいもの好きマニアにはたまらないお店だともいえます。
さあ、東京のインド料理マニアの皆様も、新幹線で行けちゃうグジャラート州へ!
GO!GO!
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カジャナ (インド料理 / 西中島南方駅、南方駅、新大阪駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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