カレー専門店以外にもオリジナルなカレーをウリにする飲食店がたくさんあります。こちら「カフェテラス古瀬戸」はその中でも独特の存在。
普通の喫茶店と思って中へ入っちゃったら、まず「えっ?」っと声を上げてしまうことでしょう・・・
広々とした店内は、極彩色の不思議時空。
摩訶不思議な巨大壁画は、女優で画家の城戸真亜子さんによるもの。
スタンダール・シンドロームに襲われそうな迫力です。
そして独特なのは内装だけではありません。
チキンカレー ¥980
いわゆる欧風カレーの類なのですが、具なしのルーと、
骨付きチキンのスープ、サフランライスというトリプル構成。
欧風カレーとしてはサラッとした、シンプルなカレーに・・・・

チキンの旨みたっぷりのスープを・・・・
サフランライスの上に合いがけしていただきます。
これがなんとも独特で楽しい味わい。
欧風カレーといえば、最初のうち美味しくてもだんだん単調で飽きてきたり、
後半重たく感じてきたりするのが難点だったりするのですが、
この方式だと、カレーだけで食べたり、チキンだけを食べたり、スープ単体で飲んでみたりと、
飽きることのない緩急で食べ進むことができるのですから、実にナイスなアイデア。
そもそもインドなどでは、混ぜることによる味の変化を楽しむのが当然だったりするわけですから、
日本で独自進化した欧風カレーをちょっとだけ先祖がえりさせてみた、と言えなくもなさそうですね。
食後にはやはりコーヒー。
・・・と、そこはカフェだけあって、いろんな種類が置いてあります。
ベトナム・コーヒー ¥525
練乳を沈めたタイプのコーヒーです。
スパイスの後の甘味が非常に嬉しいですね。
・・・と、こんな感じで、カレーを食べながらゆっくり時間を潰すことができそうなお店なのですが、
注意すべき点が一つ。
実はこのお店「パソコン禁止」なのです。
スマホ位なら大丈夫なのですが、小さなネットブックのようなものを取り出しただけでも「注意」されます。
長時間居座る客への対策なのか、単にお店の方がパソコン嫌いなのか、その真意は定かではなく、
facebookなどのチェックインもよろしくないのか、そもそもタブレット端末はどうなのかとか、なかなか微妙なものがあるのですが、
「どこか喫茶店に入ってメールチェックしよう」とか、「コーヒーでも飲みながら、次に行く店をネットで探そう」とか、
「ちょっと喫茶店でも入って軽く打ち合わせしませんか?」とか、そういったよくある動機でこのお店に入ってしまったら、結構最悪。
注文済ませた後で端末取り出そうとしたら注意され、注文しちゃったから出ることも出来ず・・・という地雷を踏んでしまうと、
チェックしなきゃいけないメールをチェックすることも出来ず、打ち合わせしたいのに資料が出せず、
食事を済ませた後にもう一軒別の場所を探さねばならず、と非常に困った事態となってしまうわけです。
そういった意味でも、普通の喫茶店と思って入る、随分驚くようなことになりますので、心して訪問すべし、というわけです。
ちなみに近所にある系列店「古瀬戸珈琲店」ではカレーを置いていないので、そのあたりも要注意ですよ。
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カフェテラス 古瀬戸 (カフェ / 神保町駅、新御茶ノ水駅、竹橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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