なぜって、仲良くなってから料理をいただいて、その味が自分の好みと全然ちがったら気まずいから。
逆に料理をいただいて「オッ!」と思ったら、比較的コミュニケーションを取るほうだと思う。
しかも話してみて、話題が合う相手だったらなおのこと。
*******************************
「本石亭」という、知る人ぞ知るカレー屋さんの存在は知っていた。
お店を営みながらも、なんと年間300食のカレー食べ歩きをしているマスターの噂も。
それだけ食べ歩いているのだから、当然私とのニアミスもあって、
都内某インド料理店で「あそこのカウンターの人、本石亭のマスターですよ」なんて遭遇があったり。
それでもこちらから話しかけることはありませんでした。
だって私、まだ「本石亭」のカレーを食べたことが無かったから。
神田駅からほど近く、しかし知らなきゃ見つけられないような路地裏に「本石亭」はありました。
和洋折衷な佇まい。
お店に入ると中は小さいカウンタースタイルで、洋食シェフのような身なりの、件のマスターの姿が。
ランチのメニューはシンプルに四種。
欧風カレー
インド風カレー
ドライカレー
キーマカレー
うち一番辛いキーマだけは完売だったので、次に辛いインド風カレーを注文してみました。

インド風カレー ¥800
マサラ豆トッピング +¥150
おっと見ただけでわかる、好きなタイプのカレー。
インド風を謳いながらも、カレーライスで育った日本人にしか作れないセンスを感じます。
で、一口食べてビックリ。
大好きな神保町「エチオピア」のカレーを髣髴とさせるシャバシャバスパイシー。
実際デフォルトとしてはなかなかの辛さで、エチオピアだと30倍くらいはあるかしら?
無理な人は無理、好きな人にはたまらない辛さです。
で、シャバシャバな中にも、欧風ソースのような微かなとろみが。
このバランスはなかなか面白い、他にないものですね。
さらにカレーに入っているチキンは、なんと本格的なタンドリーチキン。
トッピングしたマサラ豆もかなり手が込んでいて、まさに、
「本格インド料理のツボを知っている人が作った日本のカレー」といった絶妙な仕上がりとなっています。
これは美味しい!
食後、マスターに話しかけてみました。
一度某店でニアミスしたことを話すと、即座に「あ、コ○ン○ヴァースですよね?」との答え。
その時は背中合わせだったにもかかわらず、的確に憶えていてくれたことにビックリ。
その記憶力で年300軒行っていたら、確かに膨大な味覚の引き出しがあるのでしょう。
だからこそ、たったひと皿の中に、日本、欧風、インドと様々なエッセンスを散りばめた「本石亭」のカレーは、タランティーノの映画のようにマニアを愉しませるのですね。
基本、カレーをつまみに飲むのが好きらしいマスターは、私とも結構好みが近いようで、
話に出てくるお店の名前はツボに次ぐツボ。
「インド風カレーは『エチオピア』のカレーを意識して作りました」
なんて言葉はもう、「やっぱりそうですよね!」的素晴らしさなのでした。
あぁ、素晴らしいお店。
今度は飲み好きカレー好きを連れて、夜にでも訪問したいなぁ。
↓一日一回。クリックはこちら




店名 | |
---|---|
最寄り駅 | 新日本橋駅、三越前駅、神田駅 |
ジャンル | カレーライス、創作料理、インドカレー |
住所 | |
TEL | 03-3272-2909 |
営業時間 | 11:30~15:00 18:00~23:00 |
カレーライス 本石亭 (カレー / 新日本橋駅、三越前駅、神田駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
- 関連記事
-
- 串焼きバルの名物メニューは?「串焼きバル KUWON(くおん)」(岩本町) (2012/04/20)
- カレーマニアのツボを突く。「本石亭」(神田) (2012/04/10)
- ロックなカレー、赤坂から神田へ。「肉ロック70’s カンダーラ」(神田) (2012/04/04)