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最強コケ取り『フネアマガイ』
category - 貝類
2009/
04/
03
フネアマガイ(船蜑貝)
学名:Sepataria porcellana
別名:淡水アワビ、淡水トコブシ、タートルスネール
最大長:3~4cm
原産地:本州(紀伊半島以南)・四国・九州・沖縄、熱帯インド太平洋の河川
「最強のコケ取り」
の誉れ高い淡水巻貝の仲間。
河川の中流~上流の渓流域に生息し岩に強く付着して生活します。
分類上アワビやトコブシとは関係なく、
むしろイシマキガイなどに近い仲間です。
巻貝といっても殻はほとんど巻いておらず、楕円形の笠型。
水槽内ではガラス面などにぴったり張り付いて、
すばらしいコケ取りの能力を発揮し、
茶ゴケや緑スポット状のコケもモリモリ食べてくれます。
本当の話、この貝を入れた水槽はいつもピカピカ。
すさまじいコケ取り能力です!!
コケ取りでこの種に匹敵するのはカバクチカノコガイだけでしょう。

普通は細かい網目模様。
しかしこの写真のように稲妻模様の個体もあり、なかなかきれい。

蓋は軟体部に埋まっており外から見えません。
一旦ガラス面に張り付くとなかなか手で剥がす事すらできない吸着力を発揮します。
その防御力ゆえ、
スネークヘッドなどの肉食魚水槽でも生き抜くことが可能。
ほんとに重宝します。
しかし構造上、転倒すると起き上がれないことも多いので注意。
また、pHが下がりすぎると死亡します。
なお、この貝は、
成長するとガラス面や流木などに白い卵を産み付けるのですが、
野生下では、孵化すると川を降り海で浮遊生活を送った後、
幼貝になって川に遡上するという生態を持つため、
水槽内ではほとんど成長できません。
繁殖不能・・・ちょっと残念です。
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