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ブルーギルを持ち込んだのは・・・?
category - その他の魚
2009/
03/
30ブルーギル
学名:Lepomis macrochirus
別名:ビワコダイ(琵琶湖に生息するもの)
最大長:25cm(北米では40cm)
原産地:北アメリカ
北アメリカ原産のサンフィッシュの仲間。
エラ蓋の青い点がその名の由来です。
環境適応力が強く、水質汚染にも耐え、小動物から水草まで幅広く食べるだけでなく、、
卵と稚魚を親が捕食者から守る習性があり、
短期間で確実に個体数を増やすことができるため
世界各地で分布を広げています。

(琵琶湖博物館にて撮影)
日本でもその個体数の増加は、在来の生態系にとって深刻な脅威となっており、
2005年6月に施行された特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)では特定外来生物に指定されたため、鑑賞目的で新たに飼養することが禁止されています。研究・教育などの目的で飼養する場合には大臣の許可を受けなければならないことになっています。
ところでこのブルーギル、
いつ、誰が、何の目的で日本に持ち込んだのか、
知っていますか?
ブルーギルが日本にやってきたのは1960年。
当時の皇太子明仁親王がシカゴ市長から寄贈されたブルーギルを日本に持ち帰り、
食用魚としての研究のためとして飼育したのち、
1966年に静岡県伊東市の一碧湖に放流したのが移入のキッカケ。
当時は食用魚として養殖試験が行われ、全国各地の試験場にも配布されたのですが、
成長が遅いため養殖には適さないということが判明。
以後は釣りの対象として各地の湖沼に放流されていくこととなります。
そう、ブルーギルを日本に持ち込んだのはなんと、今の天皇陛下なのです。
「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、
水産庁の研究所に寄贈したもの。
食用魚として期待が大きく養殖が開始されましたが、
今このような結果になったことに心を痛めています」
即位後、天皇陛下はそう発言しています。
しかし当時は誰も、今のような事態は想像できなかったでしょうね。
ブルーギルの味はタイに似ると言われ、
ムニエルなどにするととてもおいしいのだそう。
しかし日本の汚染された川で釣ったブルーギルは臭くて食べられません。
ところが最近琵琶湖では「ビワコダイ」という名で
(ブルーギルの名では売れないのでしょう)
鮒寿司の代用品としての研究が進んでいるようです。
ただ忌み嫌って駆除するだけでなく、
本来おいしい魚なんだったら、
有効活用がどんどん進むといいですね。
正月にブルーギルのおカシラつきってのはさすがに嫌ですが。
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学名:Lepomis macrochirus
別名:ビワコダイ(琵琶湖に生息するもの)
最大長:25cm(北米では40cm)
原産地:北アメリカ
北アメリカ原産のサンフィッシュの仲間。
エラ蓋の青い点がその名の由来です。
環境適応力が強く、水質汚染にも耐え、小動物から水草まで幅広く食べるだけでなく、、
卵と稚魚を親が捕食者から守る習性があり、
短期間で確実に個体数を増やすことができるため
世界各地で分布を広げています。

(琵琶湖博物館にて撮影)
日本でもその個体数の増加は、在来の生態系にとって深刻な脅威となっており、
2005年6月に施行された特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)では特定外来生物に指定されたため、鑑賞目的で新たに飼養することが禁止されています。研究・教育などの目的で飼養する場合には大臣の許可を受けなければならないことになっています。
ところでこのブルーギル、
いつ、誰が、何の目的で日本に持ち込んだのか、
知っていますか?
ブルーギルが日本にやってきたのは1960年。
当時の皇太子明仁親王がシカゴ市長から寄贈されたブルーギルを日本に持ち帰り、
食用魚としての研究のためとして飼育したのち、
1966年に静岡県伊東市の一碧湖に放流したのが移入のキッカケ。
当時は食用魚として養殖試験が行われ、全国各地の試験場にも配布されたのですが、
成長が遅いため養殖には適さないということが判明。
以後は釣りの対象として各地の湖沼に放流されていくこととなります。
そう、ブルーギルを日本に持ち込んだのはなんと、今の天皇陛下なのです。
「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、
水産庁の研究所に寄贈したもの。
食用魚として期待が大きく養殖が開始されましたが、
今このような結果になったことに心を痛めています」
即位後、天皇陛下はそう発言しています。
しかし当時は誰も、今のような事態は想像できなかったでしょうね。
ブルーギルの味はタイに似ると言われ、
ムニエルなどにするととてもおいしいのだそう。
しかし日本の汚染された川で釣ったブルーギルは臭くて食べられません。
ところが最近琵琶湖では「ビワコダイ」という名で
(ブルーギルの名では売れないのでしょう)
鮒寿司の代用品としての研究が進んでいるようです。
ただ忌み嫌って駆除するだけでなく、
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有効活用がどんどん進むといいですね。
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コメント
14. 支配人さん
やっぱり美味しいんですか。
なめパックンみたいにフィッシュバーガーにならんかなぁ…
2009-03-31 18:28 ropefish URL 編集
13. つぼやきさん
「しまった!」と思っても時すでに遅し、ですね。
でも導入時にはポジティブな行いだった訳で、
なんとも悲しい話です。
2009-03-31 18:24 ropefish URL 編集
12. 松風さん
凄いですねー。
飼ってみたい…なんて思っちゃだめだめ。
確か海水魚のイシダイも輪くぐり芸を覚えるんですよね。
スズキ目は一番進化した魚類だと言われていますが、さすがです。
2009-03-31 18:17 ropefish URL 編集
11. あんちゃん さん
恐るべき生命力ですね。
自然発生した虫を食べていたんでしょうか??
2009-03-31 18:12 ropefish URL 編集
10. kein3650さん
どっちにしても高くつく…対処が難しいですね。
2009-03-31 18:09 ropefish URL 編集
9. 無題
ホントにうまいらしいですね
(^^)
ムーチング?
住み分けみたいな事も
不可能でしょうし・・
アメリカザリガニや
外来種の繁殖力は半端ないですね
^^;
2009-03-31 04:10 pride2004gp URL 編集
8. 恐るべし外来魚
いずれを見ても外来魚恐るべしですね。
しかしながら、ブルーギルの来日の由来
意外ですね。勉強になりました。
2009-03-31 00:31 つぼやき URL 編集
7. 輪くぐりギル
ギルは頭のいいサカナです。
もう20年も前の話ですが、高校の生物部の先輩が輪くぐりをギルにおぼえさせ、文化祭で見世物にしてました。
ひとなつこいですし、観賞魚としてもおもしろいヤツなんですが、ギルには罪なしでも、駆除やむなしですねー。
2009-03-30 16:40 松風 URL 編集
6. 無題
全く餌もあげずに、ヒーターも使わず、水換え無で雨ざらしにしてたんですけど、春夏秋冬1年間生き続けました・・・
その後多分鳥の餌食かなんかになって消えてきましたけど汗
2009-03-30 13:53 あんちゃん URL 編集
5. 成程…
では釣り上げてスグにではなく、少し置いてからがベストですか(笑)
2009-03-30 11:04 kein3650 URL 編集
4. yassanさん
北米のものは40cmになるといいます。
2009-03-30 02:38 ropefish URL 編集
3. riverstoneさん
だとすると調理も加工も面倒なのかも知れません。
2009-03-30 02:35 ropefish URL 編集
2. 無題
それは当のご本人さんも複雑な事でしょう。。。
ブルーギルやブラックバスもきちんと調理すればうまいらしいですが確かに水質が悪いところで育ったのは厳しいですね。何より日本の河川を綺麗に保つことが大事なんでしょうけど・・・
2009-03-30 01:52 yassan URL 編集
1. 食べちゃえッ!
バスやギルを観賞魚の飼料の一部に
すれば多少は駆除の役に立ちそう…
な気がします。
安ければ水族館も喜んで買いそうな気がするんですが… どうでしょう?
反芻家畜以外の家畜の飼料にも使えそうなんですが…
餌にしてるって話をあまり聞かないので
やはり加工段階でお金が掛かるんですかね?
安ければ、僕が熱帯魚の餌として欲しいくらいです。もちろん生きてるのはダメだから冷凍してもらって…
2009-03-30 00:36 riverstone URL 編集