なんとも魅惑的な店構えのこのお店、
基本は中華料理屋さんです。
基本は・・・なんて言い方をしたのには訳があって、
実はこちらの女性オーナー、ベトナム生まれ、広東籍の中国人。
そんな出自から「世界飯店」にはベトナム料理から広東料理までが
ラインナップされているというわけです。
その他、旦那さんの故郷マレーシアあたりの料理なんかもあって、
ちょっとした華僑文化圏オールスター。
人の生い立ちがお店を形作る・・・まさに「店は人なり」ですね。
焼鴨飯 ¥1000
こちらは「世界飯店」の数ある名物料理の一つ。
広東料理、とりわけ香港式の味付けなのだそう。
秘伝スパイスと蜂蜜を皮に塗り込んで一晩乾燥させた鴨肉を、
オーブンで焼くという手間がかかったもの。
パリッとした皮の鴨はまるで「肉付き北京ダック(庶民版)」といった感じ。
ちょっと骨を取りながら食べるのが手間と言えば手間ですが・・・
用いられた紹興酒の香りもインパクト大。
流石、とても印象的な一品であります。
この日はまだ仕事を残していたので、お酒は控えソフトドリンクを。
しかし、ありきたりのものじゃぁありませんよ。
ベトナム塩レモンジュース ¥250
日本ではここでしか飲めないとも言われる珍しいソフトドリンク。
しっかり漬け込まれたレモンの酸味甘味と塩味がマッチした、なんともヘルシーな味わい。
ベトナムで幼少期を過ごしたオーナーの思い出の味なのでしょうか・・・
国境を越え、世界を感じながら生きてきたオーナーの、
旅と人生に対するノスタルジィが詰まったこのお店、
連日夜中の一時か二時くらいまで営業しているという頑張りっぷり。
「電話で予約してくれたら、鴨まるごと一羽でも用意できますよ~」と笑うオーナー。
また、来たくなるではありませんか。
ご馳走様でした!!
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