スパイスラヴァーたちの聖なる隠れ家「bar まはから」。
まはからとはシヴァ神の化身Mahaa-kaala(摩訶迦羅)、つまり恵比寿大黒天のこと。
名付け親はあの松尾貴史さんです。
(「まはから」のマスターは松尾さんのカレー店「般゜若」のメニューディレクター。)
まさに隠れ家と呼ぶにふさわしいこの場所で、今年も冬の名物が始まりました。
「スパイス鍋」です。
四名からの予約で巡り合えるこの魅惑的な限定メニュー、
その芳香をとくとお楽しみくださいませ。
(-Phase Ⅰ 食前スープ-)
まず登場したのがこちらのスープ。
南インドのラッサムをベースにした、澄んだ味のスープ。
サンスクリットの爽やかな香りと味わい・・・(意味不明)
このスープがまさにスパイス鍋のスタート地点なんです。
(-Phase Ⅱ スパイシー鶏鍋-)
くつくつと鍋の中で煮えはじめるラッサムスープ。
そこに入っているのは、ツヤツヤの鶏肉。
鶏鍋でありながら、ラッサムの香り、
コリアンダーにマスタードシード、唐辛子の入ったスパイシーな鍋。
鶏肉のボリュームにはビックリ!!
まさに捌きたての超新鮮チキンなんです。
あぁ、なんとも贅沢品。
スパイスが染みた鶏肉が本当に旨すぎです。
柚子胡椒で味に変化をつける楽しみも、日本人の心を鷲掴み。
店内になんとも幸せな空気が充満しはじめたところで・・・
鍋に変化が起こります。
(-Phase Ⅲ スパイシー牡蠣白子鍋-)
鶏のあとに投入されたのは、まさかの牡蠣、まさかの白子。
ラッサムにこの組み合わせは、ひょっとすると地球上でここだけかもしれません。
鶏の旨味が充分に出たスープに、牡蠣と白子の味わいが加わり、パクチーどさり!
ここでも旬の食材の新鮮さが光ります。
あぁ、口の中にも冬が始まるよ。
(-Phase Ⅳ スパイシーキノコ野菜鍋-)
刻々と鍋は変化します。
映画マニアの間でPhase Ⅳといえば昆虫パニックですが、こちらの鍋では違います。
鶏、牡蠣、白子の旨味が複雑に重なり合った贅沢なスープに投入されたのは、野菜とキノコたち。
しみるしみるよ、旨味はしみる。
スパイシーで、奥深い旬の旨味。こんな野菜鍋、食べたことない。
(-Phase Ⅴ キーマカレー-)
鍋のシメといえば雑炊・・・なんですが、こちらの鍋はひと味もふた味も三味も四味も違うんです。
投入されたお米はなんと、バスマティ米と白米のミックス。
そこに卵が投入され・・・スープを吸い始めます。
未だかつて見たことのない、南インド料理と雑炊の出会い。
これだけでも充分驚きに値するのですが・・・さらに素敵なことに・・・
鶏キーマを添えて、バスマティ雑炊キーマカレーの完成!!!
これは凄いですよ。
まさに、刻々と変化するスパイス鍋を堪能したものだけがありつける、ヒンドゥー神の供物。
この味と感動は、食べた者にしかわかりませんね・・・悪しからず。
具材を投入するたび変化するスパイス鍋のめくるめく愉しみ。
思えば南インド料理の醍醐味は、さまざまなカレー、
さまざまな料理をどんどん混ぜていくことで生まれる味の変化だということを考えると、
このスパイス鍋の変化もまさに南インド的発想。
しかもそこに、四季の国日本の旬の食材が加わっているのですから、
こんな最強の組み合わせはない、というわけです。
季節限定、魅惑のスパイス鍋。
周りの人が「鍋食べた~い」とか言い出したらしめたもの。
ここの鍋に引き込んでみてはいかがでしょう。
普通カレー鍋、という響きから想像する、
「カレーうどんの汁を煮込んだ感じのもの」とは全く異なる、爽やかな香りが楽しめますよ。
まずはお店のHPをチェックして、予約ですよ。
※当分の間、ランチのカレーはお休みのこと。行くなら夜。食べるなら鍋ですよ。
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bar まはから (バー / 恵比寿駅、広尾駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
昼総合点★★★★☆ 4.0
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