インド料理マニアたちが、知る人のみぞ知る南インド料理店へ
こぞって通っていた数年前とはまったく比べ物にならないほど、
東京の多くの店がドーサやミールスといった南インド料理を出すようになってきました。
南インド料理の人気が浸透してきたと強く感じるのは、
やはりナンやタンドリーチキン、バターチキンといった北インド料理を
メインに提供していた大手インド料理チェーンが、
南インド料理に参入してくるという大きな流れ。
「サムラート」が、「ダージリン」が、「ムンバイ」が、「シディーク」が、
南インド料理を提供するようになるなんて、数年前一体誰が想像したでしょうか。
まさに東京の南インド料理は第二ステージへと突入した感があります。
「ディップマハル」は飯田橋近辺を根城としてチェーン展開する北インド料理チェーンで、
深夜まで営業している店舗も多く、残業カレーマニアにはなじみの名前。
「ディップマハル 中目黒店」は2011年10月26日にオープン。
ディップマハル初の南インド料理店として、鳴り物入りの登場です。
適度に入りやすく、しかしエキゾチックな豪奢さも忘れてはいない、広々とした店内。
インド人の方々の職場環境としてもなかなか良好な雰囲気ですね。
まず登場するのが、食前パパド。
ディップマハル他店でも出てくる定番です。
メニューは南インド料理で一冊。なんとメニュー数50種以上!
しかしナンやバターチキン好きのお客も裏切らないよう、北インド料理も完備している様子。
もちろん私は、南インド料理を一気に楽しめるこちらを注文ですよ。
野菜ミールス ¥1950
おぉっ、なかなか豪勢なビジュアルですね。
南インドとはいえ、バナナの葉に乗せて食べる郷土料理というよりは、
現地のホテルレストランで食べるディナーミールスといった雰囲気です。
ここは、手食ではなく、スプーンなる道具を使って食べることにしましょう。
ミールスの内容は以下の通り。
サンバル
ラッサム
アビアル(バナナ、ジャガイモ、ニンジン、白カボチャのカレー)
ヴァタ クザンブー(茄子、おくら、ガーリックの効いたカレー)
ヴァダ
プージー
ポテトコルマ
プレーンライス
ピクルス(生マンゴ)
パパド
デザート
(カタカナ表記はメニューに準ずる)
ライスは長粒のインディカ米、
ラッサムのみ、なかなかスパイシーですが、
他のカレー類はまろやかな味付けで汁気が少ないものが多いため、
かなりボリュームを感じるセットとなっています。
価格設定は決して安いわけではありませんが、
それに見合っただけの満腹感を味わうことが出来ました。
食後のデザートはこちら、
スージーハルワーですね。
インドとしては甘さ控えめなセモリナのデザートです。
食後の印象をヒトコトでいえば、
「でかした!ディップマハル!」
別に南インドが優れていて北インドが劣っているなんて訳は決してないのですが、
提供側の「とりあえず日本人にはでっかいナン食わせとけ」的固定観念が崩れてきているのは、
本当に喜ばしいこと。
インド料理の多彩な魅力、その扉が今、日本のみんなに向けて開放されつつある。
そんな素晴らしい時代に生きていることが、なんとも嬉しいのでした。
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ディップマハル 中目黒店 (インド料理 / 中目黒駅、代官山駅、池尻大橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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