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食用ウーパールーパー
category - 両生類
2009/
03/
18なんと、ウーパールーパーが食用になるというニュース。
ウーパールーパー、食べちゃった!?
FNNスーパーニュースが取り上げたウーパールーパーの話題が小さな波紋を呼んでいる。 放送内容は、ウー..........≪続きを読む≫
定番人気のペット両生類として、
熱帯魚ショップ等でもベタなどと並び販売されているのを見かけるウーパールーパー。
日本で人気に火がついたのは、1980年代に放映された日清焼きそばUFOのCM。
↓このCMです。
「♪アイアイアイ 僕はウーパールーパー UFOからやってきたんだ~♪」
というCMソングでした。
そもそもこの、ウーパールーパーというのはこのとき日本で付けられた登録商標。
ですからNHKでは使えない言葉なんです。
一般的呼称は「アホロートル(Axolotl)」。
日本語では「アホ」で「ロートル」に聞こえるという問題から、
ウーパールーパーに言い換えられたようですが、
実はアホロートル自体も本来、特定の種をさす言葉ではなく、
Ambystoma属の両生類によく見られる幼形成熟(ネオテニー)個体をさす言葉。
つまり、外エラを残したまま水中生活をする個体のことです。
「いつまでも子供でいたい症候群」の個体とも言えます。
Axolotlというのはアステカ人の言葉ナワトル語で水(atl)の犬(xolotl)の意。
英語に言い換えると「ウォータードッグ」ですね。
一般的に市販されているウーパールーパーは、メキシコサラマンダーのネオテニー個体にあたります。
ちなみに「ウォータードッグ」という名で販売されているのは別種タイガーサラマンダーの幼生です。
メキシコサラマンダー
学名:Ambystoma mexicanum
ネオテニー個体の別名:アホロートル、ウーパールーパー、ウパ
最大長:15~45cm
原産地:メキシコ、ソチミル湖周辺(固有種)
流通しているのはほぼ100%国内の繁殖個体。
つまり「子供のまま」繁殖しつづけているわけです。
その一方で野生個体は実は激減しており、
ワシントン条約によって保護される絶滅危惧種(サイテスⅡ)に指定されているのですが、
その激減の理由が、
「食用による乱獲」
なんですね。
・・・そもそもが、おいしいみたいですよ。
日本のサンショウウオだって、かの美食家、北大路魯山人が著書の中で
「スッポンとフグの合いの子のような上品な味」と愛でたほどのグルメ食材なのです。
だれか食べてみますか??
ちなみに、
このウーパールーパーは四肢などの再生能力が非常に強く、
脳の一部を再生した例さえあるといいます。
しかもなんと、この四肢再生を可能にする遺伝子「TGF-beta 1」は人間にもあり、
ウーパールーパーの研究が進めば、
人間もウーパールーパーのように切断した手足を再生できるかもしれないそう。
また、最近ではウーパールーパーを飼育下で成体に変態させる方法も発見されました。
要は水位を思い切り下げれば、大人になっちゃうみたいです。
水に恵まれているうちは「いつまでも子供のままで」暮らし、
そんなんじゃ社会の風に立ち向かえないぞとばかり、水を減らせば「一皮剥けて大人になる」のです。
大人になったメキシコサラマンダーはなかなか格好いいサンショウウオなのですが、
これには大きな罠があり、
平均10~15年生きる長寿のウーパールーパーが、
大人になった途端、寿命平均が5年に短縮、再生能力も減少してしまうのです。
・・・大人になるってのは、いろいろな代償を伴うってことなんですね。考えさせられます。
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ウーパールーパー、食べちゃった!?
FNNスーパーニュースが取り上げたウーパールーパーの話題が小さな波紋を呼んでいる。 放送内容は、ウー..........≪続きを読む≫
定番人気のペット両生類として、
熱帯魚ショップ等でもベタなどと並び販売されているのを見かけるウーパールーパー。
日本で人気に火がついたのは、1980年代に放映された日清焼きそばUFOのCM。
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「♪アイアイアイ 僕はウーパールーパー UFOからやってきたんだ~♪」
というCMソングでした。
そもそもこの、ウーパールーパーというのはこのとき日本で付けられた登録商標。
ですからNHKでは使えない言葉なんです。
一般的呼称は「アホロートル(Axolotl)」。
日本語では「アホ」で「ロートル」に聞こえるという問題から、
ウーパールーパーに言い換えられたようですが、
実はアホロートル自体も本来、特定の種をさす言葉ではなく、
Ambystoma属の両生類によく見られる幼形成熟(ネオテニー)個体をさす言葉。
つまり、外エラを残したまま水中生活をする個体のことです。
「いつまでも子供でいたい症候群」の個体とも言えます。
Axolotlというのはアステカ人の言葉ナワトル語で水(atl)の犬(xolotl)の意。
英語に言い換えると「ウォータードッグ」ですね。
一般的に市販されているウーパールーパーは、メキシコサラマンダーのネオテニー個体にあたります。
ちなみに「ウォータードッグ」という名で販売されているのは別種タイガーサラマンダーの幼生です。
メキシコサラマンダー
学名:Ambystoma mexicanum
ネオテニー個体の別名:アホロートル、ウーパールーパー、ウパ
最大長:15~45cm
原産地:メキシコ、ソチミル湖周辺(固有種)
流通しているのはほぼ100%国内の繁殖個体。
つまり「子供のまま」繁殖しつづけているわけです。
その一方で野生個体は実は激減しており、
ワシントン条約によって保護される絶滅危惧種(サイテスⅡ)に指定されているのですが、
その激減の理由が、
「食用による乱獲」
なんですね。
・・・そもそもが、おいしいみたいですよ。
日本のサンショウウオだって、かの美食家、北大路魯山人が著書の中で
「スッポンとフグの合いの子のような上品な味」と愛でたほどのグルメ食材なのです。
だれか食べてみますか??
ちなみに、
このウーパールーパーは四肢などの再生能力が非常に強く、
脳の一部を再生した例さえあるといいます。
しかもなんと、この四肢再生を可能にする遺伝子「TGF-beta 1」は人間にもあり、
ウーパールーパーの研究が進めば、
人間もウーパールーパーのように切断した手足を再生できるかもしれないそう。
また、最近ではウーパールーパーを飼育下で成体に変態させる方法も発見されました。
要は水位を思い切り下げれば、大人になっちゃうみたいです。
水に恵まれているうちは「いつまでも子供のままで」暮らし、
そんなんじゃ社会の風に立ち向かえないぞとばかり、水を減らせば「一皮剥けて大人になる」のです。
大人になったメキシコサラマンダーはなかなか格好いいサンショウウオなのですが、
これには大きな罠があり、
平均10~15年生きる長寿のウーパールーパーが、
大人になった途端、寿命平均が5年に短縮、再生能力も減少してしまうのです。
・・・大人になるってのは、いろいろな代償を伴うってことなんですね。考えさせられます。
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コメント
7. 私は
2009-03-19 21:47 ropefish URL 編集
6. 私は
2009-03-19 21:46 ropefish URL 編集
5. 無題
でも美味だったらしいですよ(~_~;)
ウーパー食べるのイヤだけどサンショウウオ食べてるってのも抵抗あります
2009-03-19 13:39 アフリカのフグ URL 編集
4. こんばんは~
2009-03-18 22:12 yapuri URL 編集
3. 無題
2009-03-18 21:44 らいよん URL 編集
2. えぇーーー!?
何か悲しいですねぇ・・・。
ワタシ食べれなそうです(><)
2009-03-18 14:20 saya 宇田川さや香 URL 編集
1. う~ん(汗)
しかし、大人になると受ける弊害って何となく人間にも当てはまる様な(笑)
2009-03-18 00:29 kein3650 URL 編集