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たとえ日本が変わっても。「ナイルレストラン」(東銀座/銀座)
category - [銀座,築地,有楽町]
2011/
11/
19創業1949年。
日本におけるインド料理店のパイオニア「ナイルレストラン」。

インド独立運動の闘士であり「インド独立連盟」設立にも携わった、
創業者のA.M.ナイルさんから始まる長い長い歴史はあちこちに書かれているので割愛するとして、
兎に角日本のインド料理マニアはこのお店に足を向けて寝ることができないほど、
日本のインド料理界の発展に、いや、日印友好にさえも貢献してきた店なのです。
(このあたりのお話はお店のHPや、書籍『銀座ナイルレストラン物語』にも詳しく書かれています)
現在お店を切り盛りするのは、メディア露出もさかんな二代目G.M.ナイルさんと、
東京スパイス番長でもおなじみ三代目のナイル善己さん。
この日お店にいたのは二代目でした。

このお店、店に入るや否や「ムルギランチね!」と決められ、
他のメニューがなかなか頼めないことでも有名。
確かにムルギランチは美味しい。
でも他のメニューも美味しいのを知っているから、入店後数分はまさにバトル。
この日果敢にも注文しようとしたのはこちらのメニュー。
ケララ風ムルギ ¥1400
・・・そしたら店員さんから驚きの答え。
「それ、ムルギランチと同じよ。」
どうやらライスがついてるかどうかの違いだけで、カレー自体は同じだそうです(笑)
「じゃあ・・・ムルギランチ。」
あぁ、今回も見事に術中にはまりました(笑)
別に、良いのだけれど。
・・・・いやいや、そのままではちょっと悔しいので、こちらも追加で頼んでみましたよ。
ラッサム ¥600
英語表記「MADRAS RASSAM」。
そう、日本最古のインド料理店は実は南インド料理店なのですよね。
ただ、よくあるカトリに入ったラッサムを思い浮べるとビックリするような大皿で出てくるので注意。
そしてお味は・・・いやいやビックリ。
実はここでラッサムを飲んだのは初めてなのですが、これ美味いですね!!
ムルギランチを早く出したいのだが、
ラッサムを飲み終えるのを待っている店員さんたちの挙動もいとおかしく。
ムルギランチ ¥1500
ラッサム完食を見計らってすかさず登場しました、泣く子も黙る、ナイルレストランの名物メニュー。
1949年から変わらない、歴史的な一皿ですよ。
骨付きチキンをナイフで丁寧に捌き、骨だけをきれいに取り除くパフォーマンスもここの名物。
「しっかり全部、マジェマジェして食べてね」
そう、混ぜる、混ぜる。
南インド・ケララの料理がそうであるように。
混ぜる、混ぜる。
日本と印度の文化が一つに混ざり合うように。
創業者A.M.ナイル氏は南インド、ケララ州のトリバンドラム出身。
混ぜて食べるスタイルはまさにその、ケララのミールスそのもの。
でもそこに配置されたカレー、マッシュポテト、チキン、ライス、キャベツはまんまケララのスタイルというわけではなく、
日本人がインド料理に親しみ、楽しめるように編み出されたまさにオリジナル。
まさに日印友好料理。
今回何年かぶりに食べたのですが、いやぁ、美味しいこと!
インドにもこんな料理、ないよ(笑)
・・・改めてこの店の偉大さを思い知りました。
マジェマジェすると見えてくる、新しい味の愉しみ。
それは日本とインド、異なる文化の人と人がマジェマジェされると見えてくる、
新しい可能性を象徴しているのかもしれませんね。
一見安くはない1500円という価格も、
肉質の固い高級地鶏や、岩手産の「いわてっこ」という米など、
日本ならではの食材へのこだわりを思えば、まぁ妥当。
満足満腹でお店の人に「久しぶりに食べたのですが、変わらず美味しいですね!」と話しかけると、
「日本が変わってもナイルレストランは変わらないよ。変わっちゃったら大変だよ。」との答え。
多分、そうなのだろうな、と思った。
街に本格的なインド料理店が増え、
インドと同じようなリアルインド料理が食べられるようになった今でも、
ナイルレストランの存在意義は変わらない。
むしろオンリーワンな存在として、さらにその輝きを増している気さえするのでした。
↓一日一回。クリックはこちら



日本におけるインド料理店のパイオニア「ナイルレストラン」。

インド独立運動の闘士であり「インド独立連盟」設立にも携わった、
創業者のA.M.ナイルさんから始まる長い長い歴史はあちこちに書かれているので割愛するとして、
兎に角日本のインド料理マニアはこのお店に足を向けて寝ることができないほど、
日本のインド料理界の発展に、いや、日印友好にさえも貢献してきた店なのです。
(このあたりのお話はお店のHPや、書籍『銀座ナイルレストラン物語』にも詳しく書かれています)
現在お店を切り盛りするのは、メディア露出もさかんな二代目G.M.ナイルさんと、
東京スパイス番長でもおなじみ三代目のナイル善己さん。
この日お店にいたのは二代目でした。

このお店、店に入るや否や「ムルギランチね!」と決められ、
他のメニューがなかなか頼めないことでも有名。
確かにムルギランチは美味しい。
でも他のメニューも美味しいのを知っているから、入店後数分はまさにバトル。
この日果敢にも注文しようとしたのはこちらのメニュー。
ケララ風ムルギ ¥1400
・・・そしたら店員さんから驚きの答え。
「それ、ムルギランチと同じよ。」
どうやらライスがついてるかどうかの違いだけで、カレー自体は同じだそうです(笑)
「じゃあ・・・ムルギランチ。」
あぁ、今回も見事に術中にはまりました(笑)
別に、良いのだけれど。
・・・・いやいや、そのままではちょっと悔しいので、こちらも追加で頼んでみましたよ。
ラッサム ¥600
英語表記「MADRAS RASSAM」。
そう、日本最古のインド料理店は実は南インド料理店なのですよね。
ただ、よくあるカトリに入ったラッサムを思い浮べるとビックリするような大皿で出てくるので注意。
そしてお味は・・・いやいやビックリ。
実はここでラッサムを飲んだのは初めてなのですが、これ美味いですね!!
ムルギランチを早く出したいのだが、
ラッサムを飲み終えるのを待っている店員さんたちの挙動もいとおかしく。
ムルギランチ ¥1500
ラッサム完食を見計らってすかさず登場しました、泣く子も黙る、ナイルレストランの名物メニュー。
1949年から変わらない、歴史的な一皿ですよ。
骨付きチキンをナイフで丁寧に捌き、骨だけをきれいに取り除くパフォーマンスもここの名物。
「しっかり全部、マジェマジェして食べてね」
そう、混ぜる、混ぜる。
南インド・ケララの料理がそうであるように。
混ぜる、混ぜる。
日本と印度の文化が一つに混ざり合うように。
創業者A.M.ナイル氏は南インド、ケララ州のトリバンドラム出身。
混ぜて食べるスタイルはまさにその、ケララのミールスそのもの。
でもそこに配置されたカレー、マッシュポテト、チキン、ライス、キャベツはまんまケララのスタイルというわけではなく、
日本人がインド料理に親しみ、楽しめるように編み出されたまさにオリジナル。
まさに日印友好料理。
今回何年かぶりに食べたのですが、いやぁ、美味しいこと!
インドにもこんな料理、ないよ(笑)
・・・改めてこの店の偉大さを思い知りました。
マジェマジェすると見えてくる、新しい味の愉しみ。
それは日本とインド、異なる文化の人と人がマジェマジェされると見えてくる、
新しい可能性を象徴しているのかもしれませんね。
一見安くはない1500円という価格も、
肉質の固い高級地鶏や、岩手産の「いわてっこ」という米など、
日本ならではの食材へのこだわりを思えば、まぁ妥当。
満足満腹でお店の人に「久しぶりに食べたのですが、変わらず美味しいですね!」と話しかけると、
「日本が変わってもナイルレストランは変わらないよ。変わっちゃったら大変だよ。」との答え。
多分、そうなのだろうな、と思った。
街に本格的なインド料理店が増え、
インドと同じようなリアルインド料理が食べられるようになった今でも、
ナイルレストランの存在意義は変わらない。
むしろオンリーワンな存在として、さらにその輝きを増している気さえするのでした。
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ナイルレストラン (インドカレー / 東銀座駅、銀座駅、銀座一丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
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