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2009/03/09

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ポリプテルス・ビキール・ラプラディ ”ナイジェリア”

category - 未分類
2009/ 03/ 09
                 
アフリカの恐竜王、登場! 

FLYING ROPEFISH!-ラプラ4
ポリプテルス・ビキール・ラプラディ
学名:Polypterus bichir lapradi
最大長:70cm(飼育下では50cm程度)
原産地:ニジェール川、セネガル川、ガンビア川、ブラックボルタ川、ヌエー川等、西アフリカ一帯に分布

ポリプテルス最大最強種、ビキール・ビキールの亜種。
ビキール・ビキールほどは大きくなりませんが、
その風貌は王者の風格を漂わせています。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ10
色彩や模様には変異が多く、
色々なバリエーションを収集しているマニアも多数。
最近は東南アジアでブリードが開始されたようで、
5、6センチの幼魚を見かけることも多くなりました。
セネガルス同様、
ブリード物は顔が丸っこくなる傾向があるようです。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ9
この個体はナイジェリア産のいわゆる「ナイジェリアラプ」。
ビキール・ビキールのようなメリハリの効いた体色が鮮やかです。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ
頭部もかなりグリーン。
なかなかの美個体です。

性質はポリプの中では神経質で、
他の大型種と比べると魚食性も弱いとされています。
いわゆる「待ち伏せ型」で、普段は底にじっとしており、
積極的に泳ぎ回ることはない・・・
はずなんですが、

FLYING ROPEFISH!-ラプラ3
よく泳いでますね・・・。


ちなみにポリプテルスとは、「たくさんの羽根」という意味。
FLYING ROPEFISH!-ラプラ6
このたくさんの背びれがその由来です。

背びれの棘数は種によって異なり、
最も多いのが、ビキール・ビキールの14~18。
次に多いのがこのビキール・ラプラディで13~15。
ビキールのもう一つの亜種ビキール・カタンガエは12~14となっています。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ5
どうやらうちのは14のようです。

ちなみに人気のポリプ、
エンドリケリーでも背棘数は11~14(多くは12~13)なので、
このラプラディ、かなり「ポリプテルス」してるといえます。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ2
恐竜のような顔つき。
これぞ古代魚。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ7
この種は交雑しやすいのか、
エンドリケリーのような特徴や、
アンソルギーのような特徴を持った個体もときおり見られますが、
それぞれの種の個性は大切にしたいもの。

最近入荷が始まった
東南アジアブリードの「ビキール・ビキール」のなかには、
背鰭棘数14のものがとても多く、
「ラプラディとのハイブリッドじゃないの?」
と疑ってしまいます。
もし、生産原価を下げるためにラプラディを混ぜているのだとしたら、
即刻やめてほしいもの。
「どうせわかんないだろ」と思ってやっているとしたら、
馬鹿にしないでほしい。

FLYING ROPEFISH!-ラプラ8
ラプラディには「ビキール・ビキールの廉価版」としてではなく、
「もう一つのビキール」としての魅力を持ち続けてほしいものです。


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コメント

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4. ハルさん
日の当たらない生き物たちを持ち上げるだけのブログですが、
興味持って戴けると嬉しいです。

また遊びに行きますので、これからもよろしくお願いいたします。
3. こぴこぴさん
一言。

いい奥さんですね。(笑)
2. ペタありがとうございます♪
スゴイですね!!!!
70種類も飼ってるんすか!!!??
ハルは精々コイとカメぐらいっす…
めちゃ気になるblogですo(^∀^)o
ハルblogにもまた来てくらさいね(^o^)/
1. 無題
ちょうどポリプ勉強中で、とてもためになりました。ありがとうございます。
・・・ビキール、奥さんがほしがりそう・・・・・・