姫路市役所の真裏にある洒落たスパイスカレー屋さん。
『スパイシーカレー専門店 curry phakchi』
(パクチー) なんと店名が「パクチー」なんです。
絶対パクチー山盛りのカレーが出てくるに違いない。絶対そうだ。

内装は北欧を思わせるPOPな雰囲気。

新しいお店のようにも見えますが、実はこの『パクチー』の創業は2012年。
つまり大阪でいえば『バビルの塔』と同期にあたるスパイスカレー第二世代というわけだ。
なかなかの重鎮なんですよ。

カレーメニューはシンプルで
・ポークカレー
・チキンカレー
・キーマカレーの3種。
もちろん!パクチー増量もOKです。
逆にパクチーが苦手な方にはパクチーを小松菜に変更するサービスもやっているそうですよ。
★あいがけ(チキンカレー+キーマカレー)¥1000
・小盛り -¥100
・パクチー増量 +¥100料理が到着するや否や、ムワッと香るカルダモン。
お店の雰囲気や店名からは意外なほど、かなりパンチ力のあるスパイスカレーですよ。

シャバシャバなチキンカレーはカルダモン強めに加え、結構ホット。
大根がアクセントになっています。
そしてキーマはチキンよりもさらにホット。
パクチーがまさかのサラダがわりで辛さのリセット役を買っています。
なるほど、これはパクチー大盛りにしてちょうど良いバランスですね。
まさか姫路の地で、ここまで戦闘力が高いスパイスカレーが潜んでいるとは。
姫路で脳天シャキッとさせたい時はここ、オススメですよ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
築地で健康診断のあと、さらに健康になろうと立ち寄ったのがこちら。
『築地ほわいと』通称「お弁当のデパート」。
もともとは牛乳販売の店舗『ほわいと乳販店』だったのが、昼に販売しはじめた弁当が人気になり、種類がどんどん増えて今のカタチに。

お弁当は80種以上。
まあ、よくこんなに作れますね、というほどのラインナップ。
中でも看板メニューといえるのがカレー。

いわゆる昔ながらのカレーライスなのですが、作ったあと一度冷やして浮いた油を取り除く独自製法で、食べたあともたれないのが人気の秘密なんです。

さすがは築地、営業は朝の6時から。
最初、唐揚げカレー頼もうかなと思っていたのですが、この日立ち寄った11時には唐揚げが売り切れという人気っぷりでした。
★チキンカツカレー ¥700天気が良かったので近隣のあかつき公園にて。

カレーは濃厚で、一見ズシっと来そうですが確かに重くはない。
ライスも結構な量ですが、カレーが濃い味なのでバランスはなかなかのものです。

チキンカツは衣サクサク。
こちらもヘルシーでどんどんいけちゃいます。
カレーのほか、築地場外の魚屋さんから仕入れた食材を用いた、魚の味噌漬けも人気とのこと。
大いに興味はありますが、次もまたカレー頼むんだろうなあ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
いまのように日本で世界各国の料理がいただけるようになる前から、福岡では「スリランカ
カレー」というものが人気でした。
そのきっかけは『不思議香菜ツナパハ』というお店。
スリランカの
カレーを下敷きにして独自な世界観の
カレーライスを構築、インターネット社会以前の旅行雑誌にも「福岡グルメ」のおすすめ店として紹介されていたほど。
さらにこの『ツナパハ』のスリランカ
カレーは系列店、協力店、インスパイア店など様々な形で九州全域に拡大していきました。
その後、現地式の
スリランカ料理が全国そして福岡でも食べられるようになって『ツナパハ』とそこから派生した九州独自のスリランカ
カレーは、それと区別するためいつしか
『九州ランカ』と呼ばれるようになったのです。
この『九州ランカ』、東京には永らく進出しておらず、代々木の『Cafe Nook』で『ツナパハ』の
カレーがいただけるくらいだったのですが、2022年になって2店、東京で『九州ランカ』がいただけるお店が誕生したのです。
一つは中目黒の間借りカレー店
『gotta curry(I gotta)』。
そしてもう一つが神保町にできたこちら。
『カフェ&カレー RスリランカTOKYO 』創業2018年。福岡・薬院に一号店を構える『Rスリランカ』堂々の東京進出です。
もともとスリランカ人経営の同名店『Rスリランカ』を譲り受け、カレーの味や提供スタイルを再構築。
『九州ランカ』にカテゴライズされながらも、かなり独自性の高いカレーを提供しているお店。
東京店のオープンは2022年10月11日。
神保町駅を水道橋方向へ3分ほど歩いた大通り沿い。
素晴らしい立地ですね。

天井も高く、窓も大きく、開放的な店内。
壁に描かれた象の絵は、福岡のお店の内装も手がけたスリランカ人アーティストによるものだそうです。
まずはビール。
★ライオン[スタウト] ¥700スリランカを代表するビールといえばライオンですよね。
これは外せません。
★ドライカレー&カレー ¥1000
・3辛
◎マッシュポテト +¥200おっ、グツグツ鉄のプレートでの提供がインパクト大ですね。
カレーの海の中央にスクエアなドライカレー。
このあたりの造形はメニューによって様々に変わるみたい。

旨味抜群、ココナッツミルクだけでない旨味に溢れたカレー。
スリランカのシンプルなスープ「キリホディ」をベースに醤油などを加え、日本人の味覚にマッチするようバランスを再構築したものだそう。
中央のドライカレーは、いわゆる喫茶店のドライカレーをスパイシーにした感じ。
スリランカ料理好きの方なら、コットゥロティのロティをライスに変えた感じといったほうがわかりやすいでしょうか。
それぞれ別でも美味しいのですが、ドライカレーを崩しシャバシャバカレーに浸せば至福。
これぞDRY&WETスタイルの醍醐味ですよね。
ビジュアルのインパクトだけでなく味の印象も他店とは一線を画するオリジナリティ。
ホント、洗練されています。
ちなみに一口ライス・ルーのおかわりが一回に限り無料。
おかわり時に辛さの変更もできるようですよ。
★TAKE7(カルダモン焼酎)¥600大阪『旬香唐』(『春夏冬』)がプロデュースするカルダモン焼酎も常備。
★ローストピスタチオ ¥400デザートも抜かりありません。
ピスタチオの味が濃厚なハード系アイス。これは好きだ!
古くから「カレーの街」として知られる神保町界隈ですが、ここ数年は一気にカレーの多様性が拡がっていると感じます。
そんな中でも、他のどの店とも被らない個性。
『RスリランカTOKYO 』、神保町カレーのマスターピースの一つになって行くことでしょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
創業1945年。
終戦直後にオープンした『栄屋ミルクホール』。
日本人の原風景にあるラーメン、カレーライスという二大国民食を、原風景そのままの味で提供するお店として愛され続けてきましたが、マンション建設に伴う立ち退きによって2021年10月8日惜しまれながら閉店。
一旦は76年の歴史に幕を閉じましたが、翌2022年2月1日に無事移転オープン。
『栄屋 ミルクホール』神田により近く、(当然ながら)見違えるほど綺麗な店舗として生まれ変わりました。

「ミルクホール」とはその名の通り、ミルクを提供することを目的とした飲食店。
日本人の体質改善を目的にミルクを飲むことを推奨していた明治期からたくさんできた業態だそうです。

こちら『栄屋』も牛乳と食事がいただける定食屋としてスタート、人気メニューのラーメンに軸足を置いたお店へと変化してきました。
食事メニューはラーメンと、カレー。

昭和以来続く日本の「二大国民食」食堂です。
両方食べたい人にはラーメン&カレーセットやカレーラーメンも用意されているのが嬉しいところ。
★ラーメン&カレーセット ¥1100美しいですね。
このまま「いらすとや」のイラストになれるほどスタンダードの極み。

ラーメンは鶏ガラだしのあっさりとした醤油スープ。
いまでこそ多種多様なラーメン店で溢れる東京ですが、これこそ元来の「東京ラーメン」。
見事なまでに、「ラーメン」と聞いて脳内に浮かぶ味のイメージそのままなのです。
今食べると、「うわ、美味しいなぁ」と素直に思える原点味。
かなり大好きなラーメンです。

一方のカレーも、This is Japanese Curryriceといった仕上がり。
スプーンで掬うとスプーンの型が残るほど粘度高い「カレールゥ」。
艶のある日本米に、真っ赤な福神漬け。
いまでこそ多種多様なカレー店で溢れる東京ですが、これこそ元来の「カレーライス」。
見事なまでに、「カレー」と聞いて脳内に浮かぶ味のイメージそのままなのです。
そうだ。
私の頭にいつもある課題として
『海外からの客が日本に来て、カレーが食べたいといった時、どこへ連れて行くか?』
ということがあるのですが、まず最初にここへ連れてきて、基準を知ってもらおう。

2軒目は最新のスパイスカレー店に連れて行くもよし、リッチな欧風カレー店に連れて行くもよし、
カツカレーでもカレーうどんでもカレーバルでもいいのですが、一見めはここが良いのかも。

カレーとラーメン。二つの食文化の原風景。
これからも大切にしたいですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ようこそここへ!
『パラダイス大久保』ネパール人が集うリトルカトマンズ、中でも日本人客があまり来ない路地に2022年9月12日オープン。


看板に「Asian Cuisine」とある通り、複合アジアンスタイルで料理と酒が楽しめるお店です。
ネパール料理にインド料理、タイ料理とベトナム料理。
ここまではよくあるパターンですが、この店にはもうひとつ、他にないレパートリーがあるんです。

それはブータン料理。
ブータン料理のお店といえば日本中探しても代々木上原『ガテモタブン』とそこから独立した市ヶ谷『ラッソーラ』くらい。
そんな貴重な料理がサラッとメニューにあるんですよ。
★オールドダルバール ¥550こちらネパールのウイスキーなんですが、ロックでめっちゃなみなみ。ようこそ呑兵衛パラダイス!
★干しマトン肉の和え物 ¥700ネパールでいうスクティサデコです。
干しマトンはネパール人好みのハード食感。
チリ炒め的な味付けでなかなか辛いです。
パラダイスな酒の肴ですね。
★モスコミュール ¥440ウォッカとジンジャーエール、1:1で作ってくれました。ウルトラハードでウルトラパラダイス。
★チベタンモモ ¥780いくつかあったモモメニューの中で、こちらチベット式のモモ。
日本人がイメージする餃子の包み方なのですが、一個のサイズがでかい!
宇都宮『正嗣』に迫る勢いです。
尤も、キャベツメインの『正嗣』とは対照的にこちらは肉メイン。肉汁ジュジュッが堪らないタイプ。
さらにいわゆる普通のネパールモモとはソースが全然違う。
トマトやネパール山椒ではなく、唐辛子の辛さがダイレクトにくるチリペーストなんです。
ちょっとこれは普通に餃子マニアな方々にも食べて欲しい!
さて、そろそろいってみますかブータン料理。
★ブータン風チーズ煮込み ¥950ブータンでいうエマダツィです。ライスが付いてきました。
チーズと唐辛子を多食することで知られるブータン。
こちらはそんなブータン料理を象徴するようなメニュー。
ニンニクたっぷりの白湯風スープにのびのびのびーるチーズと青唐辛子&ピーマン。

ブータンではでっかくてあんまり辛くない唐辛子を野菜のように用いるのですが、青唐辛子とピーマンを程よいバランスで用いることで現地の雰囲気を再現する工夫をしていると理解。
これはみんなが美味しいと思えるパラダイス的味付けですね。
客層は予想通り、100%ネパール人。
日本語もなかなか通じません。
けれど大丈夫。
みんな優しいしフレンドリー。
あなたも、遊ぼうよパラダイス。
胸のリンゴむいて。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
今年もJapanese Curry Awardsの季節がやって来ました。

今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
(発表は年明け予定です)
各選考委員より挙がってきた今年のノミネート店の発表です。
Japanese Curry Awards公式サイトにも告知しています。
*******************************************************
▼メインアワードノミネートあきらカレー(大阪・肥後橋)
亜州食堂チョウク(大阪・新福島)
Rスリランカ(福岡・薬院大通ほか)
Eeek-A Souk(大阪・福島)
いっぺこっぺ(東京・蒲田ほか)
インターナショナルビレッジ(愛知・弥富市)
INDU(神奈川・元町中華街)
インド宮廷料理 Mashal(東京・大森)
インドネシアレストラン チャベ(東京・目黒)
インド風カリーライス すぱいす(東京・荻窪)
vanam(奈良・奈良市)
ヴィラ・アフガン(山梨県・甲斐大泉)
エムカッセ(大阪・粉浜)
オイシイカレー(東京・下北沢)
火星カレー(東京・池袋)
ガネー舎(東京・新橋)
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)
カーマ(東京・神保町)
CURRY&TANDOOR あぷなだば(大阪・堺筋本町)
curry Punje(東京・要町)
CURRY-YA! CONG(札幌・静修学園前駅)
カリー屋 薬味堂(大阪・今池)
ghar(大阪・肥後橋)
カルダモン.(大阪・天神橋筋六丁目)
カレーの店 マボロシ(神奈川・相模原)
カレーハウス すぷ〜ん(東京・西国分寺)
喫茶ヤク(佐賀・佐賀)
きりん屋(東京・麻布十番)
銀座スイス(東京・銀座)
Quiet Village Curry Shop(岡山・岡山市)
ケバブ・ビリヤニグループ(サルマ、カーン、ハリマ 他 東京・千葉)
gopのアナグラ(札幌・琴似)
サケトメシ(大阪・九条)
THE MOTiVATiON SHOP(大阪・南森町)
Sally Curry(大阪・北浜)
サンサール(東京・小岩ほか)
サンラサー(東京・東新宿)
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)
白山文雅(佐賀・佐賀ほか)
砂の岬(東京・桜新町)
SPICE POST(東京・代々木公園ほか)
スパイスカリー バビルの塔(大阪・谷町六丁目)
スーリヤ宝塔寺カレー(京都・龍谷大前深草)
セイロン・イン(東京・中目黒)
セイロンカリー(大阪・長堀橋)
SOMA(大阪・中津)
soratobu kaori(大阪・阿波座)
泰明庵(東京・銀座)
だしとおばんざいと和カレー はぐ寧(大阪・天神橋筋六丁目)
ダバインディア(東京・京橋)
TADKA(京都・ 烏丸御池ほか)
チャイ屋 マドゥバニ(長崎・長崎駅前)
Zopf(千葉・松戸市ほか)
月と亀(東京・森下)
ニコニコ まぜ麺&カレー(東京・岩本町)
NEW○RDER (東京・代々木上原)
Bar Kanata(名古屋・東別院)
はらいそSparkle(大阪・肥後橋)
万代そば(新潟・新潟)
バンダラランカ(東京・四谷三丁目)
フジヤ(東京・日本橋)
プルジャダイニング(東京・巣鴨)
ベイリーフ(東京・赤坂見附)
宝石(大阪・谷町四丁目)※閉店
ボルツ(東京・竹橋)
ポンディバワン(東京・武蔵新田)
マジックスパイス(札幌ほか)
マドラスミールス(川崎・新丸子)
マーブル(東京・有楽町)
マルハバハラールフード(福岡・箱崎)
ミスターパピー(大阪・南森町)
南インド料理 ダクシン(東京・東日本橋ほか)
村上カレー店 プルプル (札幌・中央区役所前)
メーヤウ(東京・信濃町ほか)
モダンスパイス 虹の仏(大阪・四天王寺前夕陽ケ丘)
モンスナック(東京・新宿)
よもだそば(東京・日本橋ほか)
LION SHARE(東京・代々木)
ロストコーナー(静岡・藤枝市)
▼新人賞ノミネートカラシビカレー 鬼辛棒(東京・神田)
カレーショップ フェンネル(東京・西荻窪)
キクヤ(東京・三軒茶屋)
コイチカレー(大阪・長堀橋)
SPICE GATE(京都・京都河原町)
ゼロツー ナシカンダールトーキョー(東京・大手町)
meek(福岡・大濠公園)
▼名誉賞ノミネートインデアンカレー(大阪、兵庫、東京)
カシミール(大阪・北浜)
カレーハウスCoCo壱番屋 西枇杷島店
銀座スイス(東京・銀座)
日比谷松本楼(東京・日比谷)
モンスナック(東京・新宿)
********************************************
今年も多彩なカレー店がノミネートされました。
コロナによって停滞していた外食の世界も、逞しく復活の途を辿りはじめた2022年。
原材料の劇的高騰、席数の制限など難問は山積みなれど、あらためて外食の素晴らしさを実感するシーンが増えてきました。
2022年のカレーシーンを振り返り考察するに、2つのポイントは
「1.米への回帰」「2.スパイス呑みの普及浸透」。そしてこれら2つは有機的に絡み合っているように思えます。
「1.米への回帰」ビリヤニが急激にコモディティ化してきたのが2022年。コンビニでビリヤニが買える時代がくるなんて、誰が予想したでしょうか。ビリヤニだけではありません。元来米食の国であるニッポン、ということを意識的に思い出させてくれるカレーが増えてきました。
21世紀になってからのカレートレンドは、明治以来伝統のカレーライス文化に対するアンチテーゼ、カウンターカルチャーとして進化してきました。
日本米ではなくバスマティ米を使い、小麦粉を用いず、各国のスパイス料理技法を取り入れて、多彩なあいがけや副菜を楽しむ。それらは元来、無限の自由を手に入れるためのムーブメントでした。
けれども、皆が「それ」をやり始め、そうすることだけが今風で、そうしないことはダサいという圧が強まるにつれ、なんだか逆に窮屈さすら感じるようなってきた。そう思うカレー関係者が増えてきたのが2022年という年だったのではないでしょうか。
和出汁や中華出汁を取り入れた斬新なカレーを追い求めれば追い求めるほどカレー南蛮の凄さに気づいたり、新たな出汁をもとめ西洋料理にヒントを求めれば、フォンを用いた明治以来伝統の欧風カレーにぶつかったり。
あいがけや副菜の賑やかさを捨て、カレー+ライス形式で勝負するお店が出始めて来たり、スパイスカレーを標榜しながらカツカレーを出す店が出て来たり、大阪での若い世代でも間借りの欧風カレーなんて動きがあったり。
国産バスマティ米を海外へアピールする動きがあったり。
スパイスカレームーブメントを経て、一周回ったニッポンカレーライスへの回帰。
今後にワクワクです。
「2.スパイス呑みの普及浸透」私ももう何年も前からスパイス呑みを応援してきましたが、いよいよ面白い感じになってきたなぁ、と感じることが多かったのが2022年でした。
今まではカレー店やスパイス料理店が、お酒の肴になる様なメニューを取り揃えた、という流れが多かったわけですが、ここ最近はその逆。居酒屋やBAR、別ジャンルの飲み屋がスパイス料理を採り入れることが増えてきたんです。いよいよ「カレー」という特別なカテゴリを越えて、日本にスパイス文化がようやく根付いてきた、そう考えることもできるのではないでしょうか。
そう書いておきながら、自戒も込めてですが注意せねばならない課題もあります。
それは
「マニアシーンとメジャーシーンの乖離」です。
リモートが日常化すると猶更、自分のコミュニティの周りの数十人、数百人が盛り上がっていることが「メジャー」と勘違いしてしまいがち(私も反省します)。でも実際に盛り上がっているのは日本人口の0.0001%だったりする。もちろん、そういうところから火がついて流行は生まれていくものなのだけれども、そのギャップを自覚し埋めていく作業が今後より必要になるのではと感じます。
今夏セブンイレブンが日本米のビリヤニをリリースした件などは、とても貴重な検証作業であり、次へとつながる素晴らしい冒険であったと、私は思います。
ということで、わたくしカレー細胞がノミネートしたお店がこちら。
JAPANESE CURRY AWARDS2022 カレー細胞ノミネート店【名誉賞ノミネート】
『CoCo壱番屋 西枇杷島店』言わずと知れたココイチの、ここが一号店。
今や世界各国、インドまでに進出した世界一のカレーチェーンはここから始まりました。喫茶店の人気メニューから始まり瞬く間に拡大していったココイチの軌跡がこの店の2階の「壱番屋記念館」に保存されています。「あたりまえ」「普通」と言われるまでになることの偉大さ。カレー店を志す人は皆行ったほうがいいほどの「聖地」です。
「日本のカレー文化に貢献した店」という観点に置いてここを越える店はちょっと見当たりません。
また、この店の限定メニューもちょっと凄い。地元に工場がある太陽ソースを用いた唐揚げとカレーを合わせ、そこにワサビと海苔を加え、最後に出汁スープをかけてフィニッシュするというひつまぶし方式カレー。しかもこの出汁スープ、太陽ソースの工場で出たスパイス殻からとった出汁なんです。地産地消、フードロス対策にも配慮しつつ、ココイチの「普通」のカレーのポテンシャルを実証する、ちょっととんでもないメニューなのです。
【新人賞ノミネート】
『フェンネル』南インドの一流ホテル、日本の一流インド料理店で研鑽したシェフによる、あいがけなしのカレーライススタイルのお店。ライスは日本米で、インドのスパイス料理の技法を駆使しつつ、日本のカレーライス文化へと着地させていく鮮やかさ。
日本から世界へ発信する、ネオ・カレーライスの嘴矢となるかもしれないお店です。
(次点「NAIZO CURRY」「キクヤ」)
【メインアワードノミネート10店】
『マジックスパイス』(札幌)世界でも稀有な、亜寒帯で生まれたカレーカルチャー「札幌スープカレー」のパイオニア。ご当地カレーカルチャーの盛り上がりという点において、実は大阪スパイスカレーカルチャーにも大きな影響を与えているはず。「カレー行く?」ではなく「マジスパ行く?」となるほどアイコン化されたカレー店なんて、他には「ココイチ」くらい。バリのソトアヤムを日本でカレーにしちゃったというアレンジ性においても先駆者です。
『万代そば』(新潟)新潟民がこぞっておススメする「バスセンターのカレー」。これほどまでに地元の誇りを一身に背負ったカレーが他にあるでしょうか。多様化が進む今の日本のカレー界に求められる「独自のアイコン性」がここにあります。売り切れ続出のレトルトも秀逸。
『プルジャダイニング』(東京・巣鴨)今や、日本最高のネパール料理のひとつである「プルジャダイニング」。シェフのプルジャさんは、新大久保が「リトルカトマンズ」と言われるようになったキッカケのお店「MOMO」のメニューディレクションをしていた方でもあります。今日のネパール料理隆盛のキーマンとして、プルジャさんの名前を外すことはできません。
『銀座スイス』(東京・銀座)言わずと知れた銀座洋食の超老舗にして、カツカレー発祥のお店。本来なら名誉賞に推しても良い名店ですが、2022年には大きな動きを見せました。創業75周年にして本店の移転、東京八重洲の地下街にカレー専門店の出店、ドムドムハンバーガーとコラボしたカツカレーバーガーの発売など。歩みを止めない老舗のパワーに脱帽です。
そしてもちろん、名物「千葉さんのカツカレー」が今なおカツカレーの最高峰のひとつであることも凄いですよね。
『Japanese Spice Curry WACCA』(東京・八丁堀)大阪で「究極のカレーAWARD」創作カレー部門グランプリを獲り、東京へ移転して2年。2022年は今までのスタイルを一新し、実験的なメニューを繰り出すスパイス居酒屋として始動しはじめました。スパイス料理の進化を定点観測するなら、このお店が一番じゃないでしょうか。
『月と亀』(東京・清澄白河)東京から福岡へ、そしてまた東京へと戻ってきた『月と亀』。とても小さなお店ながら、その料理は驚嘆に値するものです。何の気負いもなく、何の違和感もなく、日常的な和食と日常的なインド料理を鮮やかに一体化。一度ここを訪れてしまうと、確実に影響を受けてしまう。それほど独自性の高い日常スパイス料理です。
『マシャール』(東京・大森)お店としては今年オープンした新店ながら、数々の名シェフたちから「師匠」として尊敬を集めるインド料理のレジェンド・フセインシェフの料理がいつでもいただける幸せ。何を食べても予測値を越え驚かされます。食やインド文化にまつわる様々なイベントを店内で催している点も見逃せません。
『ロストコーナー』(静岡)スパイスカレー、スリランカ料理、ビリヤニと進化が著しい静岡カレーシーンの中心的存在。アイデア力と発信力、県内他店への影響力では唯一無二の存在でしょう。海の幸・山の幸に加え、ご当地食材の多い静岡のカレー文化がこれからも成長していくことを願って。
『バーカナタ』(名古屋)東京・大阪・福岡と比べ、全国的注目度が低かった名古屋カレーですが、最近になって日本唯一のオディシャ料理専門店が現れたり、朝ティファンを出す店が現れたり、スリランカやネパールの店が増えたりと一気に多様化が進んでいます。それらが繋がり一つのシーンとなっていくのがまさに今。そんな中、名古屋のカレー好きの口から一番多くオススメにあがるのがこのお店。つまりシーンの中心です。昼はスパイスカレー、夜はスパイス呑み屋という最先端のスタイルに加え、卓越したスパイス使いのセンスとスパイスもつ煮など名古屋メシもいじる自由さが最高です。
『タルカ』(京都)2021年12月に誕生した『TADKA2』は今の日本の南インド料理店でも最高峰のひとつではないでしょうか。シェフやオーナーだけでなくスタッフみんなでインド行脚、文化や空気感まで共有しつつ、京の町家を借景に多彩な料理を提供する。そのマニアックさでも日本随一ながら、まるで「地球の歩き方」のようにとっつきやすいメニューブックなど、一般層への配慮も抜群です。一号店とあわせて朝・昼・晩と営業。まさに圧倒的です。
*****************************************
いかがでしょうか。
これから後、選考委員が集い、本審査。
年末年始には受賞店の発表ができると思います。
乞うご期待。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ラーメン屋なのにタンドール窯があり、
ラーメン屋なのにスパイスカレーを提供している。
そんな我が道を征くお店が名古屋にあります。
『達磨食堂』繁華街からは随分離れた住宅街に突如現れる、圧の強い看板。
オープンは2019年2月です。

この日は日曜13時すぎの訪問。
記帳制で前に3人待っていましたが4分ほどで店内へ案内されました。

スパイスカレーの種類はほぼ日替わり。
さらに土日限定でカレーラーメンも提供しているんです。

もちろん、狙っていましたよ。

カレーラーメンも食べたい、スパイスカレーも食べたい。
「迷ったら両方」
どこかのえらいお坊さんが言っていたような、絶対言っていないような。
まず、この日のカレーラーメンはこちら。
★タンドリースパイスカレーラーメン「神戸牛と蛤のカレーつけ麺」(並300g)¥1200麺の上には神戸牛のステーキ、ハマグリ、そしてちゃんとタンドール窯で焼いたローストチキン。
さらにスパイス香るカレーつけ汁。
そもそも価格設定が異次元です。

カレーつけ汁がまず濃い。
辛い、ではなくいい感じにスパイシー。これだけで飲めます。

神戸牛はもちろんそれだけで美味いのですが、脂の甘みが(麺の丼ぶり側の)スープにも染み出して麺に絡んでいます。
ハマグリも同様、がっつりとした出汁が麺に絡みまくり。
こうして出汁と旨味が絡み合った麺をカレー汁につけて食べると、出しスパイスカレーと成る寸法。
もちろんカレーにつけなくても美味なのは間違いなし。
さらに麺はツルツルモチモチの冷し麺。
自家製麺だそうです。
タンドリーチキンも言ってみれば、極上の鶏チャーシューですよね。
いちいちレベル高いのがどうなってんだか。
ラーメンとしてもカレーとしてもハイレベル。合わせればさらにハイレベルというこれは、とんでもない代物。
汁まで全て完食し、食べ終わると同時に満腹感と名残惜しさが同時にやってきました。
★ミニカレー「ポークジンジャー」¥350スパイスカレーの方はミニサイズがあり、しかもビックリするほどのお得価格。

その名の通り、がっつりとジンジャーが効いたスパイスカレー。ポークもラーメン屋ならではのクオリティ。
余ったご飯はラーメン汁に投入と、全てが美味く噛み合っています。
ちょっと、ここまでの満足感は他のラーメン店では味わえないですね。
『達磨食堂』を始める前は居酒屋を営んでいたという店主の日沖さん、アイデアの引き出しがたくさんあるようでかなりいろいろな挑戦をしています。
定番の「台湾焼きラーメン」の他、「家系とんかつのせ豚骨エスプレッソラーメン」とか「ククラコマスブデコの肝入りカレー」とか。
メニュー名聞くだけでぶっ飛べそう。
食の探求心が強い方はぜひSNSをチェックしてみてください。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
岐阜。
高島屋南商店街にはかつてレトロ風情漂うアーケード街が賑わいを見せ、
『スッキリしてってください。』という掛け声が名物の
『カレーの文化屋食堂』という、ちょっと怪しげなお店がありました。
ところが、この界隈の再開発でほとんどのお店が立ち退きに。
『カレーの文化屋食堂』も2019年1月26日に閉店。

『カレーの文化屋食堂』があったあたりにはでっかいタワーマンションが建っていました。
面白い街だったんだけどなぁ。貴重な個性が消えてしまいました。

かつて昭和の活気があったアーケードもぽっかり空洞に。こうやって忘却は進んでいくのでしょうか。
いや、そんなことはありません。
ちゃんとココロある抵抗勢力が残っているのです。
アーケードを奥へ進んだ角にあるパン屋、その2階。
『bhanglassi』読みは『バングラッシー』、意味は・・・調べてください。
インドあたりのとあるドリンク。覚醒、スッキリするやつです。
けれどこちらのお店は多分合法。
・・・もうおわかりでしょう。この『バングラッシー』、あの『カレーの文化屋食堂』が転生復活したお店なのです。
立ち退きの後、新たな場所がなかなか見つからなかったところにここの一階のパン屋さんが「うちの2階空いてるよ」と申し出てくれたのだそうで。近くへ移転できて本当によかった。
『お久しぶりです。スッキリしてってください!』
マスターもかわらず。

店内はカラフルポップ。
いや、以前からカラフルでサイケデリックだったのだけど、窓が広く光が射すようになったのでポップになったのですね。
前店舗に比べて風通しもスッキリです。
メニューは「覚醒カシミール」一択。
そりゃそうです。みなスッキリするためにここへ来るのですから。
★覚醒カシミール ¥1400おおぅキタキタこのビジュアル。
お椀型ターメリックライスのトップにレーズン、その上に黒い覚醒カシミールという、スッキリ整理されたビジュアル。
左右は日替わりでこの日はたまごカレー、蕪のアチャール(郡上白鳥産)ときた。

覚醒カシミールはその名の通り、バチッと辛い発汗系。毛穴フルオープンで体内換気バッチリ。いいぞスッキリ、ご飯がススムススム。
蕪もフレッシュ食感でこれは良いスッキリですね。
★ムルギーアチャール ¥400オプションでやってきたチキンピクルス。
ムルギー=鶏肉です。キュッとした酸っぱ辛さがたまりません。これまたスッキリ!
★Chai ¥500食後のチャイもマサラ効いてスッキリ!
コロナの折も折、世の中スッキリしない出来事ばかりですが、こちらはあいもかわらずスッキリ。
わざわざスッキリしに行く価値があるレベルのスッキリでした。
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関連ランキング:カレーライス | 名鉄岐阜駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
良い店を見つけました。
『おもや -omoya-』昼はスパイスカレー、夜は家庭料理。
わらび餅屋も併設しているのですが、人手不足によりこちらは現在休業中。
もともと明石で居酒屋として営業していたのが2020年にここ姫路へ移転、再スタートしたようです。


ゆったりしたコの字カウンターと、ゆったりしたボックス席。なんだかカウンターの内側も広くて、全体的にスッキリした雰囲気です。
この日はランチ訪問。
カレーは基本が600円で、好みに応じてどんどんトッピングを追加していく方式。そのバリエーションは豊富です。
★おもやカレー ¥600
◎カツ(手仕込)¥300これは実に端正なカツカレー!
写真で見る限り、昔ながらのジャパニーズカレーに見えるかも知れませんが、実際食べてみると全然違います。というか真逆。

めちゃくちゃスパイシーなのに、めちゃくちゃフルーティー。欧風スパイスカレーとでも言いましょうか。
辛さも結構しっかりしていて、甘辛の落差は千賀のお化けフォーク級。
特にクローブをガッツリ立たせているあたり関西のカレーとしてはあまりない特徴ですね。
これを居酒屋で出したなんて、反則にもほどがあります。

このカレーに合わせるカツが薄いのもポイント。
パン粉のきめが細かい衣はサックリ。
ロースもギュッと締まりが良く、カレーに負けずカレーを邪魔しないベストバランスです。
3人の朗らかなママのアットホームな接客とは対照的に、このカレーはなかなかにハードコア。
いや、割と凄いかも知れん。
★ホットコーヒー ¥300ちょっとコーヒーを飲んで落ち着きましょう。
個性もインパクトもあるし、定番性もあるこのカレー。
10年続けりゃ姫路のソウルフードになる可能性だってある。そんなポテンシャルを感じてしまいました。
2022年9月9日には姫路駅北側にも支店をオープン。じわじわと姫路で支持を得ているようです。
関西のカレーマニアの皆さん。
ひょっとするとこういうのこそ、スパイスカレーの最新型かも知れませんよ。

あ、なんだか布のティッシュカバーもらっちゃった。
ハードコアなのにほっこりします。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
姫路を代表するカレー名店『インデアン』が2022年12月30日をもって閉店。40年の歴史に幕を下ろすという報を受け、急ぎ姫路へ。
お店は姫路駅南口から徒歩12分ほど、山陽電鉄手柄駅からは徒歩4分ほどの場所にあります。
『インデアン』かつて京都にあった超老舗カレー店『インデアン』。
学生時代その味に心酔した秦豊子さんが姫路から通い詰めて修行、その味をうけついだのがこの姫路『インデアン』です。

味だけでなくロゴマークも受け継いでいるんです。
店名の英語表記にも注目。

『indian』ではなく『indean』ですよ。
京都『インデアン』は1960年創業、2009年閉店。
こちらの姫路『インデアン』も1983年創業、今やかなりの老舗でした。

スタッフはオール女性の4人体制。
もうすぐ閉店とは思えないほどの活気に溢れています。

カウンターの上には京都『インデアン』ののれん。
次にこののれんを受け継ぐ者は現れるのでしょうか。
カレーメニューはこちら。ベースのビーフカレーを軸に具材やトッピングで豊富なバリエーションに。

ここはやはり、お店の一番人気メニューをオーダーしてみましょう。
★ヤサイビーフカレー ¥1100贅沢ビーフにモヤシとキャベツの炒めという組み合わせ。
ビーフはカレールゥとともにライス中央にかけ、染み込んで溢れたカレールゥがライスの周囲に顔をだすという仕様。
他のカレーでは具材のビーフなしの状態でカレールゥをかけるようです。

まず、具材である牛肉の美味さが群を抜いています。
カットの大きさ、柔らかさ。牛肉にプライドを持つ兵庫ならではの仕上がり。長時間煮込んだ牛肉を3日間寝かせているそう。
また、カレー自体もホント独特で、出汁と牛の旨みがじっくり混ざり合った甘辛スキヤキスープの如し。
甘辛と言っても大阪『インディアンカレー』とは逆で、食べたあとに甘さがくる感じなんですよね。
この独特風味、ほんとうに無くなってしまうのかなぁ。
★ホットコーヒー ¥450コーヒーを飲みながら、暫し余韻に浸ります。



店を出る前に気づいた文字。
マザーグースの『10人のインディアン』ですが、綴りはここの店名に。
歌の歌詞のように、残りの営業日数は減っていきますね。
姫路『インデアン』2022年12月30日を最後に40年の歴史に幕を下ろします。
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関連ランキング:カレーライス | 手柄駅、亀山駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
蒲田三大とんかつに数えられる名店『檍』(あおき)のかつカレー専門業態『いっぺこっぺ』。
その勢い衰えず店舗拡大中ですが、今回は秋葉原のお店へと訪問。
『とんかつ檍のカレー屋 いっぺこっぺ 秋葉原店』オープンは2021年5月30日。
通し営業につき空いている16時すぎに訪問してみました。
オーダーは券売機にて。

『檍』の身上である林SPF豚の部位ごとにメニューが分かれています。
こちらの店舗ではかつカレーの他、とんかつ定食もオーダー可能。実質『檍』のカジュアル版店舗となっています。

卓上には4種の岩塩。

深層岩塩(ロックソルト)
ナマック岩塩
地中海シーソルト
ヒマラヤピンク岩塩
そう、実はこの『いっぺこっぺ』のカツカレー、カツをカレーではなく塩で食べることを推奨しているんですよね。
ある種倒錯的。
★カタロースかつカレー(200g) ¥1800ほら、写真をよくご覧ください。
カツとカレーは一切触れていないんですよね。

カレー自体はシンプルかつ昔ながらのカレールゥ。
具材としてチキンが入っています。
いわば、カツの旨さを邪魔しない味。

通常のロースかつよりも脂ジューシーなカタロースかつ。
衣のサクッとした食感も含め、流石『檍』のカツは素晴らしい。
しかもカレーに漬けず、岩塩で食べるほうが間違いなく旨いんです。
「カツカレーの最適解」という命題はなかなか難しく、カツが旨過ぎればカレーが台無しになり、カレーを美味くするならカツが寂しくなりがち。
そこで『檍』が出した答えは、『カツの旨さを最大限引き出すため、カレーに邪魔させない』ということ。
いわば『カツとカレーのマリアージュの否定』なのです。
結果、「日本一旨いカツカレー」ではなく「日本一カツが美味いカツカレー」が誕生したわけで、その特異な立ち位置で成功しているのですから、実に興味深い事案ではないですか。
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関連ランキング:カレー | 末広町駅、御茶ノ水駅、秋葉原駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
こんなに地域と溶け込み、地域のみんなに親しまれているベンガル料理のお店が他にあるでしょうか。
創業1995年、入間市の地域密着型インド料理店。
『ジャイプール』看板の風情が最高すぎます。
地域密着、といってもどこにでもあるようなインド料理店じゃありません。
シェフの故郷インド・西ベンガルの料理をベースにした、丁寧で親しみやすいカレーと一品料理を提供しているんです。

天井高く開放的な店内。


この日は週末のランチ訪問。
お得なランチセットもあったのですが、折角の機会。
気になるものを選んで食べたい!ということでグランドメニューから単品オーダー。
★キーマパパド ¥460デカッ!
いままで見た中で一番デカいパパドです。
豆せんべいパパドにサラダとドライキーマを乗せた素敵な前菜。これは珍しいですね。
そのパリッと軽やかな食感と野菜のフレッシュさ、キーマの旨味が合わさってタコスのような楽しさ。
これは行っとくべし。
★タージマハル ¥550インドのビールも都内と比べ数百円安いですね。
さて、メインの料理がやってきましたよ。

おぉ、そこらに良くあるインド料理店とは全く異なるビジュアルにめちゃくちゃテンションあがります。
★ベンガルフィッシュカレー ¥1100カレーはサラッサラ仕立て。ベンガルで「ジョル」と呼ばれるスタイルですね。
米食メイン、川魚を良く食べるベンガル地方ですが、日本に来たベンガルの方は一様に「日本のお魚は美味しいから無理に川魚使わなくてOK」とおっしゃいます。
こちらでも用いているのはソテーされた鯛。これが丁寧で素敵。

鯛の他には玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジン、グリンピースといった野菜。
それぞれの具材の旨味がカレースープに染み出して、冗談抜きにごくごく飲めちゃう美味しさ。
はぁぁ、五臓六腑に染み渡る・・・・
合わせたのはもちろんライス。
★ターメリックライス(ハーフ)¥170綺麗に、硬めに炊かれた日本米です。
そしてもう一品カレーをば。
★ビーフカリア ¥1100ムスリムが多く住むベンガルならではのビーフカレー。
ベースのカレーはシャバシャバで先ほどのフィッシュカレーと近い仕上がり。
ですが滲み出た旨味が違う。

じっくり煮込まれた牛肉に加えジャガイモ、ニンジンが具材としてイン。
こちらは辛くしてもらうのがオススメですね。
★バトーラ ¥400ぷっくり膨れた揚げナン。
ミルキーな香ばしさがたまりません。
おかわりしたい。
と、ここでご馳走様と思ったのですが・・・
客席から見えるタンドール窯、そのシェフの動きが素晴らしく、これは行っとかねばと思った次第。
★チキンメティカバブ ¥880メティ(フェヌグリーク)の薫りが素晴らしいタンドール焼きチキン。
これがちょっとビックリした。
メチャクチャ凄いです。抜群に美味い。頼んでよかった。
サラリとして体になじむベンガル式カレーももちろん素敵ですが、このお店タンドール料理のレベルも相当高いんですね。
奇を衒ったところもなければ、近付き難いマニアックな気配もない。
ただ、サラリと重くないインドのカレー屋さんといった感じで老若男女に愛されています。
なんだか暖かい、そして間違いなく美味しい。
しかも、たらふく食べたのに食後カラダは軽やか。
薬膳としても最高なのでした。また行きたいお店となりました。
時折、期間限定メニューとしてビリヤニの提供も。
最近始めたというインスタやFacebookをチェックですね。
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関連ランキング:インド料理 | 入間市駅、武蔵藤沢駅、仏子駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
お客のタイムカードがあるカレー居酒屋なんて、多分地球上でここしかありません。
『AKL ~カレーなる酒場~』AKL と書いて『アカラ』と読みます。
そこの熱帯魚マニアさん、南米小型シクリッドじゃありませんよ。

入り口脇には昔ながらのタイムカード。
これ、お客さんがやるんですわ。
こちら昼はランチカレーをやっているんですが、夜は完全に立飲み居酒屋。
カレーは?といえば、もちろん充分すぎるほどあるんですよね。

ネットリしっかり甘辛なドライキーマ。
呑むんだからお米は要りません。クラッカーでいただきましょう。

お酒はビールから始まり、徐々に日本酒へ。

なんだここ、随分居心地いいぞ。
★玉こんにゃく ¥300山形のソウルフード「玉こんにゃく」にもしっかりカレーが乗っています。
玉こんにゃくとカレーの相性最高!!
めんどくさい蘊蓄不要で楽しく飲めるカレー酒場。
そうそう、こういう場所が必要なんですよ。
大塚『ゆる酒場』的な雰囲気もあり。
神田でふらり、楽しく呑むならここでキマリですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
今池で、お洒落で美味しく楽しいスリランカレストランを捕捉。
『RANGA LANKA (ランガ ランカ) 』オープンは2021年11月12日。

半地下スタイルの店構えは雰囲気抜群。

広々とした店内はモダンでエレガント。
スパイス料理や各国料理のマニアだけでなく、ワインやビールに合わせて美味しい料理を食べたい客層もしっかり意識しているようです。
まずはビールから。
★ライオンラガー ¥880スリランカを代表するビールといえばライオン。
アジア最古のブリュワリーで醸造されています。
最近ラベルがリニューアルしカッコよくなりました。

スターターで出てくるサラダにも楽しいアイデアが。
パリパリフレッシュな野菜の上に、スリランカ料理に欠かせないモルディブフィッシュ(ハガツオで作る鰹節に似たもの)や、ライム、アーモンドがトッピング。
サラダに手を抜かないお店は良い店です。
そしてオーダーしたのはこちら。
★SRI LANKA CURRY SET ¥1870ワンプレートにライス、カレー、副菜を盛りつけたスリランカの定番「Rice&Curry」スタイル。
サイドディッシュは肉か魚か選べたので魚を選んだら、やってきたのはでっかいマグロのカマ!

ツナパハ(スリランカのミックススパイス)でマリネし寝かせたのち、ガラムマサラで香りづけしたパン粉をまぶしているんです。
これはかなり洒落ていますね!
ふんわりジューシーなマグロ肉とパン粉の食感のコントラストがたまりません。

「Rice&Curry」で特に印象に残ったのは、ナスとハールマッソ(干し小魚)のテルダーラ(油炒め)。
ダブルの旨味でご飯が進みます。
お米はバスマティライス。後半はそれぞれのおかずを一気に混ぜ合わせましょう。
もちろん、マグロのカマ肉も一緒に。
総じてデフォルトでは辛さ控えめ。
これは絶対ワインやビールに合わせることを想定していますね。
ということで「本日のグラスワイン」リストから一つ。
★ブロンド・バイ・ナチュレ ¥900とにかくエチケットがカワイイ!
オーストリア産、トロピカルフルーツのようなニュアンスがあるオレンジワイン。
シュワッとした酸味も魅力ですね。
実に洒落たディナータイム。
これが西洋の料理か、東洋の料理かなんて意識する必要のない、コスモポリタンな感覚に溢れています。
シェフのツシャンさんはスリランカのホテルで料理人のキャリアをスタート。
トンカツ屋、イタリアン、スペインバルなど様々なジャンルを渡り歩いてきたそう。
そのキャリアが自在かつ洗練された料理アレンジに活きているのですね。
食後、今後の企みについても楽しくお話し。
これからもきっとどんどん面白くなる、期待のお店ですよ。
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関連ランキング:スリランカ料理 | 今池駅、千種駅、車道駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

多摩美のすぐ近くあるインド・ネパール料理店。
『プラシッダ TAJ 上野毛店』
(プラシッダタージ)オープンは2016年11月。

いわゆる街のインネパ店(ネパール人によるインド料理店)によくあるパターンとして、インド料理、ネパール料理に加えタイ料理も揃える複合アジアン。
こういうお店はリーズナブルなスパイス呑みにぴったりなんですよね。
★グラスワイン(赤)¥390スペイン・アルマデンの赤。
その他インドウイスキーのハイボールもネパールのククリラムも390円という天国。

おっと、何ですかこの土鍋は?
触れるとアッツアツ。
おしぼりで蓋をつかみ持ち上げると・・・
★マトンビリヤニ ¥1150土鍋の中からアッツアツに仕上げたビリヤニが登場!
トップにネギをまぶすあたりはネパールシェフらしきセンス。

予め仕込んでおいたビリヤニをオーダーを受けてから土鍋で仕上げているのでしょう。
下の方にゆで卵がたっぷり仕込まれていました。

炊きたてバスマティ米の香りはなく、むしろしっとりした米全体にスパイスが馴染んで落ち着いた仕上がり。
スパイス感や辛さは控えめなので、誰もが違和感なき炊き込みご飯として楽しめます。
そして、鍋底にこびりついたバスマティおこげ、これが旨い。
土鍋ならではの楽しみですよね。
これからの寒い季節にピッタリのお店です。
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関連ランキング:インド料理 | 上野毛駅、二子玉川駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
246通りを歩いていて、ふと目に留まった文字列、
「スパイス数十種 特製カレーうどん」さっきランチでティファンとビリヤニとお好み焼きとおでんを食べたばかりですが、カレーうどんならイケるぞ。
『夢吟坊 三宿本店』(むぎんぼう)
創業1992年、京うどんとむぎとろのお店です。
(三宿店は1993年オープン)
現在は品川、羽田空港国際ターミナルにも支店があるようですね。

早速入ってみましょう。


完全にこの地に根を下ろした雰囲気。
アットホームな接客に和みます。
★特製カレーなんばうどん ¥1180南蛮を「なんば」と書くのは京都由来なのでしょうか?
「カレーなんば うどん」で検索しても大阪難波の『なんばうどん』しか出てきません。
この店独自の呼び名かな。
黒く濃厚なカレー汁が印象的ですね。
大きく刻まれた九条ネギと油揚げが京うどんのアイコンです。

麺は京うどんらしく柔らか。
カレーは濃厚で鰹・昆布出汁が効いています。
少し塩味強めの仕上がりですね。
中には甘めに煮た豚バラ肉が入っており食べ応え充分。
ただ見た目ほど重くはなく、サラリといただけました。
地元にこんなカレーうどんがあるの、羨ましいですね。
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関連ランキング:うどん | 池尻大橋駅、三軒茶屋駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カジュアルなダイニングパーながらスパイスカレーが評判のお店が東中野にあります。
『ダイニングバー カナ』オープンは2018年。
ワインやウイスキーなどお酒のバリエーションは多彩。

特にジャパニーズクラフトジンのラインナップが秀逸です。
北は北海道、南は沖縄までその土地土地の個性が楽しめますね。
★まさひろオキナワジン ¥660こちら泡盛の蒸留製法を用いた沖縄初のクラフトジンとのこと。
シークワサー、ヒバーチ、ローゼル、ゴーヤ、グァバという沖縄オールスターなボタニカル。
確かに泡盛のシークワサー割りのようや爽やかさがあります。面白い!
クイックおつまみはこちら。
★黒糖そら豆 ¥440かりんとうの如きバリバリ食べられるそら豆。
これは癖になりますぞ。
★東経135度線 兵庫ドライジン ¥660ロンドンドライジンの基本ボタニカルに梅、紫蘇、山椒、煎茶、柚子といった和素材をブレンド。
さらに兵庫が誇る酒米、山田錦まで加えた渾身のジン。キリッと飲みやすい味わいです。
さて、カレー。
限定メニューにも惹かれましたが、まずはレギュラーから組み合わせ。
★スパイシーチキンカレー ¥990
◎3種のキノコ +¥220
◎あいがけチリキーマ +¥330青いお皿にブラウニーな盛り付け。
カッコ良いですね。

チキンカレーは濃密ドロッと仕上げ。
カルダモン、クローブ、コリアンダーといった基本スパイスを立たせつつ、具材のふくよかな鶏肉の食感を楽しませてくれます。
食感・味に変化をつけるカシューナッツが効いていますね。
チリキーマはチリビーンズ、メキシカンMIXのスパイスを使用のドライタイプ。
玄米ライスとの相性が抜群です。
キノコはシメジ、舞茸、ポルチーニの3種。
その旨味が染み出したオイルでご飯がすすみます。
と、ここで満足ご馳走さま、といくつもりだったのですが、食べておきたい肉料理を発見。
罪ですね。
★ 「湘南みやじ豚」のハンバーグ ¥990
★お店で焼いた自家製パン ¥330一日5食限定。この店でしか食べられない希少なブランド豚で作るハンバーグ。
この「湘南みやじ豚」一度食べてみたかったんですよね。

ふんわりと柔らかジューシー。
肉汁というか脂というか、そのジューシー汁がとても爽やかかつ軽やか。実に面白い。
合わせたのは「自家製パン」。

この日はフォカッチャでした。
もちろん、ハンバーグソースを残さず最後までパンに漬けていただきましたよ。
ラストオーダーは23時と遅め。
しっかりディナーにも、ちょい飲みにも。
フラッと寄れる素敵なお店でした。
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関連ランキング:ダイニングバー | 東中野駅、落合駅、中井駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
飲み屋天国神田でもひときわ魅力的なお店。
なんと、いわし料理専門店です、
『宝山 いわし料理 大松』『だいまつ』と読みます。
神田駅改札真ん前にも同名の立ち飲み居酒屋『大松』を経営、上野にある『小粋な大松』は暖簾分け店にあたります。
実はこちら、先日小川広場で行われた神田カレーグランプリ決勝戦にも出場。
かなり異彩を放っていたんですよね。

いわしの文字がどこまで続くの!?ってくらい圧巻のメニューラインナップ。
いわしいわしいわしいわしいわしいわしいわしいわしいわしいわし。
この日は18時に4名、予約なしで入ろうとしたらほぼ満席。
諦めようとしたら「19時予約の方が来るまでの1時間だけなら」と席を用意してくれました。
ありがとうございます!

こちらのホールを切り盛りする裕子さん、実はミャンマー人らしいのですがとにかく切り盛りが凄い。
お店全体を見渡しつつ、それぞれの客を笑顔でケア。
名物おかみとはまさにこういうこと!素敵です。
「いつも余裕ないけど裕子!」とは本人の弁。
★アサヒスーパードライ 中瓶 ¥550この雰囲気に合うのは瓶ビールでしょう。
★活いわし刺身 ¥480~のっけからいわしの鮮度にビックリします。
魚偏に弱いと書いて鰯(いわし)。
その通り傷むスピードが早い魚ですが、そこは専門店ならではの回転の速さ。いわしでコリっとした食感なんて初めてです。
★いわし明太子和え ¥680新鮮いわしと明太子をマリアージュさせたら美味しいに決まってます。幾百幾千の生命をいただく有難さに感謝。
★いわし天麩羅 ¥680ひょっとすると初めてのいわしの食べ方かも。
青紫蘇で包み揚げられたいわし。サクッとした衣もふわっとした食感のコントラストが堪りません。
この辺で日本酒をば。


いわしと酒、お江戸の粋な呑みシズル。
★つみれ焼き 一本¥300実はこの店の激推しメニューがこちら。
2本の串で打たれているのですが、食べれば納得。
ビックリするほどふんわり柔らか食感なんです。
こりゃあ2本の串で優しく支えにゃあ。
絶対頼むべし。
さて、神田カレーグランプリで話題をさらったいわしカレーもしっかりメニューにありました。
★いわしカレー ¥1200実はこれ、新宿伊勢丹会館のカレー店『ミングルタングル』とのコラボカレー。
何で?と思って聞いてみたら実は『ミングルタングル』の方がこのお店の常連さんなんだそう。
で、このカレー、食べてビックリとんでもない代物。
いわしのキーマは今まで食べたどんな魚キーマよりも魚。いわしそのものの旨味がめちゃくちゃ発揮されているんです。
また写真では見えないのですが、ちょっとグレーがかったライスがそれだけで旨い!
お米にナンプラーといくつかの香辛料を加えているそうです。
目玉焼きを崩していただけば、東南アジアのぶっかけご飯の楽しさ。
トッピングのいわしフライのクオリティはもう言うまでもなく。いわしキーマをディップしていわしいわしいわし。
添えられているのはらっきょ漬け、ネギ、辛味ふりかけ、スパイスナッツ。
実は『ミングルタングル』の母体ってスパイスナッツ屋さんなんですよね。辛みふりかけにはちょっとミャンマーテイストを感じたり。
自在に食感や香り、辛さを変化させながらいただく楽しさ。
かつて庶民の魚の代表だったいわし。
今では決して安い魚ではなくなりましたが、あらためてこう、いわし尽くしでいただくとその魅力を再発見することができました。
文中でも書きましたが、いわしは鮮度が命。
こちらのような繁盛店でいただくのが断然美味い!そんな事実を実感しました。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
日本ではとても珍しいアフガニスタン料理を名古屋で。
『アリアナレストラン』看板には「アフガニスタン・インド・イラン料理」とあります。
聞くところによると創業時のオーナーがアフガニスタン人だったようで。

現在はネパール人スタッフが多い様子ですが中東、特にドバイ辺りではインド料理店のスタッフとして(宗教上の食の制約がない)ネパール人が重宝されていることもあり、そういう意味ではこれがリアルともいえるわけです。

店内には大テーブルもあり、ムスリムの皆さんのファミリーパーティー需要があることが窺えます。
今回は多彩なメニューの中から、アフガニスタン料理に的を絞ってオーダーしてみましょう。
★キリンフリー ¥480こちらムスリム料理のレストラン。
完全ハラール対応ですのでアルコールの提供はありません。
★マースト ヒヤール ¥350アフガニスタン料理に必須のヨーグルトサラダ。
ペルシア語でマーストはヨーグルト、ヒヤールはキュウリ。
ヨーグルトにキュウリが入っている点ではインドのライタと同じですが、ライタのようにチャットマサラを用いることは無く、
サワークリームとミント、ニゲラ(ブラッククミン)で爽やかな仕上がりになっています。
そのまま食べても、他の料理につけてもOKなのでとりあえず頼むべし。
さて、アフガニスタン料理で「ボラニ」といえば全く異なる2種類の料理があります。
「Bolani」と「Burani」.、日本語では「L」と「R」の区別がつかないので混同しがち。
★ボラニ ¥1000こちらは「Bolani」。
小麦粉を練って作ったパンの中に具材を包み焼いた、いわゆる「アフガン風お好み焼き」です。
具材はコリアンダーシードなどのスパイスを用いたマッシュポテト。
ソースはヨーグルトかスイートチリかが選べます。
さっきのマースト ヒヤールがあるので、ここはスイートチリでオーダー。
★ボラニ リーク ¥1000こちらはニラ入り「Bolani」。もちもちしてチヂミのよう。
中東でニラってイメージはあまりなかったのですが、アフガニスタン料理ではニラをよく使うそう。
かつてシルクロードの要衝として栄えたアフガニスタン。
エジプト原産のクミンが西から東へ渡り中華料理で用いられるようになったのとは反対に、
中国原産のニラがこの地の定番食材になっていることがとても興味深いですね。
★ボラニボンジョン ¥900さて、こちらのボラニは「Burani」(「Borani」とも)。
野菜などのヨーグルト和えです。
ボラニボンジョンは揚げナスのトマトソース煮にヨーグルトを加えた仕立て。
こちらはグッと中東やその西、地中海料理に通ずる世界観ですね。
★アシャック ¥1300アフガニスタンの水餃子アシャック。
プルッとした薄皮餃子の中にはニラが入っており。
その上に挽き肉とヨーグルトが乗っかっています。
まさにこれこそ、東西食文化がクロスするシルクロードそのものではありませんか。
★オロビア ¥500メニューには「ささみポテトサラダ」とあったのですが、しっかりほぐされたササミがたっぷりジューシー。
食感や味の印象は「シーチキン」そのものです。
シーじゃないチキンなんですけども。
これでサンドイッチ作ったら「シーじゃないチキンサンド」として売れるんじゃないかしら。
誰もが美味しいと思える素直な味です。
さて、メインの料理がやってきましたよ。
★ゼレシュクパラウ ¥1650つまりインドのプラオやトルコのピラウ、フランスのピラフ、ロシアのプロフと同根の米料理。
ザックリ言えば、炒めた米を様々な具材や香辛料などを加え炊いたものです。
ゼレシュクとは中東でよく食されるバーベリーのこと。
古代エジプト時代から解熱や抗菌・抗炎症作用、冷却作用の薬として使用されてきた甘酸っぱいベリーです。
用いている米はバスマティライスで、贅沢に用いられたサフランの香りがたまりません。

中には玉ねぎで煮込まれた骨付きチキンが。
スパイス使いはシンプル、というかほとんど用いられていないのですが、
肉の旨味と塩気、サフランライスの香りにバーベリーの甘酸っぱさが複雑に絡み合って、ビリヤニとはまた違った魅力があります。
総じてスパイス使いはシンプルで穏やか。
辛さも控えめで、香りや酸味、旨味を楽しむ料理が多い印象。
お子様連れでも安心して楽しめるお店ではないでしょうか。
反面、とにかく酒が飲みたい!という方にはちょっと我慢を強いるお店ですね。
まぁ、ハシゴすればいいんですけど。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
知ってますか?
西武池袋本店 B1には、ニッポンインド料理のパイオニア『アジャンタ』が入ってるんです。
『アジャンタ 西武池袋本店』ちなみに西武池袋本店に出店した『アジャンタ』であって、
西武池袋にある『アジャンタ本店』ではありません。
念のため。
創業1957年、日本インド料理の草分け『アジャンタ』。九段で長く営業し、多くの日本人インド料理シェフを輩出しました。(現在は麹町に移転)
検見川『シタール』、船橋『サールナート』、初台『和魂印才たんどーる』、高幡不動『アンジュナ』、益子『けらら』、仙台『チットラ』、能見台『ガネーシュ』、浦和『さらじゅ』(現在は閉店)、大分『チャイハナ海花』・・・
『アジャンタ』出身シェフによる名店たちは『アジャンタ系』と呼ばれ、それぞれの場所で尊敬を集めてきました。
また、南インド料理など地域性豊かなインド料理を日本に普及させてきた立役者、渡辺玲先生も『アジャンタ』の厨房でインド料理を学んだ一人です。
かつてはこの西武池袋本店にレストラン出店していたこともあるという『アジャンタ』。
こちら地下一階の食品売り場にあったインド料理テイクアウト『タンドール』が撤退した場所へ2020年12月1日オープン。
現在『アジャンタ』は麹町とこの池袋の2店舗のみの展開となっています。

販売はテイクアウトのみ。
けれど西武池袋本店には、ゆったりくつろげる屋上もあるので、食べる場所には困りません。
ラインナップには南北インドのカレーや焼き物などのデリ、ビリヤニなどが揃いますが、今回はこちらをチョイス。
★池袋弁当 ¥1010いわゆるデパ地下のお弁当と思って油断したら腰を抜かします。
野菜カレーとキーマカレーのコンビ構成なのですが、野菜はデカデカカットながらで香味が染み渡り、キーマカレーは辛さもスパイスもビシバシ尖った本気の仕上がり。
ヒリリと辛い玉ねぎのアチャールも『アジャンタ』ならではの名物ですよね。
そこらのインド料理店でイートインするより断然満足度が違うクオリティ。
それもそのはず、仕込みは麹町で行っているため、本店の味そのものなんですから。
(ナンは池袋で焼いているそうです)
テイクアウトでもレジェンドの凄みを感じることができる『アジャンタ』。
池袋最強のインド料理弁当といえるでしょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カラシビ味噌ラーメンの行列店『鬼金棒』(きかんぼう)がなんとスパイスカレー専門店をオープン!
『カラシビカレー鬼金棒』オープンは2022年8月23日。
場所は『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 神田本店』の隣りの建物です。
オーダーは店頭の券売機にて。

量、カラ(辛さ)、シビ(痺れ)、トッピングがカスタマイズ可能。

店内はステンレスの変形カウンター。
何のお店かわからない雰囲気ですが。

カウンターの上にはスパイスがズラリと並んでいます。
確かにスパイスカレー店ですね。
★鬼金棒カラシビカレー ¥1480
・ライスS
・カラ増し
・シビ増し中央ライスの上にドライキーマ、その周りにシャバシャバカレー。
私が推している『DRY&WET』スタイルですね。
キーマの上には「金棒」をイメージした素揚げヤングコーン。
心なしか大阪スパイスカレーのレジェンド『コロンビアエイト』へのオマージュを感じますね。

各パーツの細かい説明やこだわりは卓上POPに書かれているので割愛。
早速いただいてみましょう。

まずはトップのドライキーマから。
八丁味噌を用いた濃厚モフモフな味わいは、味噌ラーメンをルーツに持つ店ならでは。
そしてシャバシャバカレー。
カラ増しシビ増ししただけあって、そこそこカラい!結構シビれる!
豚骨・鶏骨・アサリから出汁をとり、柑橘なども加えているようですが、とにかくビリビリ感が前面に出て印象を持っていきます。
シビ増ししなくても充分シビだったかも。
豚ブロックはさすがラーメン屋由来だけあって美味しかったです。
そして後半はもちろん、シャバシャバカレーの海にドライキーマを崩し落としてブレンド。
それぞれがそれぞれの個性を引き立てるハーモニー。
これこそDRY&WETカレーの醍醐味ですよね。
ディテールではミョウガのアチャールやクラッシュアーモンドによる食感変化が楽しく、シソの葉で香りをつけたプチトマトアチャールの酸味が爽やかで印象的でした。
訪問時は隣りの『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒』の行列がカレー店の前まで迫っているものの、カレー店舗側はノーゲス。
まだまだ魅力が広がるのはこれからのようですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
『牛焼ジョニー 池袋店』お茶の水『カレー屋ジョニー』の現存する唯一の系列店です。

メニューは鉄板でジュウジュウ供される牛焼きと、『カレー屋ジョニー』譲りのカレーの2本立て。

牛焼きは見た目ほぼ『ラーメン二郎』。
ターゲットがはっきりと見えますね。

ご飯大盛り&特盛り無料、野菜大盛り無料、ニンニク無料トッピング。
かつてのアメ車のように燃料消費が激しい若者には嬉しい限り。
私はといえば、おとなしくカツカレーでもいただいてみましょうか。
★カツカレー(小)¥750
◎旨辛ニラトッピング +¥130おっと!
カツカレー小に旨辛ニラトッピングしたら、カツよりカレーよりニラが多いという珍バランスになってしまいました。
スタミナ系ドカ盛り店で油断してしまいました(笑)
けれど実はニラの下にもキャベツの下にも敷かれたライスが意外にボリューミィで、結果オーライ!
カツもカレーも消えた後はニラライスとしてフィニッシュ!!
カツカレー食べたのに「ふう、ニラ一杯食べた!」という食後感だったのも味わい深いです。
池袋で手軽にガッツリ、スタミナつけるならここですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
多国籍化が進む埼玉県蕨市。
ここにまたひとつ美味しいネパール料理がいただけるお店が誕生しました。
『インド・ネパールレストラン アーマ』たまたま前の道を歩いていて見つけたのですが、オープンは2022年7月18日。


こちらナンやタンドリーチキンなどのインド料理とネパール料理の両方を扱ういわゆる「インネパ店」。
ですが、そこらのお店とは違うこだわりを感じます。
お店の黒板には店名【アーマ=母】への強い思いが書きつづられていました。

さらに料理の素材へのこだわり。
化学調味料不使用、冷凍食品不使用、スパイスは毎日ホールからの挽きたて、手打ちの麺やモモの生地、ラッシーのヨーグルトまで自家製というのが凄いですね。
★手作りラッシー ¥280自家製ヨーグルトで作った爽やかなラッシー。
★モモ ¥390プルンとした自家製生地のモモ(ネパール小籠包)。
オーダーしたら「少し時間かかりますが」とネパール人の店員さん。
出てきたモモの手の込んだ包み方をみて、時間かけてくれてありがとうございますと思いました。

こんな綺麗なモモなかなかない。
中は肉汁たっぷりジューシー。
つけダレであるゴルベラアチャールは辛さ控えめの優しい味でした。
★ダルバート 1290
◎バスマティ米に変更 +¥200実に丁寧な盛り付けですね。
小高い丘の如きバスマティ米とその頂に立つ円錐型パパドが印象的です。

カレーはデフォルトでマトン。
優しいダル(豆)スープ、しっかり苦いゴーヤ、しっかり酸っぱいムラコアチャール(大根の漬物)、無着色でスパイシー&ジューシーなタンドリーチキン。
ひとつひとつ、素材の味がくっきり。
しっかり混ぜていただいても過剰にならず、寧ろそれぞれの役割が明確に感じられてくるのが綺麗。
食後感もかなりスッキリ。
これは良いダルバートでした。
向かい側のテーブルではネパール人の皆さんの子連れ食事会。
すでに蕨在住ネパール人たちのアットホームな集まり場になっているようです。
雰囲気的に日本人も入りやすいと思うので、ここが良き文化交流の場になるといいですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ちょっとビックリしました。
こんなに古い店だったっけ?
『カレー屋ジョニー』小高い看板に描かれたアートワークは全て剥げ落ち、うっすらと星型の跡が見えるのみ。
それを囲むのは、灯す必要を失った電球たち。

戦後の焼け野原に誕生した老舗の如き枯れ方をしていますが、確かこの『カレー屋ジョニー』、『ゴーゴーカレー』のブレイク直後、そのインスパイアっぽいノリのチェーン店として出てきたのではなかったか。
調べたらやはり創業は2006年。
一時は代々木やバンコクにも支店を出しており、私が前に食べたのは代々木店だったはず。
今ではここお茶の水店と系列店『牛焼ジョニー 池袋店』のみになっているのですが、それにしてもこの朽ちっぷりは超常現象クラス。

店頭のカレーサンプルも煤けており、焼け野原から発掘された遺物のよう。大きさはわかりますが味の想像はできないし、したくはないですね。
と、こう書きましたがお店自体が寂れているわけではなく、寧ろ大繁盛しているのが面白いところです。

注文は券売機にて。
『ゴーゴーカレー』同様ロースカツカレーがメインで、チキンカツや唐揚げ、ソーセージといったそれっぽいトッピングが並びます。
そんな中、『ゴーゴーカレー』と明らかにちがうラインナップとして『デリー』インスパイアの「コルマ」「カシミール」も。
ドカ盛りの巨大カツなんかが人気のようですが、そこはオトナなチョイスをしてみましょう。
それよりも、店内。

外観にも増して老朽化が進行しているんです。
かつてアメリカンダイナーをイメージしていたであろう星形のステッカーは全て剥げ落ち、扉は割れ、棚は傾き、設備は黒ずみ、急勾配の階段を2階へ上がる人がいれば壁がきしむほど。
ここまでノーメンテナンスを徹底して貫くお店も珍しい。
★コルマカレー(小)¥850
◎唐揚げ(3個)¥200デリーインスパイアメニュー「コルマ」「カシミール」のうち「辛くないほう」に唐揚げをトッピング。
唐揚げもそこらのチェーン店に良くある一口サイズじゃなくて、フルサイズ3個です。

コルマは食べてビックリ!もの凄く甘いです。
かなりたくさんの玉ねぎが入っているのでその甘さだと思うのですが、とにかく甘い。
甘いカレーを好むインド・グジャラート州の人に食べてみて欲しい。
具材のチキンもボリュームたっぷりで、ライスの固めな炊き加減もベスト。
これがピッカピカな店内のチェーン店なら、「このカレー甘すぎるよ!」とか言って減点対象にもなろうもの。
けれど、この空間で食べると妙な説得力があるのが不思議なんですよね。
「なるほど、こういうカレーもあるのか。興味深い」なんて。
そして、納得して食べると妙に記憶に残る美味しさに感じられもして。
みなさんも経験があるかも知れません。
歴史に残る超老舗レストランの料理が必ずしも、わかりやすい美味しさじゃないということを。
けれどもそ老舗ならではの迫力と説得力で、こちらから歩み寄るように美味しさを感じてしまうことを。
この『カレー屋ジョニー』、ライトなチェーン店から始まり、
他店が半世紀かかって獲得した「老舗の説得力」をわずか15年そこそこで獲得してしまったのではないでしょうか。
それが証拠に、2022年現在食べログの点数は3.54。チェーン展開をしていた頃にはおそらくなしえない高得点なのではないでしょうか。
・・・誤解なきよう言えば、ジョニーのレギュラーのカツカレーは間違いなく、わかりやすく美味しいです。
けれどその「わかりやすいカレーライスの美味しさ」だけでは到達できない地点に今は来ているように感じるのです。
ある意味、実に面白い実証実験。
同じ料理でも、ピカピカの新店よりも鄙びてボロいお店の方が、チェーン店よりも個人店のほうが、圧倒的に美味しく感じる。
けれど、美味しさってそういうものなのではないでしょうか。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
肉と出汁と麺とスパイスにこだわる、西荻窪の個性派カレーうどん専門店。
『豚肉汁うどん べ』『べ』という店名は店主の故郷福島の方言で語尾につきがちな『べ』が由来だべ。
元々すぐ近くの場所で
『カラオケ居酒屋 べ』として営業していたのが移転し、うどん専門店となりました。
カラオケ居酒屋時代は和風・ネパール風・インド風の3種類のカレーうどんを提供していたのがリニューアル。
現在は基本の「豚肉汁カレーうどん」には[西荻45]、ハンバーグ入りには[西荻47]などそれぞれにコードネームがつけられており、さらにそれぞれスパイス数を23か30か選べるという超個性派システムになっています。
・・・まぁ、すぐに理解できなくても大丈夫。
★瓶ビール小瓶 ¥500基本のカレーうどんで攻めるか悩みましたが、このメニューに惹かれまくり。

結局頼んじゃいました。
★ドライキーマカレーうどん ¥1180なかなかファンキーなビジュアルです。

汁無しうどんにドライキーマカレー、こってりチーズ、糸唐辛子。
だからといって出汁感がないわけじゃありません。
このお店で用いる出汁はかつお節、さば節、宗田節、うるめ節、根昆布、しいたけ。
ドライキーマにもしっかりと出汁の旨味。

グワーッと混ぜていただきましょう。
濃厚です。麺リフトにもいつにも増した重力を感じる。
なにせ濃厚です。

カウンターには無料サービスの生卵が。
早速加えてみたらどことなく出汁カルボナーラなニュアンスに。
和風なのか?洋風なのか?それとも・・・・
どこか飄々として、すぐに「わかった」とならない捻り方もこの店の魅力なのでしょう。
はんぶん不思議なカレーうどん体験でした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
小岩は江戸川区だけど新小岩は葛飾区と知った夜。
新小岩にこんなにリアルで旨いタイ料理があったとは。
『酒とタイ料理 センチャン』シェフは北タイ出身ながら東北イサーン料理も得意。
予約すれば北タイと東北の食べ比べもできるという。

今回はタイ料理のスーパーエキスパート、プー尊師に予約オーダーをお願いしての訪問です。

看板にわざわざ『酒とタイ料理』と書くだけあって、カウンター席が滅茶苦茶チカラ入ってます。
カラオケもあるし、ちょっと飲みに来る客もウェルカム。

この日の我々はガッツリ食べなので、奥のお座敷へとGO。
★タイ原産SPYレッド¥650クリスマスも近いのでシャンメリーの代わりに。
★ナムプリックヌム青唐辛子を用いたタイ北部の定番スターター。
野菜やケープムー(豚皮揚げ)にディップしていただきます。
★タムカヌン北部・東北ともに愛される蒸しジャックフルーツサラダも絶ウマ。全般に他店よりハーブの香り強めです。
★ラープ・ヌァ(北部式ラープ)わたしの大好きなラープ、こちらは珍しい北部式。
牛肉の「ヌア」ではなく北の「ヌァ」です。
用いているのは豚ひき肉、プルプルの豚皮、豚レバー。ナムディー(胆汁)たっぷり使用でニガ辛テイストが素晴らしいです。
★ラープ・ペッド一方こちらは東北イサーン式アヒルのラープ。
シャープな辛さと肉の旨み、カオクア(煎り米)のバランスが素晴らしい。
北と東北、同じラープでもここまで違うものを食べ比べることができるのが嬉しいです。
(予約時に確認してくださいね)
★チャン定番ビールでお口をリフレッシュ。
★ミャンプラーヌン立派なティラピア=プラーヌンを丸々一匹。
内臓を取り除き臭み抜きのハーブを詰めてふんわり蒸しあげています。

ティラピアの身をパクチー、そうめん、ナムプリックオーンと一緒にレタスで包んでいただきます。
つけだれは2種類、シーフードたれとイサーン式ジェオだれ。
特にジェオのほうは発酵魚の濃密な旨みが堪らないのですが、時折めっちゃ辛いとこにヒットします。
★サイウアもち米(カオニャオ)を用いた北部スタイルのハーブソーセージ。自家製で皮パリ中モッチリ。
★ガイタイナム鶏肉のハーブ煮。どことなくカレー感が強い!
★ カノムジーン・ナムギャウ〆はカオソーイと並ぶ北タイ2大麺ともいわれるこちら。

麺は素麺。
トアナオ(発酵大豆調味料)、ドークギアオ(キワタの花の萼)などナムギャウ特有の食材に加え、立派なモミジや血のゼリーなど、旨みに旨みを重ねた深い味わい。呑みの〆にゃ最高ですわ。
食後のスイーツもやってきました。
★カオテーン干したカオニャオを油で揚げ、カラメルで味付けしたお菓子。
食べればなるほど、いわばタイの雷おこしですね。
21時ころになるとカウンター席はカラオケ居酒屋と化して、タイのお姉さんが「与作」を熱唱しだしました。
さらに与作のサビに合わせカウンター上のオーナメントがピカピカ点滅。
最高。
キープボトルも多く、街のコミュニティスペースになっている様子でしたよ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
新小岩で発見。
『ビール&飲料』という看板。

下を見れば
『町の最高のナン』『食べ物メニューを設定する』の文字。

これは色々気になりまくります。
『アディバ バングラカレー&バー』設定としてはバングラデシュ料理レストラン&居酒屋ということらしいですね。

それぞれのテーブル席は片側ベンチソファースタイルで居心地最高。

食材販売コーナーもありました。
メニューはひと通りメジャーなインド料理に加えネパール料理やインド中華もあれこれ。

ムスリム国バングラデシュらしく牛肉メニューにチカラが入っているのもポイントですね。

ただバングラデシュのローカリティを感じる料理はあまりなく、ラムブナマサラ(羊肉のドライタイプカレー)くらいかな、という感じ。
かわりに、素晴らしいメニューがありました。

そう、実はここインドとかバングラデシュとか抜きにしも日常的な居酒屋使いができるお店だったのです。
★生レモンサワー ¥380安い!嬉しい。
★タンドリーチキン串 ¥500こちらも串の上から下までギッシリのタンドリーチキン串が2本でこの価格。
めっちゃジューシーで美味しい!これは頼むべきですね。
★カレー焼きそば ¥400値段が安すぎるのでどういうのが出てくるかドキドキだったのですが、しっかり一人前のボリューム。
中太ちぢれ麺(乾麺かな)を用いたキーマカレー焼きそばでした。

ベースの味付けはなんというかペヤング感。
最初マイルドかなと思ったのですが食べ進むにつれジワ辛に。
しかしこれが400円はどこかバグってる。
だってキムチ冷奴と同じ値段ですからね。
★マンゴーラッシーサワー(ラム割)¥490締めにいただいたこちらもスマッシュヒット。
ちゃんとマンゴーでちゃんとラッシーでちゃんとお酒です。
シェフはインド・コルカタ出身で俳優のビリー・ボブ・ソーントン似。
途中からお店に戻ってきたオーナーはバングラデシュ出身でした。
お店の推し料理はビリヤニで、バングラデシュ式なので近隣他店とは違うとのこと。
次はそれだな。
Wi-Fiやコンセントやテレビもあって席の座り心地も良し。
リーズナブルだし、夜2時までやってるし、ひょっとすると新小岩じゃスタバやマックより便利に使えるお店じゃないでしょうか。
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関連ランキング:インド料理 | 新小岩駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ミャンマー人が多く暮らす「リトルヤンゴン」高田馬場に新名所が誕生。

『ZUU&HEIN Myanmar Tea House高田馬場店』(ズー&ヘイン)オープンは2022年12月5日。
2021年9月池袋に登場した『ZUU&HEIN Myanmar Tea House』の2号店ですが、むしろこちらが本丸と言える気合の入りようです。

立派な三階建ての建物で、1階はカウンター席メイン、2階はテーブル席、3階はカラオケ付き個室となっています。
こちらが2階。



壁にはミャンマーの地理や民族がデザインされています。
こちらが3階。

いわゆるミャンカラ。


階段部分のディスプレイもなかなか良いセンス。
このお店の雰囲気、メニュー構成から、単にオシャレで気軽なミャンマーカフェ&飲茶処かと思ってしまうかもしれませんが、いやいや。
実はリトルヤンゴンのグルメなミャンマー人たちからは「絶品モヒンガーがいただけるお店」として話題沸騰中なんですね。
(モヒンガーとはミャンマー名物、ナマズスープを用いた麺料理。詳細は後述)
この日は2階のテーブル席へ。
まず嬉しいのはミャンマー茶飲み放題。

さらにお酒も2時間飲み放題でたったの1640円。
しかも、セルフでつぎ放題なのです。


これは天国やわ(笑)
メニューには点心などの飲茶メニューが充実。
池袋店からの継承ですね。
★青唐辛子シュウマイ¥590肉汁たっぷり。
かなり、飲茶として本格的です。
ところ変わればいい値段取れそう。
ちなみに青唐辛子が入って入るけど辛さはほぼなく、青唐特有の爽やかな香りがプラスされていました。
★蒸し黒もち古代米もち米の握りに白ゴマと塩がかかっており、まずはそのままいただきます。
添えられているのはゆで豆とペービョウ(干魚)。
ゆで豆は甘さ控えめの粒あんのようで、もちに乗せた結果おはぎっぽい味わいに。
一方ペービョウは塩気と旨みがプラスし酒が進む味に。
★サムサトーサムサはインドのサモサ、というよりバングラデシュの薄皮でパリっとしたサモサとほぼ同じ。
それをいったん作った後クラッシュして和え物にするというビルド&スクラップ、または賽の河原方式料理。哲学的。ピリッと辛いです。
★マライナン ¥580インドと隣接するミャンマー、ナン料理もあります。
マライ=牛乳を煮詰めて出来た膜をひたすら集めたもの。
これに何をつけていただくのですが、ほぉぉ。
おしどりミルクケーキあたりが好きな人にヒットする、ほんのりミルキーでノスタルジックな甘みがたまりません。
ちなみにナンは窯ではなく鉄板でい焼いているそうです。
さて、そろそろ看板料理モヒンガー(メニューではモンヒンガー)をいってみましょう!
★モンヒンガー ¥650
★さつま揚げ ¥100ナマズの身から出た旨みスープを用いたミャンマーの国民的麺料理モヒンガー。

ひと口食べてビックリしました。
今までそこそこの数量モヒンガーを食べていますが、ここまで素直に「旨い!」と思ったのははじめて。
間違いなく過去No. 1モヒンガーです。
凄い凄い。
こちらでは結構な数が出るため、毎日ナマズをマッシュしてスープを作っているそう。
だからここまでフレッシュな旨味なんですね。
用いているナマズはガク―、熱帯魚マニアにはクララといった方がわかりやすいでしょうか。

ベートゥイ=鴨の血も入っていました。
さつま揚げは日本のものと違って「ガページョー」というミャンマー式。
手作りで、日本のものより密度があり噛み応えあるのが特徴。
ちなみにガペーはヘリコプターナマズ。熱帯魚マニアにはワラゴ・アツーといった方がわかりやすいでしょうか。
さらにスープに入っていた玉子もビックリする美味しさ。
なになに?これ普通の玉子じゃないですよね?
聞けば「オーベーウー」つまりモヒンガー汁で煮た味玉なのだそう。
細部にわたり見どころ抜群、噂に違わぬ驚愕のモヒンガーでした。
さらにもうひとつ麺料理をば。
あ、いや、違うんです。デザートなんですよホント。
★ナンギットゥ平麺を用いた、言わば「きな粉麺」。
ほんのり甘いんです、
大分名物「やせうま」にもちょっと似ていますね。
何か繋がりあるのかな?
★シロンティー ¥380牛乳を煮詰めた膜をひたすら集めた「マライ」を用いた甘ーい紅茶。
甘めのチャイやマレーシアのテタレが好きな方には絶対的オススメ。
そうこうしているうちに飲み放題のビールやレモンサワー、ミャンマー茶もたっぷり頂きまして、充足の極み。
今後は夜の飲み需要の強化を目指し、サラダ系やおつまみ系のメニュー強化を予定。
一方でいわゆるミャンマーカレーの「ヒン」や、ミャンマービリヤニの「ダンパウ」などに力を入れることはしないそうです。
個人的にはそれでいいと思います。
多くのミャンマー料理が集まるこの街で、どこも同じメニューを出す必要はなし。
ここまで飲茶メニューと麺メニュー、そして飲み需要で強いのだから、そちらにどんどん特化してほしい。
リトルヤンゴンに長く漬かっている私個人としては、ミャンマーの皆さんと交流するなら「ヤンゴン」、気兼ねなく飲み会するなら「ババfeel焼き鴨」、多彩なミャンマー料理を紹介するなら「スィウミャンマー」、変わった食材や食文化を伝えるなら「ノングインレイ」、レアな民族料理なら「ヤマニャ」、麺を一杯軽くいくなら「ババミャンマーヌードル」など札の使い分けローテーションをしているのですが、この「ZUU&HEIN」も強力な切り札の一つとなりました。
朝から営業しているのも凄い。
この店のモヒンガー、きっと最高の朝食となることでしょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
いよいよ佳境になってきた神田カレーグランプリ。
神保町『パ◯チマ◯ル』の2階に位置するBARでカレー呑み!
『J.Tipple』ジェイ・ティップルと読みます。

開店当初はジャズバーだったようで、JはJAZZ、Tippleは「ちびちび飲む」みたいな意味。ジャズを聴きながらちびちび飲める酒場というのが名前の由来。

けれど最近ジャズをかけていないので、Jは神保町に変換。
神保町でちびちび飲める酒場という意味に変えているそうです。
それではちびちびいただきましょう。
★モスコ ミュール ¥750スパイス呑みのスターターはやはりモスコーですよね。
★フィッシュ&チップス ¥750ブリティッシュに行きましょう。
ジャガイモのカットがでかいのが本場風。
★卵のクリスマスプレゼント ¥990メニュー名では何だか想像つかなかったのですが、実際ほんとにクリスマスプレゼント型の玉子でした。
ナイフで開封してみましょう。

なんと中身は肉肉しいハンバーグ!
肉汁がなかなかにジューシーです。
肉サンタ万歳!
さて、そろそろ行きましょうか。
お目当てのカレーを。
★ J.Tiqple チキンカレー ¥1050デカい!
バーのカレーだと思って油断してたら洗面器サイズでやってきました。
ナンかライスかが選べるのですがこの日はナン売り切れ。
カレーには骨付きチキンがドッカン入っています。
玉ねぎの甘みとブラックペッパー、クローブのパンチ。
インドカレーと欧風カレーの中間的な味わいだなと思ったら、パキスタン人に教わったカレーがベースとのこと。
つまり「欧風カラヒ」とでも言いましょうか!
なんという意外性。
こういうのに出会えるのがカレーグランプリの醍醐味ですよね。
『J.Tipple』それはお酒をちびちび飲み、カレーをガッツリ食べるBARでした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
名店『桃の実』の2号店を任せられていた実力派、加来シェフが独立。
カレー激戦区西荻窪にオープンさせたお店が早くも大人気に。
『カレーショップ フェンネル』2022年7月13日オープン。
オーナーシェフの加来(「からい」ではなく「かく」)さんは南インド・ケララ州の高級ホテル『Brunton Boatyard』で修行ののち帰国、青山『シターラ』、『桃の実』とハイクラスインド料理の名店でさらに技術を極め、水道橋『桃の実』2号店を任せられるまでになります。
この『桃の実』2号店はハイレベルなインド料理を軸にしつつ、ワンプレートのあいがけスタイルであたかも「スパイスカレー」のように提供、あたらしい顧客層を獲得しました。
今回新たにスタートした『フェンネル』は『桃の実』2号店の着想をさらにストイックに追求。
あいがけスタイルまでも封印した「カレーライス」スタイルの専門店となりました。

スタイルはカレーライスでも料理の基本はインド。
メニューは「ドライカレー」「ポークビンダルー」「バターチキン」のレギュラー3種に加え、ちょっとコアな限定カレーが追加されていきます。
使用する米は日本米。
つまりインドのカレーを日本米に合うようアレンジして提供しているわけですね。

お店自体、実に日本的な家屋のリノベーション。

実に心が落ち着きます。
★ポークビンダルー ¥1200インド西海岸ゴアの名物料理ビンダルーをカレーライス仕様にて。

実にストイックながら、端正な顔つきのカレーですね。

ビンダルー最大の特徴といえばビネガーを用いた酸味。
そして主に用いるのは豚肉。
元々ゴアは英国ではなくポルトガルの植民地だったので料理もその影響を受けているんです。
こちらのビンダルーもその個性を最大限に発揮。
ビネガーは複数ブレンド、季節によってもその配合を変えるようですが、この日は白ワインビネガーがバシッと効いた大人風味。脂を完全に落とした豚肉にもその酸味が染みわたっています。
そして、そのワイン感がちょっと欧風カレーのニュアンスももたらしていて日本米にとても合う。
これは確実に狙っていますね。
そしてもうひとつ、皿とスプーンのチョイスにも注目。
平たい皿でサラサラなカレーを掬うと、最後のほうでカレーが逃げてうまく掬えないストレスがあったりするのですが、
こちらのお皿の縁の勾配とスプーンの径とが完全一致しており、最後まで綺麗にカレーやお米が掬えるんです。
こんなところにも「映え」より「実」をとるお店のコンセプトが徹底していますね。
食後はしっかりデザートも。
★レアチーズケーキ ¥350
★チャイ(HOT)¥400普段私は濃厚なチーズケーキを好んで選ぶのですが、こちらのチーズケーキは至って爽やか。
けれど濃厚なチーズケーキにひけを取らない充足感があります。
程よい酸味はあたかもインドのパニールのよう。
甘さ控えめ、ジンジャーが効いた寒い日仕様のチャイとよく合います。
2000年以降、大阪スパイスカレーカルチャーの影響もあり、最新型のカレーはワンプレートのあいがけに華やかな副菜を添えるスタイルが百花繚乱。
しかし、2022年に入ってあらたなムーブメントの萌芽が見えてきました。
それはひとことでいえば「カレーライスへの回帰」。
既存のカレーライス文化へのアンチテーゼとして進化してきたスパイスカレームーブメントが一周し、明治以来伝統のニッポンカレーライス文化へと再リンクを貼り始めたような動きがあちこちでみられるのです。
大阪間借りカレーシーンにおける欧風カレーの再評価、スパイスカレーをカツカレーにする試み、
そしてこの『フェンネル』に象徴されるように、インドなど諸国スパイス料理を日本米のカレーライスへと再定義する試みなど、その流れは確実におおきなうねりとなっていくことでしょう。
スパイスカレーカルチャー黎明期を経た、あらたなカレーライス時代の夜明け。
いよいよ楽しくなってきました。
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