目覚ましき活発ぶりを見せた2015年の大阪カレーシーン。
なかでも印象的だったのは、曜日限定・日時限定の「間借り」として現れたニューウェーブの台頭でした。
けれど、遠方から平日昼間のみの行列店に2つ行こうとしたら、最悪2日休みを取って大阪に滞在せねばならないわけです。
もちろん、1日で梯子という選択肢もあるわけですが、それには強靭な胃袋と、
「行列時間・食事時間・移動時間・売り切れ時間」の的確な予測そして運が必要なわけで、なかなか大変なんですよね。
そんななか、「間借り」でありながら、電話予約が可能(そもそも電話非公開が普通な世界ですから)、かつ内容的にも評判的にもとっても惹かれるお店があったので、早速訪問してきました。
「すぱいす料理 ナッラマナム」 金曜日に中崎町、日曜日に北新地と場所を変え、週2回のみ営業している注目のニューウェーブです。
インド料理とスリランカ料理をミックスし独自の解釈を加えた料理を、中崎町ではターリー形式、北新地ではバナナリーフミールス形式で提供。
今回は日曜日、北新地でのバナナリーフミールスの一巡目を予約訪問してきました。
間借りの場所は
「BAR 誰がカスやねん A&H」 という、強烈すぎる名のお店。
12時のオープンを待ち入店です。
席はバーカウンターのみ。
カウンターの中には「ナッラマナム」店主こと井川さん。
ミールス、といえばちょっと一人で訪問するのに抵抗があるかもしれませんが、ここは大丈夫。
一品ずつ順番に出して行くので提供に少し時間がかかること、
写真を撮る人に対してはポイントや留意点など、
一品一品の料理の細かな説明、そして美味しい食べ方など、
井川さんが優しくフレンドリーな語り口で、客一人ひとりとコミュニケーションしてくれますよ。
★よなよなエール ¥500 スパイス料理に合うドリンクもセレクトされています。
バーカウンターの雰囲気に負け、昼間っからビールを注文しちゃいました。
まずはテーブル上に、軽く炙りが入ったバナナリーフが敷かれます。
炙ったことでバナナリーフ独特の香りが広がるんです。
盛り付けはまず副菜から。
そして汁ものやカレー、ライスと順に盛られてゆくのですが、
ワクワクするような説明を順に聞くこの時間もかなり幸せな感じ!!
★本日のバナナリーフミールス ¥1800 ・カルダモンポディ ・紅くらりのピックル ・セロリのシンハラピクルス ・梅チャトニ ・パイナップルチャトニ ・ミントヨーグルトソース ・カボチャのメルクエルティ ・わさび菜のマッルン ・ほうれん草入りダル ・サツマイモとビーツのクートゥ ・アジアンキーマ ・チキンウェンジャナ ・秋刀魚のビンダルー ・チキンペッパーラッサム ・トマトライス ・ローストパパド なんと合計16品!
一品一品手が込んでいて、随所に独自のアイデアが盛り込まれています。
実に素晴らしいですね!!
・ほうれん草入りダル あえて南じゃなく、北インドテイストのダル。
・サツマイモとビーツのクートゥ 微妙な色合いが美しいです。
味的には優しさ担当。
・アジアンキーマ レモングラスやバイマックル、バジルなど通常タイ料理で用いるようなハーブをふんだんに使用した、香り高いオリジナルキーマ。
これが単体でもなかなか美味いんです。
こういう独自のカレーがしれっと一品入っているあたり、大阪スパイスカレー文化を感じますね。
・チキンウェンジャナ スリランカ風骨付きチキンカレー。
とはいえココナッツミルクをそれほど使っている感じはなく、サラッとした感じです。
・秋刀魚のビンダルー しっかり季節の味覚を入れてくるあたりが素敵。
カシミールチリ、そしてスリランカのココナッツオイルを用いているそうで、
現地仕様に見せかけつつ、実はオリジナルな隠し味も・・・・何だろ?
味は言うまでもなく最高で、これだけでご飯おかわりできます。
・チキンペッパーラッサム ブラックペッパーがしっかり利いた好みの味のラッサムでした。
・トマトライス 何もつけずにプラオ的にいただけるほど味がしっかりしたトマトライス。
一品一品順に味わったのち、それぞれをそれぞれと徐々に混ぜながらいただきます。
もちろん、手食。
もう、みんな夢中です。
秋刀魚のビンダルー、アジアンキーマという個性強めなカレーを軸に、梅チャトニやパイナップルチャトニなんていう魔球がチラホラ。
優しい味とインパクトある味、まろやかな舌触りとシャープな辛さや酸っぱさなどのメリハリがあって、全く飽きることがありません。
ベースが南インドとスリランカなだけに胃に優しく重さがない、「毎日食べられるような味」が基本ながら、週一しか食べられないシチュエーションならではの面白さ、楽しさが盛り込まれているエンタメ精神。
客の嬉しいリアクションを引き出すその辺の駆け引き、浅草「カルパシ」や筑豊中間「KALA」にも通ずるものを感じました。
かように素晴らしく、食べた後も幸福感が続く「ナッラマナム」のミールスですが、実は12月20日をもって北新地での営業を終了予定。
以後も中崎町「コモンカフェ」での金曜営業は継続されるようですが、そちらではスペースの関係でバナナリーフミールスは難しいんだとか。
となるとやはり、次のステップは間借りを卒業し、実店舗オープン。
いつになるかまだわかりませんが、期待しまくって待つことにしましょう!
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
仙川。ラーメン二郎へと向かうジロリアンたちの行く手を阻む、カレーラーメンの幟。
「魔女のカレー」 黒木瞳ばりの美魔女が作る、美肌効果抜群のカレー・・・
ではなく。
カエルの目玉とトカゲの尻尾をふんだんに用いた、西洋魔術×アーユルヴェーダの薬膳カレー・・・
でもなく。
とにかくカレーとラーメンとカレーラーメンがウリのこのお店、居酒屋的なチョイ飲みメニューもあったりして、
魔女要素がないどころか、男子要素満点なあたりが謎というかツッコミどころです。
★親子カレー 3辛 ¥790 ★炙りチャーシュートッピング ¥300 出てくるカレーもまた、メンズなビジュアル。
カレー自体はサラッサラでスープ状なのですが、なかなかコクと旨みがたっぷり。
ラーメン屋のカレーで偶にあるように、ラーメンスープと共通で仕込みをしているのかもしれませんね。
となれば炙りチャーシューも合わないわけがありません。
この日はご飯でいただいたものの、それが麺に変わっても容易に想像できる美味さです。
そして親子カレーの具材はたっぷりの鶏肉と、揚げ玉子。
ありそで案外なかなかない組み合わせに、お店の名物感が漂います。
お会計は前払い制と書いてあったので、
注文してすぐ、お店の人に代金を渡そうとしたら、ちょっと虚をつかれたような表情。
かつては食券機があったようなのですが今は無く、「前払いで」という但し書きも小さいので、
有名無実化しているのかもしれませんね。
営業時間は夜中の一時まで。
食べログ情報だと22時までとなっていましたから、遅くまで開くようになったは最近なのかも。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
五反田、ランチ行列ができるステーキ・ハンバーグ店「ミート矢澤」のその隣に現れたトンカツのお店。
「あげ福」 2013年4月17日オープン。
実はここ、隣と同じ「ヤザワミート」経営による、「ヤザワミート」直卸の肉を使ったトンカツ店なんです。
一般的なトンカツ屋のイメージを覆すスタイリッシュな内装。
広々としたオープンキッチンで動くスタッフ立ちの動きは見ていて飽きません。
歌舞伎のように独特な、しかし無駄のない動きでカツを揚げる職人さんの所作は必見!
★カツカレーライス ¥1300 カレー好きがトンカツ屋さんに入ったら、オーダーは一つ。
ソツのない、教科書的な盛り付けが美しいですね。
とんかつに用いられた豚肉は、岩手県産の岩中豚。
赤味と脂身のバランスが良くトンカツにマッチすることから選ばれたそう。
引き締まった食感がカレーともよく合います。
モリゾーの頭には梅ドレッシング浴びせて。
モリモリいただきましょう。
隣の「ミート矢澤」ほどは待たないし、五反田ランチにはお勧めのお店ですよ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
月曜日はカレーだよ!! どんどん活発になる大阪カレーシーン。
しかし遠方からの客にとっての問題は、人気店の多くが昼間のみの営業で行列必至、売り切れ御免というだけでなく、
平日のみの営業だったり、日曜のみの営業だったりと、とにかく訪問困難なお店が多いということ。
なかでもトップクラスにハードルが高く、しかしトップクラスの人気を誇るのがこちら。
「カレー週イチ」 2014年2月24日オープン。
その名の通り週イチ、本町の
「Bar Trattoria AKKA」 にて月曜ランチ時のみオープンするカレー屋さんです。
カレーを仕込むのは心斎橋のBAR
「anonymous」 で超絶ミールスを提供する黒田さん。
そう、つまり見方を変えれば、夜しか食べられない
「anonymous」 のカレーが週一回、
ランチでもいただける、そういうことだったりもするんですね。
それでもって行列店になっちゃうってんですから、黒田さんの実力恐るべし、です。
開店は11時30分。
人が並び始めたのはだいたい30分前くらいからかな。
けど間借り系の中では17席と収容人数が多いのと、店員3人体制で回していることもあり、わりと回転は速い印象です。
この日のカレーメニューは、
・スリランカチキン ・スリランカマトン ・スリランカジャックフルーツ ・パクチーチキン ・帆立トマトクリーム の5種。
それと、上記のいくつかのカレーにサンボルやカトレットなどを加えた数量限定のスリランカプレート。
「anonymous」 名物のパクチーチキンがここでも登場と、しっかりと刻印を残していますね。
(ちなみに吉祥寺
「piwan」 で提供されることがあるパクチーチキンもレシピは同じ。大阪で黒田さんに教わったそうです)
晴れて一巡目で席に着くと、まず出てくるのがこちらの前菜。
こんなの出されると、背筋がしゃんと伸びてしまいますね。
★全部もり ¥1200 スリランカプレートにしようかどうしようかなぁ~と迷ったのですが、
あえて純粋にカレーを楽しんでみようと、こちらを選択。
スリランカチキン、スリランカマトン、スリランカジャックフルーツ、パクチーチキン、帆立トマトクリーム。
どれから食べようか迷ってしまう贅沢仕様です。
マトンはかなりガツッと本格派、ジャックフルーツ(多分ポロス)も染みわたるような味わい。
安定の美味さを誇るパクチーチキンに、超変化球の帆立トマトクリーム・・・
パンチの利いたマトンを除き、全体的にはサラッと優しい味わい。
重さは全くありません。
食後、満足感があるのに胃は軽いって感覚は、「アアベルカレー」や「ココペリカレー」「サッチェズカリー」「カラピンチャ」などと共通したポイント。
素晴らしい!これなら毎日食べられる!・・・といっても週イチしか食べられないんですけど。
週始めからこんなに罪なランチをいただけるなんて。
ああ大阪、喰い倒れの街にも程があります。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「心斎橋の本格BARが、本格ミールスを提供している」 さりげなくそう言えばさり気ない感じに聞こえますが、よくよく考えたらありえないような話です。
そのBARの名は
「anonymous」 (アノニマス)。
名前からしてもう、ヤバそうな雰囲気です。
以前19時ころ突入を試みたときはまだ閉まっていたので、今回は夜遅くなってから訪問してみました。
現在のところ、開店時間は20時からのようです。
閉店時間は・・・まぁ、朝方まで。
入店してビックリしました。
BARとして、滅茶苦茶雰囲気いいです。
神戸の
「LAGUNA THE BAR」 をROCKでOUTSIDERな方向へとスライドさせた感じ。
モスコミュールを頼んでみます。
スパイス好きはジンジャー好き、ジンジャー好きはモスコ好き。
この一杯で帰ったとて、「素敵なBAR」という印象が残ったはず・・・・ですがこの店の狂ったところはココから!!
耳なし法一のようにびっしり文字が書かれた(けれどちゃんとデザインされた)バーカウンターにそっと乗せられたフードメニュー。
多分、知らずに入ってこれ見たら、鼻血噴き出してモスコがブラッディマリーになってたところでしょう。
この日のカレーは、
・パクチーチキン ・アサリ ・レンズ豆 の三種。
単品、二種あいがけの他、おまかせSPなるものが存在しています。
「バンブルビー」のジビエ3兄弟Spの例を見るまでもなく、関西で「SP」とは「とんでもない」に同義と理解していますので、
迷うことなく「おまかせSP」を注文してみました。
と、とんでもねぇぇぇー!!! BARの食事の域を遥かに超え、 ありえない品数とクオリティ感のミールス登場!!! しかも本物のバナナリーフ敷いてるし!!!
★おまかせSP 単品、2種あいがけの次がこれって、3品や4品どころの騒ぎじゃないですね。
どう見たって9品10品・・・・
しかもよく見りゃ(よく見なくても)、単なる南インドのミールスというわけでなく、随所に溢れるオリジナリティが!!
旨みが出まくったアサリのカレーに、この店の名物というオリジナルのパクチーチキン。
ラッサムには四角豆が入っています。
付け合わせはなんと、スリランカのポルサンボル、マッルン、モジュ。
青唐辛子を追加したら、プリップリで巨大な生唐辛子がまるまる2本ブッ込まれていました。
混ぜ混ぜしていただきましょう。
うわぁぁ、実に優しくも、実に豊かな振り幅ですね。
マニアは唸り、初心者は素直に美味しいと思える絶妙のチューニング。
一見南インドのミールスながら、スリランカ料理、スパイスカレーのエッセンスが随所に感じられ、
まさに今の活気あふれる大阪カレーシーンを体現したかのような一皿となっています。
この日私はカレー8皿目だったのですが、スルスルっと胃におさまってゆきました。
しかもいい雰囲気のBARでお酒を飲みながら・・・至福とはこういうことを言うのでしょう。
もしも新宿あたりでこんなお店があったなら、マニアが殺到して変なことになっちゃうはず。
そんなとんでもないお店がさり気なく、街に溶け込むように存在しているなんて、やはり大阪はカレー先進国なのだなぁ。
また、平日昼間のみで訪問難易度の高いカレー店が多い大阪で、朝まで超絶カレーがいただけるこの店は、実に貴重な存在といえます。
・・・そして、この店が凄いのはそれだけではありません。
月曜昼間のみと、大阪スパイスカレー店の中でも特に難易度が高い超人気店
「カレー週イチ」 。
毎週行列ができるそのカレーを仕込んでいるのも、実はこの
「anonymous」 の黒田さんなんです。
片や真夜中の超絶BARとして、片や売り切れ御免の超人気スパイスカレー店として、大阪カレーシーンを表裏から牽引するその存在感。
もう凄すぎるとしか言いようがありませんね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
JR相模原駅から徒歩15分。
異常なほどラーメン屋が密集したエリアをくぐり抜け、やってきたのはこちら。
「カレーの店 マボロシ」 見た目どこかラーメン屋っぽいのは、幻でしょう。
こちらのお店のカレー、かつて相模原市内にあった
「カラッタカレー」 の味を受け継ぎ、アレンジを加えたものだそう。
「幻の味、復活」ということなのでしょうか。
そうなのでしょうか。
店内はまるで骨董品屋。
古時計コレクションからスポニチの旗、アシックスのスパイクに西部警察のタイトルディスプレイ、破裏剣ポリマーまで。
はて、今は西暦何年だっけか。
この時空が歪んだ感じ、なかなかに心地よいですよ。
注文後、サラダと称し出てきたブツもなかなか独特。
一見玉ねぎのアチャール?と思ったのですが、甘みたっぷり。
玉ねぎとコーンとレーズンのチャトニ和え、といった感じでした。
さ、メインのカレーの登場です。
★チキンカレー大辛 ¥900 ・温泉たまご +¥100 ・パクチー +¥50 ・ピクルス一本 +¥50 いよぉぉーっ、美しいのが来ましたよ。
もう見ただけで好きな感じ。
カルダモンとクローブが香る、東京で言えば「エチオピア」系、大阪で言えば「スパイスカレー」系。
いやなんとなくその中間的な感じか。
過剰さはなく、しかし物足りなさもなく、絶妙なバランスです。
面白いのは、大辛にしたところ、生の赤唐辛子&青唐辛子がカレーにちょこんと乗ってきたんです。
「辛さを足すときは、唐辛子を潰してください。決して、唐辛子を食べないでください。」 な~るほど、そういう趣向なのか。
この方式は、前身である
「カラッタカレー」 のものを受け継いでいるそうですね。
食後にはアイスチャイのサービス。
気が利いています。
「カレーの店 マボロシ」 はオープンしてもうすぐ5年。
カレーの内容は日によってちょっとずつ変わるようです。
売り切れ早仕舞いの日もあるので、事前に電話連絡でカレーを取り置いて貰えば確実、だそうです。
電車に乗ってプチ遠征、駅からもいいウォーキングになりましたが、
それだけの価値があるカレー屋さんと出会うことができましたよ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
インド料理店でありながらも、インドだけでない様々な国のスパイス料理の「面白いところ」を抽出し、
「ハサンマジック」と呼ばれる独自のアレンジで提供する、奇妙で最高に面白いお店。
経堂
「ガラムマサラ」 。
昨年の第1回Japanese Curry Awards受賞店でもあるこのお店、久々の訪問となりました。
店主ハサンさんは数年前にこっそり宣言していた通り、最近は頻繁に海外や日本各地を漫遊。
決してただ遊びに行っているわけではなく(いや、ただ遊びに行っているのかな?)、
旅に行くごと刺激を受けて帰ってきて、料理がぐんぐん進化していくのですから、面白いったらありゃしません。
この日もハサンさんの帰還日に合わせてお店を予約。
コスプレイヤーであり、干し芋アイドルであり、看護師であり、「パンチラ展」首謀者でもある
ナマダさん を交えた食事会を企画してみましたよ。
料理はいつも通り、一品を除いてハサンさんにお任せ。
「とにかく楽しませてください!」 ってな感じで。
この日もハサンマジック炸裂。
読者の皆様も、指をくわえて(インド的には右手のね)ご覧くださいませ!!
★マサラパパド スターターはインド人大好きなおつまみから。
けれど他店のと違うのは、パクチーたっぷり乗せてくれてるところ!
★大根サラダ シンプルなネーミングとビジュアルのギャップがスゲェ。
飲み干したいが無理。
★パクチー秋刀魚 おっときました旬の食材。
前菜チックにサラリと出てきましたが、秋刀魚の風味が出まくってメタクソ旨いです。
こういう和食材使わせたらやっぱりハサンさん凄いなぁ・・・
日本人の季節感とインド人のスパイス感を両方持ってるから敵なしです。
★パクチー牡蠣 いやもう見ただけで悶絶な一品。
食べたらさらに悶絶です。
一同身をくねらせながらいただきましたよ!
しっかしパクチーで繋げつつ、季節は秋の秋刀魚から冬の牡蠣へ。
この辺の流れも巧いですね。
★パクチーラム まだまだパクチーなお題が続きます。
パクチー風味のスパイシージンギスカン、なんて言ったらチンギスハーンが戸惑うでしょうか。
ラムとパクチーは特に「ガラムマサラ」らしい食材といえます。
あ、そして「ガラムマサラ」と言ったらこちらの肉も忘れてはいけませんね!
★パクチー和牛ステーキ なんと、インド料理に和牛ですよ!
いや、もはやインド料理と呼んでいいのかわからなくなりますが、ハサンさんはコルカタのムスリム出身。
宗教的には牛OKなんです。
いやいやそんなこと以上に、和牛からジュワッと滴る肉汁にパクチーの風味がブレンドされたこのアレな感じ、
口福ここに極まれり!
と、極まったところでパクチー尽くしな前菜終了。
(これが前菜ですよ、奥さん!)
一旦サラダを挟みます。
★コンビーフのサラダ ほら、やっぱり普通のサラダじゃなかった。
コンビーフとか、サバ缶とか、他のインド料理店が絶対手を出さないネタを面白がって使ってくるのがとても楽しいです。
★ラムチョップ これ!「ガラムマサラ」定番名物。
このジュワジュワッとした感じ、ここでしか食べられないんだよなぁ・・・ってことで、「ガラムマサラ」でこれ食べない日はないです。
★土鍋ムール貝 土鍋だよおっかさん!ムールだよおとっつぁん!
次何来るのか全く予想ができないです。
★地鶏のスパイシー鉄板焼き なんかですね、インドとか東南アジアとかで鶏肉食べると、筋肉のハリと歯ごたえがあってしっかり旨みがあるんですわ。
どうしても日本だと「やわらかい若鶏」が人気ですけど、それって飼育期間短い方が原価安上がりだからって仕組まれたイメージコントロールですから。
日本人は「若くて柔らかい」イメージ好きだしね。
ってことでこちらの料理は筋肉感もあってスパイスも効いたオトナのチキン。
ウズラの卵も入ってキジ目同士の豪華共演!
★秋刀魚と山葵のビリヤニ キター!! これが今回唯一お願いしていたメニュー
「山葵のビリヤニ」 。
しかしまさか秋刀魚と組み合わせてくれるとは!!
コレハウマイデスヨ!!! 食レポとしては禁じ手な言葉ですが・・・
美味い!!! まぁこのミラクルな味は、体験してもらわねばわかりませんよねぇ・・・
さぁ、どこまで続くこのコース。
そろそろカレーの時間ですよ。
カレーですよ。 それでは行ってみましょう!!
★ビーフキーマカレー ニンニクの芽たっぷり。
ガーリック&ブルで今夜は寝られないです。
★梅チキンカレー UMEEEEE!!! レモンチキンも美味しいけど、この梅チキンも凄い。
やっぱり酸っぱいカレー好きだなぁ。
オトナになると妊娠してなくても酸っぱいものや苦いものを美味いと感じるようになるのです。
これはリピだな。
★納豆カレー NATTOOOOOO!! ナマダさんも大好きな納豆がグツグツと鍋カレーになりました。
グツグツネットリジュワッと、これはかなりエロスな美味さですね。
これもリピだな。
★プレーンナン ガラムマサラはナンが美味いです。
一般に洗脳されている「フックラフワフワのでっかいナン」じゃないですよ。
あれは量あたりの原価を下げるためのイメージコントロール。
こちらのナンはシンプルで口どけよく、胃にもたまらずカレーを引き立てるナン。
しかも円型なんですが、タンドリー窯の内側に張り付けて焼くとき、しずく型より円型のほうが技術が要るんです。
★ガーリックナン 普通の店と違ってニンニクの芽たっぷりのガーリックナン。
もちろん「ガラムマサラ」オリジナル。
★シナモンナン こちらも「ガラムマサラ」オリジナル。
この辺は他では食べられない味なので、頼んでおいて損はないですよ。
この他、写真には上げていないですが、お酒も結構飲みました。
あらゆる種類のお酒を。
来るたび新しい驚きを用意してくれるこのお店の満足感、決して他では味わえないです。
牡蠣、和牛、地鶏、納豆、梅、コンビーフ・・・
およそインド人には思いつかないようなことをやってのけるインド人、ハサンさん。
最近は「葉山」(はさん)と名乗ってたりします。
こうなったらもう、国籍とかどうでも良くて、
とにかく世界中ここでしか食べられないスパイス料理とカレーをこれからも生み出していってください!
ご馳走さマサラでした!!!
⇒ナマダさんの記事『ガラムマサラ』 ●「カレー細胞」Facebookページもチェック。 https://www.facebook.com/CurryCell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
間借りカレー全盛の関西。
次々に個性的な新人が現れてくる一方、間借り営業でファンを獲得したのち独立、実店舗へとステップアップしていくお店も増えています。
間借りから実店舗へ、そして人気店へとステップアップしJapanese Curry Awards 2014受賞店となった
「カラピンチャ」 をはじめとし、
「ゼロワンカレー」 「ダルバート食堂」 など、今までなかったタイプの意欲的なお店が間借りを経て誕生。
ホコ天で人気を得たバンドが次々にメジャーデビューし、音楽業界の流れを大きく変えていった90年代バンドブームとも通づるものがあるかもしれません。
今回訪問したお店も、間借りから実店舗へとステップアップしたお店の一つ。
「サッチェズカリー」 どうしても即席看板の間借り店が多い大阪で、しっかりした看板を見るとほっとします。
この地でやっていく覚悟を据えた、というか。
しかもこの看板、20年後「老舗の名店」って紹介されることさえ想像つく、良いデザインですね。
奥へと長いお店の中は、割と明るい雰囲気。
店主はダンサーとしての顔ももつ女性、サッチェさん。
2012年に「sacche's curry」というカレー&コーヒー&音楽のイベントとしてキャリアスタート、
その後中崎町「コモンカフェ」での月曜ランチ間借りを経て、2015年5月この北区神山町にて実店舗をオープンしました。
こちらのカレーは定番キーマに加え、肉・魚介系とベジ系の本日のカレー二種を選び、合がけするスタイルが基本。
肉系か、ベジ系か・・・悩んでも決まらないときは両方!ということで、三種盛りをお願いしました。
★3種盛 ¥1150 ・野菜たっぷりのキーマ(定番) ・豚バラカレー(週替わり) ・ブロッコリと豆のカレー(週替わり) ほぉぉぉ。
アシンメトリーながら周到なバランスがとられたレイアウトですね。
さりげないながらも非常に完成度の高いビジュアルデザインです。
野菜たっぷりのキーマ。
豚バラカレーと、ブロッコリと豆のカレー。
どれもスパイスが香りつつも非常に優しい味で、するするっと自然に胃の中へと入ってゆきます。
(この日カレー4軒目の梯子に拘わらず)
レンコンのピクル、ズイキのアチャール。
この、和食材の付け合わせがナイス。
レンコンはレンコンの食感ながらしっかり酸っぱく、ズイキはズイキでしっとり面白い食感。
なるほど、やっぱり大阪スパイスカレーの向かう先はやっぱり、この日本という土地なんですね。
私が食事している間、小さなお子さん連れのご夫婦が入店してきて、みんなでカレーを食べていました。
子どもはちょっと「からーい」とか言いながら食べていたけれど、その味の記憶はきっと大人になっても残っているはず。
今はちょっとブームな感もあるスパイスカレーですが、親に連れられてスパイスカレーを食べてた子供が大きくなって、
20年後くらいにここへ帰って来たとき、「うわー懐かしい。この味だよ~」なんて言ってるかもしれません。
この店でカレー食べてるとなんか、そんなことを想像してしまうのでした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「カレーの店 自家製造 待ち時間0分」 一時間待ちの行列ができる大阪スパイスカレー店とは完全真逆のメッセージ!!
「サカエヤ」 あまりに目立つメッセージ故、ぐるなびページでは
「カレーの店 待ち時間0分 サカエヤ」 って店名で登録されてたりもしますが(笑)、こちらは昭和48(1973)年開業の老舗カレー専門店。
老朽化に伴って一度建て替えられたのが現在の店舗となります。
入口には
「自家製造メニュー」 。
食べログだけでなく、トリップアドバイザーのステッカーまであるのに注目です。
店内はカウンターのみの完全なるカレースタンド。
が、チェーン系のお店と異なるのは、厨房がそれなりに広いことと、
そこにいるのがバイト従業員でなく、カレー職人のおやじさんであるということ。
オーダーを伝えると、落ち着いた物腰で鍋へと向かうおやじさん。
手際よく、提供までほぼ50秒!確かに待ち時間0分!!
けれど店内に慌ただしい雰囲気は全くない、それが良いですね。
★ポークカレー ¥580 関東圏のカレーライスといえばやはりポーク。
見てください、このビジュアル。
ビックリするほど普通です。
そう、普通なのです。
実に、とても普通。
誰もがイメージする、カレーライスのビジュアルと味。
しかし、普通=安っぽいではない。
ライスの炊き加減も、お肉の質も、カレーの香りも、実にちゃんとしてるんです。
この普通とは、普遍と言い換えてもよい。
今どき、そんなお店が貴重なのです。
40年以上も変わらず「普通のカレー」を作り続けるって、きっと簡単なことじゃない。
そして、
カレーライスで育った僕たちが当たり前に思うこの味こそがきっと、
世界中の人々が「Amazing!」と喜ぶ日本カレーの味なのですから。
入口に貼られていた、トリップアドバイザーのステッカー、それはそういう意味なのでしょう。
隣には昭和的インドカレーライスの
「ラホール」 、
道路向かいには普通のカレーチェーン代表の
「CoCo壱番屋」 。
ここは日本カレーの標準点のような場所ですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
日本初・生米麺フォーのお店、高円寺
「チョップスティックス」 が吉祥寺に2号店を出しました。
「チョップスティックス吉祥寺店」 屋内市場の一角に面する屋台風の本店と比べ、こちらはれっきとしたレストランといった感じ。
(といっても大きくはないですが)
ランチ時の訪問でしたが、常にほぼ満員での回転をしている様子でした。
まぁ、「チョップスティックス」の生麺フォー、かなり美味いですからね。
★ランチAセット +¥200 (ハーフ コム・ガー&ハス花茶) ランチに追加できるオプションセットを頼んでみました。
シンガポールの海南鶏飯、タイのカオマンガイと並ぶベトナムチキンライス、コム・ガー。
鶏の出汁とタレが美味く絡まって結構美味いですね!
プラス200円なら絶対頼むべきです。
そしてメインディッシュ。
通常なら名物の生麺フォーや、辛いブンボーフエを攻めるところ、
ちょっと変わった、というか、かなり珍しいメニューがあったので注文してみました。
★カオラウ ¥800 ベトナム中部の港町ホイアンでしか食べられない、焼豚入り和え麺とのこと。
いわゆるご当地麺ですね。
後で「カオラウ ホイアン」でググってみたら、ホイアンにカオラウを食べにいった方のブログ記事がヒットしたのですが、よくよく読めばなんと、この「チョップスティックス」の方がカオラウをメニュー化すべく探訪した記事でした・・・
⇒ベトナム料理の旅『カオラウを食べる』 フムフム、現地ホイアンのカオラオはベトナム麺には珍しくコシがある麺なんですね。
2013年のこの探訪のあと、日本で試行錯誤して再現・製麺、そしてメニュー化したというわけだ。
作り手の気魄を感じますね!!
(但しこのカオラオは現在限定メニュー。訪問の際は要確認です。)
ほぼ汁無し、麺は中太麺。
グワッと混ぜていただきます。
生米麺のようなモッチリ感とは違って、確かに太めの焼きそば麺に似た歯ごたえ。
見た目、油そばみたいな感じかなーと思うのですが、味付けは結構さっぱりめ。
サラダうどん感覚でいただけます。
きつね色に揚がったカリカリのブツは何かと言えば、麺生地をカットしラードで揚げたものだそう。
この辺の仕立てはタイのカオソイなんかとも共通していますね。
今度来てあったらまた頼むかと言われれば、やっぱり生麺フォーやブンボーフエに走りたくなる感じはありますが、
さっぱりすっきりしたランチをいただきたい気分にはちょうどよい感じ。
いずれにしろ、なかなか珍しいものをいただいた満足感に浸れました。
夜はベトナム屋台料理をつまみながら飲める居酒屋に。
使い勝手の良い店ですね。
近所のタイ料理居酒屋「ラコタ」とここでアジアン梯子、なんてのもオツですな。
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テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
2015年は、とにかく大阪のカレーシーンが激アツな年でした。
そのムーブメントの中心である「スパイスカレー」のジャンルでとりわけ人気が高く、
ぴあが主催する
「第2回 究極のカレーAWARD」 でも総合グランプリを受賞した話題店がこちら。
「アアベルカレー」 「ギャラリーバンコ」 で火~金曜の昼間のみの間借り営業という、
遠方客にはおっそろしくハードル高いスタイル。
しかしなんと、
11/20には一旦営業を終了する という衝撃の告知があり、一度は行っとかないと・・・・と。
金曜日のランチを狙い、東京からテレポーテーションで突撃してみました!!(MP全消費)
お店のオープンは12時。
念には念で11時に到着したところ、まだ列はなし。
んじゃ、近くを散策しようかと一旦離れ、11時20分に戻ってきたら、丁度そのあたりからお客が続々・・・
あれよあれよと、11時35分時点で8人待ち、11時40分には一巡目満員の13人待ちとなりました。
さらに12時のオープン時点には列は23人に。
さ・す・が!!早く来て良かった。
晴れて一巡目での入店です。
未知の世界への入り口は、めちゃカラフル。
「虹だ・・・!虹男だ!!」 ↑このネタわかる人いるのか?
階段を登り切ると、ちょっと面白げな空間に。
店内に蔓延するクローブの強烈な香りが、否応なしにドキドキ感を高めてくれます。
ミュージシャンでもある店主の安倍さん。
そのカレーは、インドのターリーにインスパイアされ、
インド各地のスパイス・調理方法を日本の旬の食材と組み合わせてワンプレートに表現したもの、とのこと。
まさに、大阪カレーの最前線といった感じですね。
この日のカレーは、
◎ココナッツチキンカレー ◎豚チマキと蕪のマサラ の2種。
もちろん、あいがけにしてみましたよ。
★2種あいがけ ¥900 (メイン) ・ココナッツチキンカレー ・豚チマキと蕪のマサラ (副菜) ・レンズ豆とムング豆とキドニービーンズのカレー ・紫玉ねぎとにんじんのカチュンバル ・パプリカのライタ ・れんこんのアチャール ・パパド ・ライス ★スパイスたまご +¥100 いや実に美しい。
ビジュアル的には中心にスパイスたまごは必須ですな。
(右)ココナッツチキンカレー 生カレーリーフとマスタードシードたっぷりの南インドテイスト。
けれど南インドカレーそのものではなく、あくまでオリジナル。
◎豚チマキと蕪のマサラ ちょっとゴアビンダルー的な酸味もありつつ、蕪独特の苦味もありつつ。
「豚チマキ」ってのはどうやらスネの部位の呼び名らしいですね。
「粽」かと思いましたよ。
スパイスの香りが抜群でありつつ、野菜や豆など食材の食感もしっかり味わえる。
和印両方の良さをバランスよく調和させたセンスは流石。
しかも全く重さがない。
スパイスで身も心も軽やかになる食後感が、実に爽快です。
今や大阪カレーシーンの中心的存在となったこの「アアベルカレー」ですが、
冒頭に書いたように、2015年11月20日をもって一旦閉店。
しかし残念がる必要はありません。
現在の間借り営業からぐっと前進し、実店舗オープンに向けての準備を始めるのだそう。
その前に更なる研鑽を積むとおっしゃる安倍さん。
確実に素晴らしい店になることでしょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
さあ、今年もジャパニーズカレーアワードの季節がやってまいりました!!
昨年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした
「Japanese Curry Awards」 。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。 グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。 どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。 だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。 カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。 カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、 “Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。 - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
関連記事『「Japanese Curry Awards 2014」始動!~カレーとは、何だ?~』 『「Japanese Curry Awards 2014」受賞店発表!!』 『【全文掲載】 ジャパニーズカレーアワード2014ノミネート 「カレー細胞」セレクト』 そして第二回となる2015年は、関西を中心に活動するカレーマニアも加わり、14人の選考委員が勢揃い。
メンバーはこちら!!(敬称略)
USHIZO (CURRY DIARY(・x・) ) たあぼう (お気に入りのカレー屋さん700 ) エスニカン (◆毎日カレー◆と★タイ料理★ ) ノリ (うまいものは宵に食え ) しまじろ (カレー401 ) カレー細胞 (カレー細胞 ) ろなうど (CURRIHOLIC!! ) 三吉 (三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~ ) ひろこ (東京無責任女の大冒険 ) ノムコ (NOMCO CURRY MAP ) 三嶋達也 (『口癖はカレー』 主宰) K1郎 (うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう! ) TAK (かれおた -curry maniacx- ) みつお (Bicycle & Ethnic 2 )いやぁもう、心強いったらありゃしません。
選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が一か月かけて検証。
12月後半に本選考へと臨み、年末にアワード受賞店発表!という流れ。
そして11/15、各選考委員のノミネート店提出が完了。
各サイトへとそれぞれのノミネート店が掲載されていくはず!!(きっと)
・・・ということでこの「カレー細胞」サイトでも、提出したノミネート内容を全文掲載することにします。
ちょっと長いですが、是非ご覧ください。
(※注:以下はあくまでもカレー細胞が推薦した「ノミネート店」です。 年末の受賞店発表時には、他の選考委員が推薦した、ここに記載されている以外のお店が受賞する可能性もありますのでご了承くださいませ) ****************************************************************************************
Japanese Curry Awards 2015 ノミネート店選出 by「カレー細胞」 ◎はじめに 「カレーは、世界に誇れる日本のカルチャーである。」 「日本のカレー文化に貢献した店を表彰する」を旗印にスタートしたJCA。
昨年は第一回ということで、様々な角度から幅広くノミネート店を提案したのですが、はて、第二回は何を基準に選んでみようか・・・
毎年続けるアワードだからこそ、後に見直した時「あぁ、この年のカレーは確かにそうだったなぁ」なんて思えるものにしたい。
ついでに言えば、「なるほど、この年にもうここを選んでいたんだ!」なんて、その後向かう道を示唆できているものにしたい。
そのためには、2015年のジャパニーズカレーを取り巻く環境が2014年のそれと比べどう変わったのか?
またジャパニーズカレーの将来を見据えた時、2015年の今スポットライトを当てるべき店はどのような店なのか?
きちんと整理し、その上で指針を定めたいと思います。
(昨年に続き長文失礼します)
◎2015年のジャパニーズカレーを振り返って なんといっても凄かったのは大阪カレーの勢い。
「スパイスカレー」という独自のジャンルを中心に、かなりの盛り上がりをみせました。
「一皿のカレーライス」という考え方を基軸としながらも、スパイスを半ば具材のようにふんだんに、フリースタイルで用いた「スパイスカレー」。
「隣の奴と違うことやって『お前オモロいなぁ』って言われなきゃ生き残れない」大阪ならではのジャンルです。
フリースタイルってのは、言ってしまえば「何でもあり」。その勢いはすでに、スリランカや南インドのカレーを取り込み、次に日本独自の食材や和風出汁の考え方とも融合することで、日に日に進化増殖しています。
そして注目すべきは、音楽やアートのように「大阪カレーシーン」と呼ぶべき一つのムーブメントが確かに存在すること。
カレーに関わる様々な人々の熱気と交流。
一つの店に訪れれば「あそこのカレーも美味いよ」とお勧めされる。
互いに親しいながらも、互いに被らない故の連帯感と一体感。
大阪では今、カレーが完全なる「カルチャー」として盛り上がっています。
この「大阪スパイスカレー」を中心とした「カレー自由化」「ローカリゼーション」の波は今後、日本各地に広まりつつ、良い意味で落ち着きを見せ定着していくのでは?と私は考えます。
つまりそれは、その土地土地の食文化やカルチャーと融合した新しいカレーの誕生。
「第二次ご当地カレーブーム」と呼ぶべきものになっていくかもしれません。
この流れをしかと見据えつつ、2015年のアワードに記録しておきたい。
そして別の視点で見逃せない動きがもう一つ。
それは、「マニアック」という価値の向上。
カレーに限らず今年、SNSやキュレーションサイトなど、ユーザー発信の情報に対するメディアの扱いが、二、三年前とは比べ物にならないくらいグンと上がった。
これは私自身キュレーター的立場に身を置き、肌で感じていることです。
コアなマニアが発する一次情報を、メディアがより強く欲するようになってきた。
結果、より個性的かつマニアックな店にスポットライトが当たるようになってきた。
もちろんその逆も然り。
半端に無難なチェーン店よりも、とんでもなくリアル現地風の店だったり、とんでもなく個性的な店だったり、とんでもなく訪問難易度が高い店だったり・・・
その流れは、営業日時限定でマニアックなカレーを出す「間借りカレー」店に行列ができる現象にも表われています。
この、「間借りカレー」でファンを獲得し、実店舗オープンという流れは、昨年アワード店「カラピンチャ」を追うタイミングで今年、爆発的に増殖。
今後も、店舗経営の在り方にいろいろな意味で変革をもたらしていくことでしょう。
さらに振り返って、昨年アワード時に提出した文章に記載した、2014年二つのトレンドを見直してみます。
一つ目のトレンドは「スパイスバー&居酒屋の台頭」。
いわゆる「飲めるカレー屋」は2015年、もはや新たに誕生するカレー屋のデファクトスタンダードとなった感あり。
二つ目のトレンド「関西スリランカ旋風」は未だ衰えることはないものの、「なんでもあり」なスパイスカレーの流れに自然と溶け込んだ感あり。
ジャパニーズカレーの歴史は一年一年、着実に進んでいるようです。
◎2015年ノミネート店選出にあたって個人的指針 第二回アワードの候補としてお店を選出するにあたり私は特に、
「日本の食文化や食材と、さまざまなスパイス文化の独創的な融合」
という点に一つの軸足を置こうと思います。
元々ジャパニーズカレーは、インドの食文化に南米の唐辛子(それにトマトなど)が取り込まれ、それが英国を経て日本で定着したもの。
つまりジャパニーズカレーは初めから、異文化を融合させる挑戦的な試みの産物です。
その初心を受け継ぎつつ、カレーが新たな進化を遂げていくため、様々なカタチで挑戦しているお店にフォーカスしてみました。
割に知られていない店でも、地方の店でも、新店じゃなくても。
むしろだからこそ、その店の挑戦を皆さんに知って欲しい。
そんな気持ちで楽しみ迷いながら12店を選んでみました。
それでは、「カレー細胞」2015年Japanese Curry Awardsノミネート店の発表です。
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◎「カレー細胞」2015年Japanese Curry Awardsノミネート店 1・チャイハナ海花(大分・国東半島) 「日本の風土とインドのスパイス料理の融合、その極み」 日本インド料理の歴史的名店「アジャンタ」「アショカ」の両方で修業した瀬口さんが、大分市「サルナート」を経て、地元の国東半島、豊後高田で開いたお店。
アジャンタ出身の日本人シェフが日本各地に開いた綺羅星のような名店たちの中でも非常に特異かつ、至高の輝きを放っています。
最寄駅なし、という凄まじい立地。
けれど、眼の前には砂浜、周囲には緑がある。
この地でしかいただけない活きた食材を、南北インド料理の確かな技法と卓越したセンスで、オリジナルなスパイス料理のコースへと紡ぎ上げてゆく。
日本の風土とスパイス料理の融合と言う意味において、理想とでもいうべき存在です。
この賞を通じて、この素晴らしい挑戦を続けるお店を知って欲しい。
足を運ぶきっかけにして欲しい。そして感動と刺激を受けて欲しい。
どんなに遠くても、そこに行く理由があるカレー屋さんが増えてくれることを願い、応援したいと思います。
2・奥芝商店(北海道/東京・八王子) 「地産地消にこだわる北海道スープカレーの旗手」 その土地の文化と融合し生み出された独自のカレーを語るとき、北海道のスープカレー文化は欠かせません。
元々スリランカ、インド、インドネシアなど別個のスパイス料理文化を取り入れた様々なカレーが「スープカレー」という名のもと、一つのジャンルとなり、カルチャーとなったその流れは、現在の「大阪スパイスカレー」にも通ずるものがあります。
スープカレーの名店数多ある中、特にこの「奥芝商店」が素晴らしいのは、北海道の店舗では北海道の食材を、東京八王子の店舗では八王子の食材をと、地産地消にこだわっているところ。
日本で生まれたスープカレーという料理を、その土地土地に定着したカタチで提供することに、高い意識をもって取り組んでいる姿勢を応援したいと思います。
3・スパイスツリー(神奈川・逗子) 「各国スパイス料理、いいとこミックスの新境地」 昨年彗星のように現れ、新人賞候補に挙げさせていただいたお店。
すでに名店です。
「カレー屋」であり、「南インド料理店」であり、でもネパール要素も入ってたり。
その「いいとこミックス感」こそが、ジャパニーズカレーが進む一つの方向性。
関西のスパイスカレーでも同様の傾向が見られますが、この店は味もトップクラスと感じます。
店主は昨年の栄誉賞「デリー」出身でありながらも、カシミールカレーを封印。
南アジアのスパイス料理と日本カレーの融合という「デリー」のスピリットを受け継ぎつつも、独自の挑戦を続ける姿勢を応援したいと思います。
4・バンブルビー(大阪・本町) 「大阪スパイスカレーのレジェンド、孤高の迫力」 大阪スパイスカレーというジャンルが誕生したきっかけは、「何じゃこりゃ?」の迫力だったのではないかと思います。
元祖とされる北浜「カシミール」(「ルーデリー」という説もありますが)の「何じゃこりゃ?」の迫力に、やっちゃっていいんだ!と刺激され、冒険と挑戦を始める店が出てきたのがシーンのはじまりだとすると、今は「スパイスカレー」というジャンルがちゃんと確立している。それには良い面とそうでない面があって、ジャンルに嵌めようとする保守的感覚が勝ってくる場合もあると思うのです。
そんな中、孤高のレジェンドとでも呼ぶべき店がこちら「バンブルビー」。
三種の獣肉を花で飾った「ジビエ三兄弟」と称する異色の一皿、そのズシッとヘヴィなスパイスと辛さ・・・誰も真似できない、真似しようとも思わない、行き切った存在感は超絶。
「なんじゃこりゃ?」の迫力をずっとずっと保ち続け、「ジャンルに嵌るな」という無言のメッセージを発しつづけるこのお店の存在は、年を増す毎に貴重になっていくと思うのです。
カレーを進化させるのは、「なんじゃこりゃ?」の刺激。その孤高の迫力に敬意を払いたいと思います。
5・anonymous(大阪・心斎橋) 「裏から表から、大阪カレーシーンを牽引する」 とにかく、大阪カレーの勢いが凄かった2015年。
そのシーンを牽引した数多くの店から、ここ!と選択するのは非常に難しいことでした。
どこも美味いもんね・・・迷いに迷った結果、選んだのがこちら「anonymus(アノニマス)」。
心斎橋にある本格的なバーでありながら、信じられないほど本気のカレーを(夜通し)提供してくれる驚異のお店です。
南インド、スリランカのミックスを基調として独自のテイストを加えたそのカレーは、マニアが唸り、初心者が素直に美味しいと思える絶妙のチューニング。
しかもいい雰囲気でお酒を飲みながら朝まで・・・これほどの至福はありません。
平日昼間のみ、訪問難易度が高いお店が多い大阪スパイスカレーの中で、実に貴重な存在で・・・と、この店を推すのはそれだけではありません。
月曜昼間のみ、大阪スパイスカレー店の中でも特に難易度が高い超人気店「カレー週イチ」、実はそのカレーを仕込んでいるのもこの「anonymus」の黒田さんなんです!
激アツな大阪カレーシーンを、裏から表から自在に牽引する、その存在感に一票!
6・ハブモアカレー(東京・表参道) 「季節の美味しい食材を愉しむ、に特化した俊英」 シェフの松崎さんは2015年、新宿「curry草枕」の厨房で働きつつ、水曜限定の間借りで「ハブモアカレー」をスタート。
インド料理を基軸としながらも、まるで「京のおばんざい」であるかのように、季節の美味しい食材を愉しむ独特のカレープレートを提供しはじめました。
その独特のカレーは瞬く間にネット上でも評判となり、半年も経たないうちになんと、表参道に実店舗をオープンしてしまいました。
本来新人賞候補でもあるのですが、「カレーは和食」を独自解釈で追求するその姿勢を応援したく、本選の候補に推薦したいと思います。
7・ココペリカレー(大阪・心斎橋) 「地産地消、食材と流通のあり方を本気で突き詰める」 地産地消、食材と流通のあり方を本気で突き詰める、異色のスパイスカレー。
大阪・京橋で70年以上続く鶏屋の朝びき鶏、野菜は兵庫県・三田の農家、木内夫妻からの無農薬野菜、そしてマスター自身も農家であり・・・その土地で食材を作る人と料理人、そして食べる人を直接つないでいく、強い意志をもったカレー屋さんです。
昆布と椎茸で出汁をとったスパイスカレーはまさに、ここでしか食べることのできない味。野菜も肉も、メチャメチャ美味いです。
作る人と食べる人、お金を払う人と受け取る人が両方幸せになっていく、その可能性を突き詰める挑戦を応援したいと思います。
8・KALA(福岡・筑豊中間) 「食のエンターテイナーが、福岡南インドに火をつける」 今、福岡で一番アツいカレーのジャンルと言えば、南インド料理。
しかし数年前まで福岡は、「南インド料理が流行らない」土地だったのです。
その空気に風穴を開け、南インド料理が盛り上がる引き金となった無頼派のお店がこちら。
オーナーシェフは、適当にやってるように見えて何作っても美味い天才肌の「番長」。
東京目黒の「ホルモン番長」で数々の伝説を作った後、北九州でサムギョプサル専門店「豚王(テジキング)」をオープン、その後始めたのがこの南インド料理店という、異色すぎる遍歴。
「要は美味くて、客がヒィヒィ喜べばOK」というスタンスで繰り出される本気のミールスは、驚くほど繊細かつ、趣向に富んだもの。
イトヨリ、ノドグロ、シイラといった旬の地魚など、ここでしか食べられない食材をふんだんに投入し、さらに客の嗜好によって打つ手を変えてくる変幻自在さも相まって、「飛行機に乗ってでも行くべきお店」としての地位を築いています。
マニアックなカレーが、地方を盛り上げていく。
その思い切った挑戦を応援したいと思います。
9・馬来西亜マレー(東京・祖師ケ谷大蔵) 「至高にして孤高の創作マレーシア」 祖師ケ谷大蔵の住宅街の中にひっそりと佇む隠れ家的ロケーション、高齢のご夫婦が営むアットホームな雰囲気・・・しかしそこからは全く想像ができない独創的かつ至高の料理の数々は圧巻。
もし海原雄山なる人物が実在し、私がどこかへ案内する羽目になったなら、迷わず選ぶお店です。
前衛的建築アーティストのご主人、マレーシア料理をベースとしながらも、独自の解釈で解体・再構築。
一見北海道スープカレーに似つつ、全く独自のカレー「イスハパーニライス」
をはじめとし、世界中ここでしかいただけないスパイス料理へと昇華させています。
そのオンリーワンの味わいは、「関西に移転してくれ」とのラブコールがあったほど。
常識の枠に囚われない、自在なクリエイティブに敬意を表し推薦します。
10・夢民(東京・お台場) 「東京カレーを代表する名店、夢の復活」 東京・早稲田で数多くのファンに支持されてきた名店、待望の復活です。
創業1975年、酸味と辛味が一体となった強烈な個性で「早稲田のソウルフード」と呼ばれただけでなく、「デリー」「エチオピア」と並び東京を代表するカレーの座を守り続けたこの名店が閉店したのは、2012年のこと。
その復活を多くのファンが待ちわび、しかし半ばあきらめていた2015年、まさかの復活!!
お台場のフードコートという、一抹の不安を感じさせる場所での復活でしたが、一口食べれば往年の味が蘇ってきます。素晴らしい!
40年も前から南インドのテイストを取り入れたカレーを提供し続けたレジェンドの復活。
ここはもう、今年推すしかないでしょう。
◎ 名誉賞:新宿中村屋(東京) 「日本初、は誰にも破られない」 創業1901年。
言わずと知れた、日本で初めて「印度式カレー」を提供したお店です。
それだけでも、完全に名誉賞以外の何者でもないのですが、今年このお店を推薦するのには理由があります。
今から143年前、1872年(明治5年)同じ年に刊行された『西洋料理指南』『西洋料理通』2つの書物に「日本最古のカレーレシピ」が登場するのですが、そのうち『西洋料理通』のカレーレシピを、「新宿中村屋」が期間限定で再現したのです。
まだ玉ねぎが普及していなかった時代の、長ネギを使ったカレー。
これを出せるのは「新宿中村屋」をおいて他にない。
創業100年を越え、今も日本のカレー文化を啓蒙し続けるその姿勢に敬意を表します。
※実は「カシミール」とどちらにしようか迷いました。大阪カレーシーンの盛り上がりを記録するなら「カシミール」を選ぶべき、とも考えましたが、そこはそれ、関西勢がしっかりノミネートしてくれると思いますので。 ◎ 新人賞:インド亜大陸食堂 カルパシ 「圧倒的な美味さと伸びしろに、カレーの未来を見る」 日本最古の地下街・浅草地下街に突如出現するや否や、瞬く間に超人気店となった、カレー界のアンファン・テリブル「カルパシ」。
店主KURO氏は、関東インディーズカレーの奇才として以前からコアなファンが数多くついていた人物。
実はわたしも以前からのファンであり、この開店はまさに待望。
週毎にテーマが変化、オープン一週目は「南スリランカ」、二週目は「ネパールのダルバート」、3週目は「タミル」・・・KURO氏のカレーが凄いのは、激しくコアでマニアックな構成でありながら、マニアでない一般人が食べてもめちゃくちゃ美味しいカレーであること。
それがインドであれネパールであれスリランカであれ、商店街のおばちゃんに「おたくのカレー美味しいわぁ」と言わせるのは、結構凄いことだと思うのです。
その秘密は、KURO氏のカレーに対する飽くなき好奇心と探究心。
スリランカ現地に潜り込み修行する傍ら、大阪スパイスカレーを食べ歩き、どちらも「面白れぇ!」と感じて吸収する感覚。
「現地のレシピそのままだとなんか物足りないから、これ足してみた」的な自由発想。
これからどこまで進化するのか解らない、その伸びしろ。
圧倒的な新人賞候補!!
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いやあ、今年は実に迷いました。
昨年ノミネートしつつも受賞を逃した「カッチャルバッチャル」「吉田カレー」「犬拳堂」などを入れるべきか、
名誉賞は「カシミール」の他、「ナイルレストラン」だってあるし・・・新人賞も「ダルバート食堂」だって超有力。
結果、自ら定めた指針に沿って選出、「他の人が出すだろうな」というお店は外したりしながらも、ちょっと面白いラインナップで提出できたのでは?と思います。
みなさんいかがでしょう?
それでは本選考に向けて、新情報が出次第レポートしていくことにします。
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大阪の台所、黒門市場。
今や海外からの観光客がひしめくこの市場では、お店のメニューも英語や中国語がたくさん。
多国籍な賑わいを見せています。
そんな中、海外からの観光客が足を止めるカレーの香り。
「パジャマラマ」 カウンター6席、小さな半屋台式のカレー屋さんです。
実は隣の靴屋さんと一体化した造りで、厨房への出入りは靴屋さんの中を通ってるっぽいです。
オープンは朝10時。
香りにつられた中国からのお客さんですぐ行列に。
いや、ガイドブックやネット情報で知っていたのかも知れませんね。
中国でも日本のカレーライス=日式咖哩飯は人気。
上海にも専門店がちょくちょく出来てましたから。
いずれにせよ、日本カレーの美味しさが世界に広まるのは良いことですね!
カレーのメニューは、
・ビーフカレー ・スジねぎカレー ・チキンカレー ・カルビカレー の4種。
それぞれ異なるベースのカレーだそうです。
ちゃんと、英語と中国語のメニューもあります。
うーん、ここは関西カレーの王道ビーフにすべきか、庶民派関西のスジねぎにすべきか、
はたまた一番辛いと言われるチキンにすべきか、それとも・・・・・
迷った挙句、「黒門市場名物」の言葉につられ注文したのがこちら。
★炙りカルビカレー ¥980 特撰カルビ肉を炙り、豊富な野菜を煮込み、30種類ものスパイスを使い裏漉しして作ったカレーとのこと。
・・・いやぁ、朝からカルビカレーなんて、重すぎやしないかい?しかも見た目かなり欧風カレーっぽいし、胃の負担が・・・
なんて思っていたのですが、食べてみるとあら美味しい。
フルーティな甘みと程よい辛さで、意外なことに軽い舌触り。
するするといただけます。
カルビはカルビなのに変に脂が浮くこともなく、ごく自然にカレーとマッチングした味わい。
しかも炊きたてご飯が美味い!(これは開店直後というのもあるでしょうが)
なるほど、シンプルな中にも日本カレーの魅力がギュッ。
海外からのお客にも胸を張って「これが日本のカレーです!」って言える美味さですね。
満足、そして安心した。
ちなみに量は多くはないので、ふらっと寄ってさらっと食べるのに最適ですよ。
・・・と、狭いお店で満席にも拘わらず、無理めなお願いもしてみました。
「コーヒーお願いできますか?」
・・・すると奥の厨房からマスターが登場。
え?なんか大ごとになる??
いや、ちょっとびっくり。
狭い店内でいきなり豆を挽き始めました!!
そ、そこから???
んで、ハンドドリップ!?
★ホットコーヒー ¥250 いやぁ、この一杯のためにそこまでしてくれるとは・・・
「凝りだしたらキリがないからね」とマスター。
市場でカレー食べた後に飲む挽き立てコーヒーは言わずもがな、至福のアロマでした。
テイクアウトの弁当も、ルーの持ち帰りもOK。
大阪の台所「黒門市場」。
マグロやテッチリやたこ焼きもいいけれど、カレーもやっぱり、ニッポンの名物グルメなんです。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
半蔵門駅すぐ、新宿通り沿いにある好立地のインド料理店。
「マザーインディア 半蔵門駅前店」 「半蔵門駅前店」という割に他の支店がないなぁ、と思っていたのですが、実はここ、都内に広く展開するネパール系インド料理店「ディップマハル」「ディップパレス」の系列店。
ちなみに当店から道路を挟んだはす向かいにあるタイ料理店「サワディー」も同経営ということになりますね。
まぁ、ディップマハルも色々ありましたから、別ブランドでの展開も必要ということかも知れません。
ちなみに千駄木の
「マザーインディア」 は
「バール=タラ」 系列ですので関係なし。
この日は平日ランチ訪問。
店内にはネパール人店員が4、5人。
ショバ代も決して安くないであろうこの場所、彼らの一人当たり給与が気になりますね。
★BBQ & カレーセット ¥1120 カレーはマトン&パラクチキンを選択。
辛口でお願いしました。
いずれもネパ系インド料理店と聞いて想像する味そのものですが、パラクチキンはガーリックが良く効いており、食が進みます。
ナンはベーキングパウダーで「大きくフカフカに膨らませた」、ネパ系インド料理店によくあるタイプ。
無理にたくさん食べると胃がパンパンに・・・
一方ターメリックライスは日本米ながらクミンが加えられており、悪くない印象でした。
ナンとライスおかわり自由ですが、おかわりするならライスがお勧めですね。
お会計をすまし店を出ると、ネパール人店員さんがビラ配り中。
「インドの美味しいカレー、いかがっしゅかー!」 異国の地で、文化も民族性も異なる隣国の人になりきってビラを配るって、どんな気持ちなんだろう。
例えば自分がアメリカで、「母なる中国」なんてビラを配る立場だとしたら・・・
・・・凄く色々考えてしまいます。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「ん」だけひらがな。そこがポイント。
「ポんタDINING」 今でこそ高架下の綺麗なお店ですが、創業昭和46年の老舗洋食屋さんです。
昭和46年といえば、ウルトラマンが「帰ってきた」と思ったら別人の「ジャック」だった、なんて年ですね。
この日はランチ訪問。
とあるメニューに惹かれての入店です。
・・・それは、こちら!
★スパゲッティナポリタン1/2 +カレーライス1/2セット ¥680 かつて近くに住み通っていた彦摩呂さんがいつも頼んでいたという人気メニュー。
オーダーしてから20分ほどかけての登場です。
その理由は明白。
ナポリタンとカレー、そう広くはないキッチンで一つ一つ丁寧に作っているんですから。
まさに、庶民派グルメの玉手ば・・・・いや、やめときましょう(笑)
実はこのメニュー、手間がかかるため永らく提供を中止していたのだそう。
それが数年前、彦摩呂さんがこの「思い出のメニュー」を雑誌で紹介するため、特別に作ったところ、
それを見た客が遠方から来たりするようになり、「メニューにないのは申し訳ない」と復活させたのだとか。
ナポリじゃ食べられない純日本式ナポリタン。
決して期待を裏切ることはありません。
そしてカレー。
これが結構独特。
かなりドロッとしており特徴的な旨みがあるのですが、食べた後意外に重くない不思議。
たしかにこれは、ソウルフードになりうる優しくも個性的なカレーですね。
ちょっと面白いのは、このカレー単品がメニューに存在しないこと。
なぜかといえば、カレーの仕込み量には限界があって、カレー単品が多く出ちゃうと、
皆が目当てにしてくれる1/2セットの提供数が減ってしまうから、とのこと。
いやいや、お客への愛情と、贔屓にしてくれた彦摩呂さんはじめ常連さんへの愛情が隅々に感じられ、あぁ、素敵なお店だなぁと。
だからこそ、長く地元で愛され続けているのでしょうね。
しかも今回、料理の写真を撮ろうとしていると、「あ、タバスコの瓶いれたらどうですか?」とか、
「ちょっとアスパラ茹であがったんで足します?」なんて、ご主人がお茶目な提案をしてくれたりして、
なんだか午後も頑張るぞって、元気をしっかりいただいちゃったのでした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カレー町おこしが活発な下北沢。
でも、その隣の駅にも素敵なカレー屋さんができていました。
「カレー en」 (えん)オープンは2014年5月。
「こだわりの自家製ナンと 絶品のインドカレー」と聞けば、いわゆるインド料理店かな?と思うのですが、
それは半分正解で、半分は・・・とにかく、中へと入ってみましょう。
この日はランチ訪問。
いわゆる「エスニック料理店」の雰囲気とはまるで違う、シュッとした店内。
日本人のご夫婦が笑顔でお出迎えしてくれます。
メニューはカレーが4種類(ディナー時は8種類)ほど。
それぞれ別仕込みで、「インドカレーを日本人の舌にあう様アレンジしたカレー」とのこと。
また、ナンは、全ての工程を手作業で行った「もちもちのen特製ナン」だそうです。
セットのサラダ。
シャキッとしたキャベツとドレッシングがやけに美味いです。
★辛口チキンカレー パンジャブ風 ¥900 ジンジャー&ガーリックがガッツリな滋養強壮仕様。
青唐辛子の爽やかな辛さ(滅茶苦茶辛いわけではありません)もかなり好みです。
いやこれはインド料理かどうか抜きにして、カレーとして美味いですね!
セットはナンかライスが選択可。
ナン推しのお店ではあるのですが、気分はライス。
けど、このカレーはライスによく合います。
ワンプレートに盛り付けたら、大阪
「タンダーパニー」 やら、茅場町
「カリーシュダ」 あたりと並ぶ、「インド風カレーライス」としても充分評判になり得るレベルではないでしょうか。
そうそう、最近たまに考えるんですよ。
「カレーライス」というジャンルから見れば、インドのスパイス使いを取り入れた香り高いカレーはすんごく高い評価を受けるのに、
「インド料理」というジャンルから見れば、日本の米と合うよう独自アレンジしたカレーは「本格的でない」との理由で不当な評価を受けることが多い。
結果、両者がほぼ同じ味や仕立てであったとしても、です。
つまりは皆どこか、左脳でメシを食べているってことなんでしょう。
そこで一つ間違えちゃいけないのは、
外国人経営のお店で「日本人はこういうのが好きと聞いたから」という理由で、
自分たちが美味しいと思っていない料理を提供している場合は別ですよ。
そういう意味での「日本人の舌に合わせた」は撲滅対象です。
提供している店長やシェフが悪いのではなく、そう教え込まれる状況は壊さなきゃならないと思います。
けれどこの「カレー en」のカレーはそうじゃない。
日本人のシェフが、「ここ、こうしたほうが美味いじゃん」って素直な感覚でアレンジしたカレーという感じ。
「このほうが正しい」じゃなく「このほうが美味しい」って。
もう、それでいいというか、そうしましょうよ皆さん、と言いたいんです。最近。
★自家製ピクルス ¥300 ミョウガにズッキーニに赤蕪(?)に・・・
インドの「ピクル」ではなく、素材の味を活かした自然派ピクルス。
この美味さ、逆にインド人に知ってもらいたいなぁ。
★ホットチャイ +¥100 砂糖はお好みで後から入れる仕立てです。
ここは、現地風(「本場の」と言い換えてもよいですが)インド料理のお店というよりも、独自の美味しさを追求したインドカレーのお店。
美味しいカレー屋さんです。
近くにあったら通います。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ペルーを離れる日。
最後にも一回食っとかないとね、あれを。
空港の中でもあれ、食べられるところあるかなぁ・・・・
お、見つけたぞ!!
「La Bonbonniere」 リマ市内、サン・イシドロにあるレストランの空港支店だそう。
割にオープンでカジュアルなカフェ調なのですが、アッパーな感じな方々しかいないですね・・・
ま、理由は一つ。
価格は米ドル表記。
16%のサービス料込みってことですが、安くはないですね。
割といいレストラン、って扱いなのでしょうか。
★Pisco Sour $11.5 まずはフライト前の燃料補給。
ペルーの国民酒、ピスコサワーです。
美味いけど約1400円。
1400円だけど美味い。
ペルーを出たらなかなか飲めないことを考えたら、飲んどきましょう。
そして・・・やってきました。
ペルーを去る前にも一回食べておきたい「あれ」。
★Aji de Gallina $14.6 そう、「ペルーのカレー」こと、アヒ・デ・ガジーナ。
雌鶏の肉を、アヒ・アマリージョと呼ばれる黄色い唐辛子を用いたソースで煮込み、ライスとともにいただく料理。
アヒ・アマリージョは唐辛子といっても辛くはないので、香りのよいクリーミーシチューといった感じの味わいです。
これ、辛い唐辛子も加えて辛くしても美味しいのになぁ~なんて思うのは、多分外国人の発想。
ペルー人にはこれが良いのでしょう。
今回ペルーではこの店を含めアヒ・デ・ガジーナを三回いただいたのですが、
この店のものが一番鶏肉を刻んであり、その分ソース部分が多く一番カレーらしかったかも知れません。
味は、そんなに大きくは変わらないかな。
お値段約1800円、これを高いとみるか、安いとみるか。
けれど日本ではなかなか出会えない味、食べずに後悔するよりは、ね。
さ、これで思い残すこともない。地球の裏側まで帰るとしましょう。
アディオス!ペルー!!
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テーマ:ペルー - ジャンル:海外情報
お気に入りのチョコレート屋さんを見つけました。
但し場所は・・・地球の裏側、ペルーのアレキパ(笑)
白い大理石でできた「白い町」。
世界遺産にも指定された異様に美しい街並みにその店はありました。
「CHAQ CHAO chocolate Cafe」 フェアトレードのオーガニック素材を用いたチョコレートのお店。
建物の一階にはチョコレートファクトリーとショップ、二階にはカフェがあります。
こちrがファクトリー。
ガラス張りで、中でチョコをつくっている様子を見ることができます。
ってか、一つ一つ完全に手作りです。
出来上がったオーガニックなチョコレートは、ショップで販売。
んでまたそのチョコレートが美しいのなんのって。
まるでiPhoneケース!!
ピスタチオやスライスしたオレンジ、ドライバナナなどのポピュラーなものから、
コカなんていう際どいものまで、彩り豊かなラインナップ。
(※コカインの原料として知られるるコカですが、 標高2350mの高地アレキパでは高山病予防も兼ねてコカ茶やコカの飴を日常的に摂取しています。 もちろんそれらは麻薬ではありませんが、国外持ち出しは厳重注意。) 一階にチョコレートファクトリー、
二階にカフェがあります。
まずは一階ファクトリー。
ここでチョコレートを作っているのですね。
ショップではカカオ40%、70%、85%
、100%といったチョコがズラリ。
カカオの割合に関係なくトッピングなし50gで8ソル(約320円)、トッピングありで10ソル(約400円)と、ここまで洒落たハンドメイドチョコレートにしては案外リーズナブルです。
トッピングは各種ナッツや穀物、ドライフルーツからコカの粉末までバリエーション豊か。
トッピングやサイズだけでなく、カカオの含有%も選べるなんて、チョコマニアにはたまらない仕様でしょ?
面白いのはここ、「食べるチョコレート」だけでなく、カカオバターやカカオパウダー、コーヒー豆からカカオを用いたリップバームや石鹸まで、アレキパ土産には事欠きません。
もちろん買いまくりましたよ。
※ここで一つ注意。 帰りの便はロサンゼルスでのトランジットだったのですが、帰国後スーツケースを開けてみると、 チョコレートの袋が全部開けられていて、粉々に砕かれた挙句、衣服やらなんやらの上に乱暴にぶちまけられていました。 畳んであった服もグチャグチャです。 ロス空港のTSA=アメリカ運輸保安局が中身チェックしたようなのですが、彼らは本当に乱暴です。 ペンチでスーツケースや荷物を切り刻んだりもするし、開けたものを元に戻さないし、 スーツケース開けっ放しのまま、モノがぶちまけられながら帰ってきたって話も。 しかもTSAが検査時にぶっ壊したものは、損害保険の対象外なんです。 (海外損害保険の約款をよく読むと書いてあります。件数が多くて対応しきれないのでしょう) アメリカで買ったお土産を日本に持ち帰るときは良いのですが、他の国から帰国時に米国トランジットする際は、 一旦入国という扱い(荷物を受け取るタイミングがないにもかかわらず)でTSAの検査が入り、 ここぞとばかりにモノを壊すので、貴重品や大事なお土産などは機内持ち込み手荷物で管理しましょう。 特にチョコなどは麻薬密輸の疑いをかけられやすいのかもしれません。 ・・・そして後日。
昼間にカフェ使いしようと再訪問してみました。
夜とはまた雰囲気が違って素敵ですね。
中庭の階段から二階へと上がります。
料金は前払いのスタバ方式。
コーヒーにホットチョコレート、そしてホットチョコレートピスコなるお酒まで!
座席は室内、通りに面したテラス、中庭に面したテラスが選べます。
この日は中庭テラスに陣取ってみました。
一階のファクトリー&ショップを見下ろしたところ。
こんな贅沢なチョコレートショップ、日本じゃ絶対ありえない。
下から見上げたところ。
白いパラソルが見えるあたりが、今回使ったテラス席です。
★MOCHA S/.10 削られたチョコレートがふんだんにトッピング。
ふわっとしたホイップの中で、溶けていくチョコの食感やら、なんかもう幸せ。
コーヒー自体もかなりの美味さです。
隣国チリでは美味いコーヒーにありつけず苦労しただけに、ギャップが凄い。
アレキパは実にハイセンスで、食のレベルが高いです。
ショーケースの中のチョコも一つ追加オーダーして一緒に食べてみました。
★CHOCOLATE S/.1 一口チョコはたった1ソル。
カカオの塊ってな感じの濃厚さで、これまた最高レベルのチョコレートです。
このレベルのチョコを青山あたりのカフェで食べたら、いったい幾らするだろう・・・・
しかも建物は世界遺産、ショバ代とか考えたら・・・
チョコの種類も豊富だし、毎日来ても飽きることはないはず!!
ここは通いたいお気に入りの店ですね~
唯一のネックは、往復の交通費かな。
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テーマ:ペルー - ジャンル:海外情報
南米・ペルーの標高2350mの場所にある世界遺産の街でインド料理食べたことある人~!!! はーい!!!! ・・・いやぁもう、ここまできたら自分でも呆れます。
何が悲しくて、インドよりはるか遠い、というか地球の裏側に行ってまでインド料理食うのかと。
でもね、やっぱり旅先でカレーの店見つけて入っちゃうリスクは、高山病にかかるリスクよりずっとずっと高いわけで。
どうしようもないのです。
白い大理石でできた世界遺産の街アレキパ。
アーチ奥の路地へと入れば・・・
タージマハル印の階段発見。
見上げればそこに何やら興味深いカフェが!
「Anuschka Cafe」 いきなり迎えてくれたのは綺麗な衣装に身を包んだインド美女・・・のマネキン。
どうやらここ、インドのアクセサリーや布をはじめとしたアジア雑貨のお店でもあり、
インド料理とドイツのお菓子(ちょい意味不明ですが)を提供するカフェでもあるようです。
店内はとってもカラフル。
インドの布がかかったソファーやらロースツールやらがズラリ。
ゆるっと寛げる雰囲気ですね。
野菜カレーを頼んでみました。
これはカレーと呼ぶべきかどうか迷ってしまいます。
南米あたりを旅していると、「カレー」という概念がいかに抽象的で線引きが難しいものか、
そして「カレー」という概念が一大ジャンルとして確立している日本の独自性を強く意識してしまいますね。
こちらの野菜カレーはジャガイモ、ニンジン、インゲン、ブロッコリーをスパイスで和えたようなもので、インド料理のサブジにあたるもの。
スパイスはかなり控えめで、辛さもほぼ無し、です。
これだけをドッサリ黙々と食べるという感覚は日本人には(おそらくインド人にも)ないですね。
・・・わりに量はありますよ。
卓上にチャットマサラがあったので、使ってみました。
ガラムマサラじゃなくてチャットマサラ。
なんだか野菜の甘みが余計引き立って、どんどん不思議な感じになっていきますね。
★オリジナルチャイ 5ソル
器がペルーっぽいですが、実はインド製でペルー的センスでチョイスされただけかもしれません。
こちらもスパイスは控えめで、優し気なミルクティーといった感じ。
海外で寿司とか天ぷらを食べたときの「あの違和感」。
おそらく「寿司っぽさ」とか「カレーっぽさ」とかの判断基準はやはり、
特定の食文化の中で生まれ育った人たちのみ共有できる、とっても抽象的なものなのでしょう。
それはたぶん、「記憶」であるといっていい。
ペルーでインド料理というものがどういう感覚で受け入れられているのか、この一店舗だけでは判らないものの、
インドや日本における感覚とは全然違うかもしれません。
ただ一つ、ペルーの名誉のため言えば、唐辛子とジャガイモはインドよりこちらが先ですからね。
食後にはなぜか、「Hello Kitty」の飴。
「夢民かっ!」って突っ込みたくなりましたが、ペルー人には伝わらないので、笑顔でその場を後にしました。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
もうとにかくアレキパのオシャレぶりったら凄い。
お洒落さんは皆、ペルーを目指すべし!!
ってことで、巨匠ガストン・アクリオ氏の「CHICHA AREQUIPA」、
修道院レストラン「La Trattoria del Monasterio」に続き訪れたのはこちら。
「PaLaDaR 1900」 またまた洒落まくってます。
白い石灰岩で作られた建物が並び、「白い街」ともいわれる世界遺産の街アレキパ。
ここはまさにその白い建物をそのまま利用した、遺跡マニアにもたまらないお店なんです。
奥の中庭には、無数の白い傘が浮かんでおり、幻想的にも程があります。
映画に出てきそうな本気のワインセラーに・・・・
映画に出てきそうな凄味あるバーカウンター。
映画に出てきそうな秘密の集会所で・・・さあディナーにしましょう。
★Arequipena アレキピーニャ S/.7 アレキパの地ビール。
多分美味い・・・のでしょうが、泡が出ないのです。標高2000m越えの街だからでしょうか?
アレキパでは結局ビールの泡には出会えず仕舞い。
前菜として登場したのはポテト。
インカの目覚め的な・・・・やけに美味いけど、お腹いっぱいにならないよう注意。
★Ceviche de Corvina1900 セビーチェ S/.43 ペルー料理のお約束、セビーチェ。
まぁ、特にビックリするようなことはないのですが、一応ね。お約束。
気分気分。
★ALTO LAS HORMIGAS RESERVA Malbec S/.189 チリワインに負けず劣らずの品質ながら、日本では関税の問題で知名度がないアルゼンチンワイン。
実にハイクオリティ!な気がします。
★Lomo Saltado ロモサルタード S/.35 こちらもペルー料理の定番。
個人的にはアレキパではセビーチェよりこちらがお勧め。
中華をルーツに持つ味付けですから、間違いなく美味いです。
★Aji de Gallina アヒ・デ・ガジーナ S/.32 通称「ペルーのカレー」こと、アヒ・デ・ガジーナ。
アヒは唐辛子、ガジーナは雌鶏の意で、アヒ・アマリージョ(イエローホットペッパー)という黄色い唐辛子を使用した料理ですが、
こちらはリマ式とのこと。
どう違うのだろう・・・・・
★Grilled Alpaca(250g) アルパカのグリル S/.37 アルパカ!あのアルパカも、食用!! 実はアルパカの肉、クセがなく柔らかな食感で気品ある旨さなんです。
見つけたらとにかく食っとくべき。オススメ。
★Nori Maki ノリマキ S/.25 なんとここ、ジャパニーズ・スシも扱ってるんです。
スモークトラウト、アボカド、クリームチーズ、キュウリの海苔巻。
しかも裏巻き寿司になってて、外側は炙ったスズキの皮だったりとフュージョン感MAX!
気になるお味はといえば、うーん。
美味しくなくはないのですが、しっくりこないのが酢飯。
海外でいただく寿司の多くで感じるのが、炊き加減硬めでスッパ過ぎってこと。
やはり、その辺は寿司を食べ慣れた日本人にしか判らない感覚なのか、それともこういう方がウケるのか・・・
まぁ、米のセビーチェと思えばよいか。
寿司は他のも食べてみたのですが、どれもさほど変わらない印象でした。
★ピスコサワー ペルー滞在中、常に飲んでなきゃ落ち着かなくなる魔性の酒、ピスコサワーはここでも間違いない。
・・・というか、メニューを見ればピスコを使ったカクテルの数が凄い!!
ワインといい、お酒を楽しむには最高のお店ですね。
満足満足。
今日も素敵なディナーでした!!!
・・・・って、〆るのはまだ早い!!!!
アレキパに来たら是非挑戦しておきたい、ちょっと凄い肉料理があるんです。
それは何と・・・・
テンジクネズミ=モルモットの肉! ええ、あの実験動物として有名なモルモットが、ここでは食用なんです!!!
★Cuy Chactao モルモットのフライ S/.45 うぉぉぉ!!!手足ついとる!!! Cuy(クイ)というのがテンジクネズミ=モルモットの現地名(英語ではGuinea Pig)。
しっかし、見たまんまのそれがドドンと目の前に現れるとは・・・「コックと泥棒、その妻と愛人」を思い出しますな。
しかも顔!断末魔の表情!!! 歯ァ剥き出しとるし!!! ぐへぇぇ・・・・これは間違いないゲテモノですがな・・・・・
目を隠すように乗せられた野菜がまた・・・野菜取ると目が合うって仕組みで手を出せません。
で、気になるお味。
パリッと揚げられた皮の中は、ウサギのような味の肉。
まぁ、想像通りといいますか。
ただ少しもっちり感というかねっとり感というか、そんな感じも。
まあこれは滅茶苦茶旨いというわけでもないので、ネタ作りにどうぞ、という感じかなぁ。
味で言えばアルパカの圧勝だと思います。
★Trufas Fruitas揚げチョコトリュフ S/.17 デザートも結構変わっています。
とんでもなくいい雰囲気の場所で、バリエーション豊かなお酒を楽しみ、
風変わりな食材と、創意工夫溢れた料理に舌鼓を打つ。
アレキパが「美食の街」と呼ばれる所以を、肌で感じることができるお店ですね。
特に、変わったもの好きな方は是非どうぞ。
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テーマ:ペルー - ジャンル:海外情報
今や、世界に誇るジャパニーズフードの代表であるカレーですが、
最初はインドからではなく、英国から「西洋料理」として入ってきたんです。
現存する、日本最古のカレーレシピは今から143年前、1872年(明治5年)のもの。
同じ年に刊行された2つの書物に「カレー」が登場するんです。
一つめの書物は『西洋料理指南』(敬学堂主人)。当時の高級官僚が匿名で著したものだそう。
そこで記されたカレーのレシピは以下の通り。
「葱一茎 生姜 半箇蒜 少許ヲ細末ニシテ牛酪 大一匙ヲ以テ煎リ水一合五タヲ加へ鶏 海老、鯛、蠣、赤蛙等ノモノヲ入テ能 ク煮後「カレー」ノ粉一匙ヲ入煮ル1西洋一字間已ニ熟シタルトキ塩ニ加へ又小麦粉 大匙二ッ水ニテ解キテ入ルベシ」 ・・・なんと、アカガエルの肉を用いているんですね!
そして、もう一冊は『西洋料理通』(仮名垣魯文)。
こちらは横浜に来た英国人が、雇い人に西洋料理を作らせるための手控え帳を種本にして、
新聞記者であり戯作者でもあった仮名垣魯文が書いたものとされてます。
カレーのレシピは、
「冷残の子牛の肉或いは鳥の冷残肉いずれも両種の中有合物にてよろし 葱四本刻み林檎四個皮を剥き去り刻みて食匙にカリーの粉一杯シトルトスプウン匙に小麦の粉一杯 水或いは第三等の白汁いずれにても其の中へ投下煮る事四時間半 その後に柚子の露を投混て炊きたる米を皿の四辺にぐるりと円く輪になる様もるべし。」 近代化という名の欧米化が進んでいた当時の日本、2つの本のレシピに共通する点は、まず小麦粉とカレー粉を用いていること。
ここでいう「カレー粉」とは世界で初めてカレー粉を開発した英国C&B社のものでしょうか。
また、小麦粉でとろみをつける、日本カレーの伝統はもうここからはじまっていたことがわかります。
そしてもう一つ、面白いのはタマネギではなく長ネギを用いているところ。
実はタマネギが日本で初めて食用として栽培されたのは明治4年のことですから、まだ一般的な食材ではなかったのでしょう。
同様にまだ貴重だったジャガイモ、人参も用いられていません。
・・・と、なぜこんな「日本カレーはじめてものがたり」をしたかといえば、
実は今、「新宿中村屋」のビル改装一周年記念として、日本最古のカレーレシピの一つ「西洋料理通」のカレーが再現・提供されているんです。
さらっと言いましたが、大事なことなのでもう一度言います。
「今、新宿中村屋で、日本最古のカレーが再現・提供されているんです。」 提供は2015年10月29日~11月末まで、一日限定20食。
これは体験しとかなきゃ、後々後悔しますよ!!
143年前のカレーを提供するのは、「新宿中村屋」ビル地下二階。
「新宿中村屋Manna」 そもそもこの
「新宿中村屋」 、昭和2年(1927)に日本で初めてレストランで「純インド式カリー」を提供した、日本カレー史に燦然と輝く名店。
(その辺りの深いエピソードはこちらの記事を参照→
「日本インドカリー、激動のルーツ。」 )
ビル改装後新たにオープンしたこの
「新宿中村屋Manna」 は中村屋伝統の「純インド式カリー」を提供するレストランですから、「日本最古のカレー」を提供するのに、これほど説得力のある場所もないでしょう。
一日限定20食ということで入店時に「143年前のカレーまだありますか?」と訊いてしまったのですが、店員さんが若干戸惑われていました・・・・そりゃそうでしょう(笑)
「一周年記念メニューまだありますか?」と訊くのが間違いないです。
★西洋料理通からの再現ビーフカレーと純インド式カリー食べ比べセット ¥2500(税別) カレーとしては少々値が張りますが、日本カレー史を辿れる貴重な一食ですから。
こちらが
「西洋料理通からの再現ビーフカレー」 。
インド式カリーと比べると黄色みが少なく、くすんだ色合いです。
具材は牛肉を使用。
ライスにかけてみると、タマネギのかわりに長ネギを用いているのがよくわかりますね。
食感としてはタマネギより劣るかもしれませんが、これはこれで面白い味わいです。
といいますか、
なんかこのカレー、好みかも。 小麦粉を用いているとはいえ、割にサラサラしているし、ジャガイモ・人参が入っていない分、よく言えば軽やかな味わいです。
日本の「カレーライス」「インドカレー」「欧風カレー」のいずれにも分化していない、シンプルな美味さといいましょうか。
もちろん、ただ再現しているだけじゃなく、「中村屋」の技術でちゃんと美味くしてくれているんでしょう。
特に牛肉の美味さは反則級、これはもう薄切りステーキじゃないですか!!!
対してこちらが中村屋伝統の
「純インド式カリー」 。
日本のインドカレーの歴史がここから始まった、これまた歴史的一品です。
このカレーが創造されたのは昭和2年。
明治時代にはまだ普及していなかったタマネギやジャガイモがたっぷり用いられている分、
「インド式」とはいえ、こちらの方が親しみある味わいなのは面白いところですね。
当時(昭和2年前後)の東京では、小麦粉をたくさん使い、ただ辛いだけのカレーが提供されており、
本物のインドカレーを日本に紹介するため「中村屋」がこの「純インド式カリー」を始めたとのこと。
しかし明治5年「西洋料理通」のカレーは(この味わいが当時のものという前提で言うならば)、
特に小麦粉でもったりもしておらず、さほど辛くもない。
となれば、この両者の間に、日本カレーが小麦粉を多く使い、辛くなっていった過程があるということでしょう。
多分それは英国海軍を規範にし、帝国海軍が導入したいわゆる「海軍カレー」が発端ではないでしょうか。
艦内食としてのカレーライス普及のきっかけとなった「海軍割烹術参考書」が発行されたのが1908年(明治41年)。
揺れる船内でもこぼれないよう、小麦粉によるとろみを強くしたこのカレーが、今の日本カレーライスの直接のルーツなのだと思います。
英国から日本に初めてカレーがやってきた明治5年と、
インドから本場のカレーがやってきた昭和2年を合いがけする贅沢。
こんな機会、そうそうあるものじゃありません。
付け合わせには、日本のらっきょ、インドのアチャール&ピクル、そして西洋の粉チーズ。
日本・ヨーロッパ・インドという3つの食文化がハイブリッドしてきた、今の日本カレー文化をよくあらわしていますね。
一食で、日本のカレー史を辿る旅。
やっぱり日本のカレーは面白い。
「西洋料理通からの再現ビーフカレー」 の提供は2015年11月末まで、一日限定20食です。
またとない機会、食いっぱぐれのないようチェックしてくださいね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
世界遺産の"白い街”、アレキパ歴史地区。
延々と続く高い塀・・・・
そう、ここが名高いサンタ・カタリナ修道院。
広大な塀の内側は壁が青や赤に染められた別世界で、400年もの間、
修道女たちが外界との接触を断ちながら暮らしてきた場所なんです。
もちろん、アレキパ観光の目玉として中を散策するのも良いのですが、今回はちょっとグルメ寄りな情報をお伝えしましょう。
修道院の門の脇にある小さな入口・・・
実はこんなところに素敵なレストランがあるんです。
「La Trattoria del Monasterio」 アレキパの美食と、イタリア料理とを融合させたオリジナリティあふれる料理がいただけるこのお店。
かの、ペルー最大の「食の巨匠」、ガストン・アクリオのレシピを用いているとか。
(ガストン・アクリオに関しては、
同じアレキパのレストラン「CHI CHA」 の記事 を参照。)
お店の中は、目の覚めるような色彩。
世界遺産リノベーション、お洒落すぎますね。
鉄格子の入った窓を覗けば、修道院内部が見渡せます。
きっとこのお店の場所も、修道院の一部だったのでしょう。
★Cusquena まずはセルベッサ(ビール)から。
アレキパの地ビール、アレキピーニャもあったのですが、ここはあえてクスコの地ビール、クスケーニャを注文。
インカ帝国テイストのグラスが楽しいですね。
★Peruvian Sea Bass Ceviche S/. 26.00 スズキのセビーチェ。
ペルーの唐辛子とレモンで味付けされています。
★Lomo Saltado S/. 26.00 中華とペルー料理が融合した「チファ料理」の代表格、ロモサルタード。
ちょっと中華テイストな牛肉と野菜の炒め物です。
とまぁ、ここまでは一応定番というか、どういうものかわかったのですが・・・
オーダーを現地の人に頼んだら、出るわ出るわの未知の料理・・・・!!
うーん、わからんが旨い。
パスタやチーズ、トマトソースを用いたイタリアンベースでありながら、やはりペルー独自のチューニングがなされている感じが面白いです。
面白すぎて、分析できません。(行ったの半年以上前だしね)
で、ここしっかりした料理を食べなきゃいけない感じかといえばそうでもなく、カフェ使いもOK。
日本やアメリカなどと比べ、ちょうどいい感じのカフェがあちこちにあるわけではないので、これは貴重です。
★Kola Escocesa こちらアレキパっ子ならだれでも知っている、創業1950年のご当地コーラ。
コカコーラより炭酸弱めで、ちょっと駄菓子屋テイスト。
アレキパって、ビールも泡弱めだし、標高高いことが影響しているのかも。
★Queso helado del Monasterio S/. 14.00 ミルク、ココナッツ、シナモンで作ったペルーのデザート。
これは食べておいて損はないです。
★Goat Cheese Cake S/. 12.50 普通のチーズケーキじゃなく、山羊乳のチーズケーキなんです。
想像通り、ミルクの味が濃厚で、こちらもオススメ!
コーヒーも、ちゃんとしています。
何故そんなことを言うかといえば、隣国チリではまともなコーヒーを出す場所がとっても少ないんです。
比べればやはりペルーのほうが、グルメ意識が高い気がします。
ということで、アレキパ観光にはとっても便利で素敵なこのお店。
昼はここで、夜はこれまた近くの
「CHICHA AREQUIPA」 ってのが、絶対外さない鉄板コースですよ。
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テーマ:ペルー - ジャンル:海外情報
ペルー随一の「食の都」にして、とにかく美しすぎる"Ciudad Blanca"(白い町)、アレキパ。
宿泊するならこちらがお勧め。
「CASA ANDINA PRIVATE COLLECTION AREQUIPA」 場所はなんと、世界遺産指定されている歴史地区のど真ん中。
このホテル自体、1794年に建てられた旧造幣局の建物を再利用したものなんです。
中はまるで歴史博物館。
世界遺産そのものに宿泊するなんて、そうそうできる体験じゃありません。
クラシックな外観とはうって変わって、設備は非常に近代的。
Wi-Fiだって完備で快適に過ごせます。
夜はBarでピスコサワーなど。
もちろん、レストランもありますよ。
そして朝は、生演奏付きの朝食。
「コンドルは飛んでゆく」だって弾いてくれます。 いよっ!待ってました!
CDも販売していたので、ちゃんとしてプロの演奏家を雇っているようですね。
朝食ブッフェはこんな感じ。
コンチネンタルな中にも、鶏煮込みやら包み焼きやら、土地の料理がしっかり取り入れられています。
緑のレンコンのように見えるのは「Tuna」と呼ばれるサボテンの実。
こちらではポピュラーなフルーツだそうです。
ちょっと酸味がある瓜のような味わいで美味いのですが、硬い種がゴロゴロ入っていて慣れるまではちょい食べにくい・・・
現地ではこの種も飲み込み人もいるそうで。
オーダーで焼いてくれるオムレツには、ハラペーニョどっさり入れてもらいました。
あとは、塩気たっぷりのフレッシュチーズがかな~り美味かったです。
壁の絵にはアレキパの昔の農村風景が。
・・・でもなんだか、奥に親しみある形の山が見えませんか?
実はこの山、通称
「ペルー富士」 と呼ばれるミスティ(Misty)という山。
冠雪をまとったその姿は富士山そのものなのですが、こちらはなんと、標高5822m!軽~く富士山越え!!
でも、安心してください(何が?)。
このアレキパの街自体が標高2350mの高地なのですから、引き算してみれば・・・
山単体としては日本の富士山のほうが少し大きいわけですね。
この「ペルー富士」、アレキパの高台へと足を伸ばし、実際に眺めてみましょう。
・・・でかい!! だいぶ雲をまとっていて全容は見えないのですが、それこそMistyたる所以。
とにかく圧巻の絶景ですよ。
ということで話が脇にそれましたが、歴史・食・自然ということなしのアレキパ。
宿泊するならこの「CASA ANDINA PRIVATE COLLECTION AREQUIPA」がお勧めです。
最後に。
世界遺産に宿泊なんて、どれだけ高いのか・・・なんて思うのですが、
なんと一泊100ドル前後。 日本のビジネスホテル並み!凄いです。
※アレキパにはもう一軒、同経営の「CASA ANDINA CLASSIC AREQUIPA JERUSALÉN」 というホテルもあるようですが、そちらは未体験! ●「カレー細胞」Facebookページもチェック。 https://www.facebook.com/CurryCell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。
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テーマ:ペルー - ジャンル:海外情報
空前のグルメブームに沸くペルーには、「いずれ大統領になるのでは」と囁かれるほど偉大なカリスマシェフがいます。
その名はガストン・アクリオ。
ペルー料理を美食の域へと高め、その素晴らしさを世界へと広めた「食の巨匠」です。
その思想や発言が国民に与える影響力も大きく、食を通じた社会革命とまでいわれるほどに。
そして地球の裏側の日本でもなんと、彼のドキュメンタリー映画が劇場公開されるまでになりました。
『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命』 キャッチフレーズは
「料理は、星の数より笑顔の数だ」 まさに、同感ですね。
ということで、世界のFOODIESから熱い注目を集めるガストン・アクリオ、
私もその味を体験すべく、ペルーまでひとっ飛びしてきました!!!
・・・・つまり、
「ガストン・アクリオのカレーが食べたい!!」 そもそも、南米にカレーはあるのか?その実情は??
日本で調べても、誰に聞いても定かではないその答えもあわせて追及してみたいと思います!!
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標高2350m、ペルー第2の都市アレキパ。
別名「食の街」とも呼ばれるこの街に、ガストン・アクリオ氏が手掛けたレストランがあります。
乗り合いバスがひしめく雑多な市街地を抜けると・・・・
嘘のように美しい歴史地区へ。
近郊で採れる白い火山岩から造られているため"Ciudad Blanca"(白い町)と呼ばれているこのエリアはなんと、世界遺産にも登録されているんです。
実際、この世のものとは思えない不思議な美しさですよ。
歴史地区のランドマークは、このカテドラルと・・・1579年に建てられたサンタ・カタリナ修道院。
修道院のすぐ近くにそのレストランがあります。
重厚な建物を奥へ抜けると・・・・
目の覚めるような青い壁が出現。
・・・そう、これこそが、「食の巨匠」ガストン・アクリオが手掛けたレストラン。
「CHICHA AREQUIPA」 身震いするほど素晴らしい店内。
そりゃそうでしょう、だって世界遺産のリノベーションなのですから。
真っ白なアーチ状の天井。
どこか、秘密結社的な雰囲気がたまりません。
ペルーにいくつかあるガストン氏のレストランの中でもこちらでは、アンデスの食材や魚介類を素材に、
伝統的なペルー料理×中華のアクセントを加えたモダンな味が堪能できるとのこと。
それでは早速、食の旅へと参りましょう。
まずはCERVEZAS(セルベッサ)= ビールから。
★Arequipena,Cristal,Pilsen Callao S/.10 アレキパの地ビールを注文してみました。
が、ここでちょっとした驚き・・・・泡が、立たないんです。
高地の気圧によるものなのか、そもそもこのビールの特性なのか・・・その後アレキパの他店で飲んでも同じでした。
ちょっと気抜けした感じです。
一方、パンのレベルはべらぼうに高いです。
べらぼうに美味いので注意。胃をちゃんと開けておきましょう。
★PAPITAS HABAS CHOCLO Y QUESO DE TEMPORADA S/.23 まずは前菜。
地元産のポテト、ジャイアントコーン、そら豆、パリアチーズを5種類のソースに漬けて楽しむ一皿。
注目はやはりジャイアントコーン。
日本だとミックスナッツ缶に入っている「あの」でっかいコーンですが、新鮮な状態でいただくと美味すぎます。
乾燥物はあちこちの土産屋で売られていますが、絶対新鮮なのを食べるべき!!
★LOMO SALTADO S/.46 ペルーの代表的料理のひとつロモ・サルタードは牛肉と野菜の炒め物。
19世紀に移民してきた広東系中国人の影響を受け、中華とペルー料理が融合した「チファ料理」です。
オイスターソース的な味付けで、間違いない、親しみのわく美味さです。
★PISCO SOUR アルコール度数38度以上のブドウの蒸留酒であるピスコを用いたカクテル、ピスコサワーはペルーの国民酒。
ピスコ、ライム果汁、アンゴスチュラビター、シュガーシロップに加え、泡立てた卵白を用いるのが隣国チリのバージョンと異なるところです。
で、これが甘くて飲みやすくて美味くてとても危険!!
こちらの人々は昼から飲んでますが、それほど癖になる。わかる!!
ペルーで飲むならピスコサワーはマル必ですよ。
これは・・・何かスペアリブ的な料理(名前忘れました)。
とにかく肉が美味かったことと、ジャイアントコーン食べまくりが嬉しかったことは憶えてる!
これは・・・なんだったっけな?
とにかくメニュー自体がスペイン語メインで、未知の料理ばかり。
日本に来た外国人もきっと、同じような感覚なのでしょうね。
・・・と、「カレーはまだか?」「そもそもカレーはあるのか?」なんて声も聞こえてきますので、そろそろ行ってみましょう。
★AJI DE GALLINA 「ペルーのカレー」ともいわれるこの料理、アヒ・デ・ガジーナ。
アヒは唐辛子、ガジーナは雌鶏の意で、アヒ・アマリージョ(イエローホットペッパー)という黄色い唐辛子を使用した料理です。
しっかし、めちゃくちゃ品のよい盛り付けですね。(量が少ないのではなく、皿がでかいのです)
アヒ・アマリージョ自体、辛さはあまりない(サラダのドレッシングでも使われています)ため、非常にクリーミィでまろやかな味わい。
鶏肉の質も良く、半熟卵を合わせるあたりにも繊細な感覚が伺えます。
ライスと合わせていただく感じもまさにカレーライスですが、スパイシーな刺激という感じではないかなぁ。
だけどこれはこれで美味しい料理でオススメ。
・・・と、ここまでは実は予習済み。
「アヒ・デ・ガジーナ」ってのが「ペルーのカレー」と呼ばれている、ってとこまでは。
んで、ここからがガストン的革命メニュー。
これをいただくために地球の裏側にきたのだと、後になって思える料理が、こちら!!
★ALPACA AL CURRY S/.49 ええ、なんと、アルパカのカレーです!! しかも普通のカレーじゃありません。
Cplca Valley産アルパカのローストビーフを用い、キヌアと季節のフルーツで仕立てたカレー!!
脂身が少なく、クセなく柔らかい肉質のアルパカは絶品!
そこにイチゴや柑橘の甘みや酸味が加わって、なんと洗練された味なのでしょう!!
ちなみにこちらも辛さはほとんどなく、カレーと言っても風味づけにスパイス(もしくはカレーパウダー)を用いたといった感じ。
実はこの後、ペルーやチリのレストランメニューで「CURRY」の文字を何度か見ることになるのですが、
どれも「カレーという料理」とは違って、「カレー風味」の何か、なのですよね。
つまり、「オイスターソース風味」なんかと同じで、「カレー」とは味付けの一つである、と。
そんな感じなんです。
また、余談ですが、ペルーではアルパカ肉は食べるけど、ラマの肉は食べないのだとか。
で、隣国チリではラマの肉は食べるけどアルパカの肉は食べるそうで、「うへぇーあいつらアルパカ食べてるよ!」「ひょー、ラマなんか食っちゃって!」なんてやってるそう。
・・・その辺の感覚は全く理解できないので、勝手にやっててください(笑)
さて、「ペルーのカレー」も、「ガストン氏の革命的カレー」もいただいたし、満足満足・・・と行きたいところですが、
何か一つ、忘れているような気がしませんか???
そう、辛さです!!
ペルーのカレー、辛くないんだな。
ってことで、「辛いのない?」って頼んだのがこちら。
★ADODO DE CERDO S/.39 酸味ある汁に漬かった豚肉、そして巨大な唐辛子「ロコト」がドカン!!
来たぁ!この日一番の辛さ!!さすが唐辛子の原産地!!! いやぁ、やばいですね。
メニューでは「ADODO」と表記されていたのですが、スペイン発祥でフィリピン料理などにもある「ADOBO」かも知れません。
アレキパの古いレシピに忠実に作ったものとのことです。
魅惑の料理を堪能し尽くした後は、デザートへ。
★QUESO HELADO S/.19 牛のミルクで作ったアレキパ伝統のチーズアイスクリーム・・・ともう、
説明しただけでも美味そうですが、実際にはそれを超えた美味さ!
これは・・・なんだっけ?
とにかく美味しかった!!
われわれ日本人にとって、まだまだ未知の部分が多いペルー料理ですが、この日いただいた料理はまさに「美食」。
イタリアンにもフレンチにも全く引けを取ることはありませんでした。
我々海外からの訪問客が、そう思い、感動すること、それ自体がペルーにとっての「革命」なのかもしれません。
美しい街の美しいレストランで美しい料理、機会があればぜひ体験してみてください。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
東京東部地域を中心にチェーン展開してきたネパール系複合アジアン店「グラス」。
店名が変わったりと色々で正確な数は把握できませんがおそらく10店舗はあるかと思われます。
最近では六本木や青山など都中心部にも進出。
単に売り上げ好調ということではないにせよ、カレービジネスが活発なのは喜ばしいことですね。
「インド・ネパール・アジアンダイニング グラス青山店」 2014年9月3日オープン。
ベジインド料理の有名店「ナタラジ」の脇の路地を入った所にお店はあります。
ピンク一色の店内。
これが郊外だと「怪しげ」に映るのに、青山だと「お洒落」に感じるのは不思議ですね。
この日はランチ訪問。
メニューはナン・ライス食べ放題のよくある構成です。
安定の期待通り感。
★日替わりカレーセット ¥950 この日の内容がちょっと面白かったので頼んでみました。
「舞茸とチキン」
季節ですね〜。
正直、味は想像通りというか、ネパール系インド料理店の標準的なもの。
・・・なのですが、日本にやってきたネパール人が、日本の旬の食材を意識している、
そのこと自体がなんとも嬉しいですよね。
実はネパールにも四季はあり、旬の野菜を料理に取り入れる習慣がもともとあるんです。
いろいろ大変な話を聞く在日ネパール人事情ですが、せっかく来た日本、その四季折々の美しさを堪能してほしいものです。
ちなみに「食べ放題」のライスですが、初っ端からお茶碗三杯分以上はあるドカ盛り・・・・
おかわりどころか、完食もキツイっす。
小食の(というか普通の)方は「ライス少なめで」とお願いするのを忘れないようにしましょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
都心なのか郊外なのか地方なのか、イメージが混じりあった不思議な雰囲気の街・中野坂上。
そこに、欧風なのかインド風なのか日本風なのか、イメージが混じりあった不思議なカレー屋さんがあります。
「Cafe de Curry」 (カフェ デ カリー)店名は完全に欧風寄り。
けれどメニューを見れば、ちょっとインド風かな、とも。
で、店内は割に庶民派な居酒屋風。
ちょっとジャンルで片づけにくい、不思議な雰囲気です。
★8種類の野菜の骨付チキンカレー ¥800 ほら、この一皿。
欧風にもインド風にも日本風にも見えるでしょう。
では、いただいてみましょう。
カレー自体は、日本のいわゆる喫茶店カレーライスを、クミンやクローブなどのスパイス強めに仕立てた感じ。
日本人が親しみやすいカレーの延長線上にある、スパイシーカレーですね。
野菜も実は、パプリカやエリンギといった小洒落たものではなく、レンコン、小芋、カボチャ、コンニャクといった、いかにも日本的な組み合わせ。気分的にホッとしちゃいます。
特に、小芋のネバっと感はカレーに合ってなかなか良いですね。
骨付き鶏は「中村屋」に通づるインド風、盛り付けは欧風ともいえますが、つまりは様々なエッセンスを取り入れた日本のカレーライス。
穏やかな雰囲気のマスターは数百軒のカレー屋を食べ歩き、2011年にこちらのお店をオープン。
様々な食の記憶が一皿に凝縮されているのかもしれません。
食後はセットのコーヒー。
カフェと銘打つ洒落た店名ながら、全体で受け取った印象は「カレーが美味いと評判な、地方の喫茶店」。
新宿に近いながらも不思議な雰囲気を放つ中野坂上の街同様、良い意味で東京感が全然ないんです。
思えば、東京で暮らす人々の大半は、どこかしらの地方出身。
その故郷がどこであれ、共通するある種のノスタルジーがこのお店にはあるようですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
山梨の郷土料理と言えば?
真っ先に上がるのはやはり
「ほうとう」 でしょう。
「小作 甲府駅前店」 創業1972年、甲府を中心に10店舗を展開する、ほうとうの有名老舗。
甲府駅前の反対側にはもう一軒「甲府北口駅前店」があります。
座席数214、個室6部屋の超オオバコで団体観光客の受け入れもバッチリ。
畳&掘りごたつ式で、休憩処としても大いに役立ちます。
さて、そもそも「ほうとう」って、太いうどんとどう違うの?なんて考えたこともなかったので調べてみたら、
「生地を寝かせて麺のコシを生む過程がない」「湯掻く過程がない」「それ故、汁にとろみが出る」んだとか。
確かに、ネッチョリした食感はそういうことなのですね。
こちらのお店のほうとうは、カボチャやネギ、里芋などが一緒に煮込まれているのがデフォルト。
ですがここ、ちょっとうれしいメニューもあるんです。
それがこちら。
★カレーほうとう ¥1500 ええ、郷土料理でもカレーです。
土地の文化に溶け込み、しっくり馴染むカレーという食べ物の底力を感じますね。
「ラーメンほうとう」だったら成立しないわけですから。
わりにしっかりとスパイスを感じるカレースープに、ほうとうのメインを張れる具材がごろごろと入っています。
ネッチョリしたほうとうの食感もカレーとなかなかのマッチング。
けれど、ゆっくり食べていたら、麺の膨張増殖もそれなりで、なかなか減らない・・・(笑)
それはそれで贅沢な時間であるともいえましょう。
ま、お腹いっぱいになりますわな。
「小作」オリジナルのワンカップ甲州ワインもあります。
また、ちょっと面白いところでは、「おざら」と呼ばれる冷やしほうとうも。
こちらは駅の向こう側「甲府北口駅前店」では扱っていないので、興味ある方はこちら「甲府駅前店」へどうぞ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
明治5年(1872年)、築地にオープンした東京西洋料理の草分け「精養軒」。
文明開化の象徴でもある牛肉料理などフランス料理を日本に広め、
明治9年(1876年)には上野公園開設に伴い「上野精養軒」をオープン。
鹿鳴館時代の華やかな社交場として内外の王侯貴族や各界の名士が集い、
時には歴史的な会談の舞台にもなったそう。(※参考:「上野精養軒」HP)
創業140年を越え、今もオープン当時と変わらず不忍池の近くにある「上野精養軒」。
かつての築地本店が関東大震災で消失した後は、ここが本家本元の本店となっています。
(ベーカリー部門が独立したのが今の「神田精養軒」だそうです)
名前だけは知っていても、実際に訪れたことのない方が多い「精養軒」、私が単独突入して参りました。
「上野精養軒」 上野公園の園内マップを見れば、迷うことなく辿り着ける場所。
看板脇のゆるやかな坂道を登ると・・・・
で、でかい・・・・
流石VIP会談にも使えるレストラン・・・・
建物の中はバンケットルームや結婚式場も完備。
レストランは2つあって、メインダイニングとして明治時代からの伝統を受け継いだフレンチを提供する「
グリル フクシマ」 と、テラス席があるオープンな雰囲気でドミグラスソースを主とした洋食メニューがいただける
「カフェラン ランドーレ」 。
まぁ、カレー好きなお一人さまですから、どっちへ行くかはもう決まっていますよね。
「カフェラン ランドーレ」 昼下がりの斜光ではありましたが、テラス席を所望してみました。
さすが創業140年余りの格式を感じさせる接客応対。
コップの水をガブッと一気飲みしたら(喉乾いてまして)、どこから見ているのかスッと補給しにきてくれます。
これなら誰連れてきても安心!!
★ビーフカレーライス ¥1450 おぉ、流石端正で格式ある「カレーライス」ですね。
特筆すべきはビーフ。
ブラックペッパーが効いて、完全にステーキ肉の味わい!
ほほー、さすが牛肉料理を日本に広めた「精養軒」。
胃の中がパーッと文明開化する旨さです!!
カレーは品のある滑らかな舌触り、程よき辛さが食欲を刺激します。
まさに、ニッポンの洋食カレーライスの模範的な出来映えといえましょう。
添えられた福神漬けは無着色で奈良漬けのように濃厚な味。
そういや、上野は福神漬け発祥の地なんですよね。
ふぅ。
★ホットコーヒー ¥500 酸味ある大人の味。
飲むたび、ゆったりとした時間が流れていきます。
それは、このお店の歴史から見れば、ほんの一瞬の時間。
けれど、その10分20分の間にも、人は確実に齢を重ねていく。
時は過ぎてゆく。
静かに、残酷に。
この不思議な気分はきっと、上野の森のせいです。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
田無駅南口すぐ、地元で評判のインド料理店。
「RAJ」 (ラジ)この店名ですからいろんなところに支店がありそうですが、こちら本店の他は荏原町に支店があるのみ、です。
オーナーのクンワールさんは北インド・リシケシ出身。
海外でシェフとして修業を積んだのち来日、さらに日本のあちことに店を渡り歩いたのち、2001年にこの「RAJ」を開業。
「美味しいインド料理をリーズナブルに」をモットーに頑張ってきたそうです。
近頃巷によくあるネパール人によるインド料理店とは一線を画したセンスの内装。
(もちろん、エベレストのポスターを張ったりすることもありません。)
今も平日ランチ時はほぼ満員という人気っぷりです。
カレーはベーシックなものならサラダ、ライスorナン付きで580円、スペシャルカレーが800円~900円といった感じで確かに安い。
ただ安いだけでなく、ちょっと変わったものが食べたいときの選択肢があるのもうれしいですね。
★マトンドピアザ ¥900 羊肉と玉ねぎのカレー。
辛口でお願いしました。
他店のマトンドピアザがトマトやレッドチリを効かせた印象なのに対し、こちらはブラックペッパー強め。
角を立てないまろやかなスパイス使い、たっぷりの玉ねぎが融合したカレーの舌触りと、
しっかりしたインド料理でありながら、日本人がイメージする「カレー」により近い仕上がりとなっています。
ほほう、これはちょっと面白いぞ。
「日本人の舌に合わせて日和った」感じでもないのです。
むしろ、地方の老舗カレー店で味わえるような、独特の円熟感。
遠方から客が訪れる都心ではないこの地で、ここだけのインド料理を突き詰めて辿り着いた、
いわば「田無インドカレー」と呼ぶべきものなのかもしれませんね。
★ハリヤリカバブ ¥300 こちらはグリーンペーストを纏ったチキンティッカ。
高級店などではミントやコリアンダーを用いたりしますが、こちらはほうれん草かな?
ごくごくリーズナブルなサイドメニューとして提供しています。
まさに評判通り、お店のモットー通りの「美味しくて手軽なインド料理」。
しかもちゃんと個性があります。
田無でタイ料理なら向かいの
「メースィールアン」 、インド料理ならこの
「RAJ」 で決まり!ですね。
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関連ランキング: インドカレー | 田無駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
創業46年! 学生街の胃袋を支え続けてきた洋食屋さん。
「キッチン ニュー早苗」 お隣には「キッチン南海」系最高峰
「馬場南海」 。
2013年に元
「キッチン南海 下井草店」 の店主がこの地でお店を再開する際、
隣のこの店に配慮して「キッチン」を名乗らず
「馬場南海」 という店名にしたというほど、
この地で
「キッチン ニュー早苗」 の存在は大きいようです。
決して広くはない店内。
ランチ時は相席覚悟で臨みましょう。
★カツカレー ¥750 昭和!!
食べる前からもう昭和!!
目玉焼きの質感、角度、カレーのトロミツヤ、家庭的な皿の柄まで、絵にかいたような昭和です!!!
カレーとろっと、カツサクッと。
何か人生の道に迷ったとき、遠くまで走りすぎてホームが見えなくなったとき、
確実に帰ってこれる安心の場所、といった感じのカツカレーです。
ランチ時の超満席ぶりを見るにつけ、東京にはそういったインサイトが強くあるのだなぁ、そう思うのです。
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関連ランキング: レストラン(その他) | 高田馬場駅 、目白駅 、下落合駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
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