去る2014年12月18日に行われた「Japanese Curry Awards 2014」選考会にあたり、
私が提出したノミネートシートを公開します。
関連記事
『「Japanese Curry Awards 2014」始動!~カレーとは、何だ?~』
『「Japanese Curry Awards 2014」受賞店発表!!』受賞したお店、受賞しなかったお店、どれも思いを込めて提案しましたので、ゆるりとご覧下さいませ。
全文掲載、全て提案時の通りです。
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ジャパニーズカレーアワード2014 「カレー細胞」セレクト
◎はじめに
まず前提として「カレーとは何だ?」という問いがあります。
それに対して私はこう考えています。
「カレーとそうでない食べ物の間の明確な境界線などない。
ただカレーを食べて育った人が、それを食べたときにカレーの記憶が甦ればそれはカレー。
甦らなければ、いくらスパイスが入っていようがそれはカレーではない。
つまり、カレーとは、日本文化で育った人々の記憶の中にコアとしてあるイメージなのだ」
ちょっと難しい言い方になりますが、
つまり我々が「これ、カレーだよね」と無意識に感じるものがカレーという感じです。
今や、カレーは日本が世界に誇るカルチャーとなっています。
カレーはインドのもの、ではなく日本のものです。
今回から始まるこのアワードは、日本のカレー文化を再認識し国内外に強くアピールするとともに、
あらたなカレーの可能性を切り拓く道を模索する場となっていけばいいなぁ、そう思います。
◎2014年のジャパニーズカレーを振り返って
今回は第一回ですから、2014年というより少し広くレンジをとって「近年」という言い方へと変えさせていただくとすれば、関東と関西のカレー界でそれぞれ大きなムーブメントが起こっていると感じます。
まず関東では「スパイスバー&居酒屋」、つまりお酒とともにいただくカレーのお店の台頭。
ごはんでお腹いっぱいなイメージが付いてまわり、
女性客やチョイ飲み客から敬遠されがちだったカレー屋に、
新たな顧客獲得の可能性を切り拓きました。
ここ数年でこの種の店が一気に増えた背景には、客のニーズだけでなく、
店側のビジネスニーズへの有意義な回答だったのではないでしょうか。
そして関西ではなんといっても「スリランカ旋風」がカレー界を席巻しました。
しかし実はこれ、一過性のブームではないと私は捉えています。
元々関西には「自由軒」のインデアンや、「ニューライト」のセイロンライスなど、
カレーをぐちゃまぜでいただく素養があった。
じゃあ何故、関西に南インド料理が根付かなかったのか?
それは「南インド料理にはコクがない」からだと思います。
元々カレーライス文化が非常に盛んでかつ、豚肉よりも牛肉を重視する関西では、
コクのないカレーは全く受けません。
それに比べ、スリランカ料理は鰹出汁によるコクもあり、牛肉も用いることから、
関西カレーと非常に親和性が高かったのではないかと思うのです。
今後も、関西カレーとスリランカカレーは興味深い融合を遂げていくと思います。
今回ノミネート店を選考するにあたっては、この「イマドキ感」を強く意識してみました。
◎選出基準について
カレーアワードという観点ですから、
大好きなスパイス料理店であっても「むしろカレー屋ではないかな」と思うお店は意図的に
(泣く泣く)はずしました。
(「馬来西亜マレー」「タリカロ」「やるき」「ガネーシュ」・・・などなど。)
また、2014年に訪問していない店も対象から外しています。
(「バンブルビー」「KARA」・・・・などなど多少心残りな部分もありますが、また来年。)
選考基準は、まずジャパニーズカレーの歴史と伝統を守り抜く強い意志とパワーを持ったお店、
そしてジャパニーズカレーの新しい可能性を切り拓くパワーを持ったお店。
「こんなお店があることを知ってほしい」というクローズアップ効果を狙って、
少しマイナーなお店も入れてみました。
◎アワード本選ノミネート10軒
・・・それでは、まずアワードノミネートの10軒!!
★「カラピンチャ」(神戸・王子公園)
近年、関西を席巻するスリランカムーブメントのエースとして、日本カレー文化に貢献。
本場で修業したレシピを日本人感覚で繊細に仕上げた「カラピンチャ」のカレーはまさに至高の幸せ。
スリランカ×日本のミックスは単なるブームで終わるものでなく、
これからのジャパニーズカレーの大きな可能性を切り拓くものだと思っています。
鰹の旨味もカレーのコクを重視する関西カレー文化にぴったりフィット。
ナニワの粉もん文化はじめ、混ぜて食べる習慣に慣れ親しんだ関西人だからこそ、
混ぜるほど美味いスリランカカレーを自然に取り込むことができたのだと思います。
この大きな動きが今後、全国レベルでどう展開していくのか、とても楽しみです。
★「カッチャルバッチャル」(東京・新大塚)
飲めるカレー屋「スパイスバー&居酒屋」というムーブメントを作り出し、
カレー屋のあり方に大きなターニングポイントをもたらした点で、日本カレー文化に貢献。
「カマルプール」「ディルセ」「ニコ」「猫六」「オフビート」「ヒマラヤテーブル」・・・
次々に登場する「スパイスバー&居酒屋」は一過性のブームを越え、
ひとつのジャンルを築き上げようとしています。
このムーブメントは、外食カレーの可能性を一気に拡大させていくことでしょう。
★「カレーや うえの」(東京・鷺宮)
昔ながらのおうちカレーを究極的に追い求め、日本カレー文化を正しく次世代に受け継ぐ貴重な貢献。
カレーの多様性が増すことはもちろん嬉しいのですが、一つ気がかりなのは、
海外の人が絶賛する日本のカレー、その基準点である「おうちカレーライス」文化が空洞化してはいないか、ということ。
もし日本のカレーが大好きな外国人が来日した時、我々はいったいどこへ連れていけばよいのか?
その答えがこのお店にあります。
ニンジン、ジャガイモと具材を別々に仕込み、いつ行っても完璧なおうちカレーを提供するその職人技に脱帽。
★「エリックサウス」(東京・八重洲)
ホンモノの南インドカレーを巧く日本のカジュアルな生活導線へ溶け込ませた点で、
日本カレー文化に貢献。
インド料理マニアの間では永くブームとなっていた南インド料理。
でもそれは、マニアの間だけの話。「エリックサウス」とその仕掛け人の稲田さんはそれを、一般のサラリーマンやOL、主婦が受け入れられる形に持って行った。
これはすごいことだと思います。
続く「大岩食堂」「エリックカレー&ビリヤニ」と、日本印度化計画は続きます。
★「三代目ニューキャッスル」(東京・銀座一丁目)
2012年夏、銀座の超老舗「ニューキャッスル」が閉店。
理由は震災の影響による地盤沈下でした。
唯一無二、日本カレー史に残るカレー「辛来飯(からいらいす)」が消滅してほぼ1年。
一人の青年が三代目を襲名し、その味を奇跡的に復活させたのです。
カレーの不滅の力を体現したその情熱で、日本カレー文化に貢献!
★「犬拳堂」(東京・下北沢)
カレーの大事な効果として、ドヒャァァァー!辛いィィッ!!というアドレナリン分泌作用があります。
そのシンボルでもあった今はなき「大沢食堂」のスピリットを寸胴ごと継承しているのがこのお店。
だからといって、大沢食堂のカレーを出すのではなく、
何処にもない完全オリジナルなアジアンカレーをお酒とともに提供してくれます。
挑戦者のハートを燃やす、カレーの熱い魂を継承することで日本カレー文化に貢献。
★「GHEE」(東京・原宿)
ファッション&音楽、ポップカルチャーとしてのカレーを体現し、日本カレー文化に貢献。
クリエイターが出会う場であり、幾多の信奉者と派生店を生み、消息を絶ったり復活したりが常に話題になる・・・まさに伝説のバンドの様なカレー屋さんです。
実際、クリエイターという人種は常に刺激を求めるものですから、その中心にカレーがあるのはとても自然なこと。
カレーはいわば、とても健康的なドラッグなのです。
★「ニドミ」(大阪・谷町四丁目)
お酒が飲めるバーでありながら関西のスパイスカレーとスリランカのカレーを融合、
オーダーメイドの「カクテルカレー」という、カレーの新たな地平を切り拓き日本カレー文化に貢献。
人手不足で現在は一時提供を中止しているようですが、再開への願いをこめて一票!!
★「ガラムマサラ」(東京・経堂)
インド料理店といいつつ、インドだけでない様々な国のスパイス料理の「面白いところ」を抽出してアレンジする奇妙なお店。
一見邪道。しかし歴史を振り返ればカレーという食べ物自体、長い年月を経て、様々な国や文化の交流と融合の中で生まれてきたもの。
この「ガラムマサラ」の試みは、通常数百年かかる食文化交流を数か月単位に圧縮し、あらゆるカレーの可能性をシミュレーションしているのだと捉えることができます。
そのコスモポリタン視点による、大いなるトリックスター的役回りで日本カレー文化に貢献!
★「吉田カレー」(東京・荻窪)
どうも私はお店というか、店主の想いの強さに惹かれてしまうようです。
昔ながらのカレーではなく、欧風というわけでもインド風というわけでもなく、
しかししっかりと「カレーライス」であるという、新しいタイプのカレー屋さん。
しかもそれを、非常な良心価格で提供し、料理のクオリティ以外の部分は極力そぎ落とした営業を続ける執念。
ここばかりは、実際に行っていただかないと素晴らしさが伝えにくいお店ですが、2014年もっとも私が訪問したカレー屋さんでもあります。
カレーライスの新たな可能性を感じさせ、日本カレー文化に貢献!
◎新人賞ノミネート
★「スパイスツリー」(神奈川・逗子)
デリーで修業した店主が開いた、いい意味で意外なお店。
「カレー屋」と呼ぶべきか、「南インド料理店」と呼ぶべきか、でもネパール要素も入ってたり。
でもその「いいとこミックス感」こそが、日本の新しいカレー屋さんのカタチのような気がするんです。
南アジア料理のいいところを日本人流に取り入れ、日本カレー文化に貢献。
そしてなにより、めちゃくちゃ美味いのが一番のポイント。
次点は「猫六」、こっちもいいお店!
◎名誉賞ノミネート
★「デリー」(東京・湯島ほか)
激辛カレー「カシミール」は日本カレー界のポップアイコン。
南インドベースなのにカシミールというその名称もさることながら、
唯一無二、不動の味を築いた王者として日本カレー界に燦然と輝く大貢献。
周辺ではのれんを巡る様々なことが起きていますが・・・
だからこそ、王者ののれんに一票!
◎【番外】特別賞
★「富士そば」
2020年東京オリンピックに向けて、飲食業界の大きな課題である「ハラール対応」にいち早く挑戦。
ハラールなカレーそばで、文化交流を図ろうと研究開発に励んだものの、現在ではうまくいかなかった様子。
しかしその試作品を「パキスタン風激辛カレーそば」と銘打ち、池袋店と大塚店のみで販売を開始しました。
近い将来、カレー界が直面する問題に真っ向から取り組むその姿勢で日本カレー文化に貢献!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上が私の提案したノミネートシートになります。
文章がいちいち長いですね(笑)
この中で受賞したのは、「カラピンチャ」「うえの」「エリックサウス」「GHEE」「ガラムマサラ」「猫六」「デリー」の7店。
最後まで賞を争ったのが「吉田カレー」ですが、これ以上流行っても困るのでまぁそれはそれで良かったのかもと(笑)
ざっくり「美味しいカレー屋教えて!」なんて聞かれると、選択肢が多くて迷ってしまう私ですが、
こうして選考基準を明確にして、その中でお店を選ぶ作業は、とても楽しいですね。
これがまた「Indian Curry Award in Japan」とかになると「レカ」とか「サプナ」とか入ってくるんだろうな(笑)
・・・とかなんとか言っているうちに、2014年もあと24時間を残すのみ。
今年もカレーを食べまくりました。
日本だけじゃなく、マレーシア、タイ、中国、ミクロネシアなどでも。
来年も一層カレーを食べまくりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「カレーは、世界に誇れる日本のカルチャーである。」純粋にカレーを偏愛するカレー好きたちが、口コミサイトとも、店舗PRとも全く異なった観点で選ぶカレーのアワード、
「Japanese Curry Awards 2014」いよいよ受賞店の発表です!!!

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おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。 - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
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関連記事:『「Japanese Curry Awards 2014」始動!~カレーとは、何だ?~』★★★★★★(選考基準)★★★★★★日本ほど多種多様なカレーが一堂に会する場所はありません。
しかしそれ以前に海外、特にアメリカや中国に行って驚くのは、「カレー」が日本食扱いであり、
ある種の憧憬をもって捉えられているということ。
このアワードでは、世界に類を見ない豊かなカレー文化をもつ日本で、
そのカレー文化にさまざまな意味で貢献したお店を表彰します。
つまり、
『○○において、日本カレー文化に貢献した』というのが受賞理由となります。
★★★★★★(選考メンバー)★★★★★★「カレーが好きで食べ歩きをしていて、それを趣味で発信している」以下の11人が選考メンバーを務めました。
USHIZOさん(CURRY DIARY(・x・))
たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700)
ヒロシさん(Curry My Love!)
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★)
ノリさん(うまいものは宵に食え)
しまじろさん(カレー401)
ropefish(カレー細胞)
クンプーさん(タイ料理ライタークン・プーのタイ料理食べ歩きブログ&まいぺんらいタイ料理レシピ)
ろなうどさん(CURRIHOLIC!!)
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~)
ひろこさん(東京無責任女の大冒険)かなり濃厚なメンバーですよ。
これに加え、取り纏め役として東京カリー番長の水野仁輔さんが参加しています。
★★★★★★(選考方法)★★★★★★(水野さんを除く)11人の選考メンバーが各自、ノミネート店を10店提出。
それとは別に、ここ一年で誕生したお店の中から「新人賞」、
長年にわたる貢献に対する「名誉賞」を1店ずつ推薦しました。
2014年12月18日、東京・池上某所にてメンバーが一堂に会し、選考会議。
メンバーそれぞれのノミネート店に対する熱い想い、そして隠れた名店なども登場し、議論は白熱。
3時間のプレゼンテーション&協議を経て受賞店が決定しました。
記念すべき第一回
「Japanese Curry Awards」受賞したのは果たしてあの店か、それともあの店か・・・
「Japanese Curry Awards 2014」受賞10+2店、ついに発表!!★★★★★★Japanese Curry Awards 2014 受賞10店★★★★★★●「リッチなカレーの店 アサノ」(町田)
「日本一美味いカツカレー」で有名な町田の名店。
サラサラスパイシーなカレー(結構辛い、関西でいうところのスパイスカレー)に、高座豚の高級ロースを使用したカツ。
頑固店主による、唯一無二の組み合わせによる美味さの発見で日本カレー文化に貢献!!●「カレーや うえの」(鷺宮)
カレーの多様性が増すことはもちろん嬉しいのですが、一つ気がかりなのは、
海外の人が絶賛する日本のカレー、その基準点である「おうちカレーライス」文化が空洞化してはいないか、ということ。
もし日本のカレーが大好きな外国人が来日した時、我々はいったいどこへ連れていけばよいのか?
その答えがこのお店にあります。
ニンジン、ジャガイモと具材を別々に仕込み、いつ行っても完璧なおうちカレーを提供するその職人技に脱帽。
昔ながらのおうちカレーを究極的に追い求め、日本カレー文化を正しく次世代に受け継ぐ貴重な貢献!!※カレー細胞推薦店です。●「エリックサウス」(八重洲)
インド料理マニアの間では永くブームとなっていた南インド料理。
でもそれは、マニアの間だけの話。「エリックサウス」とその仕掛け人の稲田さんはそれを、一般のサラリーマンやOL、主婦が受け入れられる形に持って行った。これはすごいことだと思います。
続く「大岩食堂」「エリックカレー&ビリヤニ」と、日本印度化計画は続きます。
ホンモノの南インドカレーを巧く日本のカジュアルな生活導線へ溶け込ませた点で、日本カレー文化に貢献!!※カレー細胞推薦店です。●「オクシモロン」(鎌倉)
観光地・鎌倉にあって、和食材を取り入れた、独創的かつハイレベルなカレーを出すお店。
お洒落で、ほどよい距離感、月替わりのメニューなど、デートにも最適なカレー屋です。
店内ではオリジナルのアパレルも展開、夏は私もここのTシャツを着ていますよ。
日本的な観光地で日本の食材を取り入れたカレーを提供することで、日本カレー文化に貢献!!●「カラピンチャ」(王子公園)
関西を席巻する「スリランカ旋風」。
鰹の旨味もカレーのコクを重視する関西カレー文化にぴったりフィット。
ナニワの粉もん文化はじめ、混ぜて食べる習慣に慣れ親しんだ関西人だからこそ、
混ぜるほど美味いスリランカカレーを自然に取り込むことができたのだと思います。
本場で修業したレシピを日本人感覚で繊細に仕上げた「カラピンチャ」のカレーはまさに至高の幸せ。
スリランカ×日本のミックスは単なるブームで終わるものでなく、
これからのジャパニーズカレーの大きな可能性を切り拓くものだと思っています。
この大きな動きが今後、全国レベルでどう展開していくのか、とても楽しみですね。
関西を席巻するスリランカムーブメントのエースとして、日本カレー文化に貢献!!※カレー細胞推薦店です。●「ガラムマサラ」(経堂)
インド料理店といいつつ、インドだけでない様々な国のスパイス料理の「面白いところ」を抽出してアレンジする奇妙なお店。
一見邪道。しかし歴史を振り返ればカレーという食べ物自体、長い年月を経て、様々な国や文化の交流と融合の中で生まれてきたもの。
サバ缶マサラに代表されるこの「ガラムマサラ」の試みは、通常数百年かかる食文化交流を数か月単位に圧縮し、あらゆるカレーの可能性をシミュレーションしているのだと捉えることができます。
そのコスモポリタン視点による、異文化融合への飽くなき挑戦で日本カレー文化に貢献!※カレー細胞推薦店です。●「GHEE」(明治神宮前)
クリエイターが出会う場であり、幾多の信奉者と派生店を生み、消息を絶ったり復活したりが常に話題になる・・・まさに伝説のバンドの様なカレー屋さん。
(今は神宮前のとあるお店でランチ時のみの復活を遂げています。)
実際、クリエイターという人種は常に刺激を求めるものですから、その中心にカレーがあるのはとても自然なこと。
カレーはいわば、とても健康的なドラッグなのですから。
ファッション&音楽、ポップカルチャーとしてのカレーを体現し、日本カレー文化に貢献!!※カレー細胞推薦店です。●「シャートムヤムクンポーチュナー」(上野)
一般的に「タイカレー」と呼ばれるグリーンカレーやレッドカレーは、タイ本国では「ゲーン」(汁もの)と呼ばれ、カレーとは全く別の食べ物。
・・・しかし、それをカレーと認定し取り込んでしまうのが日本カレー文化の面白いところ。
上野にあるこのお店は、自家製ペーストによるグリーンカレーはじめ、CNN世界No.1美食で話題になったマッサマンカレー、一般には知名度がまだ低い森のカレー・ゲーンパー(私の大好物!)など、タイカレーが質量ともに大充実。
入りやすい立地・雰囲気も魅力です。
ゲーン改めタイカレーの本当の美味しさを広く知らしめることで、日本カレー文化に貢献!!●「トマト」(荻窪)
いわずと知れた、欧風カレーひとつの頂点。
「欧風カレー」という言葉はどこかヨーロッパをイメージさせますが、実は日本独自のジャンル。
わかりやすく言えば、名古屋名物「台湾ラーメン」のようなものです(わかりにくいか)。
「ボンディ」系とはまた違った、ホールスパイスをふんだんに用い贅沢に仕込んだそのカレーは、
その価格もさることながら、とても贅沢な「ご馳走」。
カレーをB級グルメと呼ぶ人はいても、「トマト」のカレーをB級グルメと呼べる人はいないはず。
贅沢なご馳走としての欧風カレーを極めた功績で、日本カレー文化に貢献!!●「ハイチ」(新宿)
硬く炊いたライスの上にドライキーマを乗っけるスタイルで、
炒飯タイプが多かった喫茶店ドライカレーのあり方を大きく変えたお店。
食後のハイチコーヒーはブランデーを数滴入れていただく独自のスタイル。
アフターカレーのコーヒーの、ひとつの素晴らしき到達点であると言わざるを得ません。
「世界一美味しい珈琲は、カレーの後の珈琲である」がモットーの私としても、敬意を表さざるを得ないお店です。
ドライカレーのあり方を変え、アフターカレーのコーヒーという楽しみを提案し続けることで、日本カレー文化に貢献!!★★★★★★Japanese Curry Awards 2014 新人賞★★★★★★●「Spice Bar 猫六」(曳舟)
近年とみに盛り上がってきた、「スパイスバー&居酒屋」というムーブメント。
このムーブメントはおそらく一過性のモノではなく、外食カレーの可能性を一気に拡大させていくことでしょう。
クラフトビールとスパイス料理の組み合わせが愉しめるこの「猫六」は、2014年誕生した「スパイスバー&居酒屋」の中でも出色。
カレーマニアでなくとも、ガッツリ系を敬遠する女子でも、気兼ねなくカレーを楽しめる。
スパイス好きな呑兵衛が、単なる呑兵衛にすすめたくなる。そんなお店です。
外食カレーの可能性を広げる「スパイスバー&居酒屋」の新星として、日本カレー文化への貢献を期待!!※カレー細胞(次点)推薦店です。★★★★★★Japanese Curry Awards 2014名誉賞★★★★★★●「デリー」(上野)
激辛カレー「カシミール」は日本カレー界のポップアイコン。
南インドベースなのにカシミールというその名称もさることながら、
唯一無二、不動の味を築いた王者として日本カレー界に燦然と輝く大貢献。柏「ボンベイ」、戸塚「横浜ボンベイ」、新川「デリー」、逗子「スパイスツリー」など、ここで修業、派生した名店も数知れず。
老舗の名店ゆえ、周囲では色々なことがあったりしましたが・・・だからこそ、王者ののれんに一票!!
※カレー細胞推薦店です。★★★★★★(カレー細胞的総評)★★★★★★とにかく、熱い議論が続きました。
その中で導き出されたこの12店、結果的にはなかなか面白いバランスになったのかな、と思います。
「日本カレー文化に貢献した」という審査基準を設けたことで、いわゆる各国料理のウエイトが下がった一方、
例えば「うえの」のような、あまりスポットが当たらなかった日本カレーの名店が選ばれたあたり、
このアワード独自の意義が現れているのではないかと感じます。
選考メンバー11人が関東在住ということもあり、首都圏のお店が中心になるのは致し方がないこと。
その中でも一店、神戸「カラピンチャ」が受賞できて良かった。
関西を席巻するスリランカムーブメントは間違いなく、日本カレー文化における大きな波となるでしょう。
また、外食カレーの可能性を一気に広げた「スパイスバー&居酒屋」というジャンルからも「猫六」が受賞。
これも日本カレーの未来を指し示す上で大きな意義があるのではないでしょうか。
(余談ですが私はこのジャンルのパイオニアとして「カッチャルバッチャル」を推薦。ジャンルが重なる「猫六」は大好きなお店でありつつ、「次点」というカタチで提案していたのですが・・・とにかく受賞してよかったです)
その他にも、11人のメンバーが推薦したノミネート店は、実に多彩で、魅力的なお店ばかり。
「佐藤養助」「ビッグサー」「サリサリ」「しんぺー」「ひよ子」「ソムタイストアー」「下北沢カレーフェスティバル」・・・・
個々の嗜好や、切り口も千差万別で、面白くもあり、勉強にもなり。
特に、たあぼうさんの「日本カレー文化とは、融合」であるという意見には大いに共感。
個人的には「たあぼうセレクトの10軒」は別途表彰して欲しいほど。
今回の選考を元に、来年イートミー出版から一冊の本が出版される予定なのですが、
ぜひノミネート全店を紹介していただきたいもの。
それだけでも見ごたえがあり、日本カレー文化の多彩さがひしひしと伝わるはずです。
2020年の東京オリンピックに向けて、日本カレー文化はどう進化していくのか?
この「Japanese Curry Awards」が回を重ねるにつれ、きっと面白い結果が見えてくるのではないでしょうか。
明日の記事ではわたくし「カレー細胞」が今回提出したノミネートシートを掲載します。
受賞したお店、受賞しなかったお店、全部含めてお楽しみくださいませ。
★★★★★★ノミネート店一覧★★★★★★アンジュナ(高幡不動)/negombo33(西所沢)/トマト(荻窪)/サジロカフェ(吉祥寺)/プーさん(武蔵小金井)/puja(町屋)/ダバ・インディア(八重洲)/GHEE(原宿)/インド富士(東小金井)/ポニピリカ(下北沢)/デリー(湯島他)/ケララの風Ⅱ(大森)/すらさ(溝の口)/草枕(新宿御苑)/サリサリ(白楽)/奥芝商店 田代城(八王子)/ガラムマサラ(経堂)/OXYMORON(鎌倉)/ボンナボンナ(世田谷代田)/エリックサウス(東京)/茶語(新宿)/アサノ(町田)/しんぺー(鶴ヶ峰)/ネパリコ(渋谷)/ミルミレ(千駄木)/ビッグサー(江ノ島)/やるき(新中野)/オフビート(曙橋)/猫六(曳舟)/スープカレーカムイ(秋葉原)/カレーレストランシバ(稲毛)/カラピンチャ(神戸王子公園)/ロッダグループ(大阪千代崎)/大岩食堂(西荻窪)/ナイルレストラン(東銀座)/新宿中村屋(新宿)/香菜軒(富士見台)/ボンディ(神保町)/たんどーる(沼袋)/スパイスカフェ(押上)/アジャンタ(麹町)/すらさ(溝の口)/チャミヤラキッチン(日暮里)/日比谷松本楼(日比谷)/ソムタイストアー(小諸)/シャートムヤムクンポーチャナー(上野)/タイタニ(綱島)/クルア・ナムプリック(自由が丘)/東京カオソーイ(九段下)/ウィパダー(錦糸町)/TAPiR(新大久保)/ガラムマサラ(経堂)/カレーショップメイ(和泉多摩川)/エリックサウス(東京)/カフェハイチ(新宿)/カレーハウスCOCO壱番屋/CAMP Express/マレーアジアンクイジーン(渋谷・表参道)/ポールスター(丸の内)/プティフ・ア・ラ・カンパーニュ(半蔵門)/マンダラ(神保町)/佐藤養助(銀座)/マジックスパイス(下北沢)/まめ蔵(吉祥寺)/ボルツ(竹橋)/カッチャルバッチャル(東京・新大塚)/カレーや うえの(東京・鷺宮)/三代目ニューキャッスル(東京・銀座一丁目)/犬拳堂(東京・下北沢)/ニドミ(大阪・谷町四丁目)/吉田カレー(東京・荻窪)/スパイスツリー(神奈川・逗子)/富士そば/本石亭(神田)/シバカリーワラ(三軒茶屋)/エチオピア(神保町)/ガネーシュ(能見台)/中栄(築地市場)/サカエヤ(新御徒町)/チャオカリー(汐留、新宿)/葉菜(千葉・勝田台)/ジャイヒンド(秋葉原)/シンガポール・コピティアム(八丁堀)/インデアンカレー(東京)/コートロッジ(中野)/カレーのお店 ひよ子(新日本橋)/横浜ボンベイ 戸塚本店(横浜)/シナモンガーデン(南林間)/カラチの空(八潮)/コート・デ・サラ(根府川)/アッチャ(町田)/ニルヴァナム(神谷町)/ムット(西武新宿)
以上92店。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
おかえりなさい!プルジャさん!
何百人ものマニアの声が、巣鴨の夜空にこだまします。
・・・池袋のはずれに忽然と現れ、風のように去っていった「味家」。
新大久保
「MOMO」のメニューディレクターを務めたプルジャさんが自在に生み出す「味家」のネパール料理は、決して日本人に日和ることなく、かといって「これがリアルネパール料理だ!」と気張ることもなく、ただただ純粋に美味しいネパール料理でした。
どんなマニアもその料理の前では、学究心を一旦脇に置いて、ただただ笑顔になったもの。
そんなプルジャさんがネパールへと帰り、「味家」がクローズしたのは2013年末のこと。
「プルジャさんの料理をもう一度!」
東京からの声が5000km離れたネパールに届いたのでしょうか。
2014年10月6日、ついにプルジャさんは東京で新しいお店をオープンしたのです。
それがこの・・・
「プルジャダイニング」
池袋といいつつ、駅から結構な距離があった「味家」に比べ、今度は巣鴨駅から徒歩3分ほどの好立地。
好きモノマニアが「わざわざ」足を運ぶ感があった「味家」とは異なり、
会社帰りにぷらっと立ち寄り常連になったおじさんなんかもいて、これはちょっとうれしい感じです。

素朴でありながらアットホームな雰囲気は、ぷらっと立ち寄れる居酒屋感覚。
★ネパールアイス ¥650
★スクティサデコ ¥850旨味が凝縮した羊の干し肉スクティを野菜と和えた一品。
ん~これぞプルジャさんの料理、メリハリがあるのに優しい味!
しかも酒が進みます。
★モモ ¥550一般的にも知名度が高まってきたネパール餃子モモ。
しかしここのは一味も二味も違います。
なんてったってプルジャさん、新大久保「MOMO」を立ち上げたメニューディレクター。
その名にかけた、東京最高峰のモモがこれなんですから。
これが口に合わなければ、モモという料理があなたに向いていないということ。
★カジャ・セット ¥1000米をペチャンコに潰して干したチウラを中心に、4種のおかずが勢揃いした夢のようなセット。
迷ったらまずこれを頼むべし!
特に酒飲みグループには必須のアイテム、最高すぎます。
★ダルスープ ¥580そして注目して欲しいのがこのダル。
ネパールの味噌汁といってもよいほど、食卓に欠かせない一品ですが、ちょっと他店とは一線を画する仕上がりなんです。
カレーじゃなくスープ、のはずなのにしっかり辛い!
で、辛いのに何故か身体に優しく、自然な味わい。
これは是非体験してもらわねば!
★グンドゥルック ¥680ネパールの家庭で料理に用いられる、発酵干し野菜「グンドゥルック」。
それを豆などと一緒にスープに仕上げた一品。
あまりに家庭的で、レストランで出すものではないだろうと思ってのことか、
ほとんどのネパール料理店では提供しない料理なのですが、こういうものを食べてこそ、
ネパールの空気が感じられるというもの。
グンドゥルックはちょっと酸味がある高菜漬けといった感じの鄙びた味わい。
それがプルジャさんらしいメリハリでしっかりスパイシーな味わいのスープに仕上がっています。
「注文が入るとヒヤヒヤする」というプルジャさんの言葉通り、口に合うか人それぞれかもしれませんが、
是非挑戦していただきたい料理です。
★ディードセット ¥1500こちらも家庭料理。
そば粉をムチムチに練り上げた、いわゆる「ネパールそばがき」。
貧しく食材が乏しいネパールの山岳地方で食べられる主食、なのですが、それ自体には味がないため、
ダルスープやグンドゥルックなどに浸していただきます。
指で一口サイズにつまみ、「噛まずに飲み込む」のが流儀。
・・・これがなかなか難しく、日本人はどうしても噛んでしまう。
味わう分には別に問題ないのですが、ネパール人にはディードを噛んで食べるってのがかなり滑稽に映るらしく・・・
恐らく、うどんをフォークで切って食べるような滑稽さだと思うのですが(笑)
私がかつて「味家」でディード初挑戦したときに、居合わせたネパール人のお客さんが腹抱えて笑ってた光景を思い出しつつ、ディードをゴクッと飲み込みます。
今ではずいぶん上手にいただけるようになりましたよ。

「味家」でいろんな未知のネパール料理に触れ、その美味さに驚いた記憶。
でもその記憶に負けないばかりか、さらにグッとくる味へと進化したこの「プルジャダイニング」。
山手線の駅近にこんな素晴らしい場所があるなんて、東京はますます凄い街へとなってきた気がします。
美食レストランではなく、庶民派居酒屋感覚でお越しください。
きっと通いたくなるお店ですよ。
プルジャさん、これからもよろしくお願いします!!
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関連ランキング:ネパール料理 | 巣鴨駅、大塚駅前駅、大塚駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
近年とみにカレー偏差値が高い、荻窪界隈。
たまにはカレーを忘れ、昔ながらの喫茶店にでも入ってみましょうか。
「珈里亜」この鄙びた昭和臭、良いですね~
と、しかしその直後、見てはいけないものを発見・・・
「新メニュー 新宿中村屋製 本格派チキンカレー」「中村屋」の看板よりむしろ、黄ばんだ「新メニュー」のラベルに激萌え。
導入して10年くらいは新メニュー扱い、という老舗喫茶店の誇りをひしひしと感じますよ。
最早カレーから逃れることができないこの体、早速挑戦してみましょう。

見事に品のある、昭和喫茶店的内装。
TVドラマなんかで主人公が通い詰め、
マスターからちょっといいアドバイスをもらったりするのはこんな感じのお店なんでしょう。

カレーはビーフ、チキン、キーマ、そしてグリーンカレー。
うち、中村屋印はビーフとチキンのようです。
★チキンカレー ¥800実は中村屋、レトルトの他に冷凍でもカリー販売をしているのですが、多分それかなと(違っていたらすみません)。
非常に食べやすくソツのない美味さです。
チキン以外の具材としてはマッシュルーム、えのきに加え、ジャガイモのかわりに柔らかく煮込まれたレンコンが使われています。
土浦のカレーなどではレンコンを用いたりするのですが、ちょっと面白いですね。
★ホットコーヒー +¥200やっぱりここは喫茶店。
食後には珈琲をいただきました。
喫茶店は、昭和の空気を吸うための街角テーマパーク。
その空気自体が、美味いのです。
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関連ランキング:喫茶店 | 荻窪駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
バンコクで現地の人々からアツい支持を得ているイサーン料理のお店があると聞き、早速突撃!!

ラマ9世通り沿いにある、オープンエアーな半屋台。
「ラープペット プララーム9(ガオ)」ลาบเป็ดพระรามเก้า (Larb Ped Praram 9)直訳すると、
「ラマ9世通りのアヒルラープ屋さん」です。

ペプシブルーに染められた店内はかなり広々。

9割方、現地の皆さんで賑わっていますよ。

お店のど真ん中にはジュークボックス。
しかし店内賑やかすぎて、音楽など聞こえるはずもありません。

厨房だって賑やか。
タイの熱気がムンムン!!
★シンハー生現地の、しかもオープンエアで飲むシンハーは美味すぎ。
★ソムタム(青パパイヤサラダ)辛さは調節可能。
シンプル、素朴、それが屋台感覚。
★コームーヤーン(トントロ焼き)野菜の付け合わせなど一切なし。
肉食いたいなら肉だけ出すよ、ほら、的なザックリ感が逆に心地よいですね。
★ゲーン・パー(イサーン式「森のカレー」)やはりイサーンといえばこれを食べなきゃ引き下がれません。
元々タイ東北の内陸部であるイサーンですが、ここはバンコク。
シーフード仕立てのゲーンパーなんです。

マクアポ(丸ナス)、エビ、イカ、バジルそして生胡椒が房でドッサリ。
なんて贅沢なんでしょう・・・・
汁自体はかなりサラッとスッキリ仕立てながら、
野菜や海鮮の旨みがしっかりと感じ取られる、日本ではちょっと味わえないゲーンパー。
タイは野菜や海鮮が特に美味いですね。
★ラープ・ペッド(アヒルのラープ)こちら店名にもなっっている看板料理。
アヒル肉独特の風味がしっかり活きていながら、しっかり辛く、しっかり酸っぱく、ガッツリハーブが効いています。
これは流石というか、ホント激ウマレベルですね!!
★カオニャオ(タイのもち米)イサーン料理に合わせるのはやはりもち米。
日本のようにビニールに包まれているのではなく、篭にじかに入っているんですね。
★ヤム・プラードックフー(揚げナマズのサラダ)これまた私の好物。
見た目ほど油っこくなく、サクッとふわっと、口の中で溶けるような味わいが絶品です。
★ヤム・カイダーオ(目玉焼きサラダ)この、一見シンプルに見えるメニューもなかなかイケるんです。
まず、卵の味が濃い。
んでもって酸味ある味付けのバランスが絶妙なんです。
★パーク・ペット・トート(アヒルのくちばし揚げ)捨てるとこなくアヒルを活用する感じ、好感持てますね。
こちらはバリッとした歯ごたえが癖になる、完全なる酒のおつまみです。
そして・・・店員さんが何やら、鍋の蓋を押さえながらやってきましたよ。

蓋をちょっとずらして、ジェスチャーで「中を見てみて」とアピールする店員さん。
果たしてその中身は・・・
★グン・テン(踊り海老)ピチピチ跳ねる、活きエビを踊り食いする料理。
油断するとピョーン!と大ジャンプしてどこかへ飛び去ってしまうんです。

鍋にはピリ辛のタレが入っており、鍋蓋を閉めた状態で軽く振ると、海老の動きがが酔っぱらったように遅くなります。
それを掬って食べるのですが・・・口の中でもプリッとする食感が面白いです。
貴重な食体験・・・しかしあまりに量が多いので、食べ続けるのはちょっと・・・・
お腹パンパンになるまで飲んで食って、7人で計2470バーツ(約9000円)。
一人あたり1300円といった感じでした。
・・・とにかくいっぱい飲んだからなぁ~
しかし流石は地元で評判のお店、味の方はかなりハイレベルでした。
屋台っぽいスタイルもなかなか居心地よく魅力的で、大人数でもOKなところがとっても便利。
イサーン料理好きの方がバンコクに行かれる際には是非、ここへ立ち寄ってみてくださいな。
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関連ランキング:タイ料理 | エカマイ駅 / トンロー駅周辺
テーマ:タイ・バンコク - ジャンル:海外情報
いやぁ、実にスバラシイ。
スバラシイお店と出会いました。
その名も・・・
「スバラシイ」かつて結構辛いカレーを出すネパ系インド料理店「SANTY」があった場所に登場した、ネパール系のお店。
アルファベット表記がめちゃネパールな感じで
shubharashi(スバラシイ)!けどもう一つの看板では綴りが全然違うよ
subarashee(スバラシイ)!
客を誘う花々のペイント。
まるで桃源郷への階段!
スバラシイ!
入り口にはナマステハンドペイント!
スバラシイ!
店内も夢心地、ペイント三昧で気分上々。
スバラシイ!
しかも壁にはエベレスト&富士のツインピークスが!
めちゃスバラシイ!

メニューの奇妙なカタカナ表記、声に出して読んでみたらかなり本格的な発音に!
このマジック!スバラシイ!
★リアルゴールド ¥550ちょっとマイナーなネパールビールを注文。
サービスで出てきたのはパパドではなくなんと・・・

焼きイカ!
スバラシイ!
★チキン チョイラ ¥650プリプリスパイシーな鶏肉。
一般的なチョエラとはだいぶ雰囲気が異なりますが、ガッツリ肉を楽しむ向きには良い感じ。
見方によってはスバラシイ!
★ネパール風カレーうどん ¥700まず、ネパールと日本の食文化を融合させようという志がスバラシイ!
しかも、腰を抜かすほど驚いたのは・・・

焼き立てナンが付いてきた!
カレーうどん&ナン、日本人の想像を遥かに超えた組み合わせですよ。
ある意味スバラシイ!
しかもこのカレーうどん、めちゃくちゃ美味い!
辛口でお願いしたのですが、シャバシャバスパイシーなネパールカレー汁に投入されたたっぷりの野菜と鶏肉、しかも驚くことに豊かな胡麻の香りが!
ネパール×日本のはずが、どこか坦坦麺的な魅力も醸し出し、こりゃちょっと他にない美味さに!
実にスバラシイ!!・・・で、ナン。
ナンの出番が一体どこにあるのかと。
まずはナン単体でいただければ、ちょっと甘みがありそのままでも楽しめる感じ。
でもそれだけだと何か勿体無い気もして・・・
カレー汁につけてみました。

・・・ちょっと不思議な気分。
微妙な組み合わせだなぁ、と思ったのは最初だけ。
不思議なもので、食べてくうちに「アリなんじゃない?」と思えてきた(笑)
辛いカレースープに浸した甘いナン、そこに胡麻の香りが加わって・・・
こりゃスバラシイ!魔法の言葉
「スバラシイ」。
言霊のチカラというのは実にスバラシイものですね。
全部スバラシイ!●「カレー細胞」Facebookページもチェック。https://www.facebook.com/CurryCell⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。





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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
見た目完全に和風居酒屋。

でもよく見りゃ「モロッコ」の文字。
「モロッコ居酒屋 みなみ」モロッコ人の大将が切り盛りする、ちょっと変わった居酒屋です。
元々は奥さんのお父さんがやっていた和食屋さんだったのが、
モロッコ料理を提供する居酒屋へと変わっていったのだそう。
建物の上の「大衆料理みなみ」という看板に昔の名残がありますね。

和風カウンターに並ぶタジン鍋が独特の雰囲気を醸し出しています。
★カサブランカビール ¥600
(お通し ¥300)モロッコといえば「カサブランカ」。
ハンフリーボガードの有名なセリフ「君の瞳に乾杯」は、最近出回っている廉価版DVDには存在しませんので注意。
(翻訳の関係で、全く違う字幕になっています)
この「カサブランカ」というビールは、瞳に乾杯するようなムーディーな味というよりは、キレ良くスキッ!といった味。
★ケフタ ¥680モロッコの牛肉団子。これが実にニクニクしくて美味い!
インドのコフタやトルコのキョフテと同じ語源でしょうが、キョフテに似て旨み汁たっぷり仕上げ。
★ルピヤ ¥680
★手作りパン ¥380ルピヤは豆と肉のトマト煮込み。
一見カレーにも見えますが全然違います。あくまでもトマト煮込み。
豆たっぷりで、手軽に満腹感を得ることができますね。
ピタパンのようなチャパティのような薄いパンも好みです。
路地裏でひっそり佇むその店構えから、入るのを躊躇してしまう人もいるかと思いますが、
中の雰囲気はとてもアットホーム。
モロッコ大将も非常に物腰柔らか、威圧感の全くない穏やかな方です。
女性お一人さまでも気軽に入れる良いお店ですよ。
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テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
青山通り脇で人気のタイレストラン「ガパオ食堂」が、
二店舗目「恵比寿ガパオ食堂」に続き三店舗目を渋谷・桜ヶ丘にオープン!
「渋谷ガパオ食堂」本店も渋谷といえば渋谷なので若干紛らわしい名前ではありますが(笑)
とにかく2014年11月15日にオープン。


桜ヶ丘らしく桜色(ピンク)を基調とした店内はさながら、
「ピンクのガパオ屋さん」といったところ。
他店舗同様、コテコテのエスニックというよりはカフェ的要素を取り入れ、とっつきやすい雰囲気となっています。
この日はランチ訪問。
店内は七分の混み具合ながら、店頭の弁当販売が順調な様子。
なるほど、意外にオフィスビルが多いこの界隈、持ち運びやすいガパオ弁当の需要は結構あるのでしょうね。
★二種あいがけ(ガパオ・マッサマン) ¥1080こちらお店の看板メニュー、ガパオライスと、今をときめく話題のマッサマンカレーのあいがけランチセットです。

ガパオライスは、確かにガパオ(バジル)も入っていつつ、かなり肉メインな配合。
味付けも唐辛子控えめで、普通に生姜焼きや肉じゃがのような感覚でいただくことができます。

マッサマンはジャガイモたっぷり、仄かな甘みも手伝って、ほっこり健康的な味わい。
うんうん、OLさんが何人かでやってきても、みんなが抵抗なくいただける味のチューニングというわけですね。
こういうお店でタイ料理に触れ、気に入った若者たちの一部がどんどん深みにはまり、
やがて錦糸町や蒲田や浅草のタイ料理ディープゾーンへと足を踏み入れていくことになると思うと、
お店のあちこちでキャっきゃ言いながらランチを食べている若者グループへのまなざしも、自然と優しくなるのでした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
美味しいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家のお勧めする店もあるし、みんなの採点や投票によるランキングもある。
店選びに正解はありません。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。
だとしたら、もっと様々な切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
ということで、カレー偏愛家たちが一堂に会する場所を作って、
“Curry of the Year”を決めてみようかと思っています。
- イートミー出版のサイトよりイートミー出版の発行人であり、東京カリー番長の調理主任として活躍されてきた
水野仁輔さんが呼びかけ、人気カレーブログ
「CURRY DIARY(・x・)」のUSHIZOさんとともに始動させたプロジェクト、
その名も
「Japanese Curry Awards」。
ムック本とも、口コミサイトとも、店舗PRとも全く異なった観点で、純粋にカレーを偏愛する面々が選ぶアワード。
参画したのは
水野さん、
USHIZOさんに加えて、以下の10人!!
たあぼうさん(お気に入りのカレー屋さん700)
ヒロシさん(Curry My Love!)
エスニカンさん(◆毎日カレー◆と★タイ料理★)
ノリさん(うまいものは宵に食え)
しまじろさん(カレー401)
ropefish(カレー細胞)
クンプーさん(タイ料理ライタークン・プーのタイ料理食べ歩きブログ&まいぺんらいタイ料理レシピ)
ろなうどさん(CURRIHOLIC!!)
三吉さん(三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~)
ひろこさん(東京無責任女の大冒険)「カレーが好きで食べ歩きをしていて、それを仕事ではなく趣味で発信している」という基準だそうです。
なんだか、「オーシャンズ11」みたいでワクワクしますね!!
集まった12人はまず、アワードをどのようなものにするか、選出基準をどのようにするかを話し合いました。
いろいろな意見が交わされる中、こんな機会はないとばかりに私も、考えていたことをぶつけてみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「カレーは、世界に誇れる日本のカルチャーである。」日本ほど多種多様なカレーが一堂に会する場所はありません。
しかしそれ以前に海外、特にアメリカや中国に行って驚くのは、「カレー」が日本食扱いであり、
ある種の憧憬をもって捉えられているということ。
我々日本人にとって身近すぎる「カレー」というものについて、
一度しっかりと見つめなおす時期が来ているのかもしれません。
そもそも、
「カレーとは、何だ?」特定のスパイス、特定の調理法、何がカレーを規定するのか?
漫画「美味しんぼ」で海原雄山が発した問いに、私ならこう答えます。
「カレーとそうでない食べ物の間の明確な境界線などありません。
ただカレーを食べて育った人が、それを食べたときにカレーの記憶が甦ればそれはカレー。
甦らなければ、いくらスパイスが入っていようがそれはカレーではない。
つまり、カレーとは、日本文化で育った人々の記憶の中にコアとしてあるイメージなのです」タイカレーは日本人が食べれば確かにカレー、しかしタイ人にとってはゲーン(汁モノ)にすぎません。インドも然り。
つまり、カレーかどうかのジャッジの基準は、日本文化の中で育った人の心の中にのみ存在するのだと。
だからこそ我々は、世界中の誰よりも、カレー文化について語る権利がある。
軸になるのは地理的区分としての「JAPAN」ではなく、
文化としての「JAPANESE」です。重要なのはここに、日本に存在するインドカレー、タイカレー、またはアフリカンカレー、
我々が
「それをカレーと呼ぶもの」全てが含まれているということ。
その多様性の中から、新たなカレー文化が生まれる。これもまた
「JAPANESE CURRY」だと思います。
「カレーとは、何だ?」あたりまえすぎて、定義など判らなくなっている
「カレー」という言葉。
まるで、
「愛とは、何だ」と問われ戸惑うように。
そんなとき、こう考えれば良いのだと思うのです。
「カレーとは、文化なのだ」と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
選考メンバーそれぞれがただ好きなカレー屋を選ぶアワードなら、なんとなく結果は見えています。
「あの人はあそこ推しそうだな」とか、わかっちゃいます。
しかも日本には、魅力的な各国料理が溢れている。
インド料理、スリランカ料理、ネパール料理、タイ料理、マレーシア料理・・・
何が好きかは好みの問題だし、各国料理の優劣などつけられるはずもありません。
つまりアワードの選考に当たっては、
「○○といった観点において、日本カレー文化に貢献した」ということがポイントになってくるということ。
「長きにわたり変わらない味で日本カレー文化に貢献した」とか、
「ネパール奥地の未知のカレーを紹介することで日本カレー文化に貢献した」とか、でも構わない。
そのほうが、選ぶほうも見るほうも納得しやすいでしょう。
カンヌ映画祭が、映画産業・映画芸術に貢献した作品を様々な視点で選ぶのと同様に。
そうして2020年、5年分のバックナンバーを振りかえったとき、
日本のカレーカルチャー史がそこに刻まれている、そんな仕掛けになれば素敵だなあ、そう思うのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話し合いの結果、取り纏め役の水野さんを除く11名がそれぞれ最大10店をノミネート、
選考会であれこれ議論しながら決めていくというカタチとなりました。
また、それとは別に、この一年で誕生したお店を対象に
「新人賞」、
日本カレー文化への長きにわたる貢献に対する
「名誉賞」を一店ずつ選考しようということになりました。
アワードのロゴは若手デザイナーの
Jonaが担当。

カンヌ映画祭のPalm(椰子の葉)に習い、「カレーリーフの葉」がモチーフ。
さらに、Japanese Curryの未知なる可能性を「種」で表現しています。
アワード選考会は2014年12月18日、池上某所にて実施。
結果発表は2014年12月30日午前0時に、各ブログにて行われる予定です。・・・さて、どのお店が選ばれるのか、楽しみにお待ちください!!
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「大胆かつ繊細」「厳しくも優しく」「コクがあるのにキレがある」「激しく、それでいて静かに」・・・
相反する価値を並列することで、商品を否定できないほど素晴らしく見せる・・・ってのは広告の常套手段でありますが、
実際には世の中そんなに甘いものじゃありません。
ことカレーにおいては、「優しい味」はときにポヤッとしがちで、「激しい味」はときに過剰になりがち。
「丁度良い味」はときに没個性へとつながりかねず・・・
大体においては、「どっちを選ぶか」という言葉に尽きてしまうわけです。
ただ、このお店を除いては。
「カラピンチャ」近年、関西を席巻するスリランカムーブメントにおける若きエース。
店主の濱田さんはスリランカ現地でひたすらココナッツを割るところから修業、
「未来のスリランカカレー店 カラピンチャ」を名乗りながら開業を模索。
そののち水道橋商店街でのランチ間借り営業を経て、2013年12月に晴れて「カラピンチャ」実店舗を開業しました。
★水道筋間借りランチ時代の記事
『関西スリラン化計画 -その4-「カラピンチャ」・・・素晴らしきコミュニティの輪。』
★現店舗開店時の記事
『祝・実店舗始動!神戸スリランカの星。「カラピンチャ」 -2- 』
優しく、朗らかな濱田さんご夫妻の雰囲気そのままに、優しく、朗らかな店内。

とってもスリランカ現地風でありながら、とっても日本的な和やかさを感じさせます。
こんな素敵なお店で、こんなお二人が作る料理は、さぞかし穏やかで、優しいものなのだろう、と。
実際、その予測は当たり、でありつつも、予定調和を拒絶する心地よさによって、
当たりと言い切れない何かへと変わるのです。
★本日のカレープレート(チキン) ¥1000・レンズ豆のカレー
・チキンカレー
・水菜とみつばの和え物
・ココナッツのふりかけ
・ビーツの煮物
・揚げせんべい(豆)
・ヤシの花蜜がけヨーグルト初心者でもわかりやすい料理表記が濱田さんの人柄を良く表しています。
スリランカ料理マニアだけでなく、地元の家族がふらっと来ても、戸惑わず楽しめる気軽さ。
外国料理店ではなく、ニッポンのカレー屋さんのスタンスです。
それでいて、百戦錬磨のマニアに対しても、決して妥協を見せない料理の内容が見事。
この日は、よく見てください。
ライスもスリランカの小粒なサンバライスなんです。

こちらはチキンカレー(ククルマス)。
ココナッツミルクを引き算したシャープな仕上がりが見事。
もちろん、というか、全てをしっかりと混ぜ込み手食するのですが・・・

見てください、この鮮やかな美しさ!!!
大体において食べ物というのは、いろいろ混ぜると品がなく見える(少なくとも日本人にとって)ものですが、
「カラピンチャ」のプレートは違います。
混ぜれば混ぜるほど美しくなる!素晴らしき色彩マジック。
しかも、食べて驚くのは、「からだよろこぶ」という恥ずかしい表現をせざるを得ないほど、するすると体内に入っていく感覚。
ただ優しいだけでなく、しっかりとしたメリハリの中、スパイス料理を食べてるぞ、刺激的だぞと感じながらも、頑張っている感覚、戦っている感覚が全くないまま、得も言われぬ満足感に浸っていくことができます。
「激しく、そして優しく」「刺激的に、自然体で」「鮮やかに、穏やかに」
相反する感覚が違和感なく共存する、独自の世界。
例えるならば、無駄な力を一切使わない、太極拳のような料理です。

食べた後、満足感はあるのに、身体は重くならず、逆に軽くなるのが「カラピンチャ」のマジック。

デザートに、

紅茶。
この日はいただかなかったものの、アーッパもお勧め。
最もスリランカ現地の風を感じるお店なのに、最も日本的な温かさを感じる不思議なお店。
それはきっとこの店が本当に、スリランカと日本という二つの文化を、
一皿の上で綺麗に混ぜ合わせることに成功しているからなのだ・・・そう思うのです。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
六本木に2店舗展開している南北インド料理店「スワガット」がなんと、
恵比寿ガーデンプレイス三越地下にイートインで出店!
「スワガット 恵比寿三越店」カウンター席ではなく、テーブル8席というしっかり仕様。


ベーシックなカレーセットだけでなく、ターリーセットやドーサ、ウタパムまで用意されていることに狂喜!
キングフィッシャービールも常備されていて、19時に閉店するのがなんとも惜しい!
★ターリーセット ¥1296カレー3種、サラダ、ナンパラタ&ライス、チキンティッカ、シークカバブ、アチャール、ポリヤル、ドリンクのセット。
デパ地下イートインとしては最強クラスのターリーと言えましょう!

カレーはスパイシーチキン、ダル(今週のカレー)、サグチキン(今月のカレー)を選択。
カレーは流石に温めなおしているのでしょうか、スパイスの香りは飛んでいますが、
その分ニンニク強め、塩強めでメリハリを出しています。
サグチキンにはクローブ、スパイシーチキンにはシナモンが強く用いられていたのも印象的。

ライスは日本米ベースのサフランライス。
加えてただのナンではなく、ナン型パラタがついているのが嬉しいポイントですね。
ちなみにライスはおかわり無料、パラタも二枚まで無料だそうです。

紙コップ入りのチャイ。
場所柄、このままテイクアウトできるのが便利ですよ。
渋谷東急東横
「エリックカレー&ビリヤニ」然り、西荻窪
「大岩食堂」然り、2014年は一般人の生活導線に、
南インド系のお店が自然に溶け込んできた記念すべき年といえるかもしれませんね。
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関連ランキング:インド料理 | 恵比寿駅、代官山駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
かつて、世界の中心で天を仰ぎ、愛を叫んでいた青年がいましたが、
ここはタイ・バンコクにある世界の中心=
「Central World」。
伊勢丹はじめ、あらゆるものがそろっている買い物天国です。

世界の中心で天を仰ぎ、ふわぁーっと大あくびするマイペンライな全裸青年。
微笑ましいですね。

こちらはビックカメラではなく、ビッグカメラ。
こちらのほうが正しい気がします。

カルバンクラインもタイでは雑。

タイ人大好き
「少林寺ミアそスうめん」だって売ってます。

生鮮市場ではアポゴンもしくはコモンシートこと Kryptopterus apogon も販売。
おいしそー!!!
そんな世界の中心「Central World」の6階にある、タイスキのお店がこちら。
「MK Gold Restaurant - Central World」タイ全土の有名百貨店、大手スーパーマーケットに出店しているイスキの一大チェーン
「MKレストラン」。
日本でも九州はじめ、新宿などにお店を出している有名店ですが、中でもより高級感を求めたのが
「MKゴールド」。

確かに、タイスキレストランとは思えない店内・・・

「MK」系列は夜になると店員さんがダンスするそうだけど、ここでも踊るのかなぁ。
接待でも使えそうなこの空気感・・・その緊張を打ち破るのが、メニューの日本語表記。
「振動オレンジジューズ」・・・シェイクですかね?
「ヒシとロータス種子がある熱い小豆」・・・熱いトタン屋根の猫みたいな感じでしょうか?
「はちみつ紅茶があるライム」・・・くりいむれもんがあるTSUTAYAみたいな感じでしょうか?
そして極めつけがこれ。
「ミッキーアイスクリーム」「ミニーアイスクリーム」という言い逃れできないネーミングもさることながら、
ミニーの顔が何故か血みどろのルチオフルチ状態!だれか止めてあげて・・・

・・・とまぁ、メニューとじゃれているうちに具材登場。

野菜たっぷり、海鮮たっぷり。
個人的にはキクラゲが白黒両方揃っているところが高ポイントです。

こちらはキノコファン憧れのアミガサタケ。
バクバクイケるなんて贅沢すぎる。

お肉はずいぶん脂肪が少なく均一なのがちょいと気になりましたが。

ともあれグツグツグツグツ煮え立たせます。
グツグツグツグツ・・・・
グツグツ・・・・
と、ここで何か大きな変化があるわけではありません。
要は水炊き、要はしゃぶしゃぶ。
それをMK特製タイスキのタレ(ナムチム)でいただくのですが、これが実にスパイシーで美味い!
これさえあれば、具材はどうでも良かろうというほどの必殺兵器、癖になるんです。

〆に麺を投入したり・・・

酒飲んだり・・・・

サイドメニューをあれこれ頼んだり・・・・(このフライドポークおススメ!)
なんだかんだでとっても居心地よく、使えるお店なんですよね。
日本人何人かでバンコク、迷ったらすかさずMKでOK、ですよ。
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関連ランキング:タイ料理 | サヤーム・スクエア周辺
テーマ:タイ・バンコク - ジャンル:海外情報
「ティーヌン 西早稲田本店」トムヤムラーメンの元祖であり、今をときめくタイ料理チェーン
「ティーヌン」の出発点。

オープンは1992年。
当時この近くにあったお座敷ミニシアター「ACTミニシアター」に入り浸り、寺山修司やら、鈴木清順やら、マキノ雅弘やらの作品を観まくっていた私は、「なんだか妙にアヤシくて、魅惑的なお店ができたもんだ」と、映画のあとよく立ち寄ったもの。
うろ憶えで申し訳ないながら、当時は看板文字もチョイとオドロオドロしく、マタンゴでも出てきそうな雰囲気に思えたもの。
そうだマタンゴといえば、フクロタケを初めて食べたのも此処だったけな。
異国のシェフが作る、初めて食べる辛いラーメン。
グリーンカレーとのセットは確か当時からあったんじゃないかな?
コメ不足の折、急場凌ぎの臨時米として輸入された歴史から、日本米より一つ格下に見られていたタイ米。
そんなイメージもあってタイ料理店でもあまり用いられなかったタイ米にドバッとぶっかけられたグリーンカレーを恐る恐るいただいたものです。

あれから22年。
お店の作りは変わっていないものの、かなりスッキリと綺麗な雰囲気に。
怪しさよりむしろ活気を感じさせますね。
★生ビール(グラス) ¥300
★元祖!トムヤムラーメン(海老) ¥780やはりこのメニューは欠かせない、創業22年の味を注文。
ラーメンというだけあって、デフォルトはバミー(中華麺)。
米麺など選択オーダーも可能です。

1992年当時は、タイ料理といえばトムヤムクンとタイスキが流行りはじめたころ。
宴会やコンパ向きだったタイ料理を、お一人様用の一杯にした功績は大きいですね。
★ミニグリーンカレー +¥25022年前と同じ流れでの注文。
記憶は思い出補正されているものなので、
あの頃に比べ、随分と美味しくなっているのか変わらぬ味なのか、それは全く分かりません。

ただ、明日一文無しになるかも知れないって心細かったあの頃、
東京で僕を支えてくれたのは、昼は「ニューキャッスル」、夜は「ティーヌン」だったのです。

こうしてこのカウンター席で、20余年の刻を想えば、僕は独り随分遠い旅をしてきたような、
しかしまだ同じ処をぐるぐる漂っているような、不思議な気分になるのでした。
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関連ランキング:タイ料理 | 面影橋駅、西早稲田駅、学習院下駅
テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
「青山TORO」バレンシア州のパエリアの名店「エルロメラル」の味を受け継いだ山の幸(ウサギ、チキン、エスカルゴ、モロッコインゲン、アーティチョークなど)のパエリアが売りのスペイン料理店です。
夜もなかなかリーズナブルで使い勝手の良いお店なのですが、昼は昼でまた面白いメニューがあるんです。
それは・・・カシミールカレー。
しかもスペイン料理店ならではのアレンジが効いている、ちょっと変わり種カシミールなんです。

・・・早速、ご案内しましょう。

カシミールカレーは牛スジ、野菜の二種。
牛スジカシミールも美味いのですが、今日はよりスペイン色の強い野菜カレーで攻めてみましょう。
14時までのランチタイムは1000円でサラダ、スープ、そして飲み放題ドリンクバー付き。

しかもサラダは大盛り、特盛りまで無料なんです(写真は大盛り)。
お昼から、ちょっと考えられないくらいの量の野菜を摂ることができますよ。
さて、カレーの到着です。
★季節の野菜カレー ¥1000
(サラダ、スープ、ドリンクバーつき) カシミールカレーに、スペインの野菜トマト煮込み「ピスト」を組み合わせた面白いメニュー。
カシミールといっても
「デリー」のような極辛ではなく、タマネギの食感が残った辛さ控えめタイプ。
ちょっと苦みが残っているのが特徴でしょうか。
ライスの上にはピスト。
ちょっとラタトゥイユのような味わいです。
さらにトッピングされている野菜がまた面白くて、
プチトマト、ブロッコリーの他、ロマネスコにアイスプラントまで。
インドにスペイン、イタリアにアフリカ・・・なんともコスモポリタンなカシミールですね。

食後にはコーヒー。もちろん無料。
1000円でたっぷりまったりできる、表参道穴場ランチのご紹介でした!!
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
原宿H&M。
見上げればここ、驚くほど高い建物なんです。

上の方の階は、どうなっているんでしょう??

エレベーターでぐいぐい昇ってみましょうか。
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8階チーン!!
どひゃー!
なんだこの別世界!!
「ロイクラトンリゾート LoyKratong Resort 」天井5メートル、吹き抜け12メートルの贅沢な空間。
まさに原宿天空の城、という感じですね。
タイから取り寄せた調度品による内装。
螺旋階段の上は15名以上貸し切りの個室「エレファントルーム」となっています。

店内を見渡せば、竹下通りあたりの群衆から一線画した紳士淑女に上品マダムたち。
なるほど、こんな天界に生息していたのですねぇ。

さぞや、さぞや・・・
・・・と思ってしまうのですが、ランチは意外にもリーズナブル。

ビジネスランチは1000円、コースは2000円、いずれも税込でドリンク付き。
この日は気軽にビジネスランチで。
★サラダ野菜がシャキッと新鮮、ドレッシングがなかなか美味い。
前菜サラダの美味い店は信用できます。
★小エビと茄子のグリーンカレーメインディッシュは週変わり。
麺もの、ご飯もの、肉ものの三種からのチョイス。
ここは、やはりタイカレーで。
非常にクリーミーで、優雅な味わいのグリーンカレーはこの空間にふさわしい仕上がり。
小エビのプリップリぶりも特筆もの。
それでいてレモングラスが二本もガツッと入っているなど、タイテイストもしっかりキープしています。
★カフェラテ食後はしっかりラテアートで。
・・・優雅やなぁ。
地上界とは時の流れる速さまで異なっているような気分。
原宿の喧噪に疲れたら、この天界まで昇ってみませんか。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
突然、新居浜。
え?いきなりどうしてって?
それはほら、インド映画でも歌ってる最中、急に砂漠に飛んだり宮殿に飛んだりしますよね。
そんな類ですよ。
さて、新居浜の名物料理といえば「ふぐざく」と「ザンギ」、どっちも旨いですよね~!
やっぱり旅に出たなら土地のモノ・・・だけじゃなく、カレーを食べる勇気も大切ですよ。

ほら、天下一品と同じ建物にインド料理店発見!
「HARI ハリ 新居浜店」関西、四国、山陰に展開するJag Hari Groupの一店です。

内装を見る限り、ネパール系によるインド料理レストランのようですが、ネパール色は控えめでインドを前面に押し出した感じ。
メニューにはモモもなく、ラムもククリではなくマクダウェル。
ネパ系インド系半々なノリですね。
実際この日は厨房インド、フロアはネパールという混成タッグでした。
★ラムネワリ ¥980こちらはネパールの羊カレーとのことで注文。
チラシ持参でプレーンナンが無料サービス。

カレーはネパール風といいつつもかなりクリーミーです。
タマネギがかなりたっぷり、あとはピーマンとネギ。
(ネギ乗せるのはネパール的センスですね!)
very hotでお願いしたのですが、丁度良い辛さで、それ以上マイルドだと甘いかも。
・・・もっとも愛媛の飲食店では甘い味付けが好まれるので、そのようなチューニングなのかも知れませんね。

お店の片隅ではインドのタバコが売っていました。
どんな人が買うのかな?
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関連ランキング:インド料理 | 新居浜駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
自分的ご用達なコーヒー豆のお店は、神戸にあります。
「GREENS Coffee Roaster (グリーンズコーヒーロースター)」もともと元町高架下モトコーの中にあり、ありえない価格でありえない美味さのコーヒーが飲めたお店だったのですが、
その後カフェ営業はクローズ、豆販売&テイクアウトのみのお店となってしまいました。
★モトコー内カフェ営業時代の記事はこちら↓⇒『高架下にて至福の珈琲。「GREENS Coffee Roaster」』★モトコー内テイクアウト専門時代の記事はこちら↓⇒『闇市に香る至高の珈琲、健在。「GREENS Coffee Roaster」』そして・・・モトコー内のお店がとうとうクローズ???
と思っていたら、2013年11月28日、元町通りでリニューアルオープンしたんです。

以前のような穴場的アヤシさはすっかりなくなり、今風のシャレた店構えとなりましたが、扱っている豆のクオリティは今まで通り太鼓判。

だってここ、全日本バリスタチャンピオン競技大会サイフォンの部で二度も優勝している巌康孝氏のお店なのですから。

私がいつも購入するのは、苦みの強いストロングテイストの
「モトコーブレンド」。
併せて、その時々オススメの産地の豆を買う感じですね。
ちなみにここ、テイクアウト用にその場でドリップしてもらうことが可能で、
★ドリップコーヒー ¥300
★カフェラテ ¥350・・・そしてさらに、コーヒー以外にも忘れちゃいけないテイクアウトメニューが!!
それがコイツ。
★ティラミス ¥400これが実に素晴らしいんです。
マスカルポーネの風味に、濃厚なエスプレッソの香りがガッツリ。
これ以上美味いティラミスはこの地球上で出会ったことはありません。
が、ちょっと遅い時間だと確実に売り切れているのが玉にキズ。
昼頃までに訪れて、確実にゲットしましょうね。
悶絶して路上に倒れ込むこと間違いなしですよ。
さぁ、来年は何回ここへ立ち寄れるかな。
何回ティラミスにありつけるかな。
今すぐにでも行きたいな。
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テーマ:スイーツ - ジャンル:グルメ
「タイ現地にはもっと美味しくていろんな料理があるのに、
何故日本にはないんだろう。」そんな疑問から誕生した、カウンター8席のみの小さなタイ料理店が渋谷・宇田川町にあります。
『タイ料理食べる パッポンキッチン』アラブ・アフリカ系ダイニングバー
『ロス・バルバドス』と同じビルの二階。

ユルい看板に相応しく、非常にカジュアルで気負いのない店内です。

でもよく見りゃバルのように値段が書かれたボトルがズラリ。
ちょっと、普通のタイ料理店とは風合いが異なりますね。
・・・それもそのはず、日本にないタイ料理を紹介しようとこの店を立ち上げたのは、予約の取れないポルトガル料理店
『クリスチアノ』の佐藤幸二オーナーと、タイ料理店
『ソイナナ』の赤木伸治さんのお二人なんですから。
お店がオープンしたのは2013年12月。
その後シェフの体調不良による休業・スタッフ交代を経て現在はタイ中部サラブリー出身のご夫婦が厨房を担当。
フロアでは日本人のキレイなお姉さんが接客を担当していますよ。

まず出てきたお冷やにビックリ。
ペットボトルとプラスチックコップ!

いきなり気分はタイ屋台的マジックですねぇ。
ランチは日替わりで1000円。
さて、どんな料理が出てくるかなぁ~
★揚げ春巻(ポッピアットート)ほう、これは妥当なスターターですね。
★南京甘口炒めお、これはアットホームな感じ。
和風居酒屋のランチで出てきそうなメニューだな・・・と思っていたら、
意外にバジルがビシッと効いてるの。
ちょっと食べたことのない味わいですよ。
★南京生姜とココナツスープ(トムカーガイ)え、ランチスープがトムカーガイですかぁ!?
日本のタイ料理店のランチスープっていったら、コーンが三粒くらい入ったただの玉子スープじゃないの?
そんな中、ディナーでも提供する店が多くはないトムカーガイの登場で、タダモノジャナイ感がビシバシ。
★米太麺のスパイシー炒め(パッキーマオ)〆は、というかこれがメインディッシュなんですが、
パッタイやパッシーユじゃなくてパッキーマオなあたりにこだわりと愛を感じます。
「パッタイとかパッシーユなら、あなたたち普段から注文するでしょ?
でも今日のランチはパッキーマオ一択、イニシアチブはこっち。
とにかく美味いから食べてみて。」・・・ってな感じで。
これで1000円はかなりの満足度。
しかも毎日メニューが変わるなんて、相当腹をくくった気合いですぞ。
★ちなみに2014年12月の日替わりランチメニュー案内です↓
ランチでここまで頑張ってるんだから、夜はさぞ・・・と思ってメニューをチラ見したら・・・
な・・・何すか?この本気度!!!「電車チャーハン(タイの通勤ファストフード)」に「豚の血入り牛出し汁米麺(クイティオナムトックムー)」に「ソムタムパラー(発酵小魚を用いたソムタム)」に「ジャックフルーツの和え物(タムカノン)」に何故か「築地宮川手羽先揚げ」まで!!渋谷の夜は
「ダオタイ」だけではなさそうです。
カウンター8席、争奪戦になりそうですよ。
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関連ランキング:タイ料理 | 神泉駅、渋谷駅、代々木公園駅
テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
辛い
タイ料理といえば東北イサーンの料理がまず思い浮かびますが、タイ南部料理ってのもなかなか刺激的で面白いのです。
・・・といってもイサーン料理ほどメジャーではなく、東京近郊でタイ南部料理は綱島
「タイタニ」田端
「ルン ルアン」など数軒でいただけるのみ。
ならば!とバンコクで南部料理のお店を探してみました。
・・・ところが、バンコクでも南部料理のお店はそうそうあるわけじゃ無いんですね。
クンプー先生に教えてもらっていた屋台系南部料理のお店はお昼過ぎにはCloseするし・・・
夜にいただける南部料理店は・・・
・・・・ありました。
「Khua Kling Pak Sod (クアクリン・パックソット)」地元民から海外客まで人気の南部料理店。
以前スクンビット40にあったのが、このトンロー通りの一軒家に移転したのだそう。

南部料理の需要は多いわけではないけれど、好きな人は好きなのでいい店は必然的に混むというわけですね。


店内にはなぜかドドン!とレトロな青年の写真。
「え?大映時代の川口浩?」と一瞬思ったのですが、
実はこれ、初代オーナーの若かりし日のポートレートとのこと。
ワイシャツにスカーフがイケてるねえ!

まずは
シンハー。
現地で飲むと格段に美味い。


メニューにはもちろん、興味津々な料理がズラリ。
ちなみに日本でちょっと盛り上がっているムスリム系南部料理のマッサマン
カレーは置いてませんでした。
・・・ってか、ムスリム系のお店じゃないからですね。
★パットサトー 180B来ました!南部料理といえばこれ、のサトー豆。
サトー豆はマレーシアではプタイ豆、中国語では臭豆と呼ばれる、独特の食感と風味がある豆で、
苦手な人は苦手・・・かもしれないけど私は大好き!!
サトー豆の風味とエビの風味の相乗効果でこれは相当美味いです。
★クアクリンムー 150Bそれとこれ!
イサーンの激辛挽肉料理といえばラープですが、南部料理ではクアクリンです。
こちらは豚(ムー)のクアクリン。



パラッパラのそぼろ状になった挽肉を、雑穀米やキャベツとともにいただくのですが、
フレッシュな青唐辛子の辛さに刻みバイマックルの香り、そしてガピの風味が入り混じって、これはもう止まりません!!
あまりの美味さにおかわりしてしまいましたよ。
★蟹とキンマのカレー 380Bキンマ(Betal)はその葉でビンロウを包んで噛んだりする嗜好品。
んななもの入った
カレー(ゲーン)など、日本でいただけるはずもありません。
しかもライスではなく、カノムチン(米でできた生麺)でいただくあたりがなんとも洒落ていますね。
一見グリーン
カレーにも見えますが、味は全く別。
カー(クラチャイかな)がビシッと効いたゲーンに蟹肉の旨みが掛け算で、ちょっと食べたことのないゲーンでした。
★南部式グリーンカレー(チキン) 160B日本人にもおなじみグリーン
カレー=ゲーンキョワンですが、こちらは南部式を謳っています。
ではどこが普通と違うのかといいますと・・・ズバリ、グリーンチリのシャープな辛さが効きまくっているんです。
やはり現地でいただく唐辛子は、辛さのエッジが違いますね。
★サトーパッガピムークロップ 180B先ほどのパットサトーのカリカリ豚バージョン。
サトー豆には何か、麻薬のような作用があるのでしょうか(笑)
癖があるのにまたすぐ食べたくなるんですよね。
★海老のタマリンドソース揚げ 380B立派な海老の風味と、タマリンドソースの酸味が絶妙にマッチ。
バンコクでいただいたエビカニは全部美味かったなぁ。
★ガイトート 140B鶏の唐揚げ。
カリッと素揚げしたバイマックルとレモングラスで香り高い仕上がりとなっています。
最後はご飯もの。
★カオヤム 100Bタイ南部名物の混ぜご飯。
各種野菜や青マンゴー、干しエビなどを、ナムブードゥーという甘辛い調味料入りのソースと一緒にご飯に混ぜ合わせいただくというもの。
意外に癖がなく、さっぱり食べやすいご飯ものです。
どことなく、マレーシアのナシレマなんかと似ているのはやはり、地理的に近いからなんでしょうか。
ということでお腹いっぱい大満足。
珍しい南部料理といいつつめちゃくちゃ癖があるわけではなく、上質なレストランとしてある種の洗練を感じる味。
ここはバンコク訪問時、料理のバリエーションとして知っておくと便利なお店ですね。
近隣に、日本人がよく行きそうなナイトスポットがちょこちょこあるのも、ある種の人々にとっては便利な点かもしれません(笑)
■Khua Kling Pak Sod (クアクリン・パックソット)
住所:98/1 Thonglor Soi 5, Thonglor, Sukhumvit 55
TEL:02-185-3977
営業時間:11:00 ~14.00 /18:00~21:00
定休日:なし
アクセス:トンローソイ5を左折し、最初の三叉路を右折。BTSトンロー下車、タクシー1分
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カレーは時に、人を狂わせます。
ハニートラップ、ではなく、スパイストラップ。
そんなカレー屋の誕生に居合わせた同時代人は、実に幸せであるといえましょう。
2014年、逗子の地に一つのカレー屋が誕生しました。
「デリー」で修行した若者が独立した店だといいつつ、カシミールカレーなどではなく、
どうやら南インド料理やネパール料理を提供するお店らしい、と。
訪問したカレーマニアたちは次々に「今年No.1」と絶賛。
・・・いったい、どのような店なのか?

逗子駅から徒歩5分ほど。
現れるペパーミントグリーンの佇まい。
「スパイスツリー」木曜から日曜の週4日間、お昼のみの営業。
昼の12時にオープンするとのことで、11:45くらいに現地到着。
先客はなし・・・と思ったら、

入り口は裏手の方でした。
それでも先客は一名。
入り口前のベンチで文庫本を読んでいます。
そして・・・12時を過ぎてもまだオープンの気配なし。
その頃からちらほらと行列ができ始めました。
なるほど、みんな開店が遅れるのを見越して来店時間を遅らせたり、読書に耽ったりしているわけだ。
このあたりの空気感、大阪の究極カレー屋「バンブルビー」に通づるものがあるな。

10分ちょっとして入ることができた店内は、手作り感あふれるディテールがいっぱい。


元々はここ、畳屋さんの建物だったようで、外壁のペパーミントグリーンは当時のままだそう。
なんてエキセントリックな畳屋さん!

柱にはリアルレトロなスピーカー。
「南アジアの辺境の食堂で、こもった音のラジオがかかっている」
そんなイメージを伝えたら、内装屋さんがどこからか見つけてきてくれたそう。
★YORROCO BEER ¥800逗子の久木の醸造所から届く地ビール。
日によってタイプが違うらしく、この日はSMOKE BROWN。

カレーの内容も日によって異なるのですが、どれも魅惑的!選べない!!
・・・そんな場合は+半額で二種盛りにトライ。
さらにトッピングもガッツリつけちゃいましょう。
・・・まずはベジプレートの完成!!
★樹豆と野菜カレー ¥1150
★地サバと香菜 +¥650
★オータムポエムのマスタードオイル炒め +¥100うひょー!
彩り鮮やか、素晴らしいですね!!
★樹豆と野菜カレー滋養強壮に良いとされる樹豆を用いたサンバル的カレー。
辛さ自体はマイルドですが、ライスや具材と混ぜることで美味さが引き立ちます。
★地サバと香菜地物のゴマサバがとにかくデカイ!これは笑えます。
逗子ならではの逸品といえましょう。
★オータムポエムのマスタードオイル炒めえっと、ライスの一番上に見える緑の野菜がそれです。
アスパラ菜とも呼ばれる野菜で、癖なくシャキッとした味わい。
その下はネパールのムラコアチャールですね。

南インド式のダルもついてきます。
ニンニクバッチリ、はっきりとした輪郭の美味さ!
一方、ノンベジプレートにも挑戦してみましたよ。
★マトン挽肉とネパール山椒 ¥1300
★ラムと青唐辛子 +¥650
★ナスのマスタードピクルス +¥100
★マトン挽肉とネパール山椒これがかなり好み。
肉の旨みもよく出つつ、ビシッと決まった美味さ!
普段はインド料理などで積極的にはキーマを頼まない私ですが、これは良かった。
★ラムと青唐辛子これもどストライク。
まるで生ラムのように羊の旨みがよく出ています。
青唐辛子のフレッシュな辛さは言わずもがな最高!!
★ナスのマスタードピクルスやっぱり日本の秋茄子はインド料理にしても美味いね!
素敵すぎます。
こうして一品一品別々に紹介しましたが、インドやネパールのプレートはやはり、混ぜ合わせてなんぼ。
こちらのプレートは、辛い・酸っぱい・香る・塩っ気など、メリハリがはっきりしている分、
混ぜるたび味のベクトルが変化してとっても楽しいんです。
こういう美味さって、神戸
「マドラスキッチン」の一番いい時や、
「ククリ」のダルバート、「砂の岬」なんかにも通ずるのですが、なんというか、実に幸せですね!
皆さん狂喜するのがよくわかります。
そしてこのお店、カレーだけでなくデザートも素敵。
★spice tree クルフィ ¥400ギュッと濃縮されたシャリシャリミルキーな味わいにピスタチオザクザク。
嬉しい嬉しい。
★イチジクのスパイスガトーショコラ ¥450こういうデザートは、インド本場を謳ったお店ではまず出てきません。
「自分たちが美味しいと思うものを作った」って感覚がプンプンして好感が持てますね。
★コーヒー ¥400〆はコーヒー。
なんというか、チャイよりもコーヒーが飲みたくなった。
それはやはり、ネパール料理やインド料理の体裁をしていながらも、
究極的には日本人が美味いと思えるカレーの延長線上にあるお店だと感じたから。
★自家製アップルシナモン soda ¥500こちらも気が利いていて美味いですよ。
何を食べても飲んでも美味い。
それは、逗子という土地がなせる業・・・だけでは決してありません。
オーナーシェフは「デリー銀座店」から、旧「デリー ミッドタウン店」の店長を経て、移動販売やケータリングなどでカレーを提供してきたのち、この「スパイスツリー」をオープン。
その経歴に裏打ちされた確かな技術に加え、地元の季節感を活かした食材、インドやネパールの違いにこだわらない自由さなど、独特の世界観を確立しつつあります。
すべてが完璧に見えながら、まだまだ伸びしろがあるようにも思わせるこのお店、
2014年カレー界最大の新人と言って過言ではないですよ!!
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関連ランキング:インドカレー | 逗子駅、新逗子駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カレーの街・神保町では、カレー屋以外の飲食店でも面白いカレーがいただけるんです。
たとえば、つけ麺屋。
ミズノスポーツショップ「エスポートミズノ」のちょうど裏手、
「麺屋 神 中川會」住吉にある濃厚魚介つけ麺
「麺屋 中川會」の系列店。
(ちなみに「神」は神保町の「神」)
こちらではなんと、つけ麺の残り汁をカレーライスに変化させるサービスがあるんです。
名付けて「カレ変ライス」!!
入り口の券売機でまず、つけ麺を購入。
そして一番右上の
「カレ変ライス ¥150」ボタンを押しましょう。
カレ変ライス単品、もしくはつけ麺以外のメニューとの組み合わせは(商品特性上)無理なので注意ですよ。
★特選②濃厚魚介つけ麺 ¥1050ベーシックなつけめんに、
・チャーシュー2枚
・味玉
・海苔3枚
・メンマ
・豚ガツがついた、いわゆるフルマックス装備。

浅草開化楼のツルッとコシがある麺。

魚介スープは味濃く文字通り濃厚。
これだけでも随分美味いのですが・・・凄いのがこちら。

具材セットの中でも豚ガツ!これがちょっと美味すぎる!!
これだけで酒が何杯もいける飲兵衛仕様です。
もともとカレ変ライスが目当てだったので、つけ麺はノートッピングでシンプルに行こうかとも考えたのですが、
このトッピングは凄い。

さて、たっぷりの麺にたっぷりの具材、食べ終わった後にはつけ汁はこんなに少なく・・・。
こんな少量で果たしてカレーになるのかな???
少々不安ながら、進化カード(食券)を投入!!
「カレ変、お願いします!」おや、つけ汁のようすが・・・いやいや。
大将、器をすっと受け取ると、つけ汁をめっちゃ足してくれています(笑)
そこへ新たにカットされたチャーシューと特製カレーパウダーを投入、かきまぜてオーブンレンジへ。
・・・さ、待望のカレーが完成です!!
★カレ変ライス +¥150いやぁ、めっちゃ咖喱咖喱した香りです!
昔懐かしい、カレー粉の香り。

カレースープに進化したつけ汁にライスを浸していただきます。
うわ、期待通りの咖喱咖喱した味わい!!
しかも魚介出汁とその塩っ気がほどよく効いて、ちょっとオリジナルな和風カレーに仕上がっています。
ほほー、これは良いですね!!
つけ麺の具材で欲張ってしまったので結構お腹いっぱいなのですが、これは頑張っていただく価値のある一品といえましょう。
ちなみにカレ変ライスと組み合わせることはできないのですが、つけ麺ともうひとつの看板商品がこちら。
★中華牛そば ¥700つけ麺とは麺から異なる(より細麺)汁麺で、牛の旨みがスープに出まくってこれまた全く別の美味さ!
マレーシアあたりの牛肉麺が好きな方はこちらも要チェックですぞ。
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関連ランキング:ラーメン | 小川町駅、神保町駅、新御茶ノ水駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
都電荒川線最終駅、三ノ輪橋。

駅前の公衆便所に入れば、便所の床におじさんが寝転んでいるという、Welcome to Arakawa Jungleな世界観。

足元にボコッと穴が空いた老舗写真館ビルの股下に、何やら「カレー」の文字が。
「カレーショップ ナマステ」ナマステという名ながらインド料理店ではなく、カウンター7席のカレースタンド。

ただし店内はタージマハルの巨大な写真&インド音楽で、気分はインド全開!!

スパイス瓶も並んでいますよ。
こちらのカレーのベースは、
スパイス・カレー=20種のスパイスを用いたビーフカレー
チキンキーマカレー=鶏ひき肉のカレー
の2種類。
いずれも基本は550円で、そこにトッピングがいろいろつけられる感じです。
卓上にはインドのピクルが各種。

マンゴーピクル、ガーリックピクル、チリピクル、グリーンチリピクル、ミックスピクル・・・
酸っぱ辛いピクル好きとしてはたまらないサービスですね。
★ナマステ特製キャベツサラダ ¥190刻みキャベツでコールスローのような、そうでないようなサラダ。
★スパイス・カレー ¥550基本で攻めてみました。
カレーは非常にサラッとした、しかし甘みも感じる、優しくまろやかな仕上がり。

スパイスのビシッとピリッとした刺激を期待すると違う感じですが、ピクルがあるのでオーケーです。
(ただしピクルをカレーに混ぜると、カレーが負けてしまうので注意)
ちなみにライスは国産日本米でした。
★ホットコーヒー +¥190ナマステという名であっても、インドのピクルが置いてあっても、やはりこちらはカレーライスのお店。
カレーライスを食べた後はあったかコーヒー、が正しき流儀ですよ。
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関連ランキング:インドカレー | 三ノ輪橋駅、三ノ輪駅、荒川一中前駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
西麻布、美川憲一プロデュースの
「美食ダイニング mikawa」。
普段、美食というものにとんと縁がない私ですが、真夜中になると事情が変わってきます。
実はここ、夜中は麺料理バーに業態チェンジするんです。
「麺's Bar mikawa」ま、美川さんを「メンズ」と呼ぶのに若干抵抗がなくはないですが・・・
看板メニューはカレーうどんと台湾ラーメン、辛いもの好きだったのですね。

お店のあちこちにそこはかとない美川テイスト。
コロッケが売ってたりしたらどうしよう、と半ばヒヤヒヤ。
この夜は2時過ぎの入店。
ビールから行くには深すぎるので、こちらのお酒を選択。
★沖縄マンゴー酒 ¥800まず思ったこと。
「氷が立派だなぁ」・・・実にいい氷を使っています。
まぁその分液体が少ないのは痛し痒しなところで。
甘くて飲みやすいお酒でしたよ。
麺料理のラインナップは
和風ラーメン
激辛台湾ラーメン
特製カレーうどん
濃厚魚介豚骨つけ麺の4つ。
しかし遅い時間なこともあり、この日はカレーうどん品切れ。
だったらこちらを注文するしかないでしょう。
★激辛台湾ラーメン ¥1000みなさんご存知かと思いますが、台湾ラーメンの発祥は台湾ではなく名古屋。
「味仙」に代表される、名古屋激辛文化の筆頭料理です。
見るからに辛い、辛そうなビジュアル。
即座にお尻が痛くなりそうな雰囲気ですが、美川さんのお店に行ってお尻が痛くなったなんてことになると、
あらぬ誤解を呼びそうな気もしてどうしよう・・・なんて不安もつかの間。
あ、程よき辛さでいい感じ、大丈夫そうですよ。
まずコシのある麺が美味いです。
見た目ヤバそうな赤のスープは「辣」はほどよくありつつ、「麻」はなし。
最後まで普通に飲み干せる味わいでした。

これは〆に使える一店ですね。
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関連ランキング:創作料理 | 乃木坂駅、六本木駅、表参道駅
テーマ:ラーメン - ジャンル:グルメ
飲食店って、チェーン展開すると味が落ちたり、大衆化したり、工業製品化したりで残念なことになる場合が多いのだけど、全くもって例外もあるものです。
2009年品川にオープンした
「サルマ ティッカ アンド ビリヤニ」(オープン当時は単に「ティッカ&ビリヤニ」という店名でしたね)。
東京の中心部にビリヤニ押しの本格インド料理店ということで、一気に話題になるかといえばそうでもなかった。
でも私は個人的には、そのしっかりとしたお店の姿勢と料理に共感していて、いろんな人にプッシュもしていたのだけど、反応はそうでもなかった。
2012年、六本木に2号店「サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ」が登場。
六本木の夜に本格ビリヤニがいただけるとあって嬉しかったわけですが、どうもお客がありきたりのメニューばかり注文する残念な展開があったようで、本気のメニューはなかなか苦戦。
しかしめげずになんと、2014年には上野に「ハリマ ケバブ・ビリヤニ」、銀座に「カーン ケバブ・ ビリヤニ」と相次ぎ新店舗をオープン。
この二店舗がなかなかの評判で、ようやくというか、一気にブレイクした感があるわけです。
実際、経営側もさまざまな試行錯誤を経て、味とサービスを向上させていったのでしょう。
品川で始動したころちょっと感じていた、「日本になじみ切れていないアウェー感」も払拭され、
素直に楽しめるお店として成長したようです。
この日は上野へとランチ訪問。
「ハリマ ケバブ・ビリヤニ」ネパール人によるインド料理店とは全く異なる、正統インド料理店としてのシックな佇まい。
系列店に共通する雰囲気です。

こちらのお店のスタッフはオールインド人なのですが、ホール担当のお兄さんが素晴らしく日本語堪能で、
かつ目の行き届かせ方、細やかな気遣いなど、日本人でもなかなかできないパフォーマンスを発揮。
これは強力な武器ですね。

さて、メニューを開けば、迷いに迷います。
カレーももちろん食べたいし、やっぱりビリヤニは外せないし、しかもニハリなんて魅惑的なメニューが昼からあるしで・・・
結局、三種のカレーと特大タンドリーチキンがついた
「サルマセット ¥1480」と、
「ラムビリヤニセット ¥1030」を注文。
ニハリをミニサイズ単品でつけてくれないかと聞いたところ、「・・・わかりました。大丈夫です」と。
おぉ、嬉しい嬉しい!

まず最初に登場したのは
サラダ。
サラダを見ればその店のランチへの本気度がわかる、いつもそう思うのですが、
こちらのお店のサラダは野菜に加え、千切りのリンゴ、そしてひよこ豆、レーズンも加えられ非常に手の込んだ仕立て。
合格!というのはおこがましいのですが、ここで気分が全然変わるわけで。
よくあるネパ系インド店のサラダは一体何なんだと。
次に登場したのはサルマセットの
特大タンドリーチキン。

・・・ちょっとありえんくらい豪勢!!!
ディナーでもなかなか見かけないレベルのタンドリーチキンがランチセットについてくるなんて!
そして素晴らしいのはサイズだけでなく、肉質も極上、しかも付け込まれたソースの味の濃いこと深いこと。
食べた後ノドがちょっとカーッとなるほどのインパクト、素晴らしい!!
・・・ま、よくあるネパ系インド店の冷凍チンなタンドリーチキンは一体何なんだと。
次に登場したのは・・・あれ?セット内容にはなかった一品。
モールコランブうわ、南インドのいわばヨーグルトカレー。
こんな良いものが、サービスですか?嬉しすぎます。
さて、サルマセットのメインターリーの登場!!

カレー三種は、
・薫るチキンカレー
・家庭的なスパイシーラムカレー
・フレッシュトマトとエビのカレーを選択。
ナンとライスは半々でお願いしました。
「薫るチキンカレー」はレモンとバター使用で、誰もが美味いと思える仕上がり。
「家庭的なスパイシーラムカレー」は、家庭的というには結構攻撃的な味わいで最高。
多分、クリームやら油やら少なめで仕上げているあたりが「家庭的」なのかな?
「フレッシュトマトとエビのカレー」がちょっとダークホースで、
トマトの酸味が海老に美味く絡み絶妙な味わいでした。
ナンはNoギーなふかふかタイプ、ライスは米が立ったバスマティ米でした。
米が立つのは炊き方が完ぺきな証です。
いや、これまた丁寧でそつなく美味いですな。
ランチだということを忘れてしまいそうな、ディナー的満足感です。
・・・お、ビリヤニだって忘れちゃいけませんよ。
ラムビリヤニ見ただけでわかるフワッと仕上げ、これはなかなかの逸品ですぞ。
しかもちょっと感心するほどホールスパイスの量が多く、特にブラックカルダモン、クローブ、スターアニスと、クセある強い香りのスパイスがゴロゴロ。
もちろん羊肉もボリューム満点で、まさにストライクです(笑)
加えてライタがまた丁寧。
かけて食べるとさらに美味さが増します。
そして・・・来ました!例のアレ。
ニハリムスリムの肉煮込みスパイスシチューとでも言えばわかりやすいでしょうか(わかりにくいかな)。
日本では向こうの人向けパキスタン料理店で時たま見かける程度の珍品でもあります。
骨ごとぶった切った羊肉がぷゆぷゆになるまで煮込まれているのですが、
生姜や青唐辛子、クローブなどで非常に爽やかな味わいに仕上げられています。
いやぁ、美味いですねぇ。
しかもこの単品ニハリ、お値段は・・・え?そうなの?いいの??
ものすごいお得感です。
ちなみにムスリム系シチュー料理では他に
パヤもランチ提供していましたよ。

食後にはホットチャイ。
これもセットです。
いまエアブレンドで泡立てましたって感じのアワアワ感が素敵ですね。
しかもまたまたなんかついてきました。
ピスタチオアイスえ?これもサービスなの?ホント、大丈夫??
(しかもかなり美味い・・・)
まるでスペシャルディナーコース、ちょっとランチのレベルを超えています。
一品一品手が込んでいるだけでなく、サービスも想像を遥かに超えたもの。
コスパ、という言葉をあまり使いたくないのですが、このお値打ち感は相当なものですよ。
ここまでサービスできるのも、4店舗経営の余裕あってのことなのでしょうか。
冒頭に書いたように、この系列に限って言えば、チェーン展開を進めれば進めるほど、
味もサービスも増していく素晴らしい成果を出している気がするんです。
困ったもんだ・・・これはまたリピしなきゃいけないじゃないか(笑)
※ちなみにこの系列、上記4店舗以外にも江の島に「シーサイドパラソル」、
南葉山に「ロイヤルパラソル」というインド料理店も展開しています。勢いありますね。●「カレー細胞」Facebookページもチェック。https://www.facebook.com/CurryCell⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。




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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
表参道・青山通り沿い、半年前
「246 COMMON」があった場所に、
新しく
「COMMUNE 246」という、クリエイティブ屋台村が誕生しつつあります。

目下絶賛工事中。
・・・にもかかわらず、
「カレー屋あります。」の看板が!?
ちょっと入ってみましょうか。

ガンガンに工事している敷地内。
移動販売風のクラムチャウダー屋が営業しているのですが、カレー屋の気配は全くなし。
しかし・・・ここで引き返したら負けです。
RPGの勇者になったつもりで、奥へ奥へと進みましょう。
工事車両の脇をすり抜け、絶対お店なんかないと思える領域に到達したそのとき・・・
あ、あった!!
「バラッツ!スパイスラボ」鎌倉の老舗スパイス屋
「アナン」の三代目にして東京スパイス番長のメンバーでもあるメタ・バラッツさんが手掛ける、インド料理&カレーの小さな、小さなお店。
オープンは2014年11月21日・・・ってことは、同じく青山通りの「アユルダ」と同じ日のオープンだ!

もちろんバラッツさんご本人もいらっしゃいました。

カウンターのみの小さな店内、背後にはストーブ、頭上には「アナン」のスパイス各種。
厨房にはシェフ担当の飯塚氏がズン!と。
カレーはチキン、チキンキーマ、ひよこ豆と根菜の三種。
加えてこの日のスペシャルであるビリヤニと、おつまみ的なインドのスパイス料理があれこれと。
この小さなスペースからは想像できない充実度が素晴らしいですね。
★チキンカレー ¥900カレーリーフを用いた南インド式サラサラカレー。
ライスは国産インディカ長粒米、
アチャールにはマスタードオイルを用い変化をつけています。

ガラス容器に入ったカレーにはなんと骨付きチキンが2本も!
コリアンダーが良く効いて、ガツッとはっきりした味わいのカレーとなっています。
サラッとしつつもストロング、「アユルダ」とは好対照な世界観だなぁ。
しかし流石というか、スパイスマニア、カレーマニアをバッチリ納得させるだけのインパクト。
これは良いですね~!!
★牡蠣のスパイスオイル煮 ¥500お昼からちょっと、贅沢をしてみました、
クミンやフェンネル、オリーブオイルにマスタードオイルを加えた「呑兵衛仕様」。
これは美味すぎますが・・・酒が、酒が欲しいっ!!
夜は21:30ラストオーダー、弁当箱などテイクアウト容器持参の方は100円引き。
12/22には他のお店も出揃う予定で、いろんなネットニュースにも取り上げられることでしょう。
まったり、のんびり訪れるなら、今のうちというわけです。
同じ日に誕生した「アユルダ」といい、表参道のインド料理地図に大きな変化が訪れています。
カレーマニアのみなさま、スパイス料理マニアのみなさま、年末は表参道に急げ!!
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
日本ではいわゆる「お月見」の習慣がある、旧暦八月十五夜「中秋の名月」。
中国や東南アジアの中華圏では「中秋節」と呼ばれ、月に見立てた「月餅」を食べる習慣があります。
古くからの伝統菓子という印象の強い月餅ですが、近年ではかなりお洒落でPOPなものも。
その代表格として人気なのがあの、
「スターバックス」の月餅!!
もちろん、「中秋節」の頃でなければ出会えない、期間限定モノなのですが、今年運よくバンコクでゲットすることができました。

バンコク市内では至るところにあるスタバ。
その月餅がこちら!!

いやぁ、期待を裏切らないデザインでしょう?
味は4種類あって、2個買うと缶入りに。
月餅の仕立ては毎年変わり、もちろん缶のデザインも変わるので、ゲットしておきましょう。

今回チョイスしたのは「コーヒー味」と、「抹茶味」。
「ドリアン味」なんてのもあったのですが・・・土産用なのでちょっとパス(笑)。
一個が直径7,8cmで厚さも相当あり、一人一個は多すぎるのでカットしていただきます。

こちらが「コーヒー味」。
やっぱスタバですから、はずせません。
薄い焼き皮の中はぎっしり、コーヒー味の餡。
塩羊羹の様な食感です。
中央にはちゃんと塩玉子も入っていますよ。

こちらが「抹茶味」。
ノーマル餡と抹茶餡の二層構造で見た目にも美しいですね。
味は正直、めちゃ美味しいってわけではありません(笑)
写真でもわかるように、シンプルで洗練された作りである反面、味のメリハリには乏しく、
やはりお土産としてのネタ性と、限定缶狙いで、シェアしていただくのが良い感じです。
一方こちら、「コップンカ~ップ」のポーズでおなじみタイのマクドナルド。

なんとこちらも2014年から、オリジナル月餅に参戦!!


こちらは直径4,5cmと小ぶりで、4個セットの販売となっていました。
パッケージは紙の箱ですが、お祭り感のあるデザインが良いですね。

月餅自体もなかなか可愛いデザインです。
4個の味はそれぞれ、「蓮の実」「ナッツミックス」「ドリアン」「ドリアン&塩玉子」。
4個のうち2個がドリアン・・・(笑)
と思うのですが、そこは流石というかやはりというかマクドナルド。
とっても食べやすい味に仕上がっていました。

こちら「ドリアン味」の月餅。
スタバのような均一な餡ではなく、より手作り菓子のような味わいです。
ドリアンの味や香りもちゃんとするのですが、「臭い」というほどではない節度あるチューニング。
むしろ、甘いお菓子って感じかな。
皮の部分は非常にソフトで、ちょっと「ひよこ」のような感じ。
スタイリッシュさを選ぶならスタバ、お菓子としてのわかりやすい美味しさを選ぶならマックって感じですかね。
このほか、ハーゲンダッツが月餅アイスを出していたり(しかし・・・日本円で一個1000円ほど!)、
ゴディバで月餅型チョコを出していたり(もちろん・・・こちらも高い!)と、「中秋節」はネタ満載。
8月後半から9月にかけて、中華圏(タイ、マレーシア、シンガポール、台湾など)へ行かれる方は、
気の利いたお土産としていろんな月餅をチェックしてみてくださいね。
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テーマ:タイ・バンコク - ジャンル:海外情報
この夏、渋谷にピンクのカオマンガイ屋が上陸し、ちょっとチキンライスが盛り上がった感があります。
タイのカオマンガイ、マレーシアやシンガポールの海南鶏飯などローカリティはあれど、つまりは華僑系のひと皿飯。
日本でもどんどんカジュアルに楽しめるようになれば嬉しいですね。
・・・で、実はこのチキンライス、東南アジア料理店以外でも扱っている店が増えています。
神宮前三丁目の交差点近くにあるこのお店もその一つ。
「粥麺楽屋 喜々」店名通り、中華粥と中華麺がメインのお店なのですが、トムヤムクン粥やトムヤムクン麺など、
メニューに東南アジアテイストも入っているのが面白いところ。

で、一日限定10食でチキンライスもいただけるんです。

店内は食堂、というよりもくつろげるカフェといった雰囲気。
昼時にはどこからそんなに?って思うほどの女子たちがわんさか湧いてきて賑わっていますよ。
★kikiチキンライス ¥950ライスは玄米ミックス、鶏ガラと生姜で炊き込み、干し魚のふりかけで仕上げています。
三種のソースは生姜醤油、黒胡椒レモン、トムヤム味噌。
化学調味料不使用でサッパリとした仕上げなぶん、ピリ辛のトムヤム味噌が大活躍!というわけです。
カオマンガイというより、海南チキンライスというより、それらをこの店独自にアレンジしたチキンライスといった感じですね。
混んでいなければ、食後もゆっくりまったり、読書でもしたくなるような空間。
カフェ気分でお洒落に中華&エスニック、この町の雰囲気にピッタリではないですか。
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テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
高円寺、タクシーの運ちゃんたちに長く愛される24時間営業のラーメン屋さん。
「タロー軒」創業昭和53年。
以前は立ち食いカウンターのみだったのが、今ではテーブル席完備。

そして看板には「カレー」の文字も!!
そう、実はここ、ラーメン人気もさることながら、カレーライスが評判のお店でもあるんです。
ラーメンは単品630円のところ、半カレーをプラスしても830円。
つまりはカレーライス200円って計算だ。
そりゃ頼むしかないわな。
★ラーメン+半カレーセット ¥830カレーはステンレス皿に盛られた、「これぞカレーライス」です。

けれど、ラーメンスープの旨みが活きたねっとり濃厚な深みは家庭では出せない味。
いや、カレー専門店でも出すのは難しいだろうな。
これだからラーメン屋のカレーライスは面白いんです。
一方ラーメンはといえば・・・

澄んだ醤油スープ。
こちらも一見、昔ながらの「これぞラーメン」。
しかし油で力強く引き締まった醤油スープ、たっぷり肉厚なワカメに食べ応え充分なメンマ、
シンプルな薄味チャーシューと、意外なほど個性があるんですね。
ちょっと中毒性のある美味さです。

こうして、始発電車前にラーメン&カレーを食べながら、
「ああ、自分も東京の街の一部なんだなあ」と実感するわけですね。
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関連ランキング:ラーメン | 新高円寺駅、高円寺駅、東高円寺駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
ヨガ&カラリパヤットネットワークを通じて知り合った水野香織さんがなんと、
アーユルヴェーダをテーマにしたカレーのお店を開いたとのことでさっそくランチ訪問してまいりました。
「アユルダ Ayurda」宮益坂上交差点、
「ドトール」や
「ワンディッシュタイ」が入ったビルの4階、
かつて
「キャトルカフェ」が入っていた場所に2014年11月21日オープンです。
「キャトルカフェ」譲りのレトロシックな雰囲気。
宮益坂を見下ろす景観も素敵ですね。

さりげなく置かれた真空管アンプにもグッときます。
さて、こちらのお店が面白いのは、アーユルヴェーダに基づき、三つの体質に合わせたオールベジ料理が提供されること。

アーユルヴェーダにおいては、全ての人は「風」「火」「土」という三つの体質のうち一つもしくは二つに当てはまり、体質に合わせた食事をすることで体調が良くなるとされているんです。

VATA(風タイプ)・PITTA(火タイプ)・KAPHA(土タイプ)と、それぞれに内容、味付けが違うプレートたち。
ひとまずは、直感で選んでみましょうか。


オープンキッチンから香り立つスパイスの魅惑・・・たまらんですハイ。
間も無く料理がやってきました。
★KAPHA(土タイプ)ランチプレート ¥1290
・ダルスープ
・ケララ風キャベツとブロッコリーのピリ辛カレー
・ほうれん草の炒め物
・グリーンリーフサラダ
・パパドゥ
・トマトチャツネ
・バスマティライスちなみに3つのなかで土タイプの料理が一番辛味を出しているとのこと。

あ、カレーに用いられているブロッコリー、ロマネスコじゃないですか!

ガッツリ混ぜて手食させていただきます。
バスマティライスはふわっふわの炊き加減。
カレーは仄かに辛いものの、実にサラリと、胃に収まっていくさりげなさ。
トマトチャツネはビーツで色付けされ、ココナッツミルクでまろやかに仕上げた独特の味わいです。
土タイプのダルスープはレンズ豆ドロッと、ニンニクたっぷりの濃厚タイプ。

あまりに美味かったので、+¥100でおかわりしてみましたよ。
普段ガツンとしたカレーを好んで食べる私ですが、こちらのプレートは優しげながらはっきりと、身体に働きかけてくる美味さ。
特にこの日、ほぼ徹夜あけだった私には、白衣の天使のようなカレープレートなのでした。
食後、ランチタイムが終わるころから提供されはじめるデザートにちょうど遭遇。
★オリジナルマサラチャイ +¥180
★マフィン ¥700あぁ、これは見るからに美味いやつや!

マフィンは卵・砂糖不使用。アップルとカカオニブが練り込まれています。
モンブランの様なクリームもまた独特。
チャイは砂糖なし、グリーンカルダモンが良く香るスッキリ仕立てです。
アーユルヴェーダを謳うお店といえば得てして味は「ん?」な感じが多いのですが、ここは本当に美味い。
しかも効果てきめん、食後みるみる胃腸が元気になったのはきっと、気のせいではないのですよね。
夜はワインも飲めるとのことで、今後ますます重宝しそうなお店なのでした。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
最近、立川がちょっと元気です。
大阪の伝説のカレーを復活させた
「シギリヤ」や、鮮烈なスパイス使いが魅力の
「レインボウスパイス」など、魅力的なカレー屋さんが続々誕生。
そして・・・こちらのお店もその一つです。
「DS100%カレー」かな~り印象的な店名ですが、DSとはDouble Screenの略・・・ではなくて、Devenir Sourireというフランス語から。
「100%」「笑顔になる」「カレー」というような意味のようです。
カウンターのみの小さな店内。
若き店主が鍋をゆっくりかき混ぜています。
そう、ここは欧風カレー屋さん。
しかし「ボンディ系」のお店などと比べるとずいぶん価格抑えめで、とってもカジュアルな感じがしますね。

カレーは種類によって辛さが違っています。
欧風カレーの場合、初訪から辛さのマイベストバランスを見極めるのが難しいもの。
ならばと、一番辛いのと、一番辛くないのを頼んでみることにしました(笑)
それで完璧。
★牛すじカレー ¥950こちらが一番辛いの。
やはり関西出身としては、牛すじがあると頼んでしまいます。

柔らかく煮こまれた牛すじと、ごろんと贅沢なジャガイモ。
カレー自体は激辛というほどではなく、赤ワインを感じる品良き味わい。
なんか、じっくり誠実に作った良質な美味しさ、という感じです。
★カツカレー ¥1080こちらは辛さ控えめなの。
もうカレーの色からして違います。
フルーティーな甘みを強く感じるカレーで、単に辛さの違いだけではなく、仕込みからして変えている気がします。
で、特筆すべきはカツ。
衣のサクサク感と肉の味わいが最高!
得てしてトンカツの店でカツカレーが不味いのは、トンカツ自体が油っこくカレーに溶け込むからであって、
ここのカツは油っこさが全くなくサクッとしており、カレーとの親和性も抜群。
これは美味いぞ!
ちょっとすてきだな、と思ったのが、2013年11月にオープンしたこのお店、
春の消費税増税のタイミングで価格改定、なんと値下げしたんだとか。
「みなさん大変でしょうから」というそのスタンス、ハートフルで漢気あるなぁ。
みんなを100%笑顔にしたいという心意気を感じます。
こういうお店は、しっかり続いて欲しいですね。
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