2013年01月
待望の、原宿ミャンマー料理。「JADE GARDEN」(原宿/明治神宮前)
ってことで今回はなんと、ティーンの都、原宿に昨年できたミャンマー料理店のご紹介!
「JADE GARDEN」
なんとカレーの人気店「みのりんご」の階下、B1Fにできたんです。
JADEとは翡翠。
(高田馬場「JADE」とは無関係だそうです。)
実はミャンマーは翡翠の名産地で、このお店でも翡翠のアクセサリーを販売しています。
ミャンマーの天然翡翠がレイアウトされた水槽に泳ぐ錦鯉、ベタ、ゼブラダニオ・・・なかなか粋ですね。
この日はランチ訪問。
たとえ原宿でもミャンマー料理のリーズナブルさは変わりません。
★骨付き鳥もも肉カレー ¥750
「チェッターヒン」と注文したら、とっても喜んでくれましたよ。
で、こちらのチェッターヒン、他店のものとはちょっと違う。
じっくり煮込んで水分を飛ばした「シービャン」といわれるドライタイプの「ヒン」。
食べてみれば意外にまろやかで、他店の油たっぷりのミャンマーカレーと比べかなりヘルシーな印象。
ミャンマー料理といえど色々あるのですね。
面白いです。
★チェッパウンィエ
チェッ=鳥 パ=蒸し ウンィエ=スープ。
鶏を蒸して出た汁をベースにショウガ、ニンニク、レモングラスとスパイスで仕立てたマンダレイ地方の滋養スープ。
甘いような酸っぱいようなスパイシーなような、初めての味。
世界にはまだまだ、食べたことのない味があるものです。
★ミャンマーらっきょう
らっきょうと唐辛子の刺激的な出会い。
和食が好きだけど刺激も欲しいという方にはミャンマー料理、ホントお勧めです。
★ミャンマー赤味噌
ミャンマーで食べられている豆板醤(
!)をベースにこの店オリジナルに仕上げた赤味噌。
これがべらぼうに辛うまくカレーに合う合う。
かなり消費してしまいましたよ。
食後にはランチタイムサービスのこちら。
★ココナッツゼリー
練り込まれたバジルシードのプチプチ感が堪りません。
原宿の、ランチタイムというのに店内はミャンマー人多数。
ミャンマー人需要は高田馬場や大塚だけではないのですね!
アジアの巨人・中国がモラル潰滅し、今年にでも大暴動が起きるのではという体制維持の限界に達した今、日系企業の視線は発展著しい東南アジア。
特に民主化を経て急成長するミャンマーは日本人と文化やメンタリティも近く、最良のパートナーとなりうる可能性大。
米が好き、ふりかけが好き、演歌が好き・・・
実りある文化交流のためにミャンマー料理、盛り上げようではありませんか!
あ、そうそう、こちらのお店、facebookで予約すると15%OFFになるとのこと。
是非活用してみてくださいね。
↓一日一回。クリックはこちら



ジェイドガーデン (アジア・エスニック料理(その他) / 原宿駅、明治神宮前駅、北参道駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
広尾ならここ、知っとくといいよ。「ボンダイ カフェ(BONDI CAFE)」(広尾)
「ボンダイ カフェ(BONDI CAFE)」
朝の9時から夜中2時までやっているハワイアンスタイルのカフェです。
通りから一つ入ったところにある店内は広々。
ソファ席やオープン席も選べます。
そして一番重要なこと・・・
カレーがあります。
チキンといろいろ野菜のグリーンカレー ¥1000
ハワイアンらしくボウルでの提供。
五穀米か全粒粉パンかが選択可能です。
グリーンのグの字もない、完璧なるポタージュ色。
一見ストイックでマクロビチックな見た目ですが・・・
スプーンを入れると具材ゴロゴロ。
器が深いので見えなかったわけですね。
しかも「ほぉ。」と思ってしまうスパイシー仕立て。
雑穀米との相性もバッチリで、これはなかなか美味い!
辛さ控えめで物足りないグリーンカレーを出すお洒落カフェが多い中、これは嬉しいですね。
広尾という土地柄外国人のお客も多く、接客ももちろん丁寧。
それでいて、カフェ使い、ファミレス使い、カレー屋使いの出来るこのお店、
やはりとっても便利なのでした。
↓一日一回。クリックはこちら



ボンダイカフェ (カフェ / 広尾駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
創業110年。文士の愛したカレーライス。「日比谷 松本楼」(日比谷/霞ヶ関)

「日比谷松本楼」
創業1903年・・・ということは今年でちょうど110年になる超老舗。
1903年(明治36年)はちょうど日比谷公園が開園した年で、
その他ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功したり、
アメリカでフォード・モーターが設立されたり、
夏目漱石が英国留学から帰国したり、
小津安二郎や嵐寛寿郎、ヴィンセント・ミネリやボブ・ホープが誕生したりした年。
完全に歴史年表の上の世界ですね。

公園に射す陽の光も心地よい、優雅な空間です。
直球ならハイカラビーフカレーに行くところ、この日はなんだかカツの気分。
黒豚のカツカレー ¥1280
ひゃぁ、端正なカツ!美味そう!!
ライスの上にルゥをとろ~り。
あぁ、ニッポンのカレーの愉しみであることよ。
カツは肉質、衣ともに申し分なし。
ライスにもカレーにもベストマッチなサクサク加減と、脂の少ない肉。
優良カツカレーの見本といった感じです。
ちなみにこのお店でカレーを食べていたと言われる夏目漱石はなかなかのカレー好きだったらしく、
英国留学への途上立ち寄ったコロンボでスリランカカレーを食べたり、ロンドンでもインド料理を食べていたとのこと。
日本の洋食としてのライスカリーは英国由来の料理ですから、とりわけ漱石には親近感があったのかもしれません。
ブレンドコーヒー ¥420
特製カップでいただくカレー後の珈琲。
目の前には日比谷公園の陽光に揺れる木々のざわめき。
この風景は次の100年にも変わらずあってほしいものです。
↓一日一回。クリックはこちら



日比谷松本楼 (洋食 / 内幸町駅、日比谷駅、霞ケ関駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6
BARでいただくゲーン・パー。「ソンクラン jager meister」(用賀)
かつて鉄人シェフ・ピーポンさんが鍋を振っていた学芸大学のタイ料理店「ソンクラン」で修行した日本人が独立し、「タイ料理BAR」として新たに立ち上げたお店です。
いわゆるタイ料理店の客層だけでなく、BARに集う客層も集めています。
★ラムコリンズ ¥700
BARっぽくこんなのを頼んでみました。
お酒を飲みに来るだけでも充分使える感じです。
が、お通しがタイ風蒸し鶏というあたりはサスガ。
(ちなみにお通し料300円)
★ゲーン・パー ¥892
BARでゲーン・パーがいただけるなんて感無量ですね。
ライスが付いてこの値段はかなりのお得感でもあります。
鶏肉にバジル、インゲンにしめじ・・・ゲーン自体はオイル多めで深みを強調した味。
タイ人が作る唐辛子のストレートパンチのようなゲーン・パーと比べると変化球的仕上がりです。
適度な辛さで最後まで飲み干しましたよ。
屋台風で飲み食いできるタイ料理店や、タイカラ熱唱しながら飲み食いするタイパブは数あれど、
ムーディーなBARでいただくタイ料理、確かにあんまりないかもしれません。
面白い立ち位置のお店です。
用賀にいったらまた、ふらっと立ち寄っちゃいそうだなぁ。
↓一日一回。クリックはこちら



ソンクラン jager meister (タイ料理 / 用賀駅、桜新町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
ヨーロピアンな彼とマレーシアンな彼女の交差点。「バロッサ」(東池袋)

一見ここ、ワインを楽しむお店。

・・・実際ここ、いろんなワインが楽しめるお店。
「バロッサ(BAROSSA)」
真っ昼間からイタリア料理のお店でワインなんて・・・私にしてはちょっと珍しいんです。
実はここの奥様はマレーシア人。
この店は欧風料理店でありながら、
マレーシアカレーをベースにしたオリジナル・スープカレー「バロッサカレー」が人気なのです!

★ヘルシーカレー(ライス・ドリンクつき) ¥1000
牛タンと豆腐が入った「バロッサカレー」。
確かに見た目からしてマレーシア料理を彷彿とさせますね。

見てくださいこの立派な牛タン。
豆腐とオクラ、そしてシメジ・・・アッツアツスパイシーに煮込まれた具材がとっても美味しい!
ライスはおかわり可能なのですが、食が進む進む・・・これは染み渡るように辛旨なカレーですね。
こちらはチキンの「バロッサカレー」。
基本の仕立ては同じなのですが、こちらはトマトの酸味が効いていてすこし違った味わい。
それでもしっかりスパイシーで具材に味がシミシミなのに違いはありませんよ。
食後にはデザートの盛り合わせをいただきました。
ブラウニー・チーズケーキ・パンナコッタ。
都心とは思えない寛ぎのひととき。
スパイシーなカレーをここまで上品優雅にいただけるお店もなかなかないものです。
それでいてお値段リーズナブルで言うことなし。
大切な人と、スパイシーなデートの決め手に、是非どうぞ!
↓一日一回。クリックはこちら



バロッサ (洋食・欧風料理(その他) / 向原駅、東池袋駅、大塚駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
使えるスパイシー大箱。「パラダイスマカオ 恵比寿店」(恵比寿)
この場所はかつて「ちょもらんま」があった場所。
「ちょもらんま」も渋谷「パラダイスマカオ」も同じ「際コーポレーション」の経営ですからね。
店内はかなりゆったり異空間。
流石のバックボーン!
西洋と東洋のミックスでマカオらしさを出していた渋谷店に対し、こちら恵比寿店には中華料理&東南アジア各国の料理がラインナップ。
全く違うメニュー構成ですね。
★タイガービール ¥650
お馴染みシンガポールのビール。
★タイ風焼とり"ガイヤーン" ¥300
「ガイサテでは?」というツッコミはさておき、この価格で30cm串のボリュームが嬉しいですね。
★ひとくち焼き餃子6個 ¥390
こちらは鉄板メニュー(2つの意味で)。
「ちょもらんま」から店を引継いだだけあって、中華は餃子から北京ダックまで充実しています。
★ラオス名物目玉焼きのせスパイシーチャーハン ¥1080
ラオスとかイサーンとかいう言葉に弱い私。
激辛天国ラオスらしく、巨大な唐辛子が目を惹きます。
実際チャーハンとしてはかなり辛め。
周囲の肉は意外や意外、カリッカリに仕上がった極薄酢豚。
これは面白いですね~!
濃い味付けに定評のある際コーポレーションらしく、どの料理もメリハリのきいた仕上がり。
個人的には好きな方向性です。
接客も良好で、あまり印象の良くない渋谷店とは全く別物といった印象。
恵比寿を代表する大箱「ゼスト」がまさかの閉店を迎えた今、使い勝手のよい大箱として活躍すること間違いなしのお店ですね。
↓一日一回。クリックはこちら



パラダイスマカオ 恵比寿店 (アジア・エスニック料理(その他) / 恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
スパイスを、愉しみ尽くす。「スパイスレストラン ぶはら」(摂津本山)
大手スパイス会社の社長だった松山氏が独立し、神戸北野にスパイス料理店を開いたのがこの店の始まり。
震災後、摂津本山へと場所を移し、現在は息子さんがお店を継いでいます。
インドだけでなく、シルクロード全般のスパイス料理を楽しめる稀有なレストランとして名を馳せているお店ですが、
個人的にはまぁ色々ありまして・・・
●初訪問時
事前に「ランチ何時までに伺えばよいですか?」と電話し、
「14時です」と聞いていたので重いトランクを引きずりながら13:50にお店に到着。
ところが「もうお店は閉めました。」との言葉。
「事前に電話した者ですが」「東京から来たのですが」と伝えたのですが、「もう閉めました」とドアをバタリ・・・
●二回目
正直、お昼かなり腹が立ったのですが、やはり訪問しておきたいと思いなおし、4時間ほど時間を潰してディナーに再訪。
今度は開いています。
お店の扉を開けると、奥のテーブルで8名ほどのパーティーが行われている模様。
店主が厨房からテーブル席へと料理を運ぶ際、入り口ドアの前を通るので、「こんばんは」と声掛け。
しかし店主、私の50cmほど前を左から右へと素通り。
「あぁ、今忙しいんだな」とこちらもちょっと待ちます。
様子を見計らって「すみません・・・」と声をかけるものの店主は50cm手前を右から左、左から右へと素通り・・・
いや、このシカトっぷりは尋常ではないぞ・・・・と、正直食事する気が失せ、お店をあとにしたのでした・・・・
ということで、「いくら料理が美味しくても、これはアカンだろ・・・」と、一生訪問しない気でいたのですが・・・
やはり時間が経つと言ってみたくなるんですよね、評判の料理を食べとかにゃアカンぞ、と。
で、今度はしっかり予約しての訪問です。
ちなみにこのお店、「ぶはらハーブ園」という農園を所有しており、
そこで無農薬栽培したハーブを料理に使っているのだそう。
流石の本気ですね。
★サフラン酒 ソーダ割 ¥1050
ちょっと値は張りますが、このお酒は凄い。
サフランの香りが凄いんです。
流石、スパイスを極めたお店!!!
★チキンサモサ ¥630
普通のインド料理店のサモサとは違います。
中華の揚げ餃子のような皮のパリッと感に、チュニジアのプリックのような具の軟らかさ、
それでいてしっかりカルダモンなどのスパイスが効いているという・・・
これは食べておいて損の無い逸品ですね。
トマトチャトニとミントチャトニがついてきます。
★仔羊の串焼き ¥2320
これまた溜息が出るようなビジュアル。
トマトの大きさを見ればわかるように、かなりの大きさです。
中東あたりのイメージでしょうか。

見てください、この肉質。
まるで高級ステーキ。
肉にうるさい神戸のお客さん達もこれなら満足できるでしょう。
これは実に楽しいですね~!!!
羊の串焼きにいろいろかけて楽しみつくしましたよ。
もちろん、カレーもあります。
★若鶏のムルギーカリー ¥1350
ムルギー=若鶏では?というツッコミはさておき。
銅製の鍋での提供が旅情をそそって秀逸ですね。
ライスは「本物の」サフランライス。その香りが素晴らしいのは言うまでもなく。
食後にはチャイ。
どうです、この贅沢なシナモン使い。
まさにスパイスを愉しみつくすためのお店。
見目麗しく美味しい料理の数々は、その評判も納得な仕上がりでした。
一方接客はといえば・・・この日はとっても頑張ってくれていました。
スパイスに対する真剣さも感じました。
ただよくわかったのですが・・・ちょっとコミュニケーションが不器用なのですね。
以前あったようなことも、全く悪気はなかったのだと、この日強く感じました。
他の方の記事などを見ていても時折、その辺りのネガが書かれていたりするのですが、
先代が築いた名声に応えるべく、不器用ながらも必死で頑張っている二代目、
そのイッパイイッパイながらも懸命な姿を、温かく見守る姿勢がこちらには必要なのでしょう。
いずれにせよ、幾多のスパイス料理店がある神戸の中でも異彩を放つこのお店、
とても貴重な場所であることに間違いはなさそうです。
↓一日一回。クリックはこちら



ぶはら (アジア・エスニック料理(その他) / 摂津本山駅、岡本駅)
夜総合点★★★★☆ 4.1
カレーにふりかけ。ベランダに冷蔵庫。「シュエーオー」(高田馬場)

ミャンマー店の店名はカタカナ表記が安定しないという特徴がありますが(笑)、この店も然り。
店内表記は「シュエオー」「シュェーオー」・・・JOJOあたりで使われてそうな擬音っぽいですね。
ハラル食材店「ローズ ファミリーストア」と同じ
「ドムス・サニ・ヤナガワビル」(凄い名前!)の4階にお店はあります。

これなら初心者でも入りやすいですね。

ベランダには冷蔵庫・・・・あ、なるほど。
日本の寒い冬、わざわざ温かい部屋に冷蔵庫置くよりも、外に出しちゃったほうが効率いいですもんね。
これぞ真の省エネ、真のエコ。勉強になります。
ちなみによく見るとこの冷蔵庫、「25000円」という値札が付いておりました。
え?売り物??
★ミャンマーカレーセット ¥650
日替わりのカレーセット。
この日はビーフ(アメーダーヒン)とチキン(チェターヒン)が選べたのでビーフをセレクト。

こちらがミャンマー風ビーフカレーこと、アメーダーヒン。
インドのカレーに似ていつつも、スパイス使いがシンプルでさらりと食べられるのが特徴です。
でも実はミャンマー料理って油を多用するから、一概にヘルシーとは言い難いのですがね・・・
シンプルながら味わい深い、よく出来た一品でした。

お茶碗に盛られた、一見和風なご飯。
しかしよく見ればこれ、インディカ米です。
日本人からみて、どこか懐かしさを感じさせつつも、
しっかりとエスニックしているのがミャンマー料理の特徴。
ほんと、どこか非常に似ているんです。
日本人とミャンマー人のメンタリティって。
一緒にカラオケすればよ~くわかりますから。

そしてミャンマーのご飯のお供といえばこちら、ミャンマーふりかけ「バラチャウン」
いつ食べても圧倒的な美味さでご飯が進みます。
ちなみにこちらのお店はご飯おかわり自由なので、
腹ペコさんはこのふりかけでご飯バクバク行くのがよいでしょう。
★ビルマ風ココナッツジェリー
サービスのデザートが出てきたので名前を聞いたら「ビルマ風ココナッツジェリー」と。
看板やメニューブックには「ミャンマー」「ミャンマー風」などと表記しているものの、
会話の中ではふと「ビルマ」「ビルマ風」なんて表現が出てきたりするんです。
国家としての「ミャンマー」と、文化や魂としての「ビルマ」、その思いの違いが垣間見えますね。
そもそもこの高田馬場という街、実は「少数民族皆殺し」を掲げていたミャンマー軍事政権から逃れた難民たちを匿い、
民主化運動に力を尽くす活動家たちが集まる街でもあったわけで、
ミャンマーの民主化が進んだ今でも、そんないろんな思いが垣間見える瞬間があるわけです。
・・・それはさておき。
御馳走さまと立ち上がった私の前に立って、90°のお辞儀で感謝の意を示してくれた店員さん。
店員さん一人に、客一人。
こんな良い店、もっと、もっと流行ればいいのに。

夜は夜でアツそう。
今度行ってみようっと。
↓一日一回。クリックはこちら



シュエーオー (東南アジア料理 / 高田馬場駅、下落合駅、目白駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
伊豆の海×プロヴァンス×インド料理のおもてなし。「コート デ サラ」(根府川、真鶴)

無人の駅です。
suicaをチャージしようと思ったら、券売機にお札が詰まってカードも出てこなくなりました。
無人駅なのに、係員呼び出しボタン。
ボタンを押すと、応答したのは隣の真鶴駅の若い駅員さん。
「15分後の電車で向かいます」とのこと。
来るのは20分後かぁ・・・それまでカフェでも・・・というわけにもいかず、券売機の前で待ちぼうけ。
スローライフなんて言ったらカッコいいけど、要は不便、ってことなのです。
20分後やってきた若い駅員さん、ご苦労様です。
券売機の裏へと入ってなにやら悪戦苦闘の音。
どうやら倉庫の鍵が開かないらしい・・・
関係各所に電話をする声。
たった一人で頑張ってくれています。
スローライフなんて言ったらカッコいいけど、雇用縮小の波はこんなところにしわ寄せているのです。
なんとかかんとかカードを回収し、駅員さんにお礼。
「ありがとうございます。大変ですね。」「・・・ええ。」
と、こんな辺境の物語が展開した駅からさらに、さらにタクシーで10分近く。
(バスもあるのですが、土日は運休なのです)
海を見下ろす小高い場所に現れた黄色い建物。
(「コート デュ サラ」との表記も。)
南仏プロヴァンスに似たこの地にインド人シェフを招き、
プロヴァンス風のインド料理という、オリジナリティあふれた料理を提供してくれるお店です。
★カサゴと鯛のバナナリーフ焼き ¥2200
この日のカサゴが小ぶりだったので鯛と組み合わせてくれました。
テーブルに登場したときまず驚いたのは、物凄い「カレーの香り」。
オリーブオイルと一体化したスパイスたちが、なんとも言えず刺激的な香りを奏でるのですが、
とにかく皆がイメージする「カレーの香り」になっているんです。
これにはちょっとワクワク。
で、いただいてみるとこれがまさに「カレー風味」。
新鮮なカサゴ、鯛に加え、アサリ、ムール貝、イカ。
それら全てが香ばしいカレーの風味に彩られまさに至福。
これは絶対頼まないと損をする、ここだけの料理ですね!

★ハーブスパイスナン ¥320
このナンは実に美味い!
フワッとした食感、ネチョッとすることのない軽い歯ごたえ、とても気品のあるナンです。
そしてこれをバナナリーフのカレーオイルにつけていただいたのですが・・・まぁなんともオススメですよ!
タンドリーチキン、タンドリープローン(海老)に加えて、タンドリーイシモチとタンドリーカマスを盛り合わせ。
なんて贅沢な地産地消インド料理!!

調味料セットにも気品がありますね。

★三色カリー ¥1680
左から
・すり身魚のスープカリー
・ポーク挽き肉と揚げなすのカリー
・海老とオレンジのカリー
いやぁ、素晴らしいですね。
カレー自体は誰もが安心していただける北インド仕立て。
しかしオレンジやすり身魚などの食材を活用するあたり、地域のオリジナリティを感じさせます。
しかもスープカリーはフランスのブイヤベースをアレンジしたもので、まさにプロヴァンス風インド料理!
そんなカレーに合わせたのはこちら。

★カボチャのサブジのナン ¥420
チャパティかというくらい薄焼きのナン生地にマッシュされスパイスを加えたカボチャがたっぷり入っています。
上品な味で、カレーとぶつかることもなくとっても美味しかったですよ。
他にもアップルナン、ブルーベリーナン、チョコナン、あずきナン、コーンナン、などナンのバリエーションは豊富。
ベースがとっても美味しいから、どれ食べても美味しいんだろうなぁ・・・
聞けばこちらの料理、まずは日本人オーナーがプロヴァンスをイメージし、
「インド料理でこんなのできる?」とインド人シェフにお題を与えたところから、試作と試食を重ね、
ほかのどこにもない独自の料理へと仕上げていったものなのだそう。

★デザート盛り合わせ
お店に来るまでの四苦八苦を話したら、サービスでいただいちゃいました。
このお店、料理ももちろん一流なのですが、おもてなしも超一流なんです。
オーダー時の親切なアドバイスから、食材選びの柔軟性、全ての接客において、
「ここでの時間を存分に楽しんで、満足していただこう」という気持ちがたっぷり詰まっていて、
本当に嬉しくなってしまいます。
それは日本人のオーナー夫妻だけでなく、インド人のシェフたちも同様で、微塵のいい加減さも無く、
まさに南仏プロヴァンスの一流ホテルでお食事をしているような気分に浸れます。
それでいて食材は土地のもの、アレンジはスパイシーなインド料理なのですから、もう言うことないですね。
優雅なインド料理の締めはやはりチャイ。
そして見てください、この完璧な泡。
溢れかえるギリギリ手前、一滴もこぼすことなくスッとテーブルに。
これぞおもてなしの職人芸!!!
訪問するまではなかなか苦労の長旅ではありましたが、
そんな旅の疲れを癒して余りある、美味しい料理と素敵なおもてなし。
ここでしか味わえない、ここでしか楽しめない、特別な体験。
それは飲食店が目指す一つの理想形なのではないでしょうか。
帰りはオーナー自ら、自家用車で根府川駅まで送っていただき恐縮。
池袋と横浜に姉妹店「GARA」があり、そちらでもオリジナリティあふれた料理がいただけるのですが、
やはりこの「コート デ サラ」、この地にこのお店があること自体が重要なのだと、非常に強く感じたのでした。
素敵なお店です。
皆様も是非、カレーだけでなく新鮮な魚介料理を召し上がってくださいませ。
↓一日一回。クリックはこちら



コート・デ・サラ (インド料理 / 根府川駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3
韃靼そばをカレーに漬けて。「つけ蕎麦 たったん」(渋谷)

以前ここにあった「冨士そば」と同経営・・・というか「冨士そば」の新業態店だそうです。
右に「ターリー屋」、左に「ミニヨン」という激戦の地において、私がこのお店に入った理由は二つ。
一つには24時間営業であること。
そしてもう一つは、カレーつけそばがメニューにあるということ。
うどんやラーメンならたまにありますが、韃靼蕎麦をカレーに漬けていただくのは珍しいですからね。

大衆食堂的な「冨士そば」と比べると随分わびさびた空間。
しかし、ハイテク食券機でオーダーするあたり、「冨士そば」の影がチラホラ。
グラスビール ¥300
それなりの量でこの価格、嬉しい。
カレーつけそば(300g) ¥650
おぉ、ほとんど見た目、バターチキンカレーですね。
価格も「冨士そば」と比べれば高級ですが、「古奈屋」あたりと比べたら激安。
こちらが韃靼そば。
韃靼そば粉には、血液をサラサラにするルチンが通常のそば粉の100倍も含まれているそうで、
一体どこまでサラサラのサラサーティーになればよいのだろう、という程血がサラサラになること請け合い。
思ったよりもスパイシーで、ボリュームある鶏肉が入っているあたりもプラスポイント。
「冨士そば」、結構やるじゃん。
そば的な評価はよく分かりませんが、カレー的な評価で言えば、結構アリ。
真夜中の並木橋、ラーメンにあきたら韃靼カレーつけそば。良いんじゃないでしょうか。
朝は「朝カレーセット」なんかも用意されるようで、キレンジャーたちには嬉しい限りですね。
↓一日一回。クリックはこちら



たったん 渋谷並木橋本店 (そば(蕎麦) / 渋谷駅、代官山駅、恵比寿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
複合アジアでナマステクラップ!「アジアンダイニング ルンビニ新松戸本店」(新松戸)
ここはインド、ネパール、バングラデシュ、タイ、フィリピンと各国のレストランが居並ぶエスニック地帯でもあります。
「アジアンダイニング ルンビニ新松戸本店」
ネットを駆使したプロモーションに力を入れており印象的なお店です。
柏の支店には訪問したことがありますが、本店は初めて。
松戸近辺には珍しい、通し営業の南アジア店です。
ウッドベースの豪奢な店内は柏のお店と同様。

タイ王国の国王肖像が共存するさまはまさに複合アジア。
そう、このお店、インド・ネパール料理だけでなく、タイやベトナムの料理も提供する複合アジア店なのです。
実に器用なネパール人シェフのみがなせる技ですね。
ハーフ&ハーフランチ ¥850
でかいです。
全体がデカイので写真だとわかりづらいですが、デカイです。
丸ナンの存在感が凄く、「ブロブ 宇宙からの不明物体」を想起させますね。
二種のカレーは、本日のチキンカレー(カシミールチキン)と、ダールカレーを選択。
ダールカレーの中にダルのほか、ミックスベジタブルが入っていたのが印象的。
カシミールの鶏肉はもうちょいな肉質でしたけれども。
そして、ブロブな丸ナン。
もっちり系で、ギーたっぷりのコッテリ系ですが、これがなかなか良かった。
とっても変な言い方ですが、チーズ抜きのチーズクルチャを食べているような気分です。
ライスはタイのジャスミンライスをイエローライスに仕上げたもの。
やはり食べてわかるものです。
食後にはホットチャイ。
850円でかなりお腹満タンです。
目論見ではタイのデザート3種盛りセット(ココナッツプディング・ういろう・ドリアンアイス!?)を頼むつもりだったのですが、ちょっと無理無理無理!!!
ナマステクラップ、ミトチャでサワディカ~!!!
↓一日一回。クリックはこちら



ルンビニ 新松戸本店 (インド料理 / 幸谷駅、新松戸駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
チャンカレ東京へ行く。「カレーのチャンピオン 麹町店」(四ッ谷/麹町)
金沢カレーの老舗「ターバン」がニ系統に別れた、そのうちの一方です。
かつて「タナカ」という洋食店でカツカレーを提供していた田中吉和さんが、銀行マン出身の岡田隆さんと共に「ターバン」を設立したのが1971年。
岡田さんが社長、田中さんは取締役という立場でのスタートだったのですが、
1973年に田中さんは「ターバン」取締役を辞任、その後金沢市の隣、野々市市の金沢工大前に「ターバン工大前店」をオープンします。
「ターバン」を離脱した後に「ターバン」を名乗っての再スタートですから・・・そりぁあ元祖「ターバン」とは揉めたわけですよね。
「タナカのターバン」とも呼ばれたこのもう一つの「ターバン」、味が悪けりゃそこまでで終わっていたのですが、これが美味かったから、始末が悪い(笑)
かくいう私も当時「ターバン」といえば「工大店」派だったりして・・・結構お世話になりました。
その後、(必然といえば必然ですが)登録商標問題が表面化し、「タナカのターバン」は「カレーのチャンピオン」へと改名。
一方で本家「ターバン」は経営破綻により、片町の本店のみの営業へと縮小。
さらにその頃「ターバン」と正式な師弟関係となる「ゴーゴーカレー」が誕生、東京などで「金沢カレー」の名称が定着しはじめることになり、
「カレーのチャンピオン」もその流れに乗って首都圏へと進出を始めたのです・・・・
とまぁ、前置きが長くなりましたが、2013年1月現在、東京に「チャンカレ」は2店舗。(いずれもフランチャイズ)
「九段三番町店」とこの「麹町店」です。
(その他、ルーの卸により「チャンカレ」を提供する店舗はいくつか。アキバの「キュアメイドカフェ」や、江古田のバー「いんぎら」など。)
「麹町店」は上智大学のすぐ前。あの「工大前店」を髣髴とさせるロケーションですね。
メニューは以下の通り。基本は同じでトッピング違いというわけです。
Lカツカレー ¥750
ウインナートッピング ¥200
「ゴーゴーカレー」などの黒いカレーソースと比べると、比較的茶色でカレーカレーしたルゥ。
牛のあばら肉を使用したこってり濃厚な味が「チャンカレ」の持ち味。
ちょっと粒子感があるあたりも個人的には結構好きなポイントです。
脂身の少ない三元豚を使用したカツは流石の美味さ。
金沢カレーではカツにソースが予めかかっているのが普通。
チャンカレでも基本はそうなのですが、この麹町店は例外的に卓上ソースを客が自由にかけるという方式。
それも個人的には嬉しいポイント。
せっかくなら最初はソースかけずにいただきたいですから。
IFFA(国際食肉産業専門見本市。ISSAじゃないよ。)で9品受賞の「職人の技と経験」から生まれたウインナー・・・だそう。
まぁ確かに美味しいです。
このカツとソーセージの組み合わせが個人的にはベスト。
なんだかんだで、「工大前店」と変わらぬ美味しさです。
お店ではテイクアウト用のルゥも販売、ネットではレトルトが販売と、自宅でも手軽に楽しめる「チャンカレ」。
お店へ行けない方は是非、楽しんでみてくださいませ。
↓一日一回。クリックはこちら



カレーのチャンピオン 麹町店 (カレー / 四ツ谷駅、麹町駅、半蔵門駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.3
日本一のナンのお店で・・・「ガネーシャ・ガル西荻窪店」(西荻窪)
ソルティードッグ ガネーシャ風 ¥504
インドの塩を使用したソルティードッグ。
多分岩塩でしょう、ほんのり硫黄の香りがしてエキゾチック。
さて、巷の情報では、ここのオススメはナン。
・・・というのも前述の山本益博氏が「ここのナンは日本一!」と言ったものですからして。
しかしそう言われちゃうと誰も彼もナンナンナンナンした情報ばかりになっちゃうわけでして。
ここはひとつ・・・
マトンビンダルー ¥714
ポテト、玉ねぎ、ピーマンと羊肉を炒めた、完全ドライタイプのビンダルー。
どことなくネパール料理に見えるのは目の錯覚でしょう。
ビンダルーってのはもともと、ポルトガル領だったゴア発祥の料理で、
ポルトガル語の「Vinho d'alhos」=「ワインビネガー+ガーリック」が語源といわれている通り、
ビネガーの酸っぱさが大きな特徴ではあるのですが・・・
何故かネパール人はビネガーあまり使わないんですよね。謎です。
でね、結構辛いです。意外なほど。
ジーラライス ¥420
おなじみ(?)クミン炒めライス。
どことなく洋食チキンライスに見えるのは目の錯覚でしょう。
食べてみるとしっかり、オイルで炒められたクミンの風味。
ちゃ~んとジーラライスです。
この価格は結構お値打ちかと思いますよ。
しかし、日本一のナンのお店で米食するのは気分いいなぁ・・・!!

クルフィ ¥504
ネパ系インド料理のお店では、「これクルフィじゃなくてただのアイスクリームやん」と、
突っ込みたくなる場合も少なくはないのですが、こちらはちゃ~んと、インドスタイルのクルフィです。
サフラン、カルダモン、ピスタチオがしっかり使われており、悪くない感じ。
食べログ界隈では評判が決してよくないこのお店ですが、
なかなかどうして、しっかりとした料理を出してくれます。
「ちゃんとインド料理の心得がある」シェフの料理という感じで、好感が持てます。
良いんじゃないのかな。
ちなみに御茶ノ水、立川、武蔵小金井、柏にも姉妹店がありますよ。
↓一日一回。クリックはこちら



ガネーシャ・ガル 西荻窪店 (インド料理 / 西荻窪駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7
ジャムとマサラと奇妙な螺旋。「サヒファー・ケバブ・ビリヤニ」(六本木)
この辺りは案外インド料理の密集地帯なのですが、「サルマ」の姉妹店なら、品質は折り紙つき。

テーブルにも白い折り紙・・・ではなくナプキンが。
まるでフレンチレストランです。
メニューを開けば、かなりワクワク。
焼き物やビリヤニはもちろんのこと、カレーやドリンクの種類もなかなか凄い!!
まずはギロッポンらしく、カクテルから注文してみましょう。
ラム・スワイジル ¥600
・・・え?あぁ、今日は無いんですね。じゃあ・・・
ブラック・ルシアン ¥600
・・・あらあら、これも切れてますか。じゃあ・・・
★スプリッツァー ¥600
やっとギロッポンらしく決まりました。
やっぱり他の人があんまり頼まないようなお酒を注文する私が悪いですよね(笑)
まぁ、ユーゴスラビア映画ファンなら、このお酒は3人で飲みたいところですが。
カレーは、まさにインド現地のホテル(レストラン)といった感じのラインナップ。
日本のお店とは思えないような、珍しいメニューもたくさん。
ちょっと、変わったところを攻めてみましょうか・・・・
カレラキーマ ¥1400
・・・え?あぁ、今日は無いんですね。じゃあ・・・
クラブラージャバーブ ¥1550
・・・あらら?これも切らしてる???それじゃぁ・・・
★ムルグマッカランパラック ¥1450
やっとオーダー成功しました(笑)
これ、バターチキンにほうれん草入れたようなカレーなんですが、
ニンニクとショウガのパンチが半端じゃなく凄い!
美味い!!レベル高い!!!
タンドリーチキンもたっぷり入って、かなりの満足感です。
こういうこってり系にあわせるのは、あえて普通のナンじゃなくて・・・
マドラスパロータ ¥650
・・・え?ええ?たまたま今日は切らしてる??
もう、このあたりになったらもう、シチュエーションコメディのようなおかしさが漂ってきてます。
定番メニューを薦められても決して乗らず、重箱の隅のような珍メニューしか頼もうとしない私。
しかも、そのことごとくがたまたま切らしているという、奇妙なめぐり合わせ。
想像するに、頑張っていろんなメニューを揃えてみたはいいが、
結局やってくる日本人客のほとんどはバターチキンとナンとタンドリーチキンばっかり頼むもんだから、
のこっちゃう材料は仕入れておきにくくなってるんでしょう・・・ええ、わかります。
せいぜい、店名になってる「ビリヤニ」を興味本位で頼んでみる客がどれくらいいるか・・・
ってことで、パロタのかわりに注文したのがこれ。
★カンダリナン ¥650
ぎょえ~っ!!なんだこのビジュアル!!!
ナッツやレーズンの入った、いわゆるカブリナンに、さらにごってりジャムトッピング!
これまた重いのキタ~ッ!って感じ(笑)
ちなみにカブリナン=カブールのナンだとすると、カンダリナン=カンダハルのナンですから、
つまりはいずれも中東アフガン由来のナンということなのでしょう。
それにしても・・・ズッシリとはこの一品のためにあるような言葉。
しかもバターチキンライクなカレーと併せちゃうなんて、ほんとスカイドン級の重さですよ。
とまぁ、オーダーの奇妙な螺旋に誘われ、実に奇妙な組み合わせとなってしまったものの、
カレーのレベルとしてはかなりのモノ。
店員さんは、オーダーの経緯に恐縮モードではあったのですが・・・いいんです。
なんだか面白い体験できましたから。
今度、変わったもの狙うときには、事前に電話で聞いておきましょう。
それと最後に・・・もともとの価格設定は結構高めなのですが、
食べログあたりからクーポン拾えば12%オフになるので、是非利用してみてくださいね!
↓一日一回。クリックはこちら



サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ (インド料理 / 六本木駅、乃木坂駅、六本木一丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
ケープマレーカレーの衝撃。「DIPROMATIC BAR&RESTAURANT」~南ア特集11
⇒目次はこちら。
南アフリカ・ケープタウン。
古くから東西貿易の要衝となった港町らしく、街にはインド料理店があったり(Tajグループが進出していました)、
エチオピア料理の店があったり、はたまた寿司屋ではタイカレーが出てきたりと、スパイス料理文化もかなり国際的。
しかし・・・
せっかく南アフリカに来たのだから、南アフリカ独自のカレーをもっと食べたい!
正直、日本では南アフリカのカレーに関する情報などほぼゼロ。
ぶっつけで南アフリカへきたわけですが、ここまででいただいた現地特有のカレーといえば、
超絶シーフードレストラン「Muisbosskerm」でいただいたtripe curry くらいかな?
(しかしアレは美味かった!)
というわけで、ケープタウン現地民への聞き込み開始!
しかし一体、どこでいただけるのか???
とりあえず、繁華街Long Streetへ。
観光ガイドにも載っている、比較的有名なアフリカンレストランへと行ってみました。

「THE AFRICA CAFE」
ベタな名前です・・・しかも休業しとるし・・・
しかし、不思議なことにあんまりガッカリはしなかった。
よく考えたら、ガイドに載ってるような店に行っても、新しい発見はそれほど無いでしょう。
「もっと、誰も行ったことのないディープな店へいけ!」
カレーの神様がそう囁いている気がしました。
実際、カレーの神様というのはいるもので、
Long streetでズールー族の民族雑貨を買いあさっていた時、目の前に現れたお店がここ。
これがなんとまぁ、現地のカレーを出すレストランだったわけですよ!!
メニューを見るだけでワクワクしますね~
見たことのない銘柄の生ビールがあったので注文してみました。
STELLENBRAU
オランダかどこかのビールかと思ったのですが、
実はケープタウン郊外にあるステレンボッシュ STELLENBOSCHの地ビール。
香ばしいエールタイプで実に美味い!!
これは絶対日本では味わえない楽しみですね。
さて、料理に進みましょう。
スターターメニューにある、「うんぽここ」という名前のサラダが気になるぞ!!
私「うんぽここひとつ!」(もちろん英語で)
店員さん「うんぽここ30分ほど時間かかる!」(もちろん英語で)
・・・それではスターターにならないので断念。
メインのカレーをいきなり注文しちゃいましょう!!!
・・・待つこと5分。一皿目が登場。
あぁ、なるほど!
しかしこれ一皿で満腹になるほどの量だなぁ・・・
・・・さらに待つこと5分。二皿目が登場。
・・・ん?これはカレーじゃないよね??
店員さん「SALAD サービスね。」(もちろん英語で)
あぁ、うんぽここじゃないのね。
・・・さらに待つこと10分。
店員さん「ドリンク、追加は?」(もちろん英語で)
いやいや、それより早くカレー作ってくれい(笑)
・・・さらに待つこと15分。つまり注文から35分。
(だったら、うんぽここも注文できたね。)
ついに待望のカレーが登場!!!!
・・・・!!!
なんだこのビジュアルはっ!!!
これは初めて見るタイプのカレー!!!
南アフリカに来てよかった!!!
カレーの横に見える白い物体はPap(パップ)といってトウモロコシから作った主食。
見た目はまるでインドのイドゥリそのものですが、食感は意外にモチモチ。
ふわっとしたお餅のようでそのままでも充分美味しいですよ。
そしてカレーは煮込みに煮込まれ水分がかなり飛んだ濃厚な味わい。
骨付きチキンに野菜がゴロゴロ。
かなり、美味しいです。
聞けばこのカレー、現地では「マレーカレー」と呼ばれる料理で、
欧米人がマレーシアからひっ連れてきたムスリムのシェフに作らせていたカレーが元なのだそう。
18世紀にはマレーシアも、このケープタウンも、どちらもオランダ領でしたからね。
こうしてこの地に根付いたスパイス料理を「ケープマレー料理」と呼び、
カルダモンやクローブ、シナモン、ターメリック、アニスシードなどをよく用いるのが特徴なのだとか。
なるほど・・・南アジアからマレーシアに渡ったムスリムの料理が、
今度はアフリカの最南端にわたって独自の進化を遂げていたとは・・・旅先で飛び込んだ小さなお店で大変な勉強をしてしまいました。

Lamb Curry
70ランド(約700円)
こちらは同じくPapとあわせていただくラム肉のカレー。
見た目も味わいも先ほどのチキンカレーと似てはいるのですが・・・
こちらは「マレーカレー」とは呼ばないのだとか。
あくまでもチキンを用いたときだけ「マレーカレー」だそうで・・・難しいですね。

濃厚なグレービーにラム肉の旨み、そしてたっぷりのスパイス使い。
まさに日本では食べることのできない絶品カレー!!!
今記事を書いていても、思い出してまた食べたくなってしまいます・・・・
ちなみにカレーリーフのように見える葉っぱはなんと、キャッサバの葉!!
マレー発祥でありながらも、しっかりアフリカしてるあたり、ビリビリ痺れちゃいます。
ガイドブックにも無く、事前情報も無く、ただ直感で入っただけのこのお店でしたが、
これぞまさに、大当たり。
カレーマニアなら、ここのカレーを食べるためだけに24時間かけて南アフリカに来ても損は無いでしょう。
ただ・・・この国の調理はどこもスローですから、時間の余裕だけはたっぷりと、ね。
★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
⇒目次はこちら。
↓一日一回。クリックはこちら



関連ランキング:カレー(その他) | ケープタウン