今、ミャンマー料理がアツい!
ってことで今回はなんと、ティーンの都、原宿に昨年できたミャンマー料理店のご紹介!
「JADE GARDEN」なんとカレーの人気店「みのりんご」の階下、B1Fにできたんです。
JADEとは翡翠。
(高田馬場「JADE」とは無関係だそうです。)
実はミャンマーは翡翠の名産地で、このお店でも翡翠のアクセサリーを販売しています。
ミャンマーの天然翡翠がレイアウトされた水槽に泳ぐ錦鯉、ベタ、ゼブラダニオ・・・なかなか粋ですね。
この日はランチ訪問。
たとえ原宿でもミャンマー料理のリーズナブルさは変わりません。
★骨付き鳥もも肉カレー ¥750「チェッターヒン」と注文したら、とっても喜んでくれましたよ。
で、こちらのチェッターヒン、他店のものとはちょっと違う。
じっくり煮込んで水分を飛ばした「シービャン」といわれるドライタイプの「ヒン」。
食べてみれば意外にまろやかで、他店の油たっぷりのミャンマーカレーと比べかなりヘルシーな印象。
ミャンマー料理といえど色々あるのですね。
面白いです。
★チェッパウンィエチェッ=鳥 パ=蒸し ウンィエ=スープ。
鶏を蒸して出た汁をベースにショウガ、ニンニク、レモングラスとスパイスで仕立てたマンダレイ地方の滋養スープ。
甘いような酸っぱいようなスパイシーなような、初めての味。
世界にはまだまだ、食べたことのない味があるものです。
★ミャンマーらっきょうらっきょうと唐辛子の刺激的な出会い。
和食が好きだけど刺激も欲しいという方にはミャンマー料理、ホントお勧めです。
★ミャンマー赤味噌ミャンマーで食べられている豆板醤(
!)をベースにこの店オリジナルに仕上げた赤味噌。
これがべらぼうに辛うまくカレーに合う合う。
かなり消費してしまいましたよ。
食後にはランチタイムサービスのこちら。
★ココナッツゼリー練り込まれたバジルシードのプチプチ感が堪りません。
原宿の、ランチタイムというのに店内はミャンマー人多数。
ミャンマー人需要は高田馬場や大塚だけではないのですね!
アジアの巨人・中国がモラル潰滅し、今年にでも大暴動が起きるのではという体制維持の限界に達した今、日系企業の視線は発展著しい東南アジア。
特に民主化を経て急成長するミャンマーは日本人と文化やメンタリティも近く、最良のパートナーとなりうる可能性大。
米が好き、ふりかけが好き、演歌が好き・・・
実りある文化交流のためにミャンマー料理、盛り上げようではありませんか!
あ、そうそう、こちらのお店、
facebookで予約すると15%OFFになるとのこと。
是非活用してみてくださいね。
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ジェイドガーデン (アジア・エスニック料理(その他) / 原宿駅、明治神宮前駅、北参道駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
おそらく広尾一便利で使いやすいカフェでしょう。
「ボンダイ カフェ(BONDI CAFE)」朝の9時から夜中2時までやっているハワイアンスタイルのカフェです。
通りから一つ入ったところにある店内は広々。
ソファ席やオープン席も選べます。
そして一番重要なこと・・・
カレーがあります。
チキンといろいろ野菜のグリーンカレー ¥1000ハワイアンらしくボウルでの提供。
五穀米か全粒粉パンかが選択可能です。
グリーンのグの字もない、完璧なるポタージュ色。
一見ストイックでマクロビチックな見た目ですが・・・
スプーンを入れると具材ゴロゴロ。
器が深いので見えなかったわけですね。
しかも「ほぉ。」と思ってしまうスパイシー仕立て。
雑穀米との相性もバッチリで、これはなかなか美味い!
辛さ控えめで物足りないグリーンカレーを出すお洒落カフェが多い中、これは嬉しいですね。
広尾という土地柄外国人のお客も多く、接客ももちろん丁寧。
それでいて、カフェ使い、ファミレス使い、カレー屋使いの出来るこのお店、
やはりとっても便利なのでした。
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ボンダイカフェ (カフェ / 広尾駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
日比谷公園ど真ん中。
「日比谷松本楼」創業1903年・・・ということは今年でちょうど110年になる超老舗。
1903年(明治36年)はちょうど日比谷公園が開園した年で、
その他ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功したり、
アメリカでフォード・モーターが設立されたり、
夏目漱石が英国留学から帰国したり、
小津安二郎や嵐寛寿郎、ヴィンセント・ミネリやボブ・ホープが誕生したりした年。
完全に歴史年表の上の世界ですね。

当時の雰囲気を残す、モダンでハイカラな店内。

公園に射す陽の光も心地よい、優雅な空間です。

かつて、夏目漱石や高村光太郎などの文人たちが集い、憩ったこの場所で、
彼らに倣い「カレーを食べてコーヒーを飲む」ひとときを過ごしてみようではありませんか。

カレーは
ハイカラビーフカレー ¥850
黒豚のカツカレー ¥1280
シーフードカレー ¥1280
季節の野菜カレー ¥1280の他、
ひとくちカレー ¥380をラインナップ。
直球ならハイカラビーフカレーに行くところ、この日はなんだかカツの気分。
黒豚のカツカレー ¥1280ひゃぁ、端正なカツ!美味そう!!
ライスの上にルゥをとろ~り。
あぁ、ニッポンのカレーの愉しみであることよ。
カツは肉質、衣ともに申し分なし。
ライスにもカレーにもベストマッチなサクサク加減と、脂の少ない肉。
優良カツカレーの見本といった感じです。
ちなみにこのお店でカレーを食べていたと言われる夏目漱石はなかなかのカレー好きだったらしく、
英国留学への途上立ち寄ったコロンボでスリランカカレーを食べたり、ロンドンでもインド料理を食べていたとのこと。
日本の洋食としてのライスカリーは英国由来の料理ですから、とりわけ漱石には親近感があったのかもしれません。
ブレンドコーヒー ¥420特製カップでいただくカレー後の珈琲。
目の前には日比谷公園の陽光に揺れる木々のざわめき。
この風景は次の100年にも変わらずあってほしいものです。
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日比谷松本楼 (洋食 / 内幸町駅、日比谷駅、霞ケ関駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6

用賀
「ソンクラン」かつて鉄人シェフ・ピーポンさんが鍋を振っていた学芸大学のタイ料理店「ソンクラン」で修行した日本人が独立し、「タイ料理BAR」として新たに立ち上げたお店です。

店名は出自と同じ「ソンクラン」。
しかし一歩店内へ入ると・・・

あれ?入り口間違えたかな?っていうくらい、ムーディーなBAR空間。
いわゆるタイ料理店の客層だけでなく、BARに集う客層も集めています。

学芸大学「ソンクラン」のコテコテタイランドノリとは540°ほど違う方向性ですね。
★ラムコリンズ ¥700BARっぽくこんなのを頼んでみました。
お酒を飲みに来るだけでも充分使える感じです。
が、お通しがタイ風蒸し鶏というあたりはサスガ。
(ちなみにお通し料300円)
★ゲーン・パー ¥892BARでゲーン・パーがいただけるなんて感無量ですね。
ライスが付いてこの値段はかなりのお得感でもあります。
鶏肉にバジル、インゲンにしめじ・・・ゲーン自体はオイル多めで深みを強調した味。
タイ人が作る唐辛子のストレートパンチのようなゲーン・パーと比べると変化球的仕上がりです。
適度な辛さで最後まで飲み干しましたよ。
屋台風で飲み食いできるタイ料理店や、タイカラ熱唱しながら飲み食いするタイパブは数あれど、
ムーディーなBARでいただくタイ料理、確かにあんまりないかもしれません。
面白い立ち位置のお店です。
用賀にいったらまた、ふらっと立ち寄っちゃいそうだなぁ。
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ソンクラン jager meister (タイ料理 / 用賀駅、桜新町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
池袋のはずれ。

一見ここ、イタリア料理店。
・・・実際ここ、イタリア料理も楽しめるお店。

一見ここ、ワインを楽しむお店。

・・・実際ここ、いろんなワインが楽しめるお店。
「バロッサ(BAROSSA)」真っ昼間からイタリア料理のお店でワインなんて・・・私にしてはちょっと珍しいんです。

でも、でもこれには訳がありまして・・・
実はここの奥様はマレーシア人。
この店は欧風料理店でありながら、
マレーシアカレーをベースにしたオリジナル・スープカレー
「バロッサカレー」が人気なのです!
★ヘルシーカレー(ライス・ドリンクつき) ¥1000牛タンと豆腐が入った「バロッサカレー」。
確かに見た目からしてマレーシア料理を彷彿とさせますね。

見てくださいこの立派な牛タン。
豆腐とオクラ、そしてシメジ・・・アッツアツスパイシーに煮込まれた具材がとっても美味しい!
ライスはおかわり可能なのですが、食が進む進む・・・これは染み渡るように辛旨なカレーですね。
★チキンカレー(ライス・ドリンクつき) ¥1000こちらはチキンの「バロッサカレー」。
基本の仕立ては同じなのですが、こちらはトマトの酸味が効いていてすこし違った味わい。
それでもしっかりスパイシーで具材に味がシミシミなのに違いはありませんよ。
食後にはデザートの盛り合わせをいただきました。
ブラウニー・チーズケーキ・パンナコッタ。
都心とは思えない寛ぎのひととき。
スパイシーなカレーをここまで上品優雅にいただけるお店もなかなかないものです。
それでいてお値段リーズナブルで言うことなし。
大切な人と、スパイシーなデートの決め手に、是非どうぞ!
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バロッサ (洋食・欧風料理(その他) / 向原駅、東池袋駅、大塚駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
あら?こんなところに
「パラダイスマカオ」この場所はかつて
「ちょもらんま」があった場所。
「ちょもらんま」も渋谷
「パラダイスマカオ」も同じ
「際コーポレーション」の経営ですからね。
店内はかなりゆったり異空間。
流石のバックボーン!
西洋と東洋のミックスでマカオらしさを出していた渋谷店に対し、こちら恵比寿店には中華料理&東南アジア各国の料理がラインナップ。
全く違うメニュー構成ですね。
★タイガービール ¥650お馴染みシンガポールのビール。
★タイ風焼とり"ガイヤーン" ¥300「ガイサテでは?」というツッコミはさておき、この価格で30cm串のボリュームが嬉しいですね。
★ひとくち焼き餃子6個 ¥390こちらは鉄板メニュー(2つの意味で)。
「ちょもらんま」から店を引継いだだけあって、中華は餃子から北京ダックまで充実しています。
★ラオス名物目玉焼きのせスパイシーチャーハン ¥1080ラオスとかイサーンとかいう言葉に弱い私。
激辛天国ラオスらしく、巨大な唐辛子が目を惹きます。
実際チャーハンとしてはかなり辛め。
周囲の肉は意外や意外、カリッカリに仕上がった極薄酢豚。
これは面白いですね~!
濃い味付けに定評のある際コーポレーションらしく、どの料理もメリハリのきいた仕上がり。
個人的には好きな方向性です。
接客も良好で、あまり印象の良くない渋谷店とは全く別物といった印象。
恵比寿を代表する大箱「ゼスト」がまさかの閉店を迎えた今、使い勝手のよい大箱として活躍すること間違いなしのお店ですね。
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パラダイスマカオ 恵比寿店 (アジア・エスニック料理(その他) / 恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
「スパイスレストラン ぶはら」大手スパイス会社の社長だった松山氏が独立し、神戸北野にスパイス料理店を開いたのがこの店の始まり。
震災後、摂津本山へと場所を移し、現在は息子さんがお店を継いでいます。
インドだけでなく、シルクロード全般のスパイス料理を楽しめる稀有なレストランとして名を馳せているお店ですが、
個人的にはまぁ色々ありまして・・・
●初訪問時
事前に「ランチ何時までに伺えばよいですか?」と電話し、
「14時です」と聞いていたので重いトランクを引きずりながら13:50にお店に到着。
ところが「もうお店は閉めました。」との言葉。
「事前に電話した者ですが」「東京から来たのですが」と伝えたのですが、「もう閉めました」とドアをバタリ・・・
●二回目
正直、お昼かなり腹が立ったのですが、やはり訪問しておきたいと思いなおし、4時間ほど時間を潰してディナーに再訪。
今度は開いています。
お店の扉を開けると、奥のテーブルで8名ほどのパーティーが行われている模様。
店主が厨房からテーブル席へと料理を運ぶ際、入り口ドアの前を通るので、「こんばんは」と声掛け。
しかし店主、私の50cmほど前を左から右へと素通り。
「あぁ、今忙しいんだな」とこちらもちょっと待ちます。
様子を見計らって「すみません・・・」と声をかけるものの店主は50cm手前を右から左、左から右へと素通り・・・
いや、このシカトっぷりは尋常ではないぞ・・・・と、正直食事する気が失せ、お店をあとにしたのでした・・・・ということで、「いくら料理が美味しくても、これはアカンだろ・・・」と、一生訪問しない気でいたのですが・・・
やはり時間が経つと言ってみたくなるんですよね、評判の料理を食べとかにゃアカンぞ、と。
で、今度はしっかり予約しての訪問です。

お店の入り口にはスパイスのディスプレイ。
前2回はこれ眺めただけで終わったんだよな・・・と感慨ひとしお。
今回はちゃんと入店できました。
それだけで感涙モノです。

まず驚いたのが店内至るところにあるインテリア。
世界中から集めたと思われるスパイス関連の調理器具、収納などが本当に見事。

スパイス資料館さながらです。
ちなみにこのお店、「ぶはらハーブ園」という農園を所有しており、
そこで無農薬栽培したハーブを料理に使っているのだそう。
流石の本気ですね。
★サフラン酒 ソーダ割 ¥1050ちょっと値は張りますが、このお酒は凄い。
サフランの香りが凄いんです。
流石、スパイスを極めたお店!!!
★チキンサモサ ¥630普通のインド料理店のサモサとは違います。
中華の揚げ餃子のような皮のパリッと感に、チュニジアのプリックのような具の軟らかさ、
それでいてしっかりカルダモンなどのスパイスが効いているという・・・
これは食べておいて損の無い逸品ですね。
トマトチャトニとミントチャトニがついてきます。
★仔羊の串焼き ¥2320これまた溜息が出るようなビジュアル。
トマトの大きさを見ればわかるように、かなりの大きさです。
中東あたりのイメージでしょうか。

見てください、この肉質。
まるで高級ステーキ。
肉にうるさい神戸のお客さん達もこれなら満足できるでしょう。

スパイスレストランならではの愉しみ。
テーブルにはホールスパイス各種とすり鉢が。
好みのスパイスを好きなように調合して挽き、料理にかけることができるんです。
これは実に楽しいですね~!!!
羊の串焼きにいろいろかけて楽しみつくしましたよ。もちろん、カレーもあります。
★若鶏のムルギーカリー ¥1350ムルギー=若鶏では?というツッコミはさておき。
銅製の鍋での提供が旅情をそそって秀逸ですね。

タマネギとヒヨコ豆の甘み、オクラのトロトロ感に加え、青唐辛子の辛さが立体的な味わいを醸し出しています。
スパイスの香りが良いのはもちろん、肉などの食材も確実に良いものを使っていますね。
ライスは「本物の」サフランライス。その香りが素晴らしいのは言うまでもなく。
食後にはチャイ。
どうです、この贅沢なシナモン使い。
まさにスパイスを愉しみつくすためのお店。
見目麗しく美味しい料理の数々は、その評判も納得な仕上がりでした。
一方接客はといえば・・・この日はとっても頑張ってくれていました。
スパイスに対する真剣さも感じました。
ただよくわかったのですが・・・ちょっとコミュニケーションが不器用なのですね。
以前あったようなことも、全く悪気はなかったのだと、この日強く感じました。
他の方の記事などを見ていても時折、その辺りのネガが書かれていたりするのですが、
先代が築いた名声に応えるべく、不器用ながらも必死で頑張っている二代目、
そのイッパイイッパイながらも懸命な姿を、温かく見守る姿勢がこちらには必要なのでしょう。
いずれにせよ、幾多のスパイス料理店がある神戸の中でも異彩を放つこのお店、
とても貴重な場所であることに間違いはなさそうです。
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ぶはら (アジア・エスニック料理(その他) / 摂津本山駅、岡本駅)
夜総合点★★★★☆ 4.1
日本随一のミャンマータウン、高田馬場に一年ほど前に誕生したお店
「シュエーオー」。

ミャンマー店の店名はカタカナ表記が安定しないという特徴がありますが(笑)、この店も然り。
店内表記は
「シュエオー」「シュェーオー」・・・JOJOあたりで使われてそうな擬音っぽいですね。
ハラル食材店
「ローズ ファミリーストア」と同じ
「ドムス・サニ・ヤナガワビル」(凄い名前!)の4階にお店はあります。

4Fへと上がるとお店のドアは開いており、店員さんが笑顔で迎えてくれます。
これなら初心者でも入りやすいですね。

店内は広々。
TVモニターが2つあるのはもちろん・・・夜のカラオケ(ミャンカラ)用ですよ、ね。

ベランダには冷蔵庫・・・・あ、なるほど。
日本の寒い冬、わざわざ温かい部屋に冷蔵庫置くよりも、外に出しちゃったほうが効率いいですもんね。
これぞ真の省エネ、真のエコ。勉強になります。
ちなみによく見るとこの冷蔵庫、「25000円」という値札が付いておりました。
え?売り物??

まずはお茶のポットサービス。
★ミャンマーカレーセット ¥650日替わりのカレーセット。
この日はビーフ(アメーダーヒン)とチキン(チェターヒン)が選べたのでビーフをセレクト。

こちらがミャンマー風ビーフカレーこと、アメーダーヒン。
インドのカレーに似ていつつも、スパイス使いがシンプルでさらりと食べられるのが特徴です。
でも実はミャンマー料理って油を多用するから、一概にヘルシーとは言い難いのですがね・・・
シンプルながら味わい深い、よく出来た一品でした。

お茶碗に盛られた、一見和風なご飯。
しかしよく見ればこれ、インディカ米です。
日本人からみて、どこか懐かしさを感じさせつつも、
しっかりとエスニックしているのがミャンマー料理の特徴。
ほんと、どこか非常に似ているんです。
日本人とミャンマー人のメンタリティって。
一緒にカラオケすればよ~くわかりますから。

そしてミャンマーのご飯のお供といえばこちら、ミャンマーふりかけ
「バラチャウン」いつ食べても圧倒的な美味さでご飯が進みます。
ちなみにこちらのお店はご飯おかわり自由なので、
腹ペコさんはこのふりかけでご飯バクバク行くのがよいでしょう。
★ビルマ風ココナッツジェリーサービスのデザートが出てきたので名前を聞いたら「ビルマ風ココナッツジェリー」と。
看板やメニューブックには「ミャンマー」「ミャンマー風」などと表記しているものの、
会話の中ではふと「ビルマ」「ビルマ風」なんて表現が出てきたりするんです。
国家としての「ミャンマー」と、文化や魂としての「ビルマ」、その思いの違いが垣間見えますね。
そもそもこの高田馬場という街、実は「少数民族皆殺し」を掲げていたミャンマー軍事政権から逃れた難民たちを匿い、
民主化運動に力を尽くす活動家たちが集まる街でもあったわけで、
ミャンマーの民主化が進んだ今でも、そんないろんな思いが垣間見える瞬間があるわけです。
・・・それはさておき。
御馳走さまと立ち上がった私の前に立って、90°のお辞儀で感謝の意を示してくれた店員さん。
店員さん一人に、客一人。
こんな良い店、もっと、もっと流行ればいいのに。

夜は夜でアツそう。
今度行ってみようっと。
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シュエーオー (東南アジア料理 / 高田馬場駅、下落合駅、目白駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
伊豆の付け根、JR根府川駅。
無人の駅です。
suicaをチャージしようと思ったら、券売機にお札が詰まってカードも出てこなくなりました。
無人駅なのに、係員呼び出しボタン。
ボタンを押すと、応答したのは隣の真鶴駅の若い駅員さん。
「15分後の電車で向かいます」とのこと。
来るのは20分後かぁ・・・それまでカフェでも・・・というわけにもいかず、券売機の前で待ちぼうけ。
スローライフなんて言ったらカッコいいけど、要は不便、ってことなのです。
20分後やってきた若い駅員さん、ご苦労様です。
券売機の裏へと入ってなにやら悪戦苦闘の音。
どうやら倉庫の鍵が開かないらしい・・・
関係各所に電話をする声。
たった一人で頑張ってくれています。
スローライフなんて言ったらカッコいいけど、雇用縮小の波はこんなところにしわ寄せているのです。
なんとかかんとかカードを回収し、駅員さんにお礼。
「ありがとうございます。大変ですね。」「・・・ええ。」
と、こんな辺境の物語が展開した駅からさらに、さらにタクシーで10分近く。
(バスもあるのですが、土日は運休なのです)
海を見下ろす小高い場所に現れた黄色い建物。
「コート デ サラ」(「コート デュ サラ」との表記も。)
南仏プロヴァンスに似たこの地にインド人シェフを招き、
プロヴァンス風のインド料理という、オリジナリティあふれた料理を提供してくれるお店です。

インド料理店でありながら、ご当地グルメとしての個性を強く持ち合わせた、
とても素敵なコンセプトですね。

店内には本日仕入れた魚の種類が。
インド料理店なのに・・・楽しすぎます。

この日は眺めの良い二階の席へ。

あ~、実に贅沢な空間。

紅茶のフィンガーボウル。贅沢贅沢。
マサラピスタチオを摘みながら料理の到着を待ちます。
★カサゴと鯛のバナナリーフ焼き ¥2200この日のカサゴが小ぶりだったので鯛と組み合わせてくれました。
テーブルに登場したときまず驚いたのは、物凄い「カレーの香り」。
オリーブオイルと一体化したスパイスたちが、なんとも言えず刺激的な香りを奏でるのですが、
とにかく皆がイメージする「カレーの香り」になっているんです。
これにはちょっとワクワク。
で、いただいてみるとこれがまさに「カレー風味」。
新鮮なカサゴ、鯛に加え、アサリ、ムール貝、イカ。
それら全てが香ばしいカレーの風味に彩られまさに至福。
これは絶対頼まないと損をする、ここだけの料理ですね!
★ハーブスパイスナン ¥320このナンは実に美味い!
フワッとした食感、ネチョッとすることのない軽い歯ごたえ、とても気品のあるナンです。
そしてこれをバナナリーフのカレーオイルにつけていただいたのですが・・・まぁなんともオススメですよ!
★タンドリー盛り合わせ(小)タンドリーチキン、タンドリープローン(海老)に加えて、タンドリーイシモチとタンドリーカマスを盛り合わせ。
なんて贅沢な地産地消インド料理!!

いい面構えしとるわ~
まさか伊豆の海を泳いでいて最後インド料理にされるとは・・・彼は思いもしなかったでしょうに。

調味料セットにも気品がありますね。
★三色カリー ¥1680
左から
・すり身魚のスープカリー
・ポーク挽き肉と揚げなすのカリー
・海老とオレンジのカリーいやぁ、素晴らしいですね。
カレー自体は誰もが安心していただける北インド仕立て。
しかしオレンジやすり身魚などの食材を活用するあたり、地域のオリジナリティを感じさせます。
しかもスープカリーはフランスのブイヤベースをアレンジしたもので、まさにプロヴァンス風インド料理!
そんなカレーに合わせたのはこちら。
★カボチャのサブジのナン ¥420チャパティかというくらい薄焼きのナン生地にマッシュされスパイスを加えたカボチャがたっぷり入っています。
上品な味で、カレーとぶつかることもなくとっても美味しかったですよ。
他にもアップルナン、ブルーベリーナン、チョコナン、あずきナン、コーンナン、などナンのバリエーションは豊富。
ベースがとっても美味しいから、どれ食べても美味しいんだろうなぁ・・・
聞けばこちらの料理、まずは日本人オーナーがプロヴァンスをイメージし、
「
インド料理でこんなのできる?」とインド人シェフにお題を与えたところから、試作と試食を重ね、
ほかのどこにもない独自の料理へと仕上げていったものなのだそう。なるほど、真のオリジナル料理というわけですね。
★鬼柚子のゼリーこちらは特別の試食品。
鬼柚子の苦味と酸味がしっかり利いて美味い!
ちなみに鬼柚子ってのは・・・

こんな感じ。
もちろん、この地域で獲れたものですよ。
★デザート盛り合わせお店に来るまでの四苦八苦を話したら、サービスでいただいちゃいました。
このお店、料理ももちろん一流なのですが、おもてなしも超一流なんです。
オーダー時の親切なアドバイスから、食材選びの柔軟性、全ての接客において、
「ここでの時間を存分に楽しんで、満足していただこう」という気持ちがたっぷり詰まっていて、
本当に嬉しくなってしまいます。
それは日本人のオーナー夫妻だけでなく、インド人のシェフたちも同様で、微塵のいい加減さも無く、
まさに南仏プロヴァンスの一流ホテルでお食事をしているような気分に浸れます。
それでいて食材は土地のもの、アレンジはスパイシーなインド料理なのですから、もう言うことないですね。
優雅なインド料理の締めはやはりチャイ。

見てください!この見事なエアブレンド。
この高さから一滴もこぼさない精度も見事ながら、カメラ目線でスマイルしながらのサーブ!!
完璧すぎて溜息が出ます・・・!!
そして見てください、この完璧な泡。
溢れかえるギリギリ手前、一滴もこぼすことなくスッとテーブルに。
これぞおもてなしの職人芸!!!
訪問するまではなかなか苦労の長旅ではありましたが、
そんな旅の疲れを癒して余りある、美味しい料理と素敵なおもてなし。
ここでしか味わえない、ここでしか楽しめない、
特別な体験。
それは飲食店が目指す一つの理想形なのではないでしょうか。
帰りはオーナー自ら、自家用車で根府川駅まで送っていただき恐縮。
池袋と横浜に姉妹店「GARA」があり、そちらでもオリジナリティあふれた料理がいただけるのですが、
やはりこの「コート デ サラ」、この地にこのお店があること自体が重要なのだと、非常に強く感じたのでした。
素敵なお店です。
皆様も是非、カレーだけでなく新鮮な魚介料理を召し上がってくださいませ。
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コート・デ・サラ (インド料理 / 根府川駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3
2012年10月、並木橋に誕生した韃靼そばのお店
「つけ蕎麦 たったん」
以前ここにあった「冨士そば」と同経営・・・というか「冨士そば」の新業態店だそうです。
右に「ターリー屋」、左に「ミニヨン」という激戦の地において、私がこのお店に入った理由は二つ。
一つには24時間営業であること。
そしてもう一つは、カレーつけそばがメニューにあるということ。
うどんやラーメンならたまにありますが、韃靼蕎麦をカレーに漬けていただくのは珍しいですからね。

大衆食堂的な「冨士そば」と比べると随分わびさびた空間。
しかし、ハイテク食券機でオーダーするあたり、「冨士そば」の影がチラホラ。
グラスビール ¥300それなりの量でこの価格、嬉しい。
カレーつけそば(300g) ¥650おぉ、ほとんど見た目、バターチキンカレーですね。
価格も「冨士そば」と比べれば高級ですが、「古奈屋」あたりと比べたら激安。
こちらが韃靼そば。
韃靼そば粉には、血液をサラサラにするルチンが通常のそば粉の100倍も含まれているそうで、
一体どこまでサラサラのサラサーティーになればよいのだろう、という程血がサラサラになること請け合い。

温かいカレーに韃靼そばをつけていただきます。
カレー自体はかなりクリーミーで、細いそばにもよく絡みますね。
ちょっと
「古奈屋」インスパイアな感じかも。思ったよりもスパイシーで、ボリュームある鶏肉が入っているあたりもプラスポイント。
「冨士そば」、結構やるじゃん。

食後は無料の
「だったん蕎麦茶」で一服。
そば的な評価はよく分かりませんが、カレー的な評価で言えば、結構アリ。
真夜中の並木橋、ラーメンにあきたら韃靼カレーつけそば。良いんじゃないでしょうか。
朝は「朝カレーセット」なんかも用意されるようで、キレンジャーたちには嬉しい限りですね。
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たったん 渋谷並木橋本店 (そば(蕎麦) / 渋谷駅、代官山駅、恵比寿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
東京を北東へ北東へと上ると、なぜか千葉県へと出るという・・・時空の歪みのような街、松戸市。
ここはインド、ネパール、バングラデシュ、タイ、フィリピンと各国のレストランが居並ぶエスニック地帯でもあります。
「アジアンダイニング ルンビニ新松戸本店」ネットを駆使したプロモーションに力を入れており印象的なお店です。
柏の支店には訪問したことがありますが、本店は初めて。
松戸近辺には珍しい、通し営業の南アジア店です。
ウッドベースの豪奢な店内は柏のお店と同様。

奥にはデヴィッド・リンチの映画にでも出てきそうな深紅の幕が。

インド・ネパールの財神ガネーシャと・・・・

タイ王国の国王肖像が共存するさまはまさに複合アジア。
そう、このお店、インド・ネパール料理だけでなく、タイやベトナムの料理も提供する複合アジア店なのです。
実に器用なネパール人シェフのみがなせる技ですね。

そして厨房の奥にはUCCのコーヒーウォーマー。
パパドやえびせんの保温に使用していました。
ナイスアイデア!!
ハーフ&ハーフランチ ¥850でかいです。
全体がデカイので写真だとわかりづらいですが、デカイです。
丸ナンの存在感が凄く、「ブロブ 宇宙からの不明物体」を想起させますね。
二種のカレーは、本日の
チキンカレー(カシミールチキン)と、
ダールカレーを選択。
ダールカレーの中にダルのほか、ミックスベジタブルが入っていたのが印象的。
カシミールの鶏肉はもうちょいな肉質でしたけれども。
そして、ブロブな丸ナン。
もっちり系で、ギーたっぷりのコッテリ系ですが、これがなかなか良かった。
とっても変な言い方ですが、チーズ抜きのチーズクルチャを食べているような気分です。
ライスはタイのジャスミンライスをイエローライスに仕上げたもの。
やはり食べてわかるものです。
食後にはホットチャイ。
850円でかなりお腹満タンです。
目論見では
タイのデザート3種盛りセット(ココナッツプディング・ういろう・ドリアンアイス!?)を頼むつもりだったのですが、ちょっと無理無理無理!!!
ナマステクラップ、ミトチャでサワディカ~!!!
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ルンビニ 新松戸本店 (インド料理 / 幸谷駅、新松戸駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
「カレーのチャンピオン」、通称「チャンカレ」。
金沢カレーの老舗「ターバン」がニ系統に別れた、そのうちの一方です。
かつて「タナカ」という洋食店でカツカレーを提供していた田中吉和さんが、銀行マン出身の岡田隆さんと共に「ターバン」を設立したのが1971年。
岡田さんが社長、田中さんは取締役という立場でのスタートだったのですが、
1973年に田中さんは「ターバン」取締役を辞任、その後金沢市の隣、野々市市の金沢工大前に「ターバン工大前店」をオープンします。
「ターバン」を離脱した後に「ターバン」を名乗っての再スタートですから・・・そりぁあ元祖「ターバン」とは揉めたわけですよね。
「タナカのターバン」とも呼ばれたこのもう一つの「ターバン」、味が悪けりゃそこまでで終わっていたのですが、これが美味かったから、始末が悪い(笑)
かくいう私も当時「ターバン」といえば「工大店」派だったりして・・・結構お世話になりました。
その後、(必然といえば必然ですが)登録商標問題が表面化し、「タナカのターバン」は「カレーのチャンピオン」へと改名。
一方で本家「ターバン」は経営破綻により、片町の本店のみの営業へと縮小。
さらにその頃「ターバン」と正式な師弟関係となる「ゴーゴーカレー」が誕生、東京などで「金沢カレー」の名称が定着しはじめることになり、
「カレーのチャンピオン」もその流れに乗って首都圏へと進出を始めたのです・・・・
とまぁ、前置きが長くなりましたが、2013年1月現在、東京に「チャンカレ」は2店舗。(いずれもフランチャイズ)
「九段三番町店」とこの「麹町店」です。
(その他、ルーの卸により「チャンカレ」を提供する店舗はいくつか。アキバの「キュアメイドカフェ」や、江古田のバー「いんぎら」など。)
「麹町店」は上智大学のすぐ前。あの「工大前店」を髣髴とさせるロケーションですね。

店内のポスターには「金沢カレー発祥の店」というコピー。
流石にこれは賛否の嵐でしょう。
メニューは以下の通り。基本は同じでトッピング違いというわけです。

金沢カレーといえば、そして「チャンカレ」といえばカツカレー。
やっぱり外すことはできませんよね。
Lカツカレー ¥750
ウインナートッピング ¥200「ゴーゴーカレー」などの黒いカレーソースと比べると、比較的茶色でカレーカレーしたルゥ。
牛のあばら肉を使用したこってり濃厚な味が「チャンカレ」の持ち味。
ちょっと粒子感があるあたりも個人的には結構好きなポイントです。
脂身の少ない三元豚を使用したカツは流石の美味さ。
金沢カレーではカツにソースが予めかかっているのが普通。
チャンカレでも基本はそうなのですが、この麹町店は例外的に卓上ソースを客が自由にかけるという方式。
それも個人的には嬉しいポイント。
せっかくなら最初はソースかけずにいただきたいですから。
IFFA(国際食肉産業専門見本市。ISSAじゃないよ。)で9品受賞の「職人の技と経験」から生まれたウインナー・・・だそう。
まぁ確かに美味しいです。
このカツとソーセージの組み合わせが個人的にはベスト。
なんだかんだで、「工大前店」と変わらぬ美味しさです。
お店ではテイクアウト用のルゥも販売、ネットではレトルトが販売と、自宅でも手軽に楽しめる「チャンカレ」。
お店へ行けない方は是非、楽しんでみてくださいませ。
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カレーのチャンピオン 麹町店 (カレー / 四ツ谷駅、麹町駅、半蔵門駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.3
食通で知られる料理評論家、山本益博氏がイチオシなことで知られる、西荻窪
「ガネーシャ・ガル」。

まぁ、イチオシというか、ご近所の行きつけの店、って感じらしいのですが。
美少女インド料理で知られる「シタル」のさらに先、善福寺川沿いのロケーションです。

ちょっとバーっぽい雰囲気の店内が、いかにも中央線。
エベレストのお姿が散見されることでわかるように、ネパール系のお店なのですが、
メニューにはかなりしっかりとした北インド料理をラインナップしています。
ソルティードッグ ガネーシャ風 ¥504インドの塩を使用したソルティードッグ。
多分岩塩でしょう、ほんのり硫黄の香りがしてエキゾチック。
さて、巷の情報では、ここのオススメはナン。
・・・というのも前述の山本益博氏が「ここのナンは日本一!」と言ったものですからして。
しかしそう言われちゃうと誰も彼もナンナンナンナンした情報ばかりになっちゃうわけでして。
ここはひとつ・・・
向かい風に逆らうように遠い道を選んでゆくResistanceで行きましょう。 マトンビンダルー ¥714ポテト、玉ねぎ、ピーマンと羊肉を炒めた、完全ドライタイプのビンダルー。
どことなくネパール料理に見えるのは目の錯覚でしょう。
ビンダルーってのはもともと、ポルトガル領だったゴア発祥の料理で、
ポルトガル語の「Vinho d'alhos」=「ワインビネガー+ガーリック」が語源といわれている通り、
ビネガーの酸っぱさが大きな特徴ではあるのですが・・・
何故かネパール人はビネガーあまり使わないんですよね。謎です。
でね、結構辛いです。意外なほど。ジーラライス ¥420おなじみ(?)クミン炒めライス。
どことなく洋食チキンライスに見えるのは目の錯覚でしょう。
食べてみるとしっかり、オイルで炒められたクミンの風味。
ちゃ~んとジーラライスです。
この価格は結構お値打ちかと思いますよ。
しかし、日本一のナンのお店で米食するのは気分いいなぁ・・・!!
クルフィ ¥504
ネパ系インド料理のお店では、「これクルフィじゃなくてただのアイスクリームやん」と、
突っ込みたくなる場合も少なくはないのですが、こちらはちゃ~んと、インドスタイルのクルフィです。
サフラン、カルダモン、ピスタチオがしっかり使われており、悪くない感じ。
食べログ界隈では評判が決してよくないこのお店ですが、
なかなかどうして、しっかりとした料理を出してくれます。
「ちゃんとインド料理の心得がある」シェフの料理という感じで、好感が持てます。
良いんじゃないのかな。
ちなみに御茶ノ水、立川、武蔵小金井、柏にも姉妹店がありますよ。
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ガネーシャ・ガル 西荻窪店 (インド料理 / 西荻窪駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7
六本木交差点とミッドタウンの間という好立地に昨年登場した
「サヒファー・ケバブ・ビリヤニ」。

店名からも推測できる通り、品川の
「サルマ ティッカ アンド ビリヤニ」の姉妹店です。
この辺りは案外インド料理の密集地帯なのですが、
「サルマ」の姉妹店なら、品質は折り紙つき。

テーブルにも白い折り紙・・・ではなくナプキンが。
まるでフレンチレストランです。
メニューを開けば、かなりワクワク。
焼き物やビリヤニはもちろんのこと、カレーやドリンクの種類もなかなか凄い!!
まずはギロッポンらしく、カクテルから注文してみましょう。
ラム・スワイジル ¥600・・・え?あぁ、今日は無いんですね。じゃあ・・・
ブラック・ルシアン ¥600・・・あらあら、これも切れてますか。じゃあ・・・
★スプリッツァー ¥600やっとギロッポンらしく決まりました。
やっぱり他の人があんまり頼まないようなお酒を注文する私が悪いですよね(笑)
まぁ、ユーゴスラビア映画ファンなら、このお酒は3人で飲みたいところですが。
カレーは、まさにインド現地のホテル(レストラン)といった感じのラインナップ。
日本のお店とは思えないような、珍しいメニューもたくさん。
ちょっと、変わったところを攻めてみましょうか・・・・
カレラキーマ ¥1400・・・え?あぁ、今日は無いんですね。じゃあ・・・
クラブラージャバーブ ¥1550・・・あらら?これも切らしてる???それじゃぁ・・・
★ムルグマッカランパラック ¥1450やっとオーダー成功しました(笑)
これ、バターチキンにほうれん草入れたようなカレーなんですが、
ニンニクとショウガのパンチが半端じゃなく凄い!
美味い!!レベル高い!!!
タンドリーチキンもたっぷり入って、かなりの満足感です。
こういうこってり系にあわせるのは、あえて普通のナンじゃなくて・・・
マドラスパロータ ¥650・・・え?ええ?たまたま今日は切らしてる??
もう、このあたりになったらもう、シチュエーションコメディのようなおかしさが漂ってきてます。
定番メニューを薦められても決して乗らず、重箱の隅のような珍メニューしか頼もうとしない私。
しかも、そのことごとくがたまたま切らしているという、奇妙なめぐり合わせ。
想像するに、頑張っていろんなメニューを揃えてみたはいいが、
結局やってくる日本人客のほとんどはバターチキンとナンとタンドリーチキンばっかり頼むもんだから、
のこっちゃう材料は仕入れておきにくくなってるんでしょう・・・ええ、わかります。
せいぜい、店名になってる「ビリヤニ」を興味本位で頼んでみる客がどれくらいいるか・・・
ってことで、パロタのかわりに注文したのがこれ。
★カンダリナン ¥650ぎょえ~っ!!なんだこのビジュアル!!!
ナッツやレーズンの入った、いわゆるカブリナンに、さらにごってりジャムトッピング!
これまた重いのキタ~ッ!って感じ(笑)
ちなみにカブリナン=カブールのナンだとすると、カンダリナン=カンダハルのナンですから、
つまりはいずれも中東アフガン由来のナンということなのでしょう。
それにしても・・・ズッシリとはこの一品のためにあるような言葉。
しかもバターチキンライクなカレーと併せちゃうなんて、ほんとスカイドン級の重さですよ。
とまぁ、オーダーの奇妙な螺旋に誘われ、実に奇妙な組み合わせとなってしまったものの、
カレーのレベルとしてはかなりのモノ。
店員さんは、オーダーの経緯に恐縮モードではあったのですが・・・いいんです。
なんだか面白い体験できましたから。
今度、変わったもの狙うときには、事前に電話で聞いておきましょう。
それと最後に・・・もともとの価格設定は結構高めなのですが、
食べログあたりからクーポン拾えば12%オフになるので、是非利用してみてくださいね!
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サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ (インド料理 / 六本木駅、乃木坂駅、六本木一丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
⇒目次はこちら。南アフリカ・ケープタウン。
古くから東西貿易の要衝となった港町らしく、街にはインド料理店があったり(Tajグループが進出していました)、
エチオピア料理の店があったり、はたまた寿司屋ではタイカレーが出てきたりと、スパイス料理文化もかなり国際的。
しかし・・・
せっかく南アフリカに来たのだから、南アフリカ独自のカレーをもっと食べたい!
正直、日本では南アフリカのカレーに関する情報などほぼゼロ。
ぶっつけで南アフリカへきたわけですが、ここまででいただいた現地特有のカレーといえば、
超絶シーフードレストラン
「Muisbosskerm」でいただいた
tripe curry くらいかな?
(しかしアレは美味かった!)
というわけで、ケープタウン現地民への聞き込み開始!

どうやら
Robotieというカレー料理があるらしい・・・甘く酸味ある肉のカレー料理ということで・・・!!
しかし一体、どこでいただけるのか???
とりあえず、繁華街
Long Streetへ。
観光ガイドにも載っている、比較的有名なアフリカンレストランへと行ってみました。
「THE AFRICA CAFE」ベタな名前です・・・しかも休業しとるし・・・
しかし、不思議なことにあんまりガッカリはしなかった。
よく考えたら、ガイドに載ってるような店に行っても、新しい発見はそれほど無いでしょう。
「もっと、誰も行ったことのないディープな店へいけ!」カレーの神様がそう囁いている気がしました。
実際、カレーの神様というのはいるもので、
Long streetでズールー族の民族雑貨を買いあさっていた時、目の前に現れたお店がここ。
「THE DIPROMATIC BAR & RESTAURANT」これがなんとまぁ、現地のカレーを出すレストランだったわけですよ!!

観光客相手の気取った感じが全く無い、完全なる路面店。
けど、なかなか良い雰囲気です。
メニューを見るだけでワクワクしますね~

Barと銘打つだけあって酒類も豊富。
見たことのない銘柄の生ビールがあったので注文してみました。
STELLENBRAUオランダかどこかのビールかと思ったのですが、
実はケープタウン郊外にある
ステレンボッシュ STELLENBOSCHの地ビール。
香ばしいエールタイプで実に美味い!!
これは絶対日本では味わえない楽しみですね。
さて、料理に進みましょう。
スターターメニューにある、
「うんぽここ」という名前のサラダが気になるぞ!!
私
「うんぽここひとつ!」(もちろん英語で)
店員さん
「うんぽここ30分ほど時間かかる!」(もちろん英語で)
・・・それではスターターにならないので断念。
メインのカレーをいきなり注文しちゃいましょう!!!
・・・待つこと5分。一皿目が登場。

・・・ん?これがカレーかい??
店員さん
「RED BEANS サービスね。」(もちろん英語で)
あぁ、なるほど!
しかしこれ一皿で満腹になるほどの量だなぁ・・・
・・・さらに待つこと5分。二皿目が登場。
・・・ん?これはカレーじゃないよね??
店員さん
「SALAD サービスね。」(もちろん英語で)
あぁ、うんぽここじゃないのね。
・・・さらに待つこと10分。
店員さん
「ドリンク、追加は?」(もちろん英語で)
いやいや、それより早くカレー作ってくれい(笑)
・・・さらに待つこと15分。つまり注文から35分。
(だったら、うんぽここも注文できたね。)
ついに待望のカレーが登場!!!!
・・・・!!!
なんだこのビジュアルはっ!!!
Chicken Curry
70ランド(約700円)これは初めて見るタイプのカレー!!!
南アフリカに来てよかった!!!
カレーの横に見える白い物体は
Pap(パップ)といってトウモロコシから作った主食。
見た目はまるでインドのイドゥリそのものですが、食感は意外にモチモチ。
ふわっとしたお餅のようでそのままでも充分美味しいですよ。
そしてカレーは煮込みに煮込まれ水分がかなり飛んだ濃厚な味わい。
骨付きチキンに野菜がゴロゴロ。
かなり、美味しいです。
聞けばこのカレー、現地では「マレーカレー」と呼ばれる料理で、
欧米人がマレーシアからひっ連れてきたムスリムのシェフに作らせていたカレーが元なのだそう。
18世紀にはマレーシアも、このケープタウンも、どちらもオランダ領でしたからね。
こうしてこの地に根付いたスパイス料理を「ケープマレー料理」と呼び、
カルダモンやクローブ、シナモン、ターメリック、アニスシードなどをよく用いるのが特徴なのだとか。
なるほど・・・南アジアからマレーシアに渡ったムスリムの料理が、
今度はアフリカの最南端にわたって独自の進化を遂げていたとは・・・旅先で飛び込んだ小さなお店で大変な勉強をしてしまいました。
Lamb Curry
70ランド(約700円)こちらは同じくPapとあわせていただくラム肉のカレー。
見た目も味わいも先ほどのチキンカレーと似てはいるのですが・・・
こちらは「マレーカレー」とは呼ばないのだとか。
あくまでもチキンを用いたときだけ「マレーカレー」だそうで・・・難しいですね。

濃厚なグレービーにラム肉の旨み、そしてたっぷりのスパイス使い。
まさに日本では食べることのできない絶品カレー!!!
今記事を書いていても、思い出してまた食べたくなってしまいます・・・・
ちなみにカレーリーフのように見える葉っぱはなんと、キャッサバの葉!!
マレー発祥でありながらも、しっかりアフリカしてるあたり、ビリビリ痺れちゃいます。
ガイドブックにも無く、事前情報も無く、ただ直感で入っただけのこのお店でしたが、
これぞまさに、大当たり。
カレーマニアなら、ここのカレーを食べるためだけに24時間かけて南アフリカに来ても損は無いでしょう。
ただ・・・この国の調理はどこもスローですから、時間の余裕だけはたっぷりと、ね。
★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
⇒目次はこちら。↓一日一回。クリックはこちら



関連ランキング:カレー(その他) | ケープタウン
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
マレーシア、ペナン島からやってきたご家族が経営する、とってもアットホームなお店。
「ペナンレストラン」マレーシア料理の中でも特に地域性の強い、ペナン島の料理を中心に提供してくれるお店です。
オープンは2012年2月。
回転当初と比べると、徐々にお店としての安定感を増してきたようですね。

店内はテーブル席、カウンター席・・・

そしてお座敷席。
小料理居酒屋的雰囲気は、しっぽり飲むにも、ワイワイ飲むにも便利。
元は中華料理店だった場所のようですね。
★天孫降臨 ¥500マレーシア料理店で高天原伝説に触れるとは思いませんでしたが・・・
付け出しには
カラブー。ピリッとした味付けのサラダです。
★サテー ¥400「さて、サテを注文しようか」なんてこと、初期はよくやっていましたが、
最近はやらなくなっちゃいましたね~(何の初期?)
鶏肉は小ぶりですが、逆にピーナッツソースがよく絡んで濃厚な味になっています。
★オクラサンバル ¥620「太陽戦隊サンバル一つ」なんて注文、初期はよくやっていましたが、
最近はやらなくなりましたね~(何の初期?)
こちらこってり濃厚なサンバルソースに海老の風味とオクラのネバトロ感がマッチし、
まさに絶品料理となっています!!
オススメ!!
そして・・・これがメニューにあったら頼まないわけにはいきません。
★ナシレマ ¥850ココナッツライスにチリソース、イカンビリス(揚げカタクチイワシ)等を添えたマレーシア定食、ナシレマ。
しかし日本ではどこでも置いているというわけではありません。
同じマレーシアの定食ナシカンダールがよりインドのミールス的な食材、スパイス使いなのに対して、
ことらのナシレマはかなりマレー寄りの爽やかな味わい。
お店が近くにあったらほぼ毎日いただいてもかまわない美味しさです。
訪問したら是非、マストで注文してみてくださいね。
★カリーパフ ¥390「きゃりーぱみゅぱみゅ」と言おうとすると「かりーぱふぱふ」となってしまうのは、
間違いなくマレーシア料理マニア。
要はインドのサモサ的メニューなのですが、油っこさが全くないため、酒のつまみには最高です。
★梅酒 ¥430注目すべきはグラスの取っ手のデカさ。いやいや・・・
マレーシア料理ってアジア各国の料理のエッセンスが交じり合っているから、
日本のお酒も違和感無く合うんですよね。
もっと人気が出ていいと思う。
最後は麺料理で。
ペナン名物、スープタイプのホッケンミーがあったので、それにしようか迷ったのですが・・・
(シンガポールその他のホッケンミーは汁なしタイプです)
ちょっと胃の中のカレー濃度を高めたい気分だったので、こちらを選択。
★カレーミー ¥850カレースープに中華麺・・・ひと言で言うとカレーラーメンです。
骨付きチキンが入っているのがとても嬉しいですね。

うん、まさにラーメンです。
しかもラーメン屋でいただくカレーラーメンと比べ格段のスパイス感。
これ、ラーメンとして、かなり美味い!!
ラーメンマニア、ラーメンブロガーの方々にも是非食べてほしいものです。
それにしても、カリーパフは「カリー」で、カレーミーは「カレー」。
何か緩やかな法則性でもあるのでしょうかね・・・多分無いと思いますが。
★マンゴージェリー食後のサービスにいただきました。
家族経営のお店らしく、店内は実にアットホーム。
フロアを切り盛りするお兄ちゃん(「ウェインズワールド」的。シュウィーング!)もフレンドリーで、
厨房を仕切る父さんの腕も確か。
これは実に良い店になってきたようですね。
浜松町から、羽田へ行かずに徒歩でペナン。
とってもお勧めのお店ですよ!
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ペナンレストラン (東南アジア料理 / 芝公園駅、浜松町駅、大門駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3
あぁぁ、どこ歩いても新店にあたるよ(笑)
ここまでくるともはや業ですね・・・
早稲田通り、一階に
「ティーヌン」一号店と、ミャンマー・カチン族料理
「実の里」が入ったスーパーエスニックビルの二階になんと、インド・ネパール料理店が出来てる!
「エリナーズ」でもよくある普通のネパ・インドなら、今日は一階の
「みのり」にしようかな~
・・・と思ったその時!
「えりな」が私のハートを鷲掴み!
ネパール風ガパオ!?
AM・PMセット!?なんじゃそりゃあ!!早速の入店です。
押しても引いても開かない扉。
あれ?もう閉店?・・・いや、ガラガラガラっと引戸でした(笑)
木の板で構成された素朴な店内。
日本語堪能なネパール人のお兄さんが丁寧に接客してくれます。
(ちょっとJAPANの皇太子殿下似です)
店頭に書いてあったネパール風ガパオ、AM・PMセットはどうやらランチメニューだったそうなのですが、この日は特別にオーダーOK!
やった!
ネパール風ガパオセット ¥750おぉ!見たことあるようで見たことのないビジュアル!
タイのガパオとは異なり、塩、ニンニク、ネパールのスパイス各種にチキンキーマ、
そしてターメリックライスを用いた、完全なるネパール家庭料理。
よくネパール人シェフがアジアンダイニングと称し、タイ料理やベトナム料理を出しているのはよくあるのですが
(グリーンカレーとナンが合わなくて微妙な気分になったり)、
こちらは実際にネパール流にアレンジされ、ネパールで食べられているレシピで作ったガパオ。
貴重です。
そしてシンプルながらなかなか美味いです。
ナンプラーやバジルを用いていない分、タイ人からすれば「これはガパオじゃない」ということになるのでしょうが、
インドカレーに対する日本のカレーライス、中華麺に対する日本のラーメンとおなじような感覚なのでしょう。

ランチセットのラッシーもちゃんと付けてくれましたよ。
チキンアダラギ ¥900ハチミツとショウガのチキンカレー。
品川の北インド料理の名店
「デヴィコーナー」(およびその系列店)くらいしか扱っていないこのメニューが、
ネパール人のお店でいただけるなんて・・・・
「デヴィコーナー」のものと比べると、ネパール人シェフらしくまろやかな仕上がり。
でもショウガはしっかりと効いていますよ。
このカレーをタイのガパオなんかと一緒に食べたら「・・・・。」な感じになるでしょうが、
この店のネパーリーガパオなら、何の問題も無くマッチング。
素敵です。

食後にはチャイのサービス。
2012年12月20日にオープンしたらしいこのお店、やはりメインの客層は早稲田の学生で、
学校が休みの間はなかなか客が少なくて大変だったそう。
まあ・・・きっとそうでしょうね。
しかしこのネパール風ガパオはちょっと面白い。
近隣の皆様は是非、一階のティーヌンとタイ/ネパールガパオ食べ比べなどトライしてみてほしいものです。
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エリナーズ (ネパール料理 / 西早稲田駅、面影橋駅、学習院下駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
テーマ:エスニック料理 - ジャンル:グルメ
常磐線馬橋駅からてくてく、てくてく。
住宅地から香る焼き鳥の煙。
どうみても焼き鳥屋。
なのに店名は・・・
「ニカ カレーショップ」えっ?
入り口のお品書きを見れば確かに
「本場カレーライス」「タンドューリチキン定食」「ナン」などの文字。
これはッ!!
早速の入店ッ!!
ドォォォォーンッ!!バァァァァンッ!!ジュオォォォォー・・・理解ッ!!
ここはバングラデシュ出身の店主トニーさんが牛耳る焼き鳥&カレー居酒屋!
新中野の
「スパイス&ハーブ居酒屋やるき」のインド人店主トニーさんと同名とは・・・何と奇妙な宿命ッ!!
国籍こそ違えど、ハートは同じであるぞ!
しかもこちらのバングラトニー殿、震災支援の炊き出しで松戸の誇りとして表彰された英傑。
私をこんな場所にまで引き寄せたオーラ、やはり只者ではなかったか・・・
★梅酒サワー ¥350
サービスの付け出しはカールマカロニの和えもの。
★カラシ焼 ¥500牛肉と豆腐を醤油、ニンニクと唐辛子で煮込んだお店の名物メニュー。
圧巻のラーメン鉢一杯分ッ!
ピリ辛すき焼きのようで寒い夜に非常によろしい!
★ねぎま ¥70手が空いている時は一本からオーケィ。
忙しい時はゴメンなさい。
タイミングよく一本でもオーケィでした。
タレ?塩?←塩!!
塩強め?←YES!!
この選択が良かった。
たった一本で満足の美味さ!
小さな店内、串焼きだけは外へでて店先で焼くトニーさん。
住宅地に香る煙はそのためであったか!
理解!
★レモンハイ ¥290トニーさんのオススメ、レモンの酸味が際立って美味い!
★カレー ¥300見よ!この価格設定!!
「福丸スパイス」なき今、まさに無敵!
カレーは日本人皆がカレーと思うカレー仕立て。
すき焼き的ビーフの旨みがよく出ててググッ!
トニーさん曰く、グリーンカレーにレッドカレー、牛タンカレーまで用意できるとのこと。
「やるき」を感じるじゃあ、ありませんか!
店内は皆、この店で知り合ったと思しき常連さん。
味と、安さと、そしてトニーさんの陽気な人柄が惹きつけるのでしょう。
かなりの磁気です。
小さなお店ではあるけれど、人数が多い時は隣の居酒屋を借りての宴会もオーケィ!とはトニーさん談。
松戸のトニーも、なかなかヤるぜッ!
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ニカカレーショップ (カレー / 馬橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9
神戸市・垂水区。
舞子坂シティの一階に2012年8月に登場したインド・ネパール料理店
「ナワジョティ」尼崎・立花の人気店
「インドラディップ」の2号店です。
この場所には以前、ダチョウカレーのお店が入っていたのですが閉店。
大通りに面していながらも、建物がちょっと奥まった場所にあるので、うっかりしてると見逃しちゃいます。

ゆったりと、品のある店内。

個室も完備で、小さなお子様連れにも優しいですね。

メニューは北インド料理を中心に、ネパール料理もいろいろラインナップ。
化学調味料・ブイヨンを用いず、仕込みに時間をかけた手作り料理が身上なのだそう。
★チャクラビール ¥650良いビールを置いていますね~
このほか、コブラビールが入荷することもあるようです。
焼酎も何種類かあって、ゆったり飲むにも良さそう。
★パパド&オニオンチャトニパパドがサービスでついてくるのはよくあるのですが、
ディップまで用意してくれるのは嬉しいですね。
こちらのチャトニ、結構スパイシーで美味しいです。
★マトンセクワ ¥730肉の旨みがギュッと詰まったストロングなマトン。
これぞネパール、といった感じで好感!
★モモ ¥690ボリュームたっぷり、プリッぷりです。
小籠包かと思うほど、肉汁ジューシー!
★スペシャルタリセット ¥1190カレー二種
チキンティッカ
シークカバブ
チーズナンorガーリックナンorプレーンナン
ライス
サラダ
ドリンク
デザート
こりゃぁ昼から贅沢!!
しかも追加料金なしでチーズナンが選べるなんて・・・なんと良心的なのでしょう。
カレーはポークとキーマを選択。
どちらもクリーミーでリッチな仕上げのカレーだったのですが、
意外にも食後感はサラッとしていて、まったく胃もたれしない感じ。
良い材料で丁寧に作っているという印象です。
特にポークはばら肉が贅沢に入っていてなかなかのヒット!!
ネパール系ならではの美味しいカレーでした。
そして・・・特筆すべきはチーズナン。
これは絶品です。
とにかくチーズの量が半端ではなく、東京だったら700円くらいとられちゃう感じ。
フワッとしたナンとの相性もよく、関西でも指折りのチーズナンではないでしょうか?
ネパールカレー ¥980こちらは別注文。
サラッとしたスープタイプをイメージしていたのですが、こちらもクリーミータイプのカレーでした。
チキンが入っていて、使っているスパイスがちょっと違う感じです。
辛くしてもらったのですが、結構ガッツン来ますよ。

こちらはセットドリンクのマンゴラッシー。

そしてセットのアイスクリーム・・・プラスもう一つ。
ククリバニラ ¥500ネパールの誇るククリラムをふんだんにぶっ掛けたアイスクリーム。
もはやデザートの域を超えて、アイスのお酒。
凄いインパクトです。
接客を担当するのはネパールの好青年テクさん。
日本に来てまだ1年にも満たないというのに、日本語堪能、
しかもwebでの広報まで担当しているというのですから、その熱心な努力っぷりには頭が下がります。
周囲は住宅街。
ここで成功するためには近隣の常連さんたち獲得が鍵だと思うのですが、
このクオリティと親切な接客なら、きっとうまくいくんじゃないかな。
夜は食べ放題・飲み放題(焼酎含む)もあって、そちらも良さそうですよ。
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ナワジョティ (インド料理 / 西舞子駅、朝霧駅、舞子公園駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
中野坂上にあった
「カレー居酒屋やるき」が新中野に場所を移し、
心機一転
「スパイス&ハーブ居酒屋 やるき」へと生まれ変わったのは2012年11月のこと。
開店祝いに行きたいなぁ・・・と思っていた矢先、なんと某TVの「タモリ倶●部」で紹介されたとかで!
・・・混んでて入れないっ!
嬉しいけど、トニーさ~ん!!!
ってなワケで、年を越しての初訪問となりました。
「スパイス&ハーブ居酒屋 やるき」おぉ、以前の小さなお店と比べると随分でっかいし、
しかも人通りの多い商店街に面していてこりゃ立地も良いじゃない!!
看板の「やるき」文字も、これ以上無理なくらいデッカくなっていますよ。

カウンター6席の前の店と比べると、ぐん、と広い店内。
厨房だって広々ですよ。
かわいらしい女性店員さんも加わって、トニーのやる気もフルスロットル!!!
ウォッカラッシー ¥450まずは前の店でも定番のこちらから。
これ、久しぶりに飲むなぁ。
マサラパパド ¥250野菜どっさり。もはや食べるサラダ。
え?サラダは食べるの当たり前か。
納豆とオクラのキツネ焼き ¥350おぉ~この辺からトニーさんの本領発揮!
和風居酒屋で経験を積んだインド人にしか作れない、スパイス居酒屋メニューの畳み掛けですよん!
スパイシー砂肝 ¥180しっかし、相変わらずパンチが効いてて安いね~!
カレー焼きうどん ¥480これは初めて食べた。
名前とビジュアルから想像するよりも断然辛い!
トニーさん、かなりやる気だね~!!!
情け島 ¥380なんと、八丈島の麦焼酎もあったりして。
特大海老のタンドリー焼き ¥250これ、焼く前にエビを選ばせてくれたのですが、本当にデカイ海老。
ここまででっかく育って、まさかタンドリー窯で焼かれるとは、本人も思っていなかっただろうに・・・
やるき牛もつ煮込み ¥450やるきでモツでハフゥーですよ。
ピリッとスパイスも効いて、いろんなやる気が出てくる一品です。オススメ!
さてさて、ここまではつつがなく。
安くて美味くて楽しいすてきなお店が健在でひと安心。
・・・なのですが、トニーのやるきはここで終わらない!!
やっぱりトニーさんと勝負するなら、無茶振りタイムの始まりですよ!!!
「コロッケ!食べたい!!」前のお店で無茶振りしたビンディー(オクラ)コロッケの美味さが忘れられず、再びの無茶振り。
トニーさん
「じゃ、おまかせで作って、いいですか!?」もっちろん!!
で、出てきたのがこちら・・・
デカすぎ!!(笑)
やるきダイナマイトコロッケ(トニーさん命名)
助けてくださいと叫んだ後に愛を叫ぶ世界の中心にある巨岩の如き、巨大なコロッケ。
それを取り囲むようにパクチーと納豆を絡めたスパイシーソース。
確かにダイナマイトなバディでもいいんじゃない?でもいいんじゃない?と納得してしまう迫力です。
コロッケの中はなんと、とろ~りチーズに・・・オクラ!!ビンディビンディビンディ!!!
流石ツボを押さえてますねトニーさん!!!
以前いただいたビンディコロッケを遥かに凌ぐ進化っぷり。
参りました!!


気を取り直して・・・
魔法のスパイスの鶏から揚げ ¥350これも定番人気メニュー・・・なんですけど、何故かここにもビンディビンディビンディ添え。
トニーさん、エンジンかかってるね!!
マトンカレー ¥450もちろん、カレーだって頂きますよ。
ガツンとスパイシーなカレーにゴロゴロマトン、美味い!!

・・・と思ってたら、いきなり
バトゥーラ登場。あら、嬉しい!!!

・・・と思ってたら、カレーにいきなり
ターメリックおにぎり投入!!
あら、嬉しい上に楽しいじゃありませんか。
場所が変わって、お店も広くなって、テレビにも紹介されて、
でもやっぱりやるき満々のトニー節は健在・・・どころかますますパワーアップ。
いままで、
スパイス&ハーブと言えばS&B食品だと思っていましたが、
これからは
スパイス&ハーブと言えばやるき。トニーのやるきで決まりですね。
是非、入れなくならない程度に繁盛して欲しいものです!
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やるき (居酒屋 / 新中野駅、中野富士見町駅、中野新橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
本業よりも焼肉屋の経営で儲けていると揶揄される芸人たむらけんじ。
彼の経営する「炭火焼肉たむら」はその後レトルトを展開したり精力的にビジネス展開しているわけですが、
ここ新大阪駅の新幹線構内にも2011年、系列のカレー屋さんが誕生しました。
「炭火焼肉たむらのお肉が入ったカレー屋さん 大阪のれんめぐり店」「道頓堀くくる」など、大阪を代表する飲食店が複数入ったフードコート内にあります。
カウンター席によるイートインと、テイクアウトという業態で、文字通り「たむら」の肉を用いたカレー屋さんです。
(ちなみに「炭火焼肉たむら」本店ではカレーの提供はないそうです)

価格設定は結構高め。
焼肉屋の肉というプレミアム感と、新幹線駅構内という立地特性を考えれば、まぁ納得の範囲内ですが。
駅弁だって1000円くらいしますからね。

壁にはドドンと
「1分以内ご提供!」の文字。
どこかのハンバーガーチェーンを彷彿とさせますが、これも時間のない旅行者を想定してのアピールでしょう。
たしかに商売上手です。
注文してから50秒ほどで受け取ったカレーはこちら。
焼肉カレー ¥900
ねぎトッピング ¥100しめて1000円。
まぁ、駅弁と思えば・・・
しかし、フタに赤いシールで書かれている注意書きを見てビックリ!!
「新幹線車内および駅構内でのお召し上がりはご遠慮願います。」
「空き容器は店内のくずもの入れにお捨て願います。」・・・ありえへん(笑)
そもそもお店自体が駅構内やし、そこでテイクアウトするっていったらほとんどが新幹線内での食事を想定してのはず。
テイクアウト容器自体揺れてもこぼれないような構造になっているしねぇ。
実際、駅でも車内でも食えないってなったら、受け取ったこれどうすんねん?
しかもテイクアウトなのに容器を店内の屑物入れに捨てよとは・・・食ったら戻って来いってことかしらん?
この注意書き守るとしたら、
1.新幹線駅構内でカレーを購入、テイクアウト。
2.いったん改札を出る。
3.どこか場所を見つけて食べる。
4.再び新幹線駅構内に入る(必要なら切符を再購入)。
5.お店に戻り、容器を捨てる。
6.新幹線に乗る。・・・うわぁ、駅構内にお店がある意味自体まったくねぇよ~!!!
これって、たむけんの突っ込み待ちギャグ?
まあ実際には、車内でカレーの匂いがどうとかトラブった時用のクレーム対策なんでしょうけど、
図らずともルールを犯さねばならない罪悪感を感じさせられます。
さて、カレー自体はこんな感じ。
やっぱりねぎトッピングするとグンと大阪色が強まっていいですね。
カレールゥは松屋にちょっと近い感じの美味しいもの。
肝心のお肉の質は、吉野家や松屋には及ばない・・・といった感じではありますが、
新幹線車内で焼肉カレーをいただけるというプレミアム感を考えれば、まぁ許容範囲でしょう。
・・・おっと、今のは聞かなかったことに(笑)
駅弁の選択肢と考えれば、悪くはないですよ。
わざわざ改札を出て食べて、切符を再購入する手間をかけてまで・・・といえばそりゃ無いよ、ですが。
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炭火焼肉たむらのお肉が入ったカレー屋さん (カレー / 新大阪駅、東淀川駅、西中島南方駅)
日本一のミャンマータウン高田馬場。
通称リトル・ヤンゴンと呼ばれる(というか勝手に呼んでいる)この街には、
いまもどんどんミャンマー料理の新店が生まれています。
「スィゥ ミャンマー」
さかえ通りのドンツキに2012年11月登場したお店。
店名の「SWE」は日本語では「シュエ」とか「スエ」と表記することが多く、
この店でも場所によって「スェウ」と表記されていたりと統一感を欠いてはいるのですが・・・
ここでは現地でお店を見つけやすいよう、表看板の表記を採用してみました。

店内は簡素な作りながら、北斎ののれんとアウン・サン・スーチーさんの肖像画が共存する素敵空間。
店内には私の他、
厨房の奥さん(ミャンマー人)と、フロアの旦那さん(ミャンマー人)と、
小学校の宿題をしている息子さん(ミャンマー人)のみ。
途中で若い女の子が入店してきたかと思ったら、こちらのお店の娘さん(ミャンマー人)でした。
お店によっては日本語がほとんど通じないこともある高田馬場ですが、
こちらの皆さんは日本が比較的上手。
しかも皆さんとても親切ですよ。
★ミャンマービール ¥500うん、やっぱりスタートはこれだね。
★炒りピーナッツこちらはサービス品。
★サムサ(普通盛り) ¥300隣国インドでおなじみサモサのミャンマーバージョン。
中のポテトがマッシュではなく、刻みで入っているのが興味深いです。
ソースはタマリンドの酸味たっぷり。
★ベヤージョウ ¥500見た目南インドのマサラワダにそっくり。
実際豆の揚げ物ですから香りも食
感もかなりマサラワダ的。
が、ちょっと違うのが、玉ねぎがたっぷり入っていることと、
酸味ある特製タマリンドソースに漬けて食べるということ。
かなり美味くてオススメ!
★ダンバウ ¥900ベースにはビリヤニとプラオライスの中間のような炊き込みご飯。
赤・白・黄色の三色の米粒が美しいです。
カシューナッツ、レーズン、グリーンピースが入っているあたりもビリヤニ的。
しかしその上にドン!と乗った骨付き鶏肉がダンバウの醍醐味です。

ホロホロッと崩せる鶏肉は食べ応え充分。
某店のムルギーランチのようにマジェマジェするのが美味しいですよ。
こちらはミャンマーの海老ふりかけ、
バラチャウンジョー。
これだけでご飯何杯もいけそうなほどの美味さです。
ダンバウもふりかけも、味付けは辛さ控えめ。
なんだかホッとする、家庭の味って感じだなぁ。
帰りにはこちらをテイクアウト。
★ココナッツ餅 3個¥500とっても甘くて美味しい!
家の電子レンジで一分加熱すればアッツアツのモチモチでいただけます。
冷凍保存もできるので、リトルヤンゴン高田馬場のお土産には最高ですよ。
高田馬場にミャンマー料理店数あれど、ここはなかなかアットホームで料理の種類も多く、結構いい感じ。
ちょっと気に入りました。また行きたいな。
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スェウミャンマー (東南アジア料理 / 高田馬場駅、下落合駅、目白駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3
東京にきて最初に、辛~いタイ料理の快感を教えてくれたのは、当時都内に何店舗か展開していたタイ料理店「チャンパー」でした。
当時は激辛モードになると近くの「チャンパー」によく駆け込んだものです。
時は流れ、新宿に二店舗と、横浜馬車道に支店を残すのみとなった「チャンパー」。
今ではタイ本場の辛さを提供するお店も増え、なんとなく目立たなくなった感がある「チャンパー」ですが、ふと、当時の辛さはどれくらいだったのかなぁ・・・と思い、新宿伊勢丹会館店へとランチ訪問してみました。
お洒落過ぎず、明るすぎない店構え。
もちろん、褒め言葉です。
最近強く思うのですよ。
スパイス料理の辛さも含めたパンチ力は、適度な暗さでないと最大限発揮できないのではないか、と。
それは単に、食べる側の気分だけでなく、作る側にも影響を与えるのではないか、と。
明るすぎるカラオケボックスで熱唱できなかったり、明るすぎるクラブで踊り狂えないのと同様、
あまりに明るく綺麗なお店では、シェフのスパイス使いに無意識のリミッターがかかる気がするのです。
お行儀良くなる、と言えるかも知れません。
と、何故そんなことを言うかといえば、新宿にある「チャンパー」のもう一店、サブナード店がまさにそうだったから。
店が綺麗すぎたんですよね。
こちらなら、いけるかも。
その予感は的中したのでした。
鶏挽肉のサラダ イサーン風 ¥650いわゆるラープ・ガイ。
「チャンパー」にイサーン料理があることなど、今になって気付いたことですが、しっかりと辛くしてもらいましたよ。
うん、しっかり辛く、今でもちゃんと激辛の範疇。
何だか嬉しいね。
辛くしても味のバランスは悪くない。
うん、全然悪くないよ。
グリーンカレー炒飯 ¥850いわゆるカオ・パッ・ゲーン・キョワン・ガイ。
日本に古くからあるタイ料理店では日本米を使用するところが多いのですけど、こちらのお店ではちゃんとジャスミンライスを使っています。
高感度大ですね。
味も濃厚でなかなか美味いです。
得てして、子供の頃見た広大なグラウンドは、大人になれば小さく見えるもの。
しかし、今回訪問した伊勢丹会館店は、かつて私が激辛タイ料理に目覚めた頃の「チャンパー」の印象とブレなし。
とても嬉しくなっちゃいました。
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チャンパー 伊勢丹会館店 (タイ料理 / 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
なんと徳島で、四国唯一のスリランカ料理店発見!

徳島駅前から市営バス6番乗り場 「中央卸売市場」行きに乗車、15分ほどで「市立高校前」へ。
渡ってきた橋を引き返せば、くっきり鮮やかな黄色い建物が見えます。
スリランカ料理店「マータラ」しかし・・・なぜこんなところにスリランカ料理店が?

とっても落ち着く素敵な店内。
パーテーションにはゾウの形の穴が!

L字型の店内を奥へ入ると、ゆったりした畳のベンチシート席が。
これ、ものすごく寛げるんです。
オーナーシェフのダンミカさんはスリランカの5つ星ホテルでイタリアンのシェフを勤めた後、
1990年の大阪花博にスリランカ政府からシェフとして派遣、
福岡の東京第一ホテルでもイタリアンのシェフを務めていたという経歴の持ち主。
その後、奥様の実家がある徳島の地で故郷スリランカの料理を出すお店を始めたのが9年前。
オープン当初は山川(現吉野川市)にお店があったそうで、現在の場所へと移ったのは4年前だそう。
いやぁ、全く知りませんでした。

メニューを開けば、おぉ、凄い。

にわかスリランカ料理店ではありません。
そのメニューの数が凄い!!
シェフの経歴を物語るパスタ料理があるのも楽しいですね。
なかなか訪問できない場所。
大いに迷ってしまいます・・・・
★ギザ ¥500砂肝のスパイシー炒め。
ブラックペッパーがガツンと効いて最高のスターターです!
ギザを摘みながら迷った末、やっぱりセットでいろいろ食べたいという結論に。
ランチセットといっても、巷のテキトーな店のようにナン&カレー&サラダ&ラッシーなんかじゃなく、
スリランカ料理を体験して欲しいという愛にあふれた構成なんです!!
★マータラランチ ¥1150
ドライカリー
パパダン
フライド・エッグ
チキンカリーor海老カリー
ココナッツ・ロティ
オニオン・サンボル
カリーボール
なすペヒ
サラダこの密度、溜息が出ちゃいますね!

まず出てきたのが
なすペヒ&カリーボール。
なすペヒは揚げナスのスパイシーマリネといった感じの一品。
爽やかながらピリッときます。
カリーボールは要はスリランカ風カレーコロッケ。
きめ細かな衣がどことなくイタリアーン!
どっちも美味しい!
ココナッツ・ロティ&オニオンサンボル見た目長野のおやきですが、実際かなりココナッツおやきといった感じの食感と味わい。
そのままでもバクバクいけちゃいますが、後のカレーにとっておきましょう。
オニオンサンボルはブラックペッパーを効かせたアチャールといった感じです。
そして登場、メインディッシュ!!
チキンカリー&ドライカリー&パパダンいやぁ、カレーもカレーなら合わせるライスもカレー。
めったに来れないお店では白米などの炭水化物を控えてその分いろいろ食べたい衝動に駆られるものですが、
この無駄のないスパイス攻撃は素晴らしいの一言です。
このドライカリー、単品でも充分満足できるスパイシーさをもったカレーピラフといった感じ。
コブミカンたっぷりの香り高い仕上がりで、カレーにあわせるなんて贅沢すぎます。
そしてこの日一番感動したのがこのチキンカリー!
とにかくカラピンチャの香りが凄い!
辛口でお願いしたのですが、ここまで香ばしく爽やかな辛さのチキンカリーは他にありません。
チキンカレーというジャンルの中でもかなりトップクラスに入る美味さです。
基本メニューがとてつもなく美味いというのは、飲食店として最重要ポイントですね!
ランチセットのこの充実ぶり、それで1150円はかなりのお得感!
けど、まだまだ行きますよ~
★チキン・ビリヤーニ ¥1100おぉ、見るからにスリランカ風の盛り付け!
セットのドライカレーとどう違うの?と思ったのですが、全然違います。
日本米炒め方式のビリヤニなのですが、かなりスパイシーに仕上げていただきました。
フライドオニオンも、カシューナッツも、チキンも盛りだくさんで贅沢。
しかもこれまた香り高いんだ!
こちらのお店、どの料理もスパイスの香りというものをビシッと強調してくれていて嬉しい!
最後にも一つ大物を。
ビッグ・チリチキン ¥1100国産骨付き鶏もも肉を用いた巨大チリチキン。
一人じゃ無理なデカさっす。
一見クリスマスのローストチキンのようですが、
青唐辛子とブラックペッパーがビシバシ効きまくってて、香ばしくメチャうま!
来年のクリスマスはこれ、取り寄せたいかも。
スパイスの香りムンムン、青唐辛子とブラックペッパーの辛さビシバシで大満足なランチ。
でもスリランカ料理の締めといったらやっぱり、紅茶ですよね。
セット+¥150で
ドリンク&デザートをつけていただきました。
★セイロンティー口の広いティーカップから濃厚な茶葉の香りが拡がります。
間違いない、ここはスリランカの香りを満喫するお店だ。
★キリ・パニたっぷりのキトゥルハニー(椰子の蜜)にヨーグルトをとっぷりと漬けたデザート。
最後まで濃厚ながら、胃がすーっと落ち着きます。
正直、四国徳島のこんなところ・・・と言ったら失礼なのですが、スリランカ料理店があるだけでも珍しいネタなのに、
味でもこんなに満足できるとは、とっても嬉しい誤算。
文中何度も書いたように、とにかく香りの演出が素晴らしく、スパイスによるアロマテラピーと言っても過言ではないほど。
ランチのレギュラーメニューでここまでのレベルを保っているスリランカ料理店がほかにどれだけあるだろう・・・と考えると、
この地で頑張るダンミカさんご夫妻には敬意の念を覚えざるを得ません。
しかしまぁ、何というか、この徳島の決して便利とはいえない場所で、
遠方から足を運ぶ客が多いほどの知名度があるわけでもなく、
この志高いお店のあり方をキープするには、地元の方々の一層の支えが必要、と切に思うわけです。
阿波の国にスリランカ料理の名店あり。
四国の皆様、どうぞよろしくお願いします!
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マータラ (スリランカ料理 / 阿波富田駅、徳島駅、二軒屋駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
最近とみに無国籍化が加速してきた高円寺大一市場。
海鮮タイ料理
「ダオタイシー」に、生麺フォー専門店
「チョップスティックス」、ベトナム焼き鳥
「ビンミン」、そしてこの
「カリーバル くじら」。

ちまたの皆様には
「カレーバルくじら」で知られていたこのお店ですが、
看板によくみると
「カリーバルくじら」という日本語表記を発見。
「世界のワインとカリーとタパスのお店」ということで、ここでもカレーではなくカリーを強調しておられます。
つまり、インド志向のカリーですよ~ということですね。
チョイ飲み、チョイつまみでカレー・・・もといカリーが楽しめるお店ということで、私の好きなスタイル。

デパ地下のイートインスペースといい勝負の小さな空間。
食べログに「店内写真」がゼロなのは、「外観写真」を撮ったら店内も全部写っちゃうからなのです。
こういうお店では、やはり店員さんとコミュニケーションがとれるカウンター席がチョッキ・・・もといベスト。
いきなりメニューにないオススメワインをお願いしてみました。
★ピクプール・ド・ピネピクプール ブランという葡萄の品種を用いた白ワイン。
スッと辛口、軽い味わい。
お通しが気が利いていてビックリ。
★イカとパクチーのサラダ&
塩漬けサーモンのパスタコリアンダーたっぷり、スパイスラヴァーのツボを押さえたナイスな滑り出しです。
★かぼちゃと鳴門金時のマスカルポーネチーズ ¥300サルが投げた骨がペンになって跳ね返ってきそうなモノリスづらが素敵なこの一品、
カボチャと金時のミクスチャーな甘さがギッシリズッシリ楽しめる、価値ある300円です。
★かきとチーズのくんせい ¥600うむ、牡蠣の燻製というのはかくも美味いものなのですね。
オススメな大人の味です。

一品一品がリーズナブル・・・なのですけれども、とにかく酒が進む店であることには違いない。
この酒は・・・何だったけか?
★ポークビンダルー ¥700チキンカレーが基本のこのお店、カキカレーも魅力的。
でもビンダルーの文字を見つけたら、頼まないわけにはいきませんよねぇ。
こちらは玉ネギたっぷり、ビネガーをかなり効かせたイタリアの飲兵衛向きビンダルー。
同じ中央線、西荻窪「カフェオーケストラ」のポークビンダルーも結構ビネビネしたビンダルーでしたが、
系統として近いものを感じます。
ボリュームは少なめ、飲みの締めにも最高ですね。
こういった、日本人によるインドカレー・・・もといインドカリーを再構築し、
飲めるスタイルで提供する店が増えてきたのはとっても嬉しいこと。
なかでもこの「カリーバル くじら」は高円寺的気軽さでチョイ飲みするのにピッタリ。
ハシゴ飲みの二軒目なんかにも使えるナイスなお店ですね。
実はこの「くじら」、系列店が他に二軒ほどあるということで、この調子、
どんどん楽しいカレー屋の業態を開拓していってほしいものです。
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くじら (インドカレー / 高円寺駅、新高円寺駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
谷根千、昭和の香り。
まるで昭和のセットのような、出来過ぎな佇まいの洋食屋。
「キッチン マロ」この地で40年以上続く、本物の昭和洋食店です。
ちなみに店名の「マロ」とはオーナーシェフ秀麿さんの愛称。
ショウウィンドウのサンプルも素敵すぎ!
最近よくある似非レトロな店には真似できない味わいです。
店内はカウンターとお座敷席。
お座敷席に無造作に置かれたタンス、ダンボール、
その年を経た無造作感も簡単には真似できない味わい。
お座敷の下が床下収納になっていて色々出てくる昭和マジックも楽しいですよ。
メニューも完璧。
「ストロガノ」なんてビリビリきちゃいますよ。
フ、要らね!
★ナポリタン ¥600
これぞ、昭和ナポリタンの原風景。
アルデンテなんて異国の言葉とは無縁のソフト麺タイプにケチャップねっとり。
きっと、40年前から変わらない味なのでしょう。
★カツカレー ¥800おおおっ!
貴重なアンダーカツタイプですよ!
サクサクに揚げた衣のカツでないと成立しない志の高いカツカレーです。
中華カレーを髣髴とさせるトロミあるカレーはしかし、一口食べればこれぞカレーライス。
誰もがイメージするカレー粉的なカレーの味をぎっしり濃厚にしたような嬉しい味です。
カツも期待にそぐわずサクサクの仕上がり。
カツカレーを食べたい気持ちに直球で返してくる素晴らしい一品です。
食後はもちろんコーヒー。
ふぅ、なるほど。
なんだかここは、レトロ気分を楽しむ・・・といった客観的なことを超えて、
昭和外食の原風景というようなものを今も実体験できる素晴らしい場所のようです。
まさに谷根千の神髄。
ありがとう、マロさん!
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キッチン マロ (洋食 / 千駄木駅、西日暮里駅、日暮里駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6