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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

デパ上で、自家製生麺フォー。「ザ マジェスティック レストラン」(池袋)

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意外と楽しいデパ上レストラン街巡り。
池袋西武にできたベトナム料理店「ザ マジェスティック レストラン」。

店名はメチャ高級そうですが・・・全然そんなことはありません。


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気軽に入れる気楽なお店。


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実はここ、首都圏の駅ビルあたりに展開するP4グループの一店なのですが、
ここにしかない特色を持っているんです。

それは、国産米と玄米を用いた、自家製の生麺使用のフォー。
なんと店舗で毎日製麺する、出来たて麺なのだそうです。

東京で生麺フォーをいただけるなんて、他には高円寺の「チョップスティック」くらいでしょうか。



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まずはクーポンで生春巻きをゲット。
野菜シャキシャキ、皮モチモチ、海老も大きくプリプリと、これがサービスなんて嬉しすぎますよ。



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鶏肉のフォー ハーフサイズ ¥500



これが噂の生麺フォー。
ハーフといえどこの価格はお値打ち。


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よくあるゴムのようなノビがある乾麺使用のフォーとは全くの別物。
ニュルっと柔らかく、箸で持ち上げたら千切れてしまうほど。

コシ、という基準でみれば、コシの全くない麺。
しかしどうやら現地フォーの再現度でいえばなかなかのもの、ということらしい。

およそ味というのは「美味い」「不味い」のワンスケールではなく、その文化や環境によって基準はまちまち。
日本人的な「コシ」や「コク」といった独自の評価基準で世界の料理を測ってはいけないのですよね。

食べ進むにつれ、この麺のニュルニュル感にも慣れ、これはこれじゃなくちゃいけない気になってくるのが不思議。
食文化というのは面白いものですね。

ちなみに高円寺「チョップスティック」の生麺フォーは、ここよりも全然日本人的な評価基準にチューニングした感じ。
モチッとツルッとした喉ごしで、そちらもなかなかの味わい。
興味ある方は食べ比べてみるとよいでしょう。



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ベトナムコーヒー ¥450

やっぱり締めはこれですね。
ま、よく考えてみたらこのベトナムコーヒーも、
日本人的な珈琲の評価基準、苦味、コク、酸味なんてベクトルとはまったく別の次元。
でも、美味いからよいのですよね。

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ザ・マジェスティック・レストラン 西武池袋店ベトナム料理 / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅

夜総合点★★★☆☆ 3.6


B級映画とB級グルメ、昭和の灯よ永遠に。「カレーコーナー三原」(東銀座)

B級映画の楽園「銀座シネパトス」が2013年3月をもって閉館するそうです。
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理由は映画館のある三原橋地下街が耐久性の問題で取り壊されるためだそう。


一見すればただのボロい映画館ではあるけれど、
1990年代から今にいたる映画をとりまく環境の変化の中で、銀座シネパトスは実に独得な価値をもった場所でした。


シネコンや3D映画の勢力拡大による、メジャー映画配給の均一化の一方で、アート系ミニシアターのニッチ化が進み、
せっかく作っても劇場公開されないままレンタルビデオ屋に直行する映画は増える一方。


しかしどうやら「劇場公開作品」かどうか、はレンタルやセルの成績にも大きく影響してくるようで、


映画制作者サイドとしては「一週間だけでも、レイトだけでも、劇場公開してから・・・」という願いがあるわけです。

銀座シネパトスはそんな、シネコンにもミニシアターにもかけてもらえなかった作品を細々と公開する場所であり、
客側としては、「こんな映画よく公開してくれたなぁ」という作品に出会える貴重な場所でもあったのです。

しかも3つあるスクリーンのうち一つは邦画専用。
この映画館の存在に助けられた映画制作者は一体どれだけいたのでしょうか・・・

確かにその許容度の広さ故、公開される作品の中には掘り出し物もあれば、どうしようもないダメ映画もありました。
コリー・ユエン監督ジェット・リー主演の痛快作「D&D完全黙秘」なんて、ここじゃなきゃ公開してくれなかっただろうし、
あまりにダメ過ぎて一番怒っていたのは観客だったという「怒りの逃亡者 RAGE」なんて、ここじゃなきゃ観ちゃうことはなかった。

・・・でもそんな、未知のアタリを引く楽しみがこの劇場にはあったわけです。

最近では各地の名画座が続々閉館に追い込まれる中、
「名画座宣言」と称してレイトショーで往年の名画やマニアックな作品を発掘したりと頑張っていたので、
今回の閉館発表はまさに残念。

一つの灯が消える思いですね。

・・・さて、話をカレーに移しましょう。

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三原橋地下街には映画館の他に何軒かの昭和的なお店が入っています。
「三原」というお店は二カ所にあって、シネパトスの邦画専用スクリーン側の角にあるほうは、
「カレーコーナー三原」と呼ばれています。

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この「カレーコーナー三原」、基本的にはもう一軒の「三原」同様の居酒屋なのですが、
カツカレーや築地直送広島の牡蠣を用いたカキカレーが人気。
しかも「金曜日はカレーの日」ということで、通常700円のカレーが全て550円になるんです。

(ちなみになぜ昔から「金曜日はカレーの日」なのかは、こちらの記事をご覧ください。)

もちろん金曜日に行ってきましたよ。


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店内はまさに昭和の空気そのもの。
かといって、レトロなノスタルジィとして沈殿しているのではなく、
あくまでも今ここにライブ感としてある昭和の空気なんです。

店内には平成の無責任男、高田純次の来店写真に、
快楽亭ブラック師匠のライブチラシ(モノクロコピー)と、まさに完璧の極み!!

狭い店内はいつだってほぼ満席。
「御馳走さま!じゃ、競艇行ってくるわ!」なんて声が飛び交ったり。

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カツカレー 金曜価格 ¥550
ニッポンの正しきカレーライス。
いや、ライスカレーと言うべきか。
ホクホクのご飯に緩めのルゥ、重くなくサラリと食べられる嬉しい味です。
カラッと硬めに揚がったカツの衣もこのカレーに良く合いますね。

付け合わせはパスタサラダ・・・というか、大衆食堂的スパゲッチサラダ。
そして・・・
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お味噌汁。

実に、実に正しいです。

銀座シネパトス閉館に伴い、このお店がどうなるのかはまだ未定。
でも、三原橋地下街自体を取り壊すとなると、今のままではいられなくはなるのでしょう。
お店の人によると「特に工事の連絡とか来てないんです。」ということ。

・・・向かいの銀座シネパトスには新作のポスターが。
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29歳でグラビアデビューした壇密の初主演作「私の奴隷になりなさい」
いやぁ、シネパトスは最後までブレがありませんね。

ポスターには
密さんの直筆コメントがありました。

「銀座シネパトス様『壇上で 閉館止めるは 蜜の手か』」

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カレーコーナー三原カレー / 東銀座駅銀座駅銀座一丁目駅
昼総合点★★★☆☆ 3.3


リゾットカレー人気の秘密。「リゾットカレースタンダード」(渋谷)

2011年5月、渋谷桜ヶ丘に登場した「リゾットカレースタンダード」
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リゾット?カレー??
なんだか看板は「ジャーナルスタンダード」みたいだなぁ。
きっと、ちょい真新しいネタ的な若者向けカフェなんなろうな・・・と思っていたら、
あれよあれよという間に人気店に。

某食べログでも3.9超えのスコアを叩き出し、いつも満席状態・・・
こうなれば気になってしまうのが俗人の常。

ようやくの開き席にあずかり、人気の秘密を探りに潜入してきました。

で、結論からすると、「巧いな~!こりゃ人気出るわ」という感じなんです。

お店は地下。
ちょっとした穴場感を出しつつも、ルックスは清潔で、場末感はゼロ。

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つまり若者や女性グループが気兼ねなく入れる雰囲気なんです。



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カウンター18席のみの店内は極小。
なるほど、この密接感、お店への親近感を覚えるに充分な狭さです。

さらに・・・メニューを見て、なるほど!!

ここはカレー屋なのではなく、ワインバーなのですね。
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「冨士屋ワインバー」の向こうを張るようなアラカルトメニューがズラリ。
しかも全て500円という、嬉しい設定。

お酒もほとんどが500円というわかりやすさです。

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グラスワイン ¥500

ワインは選べる40種。
これは・・・・なんだったか忘れた(笑)



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若鶏のレバーといろいろキノコのパテ ~バゲット添え ¥500

特段、むちゃくちゃ凄いというわけではありません。
しかし、量がたっぷりなんです。
とりあえずの一皿としてはなかなかのものですよ。


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クリームチーズの黒こしょうとハチミツがけ ¥500

これは素敵な盛り付けです。
縄文的というかなんというか。
コショウのピリッとした辛さとハチミツの甘さのギャップがなかなか癖になります。
オススメ!



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自家製サングリア ¥500

ピンクグレープフルーツのサングリア。
結構濃厚で、500円とはお得感アリアリ!!



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焼きナスと鶏ささみのたたき ¥500

これは美しい!
味噌、オリーブ、ミョウガといった渋い味付けにナスの香りが加わり、
なかなか楽しめます。


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やわらか牛ハラミのひとくちステーキ ¥500

一口というには十二分なボリュームで、バルサミコソースと醤油、からしといった味付け。
肉質は非常に柔らかく最高。
いやぁ、背伸びしちゃった気分だなぁ・・・でも500円ですよ。

お店の雰囲気も料理の仕立ても、「冨士屋」あたりと比べるとポップで若者向け。
でもちゃんと一品一品捻りと小技が効いていて飽きさせません。
そしてなんといっても全部500円。
単純にワインバーとしても充分人気が出ておかしくない内容です。


で、この店はさらにお店の名前にもなっている看板メニューが存在するというわけ。
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リゾットカレー ¥800

パルメサンチーズのリゾットに、鶏肉トマト煮込みのカレーを合わせた、
完全オリジナルなイタリアンカレー。

こりゃぁ、渋谷イチPOPなカレーですね。

お味はというと、まさに見た目通り、リゾットとカレーの中間。
お酒を飲んだ締めに、チーズリゾットを食べるホワッとした満足感、
お酒を飲んだ締めに、カレーライスを食べるキリッとした満足感、
その両方が良い塩梅で満喫できるわけですから、これはなかなか考えたものです。

このカレー単品でも非常にオリジナリティが高いとは思うのですが、
もしこのお店がリゾットカレー単品押しのカレースタンドだったら、と考えるとここまで人気が出たかは疑問。
これだけを何度も食べにくるというわけにはいかないでしょうし、
「リゾットカレーたべようぜ!」なんて声掛けてどれほどの人が釣れるかも未知数。

でも、
「なかなかいいワインバー見つけたんだ。全部500円でさ、リゾットカレーなんて変わったメニューもあってさ」
なんて聞いちゃったら、
「え、何それ!行ってみたい!」
ってなっちゃいますよね。

仮にリゾットカレーなるものが「美味しいのかどうかわからない」としても、
ワインバーという前提があるからハードルはぐんと下がるわけです。
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逆にワインバーという括りでみた場合でも、500円というわかりやすいリーズナブルさと、
他にはない看板メニューの存在が他店との完全なる差別化となっており、
特に若者たちの「行ってみたい度」がMAXになるのは容易に想像できます。

さらに店内は明るくPOP、店員さんも見た目良しをそろえており、料理も案外気が利いている。
「また行きたい度」もしっかりと押さえつつ、
お店の狭さと、安さゆえ一人当たりの滞留時間が長いことによる、
「いつも満席で待ちがある」という人気店イメージもしっかりとアピールしちゃっているというわけ。

それに人間、なかなか入れなかったお店にやっと入れた時には、「さぁ楽しむぞ」アドレナリンが出まくっているわけですから、
お店の満足度、料理の満足度も相対的に引きあがっちゃうものでもあります。

実に巧い。

実に考えられている、と感心しちゃいます。

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リモンチェッロ ¥500

イタリアのレモンの食後酒。
意外に濃く、意外に強いです。

こういった要所要所で、「軟弱じゃないんだよ」アピールも出来ちゃうあたり、やっぱり巧い。

渋谷で人気が出るのには、ちゃんと理由があるのですね。

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リゾットカレースタンダードワインバー / 渋谷駅神泉駅代官山駅

夜総合点★★★☆☆ 3.7


海南鶏飯歓迎光臨。 「カフェ シンガプーラ」(六本木/麻布十番)

六本木ヒルズ脇、けやき坂を下りきった場所にある、存在感抜群のお店。
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「カフェ シンガプーラ」

その名の通り、シンガポール料理のお店です。


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この日はディナータイム開始の18時ちょうどに訪問したのですが、30席ほどある二階は予約でいっぱい。
一階のカウンター席も2席しか空いていないという人気っぷりでした。


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メニューには中華系あり、マレー系あり、マレースタイルのトムヤムクンまであったりして、眺めているだけでも楽しいですね。
しかしメニューを眺めているだけではお店が回らないので、早速注文してみましょう。


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豆苗のサンバル炒め ¥850

あぁ、これ美味しい。
豆苗独得の食感がクセになります。
見た目ほど油っこくなく、ピリッと深いサンバルの風味がポイント。


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海南チキンライス ¥950

とにかくライスが美味い、これ高ボイント。
タイのカオマンガイも含め、チキンライスをいただけるお店はごまんとあれど、しっかりライスが美味い店は案外少ないのです。

鶏ガラスープの出汁がしっかり染みていながら、ベタベタにもカラカラにもならないほど良き仕上がり。
チキンもしっかりとした弾力で、皮もちゃんと柔らかく、なかなかの出来栄え。
これはなかなかのヒットですよ。


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コピ ¥600

マレースタイルのコーヒーです。
ベトナムコーヒーのように練乳たっぷり。

後で知ったのですがこちらのお店、
中目黒の「ファイブスター・カフェ 五星鶏飯」と同じ系列とのこと。
なるほど道理でチキンライスが美味いわけだ。
歩いて数分ほどの場所には、これまたシンガポール式チキンライスの名店「海南鶏飯食堂」もあり、チキンライスファンにとってはかなり恵まれた環境ですよね。

また、他の料理も食べに来たいなぁ。


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カフェ・シンガプーラ 海南鶏飯東南アジア料理 / 六本木駅麻布十番駅六本木一丁目駅

夜総合点★★★☆☆ 3.8


フュージョンだって、サバーイよ。「タッチ オブ スパイス」(新宿/新宿三丁目)

新宿「タッチ オブ スパイス」
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新宿「エラワン」、高田馬場「ポーチャイ」と同系列のお店ですが、
こちらはちょっとスタイリッシュな内装。

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「タイ料理をベースにした、ハーブとスパイスがテーマのお店」
つまりコテコテのタイ料理というわけではなく、
「フレンチ、イタリアン、そして日本料理のエッセンスなどをコラボレートした新しい感覚の料理」
を提供してくれるということです。
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立体的な構成の店内は、ちょっとワクワクしますね。

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ハリウッド映画に出てくる日本料理店、いや、アジア料理店っていう雰囲気かも。

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杏露酒 ¥500

フュージョンっぽく、こんなお酒を頼んでみました。

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アボカドのマイルドなカレー スィートバジル風味 ¥1000

料理名が長くてタイ人の店員さんに注文するときちょっと戸惑います。
グリーンカレーをベースにして、アボカドとカボチャをたっぷり入れたカレー。
マイルドとありますが、具材がシンプルな分案外辛く感じますね。

こちらはライスが別だったのですが、普通にライスを頼むのも芸がない気がして・・・
こちらを合わせてみました。
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タイのサラミと鶏肉の入ったカレー風味のパイナップルライス ¥1300

これは素敵ですね。
タイのカオオップサッパロ、通称パイナップルライスがベースとなっています。
外側のパイナップル自体にも焦げ目が入っているあたりからすると、ちょっと蒸し焼きっぽく仕上げているのでしょうか。
単なるチャーハンではなく、ジャスミンライスのフワッとした食感は、インドの炊き込みビリヤニさながら。
なかなか美味いですよ。
パイナップルの外壁付近はまた、甘みが増しており、それもなかなかのもの。

バリバリ現地風のタイ料理ももちろん素晴らしいのですが、
たまにはこういったフュージョン系タイ料理も悪くないものです。

TPOというやつですな。

イタリアンやフレンチもしくはフュージョン料理を食べに来るような感覚でタイ料理をいただく、そんな楽しみ方がピッタリなお店。
なんとなく、アメリカやヨーロッパあたりにありそうなタイ料理店でした。

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タッチオブスパイスタイ料理 / 新宿三丁目駅新宿駅新宿西口駅

夜総合点★★★☆☆ 3.2