2012年08月
アメ横ガード下インド料理。「アーグラー」(御徒町/上野)
1985年オープンの老舗です。
こじんまりとしながらも無駄のない空間構成。
アメ横ながら店内は清潔な雰囲気で、
接客にも安心感があります。
Bセット ¥950
カレー、サラダ、ナン&ライス、タンドリーチキン、シークカバブ、デザート、ドリンクのセット。
とってもお得感がありますね。
ターリー皿の真ん中はトマトチャトニかと思ったら、トマトケチャップ。
これは何に使うんだろ?
選んだカレーはマトンの辛口。
タマネギをたくさん使った粒子感、柔らかく煮こまれた羊肉、スパイスが浮くことなく馴染んだほど良きスパイシーさ。
気を衒ったところの全くない、真面目にしっかり作った印象のカレーです。
これは良いですね。
タンドリーチキンとシークカバブ。
こちらも美味し。
丁寧な仕込みですね。
ライスは日本米、ナンは外側パリッと中モッチリでなかなかの仕上がりです。
サフランヨーグルトも美味かったなぁ。
特段の華やかさはないものの、こういった品質本位の良店はずっと続いてほしいものですね。
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アーグラー 御徒町駅前通り店 (インド料理 / 上野御徒町駅、御徒町駅、上野広小路駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
渋谷ランチにまたもや穴場。「bar bossa/バール・ボッサ」(神泉/渋谷)
「bar bossa/バール・ボッサ」
まるぼっさんではありません、バール・ボッサ。
ボサノバのかかるワインバーなのですが、料理はかなり多国籍。
そして日替わりカレーの看板がいつも魅力的なんです。
この日はランチ訪問。
狙いはもちろんカレーですよ。
店内は素敵なボッサ空間。
夜も雰囲気いいだろうなぁ・・・
と、注文後、出てきた食前サラダを見てビックリ。
クスクスのサラダとパプリカとズッキーニのサブジ
ランチのセットサラダにしてこのクオリティ。
ありえません。
そしてメインディッシュはこちら。
ラムカレー ¥800
いやぁ、何でしょう、この本気感。
実に魅惑的です。
一口食べればムムム!
トマトとそして赤ワインでも入っているのでしょうか?
洋風と言えるテイスト(欧風カレーではありません)なのですが・・・スパイスがかなり立っているのです。
特にグリーンカルダモンの量が凄い。
これは相当スパイスラバー向けのカレーですね。
ラム肉もたっぷり、柔らかくジューシーな仕上がり。
これは美味いなぁ。
日替わりなのでいつもかどうかはわかりませんが、夜でもカレーが食べられるのだそう。
店内の雰囲気もゆったりしているので、ちょっと時間にゆとりがある時に訪れたいお店です。
しかしこの近辺、「マメヒコ」といい、「ロスバルバドス」といい、気の利いたお店が多いですね。
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bar bossa (ワインバー / 神泉駅、渋谷駅、代々木公園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
ティラガの残光。「ティラガ 京都店」(四条大宮)
その大阪都島のお店が経営変更につき「ナンタラ」というお店になった今、
「ティラガ」はただ一店を残すのみとなりました。
「ティラガ京都店」
レトロな看板はかつての都島のお店を彷彿とさせます。店内もオシャレという言葉とは無縁な土着テイスト。
この垢抜けなさが、変わらぬティラガクオリティですよ。壁にはバナナリーフミールスの説明図。
それは良いのですが・・・食べ方レクチャーのイラストが凄い!!

肘なめるわ、五本の指口に突っ込むわ・・・いやまぁなんと大胆ですこと(笑)
もちろんこれ、良い例と悪い例が両方描かれているわけですが、
文字が読めなくて悪い例を参考にしちゃったら大変です・・・
パワー5000 ¥630
おっと、まるでドリンク剤。
こんなビール見たことない!
ラベル裏には「未知のインドパワーを体験!!」と書いてあります。
確かに飲んだら体が2mmほど浮きましたよ(嘘)。
さて、料理はまず南インドから。
マサラ ワダ ¥250
ちょっと焼きすぎで硬かった・・・
安いんですけどね。
サダ ドーサ ¥880
いわゆるプレーンドーサ。
まぁ、可もなく不可もなくといったところ。
しかし京都でドーサがいただける店自体多くはないので、ありがたい限りですね。
ちなみに深緑のメラミン皿はティラガのトレードマークです。
さて、お次は北インド料理をば。ボディ カバブ ¥680
いわゆるタンドリーマトンです。
お肉はチョイ硬め。
マトン マサラ ¥1180
マトンの辛口カレー。
かなり素朴で、大衆食堂の味といったところ。
にしては他よりも値付けが高めだなぁ・・・
チーズ ナン ¥450
後のせタイプのチーズナン。
なんかプレーンピザみたいです。
ティラガは他にもあんこナンとかもあるので要チェックですね。
全体に、かつての大阪都島の店と比べると、仕上がりがぼやけている印象。
こればかりはシェフの力量としか言いようがないですね。
(それとも、私が大阪に訪問したときの出来が格別良かったのか?)
ここは南北インドの料理がいただける大衆食堂と割り切ったほうが良いでしょう。
とはいえ、他の店にないメニューもたくさんあるわけで、
悪くはない、貴重な店であることに変わりはないですよ。
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南インド料理 ティラガ 京都店 (インド料理 / 四条大宮駅、大宮駅、二条城前駅)
銀座で蕎麦とインドカレー。「よもだそば銀座店」(銀座一丁目/銀座)
その二号店が華やかなる銀座に登場しました。
「よもだそば銀座店」
店内は一見普通の立ち食いそば屋。
食券機だって一見普通。
しかし、出てくるモノが普通じゃないのです。
特大かき揚げそば 半カレーセット ¥600
特大としか言いようのないかき揚げは、まさにアゴが外れそうなボリューム。
その下に隠れた自家製の麺も歯応え抜群のハイクオリティです。
カレーだって普通じゃありません。
充分な辛さと、タマリンドかと思うほどのトマトの酸味。
さらにブラックペッパーにクミンたっぷり。
これがそば屋のカレーだなんて思えないほどのスパイス愛に満ちています。
蕎麦も美味けりゃカレーも美味い。
ここまでカレーにこだわるそば屋は、「よもだそば」の他には新橋の「丹波屋」くらいでしょうか。
しかも安い。
全く、これ以上何を望めというのでしょう??
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よもだそば 銀座店 (そば(蕎麦) / 銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
NRT555。「バーン・プータイ」(成田/京成成田)
かつては成田山の膝元として栄えた門前町。
成田駅(成田空港ではありません)前から続く参道には、風情あるお店もちらほら。
で、中でも目を引く風情のお店がこちら。
「バーン・プータイ」
え?タイ料理?
そう、実は成田は海外からのアクセスが便利というだけでなく、タイの寺院があったりする関係でタイのお店が意外と多いのです。
入口の「出逢いの街成田へようこそ。第五回 成コン」というポスターが若干気になりますが・・・
早速入店してみましょう!
店内はなかなかの趣き。
鳴り響くエアロスミスがミスマッチでアメイジング。
Don't wanna close my eyes~♪
プレミアムモルツ生 ハーフ ¥350
シンハーのグラスで気分はタイランドですね。
さて、単品メニューだと一人で色々いただけないので、セットメニューを拝見。
よく見ると時間の日本語表示が迷宮のアンドローラ。
細部にわたりアメイジングですよ。
Set A ¥1400
豪華~!
鶏肉のバジル炒め
タイ風エビのスープトムヤムクン
揚げ春巻き
タイのジャスミンライス
というラインナップです。
バジル炒めはデフォでそこそこな辛さ。
タイ人客を相手にしている気合が伺えます。
トムヤムクンはココナッツミルク強めのタイプでした。
気がつけば、店内ミュージックはレディガガ。
アメイジングな空気感をサラリと演出しちゃう、そこに痺れる憧れるという感じですね。
Can't read my, can't read my~♪
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バーン・プータイ (タイ料理 / 成田駅、京成成田駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
バタチキカレーライス。「インドレストラン ザエカ」(尾山台)
ハッピーロードという商店街をてくてくてくてく。
スパイスレーダー発動!
「インドレストラン ザエカ」
一見よくあるネパール系インド料理店のようにも見えますが・・・
店内はスッキリ絵画など飾られていてエベレスト写真もなく、かなりインド寄りの雰囲気。
店員さんもインド人でした。
(ただディナーメニューにモモやククリラムがあったりしたので、やはりネパール系の絡みはありそう。)
ランチメニューはよくある無難な構成。
ですが一つ、変わったのがあったので注文してみました。
チキンカレーライス+サラダ ¥690
要はバターチキンを日本のカレーライス仕立てにしたものです。
インドでもネパールでもまず食べることはできないでしょう。
味はまあ、予想通りといえば予想通り。
食べやすいカレーライスです。
ライスは日本米だったのですが、もうちょっと硬めに炊いたほうがビシッと決まるかな、という印象。
しかし・・・日本の、特にローカルな立地のインド料理屋さんはいろいろ考えていますよね。
どうすれば日本人にウケるか×どうすれば自分たちの国の料理を知ってもらえるか。
その葛藤は大変なことと思います。
バターチキンカレーライス。
どんな経緯で生まれたメニューなのでしょうね。
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インドレストラン ザエカ (インドカレー / 尾山台駅、等々力駅、九品仏駅)
神楽坂スペシャル。「ムンバイ神楽坂店」(飯田橋/牛込神楽坂)
都内に展開するムンバイグループの一店です。
神楽坂という立地にあわせてか、優雅な内装の店内。
ムンバイグループはチェーン系インド料理店の中でもインド色が強くて良いですね。
ビールもちょっと気が利いたものが置いてありました。
チャクラビール ¥650
いわゆるインドビールの中でも深みのある味が好み。
でもね、実はチェコで作ってたりするんです。
神楽坂店スペシャルカレー ¥1310
バスマティライス ¥420
ちょっと豪華にいってみました。
神楽坂店スペシャルカレーは、骨つきチキンをふんだんに使ったドライタイプのカレー。
ホールスパイスたっぷりで、とてもチェーン店のカレーとは思えません。
・・・まぁ、それだけの値段はするわけですが。
一方バスマティライスはちょっと残念な炊き上がり。
ふんわり感がなく、香りも飛んでしまっていました。
ラストオーダーギリギリの訪問ということもあるでしょうが、420円という感じはしなかったかなぁ。
しかし頑張っていると思います。
ムンバイグループ。
インド料理店でちゃんとインド料理を提供する姿勢(当たり前のようで、なかなか当たり前ではないのですよ)、
各店ごとのメニューの差別化、
内装、接客などへのゆき届いた配慮・・・
インド系インド料理チェーンではトップクラスの安定感ではないでしょうか。
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ムンバイ 神楽坂店 (インド料理 / 飯田橋駅、牛込神楽坂駅、神楽坂駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
アトレでタイのお粥など。「ペンシーズキッチン」(四ツ谷)
一見すると、RF1みたいな普通の惣菜やさんに見えるのですが、
実はここ、タイ料理研究家、味澤ペンシーさんのお店。
ペンシーさんといえばティーヌンのメニュー開発でも知られたお方。
つまりこのお店もティーヌンと同じ㈱スパイスロードの経営なのですね。
ここではタイ料理をテイクアウト販売するだけでなく、
お店の奥でのイートインもOK。
カウンターだけでなく、テーブル席も完備で寛げます。
からだにやさしいタイのほっこりおかゆ ¥430
豚肉団子トッピング +¥100
「ジョーク」というタイのお粥だそうです。
飲み食いメインのタイ料理店ではあまり見かけないメニューですね。
シンプルな粥に揚げた米細麺とショウガ、パクチーが入っています。
こんなにヘルシーでもタイ料理。
二種のハーブ塩で調味すれば味がグッと締まりますね。
・・・と、それだけだといわゆる爽やかヘルシーフードな感じなのですが・・・
そこは微笑みと激辛の国タイランド。
プリックドバドバッ!
うん、やっぱこれだね~!!!
タイ料理は辛くてなんぼ!!!
っていうか、タイ料理と聞くとやはり反射的に辛いものを求めてしまうんですよね。
ココナッツジュース +¥150
でも締めもヘルシーにいっちゃいますよ。
よくある缶のココナッツジュースと違って、自家製なのかな?
ティーヌンの屋台テイストとはまた違って、上品な奥様方でも集まりやすいテイストのお店。
たしかに、こんな感じのタイ料理店は今までなかったかも・・・
タイ料理の新しい客層を切り開くことが出来るでしょうか?
今後に注目です。
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ペンシーズ キッチン アトレ四谷店 (タイ料理 / 四ツ谷駅、麹町駅、市ケ谷駅)
What's great??「グレート・インディア 池袋3号店」(池袋)
その池袋3番目の店にして、池袋最大の店がこちら。
「グレート・インディア池袋3号店」
風俗案内所にも負けない賑やかな店構えは他店舗同様。
店内は「グレート・インディア」なのにテーブル席があるという豪華っぷりです。
お店が広いだけあって、メニューも幾分多い気が。
マトン・ビリヤニ ¥1029
リーズナブルがウリの「グレート・インディア」で1000円越えのビリヤニとはこれ如何に?
ひょっとして??と思って頼んでみたのですが、淡い期待は打ち砕かれ、
やってしまった感がひしひし。
ペチョッとしたライスに肉少々。
スパイスの気配もなく、これではまるで、お子さまランチのチキンライスの超大盛りではありませんか!
初めて食べたビリヤニがこれで、ビリヤニってこういう食べ物なんだ・・・と思い込んでしまう人が増えないよう祈るばかり。
やはりグレート・インディアでは安く手軽にカレーを食べるのが一番。
いくらお店が大きくても、そこに変わりはないのでした。
目の前の厨房でタオルをジャブジャブ手洗いしていて、液体漂白剤の匂いが店内に充満していたのも大きなマイナスポイント。
もうちょっと何とかしないと、グレートじゃないインディアだよと。
授業料としては結構高くつきましたね・・・
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グレート・インディア 池袋3号店 (インド料理 / 池袋駅、要町駅)
多国籍デヴィ。「DEVI BISTRO」(麻布十番)
ここ麻布十番のお店は、ちょっと毛色が違って多国籍ダイニングというコンセプトです。
「DEVI BISTRO(デヴィビストロ)」
フレンチ、イタリアン、東南アジア、ワインにケーキ、そしてもちろんインド料理も。
あ、ミャンマーカレーまである!
インターナショナルなランチ&ディナーにぴったりですね。
立体的な店内もコンチネンタルでアッパーな雰囲気。
アジア系路面店のガチャガチャした雰囲気が苦手な相手のエスコートも問題なしです。
ランチメニューも多国籍。
が、目はやっぱりインドにいっちゃいますよね!
B-SET CHOICE TWO CURRY ¥1050
チーズナンに変更 +¥150
二種のカレーはマトンと日替わり~ゴーヤとチキンのカレーを選択。
マトンはトマトベースのこってり、ゴーヤチキンはサラッとしたタイプ。
いずれもスパイス控え目の食べやすい仕上がりでした。
用いられているゴーヤがインドでよく見る細長いタイプだったのが好感大。
タンドリーチキンは流石!と唸りたくなる最高の仕上がりでした。
こちらがチーズナン。
ナン生地自体がかなりしっかりしていて分厚いため、チーズの印象は控えめ。
お腹にはかなりたまります!
食後にはセットのコーヒー。
カレーだけで言えば正直グループ他店のほうがレベルが高い(それでも平均以上ではありますが)ように思えましたが、様々な西洋料理も楽しめる点において、利用の幅はかなり広がりそう。
タンドリーチキンの素晴らしい出来栄えから鑑みれば、他の料理も水準以上のレベルをキープしているのではないでしょうか。
知っておくと便利なお店ですね。
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DEVI BISTRO (インド料理 / 麻布十番駅、赤羽橋駅、六本木駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
空港で、日式咖哩飯。「Hope Star」(上海市,浦東国際空港)
私もあちこちで「カレーは日本食!」を力説していたりしますが、こと上海においてはカレーといえば日本食が定説。
正確に言えば日本で言うところのカレーライスは、「日式咖哩飯」と呼ばれ、上海でも人気なのです。
CoCo 壱番屋が進出しているだけでなく、日本人向けの店が多い中山公園界隈では、
複数の日式咖哩店が人気を博しているようです。
が、今回の短期滞在では、カレーライス食べるためだけに一日潰すわけにもいかず・・・
最終日を迎えて空港へと着いたのですが・・・・
いやぁ、カレーの神様は私を見捨てたりはしなかったのですよね!!
上海浦東空港第一ターミナル2F 「HOPE STAR」
第二ターミナルにも同じお店があるようです。
席からラウンジを見渡せるナイスなカフェテリアなのですが・・・
やった!!!
日式咖哩飯がありましたよ!!
Curry Chicken Set Meals 59元
いわゆるチキンカレーです。
一見緩めのルゥに見えますが、チャイニーズな味付けの濃さを感じます。
それはそれで悪くない。
完成度でいえば本場日本のカレーライスのほうが上ですが、
美味しいか不味いかでいえば、美味しい。
だってカレーだもの。
カップを逆さにして盛ったご飯が東京・要町の「かえる食堂」みたいで印象的です。
Curry Beef Set Meals 59元
いわゆるビーフカレーです。
値段も同じ、ベースも同じ、仕立ても同じ。
肉の種類が違うだけです。
でもやっぱり、牛肉は日本が美味しいなぁ。
そしてカレーではありませんがもう一品。

Hainanese Chicken Rice Set Meals 59元
シンガポールの海南チキンライスです。
カップをひっくり返したご飯の盛りは変わりませんが、こちらは鶏がらで炊いたご飯。
なかなか美味しいです。
チキンは気持ち固めでしたが、そもそも空港のカフェテリアだということを考えれば上出来。

杭州龍井茶 39元
ポットサービスです。
中国茶なのでほぼ無限に飲めます。
スーッとした爽やかな味で脂肪オフな気分。
カレーライスなど食べて、中国茶飲んでくつろぎながら、エアーの時間を待つ。
ここは旅の最後におススメな良い場所ですね。
上海の日式咖哩飯を体験することもでき、カレーの神様は国境を越えても味方してくれている、そう感じたひとときなのでした。
豪普生達珈琲美食餐厅 Hope Star
上海浦東国際空港2F
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超アウェーの地で激ウマ!タウナギ蘇州麺。「阿娘面(アーニャンミエン)」(上海市,陝西南路)
蘇州発祥の、いわば日本のラーメンにあたる庶民食です。
蘇州麺を出す店は上海の街中あちこちにあるのですが・・・
どうせ行くなら地元の方々の評判が一番高いお店へ行きたいですよね!!
ということで向かったのは「阿娘面(アーニャンミエン)」というお店。
地下鉄1、7号線「陝西南路」駅から少し歩き、思南路へと入ってさらに100mほど。

並木道を歩き、ホントにこんなところにあるのかな?と思いはじめたころ、
見つけました。

このお店です。
かつて、寧波出身の名物オーナー「阿娘」(寧波の方言でおばあちゃんの意)が切り盛りしていた老舗。
阿娘オーナーが亡くなった現在では、その孫がお店を引き継いでいるそうです。
と、まあ、お店まで無事たどり着いたは良いのですが・・・ここからが大変。
まさに大衆食堂・・・というか学食のようなラフな店内。
無造作に並んだテーブルに簡素な椅子がたくさん・・・60席ほど。
全ての席は埋まっており、お店のあちこちに席が空くのを待っている人々の姿が。
お昼時ですから、けっこうな混雑です。
慌しく動き回る店員さんからは何の案内もなく、というか日本語で話しかけても英語で話しかけてもダメ。
完全なるローカル店につき、中国語しか通じないのですよね。
しばらくして気づいたのですが、
実は入り口近くのレジで先に注文と会計を済ませ、注文番号の付いたレシートをもって待つというシステムだったのでした。
予習してくるべきだった・・・・
メニューはレジの奥の壁にのみ書いてあるのですが・・・とりあえず適当に頼んでみました。
こういう時の勘には自信があります。
番号185番のレシートを受け取りました。
が、もちろん席への案内などありません。
皆「こいつ食べ終わりそうだぞ」という目星をつけて背後に回りこんでは、
席が空くのを虎視眈々と狙っているわけです。
日本ではあたりまえの「番号順のご案内」とか、「席の譲り合い」なんて発想はどこにも見当たりません。
ここは中国、席は奪い合いです。
強い者が先に座るのです。
かよわい優しさなど見せようものなら、永遠に座ることは出来ませんよ。
遠慮は無用です。
中国人のバイタリティに押され、15分ほどでようやく座れたわけですが、
そこから料理の登場まではあまり時間がかかることはありませんでした。
つまり、譲り合いの精神を捨てない限り、永久に食事にありつけないというわけですね・・・
待ちに待った蘇州麺のなんと美味そうなことか。
辣肉面 15元
豚肉の辛口蘇州麺。
細く、ギュッと塊になった麺は小麦粉感たっぷりでなかなか美味。
ピリ辛のスープにも良く合います。
具材が肉とネギだけというシンプルさに「ほぅ」と思いましたが、
日本のラーメントッピングが進化しすぎているからそう感じるのでしょうね。
黄魚面 22元
「黄魚」はイシモチ・・・なのですが、それ以外にも色々な魚が黄魚と呼ばれているらしく、
この魚の正体が何かはわからず。
ただ一つ確実に言えるのは・・・淡白な魚の白身と澄んだ醤油味スープのマッチングは最高!ということ。
大腸面 16元
豚モツの辛口麺。
これも実に濃厚で美味かった。
そして・・・個人的一番のお勧め麺がこちら。
爆鱔面 30元
「爆」は炒め物、「鱔」とはタウナギのこと。
甘辛に炒めたタウナギが何匹も入った蘇州麺なのですが、これが実に素晴らしい!!
味としてはアナゴとドジョウにちょっと近いのですが、
意外にフワッとした食感でかつ、濃厚なタレと絡んだ香ばしさが最高。
夢中でバクバク食べちゃいました。
あまりにアウェーな状況に、一時はどうなることか・・・というか、
正直帰ろうかなとまで思ったわけですが、いざ麺をいただいてみるとやはり来て良かったと実感。
結果オーライ、観光っぽさのまったくないローカル感覚も含めて、非常にお勧めのお店。
ただし、できれば中国語ペラペラの方に同行してもらうのがベストですよね~
阿娘面(阿娘麺館)
住所:上海市盧湾区思南路36号
TEL:電話など、無し。
営業時間:7:00~9:30 11:00~13:30 17:00~19:30
定休日:なし
カード:当然の如く不可
日本語・英語不可
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上海ホテルでバクテー、ホッケンミー。「ウエスティン外灘センター上海」(豫園/南京東路)
パイナップル型のタワーが印象的な高級ホテルです。
上海を代表する夜景がすぐそこにある好立地。
五つ星であります。

一階ロビーには日本語ガイドつき両替機も完備。
その日必要な分だけ中国元に換金できてとっても便利です。
この機械、北京オリンピックの時に配備されたんですよね。
スパから何まで超贅沢。
朝食は中華、洋食いずれも美味。

デザートだって食べ放題。
日曜洋画劇場的なラインダンスがあったり・・・
あ、インド料理も???
しかし、このホテルが嬉しいのはそれだけではありません。
一日歩き回って、夜部屋に帰ってきたあと・・・・
ゆったりくつろぎながら、一日最後のお楽しみが待っているのです。
それは・・・夜食のルームサービス。

メニューを開けばドキドキです。
タイ料理にマレーシア料理、シンガポール料理がズラリ!!!
ヒョォーッ、嬉しい~!!!
BAK KUT TEH 128元
バクテー(肉骨茶)ですね。
さすがの一流価格ですが、ホテルの部屋にこれが運ばれてきた時の良い気分ときたら、
まさにプライスレス。(支払いはVISAです)
セットについてきたyam rice。
パラッパラではなくモッチリな炊き上がりがなんともチャイニーズではありますが、
干し海老の香りがなかなか素晴らしいです。
こちら、バクテーに蓮華を入れてみてビックリ。
ニンニク丸ごと入っています。
しかもい味が染みて美味すぎ!!!
翌日の匂いなど気にせずガブリといきましょう。
スペアリブも中までしっかり煮込まれて最高。
さすが世界のウェスティン。
揚げパン、ザーサイ、そして辛醤油。
満足度マックスプライスレス。
正直こんなに美味いバクテーを上海で食べられるとは思いませんでした。
さすがの中華圏ネットワークを感じます。
そして滞在中に、もう一品。

CHAR KWAY TEOW 118元
チャークウェイティオウ、通称CKTと呼ばれるシンガポール&マレーシアの焼きそば。
平たい米麺に海老、魚団子、キャベツ、スパム、そして唐辛子がミックスされています。
味はかなり濃厚で、海老の香りも凄い!!!
夜食としてはヘビーですが、食べなきゃ損損!!!
その他にも海南チキンライスやら、ラクサ、ナシゴレンにレンズ豆のカレーと、
まだまだ食べてみたかったメニューが一杯!!!
こんなホテルなら長期滞在しても、部屋に帰るのが楽しみになりますよね!!
ツアーのパックなどでこのホテルが安くなっていたら見逃さないように!!
ウエスティン外灘センター上海(上海威斯汀大飯店,The Westin Bund Center)
上海市河南中路88号
TEL:021-63351888
FAX :021-63352888
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超穴場!雲南少数民族料理と世界のビール。「南蛮子(ナンマンズ)」(上海市,陕西南路)
その料理は当然、いわゆるところの中華料理とは一味も二味も違うわけで。
イ族、チンポー族(チンプオ、カチン)、ミャオ族(モン)など数多くの少数民族が住むこの地の料理は多様性に富み、
エスニック料理ファンにはたまらないものなのです。
・・・そんな雲南の料理が世界のビールとともに楽しめるという、ありえないほど素晴らしいコンセプトのお店を発見したのでご紹介。
但し、お店の場所は上海ですよ。

「南蛮子 Southern barbarian」
店名は・・・何ともいえないですね。
2007年9月オープンのお店だそうです。
高島屋も入っているホテルオークラ (花園飯店)から徒歩5分という便利な立地。
ですが、入り口を見つけるのはなかなか至難の業。

「56号生活芸術空間」とかなんとかいうショッピングセンターに一度入り、
その奥から一度外へ出て路地裏にある別館「E区」へ。

E区の階段を二階にあがると、「南蛮子」の入り口が。
まさに隠れ家といった雰囲気ですね。

店内はビックリするほどモダンな雰囲気。
2フロアに分かれていて、下のフロアがレストラン、上のフロアが深夜営業のビアバーとなっています。
もちろん我々は下のフロアで雲南料理!!!
メニューを開くと・・・これは凄い!!!

ずらりと並ぶ、世界のビールメニュー。
東京でもここまでの品揃えはなかなかないのでは???

CERNA HORA KAMELOT 45元
チェコのビールです。
このCERNA HORAだけでも3種類置いているという充実ぶりが恐ろしい。

そして・・・さらにメニューには、未知の雲南料理の数々。
昆虫メニューだって充実していますけどね(笑)

椒塩乳餅 Salt and Pepper Fried Yunnan Goat Cheese 30元
山羊のチーズ 。雲南特産だそうです。
塩と胡椒のシンプルな味付けで炙ったシンプル仕立てで、
インドのパニールにも通じる、独特の弾力ある食感が最高。
これは癖になりますね。

黄牛肝菌 Fresh Seasonal Niuganjun Mushrooms with Peppers 68元
牛肝菌 (ニィウガンジュン)というキノコを、唐辛子と塩胡椒で炒めた料理。
コリッとしつつもフワッとした、牛肝菌独特の食感が面白いです。
ピリッとした味付けがまたビールに合うのなんのって!!

干煽洋芋絲 Crispy Potato-Shred Pancake 25元
一見お好み焼きにも見える、迫力ある一品。
しかし実は千切りにしたポテトをザザッと炒め揚げたもので、要はカリカリフライドポテト。
雲南料理はシンプルな塩味ながら、食感に工夫がある料理が多いですね。

牛肉烧烤 Beef Kebabs 28元
中国ではヤンロウ、中東ではケバブ。
タレと唐辛子をつけて焼いた、ワイルドな一品です。
こういうのを食べると、アジアは繋がってるんだなぁと実感します。

烤魚 時価
淡水魚(いちおう鮒となっていますが、日本のフナとは別でしょう)を、唐辛子と山椒で焼いたもの。四川料理にも通ずる「麻」の味付けがなんともたまりません。
時価といいつつ、50元ほどでOK。 サイズによっても値段が変わりますので、聞いてみるとよいでしょう。
外国人客も多いというこのお店、英語はバッチリ通じますのでご安心を。

心地よい空間で、程よくスパイシーな料理をいただけば、
ビールも自ずと進みます。
純生タイプの青島ビールだってありますよ。
と、ここまででも大満足に大満足を重ねた素晴らしいお店なのですが、
最後にもう一つ、驚いたのがこちら。

雲南紫米酒 Yunnan Sticky Rice Wine 500ml 80元
老酒や杏露酒みたいな甘いお酒なのですが・・・・
これが美味い!!美味すぎる!!!!

何だこれ!!!
けしからんなぁ、この美味さは。

実はアルコール度数も低くないお酒なのですが、ガブガブいっちゃいました。
スパイシーな料理との相性も最高で、いやぁ参った。
記事を書いていたら、もう雲南の料理とお酒が恋しくなってきました。
今度上海に行っても、ここだけはマストで再訪問しなきゃ!!
っていうか、雲南料理を食べるために上海に行ってもいいぞ、というくらい気にいちゃいましたよ。
上海グルメ、絶対的おススメのお店です!!!
南蛮子 Southern barbarian
上海市盧湾区進賢路169号 56食尚谷E区2階
TEL:021-50151520
営業時間:11:00~23:00
年中無休
テーブルチャージなし
カード可
⇒ぐるなび上海「南蛮子」
⇒「南蛮子 Southern barbarian」HP
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中国第1級国家秘密『変面』と、アメイジング四川料理!「巴国布衣 長寧店」(上海市,延安西路)
ここに集まってくるのは世界のお金だけではありません。
中国各地から集まった名物、名産、美食がひとところで楽しめるのも、
超経済都市上海の大きな魅力。
そこで今回は、上海に行ったら絶対行くべき!!絶対はずす事無し!!
というほどお勧めのお店をご紹介しましょう。

「巴国布衣(バーグオブーイー)」
激辛好きにはたまらない、四川料理の有名店です。
2012年現在、上海市内に3店舗(長寧店、虹橋店、浦東店、宝山店)あるようですが、今回やってきたのは長寧店。
地下鉄3、4号線「延安西路」駅から徒歩も可能ですが、
上海ではタクシーが安いので、運転手さんに地図を見せてお店まで運んでもらうほうが確実でしょう。
(但し「赤いタクシー」は個タクで、時にボッタクリがあるそうなので、乗るときは赤以外のタクシーを。)
3000㎡の広大な店内。最大600人の宴会に対応でき、
30室の個室、90台の車を収容可能な駐車場完備と、かなりスケールのデカイお店です。
お店の中央には舞台があるのですが、ここでなんと四川伝統芸能「変面」のショーが行われるのです!!
「変面」・・・正確には「変臉(へんれん)」ですが、日本では「へんめん」で通っているこの芸能は、
一瞬で演者の仮面が次々に変化する摩訶不思議な劇で、そのからくりは一子相伝。
中華人民共和国の第1級国家秘密として守られている、超絶秘技なのです。
そんな貴重なショーを特別なチャージなしで間近に見ることが出来るのですから、
それだけでも訪問の価値があるというものですが、このお店が良いのは、料理のほうも一流だということ。
メニューを開けば、日本では食べることのできないような四川の珍しい料理がズラリ・・・
四川の魚「青依江雅魚」はこの日品切れ。
まずはやっぱり青島ビール。
日本で飲むのとは一味も二味も違います。
やはりビールは工場から近いところで飲むほど美味しいと実感!!!
孜然鹿肉(鹿肉のクミン風) 48元
これぞ四川料理!といった感じのビジュアル!!
鹿肉は一口サイズで楊枝に刺されており、味付けは唐辛子に四川山椒とクミンというシンプルな構成。
爽快に辛くて、実にビールが進みます!!!
スターターにお勧めの一品。
三鮮鍋耙(四川風おこげ) 49元
こちらは意外にも甘い味付けのおこげ。
キノコたっぷりで、甘口ハヤシライスのようにも(笑)
辛いおかずとの落差が非常に興味深いですね。
麻婆豆腐 39元
やはり四川料理にこれは欠かせないでしょう。
四川山椒の「麻」がビリリと効いて最高!!!
「日本人の舌に合わせた」という形容詞が外れただけで、こんなにも美味になるのですね。

钟水餃(四川風水餃子) 30元
モチモチの皮が特徴の餃子を四川の甘辛ソースにつけていただきます。
文句なく美味しくてお勧め!!
漁網鍋貼(焼き餃子) 38元
上海で餃子といえば水餃子か蒸し餃子。
焼き餃子を扱う店自体少ないそうですが、ここの焼き餃子は実に見事。
網のようなパリッとした焼き上がりと肉汁とのコンビネーションがまさに最高です。
これまたお勧め!!
刺身牦牛肉(ヤクの肉の刺身) 128元
これぞまさに「日本では絶対に食べられない料理」!!
40cmほどの皿にドドドンと盛られたヤクの刺身は超迫力。
脂肪がほとんどない引き締まった赤身はまさに獣の血。
わさび醤油と、辛い醤油をつけていただくのですが、
意外なことにクセや臭みはなく、上品かつ美味。
生肉に抵抗がなければ是非お勧めしたい一品です。
ちなみにこの一皿、ほぼ全部私一人でいただきましたが、
翌日お腹を壊すこともなく、なんら問題はありませんでした。

担担面(タンタン麺) 6元
これもやっぱり欠かせない四川名物ですね。
日本のラーメン屋のイメージからするとかなり小さな器です。
具材はシンプルで、挽き肉、チンゲン菜、ネギ。
しっかりとしたコシのある麺とヒーッと辛いスープ。
たくさんの料理と合わせていただくには、これくらいシンプルな仕立てがよいですね。
二階の舞台に登場した演者。
京劇にも似た、四川伝統の川劇が繰り広げられる中、生の「変面」が!!
誰もが「おお~っ!!」「えええ~っ!!!」と声を上げてしまうほどのアメイジングぶりです!
凄い!
実に凄い!!!
思わず目を疑う早業で、パッパッと変化する仮面に「CGじゃないかしら?」って感じ。
お客さんたちの間を回り、目の前で技を披露。
顔をじかに触れさせた瞬間に仮面がパッと変化したりと、
まさに驚かされまくりの10分間なのです。
記念撮影だってOK。
実はこの変面ショー、動画でも撮影してあとで何度も見直したのですが、
仕掛けが全くわからないほどの早業ぶり。
さすが第1級国家秘密だけのことはあります。
ヤクの肉と変面は、一度ナマで体験すべきだね!!
美味しい料理とお酒を堪能し、ありえない驚きのショーを楽しむ。
しかもお値段かなりのお得と、非の打ち所なし。
観光旅行でも、グルメツアーでも、接待でも、絶対にはずすことのないこのお店、
中国第1級おススメ店に指定です!!
巴国布衣(長寧店)
上海市長寧区定西路1018号(延安西路付近)〒200050
TEL: 021-5239-7779
営業時間:ランチ 11:00~14:00 ディナー 16:30~22:00
※変面ショーは19:45から。
定休日:なし
カード:銀聯、VISA
⇒ぐるなび上海
↓参考までにyoutubeで拾ったこの店の変面ショーを。
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関連ランキング:四川料理 | 長寧 チャンニン
復活!伝説のスリランカカレー。「スジャータ」(沼袋)
2007年12月に閉店したこのお店の常連だった宮田氏が、
オーナーシェフのジョセフさんからレシピを受け継ぎ、
2008年11月沼袋にオープンさせたのがこの「スリランカカレー&バー スジャータ」です。
店内はカウンターのみ。
メニューも元の店と比べるとかなり絞り込まれているようですが、
レシピ自体はオリジナルそのまま。
ジョセフさんから送られてくる、日本では絶対手に入らない、秘密のスパイスを用いているのだとか。
カレーは「スジャータ」「チキン」「ポーク」の三種類。
ライスは300円で別注文となっています。
ポークカレー ¥1200 + ライス ¥300
ちょっと驚きの声が出てしまいそうな迫力の豚肉。
こりゃあ凄いですね。
まさに沼袋エアーズロック。
トロットロの食感が実にたまりません。
カレー自体はまさにスリランカのライス&カリーで、サラサラ適度にスパイシー。
とっても美味いのですが・・・・
はて、スリランカ人って豚のカレー食べるのかしら??
聞けばなるほど。
仏教徒が70%を占めるスリランカですが、その他にヒンドゥー教が15%、
キリスト教が8%、イスラム教が7%ということ。
特に島国のスリランカだけあって、漁業に携わる者は仏教の不殺生を守ることが出来ないため、キリスト教に帰依する場合が多いのだとか。
で、実は元の「スジャータ」のオーナーシェフ、ジョセフさんはまさにキリスト教徒。
なので食材の制限もなく、豚肉のカレーを作ることが出来た、というわけなのです。
小さな店構えですが、そのバックグラウンドに広がる様々な景色があり、
実に興味深いお店。
こういった小粋な店が近くにあるといいですね。
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第1回 真夏のタイカレー祭り「ダオタイシー 高円寺大一市場店」(高円寺)
阿佐ヶ谷、渋谷、門前仲町に続く4店舗目は、これまた渋い高円寺大一市場の中。
しかも海鮮料理押しということで、店名は「ダオタイシー」。
・・・アリエルの姿焼きでも出てきそう。
ディズニーシーと間違えた海外観光客が来ちゃわないか、ちょっと心配ですね。
この日は「第1回 真夏のタイカレー祭り」と称するイベントデー。
第1回と称するあたりに、これからどんどんイベントやるぞ~っていう気合が伝わってきます。
エミリオ・エステベス主演「ローデッドウエポン1」は不評につき2が作られなかったという企画倒れな題名でしたが、こういうイベントはどんどん続けてほしいものです。
打倒!ヤマザキ春のパン祭り!!!
さて、今回のイベントの内容は実にシンプル。
1500円ポッキリで7種類のタイカレー(ゲーン)が食べ放題なのです。
タイ料理屋でゲーンを一品頼むと、ライス付けたりなんやかやで1500円超えちゃうことも多いこの東京で、一度にこれだけのゲーンを食べる機会はそうそうないでしょう。
さて、7種類のゲーン、そのラインナップは・・・
ゲーンキョウワーンガイ
いわゆるグリーンカレー。
しかし普通のものとはちょっと違います。
チキン&アボカドが入っている、だけではなく、ゲーン自体なんともクリーミィな仕立て。
だってバターが入ってるんだもん!!
実はここのお店のメインシェフ、ポンさんはかつて、
在バンコクフランス大使館専属シェフだったという華やかな経歴の持ち主。
このグリーンカレーはそのフランス大使向けのレシピなのだとか。
コップンメルシーありがたや~
パネーンムー
豚肉の濃厚カレー。
ココナッツミルクとピーナッツで鼻血必至。
刻みで入っているのは海苔じゃなくてコブミカンですよ。
ゲーンマッサマン(マサマンカレー)
CNNの「世界の料理の美食ランキング50」で突然の一位となり、
セレブたちに俄然人気となっちゃったカレー。
ノーマークなマイナー地位からのシンデレラストーリーはまさにスーザン・ボイル級です。
ちなみに二位はナポリのピザ、三位はメキシコのチョコ、四位が日本のお寿司で、五位が北京ダック、六位がハンバーガー・・・・正直よく分からんCNN基準ですが、
タイのゲーンが注目されるのは喜ばしいことですね。
マッサマンは元々タイのイスラム教徒のカレーで、ココナッツミルク、ピーナッツ、ジャガイモを用いるのが特徴。
インドやインドネシア、マレーシアなどのエッセンスも感じる甘辛な味わいが身上です。

ゲーンソム
タマリンドの酸味たっぷりの甘辛酸っぱゲーン。
辛さ強めで、ダオタイシーらしく海老が入っています。
好きな人は好きな、つまり私も好きなゲーンです。
ゲーンペッデーンタレー
いわゆるレッドカレー、なのですが、そこはダオタイシー、
海老&イカが入ってシーシーしていますよ。
ゲーンパー
はい!きました!好物!!
通称「森のカレー」、海外では「Jungle Curry」。
ココナッツミルクを全面否定した、ピッキーヌの右ストレート脳天に決まるカレー。
ダオタイで食べるのは初めてです・・・だって、通常メニューにないから。
・・・と、いうことで通常メニュー化を強くお願いしちゃいました。
メニュー化されたら食べてね、みんな。
タレーパッポンカレー
通商ポンカレー。
ポンさんが作るポンカレーはポンさんの得意カレーなのです。
トロリ玉子で絡めた大海老が食べ応え充分。
美味い!!!
こちらカレーとあわせていただくのは、素麺にバゲット。
もちろん食べ放題。
カオニャオを渋谷ムルギー風に立たせて各種カレーをレイアウトしてみたり・・・・
素麺で汁気を吸い取りつつバゲットに挟んだり・・・
SeaのSをカオニャオでかたどってサーフマークにしてみたり・・・・
いやぁ、こんな食べ方なかなかできませんぜって感じのありがたや。
前に渋谷でお願いしておいてもらったスミノフアイススパイスだって用意されてるし、
もちろんビアチャーンだって、氷入りでのサーブ。
実に鯖~イな空間ですよ、ここは!!
(Seaなので鯖とかけてみました。)
やはりダオ鯛の勢いは凄いですな。
(Seaなので鯛とかけてみました。)
これからもいろんなイベントを仕掛けていくようなので、
またちょくちょく烏賊ねばなりませんね!!!
(Seaなので烏賊とかけてみました。)
楽しいイベントありがとうございました!!
P.S.
DVD化すらしてませんでしたね・・・↓
ダオタイシー 高円寺大一市場店 (タイ料理 / 高円寺駅、新高円寺駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
昼は笹塚欧風カレー。「茶豆」(笹塚)
「ちゃず」と読みます。
「ユージュアル・サスペクツ」に出ていたのはチャズ・パルミンテリですね。
彼は最近どうしているのでしょうか?
店内は焦げ茶色。
ディス・イズ・カレーとコーヒーが美味い店、といった雰囲気です。
チキンカレー 大辛 ¥900
この価格でコーヒーがセット。
ライスも一回のみお代わり可能ということ。
「ボンディ」系欧風カレーと比べると、ルゥの粘度は控え目。
しかし味わいがアッサリしているかといえば全くそんなことはなく、濃厚なコクを秘めた仕上がりとなっています。
辛さも浮くことなくカレーにしっくりと馴染んでおり、チキンもホロホロと良い仕込みっぷり。
非常に良くできた欧風カレーですね。
食後のコーヒーにはチョコがついてきます。
この、わかってる感がとても嬉しい!
カレー好きはコーヒー好き、コーヒー好きはチョコ好きですからね!!
現在営業は昼のみ。
遠方からは訪問難易度が高い店だとは思いますが、機会があれば是非!
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ハナマサもビックリのサバーイ空間。「いなかむら」(小岩)
かくしてその実際は・・・・
ギンギンギラギラタイ料理店!!!
というか、普通の居酒屋をかなり強引に飾り立てたようなお店ですね。
ビッカビカやねん!!!
こりゃぁ、サバーイにも程がありますよ。
で、メニューを開いてさらにドキドキ。

「ビギナーにはお出しできません」
「ビギナーにはお出しできません」
・・・肉のハナマサもビックリのプロ仕様店ですね、ここは。
まずはスパイレッドでクールダウン。
ガオラオ ¥990
豚血入り五香風味モツスープ・・・と聞けばゲテモノっぽいですが、
いえいえ、とっても味わい深いスープです。
豚と牛、選べるお肉は牛で。その他に魚団子が入っていますよ。
そのままでも美味しいガオラオですが、やっぱり辛くしちゃいましょう。
ナンプラープリックの唐辛子量が半端でないあたり、やっぱりプロ仕様。
satek gaengkyowahn¥1000
要するに「グリーンカレーステーキ」ですね。
注文を受けてまず、物販コーナーからグリーンカレーペーストを厨房に持っていくあたり、
かなりプロ仕様のマイペンライ精神を感じますよ。
で、お肉の焼加減もまさにプロ仕様のレア。
やっぱりタイ人、生が好きなのね~なんて感心しちゃうほど。
雰囲気もサバーイ、料理もアローイで、タイからも完備。
しかし日本の曲だけ一曲200円かかるあたり、ちょっとアメイジング。
タイ料理マニアには絶対的お勧めのお店ですね~
しかし・・・
「ビギナーにはお薦めできません」
かも。
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タイ料理 いなかむら (タイ料理 / 小岩駅、京成小岩駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
心地よくゆらぐカレーの定義。「白カレーの店 1/fゆらぎ」(高田馬場)
神田川沿いにある、ちょっと変わったカレー屋さん。
「白カレーの店 1/fゆらぎ」
店名通り、白カレーを看板メニューとしたカウンターのみのお店です。
昔神保町にバングラデシュ人による白カレーの店があったよなぁとか、
カツカレーの仕立てやスプーンの提供の仕方が神保町「まんてん」そっくりだよなぁとか、
至るところにカレーライスの聖地・神保町テイストぷんぷんなのがチャーミング。
注文は食券機にて。
ゆらぎ白カレー ¥950
通常の白カレー(何が通常なんだか)はカレーライスとしての一皿提供なのですが、
このゆらぎ白カレーだけはライスとカレーが別盛り。
なぜってこのカレー、トンカツが入った白カレーを軽く焼いた、焼きカレー仕立てなのです。
クツクツ、アツアツの白カレーは、なんというか・・・
新宿「アカシア」名物ロールキャベツのシチュー部分に、ピリッとスパイスを利かせたような感じ。
カレーに浸されて味が染みたトンカツのジュッとした衣の食感は「般°若」のカツカレーにも似て美味。
そして焦げ目の入ったチーズと、熱で固まりかけの玉子がまた焼きカレー的でたまりません。
これがカレーなのか、そうでないのか、いやそもそもカレーの定義ってなんなのか、
むしろかつカレーともいえるのか、焼きカレーともいえるのか、
1/fどころでないゆらぎを感じつつ、しかし結局美味しければいいか・・・なんて思いながら一気に完食。
これはちょっと面白い店ですよ。
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白カレーの店 1/f ゆらぎ (カレー / 高田馬場駅、学習院下駅、西早稲田駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
since1984.浅草の老舗。「インドカリー 夢屋」(浅草)
「インドカリー夢屋」
創業1984年。
御徒町にあった名店「モーティマハール」で修行を積んだご主人による、
インド本場の手法を用いながら日本的に再解釈したインドカリーが人気のお店です。
カレーマニア的には小野員裕氏イチオシのお店としても有名ですね。
店内はウッドベースの落ち着いた雰囲気。
まさに浅草的印度。
カレーにはサラサラタイプの「カリー」と、野菜でとろみを強調した「マサラ」という2つのラインがあります。
「カリー」にはスパイスで炊き込んだライスが付いており、「マサラ」ではライスかナンが選べます。
その他にもサイドオーダー的なインド料理がいろいろ。
チキンカリー+ライス ¥880
まずは基本の一品。
サラサラのカレーに骨付きチキンが一本。
「中村屋」のカレーに比べ、トマト強め。ホールスパイスの香りも程よい仕上がりです。
辛口でお願いしたのですが、結構カイエンペッパーの味が主張していました。
中辛あたりがバランスよいかも知れません。
特筆すべきはライス。
日本米使用ですが、カルダモン・クローブ・ベイリーフ・シナモンという四種のスパイスとともにパラッと炊き上げています。
その香りがまたカレーとベストマッチ。
マトンマサラ+ナン ¥1100
こちら「マサラ」は玉ねぎの刻み粗めでとろみのある仕上がり。
が、味の方向性は「カリー」とほぼ同じのようです。
小さめに刻まれたマトン、柔らかめに焼かれたナンともに食べやすい仕立てとなっています。
マトンビリアニ ¥760
日本米で炊いているため、インドのビリヤニというよりは日本のカレーピラフといった感じ。
決して悪い意味でなく、日本人ならだれでも美味しいと感じる仕上がりとなっています。
しかもホールスパイスの香りも立っていますから、絶妙といえば絶妙。
タンドリーチキン 2p ¥480
しっかりとした弾力。
良い鶏肉を使っています。
それほど味が濃いわけではなく、素材を味わう日本人ならではの仕上がり。
お冷はポットサービス。
卓上には福神漬け、大根と玉ねぎの酢漬けがあったりして、かなりホッとする雰囲気。
インド人によるインド本場式のスパイスビシバシ系を期待していくと、ちょっと違和感があるかもしれませんが、
カレーライス文化が浸透した日本人に向け、インド式のレシピをアレンジして提供してきたお店としてみれば、
なかなかに興味深いものがありますね。
ジャスト日本人向けインドカリー・インド料理、という感じでしょうか。
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夢屋 (インドカレー / 浅草駅(東武・都営・メトロ)、浅草駅(つくばEXP)、田原町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
レモンマサラチキン。「アイキッチン」(富士見台)
日本人によるインド料理の名店「香菜軒」が有名な街ですが、
それ以外にネパール人によるインド料理店が数軒あります。
「アイキッチン」もその一つ。
西武線沿線に何軒か系列店があります。
店内にはいたるところにマハトマ・ガンジーとエベレストの写真。
まさにインド・ネパール料理店という内装ですね。
レモンマサラチキン ¥760
珍しい名前なのでトライしてみました。
バターチキン系のカレーにドカッとスライスレモン、わかりやすいビジュアルです。
カレーの中にはメティ、クミンなどのホールスパイスがたっぷり。
レモンの酸味が爽やかに加わってなかなか美味でした。
ベジタブルチャオミン ¥550
せっかくなのでネパールものを一つ。
まあわかりやすく言えば、キャベツたっぷりの塩焼きそばですね。
バランスよく美味しいです。
ものすごく特徴があるお店ではないのですが、料理のレベルは水準以上。
メニュー数が多く、いろいろ楽しめるという点でも、近くにあると便利なタイプのお店ですね。
特にレモンマサラチキンは暑い夏の日にはうってつけ。
他にはないメニューなので是非!
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アイキッチン 富士見台店 (インドカレー / 富士見台駅、練馬高野台駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
喫茶店だと油断してはいけない・・・・いろんな意味で。「カフェテラス古瀬戸」(神保町/小川町)
カレー専門店以外にもオリジナルなカレーをウリにする飲食店がたくさんあります。こちら「カフェテラス古瀬戸」はその中でも独特の存在。
普通の喫茶店と思って中へ入っちゃったら、まず「えっ?」っと声を上げてしまうことでしょう・・・
広々とした店内は、極彩色の不思議時空。
摩訶不思議な巨大壁画は、女優で画家の城戸真亜子さんによるもの。
スタンダール・シンドロームに襲われそうな迫力です。
そして独特なのは内装だけではありません。
チキンカレー ¥980
いわゆる欧風カレーの類なのですが、具なしのルーと、
骨付きチキンのスープ、サフランライスというトリプル構成。
欧風カレーとしてはサラッとした、シンプルなカレーに・・・・

チキンの旨みたっぷりのスープを・・・・
サフランライスの上に合いがけしていただきます。
これがなんとも独特で楽しい味わい。
欧風カレーといえば、最初のうち美味しくてもだんだん単調で飽きてきたり、
後半重たく感じてきたりするのが難点だったりするのですが、
この方式だと、カレーだけで食べたり、チキンだけを食べたり、スープ単体で飲んでみたりと、
飽きることのない緩急で食べ進むことができるのですから、実にナイスなアイデア。
そもそもインドなどでは、混ぜることによる味の変化を楽しむのが当然だったりするわけですから、
日本で独自進化した欧風カレーをちょっとだけ先祖がえりさせてみた、と言えなくもなさそうですね。
食後にはやはりコーヒー。
・・・と、そこはカフェだけあって、いろんな種類が置いてあります。
ベトナム・コーヒー ¥525
練乳を沈めたタイプのコーヒーです。
スパイスの後の甘味が非常に嬉しいですね。
・・・と、こんな感じで、カレーを食べながらゆっくり時間を潰すことができそうなお店なのですが、
注意すべき点が一つ。
実はこのお店「パソコン禁止」なのです。
スマホ位なら大丈夫なのですが、小さなネットブックのようなものを取り出しただけでも「注意」されます。
長時間居座る客への対策なのか、単にお店の方がパソコン嫌いなのか、その真意は定かではなく、
facebookなどのチェックインもよろしくないのか、そもそもタブレット端末はどうなのかとか、なかなか微妙なものがあるのですが、
「どこか喫茶店に入ってメールチェックしよう」とか、「コーヒーでも飲みながら、次に行く店をネットで探そう」とか、
「ちょっと喫茶店でも入って軽く打ち合わせしませんか?」とか、そういったよくある動機でこのお店に入ってしまったら、結構最悪。
注文済ませた後で端末取り出そうとしたら注意され、注文しちゃったから出ることも出来ず・・・という地雷を踏んでしまうと、
チェックしなきゃいけないメールをチェックすることも出来ず、打ち合わせしたいのに資料が出せず、
食事を済ませた後にもう一軒別の場所を探さねばならず、と非常に困った事態となってしまうわけです。
そういった意味でも、普通の喫茶店と思って入る、随分驚くようなことになりますので、心して訪問すべし、というわけです。
ちなみに近所にある系列店「古瀬戸珈琲店」ではカレーを置いていないので、そのあたりも要注意ですよ。
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カフェテラス 古瀬戸 (カフェ / 神保町駅、新御茶ノ水駅、竹橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
嗚呼、魅惑のラオス料理!!「ランサーン」(吉祥寺)
ラオスといえば、北に中華人民共和国、西にミャンマー、東にベトナム、南にカンボジア、そしてタイと国境を接する国。
たくさんの国々に囲まれている一方で、東南アジア諸国で唯一、海と面していない内陸国でもあります。
共産主義国家として長きに渡り資本主義国家との交流を絶っていた歴史もあって、
東南アジア諸国の中でも非常にマイナーな存在といえるラオス、その料理が都内で食べられる場所といえば非常に限られてきます。
ラオス出身のお母さんが切り盛りする四谷の「稲草園」だって、
タイやベトナム、中華などアジア各国料理のお店といった感じで、ラオス料理を堪能するという感じではなく、
むしろラオスと国境を接するタイ・イサーン地方の料理を出すお店のほうが、
「ソムタム ラオ(ラオス式ソムタム)」などラオスの料理を提供してくれることが多いような気がします。
実際イサーンとラオスは料理においてかなり共通するものが多いようですし、
そもそもラオス語とタイ語は方言レベルの関係であることから、料理名自体も同じものが多いのです。
しかし・・・それでもかなりマニアックなお店でマニアックな注文をすることが必要ですが。
そんなラオス料理を取り巻く状況の中で、とても貴重なお店がこちら。
「ラオ・タイ食堂 ランサーン」
吉祥寺にある、ラオス料理とタイ料理のお店です。
店名の「ランサーン」とは「100万の象」という意で、ラオ族による史上初めての統一王朝の名前。
つまりここ、「ラオス料理も出すタイ料理店」ではなく、「タイ料理も出すラオス料理店」だというわけです。
ここまでラオスを前面に出したお店、ちょっと他にはなかなかありません。
店内はどっちを向いても象だらけ。
さすがランサーン!!!
メニューにも、タイ料理とラオス料理はちゃんと区分けされています。
あたりまえのようで、これ大事。
ビアラオ ダーク ¥580
ラオスを代表するビールですね。
黒ビールのコクと、東南アジア系ビールらしいキレが絶妙な美味ビールです。
ガイヤン ¥1030
タイ・イサーン名物のチキングリル、「ガイヤーン」のラオス版ですね。
優雅にカーヴィングされた野菜と盛り付けるタイ料理と比べると、ワイルド&ローカル感バリバリの見栄え。
イサーンでは辛味ダレに浸けて食べるのに対し、こちらはスイートチリ。
中国とも国境を面している感じがリアルに伝わってきます。
で、これはこれで野趣溢れて美味しい。

コーイ パー ¥1200
香草入り魚サラダ。イサーンでいうところの「ラープ プラー」ですね。
海はないものの、メコン川の豊かな水産資源に恵まれたラオスは魚料理が豊富。
現地ではプラーチョンなどのスネークヘッドを使用することが多いようですが、これはタラを用いているようです。
ピッキーヌやレモングラス、レモンなどでかなり濃厚にスッパ辛い味付け。
辛党としてはかなりの満足度!!
らおらお梅割り ¥530
タイのモンシャムと並び、沖縄の泡盛のルーツとされるラオスのもち米焼酎ラオラオ。
自家製の梅でいただきました。
めっちゃ香りが良くて最高!!!
ケーン ノーマイ ¥1150
ラオスの竹の子スープ。
いかにも森林が多いラオスっぽい料理ですね。
「ケーン」というからタイカレー(ゲーン)に似た類かと思ったら、いやいや全然違った。
唐辛子の辛さはありつつも、とろみあるスープに胡椒と塩、ニンニクをふんだんに用いた味付けは、
むしろ北に国境を面する中華への近さを感じさせる仕上がり。
なるほど、そうきたか・・・面白いなぁ、と嬉しくなってしまう料理なのです。
カオニャオダム ¥500
黒米入りの蒸しもち米。
イサーンのカオニャオ同様、手でつまんでいただきます。
タイ料理店ではラップが使われていることが多いのですが、
こちらは器にじかに盛られており、米の香りがまさに生き生きとしているようです。
とっても美味しい!!
メンラッサイ ロンターン ¥500
練乳たっぷりのカキ氷に、パーム椰子=アブラヤシの実の砂糖漬けと、バジルシードがどっさり。
ベトナムのチェーのような風合いもあり、暑い夏にぴったりの美味さ!!
大満足!!
タイ東北イサーンの料理と非常に似通いつつ、意外なチューニングの違いがあったり、
中国やベトナムなど他の隣接国の影響を感じさせる料理があったりと、
一つ一つ食べながら、「へぇ~」「なるほど」「面白い」と好奇心を刺激されっぱなしのひととき。
しかもただ珍しいだけでなく、イサーンあたりのスッパ辛い料理が大好きな人にとってはたまらない味付けの数々。
文句なく珍しくて、美味しくて、貴重なお店です。
みなさんも是非、吉祥寺でラオス料理を体験してみてくださいね!!
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三次元漫画。「華麗なる食卓カレーショップ」(神泉/渋谷)
そのオフィシャルショップとなるカレーライス屋さんがあります。
「華麗なる食卓カレーショップ」
原作者ふなつ一輝がメニューをプロデュースしたお店です。
場所は渋谷、道玄坂を登りきったところ、サイバーエージェントにマイクロアド、フィールズが入っているビルの2F、
ホリプロが運営するゴルフスクールのフロア内。
すぐ下の一階にはローソンがあるので目印にすればよいでしょう。
訪問は昨年末なので、現在とちょっと状況違うところがあるかもしれませんが、ご了承のほど。
メニューを開けば、漫画に登場した「あの」カレーがズラリ。
しかもマンガのキャラによる説明つきです。
ファンにはたまらないでしょう。
梅カレー ¥700
もうその名の通り、梅が入ったカレーです。
一見「エッ?」と思う方がいるかもしれませんが、南インドあたりでもタマリンドを使った酸味あるカレーもありますし、
新井薬師の「新・インド料理たんどーる」でも、タマリンドのかわりに梅を用いた梅カレーが人気。
美味くないわけがないのです。
こちらの梅カレーは、刻んだ小梅の食感が面白い仕立てでした。
なんと付け合せにピクルが付いてきました。
インドの酸っぱい漬物です。
これは嬉しい!!カレーライス屋さんでこのサービスはなかなかないよ!!!
というわけで、マンガのファンも、そうでないカレーファンも、
一度は足を運んで損はないコンセプトショップのご紹介でした!!
↓原作を読んでから行くと、より楽しめるかも!(あふぃりえいと)
- 華麗なる食卓 コミック 1-45巻 セット (ヤングジャンプコミックス)/集英社
- ¥24,031
- Amazon.co.jp
- 華麗なる食卓 1 (ヤングジャンプ・コミックス)/集英社
- ¥530
- Amazon.co.jp
- 華麗なる食卓 46 (ヤングジャンプコミックス)/集英社
- ¥540
- Amazon.co.jp
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華麗なる食卓カレーショップ (カレー / 神泉駅、渋谷駅、駒場東大前駅)
四ッ谷の貴重なインド料理店。「リトルインディア」(四ツ谷)
なかなか雰囲気のある店内です。
陽射し溢れる座敷席があったり、ちょっとバーっぽい雰囲気があったり。
ちょっと時間にゆとりがあったので豪華にいってみようかな?
Cランチ ¥1449
本日のカレーより二種
ナンまたはライス
タンドリーチキン
シークカバブ
サラダ
デザート
生ビールまたはマンゴージュース
カレーはマトンマサラと、チキンとポテトのカレーを選択しました。
で、やってきたのは・・・
Aランチ ¥935
あら・・・注文と違うけど・・・まあいいか(笑)
節約せよとの神のお告げですね。
マトンマサラはトマトが少し強めのサラサラ仕立て。
チキンとポテトのカレーはインドの家庭風ということでしたが、ちょっとバナナのような香りがあってなかなか美味い!
何が入っているんでしょう。
いずれも日本人の味覚に合わせチューニングされたカレーとしてはなかなかのレベルです。
ナンも仕上がり最高。
ギー少なく、表面パリッと、中はフワッと、理想の焼きあがりですよ。
食後はチャイで締め。
なるほど人気があるのも納得。
オーダーミスも店員さんの誠実な対応で特に嫌な感じはありませんでした。
意外にカレー選択肢が少ない四ッ谷界隈では特に貴重なお店ですね。
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店名を長渕剛に読んで欲しい。「コ!ピーピー 小杉店」(武蔵小杉)
ということで頭に浮かんだあるお店に突撃です。
「コピーピー 小杉店」
店名のコピーピーとはタイ南部プーケットから一時間半ほどの場所にあるピピ島のこと。
レオ様の映画「ザ・ビーチ」の舞台にもなった観光名所です。
店内は大型プロジェクター完備、カウンターに小上がり座敷もありと、なかなかのサバイぶり。
まずはクーポンで生ビール無料。
お通しは¥320で御座りました。
メニューを見れば、北や南の地方料理がいっぱい。
ならばまずは北から。

スープノーマイガイトード ¥890
イサーン系の鶏唐揚げとタイ筍のスパイス和え。
これがナイスチョイス。
ザクッとした食べ心地とナイスな辛さ。
夢中でバクバク食べちゃいました。
お次は南を。

ミープーケット ¥890
小麦麺のプーケットスタイル焼きそば。
玉子とソースが絡んだ麺にエビ、イカ、魚団子、椎茸、白菜、ニンジン、
サヤエンドウ、ブロッコリー、ネギといった具材がたっぷり。
ボリュームもかなりのものでお腹いっぱい。
なかなかよいお店でした。
辛さも行き過ぎではなかったので、
翌日の朝コピーピーになることもなく過ごせました!
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コ!ピーピー 小杉店 (タイ料理 / 武蔵小杉駅、新丸子駅、向河原駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
恵比寿、昼だけの極上チキンカレー。「カレー オオバ」(恵比寿)
ランチのみ営業、限定30食のカレー屋さん。
居酒屋「だるまてんぐ」さんの場所を昼間だけ借り切っての営業です。
rumbaさん情報によると、マスターは洋食屋とエスニック系店で10年間修業の後、
まずはこの二毛作でスタートを切られたとのこと。
現在カレーメニューは「極上チキンカレー」一本。
量に応じて・・・
女子盛(200g) ¥850
普通盛(250g) ¥900
男子盛(350g) ¥950
と価格が設定されています。
極上チキンカレー 普通盛り(250g) ¥900
物凄い量の玉ねぎ、ニンジン、そしてトマトを用いた、シュルシュルとした食感。、そして甘み。
水や油もあまり使ってなさそうです。
この感じ、どこかのカレーに似ているな・・・そうだ、神戸「シャミアナ」のカレーだ。
特筆すべきが骨付きのチキン。
物凄い味の滲み方です。
スパイスだれに漬けて一度炙っているんでしょうか?
これは極上というだけあって随分美味いですよ。
サラダバーは無料。
グリーンサラダに加え、キャベツのクミン和えや、カレーにも入れることが出来る調味料も完備しています。
ヘルシーなカレーにヘルシーなサラダ。
これは昼からなかなかヘルシー。
アイスコーヒーだって無料です。
新メニューの開発、次のステップへの進化と、
ちょっと目が離せないカレー屋が誕生したようですね。
楽しみです。
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カレー オオバ 恵比寿横丁店 (インドカレー / 恵比寿駅、代官山駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
日比谷にタイ屋台の新店。「SMILE! ASIA TARU TARU」(有楽町/日比谷)
新しいタイ料理店発見!!
「SMILE! ASIA TARU TARU(スマイル アジア タルタル)」
2012年6月4日虫歯の日にオープンしたそう。
このたるたるした店名だけでは、ちょっと期待していいのかどうか判じかねますね。
・・・が、店内は国際ビルらしからぬ屋台テイスト。
お、なかなか悪くなくない?
しかし、しかしですよ。
オフィス街には、屋台テイストの店構えながら、
日本人の口に合わせたレトルト風タイ料理を出すような店も多々あるので、
安心してはいけません・・・
ドリンクメニュー。
あら、モンシャムなんて置いてるじゃん??
案外、悪くなくなくなくない?
モンシャム ¥580
泡盛のルーツといわれるタイの焼酎。
これ、好きなんです。間違いなく美味いですよ。
黒板メニュー。
あ、イサーン料理あるの??ヤムママーなんて置いてるの???
結構、悪くなくなくなくなくなくない?
トムヤム餃子 ¥780
ちょっと面白いメニューがあったので頼んでみました。
トムヤムスープに漬かったもちもち餃子。
で、餃子の中にもパクチーが入っているという・・・
酒のつまみに良いなぁ。

ガイヤーン ¥580
イサーン名物の焼き鳥。
リーズナブルなのに、表面パリッといい感じ。
ほほう・・・
ネーム炒飯 ¥980
イサーンの生ソーセージ、ネームが入った辛口チャーハン。
一口食べて、うほっ!良いじゃん。
ピッキーヌたっぷりで、一般の人なら不意打ちでビックリしちゃうような辛さ。
こりゃあもう、悪くなくなくなくなくなくなくなくない店確定ですよ。
パクチー de 酒 ¥580
パクチーを漬け込んだ梅酒。
お、これ甘くて美味い。
他の店でも出した方が良いですよ(笑)
・・・というわけで、予想が良いほうへと裏切られたこのお店。
聞けば立川の「カオマンガイ」、横田基地の「カオマンガイ16号」と同系列のお店なのだそう。
ワオ!
どちらも未訪問ながら、行ってみたいリストに入れてた店ではありませんか!!
系列店には他に餃子のお店もあるらしく、なるほど道理で餃子が美味いわけだと納得。
ちなみに「カオマンガイ」という店名を使えなかった背景には、ちょっとしたオトナの事情があるようです。
こうなれば、気になるのはランチはどうなの??ってこと。
なんだかんだ言ってオフィス街のビジネスマン相手だからねぇ・・・
と、思っていたら店員さんがランチメニューを持ってきてくれました。
え?ランチでラープ出しちゃうの???
よく見りゃカオマンガイもあるじゃない?
こりゃあ結構、良くなくなくなくなくなくない???
ゆるっとした雰囲気も心地よく、こりゃまた応援したくなるお店を見つけちゃいましたね。
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スマイル アジア タルタル (タイ料理 / 有楽町駅、日比谷駅、二重橋前駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
誠実なる火の神。「アグニ 池袋店」(要町)
「アグニ」
6月18日オープン。
江戸川区に二店舗展開する同名店の新店舗だそうです。
店名のアグニとはヒンドゥーの火の神。
七枚の舌を持つと言われていますよ。
中国全土を射程圏に入れるインドの中距離弾道ミサイルの名前としても知られていますね。
インド料理店としては焼き物に自信がありそうな名前ですが、果たしてその実力は・・・?
生ビール ¥490
泡がちょっと少ないですが、パパドは食べ応え満点。
メニューを見てみれば、インド料理の他、タイ料理やラーメンなどもチラホラ。
なるほど、此処は器用なネパール人のお店ですね!
ちなみにネパール料理のほうはモモくらいしかないですが。
シークカバブ&チキンボールインタンドリーペア ¥550
スキージャンプペアみたいな名前ですが、要はシークカバブとチキンティッカの盛り合わせです。
ジュージューとアツアツ鉄板での提供が嬉しいですね。
ミンチカレー ¥890
店長関西人?(笑)いや、ネパール人だったよな・・・
要はキーマカレーです。
エッグ、チキン、エビから選べる具材はチキンで。辛さは激辛でお願いしてみました。
ネギがトッピングされているあたりに、ネパーリーのアイデンティティを感じます。
カレー自体はオーソドックスな仕上がりながら、ドンピシャな辛さでなかなか美味い。
我ながら恋のナイスチューニングといいますか・・・
ゴマナン ¥350
ちょっとゴマの量が半端ではないです。
食べるたび、テーブルに降り注ぐゴマの雨。
ハッピバースディ・セサミストリート!てな具合で、豊島区ゴマ消費量No.1店になりそうな勢い。
ナン自体も程よい甘さで良い出来でした。
おっと、突然のタイガービール登場。
なんとお店からのサービスだそうです。
これは嬉しいですね~
食後、お店のインテリアなどについて、色々相談を受けたので、個人的意見を少々。
客の声を聞いてお店をより良くしていこうという意気込みが伝わってきて、
非常に好印象でした。
要町といえばタンドリー料理の必殺店「サティヤ」がありますが、
駅至近という立地とお店の方の誠実なホスピタリティを強みに、良きライバルになりそうな予感。
切磋琢磨してどんどん良くなってくれたら、こちらも嬉しいです!
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