2011年12月
年の瀬の珍カレー。「シンガポールシーフードリパブリック」(品川)
「シンガポールシーフードリパブリック」
マーライオンがお出迎えです。
洗練され、広々とした店内はちょっとした見もの。
海外からのゲストをもてなす場所、といった雰囲気ですね。
シンガポール名物マッドクラブがひしめく生簀も必見。
いやぁ、贅沢だなぁ。
しかし恐れるなかれ、ランチはかなりリーズナブルなんですよ。
この日はラクサかバクテーかチキンライスでも食べようと思っていたら、12月のマンスリーランチメニューに面白いものを発見!
アンコウと冬野菜のレッドカレー ¥1100
アンコウですよ。アンコウ。
流石華僑の文化、食材の幅広さは半端ではありませんね。
上品なお皿の上には、豪快にカットされたアンコウ、レンコン、ジャガイモなどがゴロゴロ。
ココナッツミルクが効いたまろやかなカレーに溶けあった、
アンコウ独得のフワッとした食感がたまりません。
でっかい背骨が肉に入っていたのですが、噛んでみてビックリ、なんとサクッと柔らかい骨だこと!
最後まで残さずいただいてしまいました。
セットでついてきたのは、自家製オニオンドレッシングのかかったサラダ。
ちゃんとしていますよ。
デザートも頼んでみました。
シンガポール風おしるこ +¥180
甘いココナッツミルク仕立てのおしるこ。
柔らかな白玉が入っています。
美味しい!
あまりに駅前で目立ちすぎていて、
逆にノーチェックだったこの店なのですが、
なかなかしっかりした料理を出す印象を受けました。
奥には個室もあり、一人ランチからちょっとしたもてなしの席まで、幅広く使えそうですね。
ご馳走さまでした。
良いお年を。
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シンガポール シーフードリパブリック 品川 (東南アジア料理 / 品川駅、高輪台駅、北品川駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
私の世界とあなたの世界の交差点。「世界飯店」(大塚)
なんとも魅惑的な店構えのこのお店、
基本は中華料理屋さんです。
基本は・・・なんて言い方をしたのには訳があって、
実はこちらの女性オーナー、ベトナム生まれ、広東籍の中国人。
そんな出自から「世界飯店」にはベトナム料理から広東料理までが
ラインナップされているというわけです。
その他、旦那さんの故郷マレーシアあたりの料理なんかもあって、
ちょっとした華僑文化圏オールスター。
人の生い立ちがお店を形作る・・・まさに「店は人なり」ですね。
焼鴨飯 ¥1000
こちらは「世界飯店」の数ある名物料理の一つ。
広東料理、とりわけ香港式の味付けなのだそう。
秘伝スパイスと蜂蜜を皮に塗り込んで一晩乾燥させた鴨肉を、
オーブンで焼くという手間がかかったもの。
パリッとした皮の鴨はまるで「肉付き北京ダック(庶民版)」といった感じ。
ちょっと骨を取りながら食べるのが手間と言えば手間ですが・・・
用いられた紹興酒の香りもインパクト大。
流石、とても印象的な一品であります。
この日はまだ仕事を残していたので、お酒は控えソフトドリンクを。
しかし、ありきたりのものじゃぁありませんよ。
ベトナム塩レモンジュース ¥250
日本ではここでしか飲めないとも言われる珍しいソフトドリンク。
しっかり漬け込まれたレモンの酸味甘味と塩味がマッチした、なんともヘルシーな味わい。
ベトナムで幼少期を過ごしたオーナーの思い出の味なのでしょうか・・・
国境を越え、世界を感じながら生きてきたオーナーの、
旅と人生に対するノスタルジィが詰まったこのお店、
連日夜中の一時か二時くらいまで営業しているという頑張りっぷり。
「電話で予約してくれたら、鴨まるごと一羽でも用意できますよ~」と笑うオーナー。
また、来たくなるではありませんか。
ご馳走様でした!!
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竹下通り脇に控えるインドの神々。「インド料理 デヴィ」(明治神宮前/原宿)
竹下通りから少し脇へ入り、ニコニコ本社がある場所の近く。
こんなところにもインド料理屋があるんです。
「デヴィ」
夫人とは関係はありません。
品川に本拠を置くデヴィグループの一店舗です。
「神」という意味のデヴィ。
その名の通り、店内には神像がズラリ。
原宿にしてはなかなかゆったり贅沢な空間ですね。
まぁ、他の客がいないというのもありますが。
この日は平日ランチでの訪問。
B-SET ¥1050
カレー二種、ナンorライス、サラダ、タンドリーチキン、ドリンクのセット。
一目でわかる、「インド人による正統派北インド料理」。
何故でしょう。ネパール人やパキスタン人、バングラディシュ人がつくるのとは、
どこか空気感が違う気がします。
カレーはマトンとキーマを選択。
どちらも基本的には同じベクトルの見た目、仕上がりです。
その辺ちょっと工夫してくればなお良かった。
しかし味は案外ちゃんとしています。
特筆すべき点はないけれども、それでもしっかり作っている感じ。
ネットでの過去レビューを見ていると散散な味の評価もちらほら見かけるのですが・・・
今現在はそんなに悪くはないですよ。きっと。
食後にはホットコーヒー。
インドなのにアメリカンな仕立て。
これももうちょっと濃いほうがいい。
悪くはないのに、微妙なチューニングで損してるなぁ、この店。
しかし、竹下通り脇でここまで静かにくつろげる場所は貴重。
軽くめしを食べながらまったりカフェ的な使い方は大いにアリではないでしょうか。
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インディアンカフェ デヴィ 原宿店 (インド料理 / 原宿駅、明治神宮前駅、北参道駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
激シブ喫茶で夢を語れ。「伴茶夢」(目白)
なんてシブい名前なんだ!!
■「伴茶夢」の由来■
当店は「ばんちゃむ」と読みます。
アラビア人は珈琲豆を「ばん」と呼びます。
「伴」の「お茶」を飲みながら「夢」を語りあって頂きたいという願いをこめて名付けました。
ええ、夢を語りましょうとも・・・!!
おぉ、浪漫あふれる内装。
テーブルトップは夢へと向かう羅針盤。
現在地には、珈琲豆の薫りがギッシリと詰まっています。
さて、今朝はどんな夢を語るとしましょうか・・・
「われわれは宇宙に衝撃を与えるためにここにいる。」 by スティーブ・ジョブズ
そう、何か小さくても、世界を変えなきゃね。
「乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ。」 by ツルゲーネフ
そう、引き返さずに大海へと出よう。
「人生とはカレーのようなものだ。混ぜれば混ぜるほど美味くなる。」 by ropefish
そう、やっぱりカレーが食べたくなったぞ。
嬉しいことにこのお店、カレーメニューがなんとも豊富。
カレーライスに、ハンバーグカレーに、チーズカレーに、カレーパスタに・・・
まるで私の小さな夢が見透かされていたよう。
パンカレーセット ¥730
いやっほぅ!
これは面白い。
小さくカットされたトーストにカレールゥがトロッとかかった一品。
サクッとしたトーストと、喫茶店らしいコクのあるカレー。
そして時を経るにつれ両者が沁み込み溶け合って、なんとも面白い食感へと変化してゆきます。
なんともムーディーですね~。
セットの珈琲は「キングアーサー」と名付けられたストロングタイプのブレンド。
夢を語るにはなんとも力強い名前の珈琲であります。
「世界最高の珈琲とは、カレーの後の珈琲である。」 by ropefish
濃いカレーの後の濃い珈琲。
夢を語る伴侶としては最高の組み合わせ。
さぁ、乗りかけた船に飛び乗り、宇宙に衝撃を与えるため、遙かなる船路へ。
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伴茶夢 (カフェ / 目白駅、雑司が谷駅(東京メトロ)、鬼子母神前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ホッ、と温かい高円寺ネパーリー。「花菜」(高円寺)
その中でも特にネパール色を強く押し出しているお店がこちら。
「花菜」
「カナ」と読みます。
ネパールの言葉で食事を意味するkhanaに掛けているのですね。
一階はエスニック雑貨屋、二階がレストランになります。
おや、何故かタイ料理もありますよ・・・
そんなトコロもなんともネパール的。
だって、ネパール人のシェフは中華やタイ料理、上手なんですから。
意外にも豪奢な店内。
窓際には無数の象がぶら下がっていてお茶目。
この日は早めのディナー訪問。
メニューを開くと、お、ネパール定食のページを発見です。
いろいろな選択肢がありますね~。
ナンやケバブまで付いた豪華なダルバートまでありますが、
ここはあえて、一番素朴なセットを注文してみましょう。
ネパーリーバート ¥880
鶏肉・大根・ジャガイモのカレー
サラダ
漬物
白米(たまごのせ)
のセット。
バートはご飯。
ダルスープがついたご飯セットはダルバートと呼びますが、
このセットにはダルが付いていないので単なるバートなんですね。
しかし・・・安いなぁ!!
こちら鶏肉・大根・ジャガイモのネパールカレー。
日本人に合わせることなく、ネパール家庭の味をそのまま作ったカレーとのこと。
鶏肉や大根の出汁が効いたカレーは、実に素朴な、いい味わい。
和定食のようにホッとする美味しさです。
カレーは辛くしてもらったので、唐辛子の効き方もいい感じ。
+¥100でホットチャイをいただきました。
インドのそれよりも、茶葉の味が活きた仕上がり。
あったまりますね~。
ホッとする料理と、意外に落ち着ける店内の雰囲気。
気が付くと結構長居してしまっていました・・・
ホント、優しい店だなぁ~
高円寺でネパール料理食べるならここ、お勧めですよ。
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花菜 (インドカレー / 高円寺駅、新高円寺駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
価値あるワンコイン。「エラワン」(新宿)

ランチ時にちょっと面白い試みを始めたと聞き、早速行ってきました。

新しい試み・・・というのはランチブッフェのテイクアウト。
入り口のレジ・・・ではなくフロント(すごっ!)で、テイクアウトブッフェを利用したい旨告げると、
専用の容器・・・弁当箱と汁物入れが渡されます。
店内へ入り、ブッフェコーナーへ。
あぁ、なんてワクワクするんだ!!
私ももう、食べ盛り・・・という年齢ではないので、食べ放題ブッフェというものにはあまり惹かれない、
というか寧ろ、普段は作りたての一品料理を好んで注文するほうなのですが、
詰め込み放題テイクアウトとなれば話は別。
あれもこれも詰め込みたい!!
・・・で、ぎっちり詰め込みました。
パッ・ガパオ・ガイからトム・ヤム・ガイ、ルアン・ミットまで充実の内容。
そしてお値段なんと驚きの・・・500円!
ワンコイン弁当という切り口で考えれば、
これほど品数が多く、これほど充実した内容は他に例を見ない素晴らしさ。
しかもこの「エラワン」のブッフェ料理は他のファミリー向けタイ料理店のそれとは違い、
しっかりと辛いものは辛く、しっかりバジルが香るものは香るという、
タイ料理好きにも十分満足できるクオリティを保っているのですから、もう言うことはありません。
新宿あたりでお安いランチを考えているあなた、
これからは500円玉握りしめてエラワンですよ~!!!
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エラワン 新宿靖国通り店 (タイ料理 / 新宿三丁目駅、新宿西口駅、新宿駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
昼ズランチ壺ビリヤニ。「ディヤ」(六本木)
なんとなく高級店ばかりが居並ぶ印象の強いこの場所ですが、
いやいや、そんなことはありません。
♪トゥナイヤイヤイヤイヤイヤイ 「ディヤ」。
都内を中心に展開する「マントラ」と同じ経営のインド料理店です。
しかし「マントラ」各店と比べると格段に洗練された印象ですよ。
海外からのお客さんもたくさん来ている様子です。
お、土日祝日にはお得なホリデーランチバイキングが。
しかし私はあえてバイキングを回避してみますよ。
だって、メニューの下のほうに魅惑的なモノが見えるじゃありませんか・・・!
注文後、しばし待つと・・・お、来ました来ました。
壺ビリヤニ(マトン) ¥1480
そう、ちゃんとバスマティライスを壺に詰めた「炊き込みタイプ」のビリヤニなんです。
ランチでこれが食べられるなんて、貴重ですよ。
通常壺焼きビリヤニ=ダムビリヤニは大きな壺で大人数分作るので、
単品注文はなかなかできないものと思っていたのですが、
こちらのお店は一人前用の小さな壺を使っているのです。
「峠の釜飯」みたいで面白いですね。
マトンもしっかり入っています。
皿に盛り、ライタをかけていただきましょう。
お、なかなか美味しい。
大人数分一気に作ったものほどのフワリ感がないのは仕方ないですが、
一人で注文できるビリヤニとしては結構秀逸ですよ。
壺にぎっしり詰まっているだけあって、量も結構あります。
ブッフェのサラダも利用OK。
アチャール辛めで美味いなぁ。
質量ともに満足満足。
惜しむらくは、周囲を見渡してもこのビリヤニを注文している人が一人もいなかったこと。
まぁ「チャーハンみたいなもの」に1480円払う感覚はみなさんあまり無いのですかね~
本当は全然違うのだけれど・・・
繰り返しになりますが、
六本木で一人でランチで壺ビリヤニが食べられるなんて、本当に貴重なんですよ。
1480円という価格も、立地やサラダ食べ放題を考えれば決して高くはない。
ヒルズでランチビリヤニ、是非お試しあれ~
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インド料理 ディヤ 六本木ヒルズ店 (インド料理 / 六本木駅、乃木坂駅、麻布十番駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
危険な上海ファーストフード。「永祥生煎館」(池袋)
「永祥生煎館」
ヨォンシャアンシェンシェンクァンと読むそうです。
ヨォンシャアンシェンシェンクァンヨォンシャアンシェンシェンクァン、
ヨォンシャアンシェンシェンクァンヨォンシャアンシェンシェンクァン・・・
憶えられません。
どうやらここ、上海ではなかなか有名なチェーン店なのだそう。
池袋のこの小さなお店もテイクアウトの中国人でにぎわっていましたよ。
メニューはとてもシンプル。
焼小龍包と、牛カレースープのみ。
まぁ、カレーメニューがあるということで、
カレー細胞的には試してみる義務が発生・・・ということですね。
お店の壁にはどこかで見たことのあるマークが。
物凄く狭いイートインカウンターで、全メニュー注文してみましたよ!!
(全2種)
牛カレースープ(小)¥130
その価格設定にも驚きますが、その価格設定を納得させるほどのジャンク感にもビックリ。
インスタントの春雨スープにカレー粉を混ぜ、インスタントラーメンの肉を入れたような味。
ジャンクジャンクジャジャンクー!!!
でも美味しいっちゃあ美味しい。
手軽にあったまるのには良いカレーメニューかもしれませんね。
焼小龍包(4ヶ)¥380
さて、こちらが正真正銘の看板メニュー。
見た感じ、巣鴨「ファイト餃子」やその他全国に散らばるホワイト餃子にも似ていますね。
しかしここでウマソーなんてガブリといったら大変な目にあいます。
アッツアツに焼かれたこの小龍包、そのカリッと固めの皮の中はなんとアッツアツのスープ。
思いっきりかじったが最後、消防隊の放水訓練のようにスープが飛び出し、
思いっきり火傷してしまうという危険な代物なのですから(笑)
私も店内の注意書きを見て、慎重に皮だけをかじろうとしたのですが・・・
やっぱり噴き出しちゃいました。
ビヤャャャ~ッと。
予測はしていたので、気分的にはこんな感じで避けたはずだったのですが・・・

ちょっと袖をかすめシミになってしまいました。
なかなか手ごわいですね。
さて、あまりに危険なこの食べ物、しかしお味はなかなかのもの!!!
火傷やシミの危険を覚悟の上でまた食べたいと思わせるのだから、
本当に大したものです。
みなさんも一度試してください。
慎重に皮だけをかじり、スープを吸ってから食べると安全なようです。
また、思いっきりスープをかぶって火傷したとしても、
お店には火傷薬が常備されているので安心(笑)!
もしくは・・・
鍛錬を重ね、ここまで素早くスープを避けられるようになれば・・・

もうこの店のヒーローになれることでしょう。
ご馳走様でした!
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永祥生煎館 (餃子 / 池袋駅、東池袋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
もちもちと黒胡椒。「まさらダイニング」(新宿三丁目/新宿)
歌舞伎町「まさらステーション」の姉妹店にあたります。
「まさらステーション」同様、石焼カレーやら、
カレーチーズフォンデュやら、工夫されたメニューがたくさん。
誰もが便利に楽しく使えるインド料理店、といった感じですね。
この日はお得なこちらのセットを注文です。
まさらスモールコース ¥2000
好きなカレー一種
サラダ
ナン
ライス
タンドリーチキン
シークカバブ
デザート
のセット。
まずはサラダ。
カッテージチーズ&ブラックペッパーがスパイシー。
次に焼き物登場。
タンドリーチキン、シークカバブともに、ハッキリとしたわかりやすい味です。
カレーはこちらを選択。
チキンカラミルチ
粗挽きの黒胡椒を効かせたチキンカレー。
かなり黒胡椒効いてます。
これ以上ないくらい効いてます。
ウルトラスパイシーかつ、ウルトラソルティー‼
ちょっとびっくり。
セットとは思えない量でかなりお腹いっぱいです。
ナンは日本人好みのモチモチナン。
かなりモチモチ。
これ以上ないくらいモチモチ。
おかわり自由で、ナン好きな人にはたまらないでしょうね!
サービスでラッシーも登場。
ブラックペッパー尽くしの口になんとも優しく沁みわたりますね・・・
締めはこちらのデザートで。ココナッツプリン。
ちょっとムースのような食感でした。
立地の良さ、そしてメニューの楽しさもあって、このあたりのインド料理では屈指の繁盛店。
日本人女性の丁寧な接客も心地よく、リピート率も高そうな雰囲気でした。
日本人が広く望むインド料理、その完成した一つのカタチだと言えるかもしれませんね。
ご馳走様でした!!
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まさらダイニング (インド料理 / 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅)
「カトマンズガングリ」で魅惑のチベットランチ。(目黒)
その中でも特に異彩を放っているのがこの「カトマンズ・ガングリ」。
カトマンズに本店を持つこのレストラン、よくある「インド・ネパール料理店」ではなく、「ネパール・チベット料理」を標榜しているのです。
まさにヒマラヤ現地の味。貴重ですよね。
(前回の記事はこちら。)
開店当初は殺風景だった店内も、良い具合に綺麗になりました。
この日はランチでの訪問。
いわゆるカレー&ナンのセットとは別に、
チベット料理も豊富にラインナップ。
もちろん、そっちに行きますよね~!
ケロングチキン ¥840
(ナンorライス、サラダ、ダルスープドリンク付き)
骨なしチキンと野菜のスパイス炒め。
ほどよい唐辛子の辛さとニンニクの香りがなんとも中華的。
そしてなんともホッとする味。
合わせるならライスに決まってます。
そして和定食ならお味噌汁の位置にダルスープ。飲んでよし、ライスにかけてよし。
とことんホッとしますよ。
食後にはチャ。
インドのチャイよりも茶葉自体の味が際立つ仕上がりです。
これまたホッとしますよ。
遥か異国の、未知の料理。
・・・のはずなのに、何故こんなにも落ち着き、
こんなにもホッとするのか・・・。
おそらくは我々日本人のルーツ、
DNAの記憶に深く関係していることなのでしょう。
魅惑のチベット料理ランチ。
焼き鮭定食や、野菜炒め定食を食べにいくような気持ちで、ふらっと立ち寄ってみてくださいね。
お勧めです。
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真夜中の黒いスープカレー。「エブラック」(小川町)
夜中開いているのはラーメン屋ばかりのところ、
深夜までスープカレーが食べられる貴重なお店があります。
「Eblack」
小川町駅近く、裏路地の地下にあるダイニングバーです。
金曜夜はかなりの賑わい。
雰囲気のあるバーカウンター。
ちなみにテーブルチャージは400円。
こういう所では、やはり雰囲気に浸れるお酒が必要ですね。
スプリッツァー ¥700
ユーゴスラビア映画「三人でスプリッツァ」を想いながら。
ちょっぴり淡い恋愛物語。
本日のスープカレー ¥900
チキン、ロールキャベツ、ミートボールというラインナップの中からミートボールを選択。
ナンかライスかも選べるところ、ここはライスを選択してみました。
黒い、黒い、「デリー」のカシミールのように黒いカレー。
辛さはそれほどでもないのですが、まるでカカオのような深いコクがあり、なんとも独特。
ミートボールは非常に柔らかな仕上がりとなっています。
夜が更けるにつれ、さらに混雑してくる店内。
満席で入れない客、じっと待つ常連と思しき客・・・
まさにここは、神保町界隈の大人のオアシスなのですね。
ご馳走様でした。
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エブラック (ハンバーグ / 小川町駅、神保町駅、新御茶ノ水駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
親愛なる「ラコタ」(吉祥寺)
といっても胃の中は南インドでいっぱいなので、あくまでも飲みメインの場所に。
「ラコタ」
お酒と炭火焼タイ料理のお店です。
同じ吉祥寺の「アムリタ食堂」の姉妹店なのだそう。
店の前にはなんと畑が。
長いカウンターの奥には、カラフルに彩られた炊飯器や電子レンジ。
タイ的かどうかはわからないけど。
壁には象にまたがったインディアンの絵。
象はわかるけど・・・何故インディアン?
答えはドリンクメニューの表紙にありました。
『「ラコタ」とはネイティブアメリカンの言葉で「親愛なる友人」』
なのだそう。
な~るほど。
ん?
でも何故それでタイ料理?
お酒に行ってみましょう。
楽しい名前のカクテルがたくさんあって迷いますね。
たまらんHi ¥700
実はこれ、タマリンドの焼酎割り。
タマリンドの酸味って、気分を一気に南国へと連れて行ってくれるから好き。
ゆで牛モツ ¥600
牛モツをざっと茹でただけのシンプルな料理。
スウィートチリソースでいただきます。
食べやすいですね。
・・・と、よく考えたらせっかくの炭火焼のお店、
炭火焼料理も頼まねば(笑)
タイハーブのつくね ¥380
炭火焼です。
間違いない。
目の前で焼いてましたから。
タイバジルと唐辛子の風味が濃厚な、まさにタイ的つくねです。
なるほどこれはイイ!
最後にもう一杯、変わったお酒をいきましょうか。
タッカイで酎 ¥700
レモングラス酎ハイです。
値段も特に、高くはないでちゅ。
レモングラスの爽やかさそのままに、
なんともスッキリするお酒でちゅ。
ネイティブアメリカンとタイ料理との関係は今ひとつわからずじまいでしたが、
気軽に入れて朝まで飲める便利なお店。
タイ料理マニアでなくとも使い勝手の良い雰囲気だったのでちゅ。(しつこい?)
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タイ炭火酒場 ラコタ (タイ料理 / 吉祥寺駅、井の頭公園駅)
「印度百景 vol.7」
「印度百景」とは、
はぴいさん(ライター)と、水野仁輔さん(東京カリ~番長)
の2人によるインドにフォーカスしたトークイベント。
今回もゲストは二人。
一人目は、ルポライターの内澤旬子さん。
著書『世界屠畜紀行』の中でインドでの現地取材体験を写真をまじえ紹介。
アウトカーストの姿、お祭り、宗教の違いによる緊張、そして屠畜場の移転問題など、
リアルなルポがとても印象的。
二人目のゲストは、写真家の井生明(いおうあきら)さん。
南インドの古典音楽「カルナータカ音楽」を追いかけ、
二年半ほど滞在していたチェンナイから、今年の夏に帰国したばかりだそう。
インドの古典音楽がいかにカッコいいか、熱く語るその姿と、
現地で撮影してきたライブ映像にみんな釘付けでした。
今年三月に南インドに行ってきたばかりの私ですが、
まさにインドはクリシュナ神のアバタールのように無限の側面をもっていてきりがない。
あぁ、また行きたくなってしまうではありませんか・・・
そして・・・「印度百景」もう一つの楽しみと言えば・・・
マサラワーラーライブクッキング!!
まず入場料に込み込みのスターターセットがこちら。
マトンダールカレー
高野豆腐コフタ・カレー
キャベツのポリヤル
パパド
高野豆腐のコフタなんて、聞いたこともありませんね!
いや、きっとインド人だって聞いたことないでしょう。
でも豆には違いはないから、スッとはまっちゃいます。
楽しいですね~!!
マサラワーラーのお二人。
いつもいい顔してますね~!!
彼らの料理はいつも美味しくて楽しくて、軽快。
いくらでも食べられるんです。
いや、食べさせられるというか、いや、自発的に食べちゃう。
+500円で食べ放題の料理コーナーはさらに圧巻。
チキンカレー
チキン骨付きカレー
かぼちゃのクートゥ
小エビのコランブ
じゃがいもとチキンのカレー
ナスのポリヤル
インゲンのポリヤル
じゃがいものポリヤル
オクラのポリヤル
チャナマサラ
レバーマサラ
アマワダ
ウルンドゥワダ
グリーンチャトニ
黒ごまのチャトニ
ココナッツチャトニ
オクラのマサラ
サンバル
いやぁ、500円でこれ、食べ放題なんてありえませんから。
下手すりゃ、現地価格より安いですから(笑)
どんどん食べましょう。
どんどんおかわりして。
お腹いっぱいのような、まだ食べれるような。
美味しいなぁ・・・
いやぁ、インドのリアルな姿を身近に感じながら、
ハッピーな南インド料理を無限に食べる。
なんて素敵なイベントなんでしょう。
ホストのはぴぃさん、水野さん、そしてゲストのお二方。
素敵な料理を作ってくれたマサラワーラーのお二人と、
サンタ帽でアシスタントを務めてくれたにっくさん。
そして、イベントを実現させてくれたスタッフの皆様方、
どうもありがとうございました。
次回「印度百景」は2012年3月の開催を予定しているそうですよ。
乞うご期待!!!
ある本格。「ジャスミンタイ六本木店」(六本木一丁目/六本木)
一つは屋台、家庭料理など、現地の味も見た目もリアルに再現したお店。
そしてもう一つは、しっかりとしたレストランとして国際的に通用するお店。
この「ジャスミンタイ」はまさに、後者の代表格です。
この日は六本木店への単独訪問。
ゴージャスで広い店内は、六本木の夜に集まる各国の方々でにぎわっています。
といっても六本木交差点で客引きをするブラザーの方々などではなく、
きちんと正装したドレス姿のご婦人や、外資系ビジネスマンなど、
まるで海外の一流ホテルのレストランのような客層。
しかしこの私、こんなところに来ても注文するものはさほど変わらないのです(笑)
ジャングルカレー(ゲェーンパーガイ)¥1300
ライス ¥400
ええ、私の好物、イサーンの激辛ゲーンパーです。
それをジャングルカレーと銘打って提供するお店は、
L.Aのお洒落なタイ料理店「Cafe TALESAI」以来かも。
いわゆる屋台料理店のゲーンパーと比べると辛さは抑え目。
しかし、スープ自体はなかなか奥深い味わいで、キッチンの高い調理技術がうかがえます。
食材はあえて日本のものを使用しているのでしょうか。
丸ナスやフクロタケではなく、ナスやシメジが用いられています。
ライスの仕上がりも完璧。
そして品のある接客もまるでホテルのよう。
まさに一流の「本格」レストラン。
確かに海外から来たクライアントなんかをタイ料理店に連れて行くとしたら、
「プアンタイ」や「剛」ではなくこのお店をセレクトするのでしょうね。
トイレに飾られた絵だけはとっても官能的なんですけど。
ご馳走様でした!!
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ジャスミンタイ 六本木店 (タイ料理 / 六本木一丁目駅、麻布十番駅、六本木駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
唇に、よだれとナイフ。「リトルスパイス」(吉祥寺)
夕方からの開店、早めのみせじまい、
しかも臨時休業が多いとあって、
フラれ率が高いのは覚悟です。
よかった。
開いてた。
店内はカウンターのみ。
物静かなマスターの独得な佇まいと、
接客面をフォローするしっかり者の奥様という二人体制です。
壁にはヨーロッパ映画のポスター、チラシ、絵葉書、サントラ盤の数々。
「唇によだれ」
「地下鉄のザジ」
「シェルブールの雨傘」
「唇からナイフ」
などなど。
そのラインナップを見れば、
お店の嗜好やスタンスもわかろうというもの。
迎合よりも個性、
円さよりもエッジ、
予定調和よりも変化と進化、
それでいて、
奇を衒うよりも瑞々しさを重視する、
といったところでしょうか。
まずはそんな素敵な雰囲気を肴に喉を潤すとしましょう。
ジントニック ¥399
カレーメニューはバラエティ豊か。
シーズンメニューの「ほうれん草とマトンのカレー」にも惹かれましたが、
やはり定番人気のこちらをチョイスです。
ブラックカレー ¥945
スリランカカレーをベースにした、黒い辛口カレー。
ライスの上にはスライスオニオンとコリアンダー、
カレーには骨つきチキンが三本も入っています。
カーッと喉があたたまるようなタイプの辛さ。
個人的には実に好みの方向性であります。
渋谷「ムルギー」、六本木「フィヨルド」、
雪が谷大塚「ヤーマカーマ」、秋葉原「ラホール」などなど、
幾多のカレー店の記憶を呼び覚ます一方で、
「まめ蔵」、「武蔵野文庫」といった吉祥寺カフェカレー文化独特の香りも感じられるという、
まさにカレーの文化的名品。
美味しいですね~
と、ここまで書いていて気づいた。
あまりに物静かで、あまりに小声なマスター。
しかしその言葉は少なくとも、作るカレーを通じて、
なんと雄弁に語りかけてくるのだ、と。
選りすぐられた映画の数々も、このカレーも、
うわべだけの愛想笑いとは無縁の、
ハートにガツッとくるダイレクトコミュニケーションだったのですね。
どうもご馳走様でした!!
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カレー食堂 リトル・スパイス (カレー / 吉祥寺駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
宇田川町、カフェ風ラクサ。「meets」(渋谷)
カレーやアジアンメニューが充実したカフェバーです。
インテリアショップのような店内にはバーカウンターも。
エスニックメニューはタイ、マレーシア、ベトナムといった国からのラインナップ。
こういったときは「定番でないもの」から優先して頼むのが私の習性なんです。
ラクサ ¥1050
マレーシアのカレーヌードル。
カフェめしを超えたマニアックな一品ですね。
ココナッツベースで有頭海老と鶏肉、厚揚げなどが入っていますよ。
濃厚そうな見た目に比して、結構あっさりした仕上がり。
重くなく、サラサラッと食べちゃえますね。
なるほどこれが、カフェ風ラクサか。
一見ライトなこのお店、閉店時間はなんと夜中の2時。
なかなか気合入ってるんです。
知っておいて損はないですね。
ご馳走様でした!!
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ネパール人が焼く美味しいナン。「ミラン」(大久保)
燦然とはためくネパール国旗。
インドネパール料理店「ミラン」です。
ナン&カレーという、「日本インドネパール料理店」の基本に忠実なお店。
・・・だと思っていたら、ダルバートらしきメニューもあるんですよね。
ただこの日はインド的カレーな気分。
評判のナン&カレーを楽しむとしましょう。
まずは一杯。
ネパールアイスビール ¥520
シークカバブ ¥400
かなりジュウジュウと音をたてての登場。
いや、かなりジュウジュウ。
サイズ的にも味的にも満足度の高い一品です。
チキン辛口カレー ¥799
ガーリックナン ¥250
ナンは極々薄い表面だけがサクサク。
軽い食感、ほのかな甘み、確かに美味い。
食感の良さでいえば、都内屈指のレベルといえるでしょう。
カレーはかなりのドライタイプ。
ボリュームのあるチキンがこれまた美味い。
単体でも充分楽しめる食感の良いナンに合わせるには、こんなドライなカレーも良いものですね。
常日頃、ネパール人の店ならネパール色を堂々と出して欲しいもの、
ネパール人が「本場インド」を強調しすぎるのは、
コリアン経営の寿司屋(アメリカには多い)みたいで違和感がある・・・
なんて思ってしまう私ですが、
このお店に限っては、次回もナン&カレー&焼き物を頼んでしまいそうですね。
ご馳走さまでした!!
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ミラン (インドカレー / 大久保駅、新大久保駅、西新宿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
潜伏系○○居酒屋。「居酒屋しらゆき」(溜池山王/赤坂)
赤坂二丁目交番近くにある「居酒屋しらゆき」。
一見普通の和風居酒屋・・・なんですが・・・
なんですが・・・
入り口も・・・
店内の雰囲気も・・・普通の和風居酒屋なんですが。
何故か壁にかかったミャンマー地図のタペストリ。
ええ、実はここ、海鮮や鍋などの九州料理を出す一方で、
働いているミャンマー人ご夫婦がつくるミャンマー料理も食べることができる、
「潜伏系」ミャンマー居酒屋でもあるのです。
メニューの中にもさりげなく潜伏した、ミャンマー家庭料理の数々。
大塚のミャンマーチャンポン居酒屋しかり、
こういた潜伏系ミャンマー、じわじわと増えていますね。
この日はランチ訪問。
ランチセットのメニューにも一つだけ紛れていたミャンマー料理がこちら。
本場ミャンマー豚角煮 ¥750
ミャンマーでウェッターバン(ウェッターは豚)と呼ばれる料理です。
言われてみなければ日本料理かと思うほどしっくりきすぎたビジュアル。そして味。
まぁ、そもそも豚角煮なんてものは南方由来の料理だったりするのかもしれませんね。
ミャンマー系のお店を何軒もまわって気づくのは、
意外に料理の方向性やメンタリティーが日本人にしっくりきすぎるほどしっくりくるということ。
もちろん隣接するインド、中国、タイといったスパイス料理文化の影響を多分に受けてはいるものの、
ベースには非常に素朴な米食文化があるのですよね。
一見普通の居酒屋・・・といったお店にミャンマー人がいることは、
そう不自然なことではないのかもしれません。
赤坂といえばミャンマー料理の名店「シュエジンヨウ」が先日閉店したばかり。
こちらの「しらゆき」がどんどんミャンマー料理のラインナップを増やしていってほしいと、
個人的には願うばかりです。
ご馳走様でした!!
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居酒屋 しらゆき (居酒屋 / 赤坂駅、溜池山王駅、国会議事堂前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ホワイト平山。「ホワイトヒマラヤ」(駒込)
ネパール人経営のインド料理店、ではなくて、ネパールの味を提供しようときちんと取り組むお店。
一つは辛口マトンカレーのダルバートが評判の「タール」。
そしてもう一つがこの「ホワイトヒマラヤ」です。
小上がりのお座敷。
掘りごたつで居心地満点ですね。
ゴルカビール ¥500
なんでしょう・・・
ネパール家庭料理のお店って、
本格的になればなるほど日本の居酒屋と近い雰囲気になるのは何故?
コテモモ ¥500
焼き餃子タイプのモモ。
よくある円形のものと異なり、中華料理の餃子に似た形。
チベットで中国と隣接している地理条件を実感してしまいます。
んで、このモモ、そんじょそこらの餃子やモモと比べても格段に美味い!
マストな一品ですよ。
ダルスープ
こちらもサラッと飲めて、身体の芯から暖まる、嬉しい一品。
アッツアツの、ネパール家庭の味です。
シシカバブ 2p ¥600
ちょっと焼き物も頼んでみました。
ジューシーで香ばしい。
ネパール人って焼き物上手いですよね。
グンドュルック ¥700
ライス ¥200
ネパール独特の発酵野菜スープ。
これ、本腰いれたネパール家庭料理店でしか出会えない珍品ですよ。
その魅力を引き出すのはやっぱり白いご飯ですね。
マチャゴルベラ ¥800
スカロティ ¥200
マチャは小魚。マチャゴルベラは干し魚とトマトの炒め煮です。
一見北インド風にも見える濃厚なカレーに魚のダシが効いて、これまた渋い一品。
あわせたスカロティは薄く柔らかめのロティ。
ピタのようでもあります。
一見居酒屋風の和やかなお店。
しかしマニアであればマニアであるほど喜んでしまうような、
ツウ向けメニューが目白押し。
本場ネパール家庭料理の気合い、間違いない。
こんな渋い店にご一緒した皆様(約一名)ありがとうございました!
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ホワイトヒマラヤ (ネパール料理 / 駒込駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
ワンダフルライフ。「CANTIK」(渋谷/代官山)
まさに町のはずれのカフェ、といった風情のこのお店。
「CANTIK」=チャンティックと読みます。
夏にはオープンテラスになる一階席。
都心部とは思えない風情です。
おや、こちらを見ている犬がいますよ。
おや・・・?
なんだか隣にちょこんと座りましたよ。
お店のマスコット犬はとても人懐っこく、客のそばにいるのが好きなようですね。
さて、こちらのお店、ランチはざっくりエスニック全般を網羅したラインナップ。
迷いますが、こちらを注文してみました。
ミー・ゴレン ¥890
インドネシアの焼きそばです。
サラダとドリンクがセットになっていてお得。
あくまでも日本人経営のカフェなので、スパイシーさはほどほど。
食べやすいミー・ゴレンですね。
例のワンちゃんはなんだかとっても無警戒。
なんでこんなに近づいてくるの???
・・・と思ったら、
べぇぇぇ・・・っ。
なんて、ほのぼのするというか、なんというか・・・
気に入られたみたいです。
終始ワンちゃんに寄り添われながらのランチ。
ホットコーヒーを、少しばかりゆっくりと飲みながら、
ゆったりとしたひと時を愉しむとしましょうか。
無になる時間も、時には大切ですからね。
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チャンティック (カフェ・喫茶(その他) / 渋谷駅、代官山駅、神泉駅)
サバーイなアレンジがサバーイ!「ムエタイハウス」(新大塚)
跳ぶ!
蹴る!
100インチスクリーンに流れるムエタイの試合。
ここは新大塚「ムエタイハウス」。
タイ、ウタイタニー県出身の兄弟姉妹が切り盛りするタイ料理のお店です。
作り置き一切なし。
注文を受けてから作りはじめる料理は、色々細かいオーダーやアレンジが可能とのこと。
この日は夜ちょっと遅めの訪問。
軽いお夜食的な感じです。
まずは一杯。
チャーン
ビールに合わせて何か一品、といえば、
私の場合答えは一つ。
ラープガイ ¥900
いつものように「イサーン辛で」お願い。
そしたら辛めに仕上げてくれたプラス、たっぷりの唐辛子トッピングをしてくれました。
これなら自分で辛さのメリハリを付けて楽しむことができます。
なるほど流石の嬉しい配慮ですね。
タイ的軽食の〆はやっぱりこちら。
カノムモーケン
タロ芋プリンはやっぱり美味いなぁ。
こちらのお店、アレンジできるのは料理だけではない様子。
スクリーンで流す映像もリクエストに応じてくれるのだそうです。
色々使い方が膨らみますね!
なかなか居心地の良い店でした。
次回はガッツリいただきたいものですね。
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タイ屋台料理 ムエタイハウス (タイ料理 / 新大塚駅、向原駅、護国寺駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
深夜巣鴨に咲く、スパイシーな花。「チャバナ」(巣鴨)
インド料理「シャンティ」の脇の路地を少し入ったあたり。
朝方まで煌々と輝く灯り一つ。
「チャバナ」
なかなか一言で言い表すのが難しいお店なのですが、
タイ、ベトナム、ミャンマーなど東南アジアの料理や麺を、
ちょっと洗練されたアレンジで提供するダイニングバー・・・といった趣。
実はこのお店の前身は、高田馬場にあったミャンマー料理店「ナガニ」。
高田馬場の店を閉店後、息子さんが跡を継いで2007年、この「チャバナ」をオープン、
ミャンマー料理だけでなく、アジア各国の料理をアレンジして出すようになったのだとか。
巣鴨という町のイメージには似つかわしくないほど(失礼)、
デートにも向いた素敵な空間。
夜半すぎになっても、客の入りは上々のようですよ。
綺麗な料理の綺麗な写真が並ぶメニューブック。
見ているだけでも楽しいですね。
お酒だって国際色豊か。
ビアラオ ¥700
ミャンマー料理店にはよく置いてある、ラオスのビールですね。
これ、好きなんです。
お通しも渋いなぁ。
韓国海苔を散りばめたキムチ豆腐だなんて・・・。
さて、国際色豊かなメニューラインナップだからといって、
やはりミャンマー系のお店には間違いないのですから、
ミャンマー料理的な何かを注文してみましょう。
お茶葉とカリカリ豆のサラダ ¥850
めちゃくちゃお洒落なビジュアル!
サラダをデコレーションケーキのように囲むスライストマト、
そして綺麗にトッピングされた赤唐辛子・・・・
しかしこれ、間違いなくミャンマーの定番料理ラペットゥですね!!
さすがにここまでお洒落なラペットゥは見たこともないのですが・・・
食べてみてビックリ。これは美味い。
カリカリの食感、程よい味付け。
なかなか本格的なミャンマー料理ではありませんか!!
柚子トニック ¥550
ダイニングバーっぽく、お酒もお洒落に。
うん、これなら普通にバー使いでもいけますね。
そして嬉しいことにここ、カレーがあるんです。
やっぱりそうこなくちゃね。
季節のカレー
この日のカレーは「骨付きチキンとマサラライスのカレー」。
写真ではわかりませんが、意外にボリュームがあります。
カレーはマレーシアっぽくもあり、ベトナムっぽくもあり、
中村屋的日本式インドカレーっぽくもあり。
総じてインド料理由来の黄色人種アレンジといった雰囲気。
辛さも満足できるもので、ボリュームたっぷりの鶏肉も柔らかく新鮮で美味。
さらにマサラで炊き込まれたライスはカオマンガイのライスにインドテイストを入れた感じで、
これまた美味。
これはただのお洒落カフェではありませんね~。
料理はおしゃれにアレンジされているものの、基本はとても本格的。
まさに羊の皮をかぶった狼、谷原章介の皮をかぶった竹内力、とでもいった感じでしょうか。
スパイス好きがちょっとお洒落にデートしたい、
なんてシチュエーションにはまさにぴったりのお店。
しかも場所が巣鴨だなんてレアもレア、なかなか貴重な店といえるでしょう。
ディナータイムは深夜0時まで。その後バーとなり朝5時までの営業。
頑張って欲しいものですね。
ご馳走さまでした!
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チャバナ (東南アジア料理 / 巣鴨駅、千石駅、駒込駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
ご馳走としての、ナン。「スパイスガーデン 新宿店」(新宿三丁目)

「本場インド人シェフが作る 焼きたてナンのおいしい店」という看板がおなじみです。
都内に数多く存在する、ネパール、バングラデシュ、
パキスタン系「インド」料理店との差別化をしているあたり、インド人の静かなプライドを感じますね。
この日訪問したのは新宿三丁目のお店。
大通り沿い、二階にタイ料理「クルンテープ」があるビルの一階です。

注文は食券制。
これだと店員さん、計算違いもしないし、日本語NGでも大丈夫なので、経営側としては便利なのです。

店内にはタージマハールのタペストリー。
ネパール系インド料理店には必ずあるエベレストの写真も、もちろんここにはありません。

鶏キーマカレーセット ¥760
ディナー価格としてはかなり安いですね。
しかし、カレーとナン、それ以外は一切なしという究極のミニマリズム。
看板メニューのナンは、思った以上にコシのある仕上がり。
冷めると固くなるのでサササッと食べちゃいましょう。

鶏キーマカレーも究極にシンプル。
レトルトであってもおかしくないほどのミニマルぶり。
あ、でも決して不味くはないのですよ。
むしろ美味しい。
日本人が誰でも美味しいと思える絶妙のバランス。
個性はないけれど、安定した美味しさは、
例えば吉野家の牛丼のようにリピーターを獲得しているのでしょう。
・・・と、特にこれといったトピックもないまま記事が終わろうというその時。
いましたよ、救世主が!
隣のテーブルの外人男性。
なんとナイフとフォークを使ってナンを召し上がっているではあ~りませんか!!!
ほほう、西洋ではそうするのか。
まじまじと見れば見るほど、ナンがとっても贅沢なご馳走に見えてきます・・・
「焼きたてナンのおいしい店」、そのイメージキャラクターは外人の彼に決定!!!
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スパイスガーデン 新宿店 (インド料理 / 新宿三丁目駅、新宿御苑前駅、新宿駅)
道玄坂上ガイヤーン。「タイフードパブ コンロウ」(神泉/渋谷)
道玄坂上に7月4日オープンしたのがこちらのお店。
「タイフードパブ コンロウ」
パブというより、気軽に入れるカジュアルレストランといった雰囲気ですね。
この日はランチでの訪問。
タイカレーとガイヤーンがお店のプッシュです。
グリーンカレー&ガイヤーン ¥900
ま、両方食べるのが良いでしょう(笑)
サラダ。
セットにつくものとしては充分。
ガイヤーン&ライス。
テリッとしたツヤが印象的なガイヤーン。
「タイ風照り焼きチキン」といった風で親しみやすい美味しさに仕上がっています。
「ダオタイ」でインソンさんが作る攻撃的なガイヤーンとは対照的に、
ニンニク控え目なあたりも、平日ランチとして考えると悪くない仕様ですね。
グリーンカレー。
わざとらしくない、自然な色のゲーン。
辛さも申し分なく、美味しく仕上がっています。
バジルや具材の量はちょっぴり控えめ。
ガイヤーンとのセットでちょうど良いボリューム感、といったところ。
味・量ともに、ビジネスランチとして気軽に使える範囲内で、
用意周到に練られたバランス。
タイ料理以外も含めたこの近辺のランチ事情のなかでも、
かなり満足感の高いお店ではないでしょうか。
好感度の高いタイ料理店、
これからもちょくちょく使わせていただきます!
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タイ フードパブ コンロウ (タイ料理 / 神泉駅、渋谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
スープカレーの初心に戻れば。「カレー食堂 心 下北沢店」(下北沢)
「シャンティ」と並ぶ札幌スープカレーのスタンダードとして名を馳せた、
「カレー食堂 心(こころ)」。
現在では都内に一店舗、下北沢店を残すのみとなりました。
が、面白いもので、大規模チェーン展開していた頃は、
「え、心? フフン・・・」な感じでちょっとナメたような目線だったカレーマニアも、
今では「下北の心、案外イケるよ」的評価に変わったりするものですから、
世の流行の儚さとは裏腹に、流行ることで薄れる価値と、廃れることで増す価値、
なんとこの世はバランスなのだと感慨ひとしおな部分もあったり。
とにかく、今現在このお店は、シモキタの人々に結構愛されているわけです。
つまりそれは、元々の実力が嘘ではなかった証。
具材、辛さ、量、トッピングとカスタマイズできるメニュー。
そんなスタイルも今では札幌スープカレーのスタンダードであります。
でも、そもそもスープカレー自体、
本来はかなり革新的かつ独創的な食べ物であったはずで、
そこに「スタンダード」という言葉が当て嵌まるようになるまでには、どれだけの苦労があったのか。
たまには思いを馳せてみるのもまた愉し。
スープカレーの具材は、あまり迷わず気分と直感で選ぶのが吉ですよ。
もち豚とほうれん草のスープカレー ¥1080
辛さは追加料金なしMAXの10辛で。
今ではスタンダードとなった、
焦がしバジルを使用したブイヨントマトベースのスープ。
オーナーの開氏が修行時代に学んだイタリアン・フレンチの技術を応用した調理方法だそう。
『洋食のフォン・ド・ボーの技法を用いて鶏ガラ、豚骨、牛骨と玉ねぎ、
ブーケガルニ等の8種類の香味野菜、14種類の食材をじっくり10時間以上煮込む。
その後、鶏ガラや野菜等をシノワ(漉し器)で丹念に漉す。
肉系から抽出するブイヨンはブーケガルニ・野菜等と長時間煮込む事で香りや風味が増し、
味に深みが出ます。』(お店HPより)
MIXチーズトッピング +¥150
北海道の食べ物だから、チーズが合わないわけがない。
ほどよく辛いスープにとろけるチーズは、塩バターラーメンにも通ずる幸せ感です。
ライスは玄米を選択。
並盛(200g)でお願いしました。
べろっと載った海苔が、オリジナリティあふれる風情を醸し出しています。
本当に、ここのスープカレーは、
スープカレーという食べ物のど真ん中、といった味わい。
でもその、借り物ではないスタンダード感の裏には、
食材や調理法への徹底したこだわりがあるのです。
もちろん、不味いわけがない。
一見普通に見えるこのスプーンだって、
スープを最後の一滴まで掬うことができるよう、
絶妙の先細具合になっていたりと、よく考えられており流石。
ただしかし、あまりにチェーン展開が盛んだと、
そういったこだわりの部分がだんだんと見えにくくなって、
どんどん「普通の食べ物」に見えてきてしまうのですよね・・・
個人的には多店舗チェーン展開でツウの心をつかみ続ける店って、
「天下一品」と「蒙古タンメン中本」くらいかなぁ、と思ったり。
どちらも、実は店舗ごとのオリジナリティを尊重しているから、
巡る楽しみがある点で共通なのです。
どこに行っても同じ店、同じサービスじゃぁ、こんなにつまらないことはない。
東京全体が、そういった壮大なつまらなさに向かっているご時世、
「そこに行かなきゃ食べられないもの」の価値はどんどん増してゆきます。
この「スープカレー心」がチェーン拡大路線をやめたのも、
その本来の「心」を見失わないためだと思いたいもの。
下北名物、「心」のスープカレー。
いいじゃありませんか。
PS.
この日お店を出たところでなんと、
先日カレー本に出演したばかりの某お武家さんと遭遇。
あちらはもうひとつのシモキタ名物スープカレー店からの帰りだったそうで、
まさに、スパイスのマジック・・・とでもいうべき奇遇ぶりにビックリ。
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カレー食堂 心 下北沢店 (スープカレー / 下北沢駅、東北沢駅、池ノ上駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
冬名物!めくるめくスパイス鍋。「bar まはから」(恵比寿)
スパイスラヴァーたちの聖なる隠れ家「bar まはから」。
まはからとはシヴァ神の化身Mahaa-kaala(摩訶迦羅)、つまり恵比寿大黒天のこと。
名付け親はあの松尾貴史さんです。
(「まはから」のマスターは松尾さんのカレー店「般゜若」のメニューディレクター。)
まさに隠れ家と呼ぶにふさわしいこの場所で、今年も冬の名物が始まりました。
「スパイス鍋」です。
四名からの予約で巡り合えるこの魅惑的な限定メニュー、
その芳香をとくとお楽しみくださいませ。
(-Phase Ⅰ 食前スープ-)
まず登場したのがこちらのスープ。
南インドのラッサムをベースにした、澄んだ味のスープ。
サンスクリットの爽やかな香りと味わい・・・(意味不明)
このスープがまさにスパイス鍋のスタート地点なんです。
(-Phase Ⅱ スパイシー鶏鍋-)
くつくつと鍋の中で煮えはじめるラッサムスープ。
そこに入っているのは、ツヤツヤの鶏肉。
鶏鍋でありながら、ラッサムの香り、
コリアンダーにマスタードシード、唐辛子の入ったスパイシーな鍋。
鶏肉のボリュームにはビックリ!!
まさに捌きたての超新鮮チキンなんです。
あぁ、なんとも贅沢品。
スパイスが染みた鶏肉が本当に旨すぎです。
柚子胡椒で味に変化をつける楽しみも、日本人の心を鷲掴み。
店内になんとも幸せな空気が充満しはじめたところで・・・
鍋に変化が起こります。
(-Phase Ⅲ スパイシー牡蠣白子鍋-)
鶏のあとに投入されたのは、まさかの牡蠣、まさかの白子。
ラッサムにこの組み合わせは、ひょっとすると地球上でここだけかもしれません。
鶏の旨味が充分に出たスープに、牡蠣と白子の味わいが加わり、パクチーどさり!
ここでも旬の食材の新鮮さが光ります。
あぁ、口の中にも冬が始まるよ。
(-Phase Ⅳ スパイシーキノコ野菜鍋-)
刻々と鍋は変化します。
映画マニアの間でPhase Ⅳといえば昆虫パニックですが、こちらの鍋では違います。
鶏、牡蠣、白子の旨味が複雑に重なり合った贅沢なスープに投入されたのは、野菜とキノコたち。
しみるしみるよ、旨味はしみる。
スパイシーで、奥深い旬の旨味。こんな野菜鍋、食べたことない。
(-Phase Ⅴ キーマカレー-)
鍋のシメといえば雑炊・・・なんですが、こちらの鍋はひと味もふた味も三味も四味も違うんです。
投入されたお米はなんと、バスマティ米と白米のミックス。
そこに卵が投入され・・・スープを吸い始めます。
未だかつて見たことのない、南インド料理と雑炊の出会い。
これだけでも充分驚きに値するのですが・・・さらに素敵なことに・・・
鶏キーマを添えて、バスマティ雑炊キーマカレーの完成!!!
これは凄いですよ。
まさに、刻々と変化するスパイス鍋を堪能したものだけがありつける、ヒンドゥー神の供物。
この味と感動は、食べた者にしかわかりませんね・・・悪しからず。
具材を投入するたび変化するスパイス鍋のめくるめく愉しみ。
思えば南インド料理の醍醐味は、さまざまなカレー、
さまざまな料理をどんどん混ぜていくことで生まれる味の変化だということを考えると、
このスパイス鍋の変化もまさに南インド的発想。
しかもそこに、四季の国日本の旬の食材が加わっているのですから、
こんな最強の組み合わせはない、というわけです。
季節限定、魅惑のスパイス鍋。
周りの人が「鍋食べた~い」とか言い出したらしめたもの。
ここの鍋に引き込んでみてはいかがでしょう。
普通カレー鍋、という響きから想像する、
「カレーうどんの汁を煮込んだ感じのもの」とは全く異なる、爽やかな香りが楽しめますよ。
まずはお店のHPをチェックして、予約ですよ。
※当分の間、ランチのカレーはお休みのこと。行くなら夜。食べるなら鍋ですよ。
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アオザイとピリ辛麺。「ロータスパレス 蓮華館」(赤坂/溜池山王)
入りやすくオープンな店構えは、
実は「ティーヌン」や、近所の「バンコク酒場」と同じ経営だと知れば納得。
注文を取りにくる店員さんのアオザイがとっても魅力的ですね。
この日はランチでの訪問。
あまり時間がなかったので、ちょっとフォーでも、と思ったのです。
シェフのお勧めと書いてあるこちらを注文してみましょう。
ピリ辛フォーと生春巻きのセット ¥900
こちらが生春巻(ゴイ・クォン)。
極薄なライスペーパーの透け具合も端正な春巻き。
お、なかなか美味しいぞ。
こちらが厚揚げ入りピリ辛フォー。
ひき肉たっぷりパクチーたっぷり。
あぁ、これはなかなかいい具合。
麺のしなりもいい具合。
辛さも濃さも、いい具合。
薄すぎず、濃すぎず。
かなり好みのフォーでした。
とかく大手チェーンの経営するお店というと、
どうしても味や品質に対して色眼鏡で見てしまいがち。
でも、とくに麺類などは実際に厨房で作るコックの腕で大きく左右するわけで、
この赤坂ロータスパレスのフォーはなかなか満足度の高い仕上がり。
ロータスパレス他店のフォーは食べたことがないのですが・・・他も同様に美味しいのかな?
機会があれば、トライしてみよう。
ご馳走さまでした!!
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ロータスパレス 赤坂店 (ベトナム料理 / 赤坂駅、溜池山王駅、赤坂見附駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
大塚ミャンカラ総本山。「ビルマ家庭料理&カラオケ エヤワディー」(大塚)
その背景には軍事独裁政権による少数民族弾圧と、
それに対抗する民主化運動の拠点が日本などにあることが関係しているのですが・・・
ミャンマー人たちの間で「リトルヤンゴン」と呼ばれる高田馬場に次いで、
ミャンマー人たちが集う場所、それがこの大塚という街。
がしかし、高田馬場と違ってミャンマー料理店がたくさんあるわけではない大塚、
夜が深く長い時を超えるにつれ、ミャンマー人たちが集ってくるのは、ここ。
「ビルマ家庭料理&カラオケ エヤワディー」
ミャンマーではなく、ビルマ家庭料理。
1989年に国の英語呼称をBurmaからMyanmarへと変えたのが現軍事政権であることから、
政治信条としてミャンマーの呼称をあえて使わない人たちがいると聞いたことがありますが。
それよりなにより重要なのがここ、ミャンマーカラオケ通称ミャンカラのお店であるということ。
ミャンマー人、カラオケ好きなんですよね。
雑居ビルの狭いエレベーターで5階へ。
店の扉を開けたら、あらビックリ。
23時過ぎだというのに、お店の中は超満員。
しかも全員ミャンマー人というアウェイぶり。
みなさんもちょっと驚いたようで、「なぜ・・・日本人が・・・」という表情。
いやいや、ここ、いちおう東京なんですけどね(笑)
バラードを歌いまくるミャンマー人たちを横目に、(みんなバラードが好きなのよ)
まずはビール!!!
生ビルー ¥350
安いですね~嬉しいですね~!
あ、生ビルーというのは誤植じゃありませんよ、メニュー表記通り。
意外に品数が多いメニューは、どれもリーズナブル。
そして、料理名表記がなんともワクワクする感じ!!!
とにかく、酒の肴になりそうなものを頼んでみましょうか!!
ドライビーフのからからあえもの ¥500
からからですがな、奥さん。
ドライだからからからなのか、辛いからからからなのか・・・
ミャンマーの言葉ではアメーツィァオセットゥというそうで、
ビーフジャーキーを酢和えにしたような食べもの。
結構いけます。
ミャンカラは歌詞が読めないのが玉にキズ・・・
ヤカインムウテイー ¥600
ミャンマーの煮麺。
干し魚のふりかけとパクチーがかかっていて、スープはなし。
・・・で、これが驚いた。
美味い!!!
ミルキーな舌触りの麺は食べ進むにつれ、意外なことにスパイシー。
これは激烈好みの麺であります!!
次来てもこれは頼もう。
ミャンカラの映像は見てて楽しい。
面長の偽ミニーマ○スだって登場しますよ。
まめとパラタ ¥600
なんだかアートアニメのタイトルみたいな素朴な料理名ですが、
隣接するインドの食文化が色濃く感じられる一品。
パラタはインドのそれと比べかなりオイリーで、
そのあたりもう一つの隣接国、中国の油使いを感じさせます。
油を多く使っている分、香ばしいパラタは、なんとなくクロワッサンにも似た美味さ。
ちょっとスパイシーな豆をくるんで食べるのですが・・・・
ひょぉー・・・これも美味い!!!
この店、ただ歌って飲むだけでなく、料理もかなりイケてますよ。
ミャンカラでなるほど、と思ったのが、謳っている最中、
画面の左下にお菓子とかの広告が出てくること。
たしかにみんな必死に画面見るからね。効率的。
夜が更けるにつれ、お店は静かになるかと思いきや、
いやいやどうして、新しい客(全員ミャンマー人)がどんどんやってくる・・・(笑)
みんなカラオケ好きだね~!!
ちなみにミャンマーの歌、歌詞は読めないのだけど、
日本の曲のカバーなんかが多くて、意外に一緒に盛り上がることができるんです。
ミャンマー版長淵剛に、ミャンマー版徳永英明、ミャンマー版安室奈美恵・・・
それにね、ミャンマー人に受ける日本の歌ってのもだいたい決まってるんですよ。
いつも同じリクエスト入りますからね。
こちらも気合充分なわけです。
向こうもみんな上手いんだ。
気合入っちゃいます。
向こうも日本の歌うたったり。
こっちはミャンマーの歌うたえない。
だって読めないもん・・・
いやいや、盛り上がればなんだってOK!!!
おっと、RAPにいきますか!?
え、ビートルズ???
あ・・・気づいたら、もう朝だ(笑)
やっぱり楽しいミャンカラ。
しかもここはお酒が安くて料理が美味いときてる。
本当なら食べログ4点あげたいところだけど・・・
ただでさえミャンマー人で満員のこのお店、
このままの雰囲気を壊さず、そっとしておいてあげたいものです。
扉の内側は、リアルなミャンマー・・・いや、リアルビルマ。
日本人だって、郷に入れば郷に従え・・・ですよね。
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エヤワディー (東南アジア料理 / 大塚駅、大塚駅前駅、巣鴨新田駅)
南インド料理 第2ステージ。「ディップマハル 中目黒店」(中目黒)
インド料理マニアたちが、知る人のみぞ知る南インド料理店へ
こぞって通っていた数年前とはまったく比べ物にならないほど、
東京の多くの店がドーサやミールスといった南インド料理を出すようになってきました。
南インド料理の人気が浸透してきたと強く感じるのは、
やはりナンやタンドリーチキン、バターチキンといった北インド料理を
メインに提供していた大手インド料理チェーンが、
南インド料理に参入してくるという大きな流れ。
「サムラート」が、「ダージリン」が、「ムンバイ」が、「シディーク」が、
南インド料理を提供するようになるなんて、数年前一体誰が想像したでしょうか。
まさに東京の南インド料理は第二ステージへと突入した感があります。
「ディップマハル」は飯田橋近辺を根城としてチェーン展開する北インド料理チェーンで、
深夜まで営業している店舗も多く、残業カレーマニアにはなじみの名前。
「ディップマハル 中目黒店」は2011年10月26日にオープン。
ディップマハル初の南インド料理店として、鳴り物入りの登場です。
適度に入りやすく、しかしエキゾチックな豪奢さも忘れてはいない、広々とした店内。
インド人の方々の職場環境としてもなかなか良好な雰囲気ですね。
まず登場するのが、食前パパド。
ディップマハル他店でも出てくる定番です。
メニューは南インド料理で一冊。なんとメニュー数50種以上!
しかしナンやバターチキン好きのお客も裏切らないよう、北インド料理も完備している様子。
もちろん私は、南インド料理を一気に楽しめるこちらを注文ですよ。
野菜ミールス ¥1950
おぉっ、なかなか豪勢なビジュアルですね。
南インドとはいえ、バナナの葉に乗せて食べる郷土料理というよりは、
現地のホテルレストランで食べるディナーミールスといった雰囲気です。
ここは、手食ではなく、スプーンなる道具を使って食べることにしましょう。
ミールスの内容は以下の通り。
サンバル
ラッサム
アビアル(バナナ、ジャガイモ、ニンジン、白カボチャのカレー)
ヴァタ クザンブー(茄子、おくら、ガーリックの効いたカレー)
ヴァダ
プージー
ポテトコルマ
プレーンライス
ピクルス(生マンゴ)
パパド
デザート
(カタカナ表記はメニューに準ずる)
ライスは長粒のインディカ米、
ラッサムのみ、なかなかスパイシーですが、
他のカレー類はまろやかな味付けで汁気が少ないものが多いため、
かなりボリュームを感じるセットとなっています。
価格設定は決して安いわけではありませんが、
それに見合っただけの満腹感を味わうことが出来ました。
食後のデザートはこちら、
スージーハルワーですね。
インドとしては甘さ控えめなセモリナのデザートです。
食後の印象をヒトコトでいえば、
「でかした!ディップマハル!」
別に南インドが優れていて北インドが劣っているなんて訳は決してないのですが、
提供側の「とりあえず日本人にはでっかいナン食わせとけ」的固定観念が崩れてきているのは、
本当に喜ばしいこと。
インド料理の多彩な魅力、その扉が今、日本のみんなに向けて開放されつつある。
そんな素晴らしい時代に生きていることが、なんとも嬉しいのでした。
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ディップマハル 中目黒店 (インド料理 / 中目黒駅、代官山駅、池尻大橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
シャレとるで。「池袋ベトナム料理 Asian Tao」(池袋)
その二号店にあたるのがこの「アジアン タオ」。2011年9月30日のオープンです。
この度、ちょっとした夜食使いで行ってまいりました。
こちらのお店も「アジアンニューヨーク」同様、
野菜ソムリエが手がける独創的なベトナム料理がウリ。
多彩なお酒やデザートのラインナップだって踏襲していますよ。
自家製サングリア 白 ¥609
ちなみにルチオ・フルチはサンゲリア。
サンゲリア パーフェクト・コレクション [DVD]/イアン・マッカロク,ティサ・ファロー,リチャード・ジョンソン

¥5,040
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付け合せには生ハムがやってきましたよ。
バインミー ¥409
北海道産レバーペーストを用いたオープンサンド仕立てのバインミー。
これは軽食にも、夜食にも、お酒のお供にも、お手頃価格で楽しめておススメ!!
スタンド・バイ・ミー 製作25周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクター.../ウィル・ウィートン,リバー・フェニックス,コリー・フェルドマン

¥3,990
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さてさて、デザートも行ってみましょうか~!
自家製バインフラン ¥504
烏骨鶏のベトナムプリン、ベトナムコーヒーソースがけ。
数量限定デザートですよ。
普通のプリンと比べてかなり固い仕上がり。
甘すぎず、かかったコーヒーソースの苦みが夜のデザートに最適です。
今回はカウンター席で軽く済ませたのですが、
実はこの店、二階には半個室のテーブル席もあるらしい。
何とも洒落た品ぞろえ、深夜2時までやっている利便性と相まって、
夜のデートや女子会なんかにも最適なお店ではないでしょうか。
ご馳走様でした!!
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池袋ベトナム料理 アジアンタオ (アジア・エスニック料理(その他) / 池袋駅、東池袋駅、都電雑司ケ谷駅)