2011年11月
いんどちゃんぷる。「タンドゥール 恵比寿駅前店」(恵比寿)
その恵比寿店に遅めのランチ訪問です。
こちら恵比寿のお店は「タンドゥール」各店の中でもちょっと異色・・・というか、
インド料理店としてはかなり異色で、なんとインド料理の他に沖縄料理がメニューにあるんです。
しかも、ただの沖縄料理ではなく、インドアレンジされちゃった沖縄料理が!
沖縄の人が見たらどう思うんでしょう・・・?
いや、案外問題ないのかもしれません。
沖縄が誇る「ちゃんぷるー文化」とはつまり「ごっちゃまぜ文化」のことなのですから。
さてさてまずはこちらを注文です。
タンドリーチャンプルー ¥1260
読んで字の如し、タンドリーチキンとゴーヤのチャンプルー。
と言ってもほとんどがゴーヤと豆腐で、チキンが意外に少ないのが残念っちゃあ残念。
コンセプトは最高なんですけどね~・・・若干コスパ悪し、でした。
キーマクルチャ ¥819
こちらは純然たるインド。
スパイシーキーマが挟み込まれたクルチャ。
うん、これはいい。
香ばしさもあり、軽食から酒のつまみまで幅広く対応できそう。
この日は軽い食事ですませた(と言っても2000円超え)のですが、
夜には本格ビリヤニも用意できるということで、そちらも興味がありますね。
ビリヤニ&沖縄料理なんてちょっと面白いディナーができそうです。
・・・そうそう、箸袋に「やいま」って書いてあって何のことだろうと思っていたら、
どうやら神田にこちらの系列の沖縄料理店があって、
なんとそこでもインド料理が食べられるのだとか。
沖縄料理が食べられるインド料理店に、インド料理が食べられる沖縄料理店・・・
東京というのは本当にアメイジングな街ですね。
ご馳走様でした!
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タンドゥール 恵比寿駅前店 (インド料理 / 恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅)
ヒマラヤングラスパーチ ~その驚くべき習性~
インボイスは「ヒマラヤングラスパーチ」。
体長4cm弱。
アジア系のグラスフィッシュ特有のガラス細工のように透明な体をしており、体型は細身。
ヒマラヤンというくらいだからヒマラヤで採集されたのであろう、
しかしその他には全く情報がないという、
いわゆる「よくわからないけど名前つけて売っちゃえ」的珍魚。
パーチと名がついているものの、特に大型化する風貌ではなく、
大体にして5cm超えのグラスフィッシュにはなんとなく「パーチ」ってつくくらい、大した意味もない。
口は上向きについており、明らかに草食性でないことはわかるのだが、
魚食性というには口が上を向き過ぎていて、何なのだろう?昆虫食?
とにかく赤虫は食べそうだ。(本当はこの時点で気づくべきだったのかも?)
そんなこんなでとりあえず飼育してみることに。
意外に行動はおとなしそうなので、
アムールサッカーとフレッシュウォーターレオパードモレイと混泳してみることに。
(ここで唸ったあなた、かなりのマニアですね。)
・・・しばらくは平穏を保っていたこの水槽、しかし意外なところに意外な異変が・・・!!
白黒のボーダー模様が魅力的なアムールサッカー、
その模様がだんだん不明瞭になってきたのです・・・
魚というものは気分や環境で体色を変えるものですから、はじめはとくに気にしていなかったものの、
本来底棲性のアムールサッカーがヒーターの陰に隠れようとして、明らかに何かを嫌がっている様子。
やがて、アムールサッカーの体表にツルッとしたツヤが・・・
あ、あれ?
ウロコが・・・なくなっている???
・・・そう。
実はこのヒマラヤングラスパーチという魚、
他の魚の鱗を食べる、「スケールイーター」だったのです!!!
なるほどそう考えてみれば透明な体も、正面から見ると薄っぺらい体型も、
他魚に接近するには都合のいいもの。
上向きの独特な口つきも、確かにスケールイーターとして有名なエクソドン・パラドクサや、
ウィンプルピラニアなどとよく似ており、カンナで削るように鱗を剥がすのに都合のいい形というわけだ。
そこでピンときて、いろいろ調べたところ、あ、これこれ。
インドネシアに生息するスケールイーター Paradoxodacna Piratica、
色も形もこいつにそっくりなんですね。
調べた限りではParadoxodacna属に記載されているのはPiratica一種のみで、
インボイスが正しければ生息地があまりに離れているため、別種ということになるのでしょうが、
Paradoxodacna属の未記載種である可能性は十分にありますね。
ヒマラヤングラスパーチ
学名:Paradoxodacna sp.
最大長:不明(現在4cm)
原産地:ヒマラヤ
他魚との混泳が難しいことを除けば、透明の体は美しく、
小さなスズキのような体形もマニア受け充分。
状態によって背びれ尾びれがほのかに黄色がかることもあり、
なかなか味わい深い魚であるといえましょう。
人工飼料には全く興味を示しませんが、冷凍赤虫、イトメはOK。(ただし小食)
水質にもうるさくなく、それほど飼育が難しい魚というわけではなさそうです。
混泳していたフレッシュウォーターレオパードモレイ(純淡水ウツボです)が何事もなかったように、
そもそも鱗のない魚との混泳は全く問題なさそう。
コリドラスやタティア、オトシンなんかなら混泳相手によいかもしれませんね。
そもそもこんな魚を飼育している人自体、ほとんどいないと思われるので、
この記事がどれだけ参考になるのかは不明ですけどね(笑)
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ナンで食べる中華料理、ヤンルーポーモー。「唐朝刀削麺 赤坂見附店 」(赤坂見附/永田町)
「ナンで食べる中華料理、行きませんか?」
ほう、カレーでなくとも、そりゃ行かねばなりますまい。
たどり着いたのは赤坂フーターズビルの地下一階。
「唐朝刀削麺 赤坂見附店」
刀削麺だけではなく、西安料理に特化した面白いお店。
同じフロアにもう一軒中華料理店があるので注意が必要です。
かつて長安と呼ばれた古都、西安。
そこに息吹く中国四千年(いつまでたっても四千年)の歴史を感じながら佇む我ら6人。
さぁ、フードファイト開始です!
葱油鶏 蒸し鶏の冷菜特製ネギソース ¥780
蒸し鶏なんですが、緑の葱ソースが目に優しく舌に嬉しい。
麻辣肚絲 豚ガツの冷菜マーラーソース ¥780
中国の二大辛さ「麻(マー)」と「辣(ラー)」が共存した嬉しい一品。
刺激大好き!!!
古越龍山:1壺 ¥2600
何やら良き紹興酒らしいです。
美味しく飲みやすく、おかわり!
椒塩茄子 揚げナスの山椒風味 ¥1080
これはオススメということだったんですが、物凄く美味い。
スナック的にバクバク行けちゃうんですが、ナスと山椒の香ばしさが半端ではない。
孜然羊肉串 串焼きラムのズーラン炒め 5本 ¥1760
どうしてもラムレーズンを思い浮かべてしまう名前ですが、
どうしてもズーズー弁のソーラン節を思い浮かべてしまう名前ですが、
これはラム(羊)のズーラン(クミン)炒め。
新大久保「千里香」の羊串にも似て、ウイグルのヤンロウにも似て、
これはスパイスマニアが泣いて喜ぶ羊串です。
椒塩砂肝 砂肝の山椒風味 ¥1080
しかし山椒好きにはたまらないラインナップだなぁ。
(山椒嫌いには大変と思われます)
刺激大好き!!!
椒塩軟蟹 ソフトシェルクラブの山椒炒め ¥1440
すくすく大きく育つため脱皮したと思ったら、
いきなり塩と山椒ぶっかけられ火にかけられたカニに合掌。
美味いです。
黑醋排骨 豚スペアリブの黒酢ソース ¥1280
ドロリ、カロリー高そうなのに黒酢でヘルシーに思える危険な一品。
水煮牛肉 牛肉の山椒唐辛子煮込み ¥1180
流石このメンバー、メインディッシュ前に良く食べるなぁ(笑)
もう、口の中が山椒の香りでいっぱいで山椒太夫になってきました。
もちろん満足です。
茶樹菇牛肉 チャジュ茸と牛肉の炒め ¥1180
チェジウ好きにはたまらない一品。
いや、チャジュ茸とは学名:Agrocybe cylindracea、和名:ヤナギマツタケと呼ばれ、
マツタケよりもナメコ等に近縁のキノコ。
柄の部分が空洞で筒状になっているのが特徴で、歯切れの良い独特の食感がなんとも美味しい。
中国では胃を活性化させる漢方として用いられ、近年人工栽培が確立してきたのだとか。
美味しいキノコ、憶えておきましょうね。
ふう、食った食った・・・
さて・・・今回のお目当てでもある「ナンで食べる中華料理」の登場ですよ。
まずは、一枚の丸く硬いパンが登場。
これこそ、中国のナンと呼ばれる「莫(パオ)」です。
ところが待っても待っても、これにつける料理が出てこない。
いったいどういうことかと思ったら、どうやらこれ、
自分たちで細かくちぎって碗に入れたら一度厨房に戻し、
数種類のスパイスを調合した羊肉と春雨入りのスープを注いでもらうのだとか。
ほうほう、初めて知りました。
読者の皆さんは戸惑うことなく「ツィゴイネルワイゼン」の大谷直子になった気分で、
パンを細かくちぎってみましょうね。(わかるかなぁ~)
さて、中国いつまでたっても四千年の風習にならって、ようやく完成しました。
これが「ナンで食べる中華料理」ヤンルーポーモー(羊肉泡莫)。
ヤンルーポーモー ¥1360
西安発祥の伝統料理だそうです。
スープを吸ったナン(パオ)は、モチッとジュワッとした独特の食感に。
何かに似ていると思ったら大分名物の「団子汁」の食感にそっくりだ。
羊の肉汁とスパイスがしみこんで、これはなかなか美味しい料理ですね。
まさに一食の価値あり、です。
満足満足。
・・・え?まだ満足じゃないって?
そりゃぁはっしー@フォーリンデブ的にはまだ軽食程度でしょうて。
それでは後半、行ってみよ~ぅ!(いかりや風)
干水餃 ゆで餃子 ¥520
まぁ、水餃子の一種なんですが、ニラ、そしてセロリの食感が面白い。
皮だってプルンプルンですよ。
麻辣豆腐 本場西安のマーボー豆腐 ¥980
これはなかなか良いですよ。ビリビリきます。
麻婆豆腐はビリビリ来てナンボ。
まぁ、お店の人がわれわれ用に頑張ってビリビリしてくれたんですが、
ビリビリしたい人はお店の人に強烈プッシュしてみましょう!
麻辣刀削麺 マーラー刀削麺・小 ¥650
『削り出された麺は弧を描いて空中を舞い、
煮えたぎるゆで釜に飛び込む。』
まるでツイ・ハークのワイヤー剣戟映画のような能書きにワクワクしつつ、
店名にもある刀削麺をいただいてみましょう。
先ほどの麻婆豆腐ほどではないですが、マーでかつ、ラー。
もちろん、脳内BGMはグスタフ・マーラーです。
油溌刀削麺 ペペロンチーノ風ユーポー刀削麺・小 ¥650
一味唐辛子とニンニクを乗せ、その上から熱い油をかけるユーポー。
「ペペロンチーノ風」とか聞くとキワモノっぽいですが、
要はニンニクバッチリの鼻息フンフン風味の刀削麺。
マーラーも、ユーポーも、やっぱり刀削麺って美味しいなぁ。
実は結構好きなんです。
しかもこちらのお店は小サイズがあるのが良いですね。
中華料理店で一品料理と麺を食べたいとき、いつも迷いますもんね。
いやぁ、赤坂地下で味わう、珍しい西安料理の数々。
存分に堪能させていただきました。
ご一緒していただいた皆々様に感謝です。
成田空港第1ターミナル、西新宿、浜松町にも支店があるらしいので、
機会があれば訪問してみたいと思います。
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唐朝刀削麺 赤坂見附店 (中華料理 / 赤坂見附駅、永田町駅、赤坂駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
24年の潔さ。「青山カレー倶楽部」(渋谷/表参道)
古いビルの地下にあるカレーライス専門店「青山カレー倶楽部」。
半円型のカウンターテーブルが互い違いに組み合わさっただけの小さな店内です。
料理メニューは三つだけ。
ビーフカレーと野菜カレー、そしてシーフードカレーという潔さ。
野菜カレー ¥750
果汁100%オレンジジュースがついてきます。
カレーはまろやかフルーティーな日本式。
家庭のカレーのようにジャガイモやニンジンがゴロゴロと入っていますよ。
福神漬け、らっきょ、キュウリの浅漬けに、パイナップルが盛られた小皿にも感じる、ほのかな温かみが嬉しい。
青山通りに面した立地、アーバンスタイルな内装、小洒落たサルサミュージックに、
純日本風カレーライスというミスマッチぶりがなんともユニークなこの店。
それでいて1987年のオープン以来、
24年もの間お店を継続させているのはなんとも立派なもの。
カレーライス一本で、ですからね。
継続は力なり。
ご馳走さまでした!
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青山カレー倶楽部 (カレー / 渋谷駅、表参道駅、明治神宮前駅)
久々!「FISH」で大辛カツカリーライス。(六本木一丁目)
夕方五時を待っての遅めのランチがツウですよ。
★「フィッシュ」のツウな活用法については過去記事参照。
ここにくれば私、九割九分「大辛チキン&キーマカリーライス」を注文するのですが、
この日は趣向を変え、こちらをチョイスしてみました。
大辛カツカリーライス ¥1300
いやぁ、大皿になみなみと盛られたカレーはド迫力ですね。
こちらのカツカレーの特徴は、あくまでカツが主張し過ぎず、
カレーの具材としての役割を全うしているところ。
そう、あくまでも主役はカレーなのです。
辛さも十二分。
ここの大辛カレーは特に汗腺と直結した辛さで、汗っかきなら大変なことになるタイプ。
チャクラがガッツリ開きます。
そこで登場するのがカウンターに置かれたオニオンアチャール&お漬物(しば漬け)。
これがまたカレーにあって美味いんだ。
やはりこのお店は鉄板。
非常に攻撃力の高いカレーで満足度はMAXバリュー!!
近くの方も案外この店の存在を知らない場合が多いので、
チェック漏れしているあなたは今すぐGo!でお願いします(笑)
・・・あ、夕方特典のトムヤムクンもなかなか辛くて美味いですから。
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ハイソタイ。「サムロー タイレストラン&カフェ 広尾店」(恵比寿/広尾/白金台)
ブティックのように洒落たこの建物、実はタイ料理店。
「サムロー タイレストラン&カフェ 広尾店」
麻布十番「サムロー」の系列店です。
坂道に位置するため、変則的な二階建てで、
一階は雑貨スペースとテーブル席、
二階にはテーブル席とキッチンがあります。
店内はこの辺りの街にふさわしい洗練された雰囲気。
出てくるお冷も洒落ています。いや、お冷と言ったら失礼でしょう。
ウォータァー!
・・・で、メニューを開けば、
これまたこの辺りの街にふさわしい価格設定がズラリ。
えびせん525円、海老グリーンカレー2000円
ハアハアハア・・・タイ人にしてみれば戦慄の価格ですね。
私はといえば・・・庶民にもギリギリ手が届く料理をチョイスしてみましたよ。
クッティオサムロー ¥1500
いわゆる平麺の焼きそば、です。
焼きそば一皿1500円と考えれば生涯一高級な焼きそばと言えましょう(笑)
・・・が、一口食べて、ムムム!
こりゃ美味しい!
ビキビキに効いた唐辛子、プリプリの海老、
ふんだんに用いられたフクロタケのコリコリ加減・・・
上品でありながらメリハリが効いて、1500円も納得の味なのです。
「東南アジア料理って、臭そうでイヤ!」
なんて偏見のあるお嬢様方にもお勧めできる一品ですね。
食後にはハイソ気分でこちらを注文。タイミルクティー ホット ¥600
いやぁ、これも甘くて美味い!
庶民の皆様にこの味を正確に伝えるならば、
「チェルシーのバターミルク味をそのまま温かい飲み物にした感じ」
です。
焼きそばとお茶でしめて2100円。
しかし、「高ぇなあ、おい。」と感じさせないクオリティが、この店には確かにあります。
また、お金に余裕があるときに訪問したいですね。
ご馳走様でした!
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サムロータイレストラン&カフェ 広尾店 (タイ料理 / 広尾駅、白金台駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
宮益坂のピッカピカタイ料理。「ワンディッシュタイ 渋谷宮益坂店」(渋谷/表参道)
宮益坂上交差点の脇に登場したタイ料理店「ワンディッシュタイ」。
経営母体はタイ食材の輸入会社アライドコーポレーション。
先日の靖国神社でのタイフェス出店でこの店の情報を知った人も多いでしょう。
清潔感・都会感溢れる店構え。
これなら青学から下校途中の女子大生たちも、気軽に立ち寄れそうですね。
メニューを見ると、流石の食材へのこだわりが記されています。
酸味にはレモンを用いず、全てマナーオ使用、などなど。
生ビール ¥390
こりゃあ安い!
タイビールもシンハーオンリーながら、なんと460円。
このあたり、直輸入業者ならではのスケールメリットというところでしょうか。
カオソーイ ¥900
いわゆるチェンマイ風「カレーラーメン」。
丸い味ですね。非常に食べやすい。
「ソムオー」や「サームロット」の現地屋台感ムキ出しのカオソーイの対極で、
とってもお洒落な麺料理に仕上がっています。
いわば、パスタを食べに行くような感覚で利用できるタイ料理店。
こういうスタイルは、若者の街渋谷ならでは、ですね。
タイ風パフェなるものもメニューにあり、カレーとパフェ好きな女子への対応もバッチリです(笑)
ご馳走さまでした!
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ワンディッシュタイ 渋谷宮益坂店 (タイ料理 / 渋谷駅、表参道駅、明治神宮前駅)
Mr.ワキールのやりすぎインド屋敷。「ザエカ」(平塚)
ひなびた商店街を抜けて平塚商業高校前へ。
上下ジャージの高校生たちが歩く平和な郊外の風景を切り裂く様に響き渡る、
大音量のインドポップス!
♪ズンチャ ズンチャ ハァァァァァア~ッ!!
発信源はこの、インド料理店「ザエカ」です。
テリー・ギリアムの映画が好きならば、
狂喜乱舞することうけあいのクレイジーな外観。
巨大なフォーク&スプーンを横目に、
クレイジーに賑やかな入り口を抜けて店内へ入ると・・・
これまた無駄に賑やかな内装の店内へ。
店中いたるところに映画のポスター、
巨大で賑やかなタペストリー、
バーカウンターに輝く「BAR」の文字。
これ、全部オーナーのワキールさんが飾り付けたのだそう。
(本人談「ワッキーじゃないよ」)
水タバコだって置いていますよ。・・・ちょっとワクワクしますね。
席へ着き、ふっと息抜き油断していると・・・
背後から突然ガバッと何かを被せられ・・・!!

「マハラジャの帽子。似合うね~」
だって。
この不条理展開、まさにテリー・ギリアム!
ゴールデンイーグル ¥630
ここでは何故か、ビールもゴージャス。
ちょっと重たいマハラジャ帽をかぶって一杯やっていると・・・
しまった!
油断してた!!!
突然右腕にヘナアートを描きはじめるワキールさん。
お誕生ケーキのチョコ文字のように豪快な筆致です!!
書かれた文字はこちら。
「r o p e f i s h」
・・・いやいや、読めませんがな。
ゴアフィッシュ ¥1103
あまりに雰囲気が濃すぎて、料理のことを忘れてしまいそうですが、
ちゃんとカレーもいただきましょう。
こちらのゴアフィッシュカレー、
カジキマグロをふんだんに使ったクリーミィな一品です。
それにしてもカトラリー、無駄に多過ぎ・・・(笑)
パラクライス ¥630
これ、ちょっと珍しいですね。
言ってみればほうれん草ライス・・・なのですが、
まさにほうれん草ほうれん草した味。
ちょっとウェットな仕上がりで、ほうれん草雑炊といった感じです。
ピクルやマンゴチャツネは取り放題。
酸っぱいのと、甘いの。パラクライスに合う合う。
マトンビリヤニ ¥1029
いきなり普通にビリヤニもありました。
炒めタイプですが、インディカ米を使っていて砕けているため、
なんともクスクス的な食感が独特!
いやぁ、なかなか炭水化物でおなかが膨れますね~・・・
と、ちょっと油断していると・・・・
「これ、どうぞ!」
出てきたのはこちら。
ティルナン
おぅ、炭水化物の波状攻撃!!!
しかしせっかくのサービス、喜んでいただいてみましょう。
ゴマたっぷり、パリッとした焼き上がりのナン。
もう、もうお腹いっぱいで、
頭の中でミュンヒハウゼン伯爵とDr.パルナサスがフォークダンスを踊り始めます。
締めにはこちら。
アイスチャイ ¥315
聞けばワキールさんはニューデリー出身。
東京・巣鴨~池袋~練馬あたりのインド人に濃いネットワークもある様子。
まぁ、キャラが濃いから憶えられるってのもあるかもね(笑)
なんともフレンドリーなワキールさん、
「タダで泊めてあげるからニューデリーにおいでよ!」
との嬉しいお言葉。
・・・検討しちゃいますよ(笑)
存分に楽しみつくし、店を出て、道路向かいのバス停に立っていると、
お店から出てきて手を振るワキールさんの姿。
普通ならば情緒あるシーンのはずなんですが・・・
♪ズンチャ ズンチャ ハァァァァァア~ッ!!
お店から流れるインド音楽デカすぎ!!(笑)
外装クド過ぎ!!(笑)
何から何までやり過ぎな、ワキールさんの愛すべき店なのでした。
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ザエカ (インドカレー / 平塚駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
原宿路地裏の守護神。「ONDEN」(原宿/明治神宮前)
その裏道にもっともっと根強く生き残っている老舗食堂があります。
「ONDEN」(オンデン)
昼はカレー屋、夜は飲み屋として30年以上もの間、原宿の歴史を見守り続けたお店。
ホコ天のユニコーンやレピッシュも、
もっともっと前の竹の子族沖田浩之も、近くで見守っていたというわけですね。
ソファー席とカウンター席からなる店内はまさに昭和スナック。
一方小さな店内にBOSEのスピーカーが6つもあるなど、侠気も満点です。
カウンターの奥にはミドルレディース。
箸なんか使いませんよ。
手の温もりを伝えるように唐揚げを盛り付ける姿には頭が下がります。
最初に出てくるサラダも昭和なら、
食器もティッシュも昭和な配置。
コロカラカレー ¥900
コロッケ+唐揚げトッピングのカレー。
その豪快盛りもまた、昭和なんです。
味はまさに喫茶店カレー。
ちょっとカレー粉っぽい濃厚な舌触り。
時折り無性に食べたくなるような、日本の味ですよ。
今回この辺の路地裏をふらふらしていて思ったのが、空きテナントの多さ。
不況の波に押され撤退していく店が多い中、
30年以上もこの地で踏ん張る根性はやはり、並大抵のものではないようです。
ご馳走さまでした!
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ONDEN (定食・食堂 / 明治神宮前駅、原宿駅、表参道駅)
紅茶もカレーもインド式。「ティーハウス マユール 宮崎台店」(宮崎台)
マユールは五反田に本店を持ち、インド人のビカッシュ・バニック社長が厳選した紅茶の葉を、インドの一流茶園から直輸入し販売する卸売り専門店。
五反田、宮崎台の他、川崎にも店舗を構えています。
さて、こんな私がなぜこんな所へやってきているかといえば、
賢明なる読者の皆様はもうお察しのことかと思うのですが・・・
「インド人経営の紅茶専門店」→「本格的なインドカレーがメニューにある」
というわけなのです。
こちらの宮崎店では、バニッシュ社長直伝の「マユール特製インドカレー」の他、
宮崎店店長オリジナルの豆カレー「ムングダール」もラインナップ。
せっかく宮崎台まで来たのだから、これを頼まない手はありませんね。
ムングダール ¥750
非常に自然なとろみがあるダール。
塩加減も絶妙で、本格派インドながら日本人が間違いなく美味い!と思える味に仕上がっています。
バスマティ米を使ったクミンライスも、もはや紅茶専門店の域を超越していますね。
これはなんとも満足度の高いカレーで御座います。
ニルギリ +¥250
そしてやっぱりここは紅茶専門店。
紅茶を飲まずに帰るなんて、湯布院に旅行して温泉入らず帰るようなもの。
インド名産の爽やかな紅茶ニルギリ。
私もケララに旅行した際に買ってきたことのあるお茶なのですが、
ここマユールのニルギリは標高2000メートル以上に位置するチャムラジ茶園のもの。
フルリーフタイプの高品質な新茶です。
・・・といっても私、それほど紅茶に詳しいわけではないのですが、
烏龍茶でもプーアル茶でも高地のものほど高値になる、その理屈と同じでしょう。
なんとも上品な良いお茶をいただきました。
店内を見渡すと、お茶をしばく近隣マダムだらけ。
宮崎台、優雅な地で優雅な暮らしをし、優雅な紅茶を飲みながら、本格インドカレーに舌鼓。
有閑マダムとはこのようなことをいうのでしょうね。
ご馳走様でした!
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ティーハウス マユール (紅茶専門店 / 宮崎台駅、宮前平駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
画期的!住宅街のタイ料理。「バンハオ」(平和台/氷川台)
練馬区平和台の住宅地に忽然と登場したタイ料理店「バンハオ」。
ピッカピカと賑やかな飾り付けが住宅街に映えますね。
平和台駅からも、氷川台駅からも徒歩15分ほど。
何故こんなところにタイ料理店があるのか・・・という意外な立地ながら、店内は満席。
人口に比して飲食店が極端に少ない平和台・氷川台エリアはまた、
長らくスパイス不毛地帯としても知られており、この店の登場はまさに画期的という訳です。
スパイ 白 ¥504
赤、白、クラシックと三種揃ったスパイはどれも504円。
都心のタイ料理店と比べかなり安めの設定が嬉しいですね。
クンクラブアン ¥609
エビすり身のはさみ揚げ。
カリッと香ばしく、酒のつまみに最適!!
ラープ・ムー ¥714
大好きなラープはムー(豚)でお願いしました。
イサーン辛でお願いしましたが、辛さは控えめ。
でも豚肉のフワッとした仕上がりはなかなかのものですよ。
ガイヤーン ¥609
タイの定番鶏のもも焼き。
香ばしいスパイシーソースが絶品。
メコンウイスキー ロックダブル¥682
おなじみタイのウイスキーではないウイスキー、メコン。
シングル¥451 ダブル¥682という低価格で飲める贅沢はこの立地ならでは。
カオマンガイ ¥819
これはヒットのタイ風蒸し鶏ご飯。
都心のそこいらのタイ料理店で頼む適当なカオマンガイと比べたら抜群の仕上がり!
しかもこの値段ですから、カオマンガイ狙って平和台に来ても損はないですね。
なにせライスの美味いこと!!
パッドシーイウ ¥714
タイの太麺センヤイを使った焼きそば。
これも絶妙な味付けで美味い。
ナンプラー垂らせば幸せこの上なし!!
ゲーンキョーワーン ¥714
カオスワイ ¥210
鶏のグリーンカレーとご飯。
タケノコたっぷり、これは意外に辛さもバッチリ。
それと・・・ライスがまたまた美味い!!
なんともご飯ものが得意なシェフ・サンティさんはバンコク出身。
池袋のティーヌンを経てこちらの店に参加したのだそう。
オーナーの陣内さんは本来レザー&シルバーのアクセサリーを仕事をなさっていて、
このお店のオープンはチェンライ出身の奥様の夢を叶えてのこと、なのだそうです。
なんとも素敵ですね。
なぜこの地を選んだのかについては、まさにたまたま、ということで、
このスパイス不毛地帯の中心に店を構えることになったのも何かの縁、というべきでしょう。
締めにはデザートをドドッといきましたよ。
こりゃぁ幸せな光景だわい!!
あれ?一品多いぞ?
オーダーミスかな?と思ったらなんと奥様からのサービスでした。
いやぁ~本当にコップンクラップです!!!
店内には子供からのお手紙が飾られていたりと、
早くも地元に愛される人気店となりはじめた様子のこのお店。
客足とオペレーションが安定するまでは何かと大変かと思いますが、
どうか長く続けていただいて、この地をスパイス不毛地帯という呪縛から解き放って欲しいもの。
住宅街の「ご飯がおいしいタイ料理店」、応援しちゃいますよ!
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バンハオ (タイ料理 / 平和台駅、氷川台駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
たとえ日本が変わっても。「ナイルレストラン」(東銀座/銀座)
日本におけるインド料理店のパイオニア「ナイルレストラン」。

インド独立運動の闘士であり「インド独立連盟」設立にも携わった、
創業者のA.M.ナイルさんから始まる長い長い歴史はあちこちに書かれているので割愛するとして、
兎に角日本のインド料理マニアはこのお店に足を向けて寝ることができないほど、
日本のインド料理界の発展に、いや、日印友好にさえも貢献してきた店なのです。
(このあたりのお話はお店のHPや、書籍『銀座ナイルレストラン物語』にも詳しく書かれています)
現在お店を切り盛りするのは、メディア露出もさかんな二代目G.M.ナイルさんと、
東京スパイス番長でもおなじみ三代目のナイル善己さん。
この日お店にいたのは二代目でした。

このお店、店に入るや否や「ムルギランチね!」と決められ、
他のメニューがなかなか頼めないことでも有名。
確かにムルギランチは美味しい。
でも他のメニューも美味しいのを知っているから、入店後数分はまさにバトル。
この日果敢にも注文しようとしたのはこちらのメニュー。
ケララ風ムルギ ¥1400
・・・そしたら店員さんから驚きの答え。
「それ、ムルギランチと同じよ。」
どうやらライスがついてるかどうかの違いだけで、カレー自体は同じだそうです(笑)
「じゃあ・・・ムルギランチ。」
あぁ、今回も見事に術中にはまりました(笑)
別に、良いのだけれど。
・・・・いやいや、そのままではちょっと悔しいので、こちらも追加で頼んでみましたよ。
ラッサム ¥600
英語表記「MADRAS RASSAM」。
そう、日本最古のインド料理店は実は南インド料理店なのですよね。
ただ、よくあるカトリに入ったラッサムを思い浮べるとビックリするような大皿で出てくるので注意。
そしてお味は・・・いやいやビックリ。
実はここでラッサムを飲んだのは初めてなのですが、これ美味いですね!!
ムルギランチを早く出したいのだが、
ラッサムを飲み終えるのを待っている店員さんたちの挙動もいとおかしく。
ムルギランチ ¥1500
ラッサム完食を見計らってすかさず登場しました、泣く子も黙る、ナイルレストランの名物メニュー。
1949年から変わらない、歴史的な一皿ですよ。
骨付きチキンをナイフで丁寧に捌き、骨だけをきれいに取り除くパフォーマンスもここの名物。
「しっかり全部、マジェマジェして食べてね」
そう、混ぜる、混ぜる。
南インド・ケララの料理がそうであるように。
混ぜる、混ぜる。
日本と印度の文化が一つに混ざり合うように。
創業者A.M.ナイル氏は南インド、ケララ州のトリバンドラム出身。
混ぜて食べるスタイルはまさにその、ケララのミールスそのもの。
でもそこに配置されたカレー、マッシュポテト、チキン、ライス、キャベツはまんまケララのスタイルというわけではなく、
日本人がインド料理に親しみ、楽しめるように編み出されたまさにオリジナル。
まさに日印友好料理。
今回何年かぶりに食べたのですが、いやぁ、美味しいこと!
インドにもこんな料理、ないよ(笑)
・・・改めてこの店の偉大さを思い知りました。
マジェマジェすると見えてくる、新しい味の愉しみ。
それは日本とインド、異なる文化の人と人がマジェマジェされると見えてくる、
新しい可能性を象徴しているのかもしれませんね。
一見安くはない1500円という価格も、
肉質の固い高級地鶏や、岩手産の「いわてっこ」という米など、
日本ならではの食材へのこだわりを思えば、まぁ妥当。
満足満腹でお店の人に「久しぶりに食べたのですが、変わらず美味しいですね!」と話しかけると、
「日本が変わってもナイルレストランは変わらないよ。変わっちゃったら大変だよ。」との答え。
多分、そうなのだろうな、と思った。
街に本格的なインド料理店が増え、
インドと同じようなリアルインド料理が食べられるようになった今でも、
ナイルレストランの存在意義は変わらない。
むしろオンリーワンな存在として、さらにその輝きを増している気さえするのでした。
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ナイルレストラン (インドカレー / 東銀座駅、銀座駅、銀座一丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
担々麺のストライク。「麺 黒椿屋」(赤坂見附/赤坂)
と聞かれたら、私はすかさずこう答えます。
「まろやかさが一切なく、ビリビリするやつ。」
つまり四川山椒と香菜がストレートに効いた、ストレートなやつという訳ですね。
そういう点において、この赤坂の新店「黒椿屋」はまさにストライク。際コーポレーションが仕掛けたお店のようです。
メニューを見れば意外に幅広い守備範囲でちょっと戸惑いますが、
やっぱりウリは店名にもある真っ黒な担々麺、なのでしょう。
汁無し担々麺 ¥780
ガツンと黒い担々麺。
ストレートに楽しむため汁なしを選択してみましたよ。
この黒さは黒胡麻?
いや、それだけではなく、なんと炭を使っているようです。
ザクッとした食感のメリハリも楽しく、
四川山椒と香菜それぞれの香ばしさがストレートに楽しめて良いですね。
まさにこの感じ、なんですよ。
時々食べたくなるのは。
麻辣餃子 ¥480
せっかくなので頼んでみました。
担々麺と見た目の色彩が全く同じなのですが・・・(笑)
まあ良いでしょう。
見た目どおり、期待どおりのビリッと美味い餃子です。
担々麺との味のカブリがなければ最高!(笑)
ここは手軽で充分満足できて、なかなか良い店かもしれませんぞ。
・・・ほら、記事を書いている内にもまた食べたくなってきましたから。
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本場のベトナム・ファストフード日本上陸。「PHO24」(市ヶ谷)
(フォートゥエンティーフォーと読みます)
驚くべきことにセブン&アイホールディングスを後ろ盾につけての進出です。
日本一号店はここ市ヶ谷。同じセブン&アイのファミレス、デニーズの店舗に相乗りした感じの店構え。
なるほど、フォー専門店として独立したお店にするよりも、
よく知ったファミレスとくっついている方が圧倒的に敷居が低くなりますもんね。綺麗なグリーンでデザインされた明るい店内。これはとっても好きな色使いです。
メニューにはフォーの他、ベトナムのサンドウィッチであるバインミーなども。
まさに、ベトナム料理のファストフード店といった感じ。
牛肉のPHO ¥730
基本中の基本で攻めてみました。
パクチー&もやしをドサドサッと入れ、ニョクマムで味付け。
やはりというか、もちろんというか、手作り感の薄いスープと麺ですが、
逆に言えば本場ベトナムの安定した味がいつでも楽しめるってこと。
見渡せば、ラーメンがあり、蕎麦があり、フォーがある。
国際飲食都市東京ならではの光景。
幸せ者です我々は。
この市ヶ谷店がオープンしてから間もなく、池袋東口に二号店がオープン。
セブン&アイの底力を見る思い。
この2店が順調ならば、全国展開もあり、なのでしょうね。
今後の動向に注目です。
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PHO24 (ベトナム料理 / 市ケ谷駅、牛込神楽坂駅、麹町駅)
脳みそ食べて、勇気百倍!「マルハバ」(池袋)
ふと思った。
「そうだ、脳みそ食べよう。」
そうと決まれば善は急げ。
(善なのか?)
一路池袋北口ホテル街へ。
到着したのは「パキスタンレストラン マルハバ」
羊の脳みそカレーが名物のお店ですよ。
パキスタンらしい渋い店構え。
店内はマサラムービー&ミュージックではなく、
パキスタンのニュース番組が流れているあたりもなかなか渋い。
いや、渋すぎる。
店内を見渡せば、客の7割はパキスタン人。
ハラルにも対応したこの店の本格志向を表しているようですね。
シャミカバブ ¥500
マトン挽き肉と豆粉のカバブ。
こういう料理をいただくと、パキスタンがインドと中東の間に位置していることをひしひし感じます。
乾いた砂塵とくすんだ真鍮の色がよく似合う、そんな味わい。
ブレンマサラ ¥1200
こちらが名物、羊の脳みそカレーです。
一見ドライタイプのキーマカレーのようですが、
よく見るとキーマではなく、刻まれた白い脳みそがたっぷり。
かなりスパイスを用いているため臭みは全くなく、白子のような、あん肝のような食感がとても独特。
さすが名物だけあって、ゲテモノ感を全く感じさせない、美味しいカレーに仕上がっています。
(食べている間、「ハンニバル」のあのシーンが脳裏に浮かんだのは内緒)
脳みそに合わせたのはこちら。タンドーリ・ロティ ¥250
プレーンで素朴な味わいが濃厚な脳みそカレーと良いバランス。
ライスだと重くなりそうなところ、
この組み合わせはお勧めですね。
食べた食べた。
羊の脳みそによって満たされた自分の脳みその満腹中枢を考えれば微妙な気分になるけれど、
そう考えそう感じているのも自分の脳みそなわけで、
この記事を書いている間に回転しているのも自分の脳みそ。
兎にも角にも、脳みそへの栄養補給はバッチリな訳で、勇気百倍頑張れるかな?
ちょっと胃が重いけど・・・
ご馳走さまでした!
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マルハバ (パキスタン料理 / 池袋駅、北池袋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
脳みそカレー味―岸田今日子・吉行和子とのインド旅日記/山際 素男

¥1,575
Amazon.co.jp
限りなく優雅。限りなく革新的。「ガネーシュ」(能見台)
ズブズブとはまり・・・いや、ひたむきに突き進んでいくと、
バッタリいろんなところでいろんな人といろんな人がいろんな糸で繋がっていて、
それはもうマニアの醍醐味の一つなのだろうけれども、さてこの能見台のお店。
「ガネーシュ」
そもそも能見台なんて駅、知ってましたか?
「のうみだい」じゃないですよ。「のうけんだい」。
こんな未知の土地へと足を運ぶことになったのも、縁に縁を重ねてのこと。
この日揃ったメンバーも、それぞれがそれぞれに縁と縁とで知り合ったスパイシーな人々ならば、
この「ガネーシュ」というお店も、いろいろな人、いろいろなお店に所縁の深いお店。
縁をつないだのは繁盛の神、ガネーシュか。
創業者の石原氏は「アジャンタ」での修業経験あり。
つまりアジャンタ系と言われる「さらじゅ」「アンジュナ」「新・印度料理 たんどーる」
「シタール」「サールナート」などなど人的つながりも深く、
その人脈は「ケララの風」にも通じ、
さらに押上「スパイスカフェ」の伊藤シェフはまさにこの「ガネーシュ」で修業したとあって、
「日本人シェフの生み出す新しいインド料理の波」のまさにど真ん中にこの店はあるわけです。
現在はマダム石原さんがオーナーとして創業者の遺志を継ぐこのお店、
10月限定の「2011秋を楽しむコース」をたっぷり楽しんできましたよ。
(終わっちゃっててごめんなさい。)
まず登場したのがこちら。
のっけから、普通じゃない。
パオバジ
パオ(=パン)バジ(=野菜)とはパンと一緒に食べる野菜をペースト状にしたカレー料理のこと。
英国に統治されていたインドの西洋スタイル的な食べ方でスナックメニューのひとつ。
ここでは、ムンバイのマッシュポテトカレーをチャパティでくるんだもの。
(by Spicecherry)
なるほど、なるほど。
しかしやっぱりびっくりしたのは、料理を巻いている紙がタミル語のニュースペーパーであること。
この手の込み方、雰囲気の演出は、センスはもちろん、相当に練られ考えられているものですよね。
チャナダルのマサラワダ
ウルドゥワダ
この美しい盛り付け。そして繊細かつ大胆なワダ。
これは・・・「ケララの風」を髣髴と・・・あ、なるほど。
口福とともに人と人のつながりを確信するなんて、もうマニアの愉しみですね。
焼き茄子のライタ
これには驚いた。
そして確信した。
日本人シェフによる新しいインド料理の地平を。
私自身も何度も何度も書いていることなのですが、
生まれたころから体に刻み込まれているインド人のスパイス感覚を、
日本人がそっくり真似しようとするのはなかなか大変。
というか、それなら優秀なインド人シェフをどこかから連れてきたほうがよっぽど効率的。
そうではなくて、日本人が世界のどこの国の人にも負けない感覚、
つまり「四季を感じる」感覚をインド料理に活かせれば、
世界中どこにもない、新しいスパイス料理が誕生するはず・・・
そしてそれを確信的に実行しているのがこの「ガネーシュ」というお店なのだと。
秋ナスとライタ、思いつかなかった組み合わせ。
それがまるでフレンチのような優雅さを持って目の前に登場するなんて。
キノコのコザンブ
コザンブ(Kozhambu:タミル語の発音はコランブ)とはダール抜きのサンバル。
言い換えれば、サンバルとは豆のコザンブ(コランブ)なのだと、某マンションカレーの巨匠に教わったことがあります。
これまた、キノコの繊細な食感が活きていることこの上なし。
サンマと香味野菜のカバブ ダール添え
うん、これぞ日本スパイス料理の極致!!
何とも美しい彩りのカバブは一口食べてビックリ。
これはもう、なんとも素晴らしいサンマ料理ではありませんか!!
日本料理は世界一スパイスに乏しい料理だとも言われますが、
裏を返せばスパイスで味を整えずとも充分味わえる新鮮な食材に恵まれているということでもあります。
日本の旬の食材を知り、インド流の華麗なスパイス使いを知り、
その両者をここまで絶妙なバランスに持ってくるこのお店、まさに恐るべしです。
ケララ風チキンシチュー
おっとこれは懐かしい。
ケララ滞在中、ホテルの朝食で出てきたシチュー。
「シチューなのにカレーリーフとか入っててまるでカレーやん」と思ったシチューを思い出します。
しっかりと、南インド料理。
しかししっかりと、旬の野菜の食感が楽しめます。
チャパティ&バスマティライス
このチャパティがまた、絶妙。
素朴でありながらアーター(全粒粉)の香ばしさがたまりません。
素材の持つ味を活かすという日本人的発想は、チャパティすらもこんなに美味しく変えてしまうのですね。
さて、今回のコースには含まれていなかったのですが、
「ガネーシュに来たら必ず頼むべし」と言われるこのメニュー、追加オーダーです。
ラッサム
どこよりも美味しいラッサムと噂には聞いていたのですが、実際食べれば噂以上。
ブラックペッパーのビシバシ感がたまらない、最高のラッサムです。
私もここで皆様に言っておかねばなりません。
「ガネーシュに行ったら必ずラッサムを頼むべし!」と。
リンゴのハルワ
一見、何?と思いました。
中トロ?いやいや。
こんなハルワ、見たことがありません。
滑らかな舌触り、リンゴのジューシーな甘さ。
インド料理でありながら、インド料理ではない。
国境を飛び越えた素敵な作品なのです。
締めにはホッとするマサラチャイ。
しかしここで油断してはいけません。
なんと、用いる砂糖が和三盆!なのですから。
全くもって、徹底している。
けしからんほど、素晴らしい。
能見台。
そんなマイナーな土地にこれほどまでに凄いお店があろうとは。
南インド料理店、というだけでも貴重なのに、
南インドどころかインドすらも飛び越えて、独自の境地に達した稀有な店。
元「ケララの風」の瀬島さんが沈黙する今、
これほどまでに優雅で、これほどまでに革新的なスパイス料理は他には存在しないでしょう。
今回は秋限定のコースだったのですが、次は春。
半年前の今からもう、プランを練っているようでとても楽しみです。
それに、通常メニューのミールスも食べてみたいなぁ。
もちろん、極上のラッサムとともに。
ご馳走様でした!
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デンキウナギ
それはその魚が将来どんなモンスターになるのかということ。
最近の熱帯魚ショップでは10cm足らずのアリゲーターガー(最大3m)の幼魚が数百円で売られていたり、
ギムナルクスの可愛い数cmの幼魚(1m超え。顎が強くヒーターなど粉砕します)と、
危険がいっぱい。
場合によっては最強の熱帯魚ともいえるこんな魚の稚魚だって売られているのですから、注意が必要です。
デンキウナギ
学名:Electrophorus electricus
英名:Electric eel
最大長:2m
分布:南米アマゾン川・オリノコ川水系
発電する生き物というのはいくつか知られてはいますが、なかでもこのデンキウナギの発する電気は桁違いに強力。
最高電圧600-800V、電流1Aにも達するのですから。
もちろん、というかウナギとは分類的に全く関連がなく、デンキウナギ目として独立。
ただ長いからウナギ、という安易な命名ですので注意が必要です。
この仲間は夜行性で目が退化しており、微弱な電気を発することで周囲に電場を作り、
縄張りを確保したり餌を探したりできる(ナマズやモルミルスなどと同様)ことで知られ、
特にこのデンキウナギの場合さらに強い電気を発することで麻痺させた餌を捕食したり、
外敵から身を守ったりもできるのです。
しかしこの高電圧は約1/1000秒ほどしか持続せず、疲労すると発電力は低下。
棒でたたいて疲れさせ、発電力が落ちた時を見計らって捕獲するという漁法が現地にはあるようですね。
・・・ところでクイズ。
デンキウナギの肛門はどこにあるでしょう?
・・・答えはなんと鰓蓋の真下。
長い長い体のかなり前のほう、頭のすぐ後ろと言ってもよい場所に肛門があるのです。
ならその後ろの長い長い部分は?というと、察しの通り内臓などなく、
骨と筋肉と尻ビレと、あとは全部発電器、というわけ。
ここまで特異に発達したモンスター、自宅で飼うなんてちょっと狂気の沙汰ではないですかね~。
とはいえ、こうした怪魚マニアにも楽しみは残っています。
熱帯魚ショップでユラユラと泳いでいるブラックゴースト、
実はこのデンキウナギ目に属する魚なのですよ。
(カラポやブラウンゴーストなど南米ナイフといわれる魚たちも同様)
高電圧こそ発しはしないものの、微電流で餌を探したり、
発達した尻ビレを波打たせ前後自在に泳いだり、
頭の真後ろからウンチを出したりと、デンキウナギの魅力満載ながら、最大30cmほどと将来も安心。
本家デンキウナギはあくまでも、水族館で楽しむ魚としてとっておきましょうね。
(写真撮影:新江ノ島水族館)
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三つの余裕でリッチなカレー。「KIKUYA CURRY」(桜木町/日ノ出町)
野毛や日ノ出町の賑やかな喧騒を抜け、坂の上へ。
野毛坂交差点脇のスタイリッシュなマンション一階にあるスタイリッシュなお店、
「KIKUYA CURRY」
世間的には「スープカレーのお店」ということになっていますが、
いわゆる札幌スープカレーとはちょっと異なり、
「スリランカカリー」と呼ばれる類のスープカレーのお店であります。
かといって、スリランカ料理としてのカレーかというと、それもまた違って、
あくまでも「スリランカカリー」というジャンル。
比較的年配の方ならよくわかるかも知れません。
こちらのお店は2003年8月オープン。
カレーだけでなく、シチューやハンバーグ、グラタンも人気のようで、
地元でもなかなか評判のお店のようです。
この日も店頭に5人ほどの待ち。
といっても席数の少ないお店、
しかも料理はかなり丁寧に作っているようで、
しかも回転上げようとか詰め込もうとかいう意識は全く無いようで、
4人掛けテーブルに2名とかで寛いでいるものですから、
入店までに30分を要したわけです。
お店の内外に流れるゆったりとした時間は、
そんな待ちを急かすのも野暮なほど、ゆっくり、ゆったり。
綺麗な店内にレトロな冷蔵庫がなんとも可愛いですね。
さて、メニューを見れば、これは迷う・・・ほうほうほう。カレーのベースは「スリランカ」のほか「バターマサラ」も選べるようで、
しかもそっちもなかなかお勧めみたいなことを聞いちゃうと、余計に迷う迷う(笑)
頻繁に来れる場所じゃないですからね。
迷いに迷うわけです。
カレーを待っている間、登場したのがこちらのサラダ。スパイスをぶっかけていただきます。
ちょっと驚いたのがこのキャベツの食感。
瑞々しく、シャキッとしていつつもソフトなんです。
水切り、包丁を入れる方向など、計算されつくした仕上げなのでしょうね。
食前のサラダがしっかりしていると、次に出てくる料理に期待が膨らむってもの。
逆にサラダがダメな店はその時点で気持ちが滅入りますからね(笑)
さて、期待が膨らみ膨らむことおよそ30分。
お店到着からちょうど1時間の時を経て、待望のカレーがやってきました!!!
じゃがいもとローストチキンのカリー スリランカ風 ¥1200
うぉっ。
なんともリッチなルックス!
茶色く濃厚なカレーの中にローストチキンがこれでもかというくらい溢れています。
さらに巨大なジャガイモのチーズ掛け、ポーチドエッグ、インゲン、コリアンダーに各種キノコ・・・
しかも焼きカレーのように全体がオーブン仕上げ。
これは物凄い手間がかかっていますね。
回転率度外視でなければ作りえないカレーです。
具だくさんなうえにスパイシー、しかもかなり濃厚な舌触りは、
まさにご馳走カレーというにふさわしい仕上がり。
美味しいですね~。
サイズが選べるライス。
こちらはMサイズ。
豚バラカリー バターマサラ ¥1150
こちらバターマサラも食べてビックリ。
もう何というか、トマトトマトトマト!!!
ホールで丸々一個使うというトマトの味の濃厚なこと。
これも確かにオリジナリティ溢れるカレーですね!!!
スリランカカリーと比べると辛さはなく、甘みとちょっとした酸味が共存しています。
しかもまたこの豚バラの贅沢なことときたら!!!
リッチ!!!
とただ叫びたくなる凄さです。
時間の余裕、心の余裕、そして胃袋の余裕と、三つの余裕がなければいただけないカレー。
いやぁ、なかなか貴重なカレーをいただきましたよ。
窓の外を眺めれば、ますます長くなっている行列。
一時間近く待っているであろう皆々様に心の中で「ごめんなさい」と言いながら、こちらを注文。
コーヒー ¥250
あ、こちらはすぐに出てきました。
濃厚リッチなカレーの後にふさわしい、濃厚な苦みのコーヒー。
いやぁ~落ち着くわぁ・・・
優雅に流れる時が、日々の疲れやら、窓の外で並んでいる人たちのことやら、
その他いろいろ大事なことまで忘れさせてくれるよう。
・・・えっと、なんだっけ?
あ、そうそう。
このお店、スタッフ募集に加え、姉妹店募集もやっているようですよ。
心がリッチなカレー好きのあなた!
どうですか???
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KIKUYA (スープカレー / 日ノ出町駅、桜木町駅、馬車道駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
インドネシア料理のビッグな老舗。「ジュンバタン・メラ」(赤坂見附)
惜しまれながら51年の幕を閉じた後、
都内で最もメジャーなインドネシア料理店といえばやはりこの「ジュンバタン・メラ」になるでしょうか。
(古さで言えば目黒「せでるはな」がありますが。)
赤坂見附駅すぐの好立地になんと100席以上もある広々とした店構え。
出前営業も盛んで付近のビジネスマンの知名度は抜群です。
創業1994年、そろそろ老舗の域になる頃ですね。
この日は平日ランチでの訪問。
やっぱり広いなぁ。
インドネシアの石像やら、
ゴージャスなガルーダ像、
インドネシア雑貨販売コーナーだって充実。
ここはまるでインドネシアのテーマパークです。
さてこちらのランチ、腹加減によってS、M、Lとサイズが選べるのが嬉しいところ。
ちょっと変化球メニューがあったのでチャレンジしてみましたよ。
チキンあんかけのせナシゴレン M ¥900
いや~お子様が喜びそうなビジュアルですね~。
異国情緒満点の雰囲気の中、
料理は徹底して日本人に食べやすくアレンジされています。
このバランス感覚が長く続く秘訣・・・なのでしょうか・・・。
ライスはちょっとベチャッとしていますが、
これもきっと、インドネシア料理初心者がとっつきやすいよう日本米を選択、
手早く提供できるよう作り置きにした結果でしょう。
その辺はもう、店の方針とあり方ですね。
・・・でも言っておきますが、決して不味くはありませんよ。
手軽に食べられるインドネシア料理店が長く続くのは喜ばしいことです。
食前にはしっかりスープが付くし、
食後にはちゃんと、デザートとバリコーヒー。
このコスパなら付近の中華やコリアンにも負けません!
初心者に徹底的に優しいこの店。
ここからインドネシア料理に興味を持ち始める人々が増えればみんなハッピーですね。
ご馳走さまでした!
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関連ランキング:インドネシア料理 | 赤坂見附駅、永田町駅、赤坂駅
インド人のやる気を見よ!「カレー居酒屋 やるき」(中野坂上)
いやいや、本家インド人だって負けていないようです。
中野坂上の路地裏に忽然と出現したミステリアスなお店。
その名も「カレー居酒屋 やるき」
めっちゃ昭和な店名、切れかけの電気がムーディーな看板・・・
しかしここ、間違いなく2011年6月オープンの新店なのです。
ご主人はバリバリインド人のトニーさん。
でもお店の造作はバリバリ和風の居酒屋・・・カウンターギュウギュウに詰めて8人ほどの小さな店内はもう、常連さんたちで賑わっている様子。居酒屋で働くネパール人やバングラデシュ人は時折り見かけますが、
居酒屋を経営するインド人というパターンは初めてかもしれません・・・
グラスビア ¥300
これは普通の居酒屋としてもかなり安い値づけ。
温度とガス圧のバランスも完璧で嬉しいですね。
タンドリーチキン焼鳥風 ¥400
これは面白い!
見た目の気分は居酒屋ですが、その実しっかりインド料理。
かなりスパイシーなタンドリーチキンでお酒がグイグイ進みますよ。
げそのカレー風味揚げ ¥380
わははは。
インド人の手にかかれば普通の居酒屋料理もスパイス料理になるのです。
その他メニューを見ればマサラパパド、キーマカレーうどん、牛ホルモンのスパイシー煮込み、
特製おでんカレー風、インディアンカレーポテトなど、居酒屋メニューがインド&カレー色に染め上がり壮観。
その一方で馬刺しやら、こまい一夜干しなんかもあってやる気全開!
こりゃあ面白すぎる店を発見したようですね!
焼酎ラッシー ¥400
ウォッカラッシーのウォッカが切れたようなので焼酎バージョンでお願いしました。
これまた飲みやすく癖になります。
さてさて、居酒屋としてはこれで充分なのですが・・・
カレー細胞的にはこちらも頼まねばなりますまい!
本格インドカレー(マトン) ¥600
こんな小さな居酒屋でインドカレーが食べられる幸せ!
タマネギたっぷりコリアンダーバッチリ。
正しくインドカレーの作るインドカレーであります!
しかも辛くしてもらったらなかなか辛い!
しかもめちゃくちゃ安い!!
幸せ!
チャイ ¥300
このチャイ、なかなかお勧め。
シナモンが凄く効いてて美味いのです。
緩急織り交ぜ満腹になった頃には、
店内も少し落ち着いた様子に。
トニーさんとも少しお話しすることができました。
トニーさんはニューデリー出身。
実は神奈川・藤が丘にインド料理店を経営してもいるのですが、何故か中野坂上の街が大好き。
(中野坂上で伝説の居酒屋チェーンの話を知っている人はピーンとくるかも)
今年、この地で立ち食い蕎麦屋だった物件が空いたと聞き、すかさずオープンしたのがこの、
「カレー居酒屋 やるき」なのだとか。
土地柄、商売柄、居酒屋というスタイルをとってはいるものの、
事前連絡でオーダーすればインド料理なんでも作りますよとの力強いお言葉!!
得意のバトゥーラからビリヤニ、ブリバジャに至るまで、バッチリOKのやる気っぷり!
ただ店内が狭く換気が良くないため、タンドール窯が置けないという悩みだけはあるようで・・・
でもそんな小さな事はやる気と情熱で難なくクリア!
この小さな店のやる気が、もっともっと広く伝わると良いのになあ、と強く思った夜なのでした。
ご馳走さまでした!
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カレー居酒屋 やるき (インドカレー / 中野坂上駅、中野新橋駅、西新宿五丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
渋谷の良質カレーチェーン。「神南カリー 渋谷店」(渋谷)
「船場カリー」に「麹町カリー」、
そしてこの「神南カリー」。
丸井のちょうど裏手にあたる路地にあるのが渋谷店。
一見テイクアウト専門店にも見まごう小さなお店です。
この日は秋の限定メニューを頼んでみました。
カボチャとサツマイモの秋野菜カリー ¥780
スタンダードで食べやすいカレーにカボチャ、サツマイモ、そしてキノコがたっぷり。
さらにライスの上には艶々しいきんぴらがオン!
まさに贅沢な秋といったところ。
神南カリーは飛び抜けた個性があるわけではないのですが、
かといってレトルト的薄っぺらさがあるわけではなく、
いわゆる日本式カレーライスとしてはなかなか良い線行っている印象。
渋谷で「あ、カレー食べたい」と思った時、気軽に入れる選択肢としては十二分なクオリティです。
カレーパンもあるしね。
便利便利。
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神南カリー 渋谷店 (カレー / 渋谷駅、神泉駅、明治神宮前駅)
ヘルシー創作インド料理。「ガンガ中野新橋店」(中野新橋)
「ヘルシー創作インド料理」
「本格薬膳インド料理」
「インド料理=スパイス=辛い食べ物 それは間違いです!」
「当店では化学調味料は一切使用しておりません。」
「お子様からご家族全員で本場の味がお楽しみ頂けます。」
中野新橋にあるインド料理店「ガンガ」。
その看板やチラシに踊る文言がなかなか面白く、ちょっとランチ訪問してきました。
年季が入った店内のあちこちにはエベレストの写真が貼られています。
なるほどこれはネパール系インド料理店ですね。
ランチメニューは一見、標準的な日本インド料理店といった感じ。
しかし、日替りカレーを「本日のまかないカレー」と言っているあたり興味津々。
早速まかなってもらうことにしましょう!
本日のまかないカレー
「蓮根とアスパラのカレー」
ナン、サラダ、ドリンク付き ¥690
・・・安っ!
確かに蓮根を使ったカレーは他のインド料理店では見たことがありません。
「ヘルシー創作インド料理」ならではなのでしょうか。
サラサラのカレーはとても家庭的で、確かにまかないカレー。
なんとも素朴な、素朴な味です。
ナンは薄くてペチャンコ。
一般的には全く受けなさそうな素朴さですが、逆に私にはそれがよかった。
お腹にたまらず、ちょっと香ばしいチャパティのような風合いなのです。
ひなびた素朴さがヘルシーともとれる、とっても渋いお店。
ディナーメニューを見せてもらったのですが、そちらはなかなかバリエーション豊か。
ゴアフィッシュカレーに、チキンマドラスカレー、ポークサグといったカレーをはじめ、ビリヤニや、チョウメン、モモまで幅広いラインナップの様子。
夜は夜でどんな味を出すのか、ちょっと興味ありますね。
ご馳走さまでした!
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赤坂バングラ系、出現。「ショナルガ」(溜池山王/赤坂)
「インド・バングラデシュ料理 ショナルガ」
「ショナ ルパ」の上位魔法みたいで強そうな名前ですね。
赤坂界隈でバングラ系はなかなか珍しいかも。
シェフはバングラデシュ人とインド人の二人体制、ホールはネパール人女性とバングラデシュ男性という、南アジア三国共同戦線。
・・・とはいえ見る限りメニューはナン・カレー・タンドリー料理といった日本標準インド仕様で、
バングラデシュ色が色濃いものは特に見当たりませんでした。
実際私以外のお客さん達は判を押したようにバターチキン&ナン。
そりゃそうでありましょうて。
私は・・・と言えばその中でもお店のオリジナリティが出てそうなメニューを注文してみましたよ。
ワンプレートセット ¥900
キーマカレー
チキンティッカ
ライス
サラダ
ドリンク
のセット。
ワンプレート仕立てのキーマカレーは思った通り、「これがキーマカレー?」と思ってしまう独特さです!
キーマ少なめ、タマネギサラサラ、ショウガがガツっと効いた、シャバめのカレー。
バングラデシュ風、とまでは決して言えないものの、ネパール人やインド人シェフが作るカレーともまた違う。
小さい頃からベンガル料理を食べてきた舌のシェフが日本標準のインド料理にあわせて作ろうとして、合わせきれず独特になっちゃった、そんなカレー。
なんとなく、王子あたりのバングラ系インド料理店に通ずる可愛さがありますね。
こちらのお店、ランチ時はナン、ライスおかわり自由。
それはこのワンプレートセットにも当てはまって、「ライスおかわりどうですか?」とか聞かれるワケですが・・・
まぁ、ワンプレートだからね~(笑)
あ、それと、笑顔の接客はなかなか素敵。
頑張ってほしいですね。
ご馳走さまでした!
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インド&バングラデシュ料理 ショナルガ (インド料理 / 赤坂駅、溜池山王駅、六本木一丁目駅)
僕らがメッセに行く理由。「デュワン幕張店」(海浜幕張)
千葉カレーを語る上で外すことのできないインド料理の名店。
行かなきゃ行かなきゃと思いつつ、時が経ち(だって遠いんだもん)漸くの初訪問です。
「デュワン幕張店」
駅から少し歩き(これがまた何もない真っ直ぐな道だから遠いんだ)、
免許更新センターのちょうど道路向かい。
周りの飲食店には当然のように合格祈願メニューが並ぶ中、ここだけはストイックなインドを貫いています。
広々とした店内・・・に見える大きな鏡がある店内。
こんな場所なのに(失礼)客の入りが上々なのは流石です。
お一人様は厨房が見えるカウンターに陣取るとしましょう。
オッホッホ。よく見えます。
さてこの日はランチ訪問。
「カリーランチ」はカリー二種。
一方「タンドリーランチ」はカレーが一種のかわり焼き物が付いてきます。
これは迷いますね。
・・・迷った挙句、最良の選択を発見しちゃいました。
カリーランチ ¥1000
カリー二種
サラダ
アチャール
ナンorライスドリンク
に加えて・・・
タンドリーチキン(1P) ¥250
完璧です(笑)
焼き加減、ジューシー加減、スパイス加減と絶妙のバランスのタンドリーチキンは頼む価値あり。
ナンはしっかり丸ナン。
ナンが丸い店に悪いお店はありません。
だってしずく型より難しいみたいですからね。
ランチドリンクは「トマトスープ」を選択。
・・・ドリンクなのか?でもこういったディテールにこそ、インド料理への本気が感じられますよね。
ダールパラック
豆&ほうれん草のカレー。
想像を遥かに超えた水分の飛ばし具合でまさにペースト状。
その分豆とほうれん草の香ばしさがダイレクトに伝わる良いカレーとなっています。
良い!
バターチキン
ここに来たら頼まにゃならぬカレーとして知られるバターチキン。
何故って?
そりゃあ。
一口食べて分かる、アジャンタの血脈。
そう、こちらの店主デュワンさんは検見川「シタール」出身。
「シタール」といえば、「アジャンタ」出身の日本人シェフが各地で手掛ける、綺羅星の如き名店のひとつに挙げられるお店です。
インド人シェフの店で修業した日本人シェフの店で修業したインド人シェフの店、なんてちょっと複雑ですが(笑)、
「アジャンタ系」のトレードマークともいえる奥深いバターチキンの味をこの「デュワン」もまた、引き継いでいるのですね。
ただし他のアジャンタ系バターチキンと比べると幾分カジュアルで塩気強め。
幕張の潮風がなせる技でしょうか。
ともあれバターチキンは確かにマストアイテム。
検見川「シタール」、船橋「サールナート」に加えこの「デュワン」。
「バターチキンは千葉県の名産品」と言い切っても良さそうな充実ぶりです。
ご馳走さまでした!
今度は夜に伺いたいですね!
(でも遠いんだよな・・・)
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渋谷熱帯音楽酒場。「Los Barbados」(渋谷)
アフリカ・中東をはじめ、マニアックな国々のマニアックな料理が楽しめる小さなお店「ロス・バルバドス」。
カウンターのみの店内はコテコテのエスニック調ではなく、ちょっと洗練された隠れ家バーといった雰囲気。
世界中の人々が集まるパリの移民街をイメージしているのだとか。
店内に流れるのはザイールのポップス。
そして壁に張られているのはザイールの写真です。
この日訪問したのは14時過ぎ。
ランチタイムが17時までというありがたいスタイルに感謝感謝。
前菜として出てきたのはこちら。
ひよこ豆のペースト
見目麗しく、そしてべらぼうに美味い!
のっけから驚きました。
ダル・コルシュ ¥800
ペルシャ風レンズ豆のカレー。
ストレートにスパイシー、なかなかの辛さ、その中に広がる微かな酸味。
いやぁ、美味いですね!
日本式にワンプレートのライスカレーとなっているのも一人ランチには嬉しい仕立てです。
極深煎りエスプレッソ ¥200
スーダンのココナッツケーキ ¥200
ランチ価格が嬉しいドリンク&デザート。
一品一品が丁寧でとても嬉しくなります。
・・・しかしマスター、こんな小さな店の小さな厨房で、よくもこれだけ様々な国の料理を作り出すもの。
素直にビックリ、素直に脱帽!
ご馳走さまでした!
食べてみたいメニューが多くて非常に困ります!
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ロス・バルバドス (バー / 神泉駅、渋谷駅、代々木公園駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
白き山の憩いの茶屋。「デウラリ」(白山/本駒込)
その一つがこの「デウラリ」です。「デウラリ」とはネパールで「山の茶屋」といった感じの意味。
白山という地名にもぴったりの店名ですね。
この日はランチでの訪問です。
ネパール色が濃厚なインテリア。
付近に通うギャル系女子大生たちがネパール料理を食べているのがなんとも微笑ましいですよ。
ネパールダルバートセット ¥1160
ネパール風カレー
ダル
サフランライス
アチャール
サラダ
ドリンク
という内容。
しかし数年前と比べたら、ダルバートを出すネパール料理店も増えましたね。
東京ネパール人の誇りも少しは回復したということでしょうか。
だとしたら喜ばしいことです。
ネパール風カレーにはチキン、大根、そして黒目豆などが入っています。
辛くしてもらったのがなかなか良く、メリハリのある美味しさでした。
ダルはかなりドロッとした仕上がり。
豆は数種入っていてなかなか手の込んだつくりですね。
華やかさはないですが、家庭的、かつ良心的なダルバート。
チャイの器にもぬくもりが感じられます。
ほっとするその味は、まさに「白き山の憩いの茶屋」。
このお店のダルバートが、ここで大学生活を過ごした人々の「青春の味」になる日も近いのでしょうか。
ご馳走様でした!
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デウラリ 白山店 (ネパール料理 / 白山駅、本駒込駅、東大前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
キーマカレータイヤキに秋バージョン!!「TAIYAKI DINING BESUGO」(中目黒)
タイ焼きガール3uzさんが手がける画期的なグルメタイ焼き屋さん「TAIYAKI DINING BESUGO」。
夏に神宮前の名店「みのりんご」とコラボし、好評を博したキーマカレータイヤキが、
装いも新たに秋バージョンとして帰ってきましたよ!!
両店のロゴがドッキングしたポスターも復活!
まず登場するのはポトフ風スープ。
作っている人自身が食べるの大好き人間ですから、
手のかけ方も営利度外視(笑)
そして・・・登場しました。
BESUGO×みのりんご キーマカレーグルメタイヤキ 秋バージョン!
見てくださいこのビジュアル。
たい焼きの既成概念を見事に覆し、キーマカレーの概念をも見事に覆した、
まさにオリジナル中のオリジナル料理。
五反田「ダカーポ」の鯛うどんとはまた別のベクトルでたい焼き×カレーの融合を試みた意欲作です。
秋バージョンは「みのりんご」のスパイシーなキーマカレーにとろとろチーズをオン、
さらに秋らしくナッツがふんだんに散りばめられています。
そして「BESUGO」独自の堅焼き生地には丁寧にもスパイスが練りこまれているという・・・!!
これは夏バージョンよりもさらにバランスよく、しかも変化に富んだ味と食感が楽しい傑作ですね!
セットのゆかりごはんとのバランスも楽しく。
食後にはコーヒー&かぼちゃプリンという贅沢さ。
まさにグルメタイヤキ!
こちらのメニューは残念ながら10/11にて終了。
しかしこの満足度の高さ、是非とも季節ごとの定番になって欲しいものです。
次回冬バージョンの実現のためには、お客様からの熱い要望が重要・・・ですよね!!
キーマカレータイヤキ以外にも、次々と斬新なグルメタイヤキを繰り出していく「BESUGO」から、今後も目が離せないようです。
ご馳走様でした!!
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昼総合点★★★★☆ 4.0
パックマンの敵、何て名前だっけ?「マサラハット池袋店」(池袋/東池袋)
今日はその池袋店へとディナー訪問。
「もうやんカレー」のちょうど真上、恐ろしく殺風景なビルの四階に店はあります。
なかなか入るのに気が引ける外観ですが、中へ入るとゆったりスッキリ。
ナン、カレー、タンドリー料理などの定番セットが居並ぶメニュー。
値段もそんなに安いわけではなく躊躇していると・・・
ページの片隅に番外編のような扱いのこちらを発見。
ダルバットセット ¥1250
いわゆるダルバートです。
ダールカレー、アルゴビ、サラダ、ネパール風ピクルス、ライス、チャイのセット。
注文時にナンかライスかを聞かれるあたり、日本ネパール料理の歪んだ現状が垣間見えますね。
だってそもそもダル=豆 バート=ご飯なのですから。
それにしてもバートの盛りの凄いこと!
パックマンを追いかけてた奴を思い出すカタチです。
ダールもアルゴビも見た目は地味ですが、なかなか辛い。
わかりやすいメリハリでB級な食欲を刺激します。
ライスはモチモチ炊き加減。
ダルバートにはこのくらいが丁度良いですね。
漬け物はネパール定番玉ねぎのアチャールではなく、甘いキュウリ漬け。これがまたまた大衆食堂感を際立たせているのです(笑)
食後にはホットチャイ。
ホッと一息ご馳走さま。
地味シブなダルバートでした。
たまには良いですね。
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Masala Hut 池袋店 (インド料理 / 東池袋駅、池袋駅、東池袋四丁目駅)
マンションカレー 〜神々の饗宴〜
誰も皆、行きたがるが、遥かな世界。
その国の名はガンダーラ。
何処かにある、ユートピア。
どうしたら行けるのだろう、教えて欲しい。
・・・ほぼ一年ぶりにお招きの光栄にあずかった「マンションカレー」。
知る人ぞ知る、インド料理界のユートピア。
今のようにブログやSNSが隆盛を極める遙か前から、
インド料理への熱い思いを旗印に集ってきた「秘密結社」。
普段一般人にその存在は全く知られていないものの、
カレーやインド料理を狂ったように食べていると、いつしか見えてくる理想郷。
マニアを極めた南インドのあの店や、日本のインド料理界のゴッドファーザー的存在のあの老舗、
東京のはずれにある究極のネパール料理店や、ベンガル料理のあの名店・・・・
極めようとすると、見えてくる。
すべて、つながっている。
オリンポスの神々の、そのまた上の世界。
ウラヌスにガイアにクロノス。
まさにインド料理界のティターン神族ともいうべきつながり。
そう書くと、なんとも厳かで静粛な場所を想像してしまうかもしれませんが、
いやいやこれがなんとも和やかで、心地よいのです。
そりゃあそうでしょう。
お店の収益すら考える必要のないインディペンデントな場所で、
日本でしか味わえることのない四季の情緒とともに、
日本で食べることのできる最高レベルのインド料理を、
想像を絶する調理センスを持つ幻の名シェフが目の前で作り、
想像を絶するグルメな方々と共に食するのですから。
ここではバスマティ米がピンと立ち上がっています。
「完璧に炊けばバスマティは立つ」のだと。
しかしここまで完璧に立ったバスマティライスをお店でみることはありません。
私が以前、立ったバスマティを見たのはちょうど一年前。
そう、同じこの場所でです。
今回いただいた料理は以下の通り。
秋刀魚のジョル
ベンガル風魚カレー
ケララフィッシュ
酸味と辛みが特徴的なケララ風魚カレー
ケララチキンカレー
静岡産の骨付き鶏を大きめにカットした極上のシンプルチキンカレー
ラッサム
ムングダルのラッサム
ケララビーフカレー
鹿児島、三重、佐賀産の高級黒毛和牛を使用したスパイシーな大人味のカレー
ダール
長時間煮込んだ豆カレー
キーママサラ
鶏挽肉のスパイシーな炒め物
ニガウリのサブジ
ニガウリとトマトの汁気のない炒め物
サツマイモのコロンブ
南インドの伝統的な野菜スープ
赤タマネギのライタ
ワダ
ウーラッドダルをすり潰した甘くないドーナッツ
カジュラ米のキチュリ
高級香り米と豆のおかゆ
MIXダルスープ
北インドの伝統的な辛い豆スープ
料理の説明はこちらの方の記事からいただきました。
会合の詳細について興味ある方は合わせてお読みくださいませ(笑)
ここに集う皆様は、本当に美味しいものをよく知っています。
そんな人たちが相手だからこそ、作る側も最高のパフォーマンスを出せるのでしょうし、
どんなお店でも味わうことのできない最高の料理を一緒に楽しめる幸せがあるからこそ、みんな本当にリラックスした笑顔になるのでしょう。
今年からは完全招待制になり、さらに神秘のヴェールを深く纏うことになったこの会。
そこに参加させていただけるだけでも、
あぁ、狂ったようにカレーばかり食べてきてよかった、と思えるのです。
人間どんなにくだらないと思えることでも、ひたすら続けていれば、
神様は何か素敵なご褒美をくれるものなのですね。
「どんなにくだらないことでも、10年続ければそれでメシが食える」by みうらじゅん
あぁ、今日も夕日がスパイシー。
(過去記事)
「マンションカレーの熱い夜。」
「マンションカレーで、秋のチャクラ開き。」
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赤坂ランチはカツカレー。「とんかつ水野」(溜池山王)
2011年10月5日にこの地に移転してきました。
ちょっと渋い路地裏にあるので、自力で見つけた人は偉い偉い。
燦然とはためくカレーの幟を横目に古いビルの階段を二階へと上がれば、出来たばかりの綺麗な店内へ。
レギュラーのカレーメニューは7種類。
カレーライス ¥735
コロッケカレー ¥893
メンチカツカレー ¥893
ヒレカツカレー ¥945
エビフライカレー ¥1050
カキフライカレー(10月~3月) ¥998
その他、本日のオススメとしてメンコロカレーなるものも。
メンチカツカレー ¥893
昔「893愚連隊」という映画がありましたね。
そんなことはどうでも良いとして、肉厚なメンチカツの迫力はなかなかのもの。
スプーンで切ってみれば、衣サクッと、中ギッシリ。
これは良いですよ。
カレーはいわゆる日本式カレーライス。
ビーフのコクがよく出てなかなかのもの。
そして何よりも、とんかつ屋さんのカツカレーが陥りがちな「ジューシー
なカツの油がご飯をベトベトにする」ことが全く無いのがポイントです。
胃もたれの少ないタイプのカツカレーと言えましょう。
コーヒーは四種類。
モカブレンド ¥300
キリマンジャロ ¥300
ブルーマウンテン ¥300
アイスコーヒー ¥450
赤坂としては破格の安さです。
しかも食事客はさらに半額!
喜ばしい!
キリマンジャロ ¥150
これなら普通にカフェ使いもできそう。
普段使いのカツカレーとして、安心できる品質のお店。
良い場所に出来ました。
今度は出前も頼んでみよう。
ご馳走さまでした!
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とんかつ水野 (とんかつ / 溜池山王駅、赤坂駅、国会議事堂前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5