2010年11月
素敵だ。「対山館」(阿佐ヶ谷)
古い喫茶店が案外多いことに気づきます。
「日本最古」と謳う喫茶店まであるのだから、
その文化は筋金入り。
で、あなたのようなカレー好きが
阿佐ヶ谷のレトロ喫茶文化を楽しみたいのなら、
この「対山館」がお勧め。

創業25年。
カレーと珈琲の店。

壁には阿佐ヶ谷の町並みを描いたギャラリィが。
静謐な空間に流れるバッハのコンチェルト。
そして・・・

時を刻む振り子時計の音。
そのハーモニィがなんともいえず心の平穏を与えてくれます。

大辛ビーフカレーセット ¥850
オムのせ +¥100
由緒正しい喫茶店のカレーライス。
柔らかなビーフは食べごたえたっぷり。

何の変鉄もない、
しかしそれ故にかけがえのない美味しさ。
欧風とも違う。
レトルトのお家カレーとも違う。
もちろんココイチカレーとも違う
日本人みんなの記憶の中にある
「カレーライス」のイメージをそのまま具現化したような味。
・・・そんなお店が減っている。
日本が世界に誇るカレーライス文化の、まさに危機なのです。
そして丁寧に創られたオムレット。

中はトロ~リ。
カレーとの相性はもちろん・・・抜群。
さて、カレーのあとはもちろん珈琲。

山の名前や山野草の名前がついたブレンド名が楽しい。

「槍」珈琲 +¥50
香り高いストロングタイプの珈琲。
・・・これは美味い!
やはり世界一美味しい珈琲とは、
辛いカレーライスの後に飲む濃い珈琲なのだと再確認。
なんとも渋く、ネットでもあまり紹介されていないのですが、
それはそれは素敵なお店。
昨今流行のカフェカレーとはまた一味異なった、
昔ながらのカレーライスと珈琲を是非召し上がれ。
対山館
東京都杉並区阿佐谷南2-20-10
TEL:03-3314-1286
営業時間:11:00~17:00 19:00~22:00
定休日:木曜日
↓一日一回。クリックはこちら




対山館 (喫茶店 / 阿佐ケ谷駅、南阿佐ケ谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
ハリー・ポッターと水牛の干し肉。「ミルミレ」(千駄木)

ようこそ、ホグワーツ魔法魔術学校へ。
さて、今からこの扉をくぐり、上級生と合流しますが

その前にまず、皆さんがどの寮に入るか組み分けをします。

グリフィンドール、
ハッフルパフ、
レイブンクロー、

そしてスリザリン。
・・・なんとも神秘的なこの空間は、
もちろん魔法学校などではなく、なんとネパール料理店。

こちらの常連である風太くんに手引きしていただき、
念願の「ミルミレ」初潜入です。
池袋、浅草にも支店があるこのお店。
しかし店ごとに料理のコンセプトが違うらしく、
こちら千駄木の本店はネワール族の本格家庭料理を貫くお店なのだそうです。
ちなみにネワール族とは、
ネパールのカトマンドゥー盆地一帯に居住し、
ネパールの人口の5.48%を占める6番目の民族。
しかもマダムによると、
ネワール族はネパールの民族の中でも特に料理に対するこだわりが強いそう。
楽しみですね。
まずはビールから。

ビール(大瓶) ¥700

付け出しのタルカリ。
日本の家庭料理っぽい味付け。
やはりネパールと日本は味の感覚が近いのだなぁ。

カレジョブタン ¥700
レバーのスパイス炒め。
・・・むむ!美味しい!!
何がって、スパイスがしっかり効いているのに
レバーの旨みや食感もしっかりと楽しめるそのバランスが素晴らしい!!
のっけから名品にヤラレました。
こちらのメニューは事前予約が確実だそうです。

アチャール ¥600
大根、人参、ピーマンの三色胡麻和え。
なんのこたぁない漬物・・・とおもったら大間違い。
こんなに野菜がみずみずしいアチャールは初めて食べました。
こちらも素材の良さを巧妙に引き出した料理。
凄く味がしっかりした胡麻だなぁと思ったら、
ネパールの胡麻を使用しているのだそう。

マトンチョエラ ¥800
羊肉のスパイス和え。
すんごく柔らかいマトンは臭みがないのに風味が強い。
チョエラとしては辛さ控えめですが、十二分にスパイシーで美味しい!

クワティ ¥850
じっくり深い味わいの豆スープ。
豆の味がたっぷり味わえる点は「ネパリコ」にも似ています。

ミルミレチキンカレー ¥1200
ミルミレ自慢のスペシャルチキンカレー。
チキンの柔らかい食感、スターアニス独特の香り、
オイリーさがなく、サラッとしていつつも玉ネギのとろみが心地よい、喉ごし抜群のカレー。
・・・これは美味い!!
ライスは一見粒が短い日本米のよう。
しかし食べてビックリ!!
インドのバスマティライスのようなパラッとふわっとした食感。
聞けば中国のお米を使っているのだそう。
短粒種のインディカ米があると聞いたことがありますがそれでしょうか?
ネパールでも実際このようなお米を用いているのだそうです。

アンダ パコーダ ¥600
ゆで卵の天ぷら。
これはお酒に合います!!
ってか、酒が進みます!!!
そして・・・最後に驚いたのがこれ。

スクティ サンデコ ¥900
水牛のジャーキースパイス和え。
水牛の干し肉は今までも食べたことがありましたが、
こちらの水牛はそれらとは全く異なります。
干し肉でありながらジューシー。
肉の旨みが非常に強く感じられ、
「ほぉ、水牛の肉ってこんな味だったんだ」と感動することうけあい。
実は水牛はネパールでは最もよく食べられている肉の一つなのですが、
ここまで美味しく食べられる店は東京には他にないかもしれません。
と、ここまでバラエティ豊かな料理をいただいたのですが、
・・・どれも本当にお酒に合う!!!
ということでお酒のメニューなのですが・・・

日本酒!!!

ええ、こちらのお店、
日本酒を飲みながらネパール料理を楽しむことが出来るという、
実に嬉しい店なのです!!!
日本酒に合うスパイス料理・・・経堂の「ガラムマサラ」みたいですね。


食後にはしっかり、いろんなデザートを戴きましたよ。
いやぁ、正直驚きました。
ネパール家庭料理といえばすぐに浮かぶのが「サンサール」ですが、
「サンサール」のウルミラさんが作る味が濃くメリハリのある料理とはまた違った、
豊かなスパイス使いながら、素材の味を充分に引き出した絶品料理の数々に感動。
こんな凄い店を今まで知らなかったとは、なんとも不覚である反面、
発見の喜びを与えてくれた風太くんに感謝感激です!!
ありがとうございました。
また来ます!!
ミルミレ
東京都文京区千駄木2-20-10
TEL:03-3824-1418
営業時間:
11:00~16:00(L.O.15:00)
17:30~03:00(L.O.02:00)
定休日:なし
↓一日一回。クリックはこちら




ミルミレ (ネパール料理 / 千駄木駅、本駒込駅、東大前駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
ゼロの焦点。「ラーメンゼロ」(目黒/不動前)
最も趣旨から遠い店、
それがこの「ラーメンゼロ」。
「世田谷ラーメン」が満を時してプロデュースしたこの店のコンセプトはなんと、
調味料ゼロ。
目黒駅からは結構歩きます。
権之助坂を下りきり、
山手通りを左折、
五反田方向にちょっと歩いたところにある歩道橋の脇がその場所。

まずロゴがきちんとしています。
「健康」「ヘルシー」を不用意に謳う
偽善的雰囲気は全く見受けられません。
中は食券制。
「プラスワン ¥0」
というメニューが気になります。
聞くと、どうしても調味料がほしい客には
調味料を入れてくれるサービスなのだとか。
それだともはやゼロではないのでプラスワンというわけ。
が、その価格がゼロ円なところに
店側の反逆姿勢が逆に見えて微笑ましいです(笑)。
カウンター席につくと、
目の前に説明書きが。
・・・なるほど。
これから出てくるラーメンを早く試してみたくなる、
上手い前説になっていますね。
そしてラーメンがやって来ました!

ラーメンゼロ ¥1000
ゼロというイメージとは対極の贅沢な見栄え。
その落差が客にとっては驚きある悦びになります。
少し深さのある器も品質感を演出して秀逸。
どれ、味覚を研ぎ澄ましてみるとしますか!
スープを一口。
心なしか、京都の名店でお抹茶を戴くような気分
…完全に世界に入ってますわ(笑)
澄んだ味。
言い方を変えれば「薄い味」なのですが、
そこを「澄んだ味」と思わせるところが巧い。

口の中に徐々に拡がる魚介の旨味。
そわそわそわっ…
真っ暗だと思った都会の夜空に目を凝らしていると、
次々に星座が見えてくるような感覚。
今まさに、「食」を愉しんでいるという実感。
繊細な麺はしかし歯ごたえのある、
まさに「アル・デンテ」。
そこまで味わえるのはやはり、
スープで感覚が研ぎ澄まされているからでしょうか?
美味しいです。
スープ一滴も残さず戴いてしまいました。
…トータルで満足。
やはりコンセプトというものはただ有るだけではダメで、
それを最大限楽しむためには
隅々まで行き届いた「演出」が必要なのだと再認識。
そういう面においても今回は、
存分にゼロの世界観を堪能させていただきました。
駅から離れ、徒歩か自転車で訪れるであろう立地ですら
期待感を募らせるイニシエーション演出となっていて見事。
ラーメン激戦区における名プロデュース、
その素晴らしいお手並みに感服したひとときでした。
ラーメンゼロ
東京都目黒区下目黒3-4-6
TEL:03-3793-0018
営業時間:11:30~16:00 18:00~21:00(スープ切迄)
定休日:第3月曜日
↓一日一回。クリックはこちら




ラーメンゼロ (ラーメン / 不動前駅、目黒駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
昼総合点★★★★☆ 4.0
目立ってます。「日本カレー本舗」(武蔵小山)
「日本カレー本舗」に行ってきました。

なかなか立派な店構えですね。
まず驚いたのはメニューのバリエーション。
色んなカレーがあるある…
こういうところに来ると珍しいものから
優先的に食べたくなるのが、
私の悪いクセです…
まずやってきたのはミニサラダ。

この千切りキャベツがシャクシャクしてて美味しい!
フレッシュですね。
んで、注文したのはこちらのカレー。

鮭のピカタカレー ¥950
珍しいでしょ?
秋のメニューらしいです。
こちらのご主人が帝国ホテルで修行したと聞いて、
一番洋食レストランっぽいメニューを頼んでみたのです。

厚めの玉子焼きで塩鮭と野菜が閉じられています。
ほ?ピカタというイメージよりも和惣菜な気分ですね。
ちょっと意表を突かれました。
カレーはトロッとした昔ながらのお家カレー系。
野菜や果物が溶けているのでしょう、
辛さはほとんどなくシンプルかつまろやか。
なるほど、帝国ホテルという響きで洋食風な先入観があったのですが、それは間違い。
しごく日本的な家庭料理的カレーの店だったのですね。
今回食べたカレーに限って言えば、
鮭と玉子焼きの味で
ここ本来のカレーの味が打ち消されてしまっているように感じました。
むしろこの玉子焼きなら濃い味噌汁があうのでは、
と考えたり。
ヘルシー&マイルドな日本的カレーを
シンプルに楽しむのが最良の選択だったのかも知れませんね…
だって「日本カレー本舗」なんですし。
日本カレー本舗
(株式会社日本カレー)
東京都品川区小山3-23-18
TEL:03-6426-4468
営業時間 11:00~16:00 17:00~23:30
定休日:火曜日
↓一日一回。クリックはこちら




日本カレー本舗 (カレー / 武蔵小山駅、西小山駅、戸越銀座駅)
再訪!ダルバート専門店「ネパリコ」(渋谷)
最近はカレーな方々が次々と訪問し、
知名度も徐々に上がってきているようですね。
喜ばしいことです。
そんなタイミングなので、10月に再訪したときの記事を上げてみます!

相変わらず可愛い看板。
初訪問時は独りだったのですが、
今回はネパール王子とネパール姫が一緒なので、
料理が色々と頼めますね。

まずはビールで乾杯。

バトマスサデコ ¥500
大豆が節分豆のようにパリパリッとして美味しい。
ネパール料理は何かと和食との共通点があるのですが、
こちらのお店の料理はどれも優しい味付けなので特に、
日本人が食べてリラックスできるものに仕上がっていますね。

ポコラ ¥700
こちら、ちょっと驚いた。
ポコラ(パコラ)と言えばネパール風天ぷら。
厚めの衣のフリッターみたいなものを出す店が多いのですが、
こちらのポコラは全く違う。
というか、南インド料理のマサラワダ(パリブワダ)に激似!!
油っぽさのない衣はサクサク。
豆の歯ごたえが食感にほどよいリズムを与えてくれます。
南インド料理でも特にマサラワダ好きの私ですが、
ネパール料理店でこの味に出会えるとは感激。
こちらは毎回注文するマストメニューに決定いたしました(笑)

バンブースープ ¥700
前回サービスで味見させていただいた、
発酵タケノコのスープ。
ダルバートもさることながら、
この店が好きになったのはこのスープによるところが大きい。
今回もしっかりクセがあって美味い!!
ライスと混ぜるとさらに美味なので、
みなさんも一度試してみてください。
さてさて、ネパリコといえばダルバート。
ネパリコに来てダルバートを食べないってのは、
牛角でサラダしか食べないのと同じことですよ~。
前回ベジを注文したので、今回はノンベジに挑戦!!

ダルバート ノンベジ ¥1500
キラキラした錫製の食器がなんとも目に嬉しい!

ダルスープ
こちらのダルスープは豆本来の旨みをそのまま味わえるのが特徴。
まさに甘くないお汁粉のように、ホッとする味です。

タルカリ
こちらなんて見た目にはモロ和食ですね。

チキンカリー
もちろんこちらは初トライ。
一口にチキンカリーと言ってもいろいろありますが、
そこはやはりネパリコ。
柔らかいチキンの旨み、食感を最大限に活かした優しいカレーでした。
今回改めて再確認できたのですが、
やはりここ、個性的で素晴らしいお店です。
ネパール料理といえば、
「カレー屋」であり、
「インド料理屋」であることが要求される世知辛い日本。
そんな中、このネパリコは、
カレー屋でもなく、
インド・ネパール料理屋でもない。
ネパール料理一本で、ネパールならではの美味しさを追求しているのです。
「カレー屋」を期待して行けば、
「あれ?全然辛くないじゃん。」と肩透かしを喰らい、
「インド料理」を期待して行けば、
「え?ナンもバターチキンもないの??」と戸惑うはず。
でも、それだからこそ、
「あ、ネパール料理って美味しいんだ」
という素直な感動に出会えるんですね。
しかし、一本筋を通すってことは、
立ちはだかる壁も大きいってこと。
夜はまだまだ空いているようなので、
皆さん是非足を運んでみてくださいね!
ご一緒したお二方、どうもありがとうございました!
PS.
そういえばシェフのピピさんは前に「スパイスバンク」にいた方だったのですね。
こちらの方の情報で知りました~!
↓一日一回。クリックはこちら




「ムナ」騒ぎの放課後。(五反田)
五反田あたりのカレーマニアなら、誰もが通る道。
…といっても修行的な意味ではなく、
駅から「うどん」に行く途中に通る道にあるだけの事なのですが。

麻婆豆腐で有名な中華料理店と同じビルの
同じフロアに今年出来たばかりのインド料理店。
入り口には日替わりカレーの案内が。

ん・・・・?
ホウレンウ?
クォンサンウみたいな響きですが、
恐らくほうれん草の事でしょう。
のんびりムード漂う店内。
せっかくなので、頼んでみましょうホウレンウ。

Aセット(日替わりカレーセット) ¥750
チキンティッカ2P +¥200
ランチドリンク +¥100
ほうれん草の葉っぱが沢山入ったシャバシャバ系カレー。

中には大きめのチキンが一切れ入っていました。
ナンは塩っ気もしっかりついたコシのあるタイプです。
ライスとナンはおかわり自由だったかな?
良かったのがこのチキンティッカ。

ちょっと炭焼きのような香ばしさがあって美味しかったですよ。
ってな感じにサクサクッと済ませたランチでした~
…え?
あ、記事タイトルに特に意味はございませんよ(笑)
インドレストラン ムナ (MUNA)
東京都品川区西五反田2-26-2 桔梗ハイツ202
TEL:03-3494-6718
営業時間:
11:00~15:00(L.O.14:30)
17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




インドレストラン ムナ (インド料理 / 大崎広小路駅、五反田駅、不動前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
アジアンリキュール天国。「カポム」(北池袋/池袋)
歩いて10分そこそこという
なかなか見つけにくい場所にある東南アジア料理店。

看板もちょっと判りにくく、
知らなきゃ通り過ぎてしまうかも。
お隣のネパール料理店「サンライズダイニング」が良い目印です。
(この「サンライズダイニング」も食べログ未登録の知られざる店なのですが)
カフェバーとして使えるお洒落な店内。

メニューブックを開いて最初に驚く事は・・・
とにかくお酒の種類が多い!!

中でも東南アジアリキュールが充実してますね!
どれにしようかと迷っていたら・・・
なんとリキュールが3種選べる嬉しいセットがあるみたい!

テイスティングセット ¥650
選んだお酒は左から、
ネプモイ(ベトナム)
ナッツのような甘い香りが素晴らしい!
これは大当たり。
次回も必ず頼もう。
シャンロータス(ベトナム)
パッションフルーツと蓮の花のリキュール。
デザートのように飲めるお酒です。
アラックオブバリ(インドネシア)
ココナッツ風味でスッと飲みやすいお酒。
うん、この3種のセレクトはかなり成功。
それぞれ全く異なりながらも、
東南アジアっぽさがしっかり感じられ、
しかもどれもが美味しい。
リキュールで楽しむ東南アジアってのも、
なかなか良いものです。
酒のつまみはやっぱりスパイス料理。

牛すじのレッドカレー煮込み ¥500
レッドカレーと言ってもガツンと来る濃いカレーではなく、
スパイススープで煮込まれた牛スジって感じの料理。
「どて煮を肴に冷酒」ってな感じでリキュールに合いますね。

豚挽き肉のラープご飯 ¥880
〆のご飯はタイ料理で。
よいジャスミンライスを使っていて、
スッキリ食べやすい一品でした。
駅からちょっと遠いこともあり、
比較的静かな雰囲気はまさに隠れ家的。
大人同士でゆったりと飲みに来る、
そんなシチュエーションにもピッタリな、
とっても価値のあるお店ですね。
カポム(Khapom)
東京都豊島区池袋2-73-4 第二コーポ白雪1F
TEL:03-5911-0234
営業時間:
ランチ 11:30~15:00
ディナー 火~土 18:00~翌0:00(L.O.23:00)
日 17:30~23:00(L.O.22:00)
定休日:第1月曜日
↓一日一回。クリックはこちら




カポム (東南アジア料理 / 池袋駅、北池袋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
いなげや change the world!! 「エベレスト&富士」(東村山)
なんとスーパーマーケットの中で出す場所がある。」
そんな怪情報を受け、やって来たのは東村山。
東口を出てヨーカドーの大きな交差点を右折。
警察署、市民ホールの先を左折し、
市役所を右に見ながら道なりに歩いて行くと…
現れたのはおなじみのスーパー「いなげや」。

何の変てつもないスーパーですが果たして此処に…?

中に入ります。
お惣菜コーナー、
鮮魚コーナー、
日用品コーナー、
そして…

あ、有りました!

「エベレスト&富士」
あまりにも唐突な存在感をもって
眼前に現れたツインピークス!!

普通のスーパーならせいぜい、
たい焼きかたこ焼きを扱うようなフードコート、
それを100%占有してのネパール料理です。

「日本とネパールの文化の架け橋となれれば」
という、いなげやフードコートから発するには
余りに高邁な思想のもと付けられたという店名。

壁にはまさにその名の通り、
左にエベレスト、
右に富士山の写真。
ちょうどその間には有り難いブッダの絵があり…
さらにその頭上にはなんと、

日輪の如き「いなげや時計」が配置されています!!
「いなげや」ナイスポジション!!!
これはまさに「いなげや」が発する光によって
日本とネパールの文化が融合するという、
ダ・ヴィンチコードなのですね!!
さあ、店内に貼られたメニューを見てみましょう。

ネパールラーメン(トゥクパ)500円、

本格ネパール弁当550円、

お子様ネパール料理も500円、
そして・・・

「ヒガシムラヤマ黒焼きそば」なる料理まで!!
安くて魅力的なメニューばかり!!

・・・えっと、もう一度確認しておきますが、
ここはいなげやのフードコートですよ。

いや~、ここはまさに

ネパールと日本をつなぐ特異点なのでしょうか・・・
胸の高鳴りを抑えつつ、さあ注文です!

広々とした厨房。
なかなか丁寧な仕事ぶり。
ってか、あのTシャツ欲しい・・・
そしてお待ちかね、料理の登場です!!!

グリーンチーズナン ¥400
これは・・・本気で美味そうなビジュアル!!
いや・・・ビジュアルだけでなく、マジで美味い!!
ほうれん草を練りこんだナンにとろとろチーズがたっぷり。
味もしっかりしていて、単品でも十二分に楽しめますよ!

マンゴラッシー ¥250
ええ、スーパーの買い物客を眺めながら飲むマンゴラッシーは最高。
なかなかない体験ですから。

タワロティ(2P)¥200
「タワ」はインドやネパールの家庭にあるフラットなフライパン。
いわゆる家庭風に焼いたロティですね。
小麦粉の風味が活きた手作り感満点の美味しいロティです。

バングルプランゴ ¥600
ほうれん草と豚肉のカレー。
これは珍しいですね。
しかもしかもフードコートで食べられるとは信じがたい。

ほうれん草は葉っぱごとたっぷり入っています。
「夢民」のポパイカレーみたいですね。
豚肉はビックリするほど柔らかく、まさに豚トロ!!!
いや~美味しくて参りました。
どれを食べてもレベルが高い。
しかも・・・くどいようですが、
ここはいなげやのフードコート。
シェフに声をかけてみました。
聞けばこちらのシェフはインドの五つ星レストラン出身。
その後、上野の「スルタン」を経て、
こちら東村山で「エベレスト&富士」オープンに参加したのだそう。
ええ、わかります。
フードコートでここまでしっかりした味を出すには、
それなりの経験が必要だってことくらいは。

最後にはラッシーを一杯サービスしてくれたシェフ。
「エベレスト&富士」
初めはなんと大それた名前かと思っていたのですが、
料理をいただいた後はそれがなんとも暖かい名前に感じます。
ネパールと日本の友好の架け橋。
それはこの東村山の「いなげや」内から始まり、
きっと世界を動かしていくのですね!!
Change the World!!!
エベレスト&富士
東京都東村山市本町3-42 いなげや市役所前店内
TEL:042-394-7075
営業時間:11:00~22:00
定休日:火曜日
↓一日一回。クリックはこちら




エベレスト&富士 (インド料理 / 東村山駅、久米川駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
八王子、奥の芝じゃないほう。「kuu 八王子北口店」(八王子)
よく考えると変わった名前の土地です。
その昔、華厳菩薩妙行がこの地で修行していた際に、
牛頭天王とその八人の王子が現れたのがその名の由来なのだとか。
王子が八人もいたら接待が大変ですね。
・・・ということで八王子に来ました。
八王子といえば南口のスープカレー屋
「奥芝商店」があまりにも有名ですが、
実は北口のほうにもう一軒スープカレー屋があるのですよ。

「kuu」=「クウ」
河童のような名前ですが実はここ、
お隣相模原市で人気のスープカレー専門店「kuu」の二号店。
オープンは2009年8月です。

オーダーは札幌のスープカレー店によくあるカスタマイズ方式。
、
この、辛さを番号で自由に選ぶシステム…いつも迷います。
お店が本当に提供したいベストな味がどの辺なのか、
その上で自分が好みの辛さとのマッチポイントがどこなのか、
判別しかねるのです。
どの辛さでもベストバランスなんてことはないですからね。
いきなりハズすことも多いわけです。
ってことですが、とりあえず勢いで注文してみましょう。

海老&ニラ餃子と野菜カレー ¥1120
平日ランチ時¥100引きで¥1020に加え、
10辛で+¥50、
平日ランチドリンク+¥100。
しめて¥1170なり~!
野菜たっぷりでなかなか美しいビジュアル。
やりますね。

マイタケ、枝豆、カボチャ、
ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリー、
ヤングコーン、オクラ、水菜、レンコン、
ナス、ピーマンという12種類の野菜が入っています。

海老&ニラ餃子もたっぷり。
シャンティのモモ入りスープカレーみたいなものですね。
10辛なのでスープには刻み青唐辛子が入っています。
・・・が、それとは別に、
唇がヒリッとする辛さが。
パウダー系のカイエンペッパーかな?
食べられないほど辛いわけじゃないけれど、
味のバランスを考えたら辛くしすぎたかも。
6辛くらいが丁度良い感じだったのかな?
スープ自体は味噌のような円やかなコクが感じられ、
なかなか美味でありました。
鶏ガラ、豚骨、香味野菜に鰹節、煮干、昆布などを煮込み、
帆立、海老、牡蠣などで作ったオリジナルのタレとあわせて、
炒め玉ネギとトマトとスパイス、生クリームなどを加えて仕上げたスープを冷凍熟成したもの、らしいです。
かなり手が込んでますね。

ライスは麦ご飯。
ベトベトせず、スープカレーに良く合います。

しっかりした酸味のあるラッシー。
こちらもなかなか美味しい。
うん、ちゃんとしたスープカレー屋さんだ。

奥芝商店という強烈なライバルはいるものの、
こちらのお店にだってアドバンテージはある。
夕方休憩無しの通し営業と・・・
女性シェフが美人さんだってこと(笑)
頑張ってほしいですね。
スープカレー専門店 kuu 八王子北口店
東京都八王子市横山町7-7 二宮ビルB1F
TEL:042-645-9005
営業時間:11:30~22:00
定休日:水曜日
↓一日一回。クリックはこちら




スープカレー専門店 kuu 八王子北口店 (スープカレー / 八王子駅、京王八王子駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
カフェと器とオムカレー。「ひねもすのたり」(阿佐ヶ谷)
器ギャラリーとカフェを一つにしたこんな店だって、
気づかなきゃずっと気づかないままだったかも。

「ひねもすのたり」
与謝蕪村の
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
という句にちなんだというこのお店は、
韓国食材店の二階にある寛ぎ空間。

ギャラリーのような、

ご家庭のような、
独特の空気が流れています。

気のきいたカフェメニューたちに混じって、
カレーメニューが三品ほど。
オムカレー
カレーサンド
玄米もちのワッフル風カレートッピング
・・・どれもが魅力的ですが、まずはこちらに挑戦です。

オムカレー(スープ+副菜つき) ¥1000
想定していた以上にボリュームがありますね。
器の温かみも流石です。
さあ、食べてみましょう。

…想定していた以上に優しい味。
まろーん、まろーんと、
ひねもすのたりのたりとした優しさは
アイソトニックに身体に吸収されていく感じ。
カレーというよりも
スパイス野菜ソースとも言うべき独特の世界観です。
フワッとした玉子そしてライスは十穀米。
食の安全性を追求する「大地を守る会」の食材を中心に使用するなど、
まさにスローでロハスなカフェ。
さ、あなたもたまには、
ひねもすのたってみませんか?
ひねもすのたり
東京都杉並区阿佐谷北1-3-6 2F
TEL:03-3330-8807
営業時間:11:30-19:00
定休日:木・日
※ホームページアドレスが面白い!
http://ひねもすのたり.com/
↓一日一回。クリックはこちら




ひねもすのたり (カフェ / 阿佐ケ谷駅、南阿佐ケ谷駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
池袋の、リトルじゃないほう。「ブッダ」(池袋)
マイナーな路地に入ったところにあるネパール料理店「ブッダ」へ。
ネパールフェスなどではよく見かけるお店ですが、
実店舗には初の訪問です。

池袋というターミナルステーションに近接しているとは
思えないほど静かな街角。

それなりに広い店内にも客の姿はありませんね…
この「ブッダ」、
すぐ近くには同じ「ブッダ」という名前で、
ネパール食材や雑貨など日本在住ネパール人をサポートする店も経営しており、
ネパール人には知られたお店のよう。
要町通りのネパール料理店「リトルブッダ」も同じ系列ではありますが、
「社長が違う」そうなので、同グループ別会社かと思われます。
まずはビール。

生ビール ¥490
んで、付け出しのパパド。

この日はちょっとマニアックな気分。
カレー以外のネパール料理で攻めてみましょう。

モモタレコ ¥630
揚げモモ(ネパール風揚げ餃子)です。
カリッとした皮の内側からアッツアツの肉汁がビュビュッと飛び出すので注意。

トゥクパ ¥680
ネパールの汁麺。
具材は鶏肉、トマト、チンゲン菜、人参、タマネギ、ピーマン。
スープは比較的サラッとあっさりタイプ。

インドと中国、両方の文化のクロスポイントでもあるネパールですが、
この店のトゥクパはかなり中華寄りの仕上がりですね。
チンゲン菜も入ってるし…
カレーはどうなのかな?
「リトルブッダ」の料理は意外に好きだったんだけど、
こちら「ブッダ」はん~、どうなんだろ?
不味くないのは間違いないけど、
ちょっと気合みたいなものが足りないようにも思え・・・
ま、そこんとこは訪問した時々によって印象も変わるものなのでしょうね。
ブッダ (BUDDHA)
東京都豊島区池袋2-31-10 エステート岸野ビル1F
TEL:03-5391-0381
営業時間 11:00~15:00 17:00~23:00
定休日:木曜日
↓一日一回。クリックはこちら




ブッダ (ネパール料理 / 池袋駅、要町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
百軒店の小さなオアシス。「フラヌール」(渋谷)
インド料理店「バンダリ」を越え、
「ムルギー」方向へと曲がる角にあるカレースタンド「フラヌール」。

18禁マークと煙草屋に挟まれた小さな扉が入り口です。
ランチ用のお弁当が並ぶ入り口を抜け、
カウンターのみの店内へ。
まさに昭和のカレースタンドですね。

ラムカレー ¥850
とろり輝くカレールゥ、
ライスの上に乗ったスライスゆで玉子。
まさに古き良きカレーライスといった風情。
ラム肉だってしっかり入っています。
食べてみましょう。
…意外です。
小麦粉による重さはほとんどなく、
代わりに甘くフルーティーなとろみ。
これはまさに…欧風カレーじゃないですか!
聞けばタマネギやトマトの他に
マンゴーをはじめ果物をたっぷり入れているのだとか。
なるほど納得です。

軽い焼き色が付いたラムは噛み応え充分。
欧風カレーと羊の組み合わせはなかなか新鮮かも。
場所柄、近隣の風俗店のお姉さま方が弁当を買ったり、
お昼を食べに来たりするのですが、
お店の人のやり取りを聞いていると、
街に密着した優しいお店なのだなあと感じます。
百軒店、街角の小さなオアシスとでも言えるでしょうか。
フラヌール
東京都渋谷区道玄坂2-17-5
TEL:03-3461-8650
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:日曜日
↓一日一回。クリックはこちら




フラヌール (カレー / 神泉駅、渋谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
ランチは「curry-まはから」に。「Bar-まはから」(恵比寿)
こちらのお店、お昼時には看板ごと入れ替わり・・・

なんと「curry-まはから」へと変身!
美味しいカレーランチを楽しむことが出来るのです。
実はこちらのマスター、
下北沢にある松尾貴史さんのカレー屋さん「般゜若(パンニャ)」のレシピ開発ディレクターでもあり、
「般゜若」のカレーの美味しさを知っている方ならば、こちら「まはから」のカレーが如何にレベルが高いかは容易に想像できるはず。
最近になって単品カレーだけでなくセットメニューも始めたということで、こちらのセットを頼んでみました。
Bセット ¥1000
お好きなハーフカレー
お野菜の香味炒め
お豆のカレー
サラダ
ホットチャイ
ちなみにAセット ¥1000では香味炒めがタンドリーチキンになっています。
まずやってきたのがサラダ。
しかしまずここでビックリ!

これ、セットサラダのレベルじゃないです!
量もたっぷり、野菜もシャキシャキ、
ベーコンビッツまでトッピングされていて、
そこらのレストランなら600円くらい取られちゃうかも・・・
そして・・・メインディッシュがやってきました。

なんと美しい!!

ライスはバスマティ米をトマトと炊き込んだもの。
見目麗しく、食感もフワッフワ。

こちらが「お野菜の香味炒め」。
まるごとカリフラワーがなんとも嬉しい!
マスタードシード、赤唐辛子がピリッとスパイシーに効いていますが、
全体としては非常に優しい仕上がり。
ええ、辛いのが苦手な方でも問題なく食べることができます。

そしてこちらが「お豆のカレー」。
ムング豆だけでなく、ナスまで入って非常に手が込んでいます。
ダルバート的にご飯に混ぜると美味しい!!
ハーフカレーは「ほうれん草とカッテージチーズのチキンカリー」を選択してみました。

ハーフといいながらも骨付きチキンが丸ごと入った風格ある一品。
カレーの辛さもなかなか良い感じで、
フレッシュなカッテージチーズとのバランスは最高!
チキンも軟骨部分まで柔らかく食べられるほどしっかり煮込まれています。
・・・ってか、本当に美味しいね!!

ナンプラーを足して味の変化を楽しむ事だってできます。

食後のホットチャイ。
こちらもショウガがしっかり効いた本格チャイでした!!
このクオリティと量にしてこの価格はなんとも良心的。
昼は昼でまだまだ食べたいカレーがあり、
夜は夜で刺激的なカレーメニューがあるようなので、
再訪必至どころか、ちょくちょく通ってしまいそうな勢いなのであります。
bar-まはから
東京都渋谷区恵比寿1-26-19 カラコル5 B1F
TEL:03-3443-2605
営業時間:19:00~MIDNIGHT
ランチ(火~金)11:30~15:00
定休日:日曜日
↓一日一回。クリックはこちら




ナンて名前だ。「ナン」(千川)
元も子もないほどストレートな店名です。

ラーメン屋に例えるなら「メン」、
焼肉屋だったら「肉」。
・・・それくらい直球。
広い東京では「うどん」という店名ながら、
うどんを出さない店なんかもありますが、
こちらの店にはそんな捻りもありません。
「ナン」ではナンが食べられます。
流石「だいすき日本」を生み出した板橋区ですね。

店内は居酒屋風のカウンターの横に
「BAR」のネオンサインが無理矢理付いた素敵空間。
結構広々、ゆったりとしていますね。
まずはビール。

生ビール ¥450
続いておつまみ。

マサラパパド ¥250
結構スパイシー。
パパドのパリパリ感もしっかり残っていてナイスな仕上がり!
さあ、どんどん行きましょう。

タンドリーチキン ¥360
単品料理は結構リーズナブル。
ボリュームもあって満足度の高いタンドリーチキン。

マトンマサラ ¥790
あれ?ドライマトンを頼んだつもりが…ま、いいか(笑)
南アジア料理ファンに必要なのは寛容なるココロ!
こちらは非常にクリーミーなカレー。
お昼に食べた「ダクシン」の南インド料理に較べるとやっぱりヘヴィだぁ…(笑)

ベリーホットにしたのですが辛さはそれほどでもなく、
むしろ食べたあなとほんのり甘みを感じるほど。
元がスイートなカレーなのでしょうね。
量もかなりたっぷりでコスパは充分。
さて、カレーに合わせるのはもちろん、
店名にもなっているナンでしょう。
流石いろんな種類のナンがありますね。
マトンに合うのは…これかな?

ガーリックナン ¥350
身目美しいビジュアル。
ガーリックの強烈な香りが食欲をそそります!

表面パリッと、中はモチッとした焼き上がり。
なかなか美味しいですね。
サイズは比較的小ぶりだったのでカレーがちょっと余ってしまいましたが。
(ってか、カレーが多かった。)
隣のカップルが頼んでいた
カチュンバサラダやチキンチリもかなり美味しそう。
ジーラライスやビリヤニ、バジもあったりと、
バラエティ豊かなラインナップはなかなか魅力的です。


これはかなり使えるお店。
さ、皆さんもナンでナンを食べて、
ナンナンだか判らない気分になるナンてのも良いんじゃないでしょうか。
一体ナンナンでしょう?と聞いても、
ナンナンですよと答えられるだけなので注意が必要ですが。
ナン
東京都板橋区向原2-1-3 ウェルフラット千川1F
TEL:03-5995-0074
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




インディアンダイニング&バー ナン (インド料理 / 千川駅、小竹向原駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
ダクシン待望の二号店!「ダクシン八重洲店」(東京/京橋)
「二号店が八重洲に10月中旬オープン」という情報を入手していたにもかかわらず、
10日を過ぎても、20日を過ぎても一向に開店日情報が入ってこない。
大丈夫なのかな?と心配し始めた22日に、電撃というかフェイントというか、
突如オープンしたこの「ダクシン八重洲店」。
ようやくランチ訪問してきました。
場所は八重洲ブックセンターの真裏。

とっても判り易い場所ですね。
そして徒歩2分の場所には、
かの南インド料理の名店「ダバインディア」が!
おもいきりぶつけてきた感のある立地でもあります。
地下への階段を下りると、
出来たての綺麗な店内空間が広がります。

お一人様なら、厨房間近なカウンターが特等席。

でっかいナンを焼いています。
さて、ダクシン+ランチといったら、
ミールス以外の選択肢は頭に浮かびませんね。
こちらでのメニュー表記は「ミルズ」となります。

C ランチミルズ ¥1200
洗練され充実した美しいミールスですね!

ミールスの内容は日替わり。
なるほど、これならリピートの楽しみが増しますね。
さて、料理を一つ一つ見てみましょう。

ライス&プーリ
プーリはドーサかナンにも変更が可能。
ナンの場合はライスが付かないようです。
順当にいけばドーサを頼むところなのですが、
何故かこの日はプーリが食べたかった(笑)。
ライスは短粒種。日本米でしょうか。

レモンラッサム
シュッと切れ味鋭い酸味と辛さが絶妙のラッサム。
これ美味しい!!!

サンバル
具材の刻みも細かく、スープ状のサンバル。
優しい外見ですがこれが意外にスパイシー!!
ちょっと意外ですが美味しかったです。
カレーリーフがいっぱい。

シーフードマサラ
シーフードというので海老をイメージしていたのですが、
なんとでっかい帆立貝が入ったカレーでした。
まろやか。

マドラス地方チキンカレー
ココナッツ仕立てでありながら、
結構スパイシーなチキンカレー。
このミルキーな感じは、ラッサムとかと混ぜると変化が楽しめていいですね。

キーラワダ&パパド
ほうれん草入りのワダ(豆ドーナッツ)。
ふかふか柔らかな食感。
アツアツではなかったですが、ランチなので致し方ないところ。
んでもって伏兵がパパド。
このパパド、すんごい美味い。
パリパリ具合といい、香ばしさといい、塩加減といい、
完璧なパパドをここで体験することが出来ました!!

手食でまぜまぜ。
結構それぞれの料理の味の幅が大きく、
なかなか楽しめるミールスです。
あともう一品、サラダがついていたのですが、
個人的には野菜はサンバルで充分なので、
サラダのかわりにライタかカードを付けてくれれば完璧。
ランチタイムだけ八重洲店から来ていた店員さんに話しかけると、
ドリンクをサービスしてくれました。

マドラスコーヒー
ちゃーんとエアブレンドしてくれましたよ。
いや~なかなか満足感の高いランチでした。
近くに同じ南インド料理の名店
「ダバインディア」があるこの場所で大丈夫なの?
とか正直思っていたのですが、
今回ランチ訪問の盛況ぶりを見てその思いは払拭。
元々ランチ需要の高い地域なのに加え、
南インド料理に抵抗のない
「ダバインディア体験済み層」まで取り込める、
まことにナイスな立地だったのですね。
近くのビジネスマンやOLたちは
「今日はダバに行こうか、ダクシンに行こうか」と、
贅沢な選択肢を抱えたワケです。
まことにもって羨ましい。
南インド料理ダクシン 八重洲店
東京都中央区八重洲2-5-12 プレリービルB1F
TEL:03-6225-2640
営業時間:
平日 11:00~15:00 17:00~23:00(L.O22:00)
土日祝日 11:00~15:00 7:00~22:00(L.O21:00)
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




南インド料理ダクシン 八重洲店 (インド料理 / 京橋駅、東京駅、宝町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
山といえば釜。「ヤーマ・カーマ」(雪が谷大塚)
「ヤーマ・カーマ」に行って来ました。
店名の由来は、脱サラして2000年にこの店を始めた店主、
山川さんの名前からだとか。

一応11:30オープンとのことでしたが、
まだ準備が出来ていないということで、店内で待たせてもらうことに。
店先の看板といい、開店時間の状況といい、
どことなくこちらの店を思い出してしまいます。

店内は清潔な雰囲気、
かつ楽しげなインドのインテリアが散りばめられ、
とても居心地がよさそう。

カウンターに並ぶスパイス瓶も良いですね。
さて、こちらのカレーは基本6種類。
(その他に期間限定メニューも存在します)

それぞれのメニューは具材が違うだけでなく、
カレーそのものがそれそれ違うのだとか。
まぁ、せっかくなので一番辛いこちらを頼みましょう!

スパイシーチキンカレー(極辛) ¥945
おぉ、素晴らしいビジュアル!!
そして一番客だからこそ楽しめる、
爽やかにたち込めるスパイスの香り・・・
新橋の「ザ・カリ」や渋谷の「チリチリ」、
江古田の「プアハウス」などにも通ずる、
サラサラスパイシーなインドカレーライスの系譜を感じますね!

ほぉ!!
噂どおり、なかなかの辛さです。
刺すようなカイエンの辛さではなく、
胃の中からジワッとくるような辛さ。
唯一の固形具材であるチキンは結構ボリュームがあり食べ応え充分です。
・・・これ、結構好きなカレーだなぁ。
極辛といいつつも苦痛なほどではなく、円やかな優しさも秘めたこのカレー。
しかし、もっともっと刺激が欲しい方にはこちらが役に立ちますよ。

玉ねぎのアチャール(写真左)。
ベースの赤唐辛子に加え、
ハラペーニョみたいな青唐辛子が入っててなかなか辛い!
これをカレーに混ぜるとさらにクワッとした辛さを楽しめます(笑)。
ちなみに私、普段どんなに辛いものを食べても汗はあまりかかないのですが、
このカレーを食べた後はちょっと汗が。
きっと新陳代謝を促進するヘルシー&スパイシーなカレーなのでしょうね。

ご馳走様でした!!
ヤーマ・カーマ
東京都大田区南雪谷2-1-12
TEL:03-5754-7878
営業時間:
[火~土] 11:30~14:30 18:00~23:00
[日・祝] 18:00~22:00
定休日:月曜日
↓一日一回。クリックはこちら




ヤーマ・カーマ (インドカレー / 雪が谷大塚駅、石川台駅、御嶽山駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
Since1978.「まめ蔵」(吉祥寺)
なんと15年ぶりの訪問となった「まめ蔵」。

1978年にオープンして以来、
カフェカレーのメッカ吉祥寺の中心的存在としてシーンを牽引、
各地に「まめ蔵系」と呼ばれるカレーの名店たちを生み出したまさに「大御所」です。

以前と比べ明るくなった印象の店内。
古めかしい印象は微塵もありませんね。


せっかくなので一番豪華なカレーを頼んでみました。

スペシャルカレー ディナーセット ¥1650
(カレー単品 ¥1100)
ビーフ+野菜+豆まめ+ゆで玉子
という贅沢仕立てのカレー。

サラダと赤ワインもついてきます。
よく煮込まれたコクのあるカレーはまさに「まめ蔵系」。
…当たり前か(笑)
やはり美味しいですね。

でっかいナスの香ばしさ、
ボリュームのあるビーフ、
そしてヒヨコ豆、レンズ豆など四種の豆のバラエティ溢れる食感。
そして…ライス&カレーの凄いボリューム。まさに贅沢スペシャル。
少食な人なら食べきれないかも知れません。

特製スパイス(香味七味&辛口七味)をかけて味の変化も楽しみながら完食!

食後にはヨーグルト(中沢乳業製)と…

ホットコーヒー。
オリジナルの器が可愛いです。
やはりカレー好きを標榜するならこの「まめ蔵」、
一度は行っておくべき店だと言えますね。
まめ蔵 (マメゾウ)
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-15
TEL:0422-21-7901
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




まめ蔵 (欧風カレー / 吉祥寺駅、井の頭公園駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
新宿深夜の危険な香り。「バーンキラオ」(新宿三丁目)
「怪しげ」という言葉すら陳腐になりそうなタイ料理店があります。

「バーンキラオ」。
日本の、しかも都心にありながら、
海外の無法地帯へと足を踏み入れるようなドキドキを体験させてくれるお店。

日本とは思えない雰囲気の店内。
そして客席には…本当にいるんですよね。
あちらの世界の住人たちが。
ボディアートのお店の評判から、
どの種類のお薬がよく効くかまで、
色々お話をされていたり。
私は・・・目を合わさずタイ料理に集中しましょう。

シンハービール ¥570

付け合わせがとんでもなく豪華。
こういうところも日本離れしてますよね。

ヤムウンセン ¥780
結構辛いです。あまり日本人に合わせた感じでないのがグッド。
だってここ、日本じゃないもん。

カオパットナンプリックパオ ¥940
こちらは思ったほど辛くはありません。
箸休めにいいですね。
しかしこの店の料理はパクチー好きにはたまらないな・・・

ゲーンペット(ライス付き) ¥990
いわゆるレッドカレーですね。ライスが付いてきます。

ゲーンキョワーン(ライス付き)¥990
こちらはグリーンカレー。
レッドカレーはそれほどでもないのですが、グリーンカレーがとにかく辛い。
辛く頼んで思いっきり辛くしてくれる店は他にもありますが、
ここのはデフォルトとは思えない辛さです。

具材の贅沢さも一級品。
現地風の丸ナスがジューシー!!!

いかにも手製といったカレーの色も良いですね。
ここのグリーンカレーは都内でも指折りの美味しさだと思います。
タイ料理の食後と言えば、やはりこれ。

カノムモーケン ¥360
ん~!美味い!!!
料理がしっかり辛くてカノムモーケンが美味い。
タイ料理店はそれだけで高評価にしたくなるのが困ったところですが(笑)
いやいや、料理そのもののレベルもなかなかですよ。
それに・・・料理以外の部分で味わえるドキドキも・・・
このお店の魅力と言えば魅力なんですよね~
バーン・キラオ
東京都新宿区新宿2-12-3
TEL:03-3352-1070
営業時間:
【月~土】18:00~翌05:00
【日】 17:00~翌0:00(L.O.23:45)
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




バーン・キラオ (タイ料理 / 新宿三丁目駅、新宿御苑前駅、新宿駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
港区・六本木・南インド。「スワガット インディアンタパスバー」(六本木)
裏道へと移転した「アマンド」のすぐ道路向かいにあるインド料理店、
「スワガット インディアン タパス バー」。
長く根強い支持を集めていた「スワガット」ですが、
オーナーチェンジにより江古田本店、高田馬場店、人形町店の三店舗が立て続けに閉店。
ファンの涙を誘ったのは記憶に新しいところ。
しかし心配はご無用。
江古田本店にいたシェフは六本木一丁目店に、
高田馬場店と人形町店にいたシェフはこちら、
六本木のタパスバーへと移って頑張っているようですね。

六本木らしいといえばらしい、インターナショナルな店構え。
ちょっと日本人は入りにくいかな・・・とおもったら案の定。

私の他に15人いた客はなんと全員インド人!
すんげぇ。
この日はランチでの訪問。

メニューだって英語がメインです。
しかし注文は・・・やはりこちらでしょう。

South Indian Thali Lunch ¥1350
本格的な南インド料理が六本木のど真ん中で食べられるなんて、
日本も住みやすくなったものです(笑)

プーリ二枚にライス&サラダ
ライスは短粒種。
プーリはフワッと柔らかく好きな味。
サラダはビネガー系ドレッシングで爽やかに。

ラッサム
ショウガが効いてかなりスパイシー!
間違いなく美味い!
スワガット万歳!!!

サンバル
カレーリーフがたっぷり入ってます。
スタイリッシュな店内でこういった優しい料理が出てくるとなんともホッとしますね。

グリーンピースとパニールのカレー
こちらは日替わりカレーの一品。
北インド系のカレーですがサラッと軽めの甘めで食べやすい!
レベル高いですね。

カード
シナモンと酸味の効いたヨーグルト、
そしてふんだんに入ったブンディ(チャナ豆の粉で作った揚げ玉)。
爽やかなカードとプーリとの相性は最強!

グラブジャムーン
インド人大好き激甘デザート。
もちろん私も大好きですよ!
いやぁ、流石インド人が大挙押し寄せるだけあって相当に本格的ですね。
「日本人の口に合わせた」
という文言が全くと言っていいほど必要ない、素晴らしい美味しさだと思います。
スワガット健在・・・というよりも、エラくパワーアップしてるような!!!
食後のセットドリンクはこちら。

ホットチャイ
砂糖を後から足すタイプ。
大人のチャイですね。美味しい!
普段使いにもオトナ使いにもできる素晴らしいお店。
ラージマハールなき今、
六本木インド料理の最高峰と言って良いのではないでしょうか。

金曜日にはビリヤニもあるようなのでそちらも要チェックですよ!
スワガット インディアンタパスバー 六本木店(SWAGAT INDIAN TAPAS BAR)
東京都港区六本木6-7-7 Le Renault六本木ビル2F
TEL:03-3497-9021
営業時間:11:00~15:00 17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




スワガット インディアンタパスバー 六本木店 (インドカレー / 六本木駅、六本木一丁目駅、乃木坂駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
東京押上スパイスタワー。「スパイスカフェ」 -後編- (押上)

酒池肉林の宴もいよいよ後半戦に突入です!!
(前編はこちら)
まずはお酒を追加。

ホットワイン
濃い!すんごく濃い!!
ウェルチみたいだね~!!!
そして・・・やってきました7種類のカレー!!!

壮観!!!

チキンカレー
骨付き。でも骨まで食べられちゃう。
これぞスリランカチキンカレー!!

ラッサム
あぁ、スパイシー。
ほっとします。

ラムカレー
ラム大好き。
最近羊肉率がさらに上がっている気が・・・
でも美味しいんだから仕方がない。

ラムキーマ
見た目はキーマですが、料理方法がまったくちがうそう。
西洋料理の技法にインドスパイスを使った、
「スパイスカフェ」オリジナルのカレー。
これがまたうんまい!!!

野菜カレー
野菜ゴロゴロ、ヘルシー風味。
こういうの食べると、南アジア料理って体にいいなぁって思います。

エビカレー
エビはプリプリ。
バランス取れたラインナップが嬉しいですね。

トマトとほうれん草のココナッツカレー
こちらはスリランカ式のカレー。
見目鮮やかで食欲をそそりますね!!

ライスのセッティングにも抜かりはありません。
イッツ・マゼマゼ・タイム!!!

あ~幸せ!!!
これだけハイクオリティでバラエティ豊かな料理を、
好きなだけ、ほんとうに好きなだけ食べることができるなんて、
まさに至福の時間。
ピエール外交官の手腕炸裂ですね。
さてここで、
「今日のわんこ」

およそ「スパイスカフェ」のイメージからは想像できぬ、わんこカレー。
カレー界のブラックホールことdekoさんの四次元ポケットも炸裂です!
そして完成したのがこの・・・
「押上スパイスタワー」!!!

お外にある、いつでも見れるタワーとはレア度が違いますよ!!!
食後にはデザート。

プリン
オレンジとグレープフルーツのゼリー
ブランマンジェ
チョコレートケーキ
あぁ、なんと美麗な!!!
わんこカレーからこのデザートへの流れ、
まさにマルホランドドライブ級に読めない展開ですね。

「スパイスカフェ」らしく、カフェで〆。
流石のおいしさ。
流石の満足度。
この場を作り、盛り上げてくれたピエールさんに感謝。
素晴らしい料理の数々を繰り出してくれた伊藤シェフとお店のスタッフに感謝。
そして、ご一緒した皆様方。
本当に楽しく刺激的な夜でした!!!
あ、ちなみに料理の詳細情報はspicecherryさんの協力をいただきました。
ありがとうございます!
最後に伊藤シェフから、大事なお知らせ。
「スパイスカフェ」のスタッフ募集です。
(以下転載許可を頂いております)
~~ スタッフ募集 ~~
今回の募集は、独立開業を目指す方です。
それなりのリスクを覚悟して、頑張れる人です。
その代わり、こちらとしては、親身になって、
支援していきます。
掃除、洗い物、接客、調理など、すべてが業務内容です。
スパイスカフェは、カフェと名がついていますが、
料理を見ていただければわかる通り、
ほとんど、レストランです。
デザートも、パンも、ソーセージも、
カレーもやってもらいます。
調理も含めすぐに、即戦力として、
やってもらうことになります。
基本から教えますが、すぐにでも、
慣れてもらわなければ、いけません。
仕事はきついし、労働時間も長いし、給与も安いです。
モチベーションは、自分の独立開業でしか、あり得ない。
勉強するには、いいところだと思います。
7:00~ラストまで(大体23:30頃)
16:00~17:00まで食事と休憩
毎週月曜日と第三火曜日休み
年末年始休み、夏休み(9月)、GW休み 、毎年2月休み
何かあれば、何なりと聞いてください。
メールアドレス:info@spicecafe.info
~~ (転載おわり) ~~
「スパイスカフェで修行した」なんてカレー界では凄いキャリア。
大変そうではありますが、是非!と思った方は是非!!
スパイスカフェ (SPICE Cafe)
東京都墨田区文花1-6-10
TEL: 03-3613-4020
営業時間:
【ランチ】11:45~14:00
【カフェ】14:00~16:00(L.O.15:00)
【ディナー】18:00~22:30(L.O.21:30)
定休日:月曜・第3火曜日 月曜祝日は営業、翌日休み 毎年2月
↓一日一回。クリックはこちら




東京押上スパイスタワー。「スパイスカフェ」 -前編- (押上)

押上という町の知名度が一気に高まったのはこの、
「バベルの塔」のお陰ではあるのですが、
ことカレーファンに話を限れば事情は異なってきます。
そう、押上といえば…

「スパイスカフェ」
この日はピエールさん主催のカレー大集会。
総勢16人のカレーマニアたちが押上の地に大集合ですよ。

食べ歩き派から自作派まで、幅広い顔ぶれは流石ピエールさんですね!

伊藤シェフの気合いも最高潮です!
さあそれでは、
続々繰り出されるスパイスの魔法に身を委ねることにしましょう!
まずはお酒。

ホットラム
一杯のお酒にもこの趣向の凝らしっぷり。
只者ではないお店の証です。

自家製くるみパン
あぁ、こんな洒落た店は久しぶりだ。
そして「おおっ!」というみんなのどよめきと共に現れた前菜盛り合わせ。

玉ねぎのキッシュ
魚コロッケ
タコとブロッコリーのサラダ
カボチャのマリネ
きのこのマリネ
人参のサラダクミン風味
チキンピクルス
ゴルゴンゾーラチーズのムース
・・・美しいですね。
カレー屋さんというカテゴリに全く収まらないスパイス料理の数々。

このチキンピクルスなんて昇天モノですよ。
でも、前菜で昇天してしまっては非常に勿体無い。
次の料理がやってきます!

スリランカ風ライス&カレー
「ライス&カレー」は、スリランカでは定食を意味する固有名詞。
スリランカで逆にカレー&ライスと注文すると、
チキンカレーとライスなんかが出てくるのだそう。
非常に勉強になります。
盛り合わせの内容を見てみましょう。

ビーツのココナッツカレー
写真左の真っ赤な料理がこれ。
ビーツは真っ赤なサトウダイコンのこと。
独特の甘みが癖になりそうです。
以下、時計回りに・・・
バトゥモンジュ
バトゥはシンハラ語でナス。
モンジュはマリネみたいな料理のこと。
アルテンプラード
アルはジャガイモ。
テンプラードは油を多めに使った炒め物のこと。
天ぷらと同じ語源なんでしょうかね?
スパイスが非常に効いています。
カッタサンボル
生玉ねぎとモルディブフィッシュのサンボル。
モルディブフィッシュとは日本の鰹節そっくりのハガツオの加工品。
鰹節の起源であるという説すらあるインド洋周辺地域の食材です。
ダルカレー
いわゆる豆カレー。
塩味が効いていてライスとの相性が抜群!
スリランカ風春菊炒め
スリランカでカンクンと言う空心菜の炒め料理を、
日本の春菊に置き換えたオリジナル料理。
そして中央にあるのが、
パパダン
バラバラっと砕いてライスに混ぜればほら、

手食したくなるでしょ?

卵カレー
こちらのカレーのベースもチキンとモルディブフィッシュ。
新鮮なような、懐かしいような、深い味。
いや~、大満足のディナー・・・と言うにはまだ早い。
どうやらまだ、折り返し地点のようですよ(笑)
(後編に続く)
↓一日一回。クリックはこちら




大いなる河の流れ。「ガンガサガー」(地下鉄成増)
「ビラトナガル」時代の名シェフ、
アルジュンさんは「カイラス・ヴィラ」へと移籍。
こちらもまた東京のネパール料理店を代表する名店となりつつありますね。
また、隣駅の地下鉄赤塚にあるお店は今も「ビラトナガル」として営業を継続していますが、
この「ガンガサガー」は今は赤塚の「ビラトナガル」とは経営的にも全く別の店となっているようです。
そんなネパール料理店の歴史の流れにも思いを馳せつつ、
訪問してきました「ガンガサガー」。

静かな住宅街のところどころにある飲み屋が独特な成増の街。
ラーメン屋とラーメン屋に挟まれた小さな居酒屋風の建物、
それが「ガンガサガー」です。

よく見ると「ビラトナガル」の文字がうっすらと残っていますね。
店内は小さなカウンター席と、ゆったり広い座敷席という、まさに居酒屋の造り。
元々が居酒屋の居抜きだったのですよね。

座敷は掘りごたつ状態でかなり寛げます。
「ビラトナガル」時代からはメニューも一新。

カタカナ表記がなかなか可愛いですね。
メニューブックだって、ほら。

「ガンがサガー」!

「段取りチキン」もありますよ。
さて、せっかくネパール料理屋なのだから、
まずはネパールの料理を頼みましょう。

ポタサデコ ¥500
ネパールの砂肝のおつまみ。
玉ねぎとスパイシーに炒めた非常にシンプルな一品です。
砂肝の噛み応えが大人向きですね。

モモ ¥600
ビラトナガル、そしてカイラスヴィラでも美味しいモモですが、
ここガンガサガーでもモモは絶品!!

肉厚な皮にホクホクジューシーな具材の肉、
そしてなんといってもソース(アチャール)が激旨!

ゴマ、タマネギ、ショウガ、ニンニクに少しの唐辛子を加えて作るのだとか。
これは癖になります!
さて、メインのカレーをどうしようか、と考えていたら、
「ビリヤニ」の文字が飛び込んできました。
「ネパールでビリヤニ?」
・・・頼んでみましょう。

マトンビリヤニ ¥950
バターとトマトソースで炒めた真っ赤なビリヤニ。
とっても濃い~味のピラフのようでもありますが、
よく考えたらチョウミン(ネパール焼きそば)のご飯バージョンだとも言えますね!
カジュアルだと油断するとホールのカルダモンなんかがゴソッと入ってたりも。
いわゆる本格インド料理の蒸し焼きビリヤニを期待すると肩透かしにあいますが、
アジアンB級グルメと捉えれば充分にアリなのかもしれません。
食後、店長のバンダリさんと談笑。
バンダリさんはちょうどお店がガンガサガーになったときに来たので、
アルジュンさんとは直接の面識はないそう。
ビリヤニに関してはネパールでも普通に食べる料理のようで、
インド式の本格的なものは調理に2,3時間かかる上、
美味しく作るなら50人分くらい一気に作るので、お店での提供は難しいのだとか。
今回のビリヤニは注文を受けてからザッと作れる、
ネパール風カジュアルビリヤニだったのですね。
フロアスタッフも厨房も、全員ネパール人。
あれ?スルエシーに以前いた女の方もいるような?
ネパール料理の店と人、有為転変、常に循環し変化しているのでしょうね。
大いなるガンガー(ガンジス)の流れのように。
ガンガサガー(GANGA SAGAR)
東京都練馬区旭町3-23-23
TEL:03-5967-1244
営業時間: 11:00~15:00 17:00~23:00(L.O22:30)
定休日: 不明(要確認)
↓一日一回。クリックはこちら




ガンガサガー (インド料理 / 地下鉄成増駅、成増駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
ベンガル料理の名店健在!「ルチ」(大山)
かつてバングラディシュ(ベンガル)料理の名店と謳われた「ルチ」へ。

かつて区役所近くで営業していたルチ。
天才シェフと歌われたマイケルさんが故郷バングラディシュで急逝されて後、
その店は2009年に閉店。
その後、レストラン&ミニバーとしてこの大山の地で営業再開を果たしたのです。
路地裏のこじんまりとした店舗。

かつて名声を轟かせたそのお店に、お客はなんとゼロでした。
メニューリストを埋め尽くす、魅力的なベンガル料理の数々。
しかしこの日は単独訪問なのでセットメニューを攻めましょう。
マトン・ディナー ¥1390
シークカバーブ、バングラサラダ、ライスに、
マトンブナorキーマカレーのセット。
やはり名前買いでマトンブナを選択でしょう!

シークカバーブ&サラダ
このカバブ、味が濃厚で美味すぎ!
しかも量が相当あり、レディボーデンアイスを独り占めしたような幸福感を味わえますね。
そしてサラダ。
何気ない千切りキャベツがシャキシャキ瑞々しくて美味しい!
これは今年一番の千切りキャベツですよ!
ほどなくカレーがやってきました。

マトンブナ&ライス
おぅ!カレーもライスもボリュームたっぷり!!

スパイスぎっしりドロリンカレーに、旨みたっぷりのマトン。
これまた味が濃くて美味しいですね!!
ヘルシーなネパールや南インドのカレーも好きだけど、
時にはこういうガツンとしたカレーも食べたくなりますよね。
そして驚いたのがこちらのライス。

フワッフワに仕上がったバスマティライス。
まさに極上の炊き上がりです。
かなり量が多いのですが、軽やかなのでどんどん食べ進んでしまいますね。
天下一品のライスですよ。
いやぁ、まさに名店健在。
素晴らしいじゃないですか・・・・
と、感慨に浸っているのもつかの間、
さらにダメ押しとなる出来事が・・・!!

キーマカレー
え?え?どういうこと??
「どうぞこっちも食べてください。作り立てだから美味しいですよ!」
とシェフの優しい笑顔。
あらぁ~、こりゃぁとってもいいタイミングに来たみたい。
遠慮なくいただきます~!

むぉぉぉー!!
美味い!!!
揮発性スパイスが口の中に拡散し、ただならぬ量のドーパミンを分泌させます!
こんなに美味しいカレーが出来上がったのに、
店内に客は私たった一人。
そりゃぁ、せっかくなら食べて欲しいと思うわけですよね・・・
カレーなる皆様!
ルチは健在です。
この素晴らしい名店を盛り上げていきましょう!
ルチ
東京都板橋区大山東町28-10
TEL:03-3579-8631
営業時間:11:30~15:00 17:00~22:00
定休日:無休
↓一日一回。クリックはこちら




千石の夜、ファストフードは羊で決まり。「ノッポさんのヤンロウ屋さん」(千石/白山)
不思議な店名です。

「ノッポさん」とはこの店のマスター、セーゴさん(身長166cm)のこと。
「ヤンロウ」とは中国ウイグル地方で食べられている羊串料理のこと。
そう、千石駅近くにあるこの小さな店は、
日本でも珍しい「ヤンロウ」の専門店なのです!
これは羊肉好きなら行かねばなりませんね。

お店はほぼ、テイクアウト専門な作り。
しかし店の前には小さなカウンターがあり、
夜になると立ち飲み状態で人が溜まってくるのだそう。

なら我々もまずはビールで。
ん~!安すぎます(笑)
原価回収できるのかな?
メニューにはないけれど、
聞けばいろいろなお酒も出してくれるそうですよ。
さぁ、目の前でヤンロウが焼き上げられてゆきます。

中国語でヤンは「羊」、ロウは「肉」で直訳するとまさに「羊肉」。
正式には「ヤンロウチュアン(羊肉串)」と言うのだそうですが、
みんなや呼びやすく「ヤンロウ」と呼んでいるのだそうです。
羊(ラム)肉をクミンなどのスパイスと野菜に一晩漬け込み、
臭みをとってから串刺しにしたこのヤンロウ。
果たしてそのお味は・・・?

ヤンロウ(激辛) 一本¥180
おぉ、素敵なビジュアルですね。
唐辛子もたっぷりかかっています。
食べてみましょう。
・・・お、羊肉の臭みが見事に消されて、とても食べやすいですね。
肉はふわっと柔らかく、クミンと唐辛子の風味がなんとも魅力的。
同じシルクロード由来の延辺料理とも強い共通点を感じます。
ちなみに激辛度合いですが、唐辛子はどっさりではありつつも、
用いる唐辛子自体が香ばしく辛すぎないものであるため、
南インド料理ファンであるならば「良きスパイシー加減」といえるものでした。
さて、手軽で美味しいヤンロウを何本も食べた後、
もう一つの串焼きメニューにも手を伸ばしてみました。

室蘭やきとり(豚) 一本¥120
豚なのに焼き鳥とはこれ如何に?
いや、北海道では結構有名なものらしく、
察しの通りマスターのノッポさんは道産子。
こちらもお肉が柔らかく、なかなか美味しかったですよ。
さて、こんなサービス品もいただきました。

焼き鳥であまった豚脂(なんか変?)をザッと焼いたもの。
ジュージューアツアツなところにSBカレーパウダーをかけて食べましたよ。
ボンジリの焼き鳥カレー味みたいな感じで絶品!
メニュー外の品なので運がよければ出会えるかも?

今回ご一緒したのは「スープカレーの女王」こときゃさりんさんと、

この店を最初に紹介してくれたオニオンさん。
・・・って、また普通に厨房入ってるし(笑)
『日本に羊食文化を定着させ、羊ファーストフードを世界へ』
という野望を持ってこの店を始動させたノッポさん。
この日も多くの客が集い、大いに盛り上がっていました。
メディアにも紹介され、さぞかし順調かと思っていたのですが、
なかなか儲けが出ず、結構苦しい状況なのだとか。
なるほど・・・

価格設定が安すぎるんですよ~(笑)
ま、我々客にとってはこれ以上嬉しいことはないので、
皆さん一度行ってみてくださいね!!

ちなみにこの夜はなんと、開店以来の最高益だったのだとか・・・
これからはどんどん記録更新してください~!
ノッポさんのヤンロウ屋さん
東京都文京区白山4-37-23 1F
TEL:03-5981-9613
営業時間:14:00~22:00
定休日:日曜日
↓一日一回。クリックはこちら




ノッポさんのヤンロウ屋さん (串焼き / 千石駅、白山駅、本駒込駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
「バール=タラ」でティハール山羊祭!(信濃町/国立競技場)
それが「バール=タラ」。
未訪どころか事前情報もなかったこの店のブースで出た料理は間違いなく美味く、
一躍行かにゃあならんネパ店リストの筆頭にまで登りつめていたのです。
しかし、気合いを入れれば入れるほど気安く行きにくくなるのは世の常ですよね。
そんな時、kfujiさんからまさにこれ以上ないほどのお誘いが…!
「バール=タラで山羊祭やるので来ませんか?」
そりゃあ行きますとも!!!
信濃町の駅を降り、まさに駅前雑居ビルの地下飲食店街。

ん~…こりゃ知らなきゃ気付かないな…(笑)

店の前には「ティハールパーティーのため貸し切り」の貼り紙が。

そう、ネパールはティハールという光のお祭の季節。
今回の催しもそれに合わせたものなのです。

ちゃんとティハールのお供えもありますね。
富の神様ラクシュミが迷わずに家に入って来れるよう、
家中にろうそくのあかりを灯すのが習わしだとか。
ならばまずはラクシュミの神に乾杯と行きましょう。

ムスタンビール
ネパールビールの中でも特に遭遇率が低いビールですね。
甘めのゴルカビールよりもさらに甘く、まるで東南アジアビール。
辛いものに合わせるという点では同じなのでしょう。
そして…最初に出てきたプレートがこちら。

…想像を遥かに超える豪華さ!!
まさにネパール祭!!!
一品一品味わってみましょう・・・!

チキンティカ
こちらのティカ、かなり味付けがしっかりしていますね。
ハリヤリかと思うほど濃厚。

モモ
肉厚の皮、ほくほくの中身。
これは美味しい!
高級中華の点心にも負けない仕上がりは、
数あるネパール料理店のなかでもトップクラスかも。

チャナ
やはりネパールといえば豆ですね。
ヒヨコ豆の食感をココロゆくまで楽しめます。

シェルロティ
米粉で作ったネパールの揚げドーナツ。
ティハールに欠かせないものなのだとか。
これは美味しくてどんどん食べちゃいますね。
どんどん食べるとどんどん追加してくれます(笑)

アルタマポリ
アル=ジャガイモ、タマ=タケノコ。
ネパール流醗酵タケノコのスープですね。
「ネパリコ」の絶品バンブースープが記憶に新しいですが、
こちらのアルタマもなかなか本格的!!

MIXアチャール
こちらはスッキリとした味付け。
全体の中ではサラダに該当する位置づけですね。
そして…アチャールにはもう一品、
貴重な貴重な、メティコアチャール!
も…あったのですが、何故かこれだけ単品写真なし(笑)
ま、貴重なモノはむやみに出すなとの神のお告げでしょう。
(プレート全体写真で右に映ってます。小皿に乗ったやつです)
こちらは南インドのピクルかと思うほどの酸味!好きな味でした。
さあ、ドリンクは二杯までフリー。
メインの山羊が来る前にもう一杯行きましょう!

ククリラム ジンジャーエール割
グラスが和風ですが、そう、
この店何故か芋焼酎やら何やら、
居酒屋シフトのラインナップが多いようなのですよ。
昼には「とんかつ定食」なんかもあるそうで。
そして…来ました!

山羊カレー!!
おぉぉ…
ズッシリ入った骨付き山羊肉!
スパイスと山羊肉の芳香が混ざりあった贅沢な風味。
これは予想以上に美味しいですね!!

聞くと今回の山羊肉は、沖縄からの直送。
オーダーしてから捌いてもらったものらしく鮮度は抜群。
なかなか貴重なカレーです!
ネパールでは一番よく食べる肉がこの山羊。
その次に羊ときて、三番目には水牛の肉がポピュラーなのだとか。
いつか水牛カレーも食べてみたいですね。
山羊カレーに合わせたのはこちら。

フルチャ(店記載のまま)
ナンの中にパニールとジャガイモを入れたもの。
実はもうこの頃には結構な満腹感があったのですが、
ニンニクの香りが物凄く効いていて更なる食欲増進!!
あぁ、やばいなあ(笑)
油断しているとライスもどんどんやってきて、
山羊カレーもどんどん追加・・・!!!
食べれば食べるほど殖える、ネパールわんこの幸せ。
お腹いっぱいの、その先へ。
(実はこの日の夕方、タイカレーを食べてたり。)

今回はお祭りの特別メニューだったのですが、
ここまでレベルが高いとなると、普段の料理も間違いないものでしょう。
そのレベルの高さに比べて、まだまだ知名度の低いこのお店、
挑戦するなら今ですよ!!!
バール=タラ
東京都新宿区信濃町34 トーシン信濃町駅前ビルB1F
TEL:0037-6064-4951 (予約専用番号)
03-6457-4481 (お問合せ専用番号)
営業時間:11:30~14:30 17:30~22:00
定休日: 日曜、休日のうち不定休あり
↓一日一回。クリックはこちら




バール=タラ (ネパール料理 / 信濃町駅、国立競技場駅、千駄ケ谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
出前でサワディクラップ!「オリエンタルデリ 白金店 」(白金高輪)
必然的に出前のお世話になることもよくある私。
かといって、普通にソバやピザの出前など頼むわけもなく。
いくつかの出前カレーの選択肢の中に、
こちらのタイ料理店も含まれているわけです。
「オリエンタルデリ」。
テイクアウト&デリバリー専門のタイ料理。
なかなかラインナップは豊富で、
「日替わりチャーハン」と称してちょっと気の利いたメニューもあるわけです。

ええ。やはり金曜日がイケてますよね。

カオパッキョーワン ¥900
いわゆるグリーンカレーのチャーハンです。
私これ好きなんですよ。
やはりデリバリーなので、出来立てふわふわのご飯とはいかない。
ガツンと激辛というわけにはいかない。

でもね。
案外悪くないんですよ。
急にタイ料理食べたいっていう欲求は充分満たされる味。
うん、悪くない。
ホッとします。
スパイス切れ患者にとっては救急車のような存在。
スパイス切れで倒れる前に、ほら、連絡先を保存しておきましょうね。
備えあれば憂いなし、です。
⇒オーダー、配達地域の確認はこちらのHPでどうぞ。
ORIENTAL DELI(オリエンタルデリ)白金店
東京都渋谷区恵比寿2-27-1
TEL:03-3449-1227
営業時間:
【平日】11:00~14:30 17:00~23:00
【土日祝】11:00~23:00
定休日:なし
↓一日一回。クリックはこちら




ORIENTAL DELI 白金店 (その他 / 広尾駅、恵比寿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
昼総合点★★★☆☆ 3.0
V系タイカレー。「タイカレー MAR」(恵比寿/代官山)

ブティック?
それともフェラーリショップ?
このゴージャスかつV系なお店、実はタイカレー専門店なのです。


店内に並ぶ、十字架、鏡、馬、鹿…ん、馬鹿?
いやいや、このインテリアはオーナーの趣味なのだそう。
インテリアコンセプトは「南欧」。
え?タイカレーの店じゃなかったっけ?
なんとも独自の世界を展開するこのお店、
お料理の方も一筋縄ではいかない様子です。
なんてったってこの店、スパイス輸入会社直営なんですから。
(ってことは南欧趣味のオーナーって、その会社の人?)

グリーンカレー ¥730
鶏肉、ナス、シメジ、大根、ピーマン、カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、バイホーラバ(タイバジル)と具だくさん。
タイ現地そのままのレシピというよりも、
日本の美味しい食材を用いた独自のアレンジが施されている様子。

ゲーン(カレー)自体はデフォルトでなかなかスパイシー。
で、サラサラ。
これはタイカレーでもかなり美味しい部類かと!
そしてさらに面白いのがこのライス。

タイのジャスミンライスに黒米を加えることで淡い紫に染まり美しいビジュアル。
上に乗ったタイのオムレツも程よく塩味が効いて美味しいですね!
これは満足のカレーランチ。これでたったの730円とは、代官山エリアとは思えないコスパ!
一見尖ったV系のお店、しかし実際は、庶民に優しい良心的なお店でもあったのですね。
タイカレー MAR
東京都渋谷区恵比寿西1-17-1 プルミエール恵比寿101
TEL:03-5784-2600
営業時間:11:30~20:00(L.O)
定休日:水曜日、第2・3木曜日
↓一日一回。クリックはこちら




タイカレー MAR (タイ料理 / 恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
「馬来西亜マレー」無限の世界。(祖師ヶ谷大蔵)

食べログあたりの評判が凄いことになっていて、
最近では入れないこともあるようですね。
(前回の記事はこちら)

エスニックで家庭的でありながら先鋭的という独特の空間は健在。
マスターがアーティストだとお店はここまで進化するのです。
まずはビール。

シンガポールタイガー
さて、この日は5人も揃っているので、
クリエイティビティ溢れる至高の料理を沢山頼むことができます。
嬉しいですね!
まずはマレー定番のスターター。

バクテーバビ
薬膳スープでもあるバクテー(肉骨茶)。
他にも何軒か食べられる店はあるのですが、
ここのバクテーはそのなかでもやはり出色。
シイタケの香りがなんとも豊潤です。
辛さはこちらの特製醤油で追加。

青唐辛子入りの醤油なのですが、
新鮮な唐辛子を追加したばかりということで、
フレッシュな辛さが鼻腔を突き抜けます!
たまりませんね。
そしてもう一つ、マレー不動の定番といえばこちら。

イスハパーニライス
完璧な造形美溢れる至高のカレー。
丸ごと素揚げのジャガイモ、ニンジン、玉子、そしてアーチ状のカボチャ。
それらの旨みがが奥深い香りのスープカレーの中に溶け合い、
そして時にはそれぞれの個性を主張し合い、まさに至高の口福を演出してくれます。
ちなみに「イスパハーニ」とはバングラディシュの茶葉の名前。
スープや肉を煮込むのにこの茶葉を用いているのが名前の由来です。
さて、マレーシアといえば華僑の国でもあり、
エビチリによく似たこんなメニューもあるのです。

タマリンドプローン
プリプリのエビにタマリンドの酸味とチリの辛味が融合。
さらに最大限まで引き出された玉ねぎの甘みが加わり、
フレミングの法則の如く味に立体的なベクトルを生み出しています。

トムヤムソーセージ
人気の「スモークハウスTERA」のぶっといソーセージ、
それに人参・ジャガイモ・キャベツ・セロリ・ピーマン・トマトを煮込み、
レモングラス風味に仕上げたもの。
凄く美味しいけど、何料理なんだろう?
あ、祖師ヶ谷大蔵料理か。

ライスは新潟のコシヒカリ「仙見米」。
しかもこの日はまさに採れたてホヤホヤの新米が登場!
なんて贅沢な香り・・・

サンバルプタイ
マレー半島のジャングルに自生する豆「プタイ」と干しエビを、
ピリ辛の自家製サンバルと合わせた一品。
プタイ独特の食感が癖になりますね。

クーバーフォー
フォーと言いつつ、実は日本の素麺を使ったメニュー!
ニュルリとした煮麺の食感がクリーミィなソースそしてふんわりとしたコフタに絡みつき、
ちょっと食べたことのない料理に仕上がっています。
素麺好きにこそ食べて欲しい、新発見の味!
いやぁ、たくさんのメニューを堪能しました。
そのどれもがオリジナルにして、変幻自在。
それでいて全てが最高レベルの満足を与えてくれるのが、
このお店の凄いところ。
もし仮に私がtwitterとかで海原雄山と知り合ったとして、
「至高の店を教えてplz」とか聞かれたとしたら、
迷わずこの店を推すでしょうね。
間違いない。
迷いません。
さてところで、
馬来西亜マレーのもう一つの楽しみといえばマスターとの刺激的な会話。
この日も存分に楽しませてもらいましたよ。
ジャン!

かりん庭園直送の唐辛子。
それを使い、唐辛子の辛さの秘密に迫る実験を始めるマスター。

なるほどなるほど、

こうなってたのか…フムフム。
また一つ、賢くなりました!!

面白くてためになって、
美味しくて感動して元気になれる素敵な店、
馬来西亜マレーに今回も降参です!
ご一緒していただいたバナナメロンさん、ハニーレモンさん、Cygさん、
そして幹事のかりんさん、どうもありがとうございました!
あ、営業時間の変更があるようですよ。

みなさんお間違えなく!
↓一日一回。クリックはこちら




馬来西亜マレー (東南アジア料理(その他) / 祖師ヶ谷大蔵)
★★★★★ 5.0
「うまい屋はちく」のランチカレー。(恵比寿)

ランチのカレーがなかなか美味いとの噂を聞き、行ってきました。
カウンター8席のみの小さな店内は小綺麗な和風テイスト。
で、ランチのカレーは三種類でした。

オリジナルカレー
カツカレー
アジアンスペシャルカレー
ほほう。
初めてなので一番個性的っぽいのを注文してみましょう。

アジアンスペシャルカレー ¥850
おぉ、居酒屋というか、和食屋っぽい仕立てで楽しいですね。

割り箸もオリジナル。
みそ汁も、サラダも流石というか、美味しいです。

カレーの中にはゆで玉子がどっかり。
ココナッツベースのルーに千切りタケノコが入っているのですが、
デフォルトとしてはなかなかの辛さ。

タイカレーのようでタイカレーでない、
コクのあるタイカレーと言うか、タイ風スープカレーと言うか…
独特な美味しさのカレーですね。
これは食べにくる価値があるというもの。

付け合せのケッパーもなかなか新鮮です。
カレーが美味しく、どんどん食べ進んでいると、
「あ、ちょっとご飯余るかも。」って具合に(笑)
すると、すかさずおかみさんが、
「カレー足しますか?」とのこと。
嬉しいですね。
カレーをいっぱい足してくれたので今度はご飯が無くなりかけてると、
「ご飯足しますか?」とのこと。
結構お腹いっぱいだったのでご飯追加は止めたのですが、
なんとも親切なお店。
周りを見ていると常連さんが多いようでしたが、それも納得。
ぷらっと立ち寄りたくなる魅力のあるお店なんですね。
うまい屋 はちく (淡竹)
東京都渋谷区恵比寿4-4-5 第三伊藤ビル1F
TEL:03-3445-5089
営業時間 11:30~14:00 18:00~22:30頃(L.O)
定休日: 土・日・祝日
↓一日一回。クリックはこちら




うまい屋 はちく (居酒屋 / 恵比寿駅、代官山駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
北インドの名店は船橋にあり。「サールナート」(大神宮下/船橋)

こんな場所(失礼)にもかかわらず、17時の開店前には既に並びが。
凄いですね。

小さな店内は繊細なおもてなし空間。
こちらのお店、オーナーは日本人なのです。

まずはいつものくわんぱい。
んでもってツマミにこちら。

ミックスグリル(小) ¥1050
ほぅ、流石美味しい。
特にケバブは幸せの味。
真に美味しい店は何を食べても美味しいものですよね!
さて、サールナートに来たら必ず頼もうと思っていたカレーがあります。
それは…こちら。

バタークリームチキン ¥1030
バターチキンといえば、日本のインド料理店のあまりにも定番。
故に「どうでもいいようなバターチキン」が世に溢れ、
バターチキンと言えば
「日本人に日和ったインド料理」の代表というネガティブな印象すらあるのですが、
この「バタークリームチキン」は全く違います。

クリーミーな舌触りながら、サラッとして脂っこくない。
ミルキーなコクと鶏肉の旨味が絶妙なバランスを保っています。
フレッシュクリームを用いているのだそうで、
非常に上品な甘さのカレーに仕上がっています。
それだけではなくカルダモンなどスパイスが仄かに効いて、
味の奥深さすらある逸品。
これはこれは極上にして満足。
少なくとも東京にはこのバターチキンに敵う店はないでしょうね。
来てよかった。
合わせたナンもまた、並ではありません。

日本人シェフならではの細かく丁寧な仕事ぶりが感じられる焼き上がり。
例えていうなら、高級ベーカリーのナンとでもいいましょうか。
バタークリームチキンといい、ナンといい、
日本人シェフのインド料理という店では同じ「さらじゅ」を彷彿とさせるきめ細かな風味。
素晴らしいです。
さて、この日は四人だったのでカレーを複数頼めました。

マトンカレー ¥980
柔らかいモモ肉の赤身だけを使った贅沢なマトンカレー。
スパイスが結構効いていて、この日のカレーでは一番の辛さでした。

シュリンプマサラ ¥1260
北インドのブラウンソースを用いたエビのカレー。
ぷりぷりのエビがまるで高級中華を食べているかのような気分にさせてくれますね。

ライス
添えられたアチャールがまたしっかりした辛さで美味しい。

ワインに合うカレー、カレーに合うワインがあったおかげで、
ずっと長居もできそうだったのですが、
そこはそれ、人気店。
店外に待ってる人達もいるわけで、早々に(?)席をあけることにしました。
しかし遠征したかいのある、素晴らしいお店でしたね。

帰りのホームでちょっと一波乱子あったものの、
なんとも楽しいディナーとなりました!!!
サールナート
千葉県船橋市宮本5-1-8
TEL:047-426-0231
営業時間:
[月・木~日]11:30~14:30 17:00~21:00
[火]11:30~14:00 ※火曜日のディナーはお休み
定休日:水曜日
↓一日一回。クリックはこちら



