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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

~深海生物特集(10)~ ミョウガガイ

サイバーパンク!

映画「マトリックス」で用いられたセット美術です。
・・・といっても違和感が無いくらい奇妙なこの生物は・・・

FLYING ROPEFISH!
ミョウガガイ
学名:Scalpellum stearnsi
英名:Myouga-gai
最大長:♀10cm ♂1mm
原産地:水深100m以深

名前も外見も貝の仲間のようですが、実はエビやカニと同じ甲殻類。
近縁のフジツボ同様、岩や貝に付着して群集生活を送ります。

FLYING ROPEFISH!
FLYING ROPEFISH!
おや?何か出てきたぞ?
メーテルのまつ毛?

実はは曼脚(まんきゃく)と呼ばれる触手。
自ら移動しないミョウガガイは、この曼脚を出し入れしながら餌をこし取るのです。

メスは10cmほどになりますが、オスはわずか1mmたらず。
メスの体に付着して暮らしているらしいです。
多分、男のプライドとかは、ありません。

FLYING ROPEFISH!
ちなみに英名はミョウガ・ガイ
そのまんまですね。

 ◆→『深海生物特集』全14回目次◆

サンシャイン国際水族館
Deep Sea~深海の不思議な生きものたち~
09/03/20~09/05/10
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〜深海生物特集(9)〜深海のコレクター、クマサカガイ

FLYING ROPEFISH!
クマサカガイ
別名:ドロボウガイ、トウゾクガイ
学名:Xenophora pallidula
英名:Carrier Shell、Pallid Carrier
最大長:直径7cm
原産地:東北以南、インド・太平洋域、南アフリカ 水深50~200mの砂泥底

名前の由来は牛若丸に討たれたとされる平安時代の伝説の盗賊、熊坂長範(くまさかちょうはん)。
そう、このクマサカガイ、
他の貝殻を「盗んで」自分の貝殻に付けていくという変わった習性の持ち主なのです。

周りに身を隠すための一種の擬態だとも、
薄く弱い自分の殻を補強するためだとも言われていますが、
おそらくその両方なのでしょうね。

FLYING ROPEFISH!
あ、なんだか顔に見える・・・

ちなみに英名だとCarrier Shell、つまり「運ぶ貝」。
風情も何もあったもんじゃないです。全く。

殻幅は6㌢くらいで、低い円錐形。
東北以南の水深50から200㍍の泥底で生息しています。

付着させる貝殻を見つけたクマサカガイは、その貝を丹念に磨き、
接着液を分泌、長い口を器用に使って自分の殻に接着します。
「接着剤」が固まるまでは何時間も動きません。
こうして一つ一つ、貝殻を集めてゆくのです。

実はこのクマサカガイ、
個体ごとに趣味がはっきりしているようで、
巻貝だけ集めてつけるものとか、
二枚貝だけ集めるもの、小石だけ集めるものなどがいるそう。

まさにコレクターのこだわりって奴ですね。

FLYING ROPEFISH!
この個体は二枚貝マニアのようです。

海外では、
貝を集めてつけているクマサカガイを「貝類学者」、
石をつけているクマサカガイを「地質学者」と呼んだりもするそうで、
そのセンスはなかなか粋。

しかし中には欲張って何でもかんでも集めてつけているものもいるようで、
これはなんて呼ぶんでしょうかね?

「なんでもコレクター」?

「欲しい欲しい病」?


それとも、

「読売巨人軍」?

・・・貝の世界もいろいろなようで。

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~深海生物特集(8)~ ”ゴブリンシャーク” ミツクリザメ

角のように尖った頭部、そしてその下に突き出た牙剥き出しの口…
英名でゴブリンシャーク(鬼ザメ)と呼ばれる通りの奇怪な形相をしたサメ、
それがこのミツクリザメです。

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ミツクリザメ
学名:Mitsukurina owstoni
英名:Goblin shark
最大長:3~5m
原産地:水深1200m以深の深海(主に日本近海)

図鑑などでもおなじみのこの奇怪なルックス、
でも普段はこんな顔じゃないんです。

…え?どういう事?

じつはこのミツクリザメ、普段は普通のサメのような顔。
それが敵や獲物を見つけるとみるみる顔が変化するんです!
口が飛び出し、牙が前方に突き出してまさに鬼の形相に早変わり!

↓かなりショッキングですよ…


大魔神か、エヴァの暴走か、ってな感じ。
ちなみに映画「ガメラ対深海怪獣ジグラ」に登場するジグラのモチーフもこのミツクリザメです。

突き出した頭部の中には電気を感知する器官が入っており、
餌を探すレーダーの役割を果たします。

FLYING ROPEFISH!
ここまでインパクトのあるミツクリザメですが、世界的に見ても捕獲例は少なく、わずか数十個体のみ。
しかも驚くべきことにその捕獲例のほとんどが日本に集中しているのです!
千葉県沖の東京海底谷で多くの幼体が見つかったこともあります。

そう、世界中のゴブリンシャークマニアにとっては日本こそが聖地なのです。

逆にいえば世界に誇れる日本の名物、それがこのゴブリンシャークなのです。

(今回の特別展では剥製による展示になります。)

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~深海生物特集(7)~ モロトゲアカエビ

深海に棲む赤いエビ。

FLYING ROPEFISH!
繊細で綺麗なこのエビの名は「モロトゲアカエビ」。

そしてまたの名を・・・

「甘エビ」

といいます。

FLYING ROPEFISH!
モロトゲアカエビ
学名:Pandalopsis japonica
別名:甘エビ、縞エビ
最大長:13cm
原産地:サハリンから日本海島根県、朝鮮半島東岸まで。水深200~500m

一般に「甘エビ」といわれるエビには数種が含まれています。

もっとも多いのが「ホッコクアカエビ」(Pandalus borealis)
全身が赤一色で少し細身のエビです。
回転寿司のネタに使われている甘エビはほぼ、
アイスランドなどから冷凍輸入された「ホッコクアカエビ」です。

次に多いのが「トヤマエビ」(Pandalus hypsinotus)
「ホッコクアカエビ」より一回り大きく甘みは少なめ。
回転寿司などで「ボタンエビ」という名前で少し高めの価格に設定されているのがこのエビです。
(ちなみに標準和名の「ボタンエビ」はまた別のエビですが漁獲量が少ないため、
一般にはこの「トヤマエビ」が「ボタンエビ」として流通しています。)

そして流通量は少なめですが、
甘み、食感ともに最高とされるのがこの「モロトゲアカエビ」(Pandalopsis japonica)です。
学名でわかるとおり上記二種とは属が異なっており、産卵数が少ない仲間であることから、
漁獲による急激な減少の可能性も想定できます。
近い将来、「幻の甘エビ」などといって高値取引されたりして・・・。

少なくとも現在では、
この「モロトゲアカエビ」も通常の「甘エビ」として市場に流通しています。
一般的な「ホッコクアカエビ」との見分け方は簡単。
「ホッコクアカエビ」の体が全身赤(朱色)一色なのに対して、
この「モロトゲアカエビ」のほうは赤みが強く、
さらに全身にくっきりとした白い縞模様が走っているのです。
FLYING ROPEFISH!
↑こんな感じです。

FLYING ROPEFISH!
↑サンシャイン水族館の展示で「モロトゲアカエビ」に混じっていた赤一色のエビ。
「ホッコクアカエビ」でしょうか? 詳細不明です。

さて皆さん。
これからは、お店で出てくる甘エビをよく意識して見てみてください。
白い縞が入っていたら大当たり。
「おっ、さすがモロトゲアカエビ。プリッとしていてしかも甘みが濃厚。」
などと、うざいグルメっぷりを発揮するのもよし。

しかし決して、すし屋で「モロトゲアカエビ一貫!」などと注文するのはやめておきましょう。
うざがられるのを通り越して、「何言ってんのこいつ」と思われるでしょう。

ここは一つ、当たりを待つ密かな愉しみを満喫しましょうね。
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~深海生物特集(6)~ イモリザメ

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イモリザメ
学名:Parmaturus pilosus
英名:Salamander shark
最大長:64cm
原産地:太平洋・東シナ海(日本近海)、水深500~800m

この深海ザメは現在のところ日本近海でしか発見されていない固有種です。
サメの仲間にはカエルザメやら、ヤモリザメやら、様々な名前がありますが、
このサメはどの辺がイモリなんでしょうか?
英名のサラマンダーシャークも直訳すれば「サンショウウオザメ」ですから、
イメージはほぼ共通なんでしょうか・・・謎です。

FLYING ROPEFISH!
大きい眼が特徴で、
深海のわずかな光を増幅して餌となる生物を探します。
FLYING ROPEFISH!

薄暗い水槽のなかをヒュンヒュンと泳ぐ姿は、とにかくカッコいいの一言。
FLYING ROPEFISH!
フラッシュなしの流し撮りに、何度も、
FLYING ROPEFISH!
何度も、
FLYING ROPEFISH!
何度もチャレンジしてしまいました。
うーん、美しい流線型。

FLYING ROPEFISH!
このサメは肝臓の重さが体重の1/4ほどもあり、
そこには肝油成分のスクワレンが多く含まれています。
最近よく「深海鮫から抽出したサメ肝油」とかいって
健康サプリメントとして売られている、アレですね。

FLYING ROPEFISH!
飼育難易度が高く、飼育例そのものも少ないサメ。
各種サメの飼育で有名な「アクアワールド・大洗」で長期飼育に挑戦中だそうですが、
それ以外の地で生きた姿を見ることができるのは大変貴重。

必見です。

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クリント・イーストウッド監督作品『グラントリノ』

不朽の名作の誕生。

『ローハイド』、『荒野の用心棒』から『ダーティーハリー』、『恐怖のメロディ』から『許されざる者』を経て『ミリオンダラーベイビー』と映画史を駆け抜け、
自ら映画の化身となったイーストウッドが78歳にしてたどり着いた純粋映画の境地。
一人の老人が主人公のシンプルな映画が、
全米で興行収入1億1千万ドルを突破したという事実。

あらすじを書くなど野暮。
まっさらな気持ちで映画館に向かうのが一番の映画だと思います。

「恋愛映画が好き」とか、「映画は役者で見るの」とか、
「映画はやっぱりアクションに限る」とか、
そういったレベルを遥かに超えて、
純粋に「映画が好き」な人に見てほしい。

初公開の今、映画館でこの映画と出会っておけば、
きっと数十年後に自慢出来る体験となることでしょう。

なお、イーストウッドは俳優としてはこれが引退作となる見込みで、
彼の俳優としての極みを眼に焼き付ける上でも必見。
加えて、
エンディングに流れる彼自身の枯れた歌声も必聴。

FLYING ROPEFISH!
グラントリノ(原題 Gran Torino)
2008年 アメリカ映画
製作・監督・主演:クリント・イーストウッド
上映時間:120min.
言語:英語・モン語

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~深海生物特集(5)~ イガグリガ二

FLYING ROPEFISH!-ibara
イガグリガニ
学名:Paralomis hystrix
最大長:甲長約15cm
原産地:東京湾~土佐湾、ニュージーランド 水深300~600mの深海

名前の由来は・・・いうまでもないですね。

全身を覆うトゲ、まさにイガグリです。

カニという名がついてはいますが、
タラバガニなどと同様ヤドカリに近い仲間。
外見上ハサミ脚と歩脚で4対8本しか見えないのがポイントです。

FLYING ROPEFISH!-ibara3
タラバガニ科だけあって食べると美味なようですが、
実際にはあまり食用とされていません。

何故かって?

理由は簡単。
FLYING ROPEFISH!-ibara2
タラバガニを食べるように殻を手でバキッと割るところを想像してみてください。
殻が割れる前に自分の手が血まみれです・・・

FLYING ROPEFISH!-ibara5
小さな目がチャーミング。
オレンジの色彩は明るいところでは派手ですが、
暗い海の中では目立たなくなります。
深海生物に赤やオレンジが多いのはそのせい。

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いっぱいいると、なんだかハムスターのようです。
結構可愛い。

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~深海生物特集(4)~ 赤い深海魚、チカメキントキ&ハシキンメ

本日は「赤い」深海魚2種の紹介。

まず一種め。
FLYING ROPEFISH!
チカメキントキ
学名:Cookeolus japonicus
英名:Big eye、Longfinned bullseye
別名:メヒカリ、カゲキヨ、カネヒラ、アカメ、キヌダイ、タビノオトト、キントキなど
最大長:30cm
原産地:房総半島以南の太平洋、インド洋 水深100m以深

写真では判りませんが、腹ビレが大きいのも特徴。
秋から初冬にかけては脂がのり、
甘みのある鯛のような味の大変おいしい魚なのですが、
シーズンを逃すと旨みに欠けるのだそう。
FLYING ROPEFISH!
味のある表情。
深海の小日向文世とでも呼びましょうか。

次に2種め。
FLYING ROPEFISH!
ハシキンメ
学名:Gephyroberyx japonicus
別名:ゴソ、パン
最大長:30cm
原産地:相模湾~鹿児島 水深300~600m

成魚は深海に棲んでいますが、若魚は沿岸にも現れます。
伊豆地方を中心に食用にもされ、身がしまっておいしい魚なのだそうです。
FLYING ROPEFISH!
近年、人気が上がっているらしく、高級魚の仲間入りも近いとか。


・・・ところでみなさん、
深海に棲む生き物には、綺麗な赤やオレンジが多いのにお気づきですか?

そんな派手な色をしていたら、敵にすぐ見つかってしまうのでは・・・?
そう考える人がいても不思議ではありません。
しかしそうではないのです。

赤という色は、可視光線のなかで最も波長の長い色です。
水に差し込んだ光は波長の長いものから順に吸収されていきます。
そして水深200mほどになると青一色の世界となります。
つまりこのくらい深くなってくると赤は光を反射せず暗く沈み、
とても見えにくい色になるのです。

そう、深海魚の赤い色は保護色なのです。

深海の世界では赤ければ赤いほど地味。

赤い彗星シャアも、
林家ペー&パー子も、
石川遼の赤ズボンも、

深海では見えないほど地味。

所変われば常識も変わる、いい例ですね。

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