カレー&スパイス・南アフリカ
ケープマレーカレーの衝撃。「DIPROMATIC BAR&RESTAURANT」~南ア特集11
category - カレー&スパイス・南アフリカ
2013/
01/
17★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
⇒目次はこちら。
南アフリカ・ケープタウン。
古くから東西貿易の要衝となった港町らしく、街にはインド料理店があったり(Tajグループが進出していました)、
エチオピア料理の店があったり、はたまた寿司屋ではタイカレーが出てきたりと、スパイス料理文化もかなり国際的。
しかし・・・
せっかく南アフリカに来たのだから、南アフリカ独自のカレーをもっと食べたい!
正直、日本では南アフリカのカレーに関する情報などほぼゼロ。
ぶっつけで南アフリカへきたわけですが、ここまででいただいた現地特有のカレーといえば、
超絶シーフードレストラン「Muisbosskerm」でいただいたtripe curry くらいかな?
(しかしアレは美味かった!)
というわけで、ケープタウン現地民への聞き込み開始!
しかし一体、どこでいただけるのか???
とりあえず、繁華街Long Streetへ。
観光ガイドにも載っている、比較的有名なアフリカンレストランへと行ってみました。

「THE AFRICA CAFE」
ベタな名前です・・・しかも休業しとるし・・・
しかし、不思議なことにあんまりガッカリはしなかった。
よく考えたら、ガイドに載ってるような店に行っても、新しい発見はそれほど無いでしょう。
「もっと、誰も行ったことのないディープな店へいけ!」
カレーの神様がそう囁いている気がしました。
実際、カレーの神様というのはいるもので、
Long streetでズールー族の民族雑貨を買いあさっていた時、目の前に現れたお店がここ。
これがなんとまぁ、現地のカレーを出すレストランだったわけですよ!!
メニューを見るだけでワクワクしますね~
見たことのない銘柄の生ビールがあったので注文してみました。
STELLENBRAU
オランダかどこかのビールかと思ったのですが、
実はケープタウン郊外にあるステレンボッシュ STELLENBOSCHの地ビール。
香ばしいエールタイプで実に美味い!!
これは絶対日本では味わえない楽しみですね。
さて、料理に進みましょう。
スターターメニューにある、「うんぽここ」という名前のサラダが気になるぞ!!
私「うんぽここひとつ!」(もちろん英語で)
店員さん「うんぽここ30分ほど時間かかる!」(もちろん英語で)
・・・それではスターターにならないので断念。
メインのカレーをいきなり注文しちゃいましょう!!!
・・・待つこと5分。一皿目が登場。
あぁ、なるほど!
しかしこれ一皿で満腹になるほどの量だなぁ・・・
・・・さらに待つこと5分。二皿目が登場。
・・・ん?これはカレーじゃないよね??
店員さん「SALAD サービスね。」(もちろん英語で)
あぁ、うんぽここじゃないのね。
・・・さらに待つこと10分。
店員さん「ドリンク、追加は?」(もちろん英語で)
いやいや、それより早くカレー作ってくれい(笑)
・・・さらに待つこと15分。つまり注文から35分。
(だったら、うんぽここも注文できたね。)
ついに待望のカレーが登場!!!!
・・・・!!!
なんだこのビジュアルはっ!!!
これは初めて見るタイプのカレー!!!
南アフリカに来てよかった!!!
カレーの横に見える白い物体はPap(パップ)といってトウモロコシから作った主食。
見た目はまるでインドのイドゥリそのものですが、食感は意外にモチモチ。
ふわっとしたお餅のようでそのままでも充分美味しいですよ。
そしてカレーは煮込みに煮込まれ水分がかなり飛んだ濃厚な味わい。
骨付きチキンに野菜がゴロゴロ。
かなり、美味しいです。
聞けばこのカレー、現地では「マレーカレー」と呼ばれる料理で、
欧米人がマレーシアからひっ連れてきたムスリムのシェフに作らせていたカレーが元なのだそう。
18世紀にはマレーシアも、このケープタウンも、どちらもオランダ領でしたからね。
こうしてこの地に根付いたスパイス料理を「ケープマレー料理」と呼び、
カルダモンやクローブ、シナモン、ターメリック、アニスシードなどをよく用いるのが特徴なのだとか。
なるほど・・・南アジアからマレーシアに渡ったムスリムの料理が、
今度はアフリカの最南端にわたって独自の進化を遂げていたとは・・・旅先で飛び込んだ小さなお店で大変な勉強をしてしまいました。

Lamb Curry
70ランド(約700円)
こちらは同じくPapとあわせていただくラム肉のカレー。
見た目も味わいも先ほどのチキンカレーと似てはいるのですが・・・
こちらは「マレーカレー」とは呼ばないのだとか。
あくまでもチキンを用いたときだけ「マレーカレー」だそうで・・・難しいですね。

濃厚なグレービーにラム肉の旨み、そしてたっぷりのスパイス使い。
まさに日本では食べることのできない絶品カレー!!!
今記事を書いていても、思い出してまた食べたくなってしまいます・・・・
ちなみにカレーリーフのように見える葉っぱはなんと、キャッサバの葉!!
マレー発祥でありながらも、しっかりアフリカしてるあたり、ビリビリ痺れちゃいます。
ガイドブックにも無く、事前情報も無く、ただ直感で入っただけのこのお店でしたが、
これぞまさに、大当たり。
カレーマニアなら、ここのカレーを食べるためだけに24時間かけて南アフリカに来ても損は無いでしょう。
ただ・・・この国の調理はどこもスローですから、時間の余裕だけはたっぷりと、ね。
★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
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↓一日一回。クリックはこちら



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南アフリカ・ケープタウン。
古くから東西貿易の要衝となった港町らしく、街にはインド料理店があったり(Tajグループが進出していました)、
エチオピア料理の店があったり、はたまた寿司屋ではタイカレーが出てきたりと、スパイス料理文化もかなり国際的。
しかし・・・
せっかく南アフリカに来たのだから、南アフリカ独自のカレーをもっと食べたい!
正直、日本では南アフリカのカレーに関する情報などほぼゼロ。
ぶっつけで南アフリカへきたわけですが、ここまででいただいた現地特有のカレーといえば、
超絶シーフードレストラン「Muisbosskerm」でいただいたtripe curry くらいかな?
(しかしアレは美味かった!)
というわけで、ケープタウン現地民への聞き込み開始!
しかし一体、どこでいただけるのか???
とりあえず、繁華街Long Streetへ。
観光ガイドにも載っている、比較的有名なアフリカンレストランへと行ってみました。

「THE AFRICA CAFE」
ベタな名前です・・・しかも休業しとるし・・・
しかし、不思議なことにあんまりガッカリはしなかった。
よく考えたら、ガイドに載ってるような店に行っても、新しい発見はそれほど無いでしょう。
「もっと、誰も行ったことのないディープな店へいけ!」
カレーの神様がそう囁いている気がしました。
実際、カレーの神様というのはいるもので、
Long streetでズールー族の民族雑貨を買いあさっていた時、目の前に現れたお店がここ。
これがなんとまぁ、現地のカレーを出すレストランだったわけですよ!!
メニューを見るだけでワクワクしますね~
見たことのない銘柄の生ビールがあったので注文してみました。
STELLENBRAU
オランダかどこかのビールかと思ったのですが、
実はケープタウン郊外にあるステレンボッシュ STELLENBOSCHの地ビール。
香ばしいエールタイプで実に美味い!!
これは絶対日本では味わえない楽しみですね。
さて、料理に進みましょう。
スターターメニューにある、「うんぽここ」という名前のサラダが気になるぞ!!
私「うんぽここひとつ!」(もちろん英語で)
店員さん「うんぽここ30分ほど時間かかる!」(もちろん英語で)
・・・それではスターターにならないので断念。
メインのカレーをいきなり注文しちゃいましょう!!!
・・・待つこと5分。一皿目が登場。
あぁ、なるほど!
しかしこれ一皿で満腹になるほどの量だなぁ・・・
・・・さらに待つこと5分。二皿目が登場。
・・・ん?これはカレーじゃないよね??
店員さん「SALAD サービスね。」(もちろん英語で)
あぁ、うんぽここじゃないのね。
・・・さらに待つこと10分。
店員さん「ドリンク、追加は?」(もちろん英語で)
いやいや、それより早くカレー作ってくれい(笑)
・・・さらに待つこと15分。つまり注文から35分。
(だったら、うんぽここも注文できたね。)
ついに待望のカレーが登場!!!!
・・・・!!!
なんだこのビジュアルはっ!!!
これは初めて見るタイプのカレー!!!
南アフリカに来てよかった!!!
カレーの横に見える白い物体はPap(パップ)といってトウモロコシから作った主食。
見た目はまるでインドのイドゥリそのものですが、食感は意外にモチモチ。
ふわっとしたお餅のようでそのままでも充分美味しいですよ。
そしてカレーは煮込みに煮込まれ水分がかなり飛んだ濃厚な味わい。
骨付きチキンに野菜がゴロゴロ。
かなり、美味しいです。
聞けばこのカレー、現地では「マレーカレー」と呼ばれる料理で、
欧米人がマレーシアからひっ連れてきたムスリムのシェフに作らせていたカレーが元なのだそう。
18世紀にはマレーシアも、このケープタウンも、どちらもオランダ領でしたからね。
こうしてこの地に根付いたスパイス料理を「ケープマレー料理」と呼び、
カルダモンやクローブ、シナモン、ターメリック、アニスシードなどをよく用いるのが特徴なのだとか。
なるほど・・・南アジアからマレーシアに渡ったムスリムの料理が、
今度はアフリカの最南端にわたって独自の進化を遂げていたとは・・・旅先で飛び込んだ小さなお店で大変な勉強をしてしまいました。

Lamb Curry
70ランド(約700円)
こちらは同じくPapとあわせていただくラム肉のカレー。
見た目も味わいも先ほどのチキンカレーと似てはいるのですが・・・
こちらは「マレーカレー」とは呼ばないのだとか。
あくまでもチキンを用いたときだけ「マレーカレー」だそうで・・・難しいですね。

濃厚なグレービーにラム肉の旨み、そしてたっぷりのスパイス使い。
まさに日本では食べることのできない絶品カレー!!!
今記事を書いていても、思い出してまた食べたくなってしまいます・・・・
ちなみにカレーリーフのように見える葉っぱはなんと、キャッサバの葉!!
マレー発祥でありながらも、しっかりアフリカしてるあたり、ビリビリ痺れちゃいます。
ガイドブックにも無く、事前情報も無く、ただ直感で入っただけのこのお店でしたが、
これぞまさに、大当たり。
カレーマニアなら、ここのカレーを食べるためだけに24時間かけて南アフリカに来ても損は無いでしょう。
ただ・・・この国の調理はどこもスローですから、時間の余裕だけはたっぷりと、ね。
★不定期連載「Curry & Wild Life.~南アフリカ特集」★
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