西新井駅前。
路地と路地に挟まれた、艦橋のようなお店。
「王子ムルギー」西新井なのに王子?
そして「ムルギー」って、あの渋谷の老舗カレー店?

入口脇には、渋谷でお馴染みあのカレーの立体造形が。
雨宿りできるほどの迫力ですな。。
実はここ、かつて渋谷「ムルギー」に勤務していたマスターによる、「ムルギー」の暖簾分け(というかインスパイア?)な店。
2000年に王子にてオープン、その後2013年に秋葉原への移転を経て2014年、マスターの地元である西新井へと落ち着きました。

お店の前のQ&Aに書いてある通り、「ムルギー」とはヒンディ語で鶏肉の意。
ですがレシピのルーツはビルマ(現ミャンマー)なのです。
まぁ、昭和初期の日本では一般的に南方といえばシャム、マレー、スマトラ、インド、くらいの認識でしょうから、四捨五入してビルマもインドと言えなくはないでしょう。

外観通り、細長い店内。
メインはカウンター席ですが、

外から見て艦橋のように見えた先っぽにはお座敷席もあります。
スキマ物件を工夫して使っている感じにワクワクしますね。
2014年に移転したばかりのお店とは思えない、老舗の風情もたまりません。
私としては王子にお店があったころ以来の訪問。
場所が変わってもアットホームな接客は変わらず。

まずはミニサラダがやってきます。
追ってカレーの登場。
★玉子入りムルギーカレー¥820これですこれ。
渋谷「ムルギー」譲りのインパクトビジュアル。
そそり立つライスのマッターホルン、キトキトに輝くカレーの湖面、整列する茹で卵にほとばしるクリーム。

渋谷と比べるとお値段グッと抑え目。
器がアットホームなのがポイントですね。
辛さアップも無料ですが、この日はデフォルトでいただきました。

仄かな苦みがありつつも、見た目の印象に反してサラサラッと食べやすいのが「王子ムルギー」の持ち味。
毎日食べ飽きない、町のカレー屋さんとしてのチューニングです。

お会計を済ますといただけるのは、あの不二家ポップキャンディ。
徹頭徹尾、昭和の世界観が心地よいのです。
ふらっと立ち寄れる場所にこんなお店があったらいいなぁ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
綾瀬で地元に愛されるインド・ネパール料理店。
「サムンドラ」有り難い通し営業のお店です。
サランドラとかカサンドラとか穏やかじゃない連想してしまう店名ですが、雰囲気は穏やか。

というか、エキゾチックな大衆食堂感。
インド・ネパール料理だけでなくタイ料理も置いています。
というか、そっち推しかってくらい目立ちます。
一生懸命書いたカタカナに心和みますね。
★チキンべリャニ ¥850べリャニ!べリャニ!
もちろんビリヤニを指してはいるのですが、実際は炊き込みではなくフライドライス。
ナポリタンに用いる鉄板での提供です。
コメはバスマティを用いフワッと感はあるものの、辛さ・スパイス感・香りは極々控えめ。
おかずがないとキツいかも知れません。
ということで、こちら。
★マトンブナ ¥550ベンガル系のお店などで出てくるスパイシーな羊肉カレー煮込み、マトンブナ。
けれどもこちら、いわば肉野菜炒め。
カレー味ですが、辛さはほとんどなく優しい味付けです。
なるほど、雰囲気だけでなく、料理も大衆食堂的アレンジがなされているわけだ。
町中華で洋食メニュー頼む時のような、独特の風情ですね。
けれどだからこそ、地元人気があるのかも。
現地料理を忠実に再現しても、結局はお客さんが受け入れるかどうかが肝心ですものね。
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東京メトロ千代田線終点の綾瀬。
その高架下で気になりすぎるお店を見つけました。
「昔のベトナム」ええ、これが店名です。

先日「フォーおいしい」というベトナム料理店にも行きましたが、この直訳シリーズ、なんだか心揺さぶりますね。

お店は二階建て。
明るい雰囲気です。


まず、見て欲しいのがメニューブック。
日本の変なマーケティングの影響を受けず、提供する側の愛が詰まっています。
食材や種類で分類されたたくさんの料理。

バサに、

うなぎ(タウナギ?)に、

愛の鍋。

各種さらだに、

親子生春巻やらウニ生春巻やら、

ババーチェやら!



アホみたいに魅惑的なメニューが目白押し。
なんとワクワクするメニューブック!
これは・・・もう通いたい!
メニューを見た時点で既に名店確定なのです。
そして、追い討ちをかけたのがカクテル。
★ベトナムのモスコミュール ¥450うるち米から作ったベトナムの蒸留酒ルアモイを用いたモスコミュール。
ジンジャーの刺激とルアモイ独特の香りのダブル攻撃で最高オブ最高。
モスコミュール好きとしてはこの意外な進化に感動。
これを飲むために再訪確定!
★サザエの揚げハム ¥560豊富なハムメニューから渋めのこちらを選んでみました。
フランス植民地時代の影響でハム文化豊かなベトナム。
けれどこちら、アジアっぽさが凄いです。
福井の油揚げみたいにスカスカッとした表面。

そして確かに練り込まれたサザエのキュキュッとした食感。
フランス人はビックリするんじゃないかしら?
もちろん、酒のつまみに最高です。
★カムバック ¥450ガッツ石松主演映画ではありません。
黒もち米から作ったベトナムのお酒ネップカムを用いたジンバック。
紹興酒のような甘みが魅惑的です。
この店、カクテル本当に美味いなぁ。
★バサさかなヌクマム揚げ ¥790バサ=basaは学名Pangasius bocourti。
パンガシウス属のナマズで東南アジアの重要な食用魚です。
この魚種だけでメニューのワンコーナーあるの最高。
カリカリに揚がった膨よかな白身。
濃厚なニョクマム味の餡がかかっています。
はぁ、いろんな味付けで食べ比べたいなぁ。
この日は単独訪問につき沢山はいただけなかったのですが、麺もご飯ものもホントは食べたい。
けれど完璧なカクテルと最高の肴で、店名のインパクトだけにとどまらない魅力を発揮してくれました。
次は何人かで飲み会したい!
スタンバイよろしくお願いします。
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東武鉄道大師線というマイナー路線にはじめて乗りました。
西新井駅から大師前までたった一駅のこの路線、何が凄いかって・・・

改札も切符もないんです。


東京では珍しい無人駅。意外と立派ですね。
さて、なぜこちらへ降り立ったか?
目的地はお寺ではなくこちら。
「エパレット」なんとこちら、西ベンガル料理のレストラン。
同じベンガルでも国境を挟んだバングラデシュ料理のお店は錦糸町を中心に増えてきているものの、インド側の西ベンガル料理といえば町屋「PUJA」をはじめほんのわずか。
東京では無人駅並みに貴重な存在といえます。

シェフのカン・サゼドさんは西ベンガル・コルカタ出身。
15歳からシェフの道に入り、南インド・バンガロールなどのホテルで修業ののち来日。
現在31歳の若さながら、シェフ歴15年超えの腕利きです。
そしてもう一人お店の看板となるのは、店長の真理子さん。

お店は真理子さんとご両親を加えた家族経営で、お店を包む雰囲気がアットホームきわまりない。
この時点でもはや死角なし。

真理子さんが抱えるこのワイン、どこかで見たマークじゃありませんか?
★キングフィッシャー 赤そう、インドのビールといえばキングフィッシャー。
けれどこちらビールじゃなくワイン。
実はこれ、キングフィッシャーが南アフリカで生産するワインなんです。置いているお店、なかなかないですよ。
さて、お料理。
この日はお店の常連さんにお声がけいただき、おまかせコースを堪能!

まず出てきたのはこちら。
青汁?いえいえ。
★ラッスン ダニヤ ソルバ実はこちら生姜とブラックペッパーが効いたダニヤ(パクチー)スープ。
落ち着きますね。
(写真上)
★パプリ チャットアジョワンシードを用いた揚げ衣にミント&ヨーグルトのソース。
(写真下)
★ジャール マサラ ムリ話題のお米ソナマスリから作ったポン菓子。
青唐辛子が効いてスパイシーですね。
★カチュンバ サラダサラダ、なんですがここまでで一番辛いです(笑)
刻みキュウリに紛れて青唐辛子たっぷりなんですもん、たまりません。
★ラッジャ ポティベグン「ラッジャ」はシャイ、「ポティ」は女子、「ベグン」はナス。
つまり直訳すれば「恥じらう女子のナス」。
ドキドキしながらいただきましょう。
(後日「ロッジャボティは植物の名前です。葉に触れると恥ずかしそうに葉を閉じます。」という情報をいただきました。ネムノキかオジギソウの仲間のことと推測されます。確かにしおらしく恥じらう女子のような風情がありますね)

なるほど、ナスにジャガイモや玉子を混ぜマッシュし、ナスの皮に戻して揚げたもの。
ミント&タマリンドチャトニをつけていただきます。
これはまるで「茄子コロッケ」、親しみやすい美味さです!
さ、いよいよやってきますメインプレート。
ベンガルといえば魚、魚といえば白ワイン。
★キングフィッシャー 白どん!

こりゃ見ただけで堪らん!
★トゥック マーチドライマンゴーのアムチュールで酸味をつけた魚カレー。
魚は贅沢に鯛を使用で、旨味と酸味のダブルパンチ!
なかなかのインパクトです。
★バスマティライスあわせるのはバスマティ。
★ボグラ ブラ サブジベジタリアンのお祭で提供されるサブジ。
混ぜて味を優しく抑えるのに有効ですね。
(こちらも後日情報が。「ボグラ ブラ ショブジでなく、ボグ・ラブラ・ショブジとなります。ボグの意は、神様への食べ物。」とのことです。本文はお店の表記そのままにしておきます。)
★コーサ ムルギー鶏の胸&モモ肉をふんだんに用いたスパイスフルなカレー。こちらもなかなかパワフル!
色彩の素朴さに反して、辛い、酸っぱい、旨いがはっきりした、華やかなレストラン仕様の西ベンガル料理。
こりゃあなかなかのものだぞ。
さらに、デザートにも抜かりはありません。
★ドゥドゥ プーリ ピータスプーンを入れてみてビックリ。

持ち上がった!
こちら「スージー」つまりセモリナ粉を固めてスイトンにしたようなデザート。
(こちらも情報が。「さいごのデザート名だとスジのスイトンではなく、米粉の皮にココナッツやジャガリーなどを詰めたものが正解です。」とのこと。実際に食したのはセモリナ粉のデザートでしたので、本文ではお店からの情報を元にしておきます。)
モッチモチの食感がクセになりそう。
場所的になかなか気軽にいけるわけではないですが、また来たい!と思わせてくれるステキなお店でした。
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綾瀬「シータラ」のすぐ近くにある、対面式の可愛いパン屋さん。
「アヤセベーカリー」こういうパン屋見つけると、目がズームレンズになってショーケースを見つめてしまいます。
「カレーパンあるかな・・・?」
あ、ありました。
それもちょっと変わったやつ。
ラスイチ早速購入です。
★カレーフランス ¥220油で揚げず石窯焼きで仕上げたカレーパン。とのことですが、何せ見た目がカワイイ。
ほどよく柔らかいフランスパン生地で仕立てたカレーパンの上に、これまたフランスパンのラスクが乗っているんです。
フランス尽くしですね。
カレーはとろっと甘め。
パンとラスクの食感の違いで、とても楽しくいただくことができました。
多分人気なので売り切れ注意ですよ。
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