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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

大阪ダルバート食堂 本田シェフによる待望のモダンネパール、東京に見参。「OLD NEPAL」(豪徳寺)

Japanese Curry Awards2015新人賞を受賞、
今や日本を代表するネパール料理店となった大阪「ダルバート食堂」の本田遼シェフが待望の新店を東京にオープン!


場所は豪徳寺。駅から歩いて2分ほどの好立地です。


「OLD NEPAL」(オールドネパール)

今年アタマに開催した「カレー寺」で発表、宣言した通り、新大久保にたくさんある低価格居酒屋タイプではなく、しっかり手をかけたモダン路線のネパール料理がコンセプト。


赤レンガの壁で間仕切りされた店内は予想以上に広く、席間もゆったり。
グレーの壁とこなれた木のテーブルトップをベースにしたシックな内装も、今までのネパ―ル料理店のイメージを打ち壊してくれます。

厨房も驚くほど広く、よくこんな良い物件が見つかったものだと感心。


実は、ちょうど先日、遼くんによる書籍「ダルバートとネパール料理」が刊行された折も折。

ネパール料理の知識が体系的に網羅されたこの本がとにかく凄くて、
ネパール料理のレシピ本というだけでも貴重なのに、地域や民族によって多様なネパールの食文化や習慣、用いる米や食材、スパイスについてリアルな見解を網羅、さらには「ちょっと安めの食堂のダルバート」「裕福な家庭のダルバート」「ネワール族の家庭のシンプルなダルバート」など現地で出会うタイプ別ダルバートの紹介や、カトゥマンドゥ食べ歩きガイドまで、異常なほどのネパール料理パーフェクトガイド。

徐々に広がっているものの、まだまだ正しく認識されているとは言い難いネパール料理。

この新店「OLD NEPAL」」と書籍「ダルバートとネパール料理」の合わせ技は、
日本におけるネパール料理の地位向上に一役買うこととなるでしょう。

正式オープンは2020年7月9日。
コロナの影響でスタートがずれ込みましたが、結果それでよかったのではないかとすら思えます。

この日はプレオープン期間。料理はお任せでお願いしました。
それでは行ってみましょう。


★ネパールビール JPY650+TAX

まずはネパールアイス。
キレの中に甘みがあり、これからの暑い季節に最高です。


★カジャセット

メインの料理が出てくるまでの間、こちらを前菜としていただきます。
マスタードオイルが効いた豚のネワール風アチャールはじめ、グンドゥルックアチャール、葉ニンニクなどを、煎り色が美しい干し飯「チウラ」と併せていただくのですが、一品一品の素材や味へのこだわりが素晴らしすぎます。
流石の一言。

そもそも「カジャって何?」については書籍「ダルバートとネパール料理」に詳細な説明があるのでそちらをどうぞ。


★ククリラムコーク JPY600+TAX

香り高いネパールのククリラムをコーラで割ると、世界一美味しいラムコークが出来ます。
しかもこちらのコーラは自家製、これは飲むべし。


★本田さんのスペシャルダルバート

やってきました、本日のメインプレート。
これは魅惑的すぎる!!


カレーは右から山羊、チキン、グンドゥルックコジョル。

山羊と言いつつ羊だったり、羊と言いつつ山羊だったり、山羊と羊の表記が曖昧な場合も多いネパール料理ですが、こちらは正真正銘の山羊。
独特のフワーッとした甘い香りがヒマラヤ気分を盛り上げてくれます。

そして基本のチキンが圧倒的に美味い!
これは実際に食べてもらうのが一番なのですが、珍しさだけでなく調理の軸がしっかりしているからこその安定感があります。

さらに干し野菜グンドゥルックの旨味が汁に染み出したグンドゥルックコジョルは、これ以上ないほどご飯に合う。絶対日本人が好きな味なのです。


さらにダルバートの要とも言えるダルスープ(ダルは豆 バートはご飯)がまた最高の出来。
滑らかで品良い舌触りながら、豆の旨味が生きています。
塩気の強いグンドゥルックが脇にあるからでしょう、ダル自体の塩気は抑え目。こういうバランス感覚も遼くんならではですね。

副菜にもこだわりの品がズラリ。
青パパイヤにハグラウリ、酸味たっぷりのゴルペラコアチャールも美味しいです。

さらに味変用として、グンドゥルックのふりかけや、ネパール山椒と唐辛子から作るふりかけ「ティムルコチョープ」も用意。日本の「ゆかり」感覚でライスに合いますので、気になったら訊いてみてくださいね。


★ヒエ焼酎 JPY550+TAX

ネパールには美味い焼酎もたくさん。
濃厚なクセがスパイス料理によく合います。


★パラ

ネパール語では「ウォー」、ネワール語で「パラ」。
米粉で作る、もっちりニョワッとした独特食感の一品。
チキンカレーのジョル(グレービー)がかかった丁寧な仕上がりです。


★豚バラ

パラはパラでもこっちは豚バラ。
とにかく肉質と脂の質が良いです。
時折くるティムルの痺れがここち良い!


★スパイスジン JPY600+TAX

ティムルとシルティムルがホールでザクザク浮かんだ至福の一杯。
スパイス酒好きなら絶対飲むべし。


★水牛のジョル

なんとここで水牛!
独特の噛みごたえと、脂のミルキーな旨みが最高?

ネパール現地では最も食べられている肉といっても良い水牛。けれど日本では殆ど手に入りません。
それは水牛の屠畜場がないから。(日本の食肉用屠畜場は捌ける動物の種類が決まっているんです。)
3年ほど前、大阪「ダルバート食堂」で飲んでいたとき、「水牛の屠畜場がないなら作るしかない。いま屠畜の勉強をしています。」と言っていた遼くん。(突破的思考がすげえです。)その後良い国内ルートが見つかったようで、晴れての水牛料理登場。

以前からブッ飛んだ野望を臆することなく口にしていた遼くんですが、ひとつひとつ実現していくのには頭が下がります。

デザートだって素敵です。

★自家製クルフィ JPY330+TAX

インドのアイスとして紹介されることの多いクルフィ。
こちらはサクッとミルキーなシャーベット仕立てで、シナモンやブラウンカルダモン、スターアニスなど甘い香りのスパイスを用いたローステッドマサラがトッピング。


★自家製ズーズーダウ JPY300+TAX

ネワール族に愛される濃厚なヨーグルトデザート。
日本ではなかなか食べる機会のない逸品です。
しっかり煮詰められ、ガツッと酸味が効いた自家製ヨーグルトにかぐわしきカルダモン香。
これはハマります。

今後の営業スタイルですが、昼はダルバートランチ、夜はコースをメインとしたモダンネパールを軸に展開していく予定とのこと。
今まで体験したことのないネパール料理の奥深さがメディアで話題になるのも、時間の問題でしょう。

お店と書籍、合わせ技で楽しむとより一層理解が深まりますので是非!



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焼肉・ハンバーガーそしてスパイスカレーの新機軸へ。「スパイスフォース」(上板橋)

お気に入りのハンバーガー店「ハングリーヘブン」が系列の焼き肉店「ギュービッグ」の1Fになんと、スパイスカレー店をオープン!
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「スパイスフォース」

もともと、カレーメニューが充実していた「ハングリーヘブン」ですが、そのカレーメニューを開発していたスタッフがこちらの店を任せられたようです。
新店ながら、安心感と信頼感がありますね。


オープンは2020年4月22日。
直後に都の自粛要請もあり、大変だったでしょうがなんとか踏ん張ってくれました。


そのままカレーを召喚できそうなデザインのメニュー。
カレーはポーク、ビーフ、チキンを定番に、限定メニューが登場することも。


★2種あいがけ(チキン+ビーフ) ¥1200

「ボタニカリー」「大陸」など、大阪スパイスカレーであお馴染みの「あの皿」に乗って登場。
彩りが華やかなだけでなく、なかなか手が込んでいますね。


チキンカレーは比較的クリーミィ。
北インドカレーっぽさもありますが、しっかりオリジナルの定番感があります。


そしてビーフカレー。
流石はハンバーガー店と焼肉店を系列に持つだけあって、クオリティが非常に高いです。
味の雰囲気は欧風カレー寄りですが、長時間の煮込みよりもスパイスの香り方向に寄せた感じ。
ブラックペッパーがホールで入っているのも高いポイントです。

そして特筆すべきは、添えられたキムチ。
「ギュービッグ」でも提供されている酸味溢れるキムチですが、これがビーフカレーに合うのなんのって。
インド料理にピクルを合わせるのに近い感覚で味変を堪能できます。
さらにtっピングにはナムルも。

かつて某北九州のボスが「インド料理と韓国料理は味の組み立てに共通点がある」と言っていましたが、まさに。
そこに欧風テイストまで入れちゃうあたりには、ハンバーガー文化の影響もありそうですね。

ライスもまた面白い。
インディカ米ベースでクミンなどのスパイスと炊き込んだジーラライス仕立て。
けれどゴリゴリにインドに寄せるのではなく、ピンクペッパーをトッピングしたりしてモダンに仕上げています。

スパイスカレーを名乗りつつも、他店とは異なる視点で味を構成しようとする姿勢には大いに共感。
まさに、私が主張する「クラフトカレー」の考え方です。

これからも「スパイスカレーの定義」に囚われず、より一層の独自路線を突っ走って欲しいものですね。

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大阪の流れを引く、日乃屋カレーの本拠。「日乃屋本店」(御茶ノ水)

「神田カレーグランプリ優勝店」を旗印に、都内に拡大する「日乃屋カレー」。
その一号店がこちら。

「日乃屋本店」

実はここ、元々は大阪のうどんチェーン「得正」の湯島店。
「徳正」自体が東京撤退したのか、FCから独立したのか、「日乃屋」と屋号を変えました。

「日乃屋カレー」の特長といえば、はじめ甘くて後から辛い味わいですが、実はこれ「徳正」グループのカレーチェーン「上等カレー」に通ずるもの。
東京初の甘辛カレーという打ち出し方をしている「日乃屋」ですが、ルーツは大阪であるという点が興味深いですね。


他の「日乃屋カレー」各店舗とは異なり、本店はつけ麺やラーメン、うどんも取扱い。
「徳正」の名残でしょうか。
カレー自体のバリエーションも多く、やはり本店は特別なようです。


うどん居酒屋といった雰囲気の店内ですが、オーダーは食券機制。


★カツカレーうどん ¥800

本店だけの面白いメニューを頼んでみました。
オプションサービスで、玉子ごはんか、大盛りかが選べます。


「カレーうどん」ではありますが、うどんが漬けられているのはカレー汁ではなく、ドロッとしたカレー。
ロースカツの他、牛スジ、ネギ、大粒の天かすが乗っかっています。


まぜそば感覚ていただきましょう。
カレーは出汁が効いているんですが、仄かに甘く、後から辛さがくる点はカレーライスと共通。
ただし辛さは比較的抑えめです。


カツはカリッと揚げたて。
個人店の手作り感が味わえるのも本店ならではですね。


オプションは玉子ごはん。
少し残ったカレー(汁じゃないのであまり残らない)と合わせても美味いですが、そのまま締めにいただくほうが好きかな。

これで800円はなかなかの満足度。
「日乃屋カレー」ファンの方もそうでない方も一度訪れてみては?

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あのとんかつ名店のカツカレーが飯田橋にも。「とんかつ檍のカレー屋 いっぺこっぺ 飯田橋店」(飯田橋)

蒲田のとんかつ超名店として知られる「とんかつ檍(あおき)」が、その隣にカツカレー専門店「いっぺこっぺ」をオープンさせたのは2015年。
林SPF豚を使用し、圧倒的美味さを誇る「檍」のトンカツが気軽にいただけるとあって人気沸騰、2019年5月には芝大門店をオープン。続く10月にはこちら飯田橋にもお店を展開。


「とんかつ檍のカレー屋 いっぺこっぺ 飯田橋店」

場所は飯田橋駅と九段下駅のちょうど中間あたり。


オーダーは食券制。
カツカレーの他、とんかつ定食もラインナップ。

カウンターでいただく、プチ「檍」としても使えますね。


★ロースカツカレー(150g) ¥1200

基本のロースカツカレーをオーダーしました。
上ロースカツカレーやカタロースカレーなどの上位互換バージョンもあるのですが、そちらはカツ別盛りなんですよね。


ライスとキャベツの上に乗った立派なカツ。
決してカレーと接触していないのには理由があります。

とにかくカツが美味すぎるため、カレーにつけていただくのが勿体ないんですね。

カツカレーとしてはなんとも不思議な着地なのですが、カツとカレーを交互に食べる楽しみ方と考えれば良きかと。

林SPF豚の特長として、赤身でいただいても安全ということがあり、それ故「檍」ではカツのピンクの断面が印象的なのですが、
この日はそこまでピンクではなく、結構火が通っている印象でした。
美味しいことに違いはありませんよ。


卓上には3種の岩塩(テキサス岩塩、ピンクロックソルト、ヒマラヤ岩塩ナマック)。
ここのカツにはカレーよではなくこれら岩塩をつけていただくのが推奨。
一番のお気に入りは、ヒマラヤ岩塩ナマック。
ヒマラヤと言っても西部、パキスタン産の岩塩なのです。
衣の上ではなく、カツの断面から振りかけると、もうそれだけでバクバクいけちゃいます。

おっと、その合間合間にご飯とカレーを食べましょうね。
カレーは良い意味でベーシック、あくまでもカツの引き立て役ですよ。

それもまた、お店の個性なのです。

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シルクロードの香り漂う内蒙古料理。「馬記 蒙古肉餅」(高田馬場)

ミャンマータウンとして知られる高田馬場ですが、中華料理のバリエーションもなかなかのもの。
この日はちょっと面白いお店に案内していただきました。

中華と言ってもモンゴル料理、モンゴルと言っても中華人民共和国の料理。
つまり、中華人民共和国 内モンゴル自治区の料理がいただけるお店なんです。

「馬記 蒙古肉餅」 (マーキー モウコローピン)

池袋から20167年、高田馬場へと移転したお店です。

看板に書かれた「清真」の文字。
つまりここ、ムスリムの方でもいただけるハラール対応のレストラン。
日本でもたびたびネタにされる中国の「安全でない」食材問題は、中国国内でも意識されており、
食のトレーサビリティという観点から、より安全な確率の高いハラール食材に注目が集まっているそうですよ。

雑居ビルの5階に上がると、予想以上に開放的な空間が。


草原を駆ける騎馬の絵が飾られています。

客層はやはり、中華系の方々が多そう。
けれど日本人にも笑顔で一生懸命接客してくれるのが嬉しいですね。


★青島ビール ¥600

ハラール対応だからってお酒がないわけではない、安心しました。


★老醋黒木耳 ¥680

キクラゲの中華酢和え。
のっけからこれがヒット!
黒酢肉団子のような味付けと、キクラゲの軽い食感tの組み合わせが面白い!


★羊腰子 ¥300/本

羊腎臓の串焼き、いわゆる「マメ」ですね。羊のクセが凝縮していますよ。


★蒙古肉餅 ¥550

店名にもなっている、お店の看板料理。
薄くモチッとした生地の中に挽き肉が詰まった一品。
中の肉は羊か牛かが選べるのですが、今回は羊で。

完全にインドからミャンマーにかけて食されるキーマパロタそのもの、シルクロード繋がりですね。
いくらでも食える。

とここで、凄いのがやってきました。

★醤羊蝎子 ¥1380

羊の背骨の醤油煮込み。なかなかの迫力です。


大胆にぶった切られた背骨、ちょっとパキスタン料理のようでもある。

ビニール手袋をして、手づかみでいただきます。


「蝎子」という名前は、形状がサソリに見えるからでしょうか。
骨にしゃぶりつき、周りの肉を削って食べていきます。
やはり、骨まわりの肉の美味さは格別ですね。
もちろん、背骨の中の髄も残さずいただきますよ。


★コーラハイボール ¥500

ワイルドな肉に合わせるのはやはりコーラ割。

最後にもう一品、

★麻辣羊排砂鍋 ¥1580

見た目スープカレーのようですが、こちらマトンチョップのマーラー風味鍋。
マーラー味のスープにしっかりと染み出した、羊肉の旨味がたまりません。

昨今の羊肉料理って、「臭みがなくておいしい」とか、「クセが無くて食べやすい」とか。
そういうのいい加減にしてほしい、クセを楽しめないならテンプレ肉食っとけ、なんて思っているので、
この店の、羊のクセを羊のクセのまま活かした味付けには大いに共感。

なかなかのツボであります。

締めはこちらのソフトドリンクで。

★蒙古奶茶 小(壷) ¥600

「モンゴルナイチャ」、つまりモンゴル目で朝・昼・晩と日常的に飲まれている、塩バター茶です。
濃厚で、肉の脂と唐辛子の刺激から胃腸がしっかり守られる感じ、ホッとしますね。

「小(壷) 」とありますが、結構な量のポット提供。
2,3人なら一つで充分ですよ。

雑居ビルの上に位置することもあり、一般にはあまり知られていませんが、
高田馬場至近の内蒙古料理、なかなかの実力店でありました。


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