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[両国,錦糸町,押上エリア ]

        

錦糸町タイカラ文化と振り切ったイサーン料理と。『イサーン サコンナコン』(錦糸町)

category - [両国,錦糸町,押上エリア ]
2023/ 10/ 28
                 
かつて錦糸町は東京を代表するタイ料理ディープスポットでした。

今では店舗数も減り、小岩や湯島へと分散したものの、まだまだその面影は健在。

北口側の『タイランド』や『タイランドショップ』もガチで素晴らしいけれど、
夜のタイライフを楽しむならやっぱり南口側。


『イサーン サコンナコン』

かつてタイカラスナック『サンゴ』があった場所に居抜きでオープン。
ママはタイ東北イサーン地方サコンナコン出身です。
(店名で判りますよね)


店内はかつて錦糸町や歌舞伎町で隆盛を極めた(個人的に)タイカラそのもの。
今ではこういう店も減ったので嬉しいですね。

店構えはタイカラに馴染みがない人にとってはちょっと入りにくいというか、入店をためらうこともあるかも知れません。
けれども基本的に居酒屋やレストランとして普通に利用してOK。
一時間いくら、とかそういうお店じゃありませんのでご安心を。

ただタイ人は食べて、飲んで、歌って、踊ってが好きなので、タイミングによっては店内かなり賑やかなことも。
そういう世界観が楽しめる方なら、すぐにでも行くべきです。

ちなみにカラオケは一曲200円。
ただしタイの歌ならどれだけ歌っても無料なので、練習してから行くのも良いですね。


★チャーン

店内はソロ突の日本人おじさん1名(タイカラには割といます)の他はオールタイ人。
最近のタイポップを歌いながら楽しく飲んでいます。

こちらは最近のタイポップを知らないので90年代タイポップで応酬。


★コームヤーン ¥1200

最初はこれを頼めば間違いない、タイの豚トロ焼き。
甘辛ダレと苦辛ダレの2種ついてくるあたり、わかってますね。


★ガオラオ ムー ¥1500
★カオニャオ


いわば「タイラーメンの麺抜き」とも言えるスープ。
タイの餅米カオニャオを浸していただきます。
辛くないのでどんな人でも楽しめる汁モノですよ。


★スパイシービーフラープ ¥1500

なんとこちら牛の生ラープ、つまりゴォイ・ヌアでした。
辛さは現地寄り、胆汁たっぷりで作ってもらったので、ええ感じにオトナな辛さと苦さになり堪りません。
(辛さ・苦さはオーダー時に調整できるのでご安心を!)

夜が更け、タイ人若者たちも徐々に元気に。
こちらもデッド・オア・アライブ歌唱で対抗し、楽しい夜は更けていくのでした。

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錦糸町に粋で粋で粋なワインとスパイス小料理のお店誕生。『Dal Mellowダルメロ』(錦糸町)

category - [両国,錦糸町,押上エリア ]
2023/ 10/ 27
                 
粋で粋で粋なワインとスパイス小料理のお店が錦糸町に誕生。


『Dal Mellowダルメロ』

2023年10月21日オープン。

お店のロゴ、そして入り口にはおや?
クリクリクリッと丸っこくかわいい文字が。

これは南インド・ケララ州のローカル言語、マラヤラム文字ですね。

古い古い理髪店を改装した店内。

いちばん奥にはブルーライトに輝く棚が。
剃刀の殺菌に用いられていた「東芝殺菌灯付 殺菌線消毒器」。
現在はワイングラスのストックに用いていました。


天井には銅電線が張り巡らされていたりと、至るところにレトロ好きのツボが。

こちらはズラリ並んだホールスパイス・・・と思ったら。

さまざまな豆(Dal)が入ったボトルでした。
流石は「ダル」メロ。

実は私、こちらのオーナーシェフ豊島啓介さんとは昔から遠からぬ縁がありました。
しかもカレーや飲食とは関係ない、アニメの世界で。

『やさいのようせい N.Y.SALAD』というアニメ、最初のテレビシリーズの総合演出を私が担当し、3D劇場版の演出を豊島さんが手がけたという。(みんなカレー世界へ移行していきますね)

豊島さんのクリエイティブな感性とディテールへの凝り具合は、お店の世界観だけでなく料理にも生かされていました。


まずは駆けつけ一杯、ゴッドファーザー。

料理はコース仕立て。
現在は基本、土日営業でお店のInstagramから翌月分の予約を受け付けています。
コース料理は4,600円、ワインペアリング5種(ハーフ) 4,200円を組み合わせるのがオススメです。

それでは行ってみましょう。


★ダルプリウプマ

丸くて中空のインドの屋台スナック「パニプリ」の中にウプマ(セモリナ粉で作ったポテサラ的食感の軽食)、カチュンバル(インド式サラダ)。
そこに下の器に入ったダル(豆)スープを注いで、一口でいただきます。

ニゲラ(カロンジ)やフレッシュカレーリーフもふんだんに用いられ、ピリ辛でスパイシー。


ペアリングのワインを提供してくれる女性ソムリエ(ソムリエール)は、なんと近隣にある『パン工房 王様のかくれ家』の店主、通称「王様」そのお方でした。
普段は外科医として研究にいそしみ、土日の昼間はパン屋として営業、夜はこちらでソムリエールを担当。
凄い!


★薩摩芋とミントのパチャディ

パチャディとは南インドでミールス(定食)の中の一品としてよく出てくる、ココナッツとヨーグルトを用い具材を和えたソースのようなもの。
こちらではサツマイモの食感を活かした一品料理としてアレンジされていました。
仄かにライムの酸味も加わり、実にさわやかな一品。
フレンチのコースで言えば、前菜の次に出てくるヴィシソワーズといった役割ですね。


ワインはローカリティや一般的メソッドの縛りなく、純粋にそれぞれの料理に合うものをセレクト。
ただひたすら美味しい、それで充分です。


★焼き茄子と納豆のバルタ

インドの刻んだ茄子のカレー「ベイガンバルタ」を想起させつつも、完全に別物として着地した一皿。
和食の如き焼き茄子、ダルを納豆に置き換えて和印融合?と思わせておきながら、その上に中東のデュカの如きクラッシュナッツ&ミックススパイス。
と、そう思わせておきながらナッツはケララ原産のカシューナッツだったり。

何周もの捻りを見せながら最終的にコースの流れ・コンセプトにピッタリと合わせています。
このお店のクリエイティビティが如実に伝わる一皿ですね。



★エリンギ グリーンダルダル

グリンピースを用いた鮮やかなグリーン、そこに別のダルスープを合わせたという、豆×豆のWスープで「ダルダル」。
エリンギの上からカスリメティをタルカ(香り油を仕上げにかける技法)し、旨味と香ばしさが更に立体的に。
うーん、最高。
ここで初めてナイフ&フォークでいただきました。


★鯖のポリチャットゥ アッパム添え

南インド・ケララ州で親しまれる、魚のバナナリーフ蒸し焼き料理「ポリチャットゥ」。
現地ではKARIMEENという淡水魚(ダイヤモンドクロマイド、パールスポットとも呼ばれます)がよく用いられますが、
こちらではサバを使用。


たっぷりのマサラを纏ったサバは旨味凝縮。

ケララやスリランカで食されるお椀型の米粉クレープ「アッパム」に付けていただいたり。

添えられたココナッツダールソースをかけて味変を楽しんだり。


★マンゴーライス
★バターミルクラッサム
★栗と生姜のアチャール
★パンダナスチキン


一見、南インドのレモンライス?と思ったのですが、レモンではなく青マンゴーを用いてより落ち着いた甘酸っぱさに。
用いている米はソナマスリで、日本米に比べ糖度も低く軽やか。
バターミルクラッサム、栗と生姜のアチャールをかけてモリモリいただけます。
(特にバターミルクラッサムは水筒で持ち帰りたい美味さ!)

「パンダナスチキン」はチキンのパンダンリーフ包み。
タイ北部で食されるガイホーバイトーイに似た仕立てですが、味付けはケララ風に。
バニラにも似たパンダンリーフの香りがプリプリの鶏肉に乗って最高ですね。


開店祝いにシャンパンも開けました。

インド、とりわけ南インド・ケララ州の料理を基調とし、深く考え抜かれアレンジされた料理の数々。
そしてワインと合わせる楽しさもひとしお。

南口側の現地式バングラデシュ料理に注目が集まる錦糸町ですが、こんなに洗練されたスパイス料理のお店が現れたのはまさに、『アキンボ』以来の事件ではないでしょうか。

予約が取れなくなるその前に、是非。

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関連ランキング:インド料理 | 錦糸町駅本所吾妻橋駅


                         
                                  
        

おかわりOK !バングラデシュ式チニグラ米ビリヤニ。『インドハラールキッチン』(錦糸町)

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2022/ 05/ 28
                 
錦糸町で仕事を終え彷徨っていると、『アジアカレーハウス』の並びに見慣れぬ新店発見。

『インドハラールキッチン』

2022年4月3日オープン。
じょいっこさんの先行レビュー(さすが!)によるとオーナーは『アジアカレーハウス』の息子さんらしいです。


カウンター6席の店内。
『アジアカレーハウス』よりはゆったりして落ち着きます。


もちろんオーナーはバングラデシュ人なのですが、
『インドハラールキッチン』を名乗るだけあってメニューはナン&カレーのインド寄りがメイン。

ただし写真を見る限り、ビリヤニだけはガッツリバングラデシュ式みたいですね。

オーダーは自ずと決まりました。

★スペシャルビーフビリヤニ セット ¥1300

ビーフビリヤニに加えタンドリーチキン、チキンカレー、サラダ、ドリンク、デザートがセット。
こりゃ凄い。
ビリヤニに合わせるドリンクといえばコーラですよね。


パラフワに炊かれたビリヤニはバングラデシュの小粒米チニグラ米を使用。
さすがはバングラデシュ人による、バングラデシュ人のためのビリヤニ。
ついてきたタンドリーチキンが意外に美味く、解してビリヤニに混ぜていただきました。


さらにチキンカレー。
クリーミーじゃなくサラリとスパイシー。
もちろん、ビリヤニにかけていただきます。

これは満腹度高いぞ・・・

と思っていたらシェフが一言。

「ビリヤニおかわり?」

なんと、チニグラ米のビリヤニがおかわりOKだったんです。これは貴重!

けれどお腹いっぱい(笑)

チニグラ米メッチャ食べたい人に超おススメですよ。


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ついに江戸復帰!さらにレベルアップした深川インド定食。『月と亀』(森下)

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2022/ 05/ 24
                 
あの『月と亀』が江戸に帰ってきた!

かつて居酒屋『上亀』で日曜ランチ限定「深川インド定食」を提供、和印融合の美味しさで話題になったのち、福岡県秋月へと移転。
『月と亀』と店名を変え、最寄り駅のない立地ながら「筑前インド」は大評判に。

2017年には東京・堀切菖蒲園の『スパイス喫茶コーヒーロー』にて東京復帰したのですが、翌2018年には再び秋月へ。

そんな『月と亀』が、今度は正式に『月と亀』として元の『上亀』があった東京・森下へと移転。
ついにあの「深川インド定食」が甦ったのです!


路地の入口には案内看板。

その先に小料理屋然とした小さな建物が見えてきます。

『月と亀』

2021年8月28日移転オープン。
カウンター5席のみの小さなお店ですが、今度は木曜以外の週6でのランチ営業。
ぐっと訪問しやすくなったのではないでしょうか。


『月と亀』のアイコンともいうべき、窓に貼られた切り絵も健在。


メニューはもちろん「深川インド定食」。
和の風合いをまとった、ここだけのミールスです。

メインのカレーを一つ決め、好みによって小鉢カレーを追加可能な仕様。


★鰯のつみれカレー定食 ¥1150(税込)
★小鉢カレー(ポークビンダルー)¥250

この「深川カレー定食」では選択したカレーに加え、

・旬の野菜カレー(豆のポタージュ入り)
・ラッサム(トマト風味の薬膳スープカレー)
・アチャール(玉ねぎのつけもの)
・ポリヤル(ココナッツ風味の炒め物)
・サラダ(自家製ドレッシング)
・パパド
・十穀ごはん

がズラリ。

和の器に盛られた独自の世界観です。

まず、絶対外せないのがこちら「鰯のつみれカレー」。

インドの肉団子「コフタ」のようですが、ほとんどパテのように滑らかな鰯のつみれ。
崩しながらご飯に混ぜていただくとまさに、和と印の絶妙な融合を堪能できます。
これこそ「深川インド」。
必食です。

一方のビンダルーは赤ワインビネガーを用いた品のある酸味。
柔らかな豚肉も美味しく、丁寧に丁寧に作られているのがわかります。

ラッサムは辛さ控えめで、定食の中の味噌汁の役割。
野菜カレーも優しげながら素材の旨みが溢れています。

お米は24時間かけて精米する「水車づき」の熟成米(長崎産)使用で、味深くふくよかな食感。

隅々まで丁寧さと優しさが伝わってくるのは小松シェフの人柄。
それでいてしっかり満足感あるメリハリは小松シェフの熟練の技ですね。

食材豊かな筑前での営業を経て、さらにレベルアップした「深川インド定食』。
ちょっと凄いことになっています。

食後はこちら。

★豆乳チャイ ¥200

テイクアウト専用での提供。
5席しかない小さなお店ならではの工夫です。

豆乳に優しさに生姜が効いてカラダぽかぽか。
カレーの余韻に浸れます。

カレー好きは全員行った方が良いお店ですよ。


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錦糸町の昼はタイ現地。「ゲウチャイ江東橋店」(錦糸町)

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2021/ 07/ 23
                 
10年ほど前は東京一のリアルタイ料理天国だった錦糸町。
その後多くの店が閉店したり小岩方面へ移ったりし、把握している限りタイ料理店の数はほぼ半分に。

けれども、それでもなお、錦糸町で長く続く筋金入りの数店は只者ではないのです。

「ゲウチャイ江東橋店」

1990年創業。現在は新宿、成田空港にも店舗を持つ「ゲウチャイ」の一号店です。
2012年惜しくも閉店した「目黒店」は(当時タイ大使館が近くにあったこともあり)タイ王宮料理を謳っていましたが、こちらはむしろ開放的な「町のタイ料理屋台」と言った雰囲気。

店内も広く、キッチンもオープン、テラス席もあります。

この日はランチ訪問。
ランチメニューは定番的な定食から、手軽に食べられる麺料理までラインナップ。
この街場の雰囲気を味わうなら麺ですかね。


★レッドポーク入り汁なしラーメン ¥800
・麺=センヤイ


つまりタイ語でセンヤイヘーンムーデェンですね。

タイの麺料理は提供時には味薄めが基本。
プリックナンプラーなど卓上調味料で自分好みに仕上げていくのです。


センヤイは幅広米麺。
ナンプラーちょっと強めくらいが丁度よいのです。
タイのレッドローストポーク(ポンムーデン)も味わい深く、クラッシュピーナッツのザクザク感も心地よいです。

まさにタイ。タイの街角。

サービスでオレンジジュース。

今の日本の窮屈な閉塞感を全く感じさせない、日本離れした街、錦糸町ランチを充分に堪能できました。

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