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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

札幌スープカレーの人気店で緑のスープ。『北海道スープカレー Suage吉祥寺店』(吉祥寺)

札幌で創業2007年、東京でもぐんぐんと存在感を増す人気店『北海道スープカレー Suage』が吉祥寺に進出。



『北海道スープカレー Suage吉祥寺店』

2022年5月30日オープン。
東京では渋谷、丸の内、池袋に次いで4店舗めとなります。



店内はアメリカンな雰囲気。
ナンバープレートなどのカーアイテムでデコレーションされています。

店舗ごとに選べるスープを変える戦略をとっている『Suage』ですが、ここ吉祥寺店には東京初登場のグリーンスープがメニューイン。
これは頼むしかありません。


★生ラム野菜カレー ¥1380
・グリーンスープ +¥150
・辛さ5:大辛
・小ライス(150g)

◎蝦夷まいたけ +¥250

グリーンスープはグリーンカレーに非ず。
グリーンのスープカレーといえば「kanakoのスープカレー」が頭に浮かびますが、あちらはパクチー。
こちらはほうれん草を用いたスープになっています。

『Suage』のスープとしては基本スープともイカ墨ともエビともまた違う、品よくシュッとした旨味のスープ。
野菜やお肉の味をグンと引き立ててくれます。

自家農園で育てた野菜の旨さは言わずもがな、肉が香ばしい味わいなのも『Suage』の特徴。
見た目以上にたっぷり入った生ラム、その柔らかな肉質に染み込んだグリーンスープは最高です。
吉祥寺店ではこのスープ確定だな。


★ガラナ ¥250

『Suage』にきたら100パーセント頼んでしまうガラナ。
道民のソウルドリンクですから。

なんとなく、何か確証があるわけではないのだけれども、『Suage』の味は吉祥寺にしっくりくると思う。
演劇、音楽、アニメなどクリエイターが集うサブカルの街。
『Suage』は彼らがふらっと寄るのにふさわしいスープカレーだと思うのです。

確証があるわけではないのだけれども。


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Suage 吉祥寺店



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

中央線エスノサイケデリック。「吉祥寺ハバカーる」(吉祥寺)

国分寺で人気を博し、惜しまれながら福島県に移転した「ハバカーる。」が、中央線沿いにカンバック!(byガッツ石松)

「吉祥寺ハバカーる。」

2階席の内装はかなりシュール。

中央線沿線のアーティストたちの作品が所狭しと展示され、サイバーパンクかつトライバル(近未来的・民族的)な独特の世界観を生み出しています。



まさに複雑怪奇、いまの中央線カルチャーを体現したような空間ですね。

さて、「ハバカーる。」といえばココナッツミルクを用いたタイカレーのようで違う、クセになるオリジナルカレーが人気。
「ヤミツキカリー」や「チャントーヤ」と大まかな方向性は似ていますが、ここはここのオリジナルです。
辛さが自由に選べ、トッピングもバリエーション豊富なのも嬉しいポイント。

このオーダーしたのはこちら。

★麻辣キーマCURRY 900円(税込)

ここ数年、カレー界のニュートレンドである「中華カレー」。
こちらは、ガッツリ辛い四川火鍋をカレー化したようなひと品です。

辛さは5でオーダー。

キーマと言っても挽肉の割合は低く、むしろタケノコ、ヤングコーン、厚揚げ、ニンジンといった具材がたっぷり。

オイルに染み渡った唐辛子の辛さと旨味、そこに組み込まれた花椒のシビれ、ズシッと重いボディーブローがくるインパクト抜群のカレーです。

通いながら好みのチューニングを見つけていく、それがこの店の一番の楽しみ方ですね。

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吉祥寺 ハバカーる



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吉祥寺に至福の南インド空間出現!「サッパドゥレディ」(吉祥寺)

吉祥寺。
東急百貨店前の道を北上することおよそ15分。

武蔵野市から練馬区への境を越えたところに誕生した、吉祥寺エリア待望の南インド料理店。


「サッパドゥレディ」(SAPPADU READY)

2020年5月1日オープン。

「メシ食いねぇ!」的な意味から転じて「食堂」ってな感じの店名。

そんなインドの寅さんのようなイメージとはうって変わって、メチャクチャおしゃれな店内。

カウンター席のみのオトナ空間です。

実は以前、高円寺の老舗有名喫茶店「七つ森」で何故かビリヤニが出ていて「一体何事!?」と驚いたことがあるのですが、そのビリヤニを作っていた女性店員さんこそがこの「サッパドゥレディ」のシェフ。
彼女は「魯珈」「大岩食堂」「牧谿」など人気店を輩出した「エリックサウス」でも勤務しており、その料理の腕は折り紙付き。
ちなみに旦那さんは南インド・タミルナドゥ出身なのだとか。


その日のメニューは席の前に貼られています。

せっかくなので全種盛りで行きましょう。

★今日のカレー3種 ¥1300~¥1500(その日の内容によって変わります)

バナナリーフが敷かれたプレートの上に、今日のカレー3種、インド米、副菜、ウールガイ(漬物)、アッパラム(豆せんべい)。
コンパクトながらここまで本格的な南インドミールスが常時いただけるのは凄い!


この日のカレーはしっかり辛めの「マドゥライチキンカレー」、ケララ州名物、ココナッツミルクで旨味溢れる魚カレー「ミーンモーリー」、タミルナドゥ州の酸味ある野菜カレー「ロビア豆と大根のマンディ」。


アッパラムをバリっと崩し、混ぜながらいただきます。
添えられたウールガイはなるほど、シェフのルーツを刻むようなお味で良きアクセント。

しっかり現地的なチューニングでありながら、がっつり飯ではなく繊細に味わえるカレーとしての顔もあり、ボリュームもお一人様女性客が困らないくらいに練られています。


★チャイ(温) ¥300

程よい甘さで香り高いチャイ。
フィニッシュまで満足度高し。

カウンター5席のみの小さなお店につき、お子様連れでの来店はお控えを。

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サッパドゥレディ



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エッジの裏に隠れていた優しさ。「カレー食堂 リトルスパイス」再訪(吉祥寺)

こちらはどうやら9年ぶりの訪問でした。

カフェカレー文化が花開いた吉祥寺において、独自のスタンスで知られた老舗カレー店。

「カレー食堂 リトルスパイス」

インドやスリランカのスパイス料理をベースにしたカレーライスがいただけるお店。

オープンは2004年。
昨今流行りのスパイスカレーの大大大先輩と言えるでしょう。

昔はなんとなく、敷居が高いお店という印象を持っていました。
売り切れ早仕舞いと臨時休業が多く、入れないことが多いのに加え、頑固なこだわりの店主の前に緊張するというイメージ。
いや、こちらの勝手なイメージなんですけどね。

この日ふ日曜夜20時ころの訪問。
すんなり入れました。

と、思ったら次来た客にはカレー売り切れのアナウンスをしていたので、ギリラストの幸運を得たわけです。


ちょっと通好みな映画タイトルが並ぶ店内は昔と変わらず。
カイエデュシネマの視点を感じます。

世界観は変わらずとも、よく見ればその内容は変化しています。
映画人も多く住むこの街ですから、交流も多いのでしょう。


★ジントニック ¥380

お酒がリーズナブルなのも嬉しいポイント。
混んでいたり、次に待ち客がいたりすると寛ぎすぎ厳禁ですが、カレー売り切れのタイミングなら気を使いすぎることもありません。

カレーはキーマはじめ、レバーを使ったブナカレーまで色々。全部仕込みが別で、全部違う味ってことなのですが、今回はこちらを選択。

★ブラックカレー ¥1030

スリランカの家庭料理がヒントの辛口カレー。
唐辛子マークはこの店最高の5個です。


黒いカレーの中には鳥手羽元が3本。ライスは日本米。
一口たべてみて、その味わいが以前感じたのと逆の印象なのに驚きました。
かつては尖った、ある意味変わり者が作るカレーという印象だったのが、今あらためて食べてみると優しい。
スリランカ人が作るスリランカ料理をかなり円やかにして、日本人がカレーライスで親しんだ日本米に合うようアレンジしてあります。辛さ5も、辛い!というほどではなく、食が進む微かな辛さ。
なるほど、現地料理に触れたマスターがアレンジした方向性は、ニッポンのカレーライスなのですね。

「リトルスパイス」のカレーに優しさを感じるなんて、自分でも驚き。
それは自分自身この9年、様々な異国料理を食べてきたからでもあるのですが、それ以上に気づいたことがあります。

人々が感じる辛さ、人々が感じる美味しさ(または「本格感」)の振り幅が、この10年ほどで大きく乖離しすぎているのではないだろうか。

印象がエッジから優しさに転じても、それでも美味しい「リトルスパイス」。
ちゃんとした料理は、ちゃんと美味しいのですよね。

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カレー食堂 リトルスパイス



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時が止まった地下空間で、カレーと珈琲と文化の香りを楽しむ。「くぐつ草」再訪(吉祥寺)

後で調べたら8年ぶりの訪問だったようです。

「中央線文化」の中心として、演劇・映像・音楽などに携わる文化人たちが集う吉祥寺。
彼らはバーで酒を飲み、カフェで珈琲とカレーをいただきながら親交を深め、議論を重ねてきました。

そんな吉祥寺カフェカレーを代表する3店といえば、「まめ蔵」「武蔵野文庫」そしてここ。

「くぐつ草」

創業は1979年。
ポップな感覚のある「まめ蔵」、文学の香りがする「武蔵野文庫」と比べここはよりアングラで前衛的、ポストモダン的。

実際にお店はアンダーグラウンド(地下)にありますし。


細く深い階段を降り、東欧のSFに出てきそうな扉をくぐると・・・・


目が覚めるような立派な空間へと出ます。
まるで芸術家たちの地下シェルター。レジスタンスの本部。

実はこの「くぐつ草」、寛永12年(1635年)に旗揚げした、日本唯一の江戸糸操り人形劇団「結城座」が運営する喫茶店。

「結城座」は江戸幕府公認の五座で唯一現存する座にして、現在 『国記録選択無形民俗文化財』『東京都の無形文化財』に指定されている由緒ある劇団で、店員さんは結城座の団員さん、収益は結城座の運営に充てられていると聞いたことがあります。


ページが肉厚な木でできたメニューも昔と変わらず。

名物の「くぐつ草カレー」は2020年現在、単品で1250円。
ですがここは喫茶店としても秀逸。珈琲も絶対飲むべきなので、セットでオーダーをお勧めします。


★くぐつ草カレーセット ¥1750

創業当時から製法を変えていないカレー。
ライスの上のレーズンの配置も、サラダに乗った3つのカタチのパスタも、鳥の姿にカッティングされた人参も、昔から変わっていませんね。
時が止まったような贅沢さ。けれど、流れる時の中にいるのは自分自身です。

8年前には手のかかったカレーだなあ、なんて具合にしか思っていなかったのですが、今回は「おっ」という驚きがあった。
変わったのは自分です。

・・・・こんなにホールスパイス入ってたっけか。
潰さず粒のままのコリアンダーシードがビックリするほどたくさん。
10 種のスパイスを炒って香りを出してから麻袋に入れ、煮込むのだそうです。

とろみある「欧風カレー」ながら、そのとろみは玉ねぎ由来。
玉ねぎのしっかりした甘みとスパイスのザクザク感、レーズンの食感、その対比が密やかな個性を醸し出しているのですね。


コーヒーは深煎りを選択。
この店の深煎りは本当に美味しい。とても好み。アロマが濃い。
お店の独特な雰囲気がまたその美味さを引き立てます。

今回初挑戦だったのはこちら。前から食べたかったんです。

★レアチーズケーキ ¥700

ブルンとババロアのような食感に濃厚な酸味。
こちらも大変に好みの味ですよ。もう、また食べたい。

他のテーブルから漏れ聞こえる会話は、演出論やら、セリフの手直しやら。
これこそ吉祥寺。これこそ「くぐつ草」。
レトロという言葉では片付けられない、洒落た文化の薫りがここにはあります。

吉祥寺が誇る文化遺産ですね。

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COFFEE HALL くぐつ草



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