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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

中央線エスノサイケデリック。「吉祥寺ハバカーる」(吉祥寺)

国分寺で人気を博し、惜しまれながら福島県に移転した「ハバカーる。」が、中央線沿いにカンバック!(byガッツ石松)

「吉祥寺ハバカーる。」

2階席の内装はかなりシュール。

中央線沿線のアーティストたちの作品が所狭しと展示され、サイバーパンクかつトライバル(近未来的・民族的)な独特の世界観を生み出しています。



まさに複雑怪奇、いまの中央線カルチャーを体現したような空間ですね。

さて、「ハバカーる。」といえばココナッツミルクを用いたタイカレーのようで違う、クセになるオリジナルカレーが人気。
「ヤミツキカリー」や「チャントーヤ」と大まかな方向性は似ていますが、ここはここのオリジナルです。
辛さが自由に選べ、トッピングもバリエーション豊富なのも嬉しいポイント。

このオーダーしたのはこちら。

★麻辣キーマCURRY 900円(税込)

ここ数年、カレー界のニュートレンドである「中華カレー」。
こちらは、ガッツリ辛い四川火鍋をカレー化したようなひと品です。

辛さは5でオーダー。

キーマと言っても挽肉の割合は低く、むしろタケノコ、ヤングコーン、厚揚げ、ニンジンといった具材がたっぷり。

オイルに染み渡った唐辛子の辛さと旨味、そこに組み込まれた花椒のシビれ、ズシッと重いボディーブローがくるインパクト抜群のカレーです。

通いながら好みのチューニングを見つけていく、それがこの店の一番の楽しみ方ですね。

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吉祥寺 ハバカーる



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吉祥寺に至福の南インド空間出現!「サッパドゥレディ」(吉祥寺)

吉祥寺。
東急百貨店前の道を北上することおよそ15分。

武蔵野市から練馬区への境を越えたところに誕生した、吉祥寺エリア待望の南インド料理店。


「サッパドゥレディ」(SAPPADU READY)

2020年5月1日オープン。

「メシ食いねぇ!」的な意味から転じて「食堂」ってな感じの店名。

そんなインドの寅さんのようなイメージとはうって変わって、メチャクチャおしゃれな店内。

カウンター席のみのオトナ空間です。

実は以前、高円寺の老舗有名喫茶店「七つ森」で何故かビリヤニが出ていて「一体何事!?」と驚いたことがあるのですが、そのビリヤニを作っていた女性店員さんこそがこの「サッパドゥレディ」のシェフ。
彼女は「魯珈」「大岩食堂」「牧谿」など人気店を輩出した「エリックサウス」でも勤務しており、その料理の腕は折り紙付き。
ちなみに旦那さんは南インド・タミルナドゥ出身なのだとか。


その日のメニューは席の前に貼られています。

せっかくなので全種盛りで行きましょう。

★今日のカレー3種 ¥1300~¥1500(その日の内容によって変わります)

バナナリーフが敷かれたプレートの上に、今日のカレー3種、インド米、副菜、ウールガイ(漬物)、アッパラム(豆せんべい)。
コンパクトながらここまで本格的な南インドミールスが常時いただけるのは凄い!


この日のカレーはしっかり辛めの「マドゥライチキンカレー」、ケララ州名物、ココナッツミルクで旨味溢れる魚カレー「ミーンモーリー」、タミルナドゥ州の酸味ある野菜カレー「ロビア豆と大根のマンディ」。


アッパラムをバリっと崩し、混ぜながらいただきます。
添えられたウールガイはなるほど、シェフのルーツを刻むようなお味で良きアクセント。

しっかり現地的なチューニングでありながら、がっつり飯ではなく繊細に味わえるカレーとしての顔もあり、ボリュームもお一人様女性客が困らないくらいに練られています。


★チャイ(温) ¥300

程よい甘さで香り高いチャイ。
フィニッシュまで満足度高し。

カウンター5席のみの小さなお店につき、お子様連れでの来店はお控えを。

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サッパドゥレディ



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エッジの裏に隠れていた優しさ。「カレー食堂 リトルスパイス」再訪(吉祥寺)

こちらはどうやら9年ぶりの訪問でした。

カフェカレー文化が花開いた吉祥寺において、独自のスタンスで知られた老舗カレー店。

「カレー食堂 リトルスパイス」

インドやスリランカのスパイス料理をベースにしたカレーライスがいただけるお店。

オープンは2004年。
昨今流行りのスパイスカレーの大大大先輩と言えるでしょう。

昔はなんとなく、敷居が高いお店という印象を持っていました。
売り切れ早仕舞いと臨時休業が多く、入れないことが多いのに加え、頑固なこだわりの店主の前に緊張するというイメージ。
いや、こちらの勝手なイメージなんですけどね。

この日ふ日曜夜20時ころの訪問。
すんなり入れました。

と、思ったら次来た客にはカレー売り切れのアナウンスをしていたので、ギリラストの幸運を得たわけです。


ちょっと通好みな映画タイトルが並ぶ店内は昔と変わらず。
カイエデュシネマの視点を感じます。

世界観は変わらずとも、よく見ればその内容は変化しています。
映画人も多く住むこの街ですから、交流も多いのでしょう。


★ジントニック ¥380

お酒がリーズナブルなのも嬉しいポイント。
混んでいたり、次に待ち客がいたりすると寛ぎすぎ厳禁ですが、カレー売り切れのタイミングなら気を使いすぎることもありません。

カレーはキーマはじめ、レバーを使ったブナカレーまで色々。全部仕込みが別で、全部違う味ってことなのですが、今回はこちらを選択。

★ブラックカレー ¥1030

スリランカの家庭料理がヒントの辛口カレー。
唐辛子マークはこの店最高の5個です。


黒いカレーの中には鳥手羽元が3本。ライスは日本米。
一口たべてみて、その味わいが以前感じたのと逆の印象なのに驚きました。
かつては尖った、ある意味変わり者が作るカレーという印象だったのが、今あらためて食べてみると優しい。
スリランカ人が作るスリランカ料理をかなり円やかにして、日本人がカレーライスで親しんだ日本米に合うようアレンジしてあります。辛さ5も、辛い!というほどではなく、食が進む微かな辛さ。
なるほど、現地料理に触れたマスターがアレンジした方向性は、ニッポンのカレーライスなのですね。

「リトルスパイス」のカレーに優しさを感じるなんて、自分でも驚き。
それは自分自身この9年、様々な異国料理を食べてきたからでもあるのですが、それ以上に気づいたことがあります。

人々が感じる辛さ、人々が感じる美味しさ(または「本格感」)の振り幅が、この10年ほどで大きく乖離しすぎているのではないだろうか。

印象がエッジから優しさに転じても、それでも美味しい「リトルスパイス」。
ちゃんとした料理は、ちゃんと美味しいのですよね。

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カレー食堂 リトルスパイス



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時が止まった地下空間で、カレーと珈琲と文化の香りを楽しむ。「くぐつ草」再訪(吉祥寺)

後で調べたら8年ぶりの訪問だったようです。

「中央線文化」の中心として、演劇・映像・音楽などに携わる文化人たちが集う吉祥寺。
彼らはバーで酒を飲み、カフェで珈琲とカレーをいただきながら親交を深め、議論を重ねてきました。

そんな吉祥寺カフェカレーを代表する3店といえば、「まめ蔵」「武蔵野文庫」そしてここ。

「くぐつ草」

創業は1979年。
ポップな感覚のある「まめ蔵」、文学の香りがする「武蔵野文庫」と比べここはよりアングラで前衛的、ポストモダン的。

実際にお店はアンダーグラウンド(地下)にありますし。


細く深い階段を降り、東欧のSFに出てきそうな扉をくぐると・・・・


目が覚めるような立派な空間へと出ます。
まるで芸術家たちの地下シェルター。レジスタンスの本部。

実はこの「くぐつ草」、寛永12年(1635年)に旗揚げした、日本唯一の江戸糸操り人形劇団「結城座」が運営する喫茶店。

「結城座」は江戸幕府公認の五座で唯一現存する座にして、現在 『国記録選択無形民俗文化財』『東京都の無形文化財』に指定されている由緒ある劇団で、店員さんは結城座の団員さん、収益は結城座の運営に充てられていると聞いたことがあります。


ページが肉厚な木でできたメニューも昔と変わらず。

名物の「くぐつ草カレー」は2020年現在、単品で1250円。
ですがここは喫茶店としても秀逸。珈琲も絶対飲むべきなので、セットでオーダーをお勧めします。


★くぐつ草カレーセット ¥1750

創業当時から製法を変えていないカレー。
ライスの上のレーズンの配置も、サラダに乗った3つのカタチのパスタも、鳥の姿にカッティングされた人参も、昔から変わっていませんね。
時が止まったような贅沢さ。けれど、流れる時の中にいるのは自分自身です。

8年前には手のかかったカレーだなあ、なんて具合にしか思っていなかったのですが、今回は「おっ」という驚きがあった。
変わったのは自分です。

・・・・こんなにホールスパイス入ってたっけか。
潰さず粒のままのコリアンダーシードがビックリするほどたくさん。
10 種のスパイスを炒って香りを出してから麻袋に入れ、煮込むのだそうです。

とろみある「欧風カレー」ながら、そのとろみは玉ねぎ由来。
玉ねぎのしっかりした甘みとスパイスのザクザク感、レーズンの食感、その対比が密やかな個性を醸し出しているのですね。


コーヒーは深煎りを選択。
この店の深煎りは本当に美味しい。とても好み。アロマが濃い。
お店の独特な雰囲気がまたその美味さを引き立てます。

今回初挑戦だったのはこちら。前から食べたかったんです。

★レアチーズケーキ ¥700

ブルンとババロアのような食感に濃厚な酸味。
こちらも大変に好みの味ですよ。もう、また食べたい。

他のテーブルから漏れ聞こえる会話は、演出論やら、セリフの手直しやら。
これこそ吉祥寺。これこそ「くぐつ草」。
レトロという言葉では片付けられない、洒落た文化の薫りがここにはあります。

吉祥寺が誇る文化遺産ですね。

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COFFEE HALL くぐつ草



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ハモニカ横丁に誕生、カレー屋☆ザッキー。「Chang」(吉祥寺)

仕事で吉祥寺、帰りにふらっとハモニカ横丁を偵察。
そういやピワン移転したんだよなあなんて元の場所を覗いてみたら、2軒隣にこんな看板が。

「カレー屋 Chang OPEN」

おっとどういうことでしょう・・・


「Chang」(チャーン)

こちらは元々15年営業を続けてきた居酒屋。
ご店主は前々からいつかカレー屋をやると常連さんに公言していたようですが、
このたび遂に実現したというわけ。

カレー業態のスタートは2020年5月1日。
夜の居酒屋営業も引き続き行っているようです。

5月いっぱいはオープニング価格ということで単品カレーがなんと500円、あいがけが800円という大盤振る舞い!


★2種盛り(欧風スパイス牛すじカレー+チキンココナッツカレー)
¥1300→オープニング価格¥800


おっと、明らかに「ピワン」を意識した盛りが愉しいですね(笑)
「ピワン」の移転を知らずに来た客もしっかり取り込めそうです。
しかもカウンターの奥行きに比べ、皿がでかい!盛りがいい!!


黄色い方のカレーは「チキンココナッツカレー」。
辛さは控えめで、ココナッツ感がガッツリ。
かといってマイルドかといえば味はかなりしっかりしており、なかなか個性的。
居酒屋営業時にも提供していたものをチューニングしたのだそうです。
ちょっとマレーシアのサテソースに似た風合いもあり、焼き鳥につけて食べたら絶対うまいと確信。

茶色の方は「欧風スパイス牛すじカレー」。
店主自身、欧風カレーが好きとのことで牛すじの旨味を活かしたカレーとなっています。

見た目や盛り付けはスパイスカレーのようでありながら、全然違うアプローチが面白いですね。

カウンターの奥には、「カレー屋☆ザッキー」の文字。
常連さんが書いてくれたそうで、カレー屋としての活躍がますます期待されますね。


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Chang



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