久々の訪問となりました。
中目黒のカレー文化を象徴するようなお店です。
「cafe RED BOOK」(カフェ・レッドブック)かつて中目黒銀座にあったカレーの名店「オレンジツリー」。
そこで働いていた方が、このカフェで「オレンジツリー」の味を受け継いだカレーを提供し話題に。
現在は2代目シェフとなり、味の系譜を受け継ぎながらも独自に変化。
昨年には店内を大改装し、カフェというよりもほぼカレー店へと様変わりしました。
この日は飛沫防止シート完備のカウンター席にて。
確かにメニュー、ガラリと変わっていますね。
定番のキーマやチキンあたりは以前の雰囲気を受け継いでいそうですが、この日は限定のこちらをオーダー。
★チェティナドゥチキン ¥1450(税込)こちら2代目シェフが生み出した南インド系のカレーメニュー。
とはいえ、南インドのレシピそのままではありません。

しっかり満足感を残すため、炒めた玉ねぎの甘味を強く引き出し、具材に古白鶏(こはくどり)というブランド鶏を使用。
シャバっとしたカレーと、しっかりした鶏肉の食感の対比が印象的です。
インド料理のエッセンスを色濃くしつつも、シンプルにご飯+カレーの相性に落とし込むという「カフェカレー」にふさわしいチューニングですね。
★チャイ ¥250(税込)やはり店名がカフェですから、食後はチャイで一服。
好みで砂糖を入れる方式なので、甘すぎるのが苦手な方でも安心ですね。
お店のすぐ近くには、私も関わった中目黒の新名所「なかめエンノシターズ」もあります。

ぜひお立ち寄りを。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
近年、大阪を中心に出汁を用いたカレーが脚光を浴びています。
それはいわば、カレーの和食化への流れ。
日本でしか生まれない、斬新で奥深いカレーが次々に生まれてきています。
しかし、ちょっと待ってください。
出汁を用いたカレー、カレーの和食化。
その先駆けは、はるかはるか、
100年以上前から存在していたではないですか。
そう、「蕎麦屋のカレー」です。
東京・中目黒。
商店街にあるお蕎麦屋さん。
「朝松庵」(あさまつあん)一見何の変哲もない街のおそば屋さんですが、実はここ、カレー南蛮発祥店の味を受け継ぐ唯一のお店なのです。

「カレー南蛮」の発祥は、大阪にあった「東京そば」(現在は閉店)とされていますが、「朝松庵(あさまつあん)」は、その東京支店にあたるお店なのです。

「東京そば」は1892年(明治25年)に大阪で創業。
当時、洋食やカレーの人気に押され蕎麦屋から客足が遠のいた状況を受け、カレーを和食化しようと編み出されたのが「カレー南蛮」と「カレー丼」という食べ物。
1908年から1909年にかけて発明されたと言われています。
その後、1910年に東京進出の際、店名を「朝松庵」としたそうです。

メニューには「カレー南蛮」という文字。
オーダー時に蕎麦かうどんを選択することができます。
★カレー南蛮そば ¥750(税込)シンプルながら風格ある艶。
これが元祖・カレー南蛮です。

主な具材は豚肉とネギ。
実は「南蛮」というコトバが指し示すものは「ネギ」。
江戸時代に来日した南蛮人がネギを良く食べていたのが由来とされています。

ほど良いとろみに、しっかり強い出汁感。
細い蕎麦に良く絡み絶品。
100年以上受け継がれてきた味は、いまでも我々の舌を唸らせてくれます。
美味い。とても美味い。
近くに住んでいても、この店の存在を知らない方も多い現在。
いま一度、和食としてのカレー文化を見直してみませんか?
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
中目黒駅西口を出てすぐの場所にあるお蕎麦屋さん。
「空庵」(くうあん)
ちょいと覗いたら、ちょいと気になるメニューがあったんです。

店内は日本酒!日本酒!日本酒!
飲みたいけど我慢我慢。
さて、ちょいと気になるメニューとはこちら。

スパイスカレーというコトバは今や、東京の蕎麦屋さんにまで浸透しているのですね。
★チーズとスパイスカレーのつけそば ¥980
スパイスカレーと聞いてイメージするシャバシャバよりはとろみあるカレー汁。
早速お蕎麦をつけていただくとしましょう。

お、出汁が結構効いていますね。
そして適度な辛口。
確かにトラディショナルなカレー南蛮よりはとろみが抑えられ、蕎麦一本一本に染み渡る食感。豚肉の旨味。
なかなか美味いですよ。
そしてこの感じ、何かに似ているような・・・
そうだ、スリランカ料理でカレーを米粉麺イディアッパーに付けていただく食感に似ているんだ!
スリランカのカレーも旨味たっぷりだし、ルートは違えど似たところに着地しているのでしょう。
偶然の、ちょっとした拾い物。
カレーって楽しいですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
麻布十番で、ネパールと南インドを融合させた独創的なミールススタイルが話題だった「adhicurry」が間借りを卒業。
中目黒に待望の実店舗をオープン!
「ADI」間借り時代とはうって変わって、昼はダルバートランチ、夜は予約制のネパール料理コースを提供。
オーナーシェフのアディカリ・カンチャンは旧ポルトガル領インド・ゴアにルーツを持つネパール人。
だからこそ必然があった間借り時代のネパール・南インドミックスだったのですが、新店「ADI」ではそのメタ的視点がさらに発展。
素材の味や食感を活かすネパール料理の特徴を独自に再構築した「モダン・ネパール料理」の提供に成功しています。


今まで「エスニック料理」として安くみられがちだったネパール料理を、折り目正しいレストラン料理として提供する、
その志は時同じくしてオープンした話題店「OLD NEPAL」と大いに通ずるものがありますね。
さらにこちら、チャイ&ラッシースタンドとしても営業しており、アディカリ夫妻らしい洗練された世界観が存分に発揮されています。

この日は始まったばかりのコースディナーに挑戦。
果たして、どんな料理が登場するのか・・・・
おっとその前にお酒をば。
★ティムルハイボール ¥1000ネパール山椒ティムルを贅沢に用いたハイボール。
直接的な意味でも間接的な意味でも痺れます。

◎パニプリ
3種の異なるソースで愉しめるパニプリ。ストリートフードもプレゼンテーションでこんなにお洒落に!

◎パパドサラダ
パパドの上にたっぷり多彩な野菜。
マサラパパドよりもサラダ的な立ち位置です。

◎そば粉のロティ
米作が困難なネパール山岳地帯では、実は昔からそばが食べられています。
通常のロティよりモッチリした食感に、抜けるようなミントソースが素晴らしいコントラスト!

◎マトンチョエラ
表面の皮はカリッと、中はフワッと仕立てのチョエラ。
これが大ヒット!
焦げたようなフェヌグリークの苦味がまた最高で酒が進みます。

★アニエス・エ・ルネ・モスル・カベルネ・フラン ¥1000
香りフワッと、スッキリした味わいの中に残る仄かなスパイシーさが魅力のフランスワイン。
お酒とスパイス料理のマリアージュは実に奥深い。
◎チキンモモとトマトソース全粒粉を用いたモモの衣は、噛み締めるとしっかりとした味わい。トマトソースはフレッシュタイプで酸味爽やか。ネパール山椒ティムルも効いています。

◎ミニダルバート
メインディッシュはやはりダルバート。
黒目豆をメインとし、お汁粉のような味わいのダール。
シンプルながら奥深い一皿です。

◎ピーナッツバター&ヴァニラ
コースの締めを飾るのは、ネパールのピーナッツバターと自家製アイス、ティムルクッキーを合わせた贅沢デザート。
濃厚なピーナッツ味がアイスに絡み、ザクッとクリスピーなクッキーからピリリと来る痺れがまたファンタスティック!
素晴らしい!
最初から最後まで、独創性溢れる「ADI」の世界。
カンチャンの丁寧な説明・接客も相まってかなり満足度が高いコースとなっています。

食後はチャイで一服。
ネパール高地から直輸入した茶葉は格別の香りですよ。
これは普段、ディナーにカレーなんか食べない!なんて層、フレンチや懐石料理を楽しんでいる層にこそ楽しんで欲しいお店。
奇しくも時同じくして誕生した「OLD NEPAL」と近いコンセプト・志・ビジョンながら、味の方向性は全く別物なのがネパール料理の奥深さ。
ぜひ、両方楽しんでいただきたいのです。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カレーが評判のフレンチビストロとして名を馳せた「ムッシュ ヨースケ」。
テイクアウトのカレー弁当がとにかく素晴らしくて、付近での缶詰作業時に差し入れでいただいた時には狂喜。
特に素揚げ野菜たっぷりの野菜カレーは当時、銀座「イチロー」と並ぶ「東京2大野菜カレー」と勝手に呼んでいたっけ。
ところがこの「ムッシュ ヨースケ」、2015年6月に閉店。
同8月に「Bar à Vin ムッシュ ヨースケ」として復活した際にはカレー弁当を封印。
カレーはフレンチのコースの〆としてのみ提供という新スタイルでの営業となりました。
その後はなかなかコースをいただきに訪れるタイミングもなく未訪問だったのですが、
このコロナ禍の中で、コースのキャンセルが相次いだらしく、なんと冷凍カレーの販売を開始したとの報。
これは良い機会・・・というのは不謹慎ですが、カレーの味は折り紙付き。
居てもたってもいられなくなり、ちょうど仕事で中目黒による機会もあったので訪問してきました。
「Bar à Vin ムッシュ ヨースケ」(バーラヴァンムッシュヨースケ)旧山手通りに面する店舗正面からだと、営業していないように見えるのですが・・・

お店の脇に廻ればテイクアウト窓口があります。

バスクチーズケーキやプリン、マドレーヌなどと一緒に・・・

冷凍カレーも販売していました。
ディナーの〆に提供される「しめのカレー」と、シェフの釣果によって限定販売となっていた「海のカレー」。
せっかくなので両方購入してみましたよ。

カレーは冷凍真空パック。
流水で解凍し、レトルトのように湯煎してみました。
(左)海のカレー ¥800
(右)しめのカレー ¥600あえて、ご飯と一緒に盛らなかったのは、「ムッシュヨースケ」のカレーがカレーライスとしてだけではなく、ソースとしても秀逸だから。
最近、カレーをルーと呼ぶのは必ずしも正しくない、という話がありますが、こちらのカレーは正真正銘フレンチ技法のルーなのです。
盛り付けない分、見た目は地味(そして2種の区別もあんまりつかない)ですが、別盛りにした方がルーの真価が楽しめる!
◎しめのカレーこちらが「ムッシュヨースケ」定番のフレンチカレー。
まぁ野菜やら肉やら海鮮やら、様々なベースが贅沢に用いられているであろう味の華やかさ。
いやいやいや、久々にいただきましたがこれ、マジに美味いですね。
たまりません。
素揚げ野菜とか組み合わせたら、あの野菜カレーが再現できるはず。
ライスにももちろん合いますが、そのままパンにつけてワインのつまみにしても最高でした。
◎海のカレーシェフの釣果に応じた限定カレーとのことですが、これまた凄い。
魚だけじゃなく甲殻類系の旨味も激しくブースト。
もはやスパイシービスクと呼んでいいほどの海の幸感にあふれています。
ちょっと尋常じゃありませんぞ。
やはり、とんでもない実力派の「ムッシュヨースケ」。
他では決して味わえない、必殺のカレーです。
店頭だけでなく、通販も始めているようですので、カレー好きな皆さんはこの機会を逃さないほうが良いですぞ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
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