インド人やパキスタン人が多く住む木更津。
2011年にはモスクができ、2019年にはムスリム対応ホテル「ジェスリ ヴィラ トウキョウ」がオープンするなど、日本で暮らすうえでの利便性が高いのがその理由です。
東京からは遠いイメージがありますが、海ほたる経由ならバス・自動車で約一時間。
自動車生活がメインの彼らからすれば、こんな便利な場所は無いわけです。
そんな木更津に、ちょっと異質な店構えのインド料理店があります。
「ビリヤニハウス漣」なんとビリヤニ推しのレストラン。
さらに看板には南インド料理とも書かれています。
ちなみに店名の読みは「れん」。


店内はお座敷もあってゆったり・たっぷり・のんびり。
流石は木更津ですね。

メニューを開けば流石はビリヤニハウス、ランチタイムからビリヤニが5種類も。
隣のページには南インド料理もありますね。

食前には生姜がガッツリ効いたスープ。
ムスリム系レストランでたまに出てくるやつです。
★Hセット ¥1800
・ペッパーチキンカレー
・サンバル
・ライス
・ウプマ
・ワダ
・ドーサ
・パパド
・サラダなかなかの迫力です。
ドーサにパパド乗ってる光景なんてあまり見ないもんですから、印象深いビジュアル。

ドーサの焼き加減、これがなかなか良かった。
パリっと薄焼きな、いわゆるペーパードーサの部類ですね。
良い鉄板と技が必要なドーサは、南インド専門店以外ではハズレを引くことが多いのですが、ここは当たりでした。

さらにペッパーチキンカレー、これが個人的にツボ。
ホールのブラックペッパーがゴロゴロ入っており、刺激的なオトナ味なんです。
カレーがこれ以外選べないってのも潔いですよね。
その他、ワダもウプマもちゃんとしている。
シェフは南インドの方なのかな?と思ったらどうやらコルカタ出身の方らしいです。
もちろんハラール完全対応。
木更津に多く住むインド・パキスタンのムスリムの方々と、IT関係が多い南インド出身の方々。
その両方を顧客として狙ったメニュー構成が、今の木更津を色濃く表していたのです。
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関連ランキング:インド料理 | 祇園駅、木更津駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
フリーペーパー「かしわカレー図鑑」をはじめとしカレーが盛り上がる街、柏。
老舗名店「ボンベイ」を中心に様々なカレー店が点在しているのと同時に、いろんな国のカレーもいただけるんです。
「ラジェスタリー」柏駅と柏市役所のちょうど間あたりにあるインド料理店。
日本にあるインド料理店の多くはネパール人やバングラデシュ人などによるものが多いのですが、ここはちょっと雰囲気が違います。

そう、店名でもわかるようにこちらのオーナーはインド北東部、パキスタンとの国境に面する砂漠の地ラジャスタン州出身。

壁に飾られた細密な刺繍布もラジャスタンのものです。
この日はランチ訪問。

ラジャスタンの食といえば、豆と小麦をふんだんに用いた甘い味付けの料理のイメージが強いですが、
ことランチメニューに関して言えば、日本でなじみが深いナン&カレーのベーシックな構成ですね。
早速オーダーしてみましょう。
★ランチAセット ¥780
・カレー:マトン辛口
・ナン、ライス両方こういう場合、やはりチョイスはマトンでしょう。

刻み葱、千切りの生姜が乗っていますが、ネパール人のインド料理店で良くあるクリームグルグルがけはありません。

というよりカレー自体クリーミーさはなく、玉ねぎの自然なとろみのみでサラッとした仕上がり。

具材としてのマトンもしっかり入っています。
辛口にしたのでチリの辛さは際立っているものの、玉ねぎの甘味もしっかりしているので甘辛なテイスト。
この辺の着地は甘さを好むラジャスタニならでは・・・なのかな?

タンドール窯で香ばしく焼かれたナンも他店とは風合いが異なります。
小麦の味がしっかりとした、味わい深いナンはちょっとパキスタン風でもありますね。

ガツッと甘辛なオニオンアチャールが付いてくるのも嬉しいところ。
メニュー自体に珍しいものがあるわけではなかったけれども、一つ一つの味付け、仕上がりにしっかりとした個性。
手を抜かない姿勢が感じられ好感が持てます。
夜のビリヤニなんかも食べてみたいですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
静かに注目を集める柏のカレーシーン。
その中でも異色のお店がこちら。
「中華 大島」見ての通り、鄙びた外観の老舗中華料理店。

ですが今や、ここの名物はカレーなんです。

柏を代表するカレーといえば「ボンベイ」。
「デリー」から派生した今や超老舗ですが、こちら「中華大島」のカレーもその系譜に連なるカレーなんです。
詳細な経緯に関しては割愛しますが、ザックリ言えば戸塚の「横浜ボンベイ」で働いていた方が実家の中華料理屋を継ぐにあたり、習得したカレーをここで提供し始めたという流れです。

メニューの下に「カレーは人生のスパイス」とありますが、まさにそれ。
それぞれのカレー店のそれぞれのカレーには、その作り手やオーナーが歩んできた人生が刻まれていますからね。
★シャヒジャルカレー ¥950「デリー」「ボンベイ」と受け継がれたシグネチャーメニュー「カシミール」や、横浜ボンベイ直伝と書かれた「薬膳カレー」などもある中、実はこのオリジナルカレーが食べてみたかった。

パッと見はカシミールのような漆黒。
けれどもガッツリ用いられた玉ねぎでとろみが出ています。

シャヒは「甘い」、ジャルは「辛い」のネーミング通り、辛さの中に玉ねぎの甘味がじんわり効いたバランスよい仕上がり。
辛さはカシミールと比べるとかなり控えめですが、ホールのカルダモンが皮ごと用いられているなど香りのメリハリは抜群。
なるほどこれは一つの完成された美味カレーではありませんか。
近くに本家「ボンベイ」がある分、カシミール食べるならどうしてもそっちに行きたくなるのが本音。
ですが、このシャヒジャルを食べるために「大島」へ来るのは良い選択肢ではありませんか。

食後にはデミタスコーヒー。
これも「ボンベイ」からの良き伝統。
これは末永く受け継いでいっていただきたいものですね。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
茨城から千葉北部にかけて広がるスリランカコミュニティ。
意外なところに意外なほどハイレベルなスリランカ料理店があったりするのですが、今回はまさにそう。
柏市、「さかさい」と読む逆井駅から徒歩5分ほど。

和の料亭のような店構えに、イタリアンのような店名。
「カーサパスカーレ」(Casa PASCALE)スリランカ人のご夫婦が営むアットホームなスリランカ料理屋さん。
店主のワィジェシンハ・アーラッチゲ・ドゥミドゥ・ニシャドさんはイタリアで料理修業の経験があり、店名はその時の恩師の名前から。
オープン当初はイタリア料理も提供していたそうですが、今ではスリランカ料理一本に絞られています。

カウンター奥にずらり並ぶアラック(スリランカの蒸留酒)。
平常時はスリランカの皆さんの飲み処となっていたのでしょう。

店内は広々としており、テーブル間隔にも余裕あり。

真ん中のテーブルには新鮮なミリス(唐辛子)が直売されていました。
そう、この辺りってスリランカ人やらの畑もあるんですよね、確か。

その他、米やスパイスなど食材も販売しています。
メニューを見てみましょう。
ライス&カレープレートをはじめビリヤーニ、コットゥロティ、デビル、ストリングホッパーコットゥ、ココナッツロティ(ポルロティ)まであり、なかなか唸らされるラインナップ!
これは日本人客だけを相手にしているお店ではなかなか実現不可能。
需要がある立地だからこそのメニュー構成です。
★ランプライス ¥1300(税込)バナナリーフで包まれたスリランカの贅沢なお弁当「ランプライス」。
小さな旗までついて、なかなか洒落ています。
早速紐解いてみましょう。

うわぁ、美しい。
バスマティをココナッツミルクで炊いたご飯は鮮やかなターメリックライス仕立て。
ランペ、赤玉ねぎ、カラピンチャも惜しみなく使われています。

メインのカレーはドライマトン。
その他にナスのモージュ、甘辛なシーニサンボル、カトレット、フライドエッグ、チリペースト。
ローストカシューナッツもドッサリ。
一気に混ぜ合わせていただきましょう。

唐辛子よりもブラックペッパー強めな辛さで個人的には大変に好み。
しかも見た目の量に反して、するするといけます。
多分、油を相当控えているんでしょう。
この日は午後4軒めながら、気が付くとペロリ完食。
脳が「この店は美味い」と感じたら、デザートまでいけちゃいますよ。
★アボカードーとバニラアイス ¥360アボカドを滑らかになるまでミキシング、シェイクのような状態にしたところにバニラアイスクリームとミントを投入。
これがなんとも不思議に美味い。
アボカドを甘くクリーミィにいただくのは大いにアリ。
先日の「ajicoカレー」もそうですが、スリランカ人シェフはアボカドをデザートに持ってくるの上手いですね。
立地が立地だけに、現地感は予想通り。
けれど、それにも増してスマートなセンスを感じる料理をいただくことができました。
ここは、かなりの良店ですよ。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
カレーからパフェへの流れが鮮やかな「256(ニコム)」さんへ久々の訪問。
新検見川駅からバスで15分ほど。「さつきが丘団地」停留所のすぐそば。
「256 nicom」(ニコム)
実は「256」さん、現在は京成中山の別館「256 nicommauve」での営業がメインで、今回は久々となる新検見川での営業。
京成中山ではカレー→かき氷での提供なので、こちらでのカレー→パフェ営業は貴重も貴重。
もともとなかなか予約が取れない店として知られていましたが、次のチャンスはいつになるのでしょうか。
前回の訪問は2年前、いやもうちょっと前だったっけか。
訪問してしばらくした時にiPhoneがクラッシュしてカレー写真データ500軒分ほど飛んだっけな。

「256」の写真もその一つだったんだよな。
ありゃあキツかったな。

純喫茶を改装、クラシックなインテリアやドライフラワーで世界観を作り上げた店内。

現在ほとんどの日程が営業自粛中とはいえ、この空間は残してほしいものです。

というか住みたいな。シャトルバスさえあれば。
刻が来て、目の前の皿にカレーが盛り付けられていきます。

美しい、あまりに美しく緻密。
ベースとなるのはスリランカのライス&カリーですが、そこに収まらない芸術作品となっています。
構成のメインは
チキンカレー
うずら卵カレー
大根カレー
いわしカレー
パリップ
この5つを軸に、驚くほどの品数の副菜たちが。

一品一品に手間がかかっており、センスや技術はもちろんのこと、よほど好きじゃないと作り込めないディテール感に溢れています。
いつまでも眺めていられますが、これを食べなきゃパフェは出てこないわけで。
というかカレーマニアだけじゃなく、パフェ目当てのキラキラしたスイーツ女子のみなさんもちゃんとこのカレープレートを食べる流れになっているのが色々な意味で嬉しいのです。

カレー、食べてビックリしました。
品数が多いので個々の話は割愛しますが、前回と比べてもグン!とレベルアップをしています。確実に。
いや、うめぇっす。
手間の中に愛がありますね。
そして、出てきましたよ・・・パフェ。
「桃のVenus」!!一体なんでしょう、この卓上のパリコレ感。

いろんなアングル、いろんなフォーメーションで写真を撮ってしまいます。

もうちょっと待ってね。まだ溶けないでね。

ふわぁ、ずっと撮ってられる。
いやいや。

トップに桃が半分ドン!と乗っててスゲエ!と思ったらなんと・・・

桃の内側はブリュレ仕立て!
これはスゲエのどんでん返しです。
皮ごと食える桃ブリュレ、これ食べたら天上界から追放されるやつだな。
そこから紅茶アイス、桃のスライス、下方のジュレへと至るめくるめく冒険。
禁断の領域に堕ちてゆきます。
これ、明日また食いたいと思っても食えないんですよね・・・

多少の遠出など苦にならない非日常体験。
もしもまた突然チャンスが巡ってきたならば・・・絶対逃してはなりません。
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