「日本のインド」と呼ばれていた昔よりもさらに、カレーの街としての存在感を高めつつある高円寺。
その中でもバチバチに美味いカレーを提供するお店がこちら。
「かりい食堂」合言葉は「さあ、ここではないどこカレ〜」。
インド、ネパール、パキスタン、大阪など各地のカレーエッセンスを取り入れた独自のカレーを提供するお店です。

店主の増川さんはカレー歴10年以上で、以前は高円寺の「豆くじら」や「ツバメおこわ」で間借りカレーを展開。
(当時は「仮居食堂」を名乗っていました)
その後「ツバメおこわ」が閉店したこの場所を継ぐ形で2019年12月8日、「かりい食堂」を実店舗オープンさせました。

メニューは定番のカーリーチキンカリーに月替わりのキーマ、副菜という構成。
夜はお酒とそのアテも提供しています。
この日はランチ訪問。
2種のカレーに加え、副菜全てがのったスペシャルをお願いしました。
調理中から咽返る様なスパイス香、これは間違いない予兆なのです。
★スペシャルかりいセット ¥1500
・カーリーチキンカリー
・ニポハーブキーマ
・キャベツとチリメンジャコのチッチョリ
・ニンニク芽のポリヤル
・レンズ豆と万能ネギのマイルドなカリーおわかりでしょうか。
「映え」を過剰に意識せず、それでいて丁寧・端正な上質感があふれ出るビジュアル。
確かなカレー愛を感じますね。

・カーリーチキンカリー
こちらこの店定番の南インドカリー。
戦の女神カーリーの名を冠しているだけあって、ビシッとしたスパイス使いとええ感じの辛さです。
マスタードシード多めでしっかりとした個性も。
お店の定番として個性派カレーがあるのは素晴らしいですね。
・キャベツとチリメンジャコのチッチョリ
バングラデシュの野菜と小魚のマスタードオイル和え。
・ニンニク芽のポリヤル
南インドのポリヤルを中華アレンジで。
・レンズ豆と万能ネギのマイルドなカリー
ダールにも一癖入れてあります。
そしてズキュンとと来たのがこちら。

・ニポハーブキーマ
北インド風のスパイス使いのキーマに煮干し、大根、そしてタイのバイマックルーとレモングラスを使用。
ブツ切りな感じの煮干しを噛みしめると、キーマの肉汁に加えバイマックルーのさわやかな香りが鼻に抜けます。
あぁ、これで焼酎が飲みたいよ。
個人的には大層ツボった美味さのカレープレート。
これだけでも大満足なのですが、ここで終わらなかったのが素敵。
実はこの店、「郷土菓子研究社」による世界のお菓子も扱っていたんです。

コーヒーとともにいただいてみましょう。
★シェチェルブラ ¥400こちらなんと、アゼルバイジャンの郷土菓子。
パイ生地の中はザクザクとした粗糖、クルミ、そしてカルダモンの香り。
表面の細かい模様は専用のピンセットで描かれているのだそう。
手間!
甘くエキゾチックなお菓子には、濃いコーヒーが似合います。
★コーヒー +¥200豆は阿佐ヶ谷のロースター「ブラウンチップ」から仕入れているそう。
スパイシーなカレー、甘い菓子に負けないアロマと軽やかな飲み口。
これはドンピシャ好みの珈琲です。
「世界最高の珈琲は、カレーの後の珈琲である。」
私の説がここでも立証されてしまいました。
カレーのスパイス使い、異文化の組み合わせによる独自性、そして美味いコーヒーと、文句が漬けようがないお店。
ここはもっともっと評価されていいカレー店。
みなさん是非行きましょう。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
赤坂のエチオピア料理名店「サファリ」がなんと、中野にカレー屋さんをオープン!
中野駅南口から線路沿いに東へ。

中野屈指の謎キャラ「守護神」のさらに先。
「サファリ カレーショップ」2020年7月29日オープン。
入店するや否や、歓迎のあいさつ。
大好きな赤坂店もここんとこ随分ご無沙汰となっているのですが、有難いですね。

店内はカレーショップの名にふさわしくカウンター席のみ。

奥にはなぜか神々しい文殊菩薩が。
ここのカレー食べたら智慧が授かるかな・・・・

メニューの基本は「ドロワット」「チキンカレー」「トマトマごはん」の3種。
あいがけやセットの設定もあります。
テイクアウト需要にもしっかり対応していますね。
★あいがけカレー(ドロワット+トマトマごはん) ¥1100代表的な「エチオピアのカレー」であり「サファリ」の絶対的名物ドロワット。
これは外せません。
あとの2つは中野店限定。あえて野菜たっぷりで辛くないトマトマごはんをセレクトしました。
◎ドロワットアフリカで最も唐辛子を多用する国ともいわれるエチオピア。
その代表料理であるドロワットにもエチオピアの辛味&ミックススパイス「バルバレ」が用いられており、なかなか刺激的。
赤坂店では辛さがUPできたり、さらに上位互換の激辛版「オジャ」があったりするのですが、この中野店では辛さはプリフィックス。
比較的スルッと食べることができますが、人によっては「辛い!」と思うかも。
ベースの仕込みは赤坂で行っているので、味はまさに「これですよこれ」の美味さ。
この味が手軽にいただけるのはかなり嬉しいです。
◎トマトマごはんトマトをベースに豆や野菜を加えた、辛くない味わい。
ドロワットとのコントラスト・相性も最高です。
食べ進むにつれ、赤坂店にもまた行きたくなりすぎてしまった。
そう、中毒性があるのですよ、「サファリ」のエチオピア料理には。

一度食べたが最後、あなたもきっと「サファリ」の虜です。
※代々木公園に同時期誕生した「カレーサファリ」は全く別のお店です。念のため。●「カレー細胞」Facebookページ https://www.facebook.com/CurryCell ●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
かつて「日本のインド」と言われ、今ではカレーの街となった高円寺。
なかでも異色なのがこちら、大一市場の中にあるお店です。
「トルカリ高円寺」バングラデシュ人によるインド料理店ってのは都内でも多いのですが、こちらはインド料理とは異なるハードコアなバングラデシュ料理を提供するお店なんです。

もともとは虎ノ門にあり、今は神保町に移った同名店の高円寺支店にあたります。
が、コア度で言えば神保町より高円寺の方が上かも知れず。
なにせ、一番一般的なメニューがビリヤニで、むしろボルタ(ボッタ)やキチュリのほうがメインメニューになってるというのですから。
しかもですよ。
それらボルタやキチュリは一品一品は安価で組み合わせ自由。
んまぁ、ある程度の知識が無きゃ何頼んでいいかわからないんじゃ・・・と心配になるほどです。
・ブナキチュリ ¥450
・シュッキボルタ ¥400
・ベグンボルタ ¥400
・モロヘイヤバジ ¥400ええ感じに組み合わせてみました。
メッチャ豪華なようにも見えるし、めっちゃ素朴なようにも見える。答えはその両方です。

キチュリはインドでは「おかゆ」と訳されることも多い料理。
ですが、ブナキチュリは豆やニンニク、生姜、その他スパイスとともに炊いた、水分少な目のご飯料理なんです。
ブナってのは、水分の少ないドライタイプってな意味で、マトンブナと言えば羊肉のドライカレー的な料理だったり。
味はまぁ、とっても素朴。これ自体は薄味で、米と豆ですから腹持ちも良いわけです。

単品だと薄味なキチュリをバクバク食べるために活躍するのが、ボルタやバジ。
ボルタは「マッシュした」というような意味で、ジャガイモ(アル)で作るあるボルタはつまりポテサラ。
ただしバングラデシュ料理ではマスタードオイルを多用するため、ツン!とした味わいが特徴なんです。
今回セレクトしたのは干し魚(シュッキ)と、茄子(ベグン)のボルタ。
いずれもマスタードオイルに加え塩味をかなり強く仕上げており、ご飯のお供という立ち位置がとても明確になっています。
和食でいうところの佃煮や塩辛的なポジションですね。
酒のアテにもピッタリ・・・と言いたいところですが、この店はムスリム国家バングラデシュのハラル戒律を厳格に守っているためお酒の提供は無し。
(持ち込みは応相談ですね)
「日本のインド」という街の肩書きさえ青ざめる程の、リアルバングラデシュ。
ぜひお試しあれ。
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関連ランキング:インド料理 | 高円寺駅、新高円寺駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
先日、54年の歴史に幕を下ろした神保町「キッチン南海」。
けれども、今まで30店舗以上も生まれたのれん分け店は今も各地で親しまれています。
こちら高円寺店は2017年、高円寺北口商店街から高架下へと移転。
新店舗になってから初の訪問となりました。
「キッチン南海 高円寺店」今年オープンした「エリックサウス 高円寺ビリヤニセンター」の少し手前の場所です。

変則的な形状の店内はまるで、戦車か艦艇の中みたい。

「キッチン南海」の看板メニューといえばカツカレーですが、この高円寺店が面白いのは、カレーのバリエーションが豊富なこと。
ほとんどの揚げ物メニューと組みあわせることができるんです。
★メンチカツカレー ¥810変則カツカレーでお願いしました。
南海では少数派のステンレス皿での提供です。

本店や高田馬場、向ヶ丘遊園ほどは黒くない、ベーシック寄りのカレーソース(ルゥ)ですが、
キャベツが盛られ、カツが傾斜をもって乗っているあたりはやはり南海。

メンチカツはサクッと良く揚げられた衣が印象的ですよ。
そして見た目よりもライスがたっぷり。
お腹いっぱいになるまで楽しめるってのは、街の洋食屋さんとしての身上ですからね。
スパイスカレーにインドカレー、バングラデシュカレー・・・多彩で新しいカレーが続々登場する高円寺。
だからこそ、この「南海」のカレーのベーシックさが逆に輝くのです。
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関連ランキング:定食・食堂 | 高円寺駅、新高円寺駅、東高円寺駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
神保町、下北沢に続くカレーの街としての存在感が日増しに強くなる高円寺。
昨年末にオープンしたこちらは要チェック店です。
「大江カレー」2019年のクリスマスイブにオープン。
古いレンガ作りのビルにある佇まいは、新店というより創業30年の老舗の如し。

実際こちらのカレー、装飾を徹底的に排したシンプルさで流行り廃りとは無縁な潔さなのです。
店主は新宿「curry草枕」で修業。
従業員の独立開業を積極的に応援することで知られる「草枕」、独立したお店は「ウミネコカレー」「ハブモアカレー」「トミヤマカレー」といずれも流行りに乗らず、一本芯が通った店ばかり。

こちら「大江カレー」もメニューはチキンカレー、野菜カレー、魚介カレーの3種とシンプルを極めています。

昭和スナック風の店内。前会計でカレーを待ちます。
壁には店主が好きな南の島の写真たち。
★2種の小カレーセット(チキン+魚介)¥1220
・辛さ:4
・ライス:ふつう(250g)
・ドリンク:ミニシナモンチャイカレーを食べたい欲求以外を排した、シンプルかつ端正なレイアウト。
そしてムワッと香るスパイス。これよこれ。

まずチキンカレー、これがとんでもなく旨い。
0~5まで選べる辛さは4で。
トマトの酸味と辛さ、そして玉ねぎの甘味のバランスが良く、クミンをはじめとしたホールスパイスも心地よい匙加減。
そして具材のチキンにもしっかりした味が付いており、単品でもバッチリ。
そして魚介カレー、今月の具材は鰹。
カレーのベース自体が旨み抜群なのに加え、食べ応え充分な鰹の味の凝縮具合も素敵。
なんと仕込みに日本酒を用いているそうです。
一見とてもシンプルながら、手間と工夫をかけることで芯の通った味わいを生み出すこのお店。
新店といいながらも、なかなかの実力派。
コロナで客足を挫かれた格好ではありますが、これはもっともっと流行るはず。

シナモンチャイだって、期待を裏切らないクオリティですし。
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