普段記事にしない「行きつけ店特集」今回は高田馬場。
ミャンマー料理店ひしめく"リトルヤンゴン"高田馬場。ここで10年以上前からミャンカラ&ミャンマー飲みをしている私が2022年いちばん通ったお店をご紹介。
L字型の細い路地の奥に佇む、二階建ての古民家様のお店。

その名も、
『ババ Feel 焼き鴨』2022年1月15日オープン。
『I Feel Coke』を彷彿とさせる個性的な店名ですが、実はここ東新宿でミャンマー人が経営する焼肉店『おかやま』の2号店。
ミャンマー式のローストチキンがリーズナブルにいただけるとあってミャンマー人たちの間で話題沸騰のお店だったんです。

お店の外側にはトゥインクル感溢れる仏壇コーナー。

ここで鴨を焼き、さらに建物入り口にあるオープンでカリッと仕上げるんです。

古民家を再生させた店内は「ここが東京?」と戸惑うほど。
ちなみに2階にもグループ用の席があり、そちらは生ビールを樽ごとオーダーできるというブッ飛びっぷり。

奥は別棟の離れと直結。
なんだかファンシーな外観ですが、実はこちら

録音ブースさながらの完全防音仕様カラオケルームなんです。

ちなみに『ババ Feel 焼き鴨』という店名にも由来があります。
店長の故郷の町の外れに『Feel』という名のレストランがあって、遠い場所にあるにもかかわらずその味を求めクルマで皆食べに行っていた。そのお店にあやかり、美味しい料理を求めてみんなが集まるお店になりたいね、ということなんです。
★アサヒスーパードライ樽生(中)¥529まずはビール。安いです。
ちなみにミャンマービールはミャンマー軍の利権に繋がっているため、高田馬場のミャンマー料理店はどこも現在ボイコット中。
★干物ヤギサラダ セイータージョートゥ¥968迷ったら、まずこれを頼むと良し。
旨み抜群の山羊ジャーキー、ビールのアテにはベストです。
そして、頼まなきゃ後悔するのが2つの看板メニュー、「鴨と豚」です。
★焼鴨 切りおろし ¥1089まずは店名にもなっているこの焼鴨。
食べる量によってサイズがいろいろ選べます。
これを初めて食べたときの私の感想は、
「え!これって北京ダックにふんわりした肉部分が付いてる感じ?高い値段で北京ダック頼んで目の前でカットしてくれて、うわーこんなに食べきれないよーとか思っていたら皮の部分だけ残して肉全部持ち去られちゃって、え?え?その肉は値段に含まれてないの?そんなのあり??なんて悲しい気分になったあの悔しさに対するアンサーのような贅沢さなのにこのお値段って・・・・」
です。
つまり絶対頼むべし。
そしてもうひとつ。
こちらも鴨に負けず劣らずの人気メニュー。
★豚皮付けカルビ焼き(小)¥968これを初めて食べたときの私の感想は、
「おっと何だこのチャーシューの最高峰のような味わいは?よくラーメン店でチャーシューにかける想いとかこだわりとか手間とかがザザーッと書かれてはいるけどその期待値を遥かに超える驚きの美味さに出会うことは稀というか、苦労して作ったんだな、有り難くいただかなきゃな、というどこか教育映画を見た後のような気持になることの方が多いけど、何この圧倒的な脂の美味さと食感の良さは!」
です。
つまり絶対頼むべし。
ちなみにこちらもサイズが選べます。
★豚マルチョ煮 ウェ ウ ヴェイ ¥968ミャンマー語でオーダーするとパリピなお兄さんみたいになるから注意です。
日本人的にはマルチョウのこんな使い方思いつかないでしょう。
八角の香り豊かに煮込まれたマルチョウがアツアツ鉄板で出てくるんです。
★つぼ草サラダ ミ カイ ウェ ¥780日本にも自生しているつぼ草。スリランカではゴトゥコラと言われ重要なアーユルヴェーダハーブでもありますね。
こちらミャンマーではその苦味を活かしたサラダ仕立てに。
★牛のモツスープ アメウーピョエ ¥780やはり1号店が焼肉店だけあって、牛肉メニューは贅沢です。
★タミンジョー ¥858ひよこ豆と玉子のミャンマー式チャーハン。
これ食べて即、私的に都内でも屈指のチャーハン名店確定です。
騙されたと思って食べてみて。
さらに実はここ、日本語メニューになくても色々作ってくれるのが嬉しいところ。

どれ行こうかなぁ~
★ミャンマーパシュータミンジョーこちらは発酵調味料ガピを用いた辛口チャーハン。
私的には直球ド真ん中170km。
★ヒルサーの卵のヒンこれ、最初は無茶振りして出してもらったメニューなんです。
ヒルサーというのはニシン科の川魚。
隣国バングラデシュではイリッシュと呼ばれ、「国魚」として国内消費優先のため輸出を行わない魚なんです。
日本へは専らミャンマーからの輸入。で、その魚卵が実に美味しくて(いわば淡水カズノコです)ミャンマーでもバングラデシュでも重宝されているのですが、日本でいただく機会は稀。
で、お願いしたんですね。
「昔ヒルサーの卵食べておいしかったんだけど、ヒルサーの卵のヒンなんて無理ですよね」と。
そしたら「できますよ」とのことで出てきたんです。
ちなみに「ヒン」はミャンマーカレーと訳されることが多いけれど、実際にはもっと広義の「米と合わせることを前提としたおかず」。
こちらのヒルサーの卵のヒンも完全ドライタイプで、焼きたらこならぬ焼きカズノコという味わい。
これが魚卵好きには堪らない奥行きある旨さなんですよね・・・・・
美味しい美味しいと絶賛していたら、いつの間にかレギュラーメニューになっていました。
★ダンパウミャンマーのビリヤニ、ダンパウも、ある時はあります。
贅沢な骨付きチキンをスプーンでほぐし、米とともにいただくのですが、まあ間違いなし。
この他にも紹介したい料理、たくさんあるんですがキリがない。
ほんと、書くのに時間かかりすぎます。
だから記事にしなかったんですよね。こういう行きつけの店。


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ミャンマー人が多く暮らす「リトルヤンゴン」高田馬場に新名所が誕生。

『ZUU&HEIN Myanmar Tea House高田馬場店』(ズー&ヘイン)オープンは2022年12月5日。
2021年9月池袋に登場した『ZUU&HEIN Myanmar Tea House』の2号店ですが、むしろこちらが本丸と言える気合の入りようです。

立派な三階建ての建物で、1階はカウンター席メイン、2階はテーブル席、3階はカラオケ付き個室となっています。
こちらが2階。



壁にはミャンマーの地理や民族がデザインされています。
こちらが3階。

いわゆるミャンカラ。


階段部分のディスプレイもなかなか良いセンス。
このお店の雰囲気、メニュー構成から、単にオシャレで気軽なミャンマーカフェ&飲茶処かと思ってしまうかもしれませんが、いやいや。
実はリトルヤンゴンのグルメなミャンマー人たちからは「絶品モヒンガーがいただけるお店」として話題沸騰中なんですね。
(モヒンガーとはミャンマー名物、ナマズスープを用いた麺料理。詳細は後述)
この日は2階のテーブル席へ。
まず嬉しいのはミャンマー茶飲み放題。

さらにお酒も2時間飲み放題でたったの1640円。
しかも、セルフでつぎ放題なのです。


これは天国やわ(笑)
メニューには点心などの飲茶メニューが充実。
池袋店からの継承ですね。
★青唐辛子シュウマイ¥590肉汁たっぷり。
かなり、飲茶として本格的です。
ところ変わればいい値段取れそう。
ちなみに青唐辛子が入って入るけど辛さはほぼなく、青唐特有の爽やかな香りがプラスされていました。
★蒸し黒もち古代米もち米の握りに白ゴマと塩がかかっており、まずはそのままいただきます。
添えられているのはゆで豆とペービョウ(干魚)。
ゆで豆は甘さ控えめの粒あんのようで、もちに乗せた結果おはぎっぽい味わいに。
一方ペービョウは塩気と旨みがプラスし酒が進む味に。
★サムサトーサムサはインドのサモサ、というよりバングラデシュの薄皮でパリっとしたサモサとほぼ同じ。
それをいったん作った後クラッシュして和え物にするというビルド&スクラップ、または賽の河原方式料理。哲学的。ピリッと辛いです。
★マライナン ¥580インドと隣接するミャンマー、ナン料理もあります。
マライ=牛乳を煮詰めて出来た膜をひたすら集めたもの。
これに何をつけていただくのですが、ほぉぉ。
おしどりミルクケーキあたりが好きな人にヒットする、ほんのりミルキーでノスタルジックな甘みがたまりません。
ちなみにナンは窯ではなく鉄板でい焼いているそうです。
さて、そろそろ看板料理モヒンガー(メニューではモンヒンガー)をいってみましょう!
★モンヒンガー ¥650
★さつま揚げ ¥100ナマズの身から出た旨みスープを用いたミャンマーの国民的麺料理モヒンガー。

ひと口食べてビックリしました。
今までそこそこの数量モヒンガーを食べていますが、ここまで素直に「旨い!」と思ったのははじめて。
間違いなく過去No. 1モヒンガーです。
凄い凄い。
こちらでは結構な数が出るため、毎日ナマズをマッシュしてスープを作っているそう。
だからここまでフレッシュな旨味なんですね。
用いているナマズはガク―、熱帯魚マニアにはクララといった方がわかりやすいでしょうか。

ベートゥイ=鴨の血も入っていました。
さつま揚げは日本のものと違って「ガページョー」というミャンマー式。
手作りで、日本のものより密度があり噛み応えあるのが特徴。
ちなみにガペーはヘリコプターナマズ。熱帯魚マニアにはワラゴ・アツーといった方がわかりやすいでしょうか。
さらにスープに入っていた玉子もビックリする美味しさ。
なになに?これ普通の玉子じゃないですよね?
聞けば「オーベーウー」つまりモヒンガー汁で煮た味玉なのだそう。
細部にわたり見どころ抜群、噂に違わぬ驚愕のモヒンガーでした。
さらにもうひとつ麺料理をば。
あ、いや、違うんです。デザートなんですよホント。
★ナンギットゥ平麺を用いた、言わば「きな粉麺」。
ほんのり甘いんです、
大分名物「やせうま」にもちょっと似ていますね。
何か繋がりあるのかな?
★シロンティー ¥380牛乳を煮詰めた膜をひたすら集めた「マライ」を用いた甘ーい紅茶。
甘めのチャイやマレーシアのテタレが好きな方には絶対的オススメ。
そうこうしているうちに飲み放題のビールやレモンサワー、ミャンマー茶もたっぷり頂きまして、充足の極み。
今後は夜の飲み需要の強化を目指し、サラダ系やおつまみ系のメニュー強化を予定。
一方でいわゆるミャンマーカレーの「ヒン」や、ミャンマービリヤニの「ダンパウ」などに力を入れることはしないそうです。
個人的にはそれでいいと思います。
多くのミャンマー料理が集まるこの街で、どこも同じメニューを出す必要はなし。
ここまで飲茶メニューと麺メニュー、そして飲み需要で強いのだから、そちらにどんどん特化してほしい。
リトルヤンゴンに長く漬かっている私個人としては、ミャンマーの皆さんと交流するなら「ヤンゴン」、気兼ねなく飲み会するなら「ババfeel焼き鴨」、多彩なミャンマー料理を紹介するなら「スィウミャンマー」、変わった食材や食文化を伝えるなら「ノングインレイ」、レアな民族料理なら「ヤマニャ」、麺を一杯軽くいくなら「ババミャンマーヌードル」など札の使い分けローテーションをしているのですが、この「ZUU&HEIN」も強力な切り札の一つとなりました。
朝から営業しているのも凄い。
この店のモヒンガー、きっと最高の朝食となることでしょう。
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早稲田通り。
ネパール人店主による、とんかつ&カレーのお店。
『萬ち亭』看板にでっかくターリーと書いてありますが、カレー好きがイメージするインドやネパールのターリーはありません。
ターリーには「定食」という意味もあるので、日本の大衆食堂で提供される定食も、ネパール人から見たらターリーというわけです。


とんかつ定食に生姜焼き定食、唐揚げ定食、チキン南蛮定食。
肉肉しい日本のノンベジターリーがメニューに並んでいますよ。
★チキンカツカレー ¥880今やグローバル人気のKATSU CURRYといえばチキンカツカレー。
宗教上の制約を越えて楽しめるのが人気の理由です。

こちらのチキンカツ、衣も肉もボリュームたっぷり。
カレーはといえばインド・ネパールテイストは一切なく、むしろ出汁感がある蕎麦屋のカレーみたい。
われわれ日本人からすれば「普通」のカレーでありますが、これって実は『ネパール庶民料理の完全再現を目指すマニアックな日本人シェフ』の逆パターンであるともいえますよね。
そう考えると面白い。
会計時、厨房をチラッと見ると、今は使われていないタンドール窯が。
かつてはインド式ターリーも出していたのでしょうか。
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高田馬場、神田川を越えたあたりの静かな路地に佇む、洒落た店構えのレストラン。
『Oriental Elephant 高田馬場店』ネパール人によるインド・ネパール・タイ料理の複合レストランですが、よくあるインネパ店とはだいぶ異なった様相なのです。

シェフは長年タイでシェフとして働いていた方らしく、タイ料理のメニューは豊富。
インド料理も日本向けテンプレメニューだけではなく、ダルタルカからビリヤニ、プラウまで、ちゃんとしたインド料理レストランの構成です。
★ネパールビール(ネパールアイス)¥450とりあえずビールが安い。
★チキンパコラ ¥750ベスン粉(ひよこ豆パウダー)を衣にカラッと揚げたインド式の鶏天。
揚げたてが堪らなく美味いです。
ビールのアテに最適!
★カオソーイ ¥950タイ北部チェンマイ名物のいわゆるカレーラーメン。
ちゃんと揚げ麺と茹で麺の二段構造です。

スープはかなりココナッツミルク強めのリッチ仕様。
具材として鶏肉、ピーナッツ、高菜が入っておりました。
居酒屋っぽくも使えるけれど、味付けはだいぶレストラン寄り。
2人以上でディナーなんかに使うのが良さそうですね。
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創業1982年。
早稲田の学生たちに愛され続ける個性派町中華。
『中華料理 秀永』『しゅうえい』と読みます。
早稲田通り沿い、オレンジの看板とレトロなサンプルケースはこの町の定番風景。

『秀永』にはいくつかの面白い名物料理があります。

香港のタクシー飯(的士飯)をベースにした「ほんこん飯」、
銀杏を用いた「とりめし」こと「白果鶏飯」(バッコチーハン)、
そして排骨飯をベースにした「ロース飯」。

カレー好きなあなたなら、まずはこちらをオーダーしてみましょう。
★ロース飯(カレー味)¥950ライスの上には香ばしい野菜&もやし炒め。
カレー粉で味をつけた豚ロースは餡かけ仕様です。

なんだろう、この神々しいばかりのビジュアル・・・
まずシャキシャキのもやしが相当に美味い。これだけでご飯が進むほど。
そしてロースは引き締まった食感で食べ応え抜群!
カレー味自体はそれほど強くないのですが、餡の旨みと絶妙に一体化しています。
気が付くと一気に完食。
学生時代に食べたら、「私のソウルフードです。」って言いたくなるような魅力が凝縮しています。
昔から当たり前のように存在する町中華って、ほんと当たり前じゃない魅力に溢れていますよね。
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