広島市街の中心部、紙屋町で夜遅くまでやっている、カレーとクラシック音楽のお店。
『一楽章 f 未完成』なんとも独特な名前です。
看板では真ん中の記号は「フォルテ」ですが文字媒体では「f」になっている様子。
名前の真ん中にFがつくのって、他にドラえもんの作者先生くらいですよね。
お店はビルの3階にあり、アクセスはエレベーターのみ。
ストイックでお堅い店だったらどうしよう?なんて緊張するかもしれません。
大丈夫です。

入り口のPOPの賑やかさをご覧くださいませ。
堅苦しいお店じゃあないんです。

店内はびっくりするほど広々。
ピアノやバイオリンが配置されています。
流れる音楽はもちろん、クラシック。
生演奏が入る日もあるそうですよ。
メニューはこちら。

LP盤じゃないですか。
裏面がドリンクメニュー。

開けばカレーメニュー。

店員さんが、「メニューの説明をしてよいですか?」と確認してきます。
ここで『はい』を選ぶと個性的で丁寧な説明がスタート。
この説明を聞いたほうがお店の世界観がよく伝わると思いますよ。
オーダーしたのは一番人気というこちら。
★チキンカレー ¥1850写真ではサイズが伝わらないかもしれません。
かなり、デカいです。
ライスが少ないんじゃありません。
ライスも結構な量、と思って写真をご覧いただければ。
チキンはなんと、皮付きタンドリーチキンなんですよね。

で、このタンドリーチキンのボリュームがとにかく凄い。
インド料理店で頼むアラカルトのタンドリーチキン、それを全部入れたような量です。
カレーライスなのに、ナイフが出てくる理由がわかりました。
ナイフでカットしながら食べないと、スプーンだけでは無理なんです。
凄すぎますね。
カレーはじわじわと、後から来る辛さ。
サラッとしているようで、噛めば玉ねぎのニュアンスが残っています。
食後はこちら。
★イタリアン ¥600深煎りで濃厚なアロマ。
かなり美味いコーヒーです。
お腹が減っていないときには、この珈琲を飲むためだけに来て良いと思えるほど。
営業は24時まで。
カレーディナーにも、珈琲の一服にも使えるお店です。
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:欧風カレー | 紙屋町東駅、本通駅、紙屋町西駅
関連ランキング:欧風カレー | 紙屋町東駅、本通駅、紙屋町西駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
広島で『ガリバー』『桃丘』と並び昭和から続く広島の人気カレー店。
『サン・カレー』創業は1962年。
1982年創業の『桃丘』、1984年創業の『ガリバー』と比べても大先輩にあたる大御所です。
どの年代の方に訊いても名前が挙がる、広島一有名なカレー店と言って間違いはないかと。
お店があるのは広島の繁華街の中心。
当たり前のようにふらっと立ち寄る人々を見ていると、新宿『モンスナック』のような風情も感じます。

オーダーは食券制。
レギュラーサイズはボリュームたっぷりとの評判。
ですが、全てのメニューにハーフサイズ(実際には2/3の量だそうです)があるのが嬉しいですね。
★チキンカツカレー ハーフ ¥630シンプルでありながら、隠しきれない老舗の風格。
その味は・・・掛け値なしに美味い!
最初のひと口、粉っぽい舌触りがありながら濃厚な旨みと仄かな甘み、その後じんわり辛さが追いかけてきます。
スタンダードなのに、普通じゃない。
どこか新潟『バスセンターのカレー』にも通ずる中毒性があります。

チキンカツのボリューム、衣のサクサク度合いも完璧。
素晴らしく完成されたチキンカツカレーです。
海外からの観光客も多い広島。
ぜひ、日本が誇るカツカレーの実力を体験してほしいものです。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
ポケットカレーはじめ私がセレクトした色々なカレー商品を追加していきます。
ブックマークお願いいたします。●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:カレーライス | 八丁堀駅、立町駅、胡町駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
広島並木通り。
オシャレなブティックが点在するこのエリアに、スタイリッシュなスパイスカレー店が誕生していました。
『Cur.iosity』(キュリオシティ)2022年8月4日オープン。

コミュニティスペース、カフェとの相乗り店舗で、『Cur.iosity』の営業は月~木曜の夜と土曜の昼夜となっています。

店主はかなーり若く、20台前半。
爽やかかつ落ち着いた接客が好印象です。
絶対お姉様方に人気出る。はず。

カレーメニューは2種盛り+副菜3種の固定式。
(限定カレーが出ることもあります)
そこにトッピングやドリンクを組み合わせてオーダーします。
★モスコミュールやっぱりモスコーはスパイス呑みの基本ですよね。
★全盛り和風 ¥1300基本のCur.iosityプレート「小松菜と味噌のスパイスカレー」「和風カルダモンキーマ」+クリームチーズ豆腐+納豆のミョウガスパイス和え。
「和」と「発酵」要素に満ち満ちた盛り合わせになっています。
基本のCur.iosityプレートには副菜でジャークチキンもついており、なかなか豪華ですね。
「小松菜と味噌のスパイスカレー」は味噌の旨みで着地したベジ仕様。
「和風カルダモンキーマ」はカルダモンだけでなくホールのブラックペッパーも顔を出すスパイシー仕様ながら、辛さは抑えめ。合い挽きで旨みのバランスを調整しています。

副菜は「ジャークチキン」「カチュンバルサラダ」「フライドポテト」さらに「クリームチーズ豆腐」「納豆のミョウガスパイス和え」。
インド料理的にいえばジャークチキンがタンドリーチキン、クリームチーズ豆腐がパニールの置き換えともいえ、若い感性ならではのアプローチが楽しいですね。

一品一品の味を確かめたら、混ぜ込んでいただきます。全体的に油控えめ、食後は爽やかな着地。
店主は広島だけでなく勤務していた岡山でも随分カレーの食べ歩きをしていたらしく、後日岡山の人気カレー店の店主たちからも「彼元気にしてました?」と聞かれるほど。
今回この『Cur.iosity』オープンにあたっても岡山の名店『サティスファクション』で試作カレーの試食会を開いてもらったそうで、色々なアドバイスをもらったとのこと。
店名通り、好奇心に溢れた若き店主だけに、これからもどんどん進化していくことでしょう。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
ポケットカレーはじめ私がセレクトした色々なカレー商品を追加していきます。
ブックマークお願いいたします。●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:カレーライス | 袋町駅、中電前駅、八丁堀駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
『ガリバー』に『サンカレー』『桃丘』・・・
伝統的なカレーライスの人気店が強い広島。
その街の中心部に、南インド料理をカジュアルに提供するお店が誕生しています。
並木通りの角を曲がったすぐの場所にある小さな看板。

コンクリート打ちっぱなしの建物に入ると、中からは水の音。

落ちないように池を渡り、階段を2階に上がります。
『南印度カレー食堂 カレーの木』創業は2019年。

店名にカレーとあるように、異国料理専門店というよりカレースタンド的な気軽さで立ち寄れるお店になっています。

メニューは以下の通り。

黒板に3種あるその日のカレーから1種、2種、3種かを選び、副菜をつけてミールスにするかを選びます。
その他には子供カレー、チキンビリヤニ、タンドリーチキン。
ビールは日本、インド、ネパール、スリランカと揃えています。
★カレー2種ミールス ¥1320
◎チキンマサラ
◎キーマカレー
・バスマティライス
・ヨーグルト
・ダール
・副菜4種ノンベジで攻めてみました。

ドライタイプのチキンマサラはクローブがっつり、カルダモンもしっかり。
ウェットタイプのチキンキーマは『アジャンタ』や渡辺玲先生のレシピを彷彿とさせるもの。
一方のダールは塩味控えめで、引き算を意識した『ケララの風』沼尻さんのレシピを彷彿。
日本で紡がれた南インド料理の体系がモザイク的に散りばめられた感があります。
それでいて印象はカジュアル。
★マサラチャイ 単品¥385(セット割100円引)ああ、この器好きです。
ふっと心に沁みる。
この日もフラッと若い女子たちがテイクアウトに来たり。
ここから広島南インドの裾野が広がっていく予感がします。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
ポケットカレーはじめ私がセレクトした色々なカレー商品を追加していきます。
ブックマークお願いいたします。●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:インドカレー | 袋町駅、立町駅、八丁堀駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
広島県福山。
新幹線への乗り換えに50分ほど時間があったので途中下車。

さて、旅先で時間が空いたら第一にカレー、第二にcurryと決まっているのですが、目星をつけていたカレー屋さんはなんと「閉店」。
しかも時間が15時30分という微妙すぎる時間帯、ネットで調べても開いているカレー屋さんはココイチしかなく・・・
・・と、ここでカレーを諦めるのが正常な人間ですが、私には奥の手があります。
それは、天性のカレーレーダー。
カレーレーダーを発動させるにはまず、無思考になる必要があります。
厳密に言えば脳からβ波を出さず、α波だけをパルスのように飛ばすのです。
何も情報を入れず、ポーッと、しかし感覚を研ぎ澄まし、見えているものよりも見えない光に向かって、まっすぐ。
・・・・あ、きたきた。なんだこれ。
「洋食 おでん 自由軒」うわぁ、これはビンビンきます。
福山ビンビン物語です。

この強烈な風情。
ただものじゃないオーラが出ています。
そして、結論から言えばここ、全くタダモノじゃないお店であり、
後で調べたら福山の呑兵衛にはかなり有名なお店だったようです。

ドラマのセットかとおもうほど味のある店内。
奥に長いコの字カウンターには、昼間っからガンガン飲んでるお客さんがぎっしり。
しかも割と常連さん同士仲良いようで、あちこちで席を超えた会話が飛び交っています。


お店全体に漂う、うるさ過ぎず静か過ぎずの程よい活気が心地よいですね。

外の看板には「洋食 おでん」とありましたが、居酒屋メニューならなんでもござれ。
ねぶと(テンジクダイ)やら、ニシ貝、牡蠣レモンなんて土地のモノもたくさん。
キモテキなんて魅惑的な料理まであるのですが・・・・オーダーするものはすでに決まっています。
★カツカレー ¥750いやもうこの端正な佇まい。
サイズは若干小ぶりではありますが、いろいろ呑んで摘まんだ後の締めにもフィットしそう。
さささ、戴いてみましょう。

おぉぉぉ・・・・これは・・・・・
ネットリとフルーティでありながら、結構な辛口でスパイシー。
デミグラスソースのような、ハヤシライスのような、一朝一夕にできるものじゃない、深みある洋食カレーの風味。
これには驚きました。
さらにさらに。

カツの衣は薄くてカリッと硬め。
これがまた深みある洋食カレーとズバリ最高のバランス。
たまらなく旨いです。
確かに外の看板には「洋食」と書いてあったわけですが、店内の雰囲気はまさに大衆酒場。
それでいて、出てくるカレーがここまでしっかりとした洋食カレーだとは、全く持って信じられません。
これだけのメニューバリエーションの中、
どんどこどんどこオーダーが入り、どんどこどんどこ調理し提供されていく中で、
これほどまでに特筆すべきカツカレーがどうやったら生まれるのか。
このお店を「居酒屋」と規定するならば間違いなくこれは、「居酒屋カツカレーの最高峰」と呼んで間違いないでしょう。
今回もまた、カレーレーダーの精度に感謝。
無心・無思考状態になれば、求めているニルヴァーナにちゃんと辿り着くものなのですね。
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:居酒屋 | 福山駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
| ホーム | 次のページ