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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

~深海生物特集(12)~ トリノアシ

FLYING ROPEFISH!
トリノアシ
学名:Metacrinus rotundus
原産地:相模湾、駿河湾など、水深100m以深

5億年前の古生代から姿を変えずに生き延びてきた「生きた化石」の一つ。
イラストや漫画で「古代の海」が描かれるときには、
アンモナイトや三葉虫と一緒に必ずこんなのが描かれていますよね。
そう、それがこのトリノアシをはじめとするウミユリの仲間なのです。
古生代には浅い海にも繁栄していたこの仲間ですが、
現在では深海メインでひっそりと生き延びています。

FLYING ROPEFISH!
一見すると植物のようですがれっきとした動物。
ウニやヒトデが属する棘皮動物に分類されています。

トリノアシの体は植物の「花」にあたる「クラウン」という部分と「茎」でできています。
ちなみにウミユリの仲間でこの「茎」を持たないものは「ウミシダ」と呼ばれています。

FLYING ROPEFISH!
トリノアシの「クラウン」。
餌となるプランクトンが流れてくると花びらのような腕を大きく広げます。
その腕の数約40本。
まさに「花開く」ような美しさ。

FLYING ROPEFISH!
トリノアシの「茎」。
巻枝(まきえだ)と呼ばれる細い枝がたくさんあり、
これで岩などにしがみついています。
いわばトリノアシノアシ。

岩にしっかりと根付いているかのようなトリノアシですが、
実は気づかないくらいゆっくり、ゆっくりと移動していたりするのだそう。

ゆっくり、ゆっくりと暮らしているうちに、
気がつくと5億年も経っていたのでしょうか・・・。

まさに深海のスローライフ。

私たちには真似できませんね。


 ◆→『深海生物特集』全14回目次◆

サンシャイン国際水族館
Deep Sea~深海の不思議な生きものたち~
09/03/20~09/05/10
→詳細はホームページ


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~深海生物特集(3)~ トックリウミグモの仲間

FLYING ROPEFISH!-umigumo
トックリウミグモの仲間
学名:Ascorhynchus sp.
最大長:10cm程度
原産地:日本沿岸、水深140~1650m

全世界に500種類ほどが知られるウミグモの仲間。
英語でもsea spiderと呼ばれるとおり、
誰がどう見てもクモに似ています。
実際には、カブトガニに近い仲間とされます。

その長い足に対し、胴体は異常に小さく細いため、
消化管や生殖腺が小さな胴体に収まりきらず、
脚の中にまで入り込んでいるという異様さ。
FLYING ROPEFISH!-umigumo2
我々の常識ではありえないことです。

普段は水底でぐだーっとしているため、生きているのかどうかさえ判りません。
FLYING ROPEFISH!-umigumo3
適当に作った針金細工が水底に放置されているようにしか・・・

なかなか動くところを見ることができないウミグモですが、
↓こちらに動いている動画があります。

東京ズーネットBB > うごく!どうぶつ図鑑 > 不思議な生物ウミグモ

FLYING ROPEFISH!
どこからどう見ても、地球外生命体。
というか、じつは我々が頭に浮かべる地球外生命体のイメージってもののほとんどは、
深海生物の姿なんじゃないか・・・と思ったりします。

 ◆→『深海生物特集』全14回目次◆

サンシャイン国際水族館
Deep Sea~深海の不思議な生きものたち~
09/03/20~09/05/10
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