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2009/10/20

シクリッド

        

幻のシクラソマ ~ ヘリクティス・パーセイ ~

category - シクリッド
2014/ 04/ 05
                 
ごく一般的に言えば、熱帯魚ってネオンテトラやグッピーのように色が綺麗だったり、
エンゼルフィッシュやハチェット、エレファントノーズのように形や模様が面白かったりするイメージですよね。

しかしそういう、一種わかりやすい魅力がある魚以外にこそ、マニア心をくすぐり、飼い込めば飼い込むほど深く愛着がわく魚がいるのです。


ヘリクティス・パーセイ
学名:Herichthys pearsei
全長:42cm
原産地:メキシコ東部、グアテマラ


通称「おこげ」。
お腹の部分の黒い模様が特徴的な中南米シクリッドです。

「シクラソマ」と呼ばれる中南米シクリッド群の代表種とされるテキサスシクリッド(Herichthys carpinte)と同属で、ワイルド個体の入荷は滅多になく、EU便のブリード個体が時々入荷する程度。

幻のシクラソマとも言われている希少な種なのです。

この個体はメキシコ・ウサマシンタ川で採集されたワイルドの若魚。

このパーセイ、成熟すると40㎝を超える大型種で、成長するにつれ体高が出てきてズッシリ重厚感のある体型に変化、上体はゴールドグリーンに染まり、腹部の「おこげ」は拡がって黒褐色に塗りつぶされていきます。
その迫力ある姿は https://www.google.co.jp/search?q=Herichthys+pearsei&espv=2&es_sm=122&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=AmM_U6LkIcOYkQXA44CoDg&ved=0CC0QsAQ&biw=1109&bih=734" target="_blank" title="こちら">こちらにてどうぞ。


餌は基本的に何でも食べるのですが、実は草食性が強い種のようで、少し上向きについた口で岸辺の草を食べるのだとか。


同属のテキサスシクリッドはその強烈な気の荒さでも有名ですが、こちらパーセイはそれほどでもない・・・のかな。
他魚に攻撃をあまり仕掛けないかわりに、強いオーラが出ているのか、他魚からも攻撃を仕掛けられることがなく、混泳は結構うまくいっています。
概して、地味な色彩の魚ほど攻撃されにくい傾向があるので、そういう意味でもいい魚ですね。

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赤き瘤もち地球を食むもの ~ ゲオファーガス・スタインダックネリー ~

category - シクリッド
2014/ 03/ 29
                 
今日は個人的に好きなシクリッドの仲間をご紹介。

ゲオファーガス・スタインダックネリー
学名:Geophagus steindachneri
英名:Redhump eartheater
体長:20cm
原産地:コロンビア、ベネズエラ


赤いたんこぶのように出っ張ったおでこ、間延びした顔、ぶ厚い唇・・・
ユーモラスすぎる姿かたちながら、ピンクがかった地色にライトブルーのメタリックな粉をまぶした独特な色彩は、他にない上品な美しさです。


属名のGeophagusとは「地球を食む」という意で、その名の通り頻繁に底砂を突き頬張る仕草を見せます。
砂中の餌を漉しとって食べる習性なのでしょう。
英名もRedhump eartheater。赤い瘤を持った、地球を食む者という意味ですね。


シクリッドとしては性格は温和・・・といいたいところですが、そうでもなく。
オスはとにかく他魚を突っつきます。
同種のメスにさえ攻撃を仕掛け、相手が弱るとしつこく目や鰭を食むので注意。
ゲオファーガス属の中では気性は荒いほうではないでしょうか。


繁殖形態はマウスブルーダー。
一度メスが基質に産卵したのち、オスが咥え保護するようです。
最大20cmほどになるのですが、繁殖自体は6㎝くらいから可能という話も。

とにかく綺麗で奇妙なこの魚、見ていて飽きないことは間違いありませんよ。

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アピストグラマ・マクマステリー

category - シクリッド
2014/ 01/ 25
                 

アピストグラマ・マクマステリー
学名:Apistogramma macmasteri
最大長:8cm
原産地:オリノコ川


近縁種のヴィエジタなどとともに「マクマステリーグループ」に属するアピスト。
地域変異や個体差が非常に多いアピストのようで、
ヴィエジタの各バリエーション(ヴィエジタⅠ、ヴィエジタⅡ、ヴィエジタⅢ)と併せ較べてみても、
「どこが分類上の区別点なの?」といった感じ。

実際、ヨーロッパではこの二種は混同されていることが多いらしく、
発色の良いマクマステリーが「ヴィエジタ スーパーレッド」の名で流通したり、
ブリードの過程で交雑が進んだ個体がいる可能性も否めません。

いずれにしろフォルム、色彩共に素晴らしい魅力を備えた魚ですから、どちらでも構わないのですが。

ちなみにこの個体はヨーロッパブリード。

赤とメタリックブルーのカブキ顔。
かなりボリュームのあるガッチリした体型。
各ヒレも大きく、フィラメントも伸び、尾びれの赤も鮮烈。完璧!!


現地では低Phの環境に生息しているようですが、適応範囲は広く、
日本であれば水質を気にすることなく飼育できる種類です。


こちらはメス。
上3枚のオスと比べると顔つきや体型が丸みをおび、
各ヒレのフィラメントも伸長していないのですが、体色はこちらもしっかり綺麗。
若干黄色みを帯びたボディに、尾びれの赤いツインバーも鮮やか。

雌雄ともに美しいってのは実に素晴らしいことですね。


現在は大磯砂で飼育しているのですが、ソイルでもっと酸性に傾ければ赤の発色も強くなるのでしょうか。

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熱帯魚の楽園クマラカムで、カリミーン釣りに挑戦。~ケララ楽園紀行-14-

category - シクリッド
2011/ 05/ 11
                 
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⇒★南インド・ケララ楽園紀行 〈目次〉はこちら。
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南インド、ケララ州、クマラカム。
バックウォーターと言われる巨大水郷地帯にある、
大自然融合型ホテル「Coconut Lagoon」。
そこは幾多の熱帯魚が生息する、まさに楽園でした。

★関連記事⇒『熱帯魚舞い泳ぎ、スパイス香る桃源郷へ。「Coconuts Lagoon」』

ホテルの敷地内にはFish Sanctuaryが。
案内板に示された熱帯魚の種類はまさに失神モノです。
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日ごろアクアリウムで親しんでいるものから、
日本ではまずお目にかかれないレア種まで、
ビックリするほど多くの熱帯魚がここには棲んでいるのですね。

さて、このフィッシュサンクチュアリでは禁止なのですが、それ以外の場所ではなんと釣りがOK。
ホテルと言ってもここは特殊なホテル。敷地内にいくらでも水路があるんです。

ホテルの方に釣りをしたいんですがとお願いすると、「後で竿を持っていきます。」との答え。
・・・が、10分経っても20分経っても竿は現れず。
痺れを切らして様子を見に行ったら・・・・

あらビックリ。

photo:16
まさに竹竿製作中(笑)

このスローライフっぷり、いいですね。

さて、竹竿と餌を手に、水中を覗き込みます。
photo:17
おぉ、
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いるわいるわ。
photo:22
何という魚密度!!
ケララの四月は真夏。昼は30℃を超える日差し。
しかし日が傾きだすと、魚たちの動きも活発になってきます。

で、釣れました。
photo:18
オレンジクロマイド
学名:Etroplus maculatus
ケララ名(マラヤラム語):Pallathi
最大長:8~10cm
原産地:南インド、スリランカ

アジアでは珍しいシクリッドの仲間。
大体7cmほどの手のひらサイズでした。
特徴的な体側の黒点の周囲に輝くオレンジ、
そしていかにもシクリッド、といった風な目の下のコバルトブルー。
やはり野生種は輝きが違いますね。

比較的群れをなして泳いでいたのが印象的でした。

そして・・・次なる獲物はこちら。
photo:19
ダイヤモンドクロマイド
学名:Etroplus suratensis
英名:Peal Spot
ケララ名(マラヤラム語):カリミーン Karimeen
別名:グリーンクロマイド、淡水イシダイ
最大長:30~40cm
原産地:南インド、スリランカ

これはデカイ!!!
およそ30cmの大型個体です。
先ほどのオレンジクロマイドと同属ながら、圧倒的な迫力!!
深いグリーンの縞に彩られた胴体にびっしりちりばめられた銀白のスポットは驚くほど美しい。
パールスポットという英名に素直に頷けます。
そしてこの魚、ケララの言葉でカリミーン Karimeenと呼ばれる重要な食用魚。
まさにこの日のランチで食べた、ケララ名物の美味なる魚なのです。

こうして太陽に輝く美しい魚を眺めたり、
料理にしていただいたりしていると、
本当に熱帯魚のふるさとに来たのだなぁとしみじみ実感。

ここで私が観察したところによると、
このダイヤモンドクロマイドは同じくらいの大きさの4、5匹で群れをなしゆったりと水路を回遊。
真昼の暑い時間にはホテイアオイやハスの影でじっとしていたり、
また面白いことには木陰に集まり、水面近くで上を向いてパクパクとしていたり。
酸素補給もあるのでしょうが、ひょっとすると草食性が強いこの種のこと、
葉っぱや木の実が落ちてくるのを待っていたのかもしれません。

一方の小さなシクリッド、オレンジクロマイドは群れをなしてチロチロと泳ぎまわっています。
海産のスズメダイに似た動き。

実はこのオレンジクロマイド、
大きいほうのダイヤモンドクロマイド(カリミーン)の体表を掃除する掃除魚、
クリーナーフィッシュらしいのです。

なるほど、だからこんなにサイズ差があっても共存できるのですね。

photo:20
そんな知識も薀蓄も、実際現地で生息しているところを見ると、
ぐっとぐっとリアリティをもって理解できるのでした。

(続く)

Coconut Lagoon
PO Box 2, Kumarakom 686583,India

⇒Coconuts Lagoon HP

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オスカー”ハーフレッドベリー” その2

category - シクリッド
2009/ 10/ 20
                 
さて、マニアがうなる血筋を持ったオスカー”ハーフレッドベリー”

前回の記事はこちら⇒「オスカー”ハーフレッドベリー”」

今回はその幼魚からの成長過程を写真で追ってみましょう。

●6月30日 導入直後
FLYING ROPEFISH!-0630B
FLYING ROPEFISH!-0630
オリーブグリーンに白いライン模様がかわいい。
この時点では3cmほど。

●7月25日
FLYING ROPEFISH!-0725
導入後ほぼ一ヶ月。
白い模様が薄れ途切れてきました。
全体に模様の変化が見られ、
特に尾びれつけ根に大きな眼状班が顕著に現れてきています。

●9月11日
FLYING ROPEFISH!
白い模様はほとんど消失。
替わりに赤い斑点が出現し始めています。
眼状班は真っ赤に、
眼も徐々に赤くなってきました。

●10月7日
FLYING ROPEFISH!-1007B
FLYING ROPEFISH!-1007
サイズは7cm。全体の色味が落ち着いてきました。
赤い模様が尾びれや背びれにも広がってきています。
尾びれと、背びれ後部にホワイトエッジが現れ始めているのが見えるでしょうか?
体型もレッドベリーの血を引いている分若干スリムで格好いいですね。

たった3ヶ月でここまで劇的な変化を遂げてきたオスカー”ハーフレッドベリー”。
その血統からすると、まだまだ赤くなっていくはずですが・・・見ものですよ。

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