今年も行ってきました、
「日本鑑賞魚フェア」。
会場は例年どおり江戸川区船堀駅前にあるタワーホール船堀。
4月17日~19日の3日間の開催です。
熱帯魚のレイアウト水槽やグッピー、
珍しい変わりメダカやビーシュリンプなどの展示、
メーカーのブース、そしてくじ引きコーナーと賑わう中、
このフェアの目玉はなんと言っても「金魚」。

そう、江戸川区は金魚の産地。
とんでもなく巨大な金魚や高級金魚、みたこともない変わった金魚など、
「金魚すくいの金魚」しか知らない人が見たら衝撃を受ける位、
すごい金魚の祭典なのです。
その中の一部をご紹介。

農林水産大臣賞の
「東錦」。

ポピュラーな
「和金」も、
最高クラスになるとこんなに凄い。
30cmちかくあります。

こちらは
「リュウキン」。
ハンドボールみたいなサイズ。
「地金」。
愛知県の天然記念物。
「花房」。
鼻血がでてティッシュを鼻に詰めているみたい。
「蝶尾出目金」。
パンダ?三色?
「頂点眼」。
大型のものは異様な迫力。
「ゼブラらんちゅう」。
こんなのはじめて見ました。
「高頭パール」。
目つきが菅原文太。
「出目ランチュウ」。
強烈なインパクト。
こうなるともう、クリーチャーです。

3大金魚キャラ大集合! だそうです。
見る人によっては「夢の共演」なのでしょうか?
ちょっとついて行けてません・・・
ちなみに無料抽選会ではランチュウやオランダをゲット。
会場を出た後は、徒歩10分ほどのところにある堀口養魚場へ。

NHK朝の連続ドラマ小説「さくら」の舞台にもなった江戸川を代表する養魚場です。

日本伝来の観賞魚文化、そのコアとなる場所。

アジアアロワナのファームを彷彿。
観賞魚フェアにあわせ即売会が行われていたので、更紗和金を購入。
普段は日曜のみ小売があるそうです。
観賞魚フェアは4/19が最終。
午前10時から午後5時までの開催です。
興味がある方はぜひどうぞ!
そしてさらに時間があれば、
養魚場へも一度足を運んでみてください。
タワーホール船堀東京都江戸川区船堀4-1-1
(地図)TEL:03-5676-2211(代) FAX:03-5676-2501
堀口養魚場東京都江戸川区春江町5-25
(地図)電話 03-3680-1397、03-3675-6331
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テーマ:淡水魚 - ジャンル:ペット
出ました!
ピーシーズから待望の新図鑑が刊行。
「熱帯魚・水草2700種図鑑」まずはピーシーズのHPより内容紹介。
"2004年、1500種図鑑に600種をくわえた2100種図鑑を発刊致しましたが、その後にも様々な熱帯魚や水草が紹介され続けております。そうした現状をふまえ、この度2100種図鑑を全面的に改定し、昨年までに紹介された新着種600種以上を追加し、既存種と合わせわかりやすく写真を中心に紹介する“熱帯魚・水草2700種図鑑”として発刊致しました。本書は、掲載種類数2700種以上、カタログ使用写真2800点以上のかつてないボリュームの図鑑となっております。また、飼育法やセッティング手順などもオールカラーで構成しており、図鑑用途と共に、初心者の方の入門書としても活用できる構成となっております。ピーシーズが誇る総合図鑑として自負しております"今回は2100種図鑑の単なる改訂ではなく、
記事内容やレイアウト、写真の差し替えなど、全面改訂と言うにふさわしい内容になっています。
ピーシーズさん、自負してOKですよ!かなりマニアな種も拾い上げており、
驚くべきは、うちでも最もマニアな種、
スネークヘッド"ガロ"まで掲載されていること!

ガロ「図鑑に載る日が来るとは思ってませんでした・・・」
さらに怪魚
シンブランクスも!

シンブランクス「図鑑に載ってるのはマーブルタイプですが、十分満足です・・・」
もちろん、昨年新入荷を果たしたスターフィッシュ、
チャンナ・オルナティピンニスだって掲載。

オルナティ「当然です!」
他にも、
赤目赤線テトラだけで2種掲載されてたり、
ブラックパラダイスフィッシュだけで2種掲載されたり、
グリーンテラー"ホワイトシーム”まで載ってたり、
レッドテールガラまで載ってたり、
見開き全部スラウェシシュリンプだったり、
タイガープレコの仲間だけで3ページぶち抜きだったり、
オーネイトキャットとアフリカンマウスフィンキャットの写真が逆だったのがちゃんと直ってたり、
ホプロステルナム・トラカトゥムで流通する魚が実は別種であることも正確だったり、
レモンフィンプレコとゴールデンブルーフィンプレコがきちんと学名で分けられていたり、
ビキールビキールが産地別だったり、
アフリカンマッドフィッシュが大きい写真になってたりと、なかなか感心な仕上がりです。
「なんだかよく判らないけど・・・」と思う方がほとんどかと思いますが、
初心者にはやさしく、マニアには納得の良書。
ここで強くお勧めしておきますね!
定価は3900円(本体価格3715円)。
熱帯魚の総合図鑑はこれ一冊でOKって考えると、
かなりお買い得です。
一家に一冊、保存版ですよ!
追伸 ここまで充実した図鑑でも漏れちゃった方々・・・
オレンジフィンアローバルブ
「何だとっ!!」
レプトボティア・グイリネンシス
「え・・・?」
などなど・・・
次回がんばりましょうね。
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前回の続き。
さて今回は実際の混じり抜き例をご紹介します。
そのテーマ性ゆえ、
少々マニアックとなることをご了承下さい。
●まずは過去に私が経験した、めぼしい混じり抜きをざっと紹介。(販売名)クテノポマ・ウィークシー→(本当は)クテノポマ・マクラータムウィークシーもいい魚ですが、マクラータムは激珍クテノポマ。
ウィークシーよりがっちりして大きくなり、ヒレが黄色に染まります。
入手金額2000円。
(販売名)ストライプラファエロ→(本当は)オリノコドラス柄は似ていますが、顔が細く尖り、黒目が小さく、
体側の白線が細めなので慣れると識別は容易。
結構な確率で混じっています。先日もパ●パ●にて混じりを見かけました。
価格は本来オリノコの方が倍くらいです。
(販売名)スポットラファエロ→(本当は)アカンソドラス柄が鮮明で美しい個体は確かにスポットラファエロに似ています。
アカンソドラスは柄が綺麗なほど高価なので、
安価なスポットラファエロへの混じりは超ラッキーです。
(販売名)オプソドラス→(本当は)オプソドラス・ステュベリ通常「オプソドラス」という名前で売られているのは、
明るめの褐色に黒ゴマのような点がまばらにあるタイプの魚。
時折、茶色の迷彩模様の渋い魚が混じっていますが、
これがステュベリです。
(販売名)ピメロディア・グラキリス→(本当は)ブラキラムディア・メエシグラキリス自体珍しい魚なので得なのかどうかはわかりません。
ただ一つ言えることは、メエシはとてもいい魚です。
(販売名)スレンダーオトシン→(本当は)レオパードオキシロプススレンダーオトシン自体、珍種ですが、その上を行く珍種が混じっていました。
スレンダーオトシンの体型で全身に赤茶色とグリーンの点が散りばめられたとんでもない美種です。
(販売名)ピットブルプレコ→(本当は)パロトシンクルス・スピローソマピットブルプレコとして入荷する中に、ほぼ確実に混じっています。
混じり抜きをやってみたい!と思った方はまずここから始めてください。顔つきがより平べったく(プレコっぽく)、体色がより黒っぽくてスポットがより鮮明です。
よくみると明らかに体型が違うのですぐわかります。
実際に抜いて飼育してみると、全身のスポットが金色に変化して、
「綺麗な超小型プレコ」風になるのでかなりお勧めです。
ただ、ピットブルプレコほどコケ取りはしないようです。
(販売名)ピットブルプレコ→(本当は)パロトシンクルス・ハロルドイスピローソマと同様ピットブルプレコに混じることがあります。
スピローソマとは柄の入り方が違いますが、かなり微妙です。
(販売名)オーネイトキャット→(本当は)オキシドラスこれは衝撃の混じりです。アフリカ産のオーネイトに南米産のオキシドラスが、
どこでどう混じったのでしょうか?
ショップはもちろんパ●パ●。2000円でした。
オキシドラスは1mになる巨大ドラスですが、
15cmになったところで残念ながらトリカラーシャークに舐められて亡くなりました。
(販売名)タイガーフィッシュ→(本当は)ゴリアテタイガーこれも衝撃です。ゴリアテが35000円くらいの時代に5000円で売っていました。
あわてて衝動買いしたのですが、水槽の準備ができず混泳水槽に入れたところ、
翌日にはガラスで頭をぶつけ死亡。
今思い出しても涙が出ます。
(販売名)パールダニオ→(本当は)トール属(アロワナカープ)の幼魚これも衝撃の混じり。3cmほどの幼魚が5匹ほど。
これも衝動買いでしたが、あまり大きくなることはなく3ヶ月ほどで死亡しました。
3匹900円とかだったと思います。
(販売名)ピノキオシュリンプ→(本当は)謎の透明エビ全身透明で、はさみが少し大きい2cmほどのエビ。
詳しくはわかりませんが、エビには混じりの可能性が凄いのでしょうね。
こうして見てみると、混じり抜きの危険性として、
あまりにも凄い魚を見つけて衝動買いしてしまうということがあります。
まあ、私自身の自制心の欠如なのですが・・・反省。
●続いて、購入には至らなかったけれどショップで発見した例を紹介します。(販売名)ブラックランサー→タイランサー全身真っ黒でカッコいいナマズ、ブラックランサー。
よく見ると体側に一本白い線があるのですが、
稀にこの線が全く入らないものが混じっています。
これは別種のタイランサーという魚です。
ブラックランサーより体質的にはデリケートと言われています。
(販売名)タイガーオトシン(バンブルビーオトシン)→グリーンドットパラオトシンタイガーオトシンと同じ体型ですがよく見ると全身に細かい緑の点が入ります。
比較的よく見かけます。入荷した全部がグリーンドットということもあるようです。
(販売名)グリーンネオンテトラ→ヘミグラムス・スティクタスいわゆる「珍カラ」抜きの有名な例です。
「珍カラ」の世界は奥が深すぎるので他の方に任せます。
(販売名)メコンフグ→テトラオドン・アベイ「メコン川のフグはメコンフグ」的ないい加減さで時折入荷します。
ベビーサイズに混じることが多いですが、
大きくなると鮮やかなレッドスポットが綺麗になります。
●次に、「混じり」の中でも特に注意を要する例を紹介します。(販売名)ポリプテルス・レトロピンニス→ポリプテルス・パルマス・ビュティコファリー今や、最も希少なポリプともいえるレトロピンニス。
しかしレトロピンニスという呼び名はかつて、別種のビュティコファリーにつけられていた名前でした。
いまでも年配の方が経営する町の熱帯魚屋さんでは、
ビュティコファリーがレトロピンニスの名で販売されています。注意。
(販売名)ポリプテルス・ビキール・ビキール→ポリプテルス・ビキール(ハイブリッド?)人気沸騰の最強ポリプ。ビキール・ビキール。
最近になって東南アジアブリードと称する個体が入荷し始めました。
しかし、よく見ると明らかに背びれの数が少ないのがわかります。
おそらくラプラディの血が混じっているのでしょう。
貴重な亜種同士の違いをなくすようなことはやめてほしいですね。
(販売名)アフリカンスネークヘッド→ブロッチドスネークヘッドアフリカンスネークヘッドの名前で販売されている魚は
7~8割の確率でブロッチドスネークヘッドです。
模様の微妙な差でしかわからないので「本物」のアフリカンスネークヘッドを
見つけるのは案外大変です。
(販売名)ジャガーキャット→ブラックジャガーキャットorブルドッグキャット最近また入荷が増えてきたジャガーキャットですが、数年前までは入荷のないレア種でした。
ブラックジャガーキャットやブルドッグキャットがジャガーキャットの名で売られていましたが、
これらは大きくなってもヒョウ柄になることはありません。
ちなみにペルージャガーキャットという名前の場合は、ブラックジャガーキャットを指すことも忘れずに。
最近パ●パ●では、ペルージャガーキャットという名前でブルドッグキャットが売られていました。
複雑です。
(販売名)コリドラス・ジュリー→コリドラス・トリリネアートゥス本物のジュリーはほとんど入荷がありません。
今ジュリーの名前で売られているほとんどはトリリネアートゥスです。
ジュリーは頭の模様がきれいな点々になります。
(販売名)コリドラス・アドルフォイ→コリドラス・デュプリカレウスこれはどっちが当たりでどっちがはずれということはないのですが、
背中の黒い部分が横から見て上1/4程度の細さならアドルフォイ、
横から見て真ん中近くまで黒いのがデュプリカレウスです。
しかし最近は中間的な個体ばかりで正直よくわかりません。
(販売名)コリドラス・プンクテータス→コリドラス・レウコメラスレウコメラスの通称、コリドラス・パンクからの連想による単純ミスでしょうが、結構あります。
本物のプンクテータスは全く柄が異なります。
(販売名)コリドラス・エベリナエ→コロンビアエベリナエ一匹数万円もする超高級コリ、コリドラス・エベリナエ。
コロンビアエベリナエはコロンビアで穫れたエベリナエではなく、
コロンビアで穫れるエベリナエに似た別種、ですので注意。
最近コロンビアエベリナエを省略してエベリナエという名で売っているのを見ます。
厳重注意ですね。
※ちなみに今「エベリナエ」を変換しようとしたら「江部里奈絵」ってなりました。
アイドルっぽいですね。
(販売名)フライングフォックス→ガラの一種今一番入荷が多い銀と黒のストライプの魚は、サイアミーズフライングフォックスです。
元祖フライングフォックスは体色が金色になりヒレが赤く染まります。
この2種はコケをよくとり、丈夫なことからとても重宝される魚なのですが、
同じフライングフォックスの名で、
見た目は似ているが全く別の魚が入荷することがあります。
ドクターフィッシュでおなじみのガラ属と推測されますが、
基本的にガラ属は気が荒く、この種もその例外ではありません。
また、水槽に慣れるとコケを全く食べなくなります。
金色がかり、ヒレもほんのり赤くなることから、
体色は元祖フライングフォックスに似ているといえますが、
フライングフォックス2種より黒線が太く、
また顔つきもキツネというよりタヌキといった感じで丸みを帯びています。
しかし決定的な見分け方は、
フライングフォックス2種では体側の黒線が背びれの先まで突き抜けているのに対し、
混じりのガラの一種では、尾筒のところで止まっていること。
私は以前この種を確信犯で飼育していましたが、
同種同士でヒレをピンとたてて争う様子が案外面白かったのを覚えています。
(販売名)ビーシュリンプ→ニュービーシュリンプ中国産で、ビーシュリンプほど色が濃くならないニュービーシュリンプが、
ビーシュリンプの名で売られていることがあります。
購入の際はその違いをしっかり覚えておきましょう。
・・・ざっとこんなところでしょうか。
本当はそれぞれの画像があればいいんですが、
興味ある人はネットや図鑑でそれぞれの名前を調べて写真をみておいてください。
覚えておけば、思わぬトクをするかも・・・ですよ。
もっとも、ネットや図鑑の写真自体間違えていることも多いんですが・・・。
(熱帯魚図鑑の決定版「2100種図鑑」でさえ、
オーネイトキャットとアフリカンスポッテッドキャットの写真が逆だったりします。
洋書のアクアログなんかも間違いが多いです。)
みなさんも、こんな混じり抜きしたよって体験談があれば、
ぜひ教えてください!
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前回に続き、
今回は情報のうまい使い方について。
情報を事前にストックし、自分のものにしておけば、
誤った情報に躍らされないばかりか、
情報の不正確さを逆に利用して大きなアドバンテージを得ることも可能です。
「レッドクリフ」ばりの壮大な前置きになりましたが、
本題に入るとします。
熱帯魚の話です(笑)。
このブログで何度も取り上げているように、
熱帯魚の販売名というのは驚くほどいい加減です。
そこに情報の隙が生まれます。
その隙を突き、
一般種として販売されている中に珍種や高級種を発見し入手する、
これがいわゆる、
「混じり抜き」という技です。
南米小型カラシンやコリドラスではよく聞く話(珍カラ抜き、珍コリ抜き)で下火ですが、
実は今、他のマイナー魚にこそ混じり抜きの楽しみがあります。
特にナマズは狙い目。モルミルスの仲間なんかも凄いですよ。
混じり抜きを楽しむには、目利きの店主がいるプロショップではなく、
時々珍魚や古代魚のワイルド便入荷がある程度の量販系ショップがお勧め。
特に東銀座の某パ●パ●などは
「混じり抜きのテーマパーク」といえるほどの充実(?)ぶりです。
さて次回は、
具体的な混じり抜きの例を一挙ご紹介します。
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