カレー旅で重要なのは、朝カレー処の確保です。
大阪なら今まで『iloilo』(閉店)や『マイティルゥ』『ミンガス』『なんばうどん』あたりが候補だったのですが、新たにひとつ面白い朝カレーと出会えました。
カレー激戦区北浜、人気店『ガネーシュm』の階下。
『Mr.SAMOSA ミスターサモサ』サモサ専門店なのかと思いきや看板メニューはビリヤニ。しかも「天津ビリヤニ炒飯」というオリジナルメニューが人気を博しています。

その一方で木・金・日は朝7時~10時のモーニング営業を実施。
これがなかなか良かったんです。

雑貨カフェのような店内。

モーニングメニューはサモサ、サモサチャット、カレー、マサラオムレツトーストに胡椒餅というラインナップ。
カレーはその日のラインナップから選べます。
★カレー&トースト(青唐辛子キーマ)¥500朝からビシッとしちゃいましょう。
カレー、トーストに加え、デュカがかかったサラダも付いてきました。

青唐辛子キーマは予想を超えたパンチと辛さ。
辛いの得意じゃなかったらしゃっくり出ちゃうんじゃないかなぁ。
ドライキーマ仕立てなので、そのまま食べたりトーストに乗せたりして楽しみました。
食後はやはりコーヒーです。
★ドリップコーヒー ¥450大国町『edenico』の豆を使用。
スッキリしていて朝にピッタリ。
青唐辛子キーマの辛さが残った状態の口に流しこむコーヒーは最高です。口内マリアージュですね。
機会あったら昼の天津ビリヤニ炒飯もいただいてみたいと思います。
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今や押しも押されぬ大阪スパイスカレーのレジェンド『コロンビアエイト』。
堺筋本町店が火・木・金にディナー営業していると聞き、早速の訪問。
『コロンビアエイト 堺筋本町店』支店ではありますが、本店と変わらぬ独特オーラをしっかり纏っております。。

欲しいです、コロンビアフォント。

カウンター9席のみの本店と比べると随分ゆったりした印象。
もっとも本店が店主オギミールさんの前口上やトークでギラギラした熱気で溢れているせいもあるでしょう。
★オリオンビール(小ビン)¥500こちらのお店はしっぽりと一杯やる雰囲気です。
夜営業にはいくつかのスパイスおつまみも用意されているのですが、この日はそれほど時間がなく、
いきなりメインのカレーへ突入。
★ほうれん草キーマ ¥1100「右手にスプーン、左手にししとう」が合言葉の『コロンビアエイトですが、ほうれん草キーマはししとう無し。
ししとうが乗ったビジュアルに慣れているせいか、なんだかちょっと髷を切られた武士のように感じますが、それほどビジュアルイメージが定着しているのは凄いこと。
「右手にスプーン、心にししとう」で行ってみましょう。
お米はターメリックライスに玄米ブレンド。上からナッツ&パウダースパイス。
その海岸線にはネギ、ナッツとキーマの境目にはレーズンとインゲン。
一見空飛ぶ円盤のようなシンプルデザインの中に、細かい要素の配置がなされています。
食中に舌をリセットするグレープフルーツジュースもちゃんとついてきます。

ししとうがない代わり、キーマ自体にホウレン草のグリーンな風合いを感じ取ることができます。
最初はサラリ、あっさり感じるのですが、食べ進むにつれ味が重なってくる。
そして後半じわじわと、毛穴が開くような辛さ、いや辛さではなくポカポカ感がやってくるのは基本のキーマと同様です。
この独特な、明確な時間軸をもった食体験、これぞ『コロンビアエイト』。
半端には真似ることのできない独自性です。
「大阪スパイスカレーのレジェンド」、その言葉を誰もが認めているのに、いわゆる「インスパイア店」が出てこない事実。
まさにそういうことなのでしょう。
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大阪スパイスカレー発祥の地、北浜には注目のスパイスカレー店が次々と誕生しています。
こちらもそのひとつ。
『カリー&ナイス カトゥール』店主の加藤さんは名店『旧ヤム邸』から独立した方。
2020年6月20日にオープンするや否や注目を集め、
究極のカレーAWARD2021新店部門ではグランプリを獲得した気鋭のスパイスカレー店です。

ビルの2階にある店舗は大衆的レトロポップ。


L字カウンターと窓に向かったカウンターを合わせて全12席という作りです。
この日は平日夜の訪問。
昼と夜とではメニューもちょっと違うようですよ。
★ポン酒ラッシー ¥480これは美味い。
日本酒でヨーグルト酒ってありますけど、そのラッシー版。ちょっと甘酸っぱいのがポイントですね。
★マトン&マトン ¥1350『カトゥール』の一番人気「KTLマトンキーマ」にソースタイプのマトンカレーを合わせた、マトン同士のDRY&WETスタイルカレー。
マトンキーマは細挽きながら相当にマトンマトンしたマトンキーマ。これ以上マトンマトンしたマトンキーマはないのでは?と思えるほどマトンマトンしています。かなりスパイス感強めながら、崩しマトンハンバーグのような雰囲気があるのが楽しいです。
一方のソース(グレイビー)タイプのマトンカレーは薫りの深さが抜群。
しっかりテンパリングされたカレーリーフ、マスタードシードの渋くダンディな薫りが堪りません。
塊で入ったマトンは驚くほど柔らかで、南アジアのマトンカレーというよりも、高級欧風カレーの具材の如し。

さらに面白いのは添えられたガリ。
そ甘みがカレーライスにおける福神漬の役割を果たしてくれます。
大阪の呑兵衛ってガリ酎好きですもんね。
ちょっとこの『カトゥール』、噂に違わぬ個性派です。
ゴリゴリなスパイス使いで、インド・スリランカ・ネパールのエッセンスが盛り込まれているのにもかかわらず、どことなく、日本の伝統洋食としての「ライスカレー」を思い起こさせるタッチが至るところに。
ちょっと添えられたチャトニだって、ホテルカレーで出てくるチャツネのようでもあるし。
これはとても興味深いアプローチ。
お店のレトロポップな雰囲気にも、深い意味を見いだしてしまいます、
やがて訪れると思っていたスパイスカレーと欧風カレーの融合はもう始まっているのかも知れません。
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関連ランキング:カレー(その他) | 北浜駅、天満橋駅、なにわ橋駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「大阪に行くのでオススメのスパイスカレー屋さん教えてください」という連絡をよくいただきます。
相手の趣味嗜好を知っていて、日程の感じが大体わかっていれば対応も問題なし。
「こういう系を攻めたいんですが」なんてコメントいただければ尚絞れる。
けれど、全く知らない人から「オススメは?」とだけ聞かれても候補は何十件も何百件あるわけで、
「こういう場合はここがオススメ」などとシチュエーション別にオススメをまとめる作業に取り掛かるとなると、
それこそギャラをいただいている記事執筆の作業以上に時間も頭も使ってしまうことに。
実際、それほど大阪のスパイスカレーは多彩だし、好みによって薦めるお店も全然ちがう。
その人がスパイスカレーに何を期待しているか?によっても全然ちがう。
けれど、このお店なんかは広くオススメ。
多くの人がイメージする「大阪スパイスカレー」の雰囲気を持っていつつ、
ビジュアル面も含めた繊細さや丁寧さもあり、さらんスパイスが好きであればあるほど唸る美味しさもあるのですから。
『カレー屋バンバン』難波で大行列を作るスパイスカレー店として知られていましたが、2021年に阿波座へと移転。

変わらずの人気を誇っていますが、難波時代のワンオペからホール担当が加わり、
「丁寧な調理」と「丁寧な接客」を分担することに成功。
難波時代はお一人で「丁寧な調理」と「丁寧な接客」をしていましたからね。

その効果は覿面で、並びは出るが回転は速いという理想のオペレーション。
『カレー屋バンバン』を人にお薦めするときの最大のハードルが取り払われました。

カレーメニューは「カレープレート」と「バンバンキーマ」の2種。
どっちも食べたい・・・と思うのは好き者の性。
あいがけじゃないんですが、トッピングキーマを駆使してのオーダーです。
★カレープレート ¥1300
・チキンカレー
・豆とあさりのカレー
・スパイス炒め
・副菜
・パパド
・ベンガルキーマ軟骨入り +¥300これ!この独特の美しさが『バンバン』。
繊細やわー・・・ずっと見ていたいけど、作りたてのおいしさをいただきましょう。

味に関しては、あえて言うまい、と言うレベルの美味さ。
仕切りなく2種のカレーや副菜がレイアウトされているのですが、
完全に混ざり合うわけでなく、けれどもグラデーションで影響し合っていて。
例えれば、汽水域に寄せては返す波とでも言いましょうか。
香り、旨味、辛さなどが多彩な表情を見せてくれるんです。
これこそまさに『バンバン』マジック。
一品一品取り出して批評することなど無意味とさえ思えてきます。
ただ一言、最高です。
★ミニチャイ ¥300こんな美味いカレーを作る店のチャイ、美味しいに決まってます。

独特の穏やかで優しい空気感。
そこでいただく圧巻のカレー。
めっちゃいい店なのはわかっていても、さらりとその期待値を超えてくる。
あなたにも、オススメの大阪スパイスカレー店です。
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関連ランキング:カレー(その他) | 阿波座駅、西長堀駅、西大橋駅
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
日本最長の商店街、天神橋筋商店街。
天神橋3丁目通称「天3」にあるカレー店。
『スパイスアンドカレー 黄金の風』2021年3月にオープン。
店主の鳥生さんは人気店『ナッラマナム』で修業、奥様と2人で独立し『黄金の風』を立ち上げました。

店名を聞いて『JoJo?』なんて想像したあなた、たぶん合ってます。
店名を聞いて『焼肉のタレ?』なんて想像したあなた、たぶん間違えてます。

『ナッラマナム』といえば、たくさんの器にたくさんの種類の料理が並ぶ豪華プレートが人気。
こちらのお店もそのスタンスをしっかりと継承しています。
ほら、ご覧ください。
★3種カレープレート ¥1500
・ポークビンダルー
・手羽元のグリーンカレー
・海老のサグカレー
・ダル
・パチャディ
・フルーツソース(レモン)
・副菜
★たまごのピックル +¥100
★青唐辛子の柑橘アチャール +¥100
★生ラムのスパイス炒め +¥200もはや皿洗いが心配になる豪華盛り。
一見、南インド料理のミールスのようではありますが、一品一品をみてみると、
(もちろんしっかりした南インドの料理もありつつ)
国籍や地域に囚われないアプローチで、オリジナルの組み立て方をしていることがわかります。

まずは一品一品の味を順に楽しんでみましょう。
パンチあるスパイスの狭間で、ビンダルーの酸味、柑橘の酸味が印象的に効いていますね。
実はこの日は真夏日。
暑い日はやはり爽やかな酸味ということでバランスを組み立てたとのこと。
いやもうおっしゃる通り、今欲しい酸味がここにある。
油の重みを控え、全体のスパイス構成もスキッと爽やか方向へ舵を切っているのがわかります。
その日のコンディションに合わせて、個々の音符を配置し、全体を調律する。
なかなか見事なタクトさばきです。

そしてこの生ラムのスパイス炒め 、これは単品で楽しめる。
夜ならば完全に酒のアテです。これがあることで随分リッチな印象に。

黄金のスプーンを通じ、カラダを吹き抜ける黄金の風、存分に堪能させていただきました!
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