ナマズ
インドパンガシウスsp.
category - ナマズ
2015/
02/
28わが家にやってきた謎のパンガシウス。

インドパンガシウスsp.
学名:?
原産地:インド
3m超えの巨大ナマズ、メコンオオナマズや、東南アジアで食用養殖されるカイヤン、パールムなどが属するパンガシウスの仲間。
こちらはインドから輸入された謎の個体です。
現在体長6cmほど。
パンガシウスの中では成長が遅く、ひょっとすると20cm~30cm止まりの小型種かも知れません。
カイヤンに似るものの若干スリムで、黒い体色を基調に、体側に2本の太い銀のストライプ。
尾びれの切れ込みは深く、黒いツインバー模様。尾びれだけを見ればパーテーホにちょっと似ています。
餌は赤虫メイン。
人工飼料も食べてるらしいが餌食いはイマイチ。
遊泳型のパンガシウスの割に底でじっと定位していることが多く、時折猛スピードでビュンビュン泳ぐ感じ。
かなりの速さです。
東熱帯魚HPに掲載されたパンガシウス・イリデッセントに酷似しているのですが、要調査ですね。
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インドパンガシウスsp.
学名:?
原産地:インド
3m超えの巨大ナマズ、メコンオオナマズや、東南アジアで食用養殖されるカイヤン、パールムなどが属するパンガシウスの仲間。
こちらはインドから輸入された謎の個体です。
現在体長6cmほど。
パンガシウスの中では成長が遅く、ひょっとすると20cm~30cm止まりの小型種かも知れません。
カイヤンに似るものの若干スリムで、黒い体色を基調に、体側に2本の太い銀のストライプ。
尾びれの切れ込みは深く、黒いツインバー模様。尾びれだけを見ればパーテーホにちょっと似ています。
餌は赤虫メイン。
人工飼料も食べてるらしいが餌食いはイマイチ。
遊泳型のパンガシウスの割に底でじっと定位していることが多く、時折猛スピードでビュンビュン泳ぐ感じ。
かなりの速さです。
東熱帯魚HPに掲載されたパンガシウス・イリデッセントに酷似しているのですが、要調査ですね。
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魅惑の地味ナマズ。 ~ バタシオキャット ~
category - ナマズ
2014/
03/
15エンゼルフィッシュ、ネオンテトラ、グッピー、クラウンローチ、etc...
人気の熱帯魚というのは、人気があるだけあって、キャッチーな色、わかりやすいカタチのものが多く、
それはそれで魅力的なことを否定するわけではないのですが・・・
捉えどころのないカタチ、地味な色、でもあまり見たことのない奇妙なバランス・・・
マイナー熱帯魚のそんなトコロに強烈に惹かれる私みたいな人間もいるわけで。
絶対に人気が出る要素のない、しかしなんとも魅力的なお魚を今宵もご紹介。

・・・ほら、なんともいえない姿でしょう。
しかしこれほどまでに、なんともいえなさに溢れた魚もちょっとないのでは?
ここまで地味な魚もちょっとないのでは?・・・と思わせる微妙なツボ。
でコイツ、一体何者なのかと言えば・・・

バタシオキャットの一種
学名:Batasio cf.tigrinus
全長:6cm
原産地:タイ(?)
ワンスポットバタシオキャットの名で入荷。
バタシオキャットは東南アジアから南アジアに分布する小型のギギの仲間。
「バター塩」を連想させ非常に食欲をそそる名前ですが、満腹度はかなり低いと思われます。
ちなみに属名の由来はベンガルでこの仲間がbatasio もしくは batashi と呼ばれていることから。
ワンスポットバタシオキャットという名前で入荷する魚は別名「イミテーターミスタス」とも呼ばれ、学名:Batasio tengana と紹介されることが多い・・・というかほぼ100%そういうことになっているのですが、どうも海外の情報サイトでも写真などを見るにつけ、「こいつ絶対違うよな」と思うのです。

特にこの個体、茶色の発色が良すぎるだけかも知れませんが、もはやどこにもワンスポットはなく、むしろ数本の太バンドが目立つ色合い。
個人的にはBatasio tigrinus ではなかろうかと思うのですが・・・
ギギの仲間でありながら、性質は温和も温和。
普段は水草の下や岩の陰に隠れてじっとしており、華やかさはゼロ。
口に入るサイズの魚は食べてしまう可能性がある・・・と言っても小さいカラダなうえ、結構おちょぼ口なので、グッピーの稚魚くらいのサイズでなければ何も気にすることはないと思われます。
流石に単独飼育では水槽が寂しいかと思いますので、水草水槽の隠れキャラとして楽しむのが良いでしょう。
ところでこのバタシオキャット、体型も性質も、南米のブラキラムディア属のナマズに非常に似ています。
ブラキラムディアはピメロドゥス科ですから分類的には離れているのですが、いわゆる収斂進化というやつでしょうか。
ピメロドゥス科とギギ科の収斂進化では、マウスフィンキャットとアフリカンマウスフィンキャットの例もあり、非常に興味深いポイントですね。
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人気の熱帯魚というのは、人気があるだけあって、キャッチーな色、わかりやすいカタチのものが多く、
それはそれで魅力的なことを否定するわけではないのですが・・・
捉えどころのないカタチ、地味な色、でもあまり見たことのない奇妙なバランス・・・
マイナー熱帯魚のそんなトコロに強烈に惹かれる私みたいな人間もいるわけで。
絶対に人気が出る要素のない、しかしなんとも魅力的なお魚を今宵もご紹介。

・・・ほら、なんともいえない姿でしょう。
しかしこれほどまでに、なんともいえなさに溢れた魚もちょっとないのでは?
ここまで地味な魚もちょっとないのでは?・・・と思わせる微妙なツボ。
でコイツ、一体何者なのかと言えば・・・

バタシオキャットの一種
学名:Batasio cf.tigrinus
全長:6cm
原産地:タイ(?)
ワンスポットバタシオキャットの名で入荷。
バタシオキャットは東南アジアから南アジアに分布する小型のギギの仲間。
「バター塩」を連想させ非常に食欲をそそる名前ですが、満腹度はかなり低いと思われます。
ちなみに属名の由来はベンガルでこの仲間がbatasio もしくは batashi と呼ばれていることから。
ワンスポットバタシオキャットという名前で入荷する魚は別名「イミテーターミスタス」とも呼ばれ、学名:Batasio tengana と紹介されることが多い・・・というかほぼ100%そういうことになっているのですが、どうも海外の情報サイトでも写真などを見るにつけ、「こいつ絶対違うよな」と思うのです。

特にこの個体、茶色の発色が良すぎるだけかも知れませんが、もはやどこにもワンスポットはなく、むしろ数本の太バンドが目立つ色合い。
個人的にはBatasio tigrinus ではなかろうかと思うのですが・・・
ギギの仲間でありながら、性質は温和も温和。
普段は水草の下や岩の陰に隠れてじっとしており、華やかさはゼロ。
口に入るサイズの魚は食べてしまう可能性がある・・・と言っても小さいカラダなうえ、結構おちょぼ口なので、グッピーの稚魚くらいのサイズでなければ何も気にすることはないと思われます。
流石に単独飼育では水槽が寂しいかと思いますので、水草水槽の隠れキャラとして楽しむのが良いでしょう。
ところでこのバタシオキャット、体型も性質も、南米のブラキラムディア属のナマズに非常に似ています。
ブラキラムディアはピメロドゥス科ですから分類的には離れているのですが、いわゆる収斂進化というやつでしょうか。
ピメロドゥス科とギギ科の収斂進化では、マウスフィンキャットとアフリカンマウスフィンキャットの例もあり、非常に興味深いポイントですね。
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レンジャーインペリアルプレコ
category - ナマズ
2012/
12/
06新着魚のインボイス名にはホント、いつも辟易します。
ある年、「レンジャーインペリアルペコルティア」という名で2cmくらいの迷彩柄のプレコが登場しました。
当時インペリアルゼブラやキングロイヤルペコルティアといった、小型極美プレコが話題で、この新着プレコの名は明らかにそれらに「あやかった」ものでした。
小さくて、綺麗で、新着で、比較的安価だったこのプレコは随分話題になったものです。
・・・しかし、ちょっとでもプレコを見慣れた身からすると、「違うだろ!」と。
体型から何からどうみてもペコルティア属とは別物じゃないか、と。
アクアリウム雑誌の記者だって、気づいていたはず。
(気づかなきゃ記者失格です。)
なのにこんな名前が世に流通してしまうというのは・・・
つまりアクアリウム業界における魚の名前というのは、「分類上の生き物の名前」ではなく、「どうすれば売れるかを考えた商品名」に過ぎないということなのですね。
当時「小さくて綺麗なおさかな」のつもりで購入してしまったお客も多かったことでしょう。
それは飼い主にとっても魚にとっても不幸なこと。
だって、この魚の正体は、小さくもなければ綺麗でもない激シブ魚。
生後一年もたたないうちにその正体を現すのですから・・・
レンジャーインペリアルプレコ
学名:Glyptoperichthys punctatus
別名:レンジャーインペリアルペコルティア、ゴールデンスパイニープレコ
最大長:20~30cm
分布:ペルー、ブラジル・マデイラ河、ウカヤリ河、ジュルア河、プルス河
一見してわかるとおり、この魚はセイルフィンプレコと同属。
鮮やかな迷彩は生後数ヶ月の間だけで、尾ビレに僅かなホワイトエッジを残しつつ、全身茶褐色で小さな黒点が散在する渋い姿へと変化します。
野生下での最大長はセイルフィン同様30cmほど。(ペコルティアなんてとんでもない!)
水槽内では20ほどで成長が遅れるようです。
時折全身が黄化する個体もいるようで、そのような個体は「ゴールデンスパイニープレコ」という別の名前で流通している様子・・・もちろん同種ですけど・・・
いわゆるコケ取り能力は非常に高く、ガラス面のみならず水草の細い葉の上まで泳ぎながら上手に掃除しちゃいますよ。
色彩は地味も地味・・・ではあるのですが、その分・・・
環境や気分で体色が変化する楽しみもあって・・・
なかなか味わい深い魚。
「小さい頃は可愛かったのに、ねぇ~」なんて、天才子役の末路のような扱いをされないよう、暖かく接して欲しいものです。
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ある年、「レンジャーインペリアルペコルティア」という名で2cmくらいの迷彩柄のプレコが登場しました。
当時インペリアルゼブラやキングロイヤルペコルティアといった、小型極美プレコが話題で、この新着プレコの名は明らかにそれらに「あやかった」ものでした。
小さくて、綺麗で、新着で、比較的安価だったこのプレコは随分話題になったものです。
・・・しかし、ちょっとでもプレコを見慣れた身からすると、「違うだろ!」と。
体型から何からどうみてもペコルティア属とは別物じゃないか、と。
アクアリウム雑誌の記者だって、気づいていたはず。
(気づかなきゃ記者失格です。)
なのにこんな名前が世に流通してしまうというのは・・・
つまりアクアリウム業界における魚の名前というのは、「分類上の生き物の名前」ではなく、「どうすれば売れるかを考えた商品名」に過ぎないということなのですね。
当時「小さくて綺麗なおさかな」のつもりで購入してしまったお客も多かったことでしょう。
それは飼い主にとっても魚にとっても不幸なこと。
だって、この魚の正体は、小さくもなければ綺麗でもない激シブ魚。
生後一年もたたないうちにその正体を現すのですから・・・
レンジャーインペリアルプレコ
学名:Glyptoperichthys punctatus
別名:レンジャーインペリアルペコルティア、ゴールデンスパイニープレコ
最大長:20~30cm
分布:ペルー、ブラジル・マデイラ河、ウカヤリ河、ジュルア河、プルス河
一見してわかるとおり、この魚はセイルフィンプレコと同属。
鮮やかな迷彩は生後数ヶ月の間だけで、尾ビレに僅かなホワイトエッジを残しつつ、全身茶褐色で小さな黒点が散在する渋い姿へと変化します。
野生下での最大長はセイルフィン同様30cmほど。(ペコルティアなんてとんでもない!)
水槽内では20ほどで成長が遅れるようです。
時折全身が黄化する個体もいるようで、そのような個体は「ゴールデンスパイニープレコ」という別の名前で流通している様子・・・もちろん同種ですけど・・・
いわゆるコケ取り能力は非常に高く、ガラス面のみならず水草の細い葉の上まで泳ぎながら上手に掃除しちゃいますよ。
色彩は地味も地味・・・ではあるのですが、その分・・・
環境や気分で体色が変化する楽しみもあって・・・
なかなか味わい深い魚。
「小さい頃は可愛かったのに、ねぇ~」なんて、天才子役の末路のような扱いをされないよう、暖かく接して欲しいものです。
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スレンダーオトシンsp.
category - ナマズ
2012/
11/
09アンバランスな魚が好きだ。
地味でアンバランスなら、なおさらのこと。
例えば、こんな魚。

スレンダーオトシンsp.
学名:Oxyropsis sp.
別名:ジャイアントオトシン、スレンダージャイアントオトシン
最大長:5~8cm?
原産地:南米
「小型コケ取りナマズ」として愛されるオトシンクルスの仲間。
なかでも非常に平べったく細長いOxyropsis属の魚は総称して「スレンダーオトシン」と呼ばれます。
実はこの個体は「ジャイアントオトシン」の名で入荷したのですが、この呼び名はさらにいいかげんなもので、
5cmを超えるようなでっかいオトシンならなんでもジャイアントオトシン。
背中が盛り上がるタイプのHypoptopoma属がジャイアントオトシンと呼ばれることが多いのですが、
Oxyropsis属でも5cmを超えるような大型種はジャイアントオトシンの名で入荷することがあり、
そこからの流れで、たいして大きくならないOxyropsis属の種までジャイアントオトシンの名で流通することがあるわけです。
さて、このスレンダーオトシン、細くか弱そうな外見に反して非常に丈夫。
普段は流木などに身を寄せ「擬態」していますが、時折水草や水槽のガラス面のコケを元気に食べたりしています。
水草の細い茎などに留まる時には、オトシンクルス特有の腹びれで茎を挟み込む仕草も見られてキュート。
地味でアンバランスなら、なおさらのこと。
例えば、こんな魚。

スレンダーオトシンsp.
学名:Oxyropsis sp.
別名:ジャイアントオトシン、スレンダージャイアントオトシン
最大長:5~8cm?
原産地:南米
「小型コケ取りナマズ」として愛されるオトシンクルスの仲間。
なかでも非常に平べったく細長いOxyropsis属の魚は総称して「スレンダーオトシン」と呼ばれます。
5cmを超えるようなでっかいオトシンならなんでもジャイアントオトシン。
背中が盛り上がるタイプのHypoptopoma属がジャイアントオトシンと呼ばれることが多いのですが、
Oxyropsis属でも5cmを超えるような大型種はジャイアントオトシンの名で入荷することがあり、
そこからの流れで、たいして大きくならないOxyropsis属の種までジャイアントオトシンの名で流通することがあるわけです。
Oxyropsis属の仲間は何種類か入荷されることがあって、その大半は茶色や褐色がかった地味な魚ですが、
緑と赤が入った細かいヒョウ柄の超絶美種レオパードオキシロプシス
(別名:マーブルスレンダーオトシン。昔飼育していました。)なども稀に入荷。
このあたりは分類と入荷名がいい加減なこともあり、混じり抜きの醍醐味がある仲間でもあります。
緑と赤が入った細かいヒョウ柄の超絶美種レオパードオキシロプシス
(別名:マーブルスレンダーオトシン。昔飼育していました。)なども稀に入荷。
このあたりは分類と入荷名がいい加減なこともあり、混じり抜きの醍醐味がある仲間でもあります。
さて、このスレンダーオトシン、細くか弱そうな外見に反して非常に丈夫。
普段は流木などに身を寄せ「擬態」していますが、時折水草や水槽のガラス面のコケを元気に食べたりしています。
水草の細い茎などに留まる時には、オトシンクルス特有の腹びれで茎を挟み込む仕草も見られてキュート。
アフリカンスポッテッドキャット
category - ナマズ
2009/
11/
28
アフリカン・スポッテッドキャット
学名:Parauchenoglanis sp.
最大長:20~25cm
原産地:西アフリカ
アフリカに分布するギギ科のナマズ。
アフリカンスポッテッドフィッシュの名前で数種が入荷しています。
ギギ科の中では特に温和で、
同じアフリカのギギ科であるオーネイトキャットとも少し雰囲気がよく似ています。
(実際、スピーシーズの「熱帯魚・水草2300種図鑑」では
オーネイトキャットと写真が入れ替わって掲載されていました。
現在刊行中の「熱帯魚・水草2700種図鑑」では修正されたようです。)

底棲性で、比較的物陰に隠れることを好みます。
が、餌を見ると暴れんばかりに飛び出してきて、
餌を食べるとまた物陰に戻っていくという、
南米のウッドキャットにも似た性格を持っています。

ピンクがかった茶色がなんとも言えず魅力的。
こういう色はなぜかアフリカ産の魚類特有のものです。

Parauchenoglanis属には10種以上の種類が含まれていますが、
識別はかなり難しく、種の特定は非常に困難です。
なぜなら、この仲間は幼魚時と成魚時とで模様が著しく変わるものが多く、
識別のガイドラインとなる生体写真があまり存在しないからです。
「fishbase」でもそのほとんどが乾燥写真で参考にならないし、
「世界のナマズ」でも「複数種が含まれる」という記述にとどまっています。
いずれにしろ魅力的なナマズであることには間違いないのですが。

顔のアップ。
ひげの先がちょっと損傷しています。
かなり激しく砂を掘ることが多いので、
自然下では地中の餌を食べて生活しているのでしょう。
もちろん、水草は掘り返されるので不可です。
現在は大磯砂での飼育なのですが、
もっときめ細かい砂のほうがベターなのかもしれませんね。
アフリカのナマズはなかなか奥が深い。
日々勉強です。
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