カレー&スパイス・兵庫県
その完成度に驚く。神戸庶民派中華のオムカツカレーが至高の域。『第10兵庫楼』(三宮)
category - カレー&スパイス・兵庫県
2023/
06/
22港町神戸のカレー文化、その成り立ちには大きく3つの文化要因があります。
一つ目は明治以来ハイカラな文化として浸透した「洋食文化」。
二つ目は大正時代から形成されたインド人貿易商による「印僑文化」。
そして三つ目が、世界中どこの貿易港にもあるチャイニーズコミュニティー「華僑文化」です。
これら3つの文化要因は、時には別々に、時には影響しあって、
神戸ならではのカレーやエスニック食の多様性を形成してきました。
特に、街の小さな洋食屋さんや中華料理屋さんで、びっくりするほど美味しいメニューに出会う確率が高いのが、
神戸という街の一番面白いところだと言えるかもしれません。
今回ご紹介するお店はまさにそう。
三宮駅から徒歩圏にありながら繁華街からはちょっと外れた街角に、当たり前のように存在する中華料理屋さん。

『第10兵庫楼』
決して全国区の知名度はないものの、地元民に聞けば高確率でおすすめされるお店でもあります。

創業約35年。
もっと古い店かと思ったけれども、その風情は風情は堂にいった貫禄です。
壁には『兵庫楼 中華料理兵庫グループ』の会員証が。

かつては姉妹店がたくさんあったようですが、現存するのはここ『第10』と兵庫駅近くにある『第16』のみ。
なお、グループ加盟はあれど、経営的にはそれぞれが独立したお店であってメニューも違ったようです。

大衆中華以外に洋食メニューがあるのも、良いところ。
カレーは
・カレーライス
・カツカレー
・ドライカレー
・オムカレー
とメニューにラインナップ。
そのほか、オムライスが人気メニューとなっています。
ですが、今回私が激推ししたいのはこちら。

★カツのせオムカレー ¥1100
700円のオムカレーに400円プラスでカツをトッピングした一皿。
(メニューには記載ありませんが、口頭でオーダーすれば大丈夫です)
これが実に素晴らしいのです。
というか、素晴らしいを超えた傑作の一皿なのです。

カレーは皿を揺らすとプルプル動くほどのトロみ、濃厚な中華出汁と豚肉の旨味が溢れた素晴らしいもの。

カツは薄切りで衣硬めながら、下味がついた肉の存在感もバッチリ。
さらにオムライス部分が素晴らしい。

なんと、中身がチャーハンなのですよ。
しかも鉄鍋強火でガンガン炒めたチャーハン、それ自体が美味すぎる。
それをしっかりとした玉子で包んでいるものだから、
オムライスとしても玉子チャーハンとしても完璧なのです。
そして、本当に素晴らしいのはここから。
このように、それぞれのパーツ単体が抜かりない美味さを誇っていながら、
これら全てが組み合わさることで、それぞれがそれぞれを補完するチームプレイを見せてくれるのです。
カツ×カレー=カツカレー
カレー×玉子=オムカレー
カツ×玉子=オムカツ
チャーハン×カレー=カレーチャーハン
チャーハン×カツ=カツチャーハン
チャーハン×玉子=玉子チャーハン
そのいずれもが美味いという奇跡のバランス。
百戦錬磨の大衆食堂にしか成し得ない離れ業です。
決して高貴なグルメではないかも知れません。
ですが、港町の華僑文化というバックグランドが当たり前のように染み渡った神戸だからこそ生まれ、当たり前のようにそこにある傑作カレーといえるでしょう。
ビビッときたら、ぜひ試してみてください。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
ポケットカレーはじめ私がセレクトした色々なカレー商品を追加していきます。
ブックマークお願いいたします。
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
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一つ目は明治以来ハイカラな文化として浸透した「洋食文化」。
二つ目は大正時代から形成されたインド人貿易商による「印僑文化」。
そして三つ目が、世界中どこの貿易港にもあるチャイニーズコミュニティー「華僑文化」です。
これら3つの文化要因は、時には別々に、時には影響しあって、
神戸ならではのカレーやエスニック食の多様性を形成してきました。
特に、街の小さな洋食屋さんや中華料理屋さんで、びっくりするほど美味しいメニューに出会う確率が高いのが、
神戸という街の一番面白いところだと言えるかもしれません。
今回ご紹介するお店はまさにそう。
三宮駅から徒歩圏にありながら繁華街からはちょっと外れた街角に、当たり前のように存在する中華料理屋さん。

『第10兵庫楼』
決して全国区の知名度はないものの、地元民に聞けば高確率でおすすめされるお店でもあります。

創業約35年。
もっと古い店かと思ったけれども、その風情は風情は堂にいった貫禄です。
壁には『兵庫楼 中華料理兵庫グループ』の会員証が。

かつては姉妹店がたくさんあったようですが、現存するのはここ『第10』と兵庫駅近くにある『第16』のみ。
なお、グループ加盟はあれど、経営的にはそれぞれが独立したお店であってメニューも違ったようです。

大衆中華以外に洋食メニューがあるのも、良いところ。
カレーは
・カレーライス
・カツカレー
・ドライカレー
・オムカレー
とメニューにラインナップ。
そのほか、オムライスが人気メニューとなっています。
ですが、今回私が激推ししたいのはこちら。

★カツのせオムカレー ¥1100
700円のオムカレーに400円プラスでカツをトッピングした一皿。
(メニューには記載ありませんが、口頭でオーダーすれば大丈夫です)
これが実に素晴らしいのです。
というか、素晴らしいを超えた傑作の一皿なのです。

カレーは皿を揺らすとプルプル動くほどのトロみ、濃厚な中華出汁と豚肉の旨味が溢れた素晴らしいもの。

カツは薄切りで衣硬めながら、下味がついた肉の存在感もバッチリ。
さらにオムライス部分が素晴らしい。

なんと、中身がチャーハンなのですよ。
しかも鉄鍋強火でガンガン炒めたチャーハン、それ自体が美味すぎる。
それをしっかりとした玉子で包んでいるものだから、
オムライスとしても玉子チャーハンとしても完璧なのです。
そして、本当に素晴らしいのはここから。
このように、それぞれのパーツ単体が抜かりない美味さを誇っていながら、
これら全てが組み合わさることで、それぞれがそれぞれを補完するチームプレイを見せてくれるのです。
カツ×カレー=カツカレー
カレー×玉子=オムカレー
カツ×玉子=オムカツ
チャーハン×カレー=カレーチャーハン
チャーハン×カツ=カツチャーハン
チャーハン×玉子=玉子チャーハン
そのいずれもが美味いという奇跡のバランス。
百戦錬磨の大衆食堂にしか成し得ない離れ業です。
決して高貴なグルメではないかも知れません。
ですが、港町の華僑文化というバックグランドが当たり前のように染み渡った神戸だからこそ生まれ、当たり前のようにそこにある傑作カレーといえるでしょう。
ビビッときたら、ぜひ試してみてください。
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大発見!大阪の伝説「オリムピックのセイロンカレー」を受け継ぐお店が姫路に。『ステーキ&セイロンカレー 大樹』(西飾磨)
category - カレー&スパイス・兵庫県
2023/
06/
20ちょっと大事件です。
姫路のカレーを探索していたら、伝説のカレーと遭遇してしまったのですから。
山陽電車網干線西飾磨駅から徒歩10分ほどのロードサイドにあるステーキハウス。


『ステーキ&セイロンカレー 大樹』(だいじゅ)
「ステーキ&セイロンカレー」といえば、どうしても気になってしまいます。
ひょっとして・・・
ひょっとすると。
店内は、素晴らしいという意味でとても年季が入っています。
往年のサントリーのCMに「時は流れない。それは積み重なる。」というコピーがありましたが、まさにそんな感じ。

L字カウンターの脇にはワインのストックが。
そう、ステーキハウスですから赤ワインは欠かせませんよね。

★グラスワイン赤 ¥770
けれどオーダーしたのはステーキではありません。
(ステーキも食べたかったけど・・・)
気になりまくる「セイロンカレー」です。

★【セイロンカレー】シーフードカレー ¥2300
おぉ、やはり!
「セイロンカリー」という名前ではありますが、セイロンつまり今のスリランカカレーではなく、
大阪で一世を風靡した「オリムピック」のセイロンカリーそのものではありませんか。

戦後すぐ、大阪で開業したステーキ&洋食のお店『オリムピック』。
そこで提供されていた「セイロンカリー」という名の独特カレーこそがまさにこれ。
ある時訪れたスリランカ人に「スパイスを提供するからカレーを出してくれ」と持ち掛けられランチでカレーを出したところ、これが大評判に。
「セイロン風カリー」と名付けられたこのカレーはシャバシャバスパイシーでありながら、当時の料理長がフレンチを主に学んでいたためスリランカ現地とは異なりブイヨンを用いた、ほかに類を見ないものだったそうです。
一説には、大阪スパイスカレーブームのはるか前から存在した「スパイスカレーのはしり」とも言われる伝説的カレーなのですが『オリムピック』なき後は、『オリムピック』出身者が独立した各店に引き継がれることに。
南森町『ぐりるKent』、大江橋『ステーキ榊原』、夙川『ステーキハウス たけうち』。
しかし『グリルケント』『タケウチ』はすでに閉店、現在は『榊原』の水曜限定ランチとして提供されるのみとなりました。
そのほか、東京立川に『タケウチ』店主の息子さんが営む『シギリヤ』というお店でそのカレーが受け継がれている他、大阪『カルダモン』で時折限定でオリムピックのセイロンカレーを再現したカレーが提供されています。
・・・と、認識していたのですが、この姫路のステーキハウスで何故そのカレーが?

ポットに入ったスープ状のカレーには大根、ニンジンがたっぷり。
野菜の旨味、酸味がしっかり感じられ、辛さは控えめ。
フレンチの技法が生かされていることがよくわかります。

別添えライスのプレートには、ステーキの鉄板で焼かれたホタテ、イカ、海老のソテーが。
これは美味いに決まっていますね。
そのまま食べても良いですが、その上からセイロンカリーをかけていただけば、海鮮の香ばしさがカレーに乗って味わいがグッと増します。
『オリムピック』ではイカの塩辛なんてモノも含め、カレーの薬味がたくさんあったのですが、ここでは福神漬け、らっきょ、玉葱と長芋の醤油漬に絞られています。
この玉葱と長芋の醤油漬がまた美味しくて、家に常備したいほど。
選べる食後のデザートはこちらをチョイス。

◎抹茶ババロア
創業以来作り続けている伝統の一品だそうです。
かなり濃厚な抹茶の風味がたまりません。
良いお口直しとなりました。
それにしても、一体なぜこのお店に『オリムピック』譲りのセイロンカリーが??
「ひょっとして『オリムピック』とご関係が・・・」と遠慮がちに訊いてみたところ、
有り難いことに色々お話を伺うことができました。
お話を伺った料理長の大下さん(ちなみに『大樹』という店名は彼の苗字と名前から一文字ずつ取ったものです)はなんと50年ほど前に『オリムピック』の厨房で働いていた方でした。
当時は10数人いたシェフ陣の中で、榊原さんがチーフで竹内さんが2番手だったとのこと。
そのころの写真も見せてくださいました。
さらに「セイロンカリーは私が働いていたときにはもう、20年前からあったはず。」だそうで、
つまりは今から70年ほど前の1950年頃、70年ほど前からあったことに。
大阪スパイスカレーのはるかはるか昔から存在したことは間違いありません。
大下さん自身は『オリムピック』で2、3年働いたあと、神戸元町五丁目の『ハナワグリル』でまた2、3年勤務。
1981年にこの『大樹』をオープンしました。
つまりこの地でもすでに40年以上。
「当時の『オリムピック』の厨房組で今でもカレー出してるのは、私が最後になっちゃいましたね。」

姫路というだけではない、関西カレー界の重要文化財。
関西のカレー好きなら、行かねばならないお店の一つではないでしょうか。
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姫路のカレーを探索していたら、伝説のカレーと遭遇してしまったのですから。
山陽電車網干線西飾磨駅から徒歩10分ほどのロードサイドにあるステーキハウス。


『ステーキ&セイロンカレー 大樹』(だいじゅ)
「ステーキ&セイロンカレー」といえば、どうしても気になってしまいます。
ひょっとして・・・
ひょっとすると。
店内は、素晴らしいという意味でとても年季が入っています。
往年のサントリーのCMに「時は流れない。それは積み重なる。」というコピーがありましたが、まさにそんな感じ。

L字カウンターの脇にはワインのストックが。
そう、ステーキハウスですから赤ワインは欠かせませんよね。

★グラスワイン赤 ¥770
けれどオーダーしたのはステーキではありません。
(ステーキも食べたかったけど・・・)
気になりまくる「セイロンカレー」です。

★【セイロンカレー】シーフードカレー ¥2300
おぉ、やはり!
「セイロンカリー」という名前ではありますが、セイロンつまり今のスリランカカレーではなく、
大阪で一世を風靡した「オリムピック」のセイロンカリーそのものではありませんか。

戦後すぐ、大阪で開業したステーキ&洋食のお店『オリムピック』。
そこで提供されていた「セイロンカリー」という名の独特カレーこそがまさにこれ。
ある時訪れたスリランカ人に「スパイスを提供するからカレーを出してくれ」と持ち掛けられランチでカレーを出したところ、これが大評判に。
「セイロン風カリー」と名付けられたこのカレーはシャバシャバスパイシーでありながら、当時の料理長がフレンチを主に学んでいたためスリランカ現地とは異なりブイヨンを用いた、ほかに類を見ないものだったそうです。
一説には、大阪スパイスカレーブームのはるか前から存在した「スパイスカレーのはしり」とも言われる伝説的カレーなのですが『オリムピック』なき後は、『オリムピック』出身者が独立した各店に引き継がれることに。
南森町『ぐりるKent』、大江橋『ステーキ榊原』、夙川『ステーキハウス たけうち』。
しかし『グリルケント』『タケウチ』はすでに閉店、現在は『榊原』の水曜限定ランチとして提供されるのみとなりました。
そのほか、東京立川に『タケウチ』店主の息子さんが営む『シギリヤ』というお店でそのカレーが受け継がれている他、大阪『カルダモン』で時折限定でオリムピックのセイロンカレーを再現したカレーが提供されています。
・・・と、認識していたのですが、この姫路のステーキハウスで何故そのカレーが?

ポットに入ったスープ状のカレーには大根、ニンジンがたっぷり。
野菜の旨味、酸味がしっかり感じられ、辛さは控えめ。
フレンチの技法が生かされていることがよくわかります。

別添えライスのプレートには、ステーキの鉄板で焼かれたホタテ、イカ、海老のソテーが。
これは美味いに決まっていますね。
そのまま食べても良いですが、その上からセイロンカリーをかけていただけば、海鮮の香ばしさがカレーに乗って味わいがグッと増します。
『オリムピック』ではイカの塩辛なんてモノも含め、カレーの薬味がたくさんあったのですが、ここでは福神漬け、らっきょ、玉葱と長芋の醤油漬に絞られています。
この玉葱と長芋の醤油漬がまた美味しくて、家に常備したいほど。
選べる食後のデザートはこちらをチョイス。

◎抹茶ババロア
創業以来作り続けている伝統の一品だそうです。
かなり濃厚な抹茶の風味がたまりません。
良いお口直しとなりました。
それにしても、一体なぜこのお店に『オリムピック』譲りのセイロンカリーが??
「ひょっとして『オリムピック』とご関係が・・・」と遠慮がちに訊いてみたところ、
有り難いことに色々お話を伺うことができました。
お話を伺った料理長の大下さん(ちなみに『大樹』という店名は彼の苗字と名前から一文字ずつ取ったものです)はなんと50年ほど前に『オリムピック』の厨房で働いていた方でした。
当時は10数人いたシェフ陣の中で、榊原さんがチーフで竹内さんが2番手だったとのこと。
そのころの写真も見せてくださいました。
さらに「セイロンカリーは私が働いていたときにはもう、20年前からあったはず。」だそうで、
つまりは今から70年ほど前の1950年頃、70年ほど前からあったことに。
大阪スパイスカレーのはるかはるか昔から存在したことは間違いありません。
大下さん自身は『オリムピック』で2、3年働いたあと、神戸元町五丁目の『ハナワグリル』でまた2、3年勤務。
1981年にこの『大樹』をオープンしました。
つまりこの地でもすでに40年以上。
「当時の『オリムピック』の厨房組で今でもカレー出してるのは、私が最後になっちゃいましたね。」

姫路というだけではない、関西カレー界の重要文化財。
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ポートアイランドの焼きカレー。『Kitchen & Coffee matroos』(医療センター)
category - カレー&スパイス・兵庫県
2023/
06/
03神戸、三ノ宮至近ながら飲食店が少なく、Uberも配達エリア外となっているポートアイランド。
貴重なカレーを提供するお店を見つけました。

『Kitchen & Coffee matroos』
『マドロス』と読みます。オランダ語で「船乗り」の意味ですね。
オープンは2020年12月14日、ポートライナー医療センター駅からスグの場所にあります。

フードはハンバーガー、ホットドッグ、カレーに加え、ハンバーグライス、唐揚げライス、タコライスを取り揃え。
医療従事者の皆さんには貴重なランチ処です。

店内は開放的でプロジェクターも完備。
無機質なこの界隈では、とても居心地の良さを感じますね。
オーダーは前会計。
カレーはオリジナルスパイスチキンカレー、焼きチーズカレーの2種類あったのですが、今回選んだのはこちら。

★焼きチーズカレー ¥900
グツグツと土鍋での提供。
サラダ、スープがついてきました。

ただカレーを焼いただけではありません。
中央に玉子、その上からチーズを敷き、野菜を乗せて焼き上げたその仕立ては、焼きカレーの本場・門司港スタイルそのもの。
広義においても狭義においてもしっかり「焼きカレー」ですね。

ベースにしているのは「オリジナルスパイスチキンカレー」でしょうか。
焼きカレーといいつつ、なんとなくカレー感が弱くて寧ろ「カレードリアやん」なんて思うケースも結構あるのですが、これはちゃんとスパイスを感じるカレーです。
半熟状態の玉子、しっかり伸びるチーズ、たっぷりのブロッコリーと食感の変化も楽しいです。
これだけちゃんとした焼きカレーがいただけるのなら、ポートアイランドも悪くないですね。
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貴重なカレーを提供するお店を見つけました。

『Kitchen & Coffee matroos』
『マドロス』と読みます。オランダ語で「船乗り」の意味ですね。
オープンは2020年12月14日、ポートライナー医療センター駅からスグの場所にあります。

フードはハンバーガー、ホットドッグ、カレーに加え、ハンバーグライス、唐揚げライス、タコライスを取り揃え。
医療従事者の皆さんには貴重なランチ処です。

店内は開放的でプロジェクターも完備。
無機質なこの界隈では、とても居心地の良さを感じますね。
オーダーは前会計。
カレーはオリジナルスパイスチキンカレー、焼きチーズカレーの2種類あったのですが、今回選んだのはこちら。

★焼きチーズカレー ¥900
グツグツと土鍋での提供。
サラダ、スープがついてきました。

ただカレーを焼いただけではありません。
中央に玉子、その上からチーズを敷き、野菜を乗せて焼き上げたその仕立ては、焼きカレーの本場・門司港スタイルそのもの。
広義においても狭義においてもしっかり「焼きカレー」ですね。

ベースにしているのは「オリジナルスパイスチキンカレー」でしょうか。
焼きカレーといいつつ、なんとなくカレー感が弱くて寧ろ「カレードリアやん」なんて思うケースも結構あるのですが、これはちゃんとスパイスを感じるカレーです。
半熟状態の玉子、しっかり伸びるチーズ、たっぷりのブロッコリーと食感の変化も楽しいです。
これだけちゃんとした焼きカレーがいただけるのなら、ポートアイランドも悪くないですね。
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歴史ある城下町で国境を越える一皿。『spiceスエヒロ』(姫路)
category - カレー&スパイス・兵庫県
2023/
02/
11いま、姫路でいちばん注目されているスパイスカレー店といえばこちらでしょう。

『spiceスエヒロ』
姫路城からすぐの路地に2015年2月9日オープン。
ご店主は和風居酒屋、イタリアン、焼き鳥屋など様々な飲食を経て、カレーの自由さに目覚めたそうです。

その日のメニューは黒板にて。
3種のカレーは基本固定メニューで。日によって限定カレーが追加されるようです。

カレーは単品、2種あいがけが選択可能。
この日は平日限定、3種あいがけに副菜もついたスペシャルプレートをオーダーしました。

★スエヒロスペシャル ¥1600
◎3種の鶏肉のチキンカレー
◎海老と野菜のグリーンカレー
◎厚揚げと小松菜の豆カレー
・副菜いろいろ
三角に守られた各辺に三色のカレーが配置されています。
「3種の鶏肉のチキンカレー」は南インドスタイル。
兵庫県といえば淡路島!の玉ねぎがふんだんに用いられています。甘みと辛み、しっかりした肉質の鶏肉も良いですね。
「海老と野菜のグリーンカレー」はタイ風でピリリとした辛さ。
「厚揚げと小松菜の豆カレー」はインド×和風テイスト。
豆はレンズ豆とトゥールダルを使用。
姫路城観光に海外から訪れるベジタリアンの方にも対応しているんですね。

さらに副菜が素晴らしい。
チキンカレーの上に重ねられたキーマは花山椒が強く香りインパクト大。
混ぜ合わせるとまた違う表情になっていきます。
「自家製スパイス鶏ハム」は肉厚しっとり贅沢食感。
スリランカのココナッツふりかけ「ポルサンボル」に、姫路名物「ひねポン」まで乗っていて楽しさ満点。
様々な食ジャンルを経た店主らしい、国境を越えたワンプレート。
歴史の街であるとともに国際都市でもある姫路にふさわしいカレーでした。
お店のオリジナルTシャツもお洒落。
一枚買って帰っちゃいましたよ。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
ポケットカレーはじめ私がセレクトした色々なカレー商品を追加していきます。
ブックマークお願いいたします。
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『spiceスエヒロ』
姫路城からすぐの路地に2015年2月9日オープン。
ご店主は和風居酒屋、イタリアン、焼き鳥屋など様々な飲食を経て、カレーの自由さに目覚めたそうです。

その日のメニューは黒板にて。
3種のカレーは基本固定メニューで。日によって限定カレーが追加されるようです。

カレーは単品、2種あいがけが選択可能。
この日は平日限定、3種あいがけに副菜もついたスペシャルプレートをオーダーしました。

★スエヒロスペシャル ¥1600
◎3種の鶏肉のチキンカレー
◎海老と野菜のグリーンカレー
◎厚揚げと小松菜の豆カレー
・副菜いろいろ
三角に守られた各辺に三色のカレーが配置されています。
「3種の鶏肉のチキンカレー」は南インドスタイル。
兵庫県といえば淡路島!の玉ねぎがふんだんに用いられています。甘みと辛み、しっかりした肉質の鶏肉も良いですね。
「海老と野菜のグリーンカレー」はタイ風でピリリとした辛さ。
「厚揚げと小松菜の豆カレー」はインド×和風テイスト。
豆はレンズ豆とトゥールダルを使用。
姫路城観光に海外から訪れるベジタリアンの方にも対応しているんですね。

さらに副菜が素晴らしい。
チキンカレーの上に重ねられたキーマは花山椒が強く香りインパクト大。
混ぜ合わせるとまた違う表情になっていきます。
「自家製スパイス鶏ハム」は肉厚しっとり贅沢食感。
スリランカのココナッツふりかけ「ポルサンボル」に、姫路名物「ひねポン」まで乗っていて楽しさ満点。
様々な食ジャンルを経た店主らしい、国境を越えたワンプレート。
歴史の街であるとともに国際都市でもある姫路にふさわしいカレーでした。
お店のオリジナルTシャツもお洒落。
一枚買って帰っちゃいましたよ。
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三宮の隠れ路地でスパイスのBEATを刻む。『エースパイス&ビーツ』(三宮)
category - カレー&スパイス・兵庫県
2023/
01/
25これは知らなきゃ通り過ぎてしまいます。

逆・飛び出し注意の看板。
その先の路地へ振り向けば。

あ・・・あった。
注意力を問われるな。

うん、ここで間違いない。
それにしてもすごい場所だ・・・

『エースパイス&ビーツ』(A SPICE & BEATS)
2018年4月7日オープンのスパイスカレー店。
ずっと来たくてずっとタイミングが合わず、やっと来れました。

店内はカウンター4席のみ。
入店時は全て埋まっており、店主から「先にオーダーしてから2階でお待ちください」との案内が。

カレーメニューはその日の3種あいがけのみで、サイズを大・中・小と選択。
ドリンクはビールのみという潔さです。

階段を登って2階のウェイティングスペースへ。
元々は2階席だったのかな。
録音用のマイクなんかがあります。
後で聞けば店主は元ミュージシャン。
今でもここでたまに音録りしたりするそうですよ。
さて、程なく下からお呼びの声がかかりました。
カウンター席に着くと、あまり待つことなくカレーが提供。
なるほど、前の組が食べている間に次の組のカレーを作っているというわけか。
効率の良いワンオペのやり方ですね。

★3種あいがけ(小)¥1200
・チキンカレー
・茄子マトンキーマ
・ポークビンダルー
三角に守られたライスの各辺に3種のカレーを配置。
ライスの上には豆カレーと副菜が乗せられています。
食べてからみて奥側には、揚げず焼かず、扇型にカットされたパパド。
ロシア構成主義を思わせる規則的な盛り付けは、よく見ればピンクペッパーの配置まで決まっており、
店主の表現フェチがにじり寄るように感じられます。

3種のカレーはいずれもはじめ優しげなタッチ。
特にチキンカレーは玉ねぎの甘みが最初にきて、香ばしく優しい味わい。
と、思っていたらじわじわ。後追いで辛くなってくる。
もちろん、心地よい程度の辛さではありますが、低温サウナのようなカレーですね。

卓上には「ORRIS WATER」、つまりインドのビリヤニの香りづけに用いるローズウォーターです。
これを「ライスにちょっとかけてみてください」と店主の提案。
いやぁ、これええっすね。
スパイスカレーでローズウォーターの香りは随分心地よい。
ぜひお試しあれ。
そしてもう一つ、辛味ペースト。

カリカリに揚げたスライスガーリックに唐辛子、花山椒がしっかり染み切ったオイル。
食感UPとカラシビUPを同時に達成。
一気にパンチがハードになってきます。
ファーストインパクトを狙うあまり、後半だんだん食べ疲れてくるカレーも多いなか、
こちらのカレーは後半に行くにつれ、どんどんとおいしく楽しく刺激的になってくるのが素晴らしい。
Aメロ SPICE & BEATSの後にBメロ SPICE & BEATSがきて、転調を経てサビ SPICE & BEATSがくるという。
実にリズミカルで、実にミュージシャンらしい曲の構成になっているカレーなのです。
食べ終わって振り返れば、ガッチリと構成されたグラフィカルな盛り付けも、あれはジャケ写だったのだなと気づく次第。
ちなみに、このお店の特異なロケーションについて。

実はこのあたり、1995年の大震災で奇跡的に耐え抜いた一角なのだそうです。
周囲が再開発されてもここだけ元の街が残っているため、こんな不思議なことになっているのだそう。
そう思えばここは、スパイスのご利益もある神戸のパワースポットと言えそうです。
●カレー細胞公式ストアOPEN!
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逆・飛び出し注意の看板。
その先の路地へ振り向けば。

あ・・・あった。
注意力を問われるな。

うん、ここで間違いない。
それにしてもすごい場所だ・・・

『エースパイス&ビーツ』(A SPICE & BEATS)
2018年4月7日オープンのスパイスカレー店。
ずっと来たくてずっとタイミングが合わず、やっと来れました。

店内はカウンター4席のみ。
入店時は全て埋まっており、店主から「先にオーダーしてから2階でお待ちください」との案内が。

カレーメニューはその日の3種あいがけのみで、サイズを大・中・小と選択。
ドリンクはビールのみという潔さです。

階段を登って2階のウェイティングスペースへ。
元々は2階席だったのかな。
録音用のマイクなんかがあります。
後で聞けば店主は元ミュージシャン。
今でもここでたまに音録りしたりするそうですよ。
さて、程なく下からお呼びの声がかかりました。
カウンター席に着くと、あまり待つことなくカレーが提供。
なるほど、前の組が食べている間に次の組のカレーを作っているというわけか。
効率の良いワンオペのやり方ですね。

★3種あいがけ(小)¥1200
・チキンカレー
・茄子マトンキーマ
・ポークビンダルー
三角に守られたライスの各辺に3種のカレーを配置。
ライスの上には豆カレーと副菜が乗せられています。
食べてからみて奥側には、揚げず焼かず、扇型にカットされたパパド。
ロシア構成主義を思わせる規則的な盛り付けは、よく見ればピンクペッパーの配置まで決まっており、
店主の表現フェチがにじり寄るように感じられます。

3種のカレーはいずれもはじめ優しげなタッチ。
特にチキンカレーは玉ねぎの甘みが最初にきて、香ばしく優しい味わい。
と、思っていたらじわじわ。後追いで辛くなってくる。
もちろん、心地よい程度の辛さではありますが、低温サウナのようなカレーですね。

卓上には「ORRIS WATER」、つまりインドのビリヤニの香りづけに用いるローズウォーターです。
これを「ライスにちょっとかけてみてください」と店主の提案。
いやぁ、これええっすね。
スパイスカレーでローズウォーターの香りは随分心地よい。
ぜひお試しあれ。
そしてもう一つ、辛味ペースト。

カリカリに揚げたスライスガーリックに唐辛子、花山椒がしっかり染み切ったオイル。
食感UPとカラシビUPを同時に達成。
一気にパンチがハードになってきます。
ファーストインパクトを狙うあまり、後半だんだん食べ疲れてくるカレーも多いなか、
こちらのカレーは後半に行くにつれ、どんどんとおいしく楽しく刺激的になってくるのが素晴らしい。
Aメロ SPICE & BEATSの後にBメロ SPICE & BEATSがきて、転調を経てサビ SPICE & BEATSがくるという。
実にリズミカルで、実にミュージシャンらしい曲の構成になっているカレーなのです。
食べ終わって振り返れば、ガッチリと構成されたグラフィカルな盛り付けも、あれはジャケ写だったのだなと気づく次第。
ちなみに、このお店の特異なロケーションについて。

実はこのあたり、1995年の大震災で奇跡的に耐え抜いた一角なのだそうです。
周囲が再開発されてもここだけ元の街が残っているため、こんな不思議なことになっているのだそう。
そう思えばここは、スパイスのご利益もある神戸のパワースポットと言えそうです。
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