日本のカレー文化を、さらに面白くするために何ができるだろう?
日本のカレー文化の秘める、新しい可能性をもっともっと探りたい。
私たちが注目したのは「日本の食材」そして、その生産者の方々です。
繊細な四季に恵まれた日本のあちこちで、魅惑的な食材を作り続ける生産者の方々と、独創的なカレーシェフたちを、直接結びつけることができたなら・・・
日本でしか生まれない新しいカレーの可能性が、きっと広がる。
参加した方々の新しいチャクラを開く「場」として。
新しい学びと気づきがある「寺子屋」として。
Japanese Curry Awardsは「カレー寺」というイベントを開催します。

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2016年〜2018年にかけ3度開催、いずれも大好評を得た「カレー寺」。
【過去回の様子は
こちら】
久々の第4弾となる今回も強力なシェフが参加します。
Japanese Curry Awards2015で新人賞を受賞、今や日本を代表するネパール料理店としてグルメの舌を唸らせる大阪「
ダルバート食堂」。
大阪を代表する南インド料理店として名を馳せたのち、昨年東京へと移転。先日発表されたJapanese Curry
Awards2019で見事メインアワードを受賞した「
ゼロワンカレーA.o.D」。
ネパールと南インドというジャンルの違いこそあれ、料理のあり方を徹底追求する姿勢と、アウトプットとしての料理の圧倒的美味さでは、他の追随を許さない両店が、お寺で夢のコラボレーション。
テーマは鹿、そして根菜。
さて、どのような料理が生み出されることでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆イベント概要☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Japanese Curry Awards presents 『カレー寺 vol.4 鹿と根菜づくし』日時
2020年2月2日(日曜)
一部13時〜15時
二部17時~19時
※定員各50名
※各回後半にトークショーあり
会場
池上 本妙院
東京都大田区池上1丁目33−5
参加シェフ
立田侑志(ゼロワンカレーA.o.D)
本田遼(ダルバート食堂)
メニュー
ゼロワンカレーA.o.D【南インド】
・鹿肉のココナッツペッパーマサラ
・蓮根のクートゥ
・サラダ白菜と人参のクスンブリ
・聖護院大根のアヴィヤル
・青首大根のアチャール
ダルバート食堂【ネパール】
・鹿肉のカレー
・ダール
・人参と聖護院大根のミックスアチャール
・キャベツと菜の花のサーグ
南インドとネパール、同じ食材でも異なるアプローチをお楽しみください!
チケットご購入はこちらから!それでは当日お会いしましょう!
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
お待たせしました!
Japanese Curry Awards2019受賞店の発表です!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HPおいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。 - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨みアワード受賞店決定!という流れ。
今年の本審査は12月21日。
昨年のメインアワード受賞店である「バンゲラズキッチン」の新店舗「バンゲラズキッチン神保町」にて行われました。
様々な食ジャンルとの融合、地域との密着や地方からの発信、多店舗への影響、そしてカレーの新たな可能性への提案など、さまざまな角度からメインアワード⒑店、新人賞・名誉賞各1店が選考されました。
第6回となる今年も、個性的なラインナップが揃いました。
それでは、発表です。
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■メインアワード▼印度料理シタール
南インド料理がもてはやされる今日この頃。
そんな中でタンドリーチキン、バターチキン、ナンといったいわゆる「日本で当たり前のインド料理」を提供し、その全てで「当たり前でない」美味さを提供してくれる、只者ではないお店。
まさに、日本人にとって至高の北インド料理にして、絶対王者。
2019年に新しく店鋪をリニューアル、さらなる高みを極めつつあります。
▼ゼロワンカレーA.o.D 
スパイスカレーから南インド、そして独自の領域へ。
大阪でスパイスカレー店としてスタートし、のちに南インドカレー店へと路線変更。
大阪における南インド料理の圧倒的エースとして大人気だった「ゼロワンカレー」が今年、東京へと電撃移転。
大阪とは異なり、インド人による南インド料理店で溢れかえる東京でも、圧倒的な個性と存在感でみるみる人気店となりました。ケララ州を主としたした南インド現地の料理に敬意を払いつつ、この瞬間この日本でいただく美味しさを追求した料理の数々は、まさにゼロワンだけのもの。
真の意味で、熱帯のスパイス料理が日本に根付いてきた証左と言えるでしょう。
▼ベンガルタイガー
例えばフレンチならば、シェフが出身地の素朴な郷土料理のみを要求されることもなく、独創的なアレンジを加えることで褒められることはあれど「本格的ではない」としたり顔の客に怒られることなどないだろう。
そう考えると、アジア各国のシェフに対してまだまだ日本の人々は「見下している」店が多いのではないか。
こちらはベンガル出身、シンガポールの一流ホテルで修業したシェフによる、洗練されたモダンキュイジーヌ。
シェフのルーツを感じさせつつも完全オリジナル、独創的なアイデアで目と舌を満たしてくれます。
そしてこれが都心の特別な人々相手ではなく、千葉の地で愛されていることも革新的。このグローバル感覚は日本のカレー文化にとって大きな刺激となるでしょう。
▼アフターグロウ
インド、スリランカ、洋食、中華料理、和食・・・あらゆるエッセンスを自在に組み合わせ、「美味さ」と「驚き」を追求するマジシャン的な存在。
麻婆カレーを作っても、カツカレーを作っても、ズバリ決とめてくる天才性はさすが。
振り回し、突き抜ける容赦なさ、福岡から発せられる新たなカレーの可能性に限界はありません。
▼錫蘭食堂コジコジ
ようやく関東でも徐々に市民権を得はじめたスリランカ料理。
となれば、その最高峰ともいえる名店を見逃すわけにはいきません。
関東最大のスリランカコミュニティといえる茨城において、日本人シェフのお店が人気を博している、この状況は特筆すべきものです。
▼お出汁とスパイス 元祖エレクトロニカレー
ますます裾野を広げつつ、飽和状態への危機感もある大阪スパイスカレーの中において輝く、他にはない個性のお店。
カレーに出汁を用いること自体は、新世代大阪スパイスカレーに多く見られる特徴でありますが、この店はむしろ、出汁を楽しむカレー。仕込みのプロセスだって、味の雰囲気だって、まるでラーメンなんです。
でありつつ、しっかりスパイス、しっかりカレー。
二大国民食と呼ばれるラーメンとカレーをカレー側に寄せ、新しい美味さを生み出すのに成功したお店なんて、ほかにあったでしょうか?
▼キッチン南海
創業昭和41年、暖簾分けしたお店は実に30を超えるという洋食店「キッチン南海」の総本山。
南海のトレードマークともいえるカツカレーは、黒くサラッとしたスパイシーカレーにサクッとしたカツ、山盛りのキャベツでまさに珠玉の美味さ!
今も各地に点在する「南海」は暖簾分けから数十年経ち、それぞれがそれぞれの街の「町の洋食屋さん」として根付いています。
「南海系」というコトバを生み、そのインスパイア店も含めたカツカレー文化への影響は多大!
▼スパイスカフェ
押上に輝く名店として日本中から憧憬を集めてきた「スパイスカフェ」が業態をガラリと変えたのは2016年10月のこと。
四季折々の食材を活かしたスパイス料理コースと、ワインとのペアリング。
インドやスリランカのスパイス料理を熟知したその先に、季節料理のコースへと行き着いたその思い切りは、来るべき日本スパイス料理文化への先見性溢れる取り組みです。
▼MOKUBAZA
「神宮前キーマカレー激戦区」の中心的存在であり、インパクトあるビジュアルと味で詰めに行列店であり続ける、ドライキーマの王者。
実はこの店元々はBAR。お酒とともに愉しむカレーに革命を起こした店でもあり、グラフィックデザイナー出身であるオーナーによる「食のビジュアルデザイン」といった点でも先駆的存在である。
このSNS時代、カレーという食べ物の価値向上に多大な貢献を果たしているお店。
■名誉賞▼サカエヤ
40年以上にわたって営業を続けるカレースタンド
カレーは待ち時間0分のスピード提供、カツは注文があってから揚げる、けんちん汁やサラダも全て手作りと、まさに「誠実」を絵にかいたようなお店
誰もが安心できるカレーを長きにわたって提供していることこを名誉賞に相応しいと考える(文:三吉さん)
■新人賞▼Cini CURRY/チーニーカリー
神戸のパキスタン料理の重鎮「タンドール」に師事。
現地の基本を踏襲しながらも、日本人としての感性を発揮し、
様々な食材や調理法を組み合わせた料理は、
ジャパニーズパキスタンカレーといっても良い新たなる境地です。(写真/文:TAKさん)
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今年はオリンピックイヤーを控え、首都圏のカレーやスパイス料理があらたな展開を見せてきたように感じます。
ひとつはハラール対応への具体的取組も、、そしてもうひとつは日本が他国に対し明らかに遅れていた、(おそらくはカレーというコトバが持つ大衆食イメージが理由)モダンキュイジーヌとしてのスパイス料理の台頭。
逆に東京を訪れる方々を通じ、、ニッポン発のカレーライス文化を世界にアピールする、またとないチャンスでもあります。
一方で、関西や地方でも新世代カレー店が次々に生まれていることにも注目。
日本のカレー事情、そしてスパイス料理事情は2020年、大きく変化するのではないでしょうか。
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
さて、Japanese Curry Awards2019の季節となって来ました。

今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
今年のノミネート店はこちら。
⇒『Japanese Curry Awards 2019 ノミネート店発表!』今年も多彩なお店がノミネートされています。
ここで2019年を振り返り、毎年恒例の長文に続いて、私からノミネートさせていただいたお店の紹介をいたします。
**** 【熱帯化する日本、カレーはブームなのか?】 ****最近「カレーがブームですね。」そう言われることが多くなりました。
が、結論から言えば、私はそうではないと考えています。
このJapanese Curry Awardsも今年で早6年目。
その年その年のトレンドを分析したり、議論したりする機会を重ねるにつれ気づいたのは、
何年にも渡る緩やかな動きこそあれど、誰かが仕掛けて誰かが盛り上げて、一過性のブームになるということは、カレーに関して言えばあまりないな・・・ということ。
大阪スパイスカレーにしても、南インド料理にしても、間借りカレーにしても、飲めるカレー店にしても然り。
一般メディア的には、最近ブームとして取り上げられることが多くなりましたが、いやいやそれは6年以上前から続く緩やかで不可逆なトレンド(傾向)に過ぎないのです。
実際、2014年の第一回アワードの顔ぶれには、関西の間借りカレームーブメントとスリランカムーブメントを象徴する「カラピンチャ」、南インド料理のコモディティ化に貢献した「エリックサウス」、新人賞にスパイス呑みの新星「猫六」が選ばれているのですから。
ですが、確かに「今、カレーがブーム」と感じてしまうのもわからない話ではありません。
メディアにはカレー特集が溢れ、街を歩けばカレー店以外にも様々なスパイス料理が。
これがブームじゃなくて、大きな流れだとしたら、一体何が要因なのか。
一つめの要因は、スパイスやスパイス料理に対する情報が簡単に手に入るようになったこと。
日本にも各国から来た人々が増え、彼らの料理に直に触れる機会が増えたとともに、そのレシピやノウハウがネットで(日本語で)共有され、だれもがスパイス料理に取り組めるようになったことです。
そしてもう一つの要因、これが本当は重要な鍵だと思っているのですが、ズバリ気候の変動です。
それぞれの国、それぞれの地域で育まれた料理は、その土地の気候、そこで育つ植物などの生態系に依存しています。
ところが近年、日本はどんどん熱帯化している。
かつては熱帯にしか育たなかった動植物が、東京で繁殖するほどの変化です。
人間だって例外じゃなく、環境適応していくもの。
熱帯の国で育まれたスパイス料理が今、熱帯化した日本でさらに美味しく感じるようになるのも自然の摂理です。
今後も熱帯化する日本で、人々はもっとスパイスを欲するようになる。
カレーだけでなく、様々な料理がスパイス料理へと変化していく。
このことは、今後各方面でもっと研究されて良いのではと思っています。
スパイス文化にふさわしい、熱帯化日本。
そこにはすでに、世界のスパイス料理が集まって来ている。
ではこの次に起こることは何か。
答えは見えています。
それは、新たに熱帯化した日本ならではの新しいスパイス料理の誕生。
今こそ、ここでしかなし得ないスパイス料理文化を開拓すべく、シェフの創造性が問われる時代なのではないでしょうか。
日本人だけではありません。日本にやって来た外国出身のシェフも、この日本ならではの料理を生み出しつつあります。
「カレー」という強固な概念をもったこの国、四季折々の食材豊かなこの国。
そこから生まれる、斬新な香りと味わい。
このJapanese Curry Awards2019で私が提案・推薦したいのは「クリエイティブ」なお店。
日本のカレー文化が、フレンチやイタリアンに負けない地位となることを願って。
***** 【Japanese Curry Awards2019 カレー細胞ノミネート店】 ******◎メインアワードノミネート(10店)★ゼロワンカレーA.oD(大阪→東京・三田)スパイスカレーから南インド、そして独自の領域へ。
大阪でスパイスカレー店としてスタートし、のちに南インドカレー店へと路線変更。
大阪における南インド料理の圧倒的エースとして大人気だった「ゼロワンカレー」が今年、東京へと電撃移転。
大阪とは異なり、インド人による南インド料理店で溢れかえる東京でも、圧倒的な個性と存在感でみるみる人気店となりました。ケララ州を主としたした南インド現地の料理に敬意を払いつつ、この瞬間この日本でいただく美味しさを追求した料理の数々は、まさにゼロワンだけのもの。
真の意味で、熱帯のスパイス料理が日本に根付いてきた証左と言えるでしょう。
★スパイスカフェ(東京・押上)押上に輝く名店として日本中から憧憬を集めてきた「スパイスカフェ」が業態をガラリと変えたのは2016年10月のこと。
四季折々の食材を活かしたスパイス料理コースと、ワインとのペアリング。
インドやスリランカのスパイス料理を熟知したその先に、季節料理のコースへと行き着いたその思い切りは、来るべき日本スパイス料理文化への先見性溢れる取り組みです。
★ベンガルタイガー(千葉)例えばフレンチならば、シェフが出身地の素朴な郷土料理のみを要求されることもなく、独創的なアレンジを加えることで褒められることはあれど「本格的ではない」としたり顔の客に怒られることなどないだろう。
そう考えると、アジア各国のシェフに対してまだまだ日本の人々は「見下している」店が多いのではないか。
こちらはベンガル出身、シンガポールの一流ホテルで修業したシェフによる、洗練されたモダンキュイジーヌ。
シェフのルーツを感じさせつつも完全オリジナル、独創的なアイデアで目と舌を満たしてくれます。
そしてこれが都心の特別な人々相手ではなく、千葉の地で愛されていることも革新的。このグローバル感覚は日本のカレー文化にとって大きな刺激となるでしょう。
★アフターグロウ(福岡)インド、スリランカ、洋食、中華料理、和食・・・あらゆるエッセンスを自在に組み合わせ、「美味さ」と「驚き」を追求するマジシャン的な存在。
麻婆カレーを作っても、カツカレーを作っても、ズバリ決とめてくる天才性はさすが。
振り回し、突き抜ける容赦なさ、福岡から発せられる新たなカレーの可能性に限界はありません。
★MOKUBAZA(東京・北参道)「神宮前キーマカレー激戦区」の中心的存在であり、インパクトあるビジュアルと味で詰めに行列店であり続ける、ドライキーマの王者。
実はこの店元々はBAR。お酒とともに愉しむカレーに革命を起こした店でもあり、グラフィックデザイナー出身であるオーナーによる「食のビジュアルデザイン」といった点でも先駆的存在である。
このSNS時代、カレーという食べ物の価値向上に多大な貢献を果たしているお店。
★タリカロ(奈良)奈良の古民家という風情の中で、意表を突く迫力のカレーを繰り出す「タリカロ」ももうすぐ10年。
南インド・アーンドラプラデーシュ州の激辛料理を基調に、この地で支持され続けるブレない姿勢には尊敬の一言。
★南インド料理DAL(北海道・帯広)洋食やイタリアンを経てインド料理に開眼、能見台「ガネーシュ」で修業の後、シェフを務めた大村さんが、故郷帯広で開いたのがこのお店。
豊富な調理経験とセンスに、北海道の豊富な食材が組み合わさり、ちょっと他では味わえないすごい料理を提供しています。
エゾシカのピクルスに北海道の巨大牡蠣のラッサム、ガレット仕立ての洒落たドーサに、季節のミールス。
インドでも食べられない、地球上にここしかない、わざわざ足を運ぶべきシェフの料理がここにあります。
ミシュランの審査員はいったい何をしているのだ???
★お出汁とスパイス 元祖エレクトロニカレー(大阪・京橋)ますます裾野を広げつつ、飽和状態への危機感もある大阪スパイスカレーの中において輝く、他にはない個性のお店。
カレーに出汁を用いること自体は、新世代大阪スパイスカレーに多く見られる特徴でありますが、この店はむしろ、出汁を楽しむカレー。仕込みのプロセスだって、味の雰囲気だって、まるでラーメンなんです。
でありつつ、しっかりスパイス、しっかりカレー。
二大国民食と呼ばれるラーメンとカレーをカレー側に寄せ、新しい美味さを生み出すのに成功したお店なんて、ほかにあったでしょうか?
★印度料理シタール(千葉・検見川)南インド料理がもてはやされる今日この頃。
そんな中でタンドリーチキン、バターチキン、ナンといったいわゆる「日本で当たり前のインド料理」を提供し、その全てで「当たり前でない」美味さを提供してくれる、只者ではないお店。
まさに、日本人にとって至高の北インド料理にして、絶対王者。
2019年に新しく店鋪をリニューアル、さらなる高みを極めつつあります。
★サンサール(東京・小岩)ネパール人の天才女性シェフ、ウルミラさんによる、ネパール料理の名店として知られるこのお店ですが、実は南インドの本格的なミールスを日本で初めて提供していたお店でもあります。
そのクリエイティビティは今も健在。シェフ・ウルミラさんにしか作れない料理がここにあります。
◎新人賞ノミネート★roji spice&____ (東京・中野)日本の食材、特に椎茸やシラスといった旨味の軸と、多彩なスパイスの香り、そしてお酒とのペアリング。
「スパイスカフェ」の思想を受け継ぎながら、
路地裏ビストロという視点で新たなカレー、新たなスパイス料理の可能性を見せてくれる新時代のお店です。
(その他候補「アチャカナ」「カレーショップ初恋」「Mrs.DADA」)
◎名誉賞ノミネート★ケララの風 (東京・大森)今日の日本の多彩なカレー事情、スパイス料理事情は、沼尻氏の熱意無くしては成し得なかったもの。
カレーリーフを日本に根付かせた功績のみならず、日本中のシェフに多くの影響を与えたこのお店、今度は「ケララの風モーニング」としてインドの朝食文化を広めています。
メインアワードを受賞したことはあれど、いま改めて名誉賞として推薦したい。
*************************Japanese Curry Awards2019は、各選考委員からのノミネートを基に、本審査会にて受賞店を決定。
受賞店の発表は12月末を予定しています。
乞うご期待!●「カレー細胞」Facebookページ https://www.facebook.com/CurryCell ●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ●カレーは読み物!HOUYHNHNM(フイナム)にて『Curry Flight』連載中!Curry Flight 第5便
カレーとハラール。文・写真:カレー細胞 | COLUMN | HOUYHNHNM(フイナム) ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。


テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
いよいよ発表!
Japanese Curry Awards2018受賞店!!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HPおいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。 - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
第5回となる2018年には、新選考委員としてさとつーが参戦。
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨みアワード受賞店決定!という流れ。
今年の本審査は12月16日。
昨年のメインアワード受賞店である「アールティ」にて行われました。
様々な食ジャンルとの融合、地域との密着や地方からの発信、多店舗への影響、そしてカレーの新たな可能性への提案など、さまざまな角度からメインアワード⒑店、新人賞・名誉賞各1店が選考されました。
第五回となる今回も、個性的なラインナップが揃いました。
それでは、発表です。
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■メインアワード▼anonymous(大阪・心斎橋) / ポンガラカレー(大阪・梅田 他)
2018年には「ポンガラカレー」を東京にいきなり2店展開、月曜だけの実験的カレー「カレーフォニケーション」など、カレー界に刺激を与え続ける黒田健氏。
その縦横無尽振りはもはや、大阪カレーの台風の目というより、日本カレー界の台風の目とよんでいいでしょう。
そんな黒田氏の根城、それがこの「anonymous」。
何者でもないが故、何者でもなれる、そんな暗示も感じさせる店名です。
(カレー細胞)
多岐に渡られて色んな形態でカレー活動をされており、スリランカ料理をかなりポピュラーな位置に押し上げられた功績は誰もが認めるところです。
割と簡単にスリランカテイストを取り入れられるお店は多いですが、黒田さんは筋金入りですし、スリランカ人シェフ越えされてる数少ない日本人かと思います。
スリランカの混ぜて食べるスタイルをカレースタンド形式の店舗展開で、ごく一般的な食事として広めておられ、東京進出も果たされましたので、今後もますますの活躍が期待されます。
(三嶋達也)
▼エチオピア(東京・神保町 他)
欧風カレーが全盛だった30年前、当時としては非常に尖ったスパイス使いで登場して、非常にインパクトがあった。その魅力はスパイスカレー時代の今でも色褪せないと思う。
(K1郎)
当初はカレーとコーヒーの専門店として始まり、今やカレー激戦区の神保町でも知らない人はいない程の有名店へ。クローブ・カルダモンが香るスパイスの冥加と辛さ段階70倍がエチオピアの醍醐味。散々食べ歩いてもエチオピアに戻る。リピーターが後を絶たない魅惑の中毒性。
(しまじろ)
▼カレーハウス 11イマサ(東京・新宿)1964年創業。
新宿駅は1日平均乗降者数は約347万人(2016年)と世界一(ギネス世界記録認定)多い駅ですが、イマサは待たずにいただけます。
毎日営業していて、回転の速さを考えると世界一カレーを提供しているお店かもしれません。
カウンターカレー店ながら、カレーソースは常時6種類と豊富で飽きません。
来年で55周年を迎える、新宿西口のカレーの歴史を語る上で外せないお店です。
(USHIZO)
▼クスム本場家庭料理(神戸・三宮)ヴェジタリアンターリーだけのインド料理屋&スパイスショップ。
「クスム本場家庭料理」のターリーはインドのお母さんが作ってて、ピュアヴェジタリアン仕様で、お代わり自由。
同経営のI.P.S.はスパイスショップとしては老舗で、三十数年前とあるマンションの一室で開業。初めて行った時は「こんな所に店あるの?」と不安だったが、マンションのエレベーターのドアが開くとすでにスパイスの香りで満ちてて安心。当時は床にスパイスが入った麻袋が並んでて、そこから希望のスパイスをすくって袋詰めしてくれるスタイルで、なかなかコアな店だった。
このように、神戸で「本当のインド」を教えてくれている店。
(K1郎)
日本で唯一といえるインド人主婦による家庭料理がいただける店として非常に貴重であり、日本人の作り手に対する影響度も高いと思う。一時期、全国放送のバラエティ番組に取り上げられるなど、色物的な人気を博したこともあったが、2011年11月に店舗(というかマンションの1室)火災による閉店後、近隣にて復活したもののオーナー死去などもあったが、昨今は経営体制も立て直されてきている。
(みつお)
▼海月が雲になる日(石川・金沢)
コースでいただくフュージョンタイ料理。石川ならではの、食材(魚介など)のうまみが存分に活きるお店。
海月のようにゆったりとくつろいでほしいという店主の思いが詰まった料理や内装、パフォーマンスは、
食/異国文化がいかに尊く、わくわくするものだということを教えてくれる。
(さと2 ※写真も)
▼大衆中遊華食堂 八戒(大阪・東大阪 長瀬)
「中華とカレーの融合、そのトップランナー」
中華とカレー、いずれも日本人にとって子供の頃からあまりに親しみ深い食ジャンル。
それ故カレーはカレー、中華は中華と、アタマで区分けされてきました。
が、近年、この二大ジャンルの自由な融合が始まっています。
その旗手といってよいのがこのお店。
両ジャンルのアウフヘーベンによる圧倒的な説得力で、ネタに終わらない可能性を感じさせてくれます。
(カレー細胞)
大阪の地でまだまだ発展途上の「中華カレー」を引っ張っている第一人者。
今大阪で最も目が離せない、他ジャンルからのカレー発信店。
(TAK)
▼チャイハナ海花(大分・豊後高田市)
インドのスパイス料理をそのまま真似て提供するのではなく、日本の風土・食材・季節に合わせた提案を行う。
いわば和食とスパイス料理の融合を、最もストイックに、最も思い切った形で体現するのがこの、国東半島に店を構える「チャイハナ海花」。
あの「アジャンタ」出身の瀬口さんが、土地の食材を駆使したインド料理を提供するお店です。
スパイス料理と和の融合が注目される今だからこそ、地方で知る人ぞ知る存在のこのお店にスポットをあてたい。
北斗の拳で言えばトキのような、ある種の究極的存在なんです。
(カレー細胞)
日本のわびさびを感じる昭和20年築の実家。まったくもって商売っ気がない店主から繰り出すインド料理は、来た人にしかわからない心に染み入るクオリティ。外国人観光客に日本の生活とおもてなしを知ってもらう場所となりうる。
(しまじろ)
▼negombo33(埼玉・西所沢 他)
埼玉の雄、今年は大躍進の年になったのではないでしょうか。
元々カレー好きの間では知られた名店ですが、今年はS&Bからこのお店の代表メニューである「ラムキーマカレー」がレトルトとして発売。その再現性の高さが話題になりました。
一般受けしなそうな羊肉を、レトルトカレーというマニア以外に届く商品として送り出したということは大きな「貢献」といえると思います。
さらに11月には高円寺に姉妹店も出店し、のりにのっているお店です。
(三吉)
高円寺にも姉妹店ができた人気店。ラムキーマやチキンカレーなどどれも食材にこだわっており美味しいし、店主のこだわりが詰まったカレーの数々を楽しめます。何カレーかときかれたら山田さんのカレーとしか言いようのない味。
(ノリ)
▼バンゲラズキッチン(東京・銀座)
マンガロールという、あまり世間に知られていない地域の料理。にもかかわらずあまりの美味しさとキレに瞬く間に大人気、銀座のエースになった。
バンゲラさんの探究心や研究熱心さがお店の味に日々反映されていて、これからもアップデートが止まらないお店。
(さと2)
カルナータカ州マンガロールの専門店というマニアックなお店ですが、盛況ぶりからも広く受け入れられているのが判ります。築地で仕入れてくる魚も新鮮で良い物を使っています。マンガロールが海岸沿いの都市ならではですね。フランス人デザイナーにオーダーして作ってもらったという壁紙や器もお洒落です。
(ノリ)
▼ラ・ファソン 古賀 (東京・代々木上原)
さらさらとしたソースキュリーに秘められた卓越した技術が集結。和牛すね肉と何種類もの野菜から抽出したブイヨン。欧風カレーというジャンルではなくソースキュリーという名のカレーはこのお店の実力と拘りが詰まった逸品。
(しまじろ ※写真も)
「カレーソース」の可能性を最大限に追求した日本人といえば、きっと古賀義英氏ではないか。フレンチのシェフながら、旧コム・シェ・ヴで「ソースキュリー」を考案し、人気メニューに育てた。そこからカレー専門店のラ・ソース古賀に挑戦。残念ながらラ・ソース古賀は今は存在しないけれど、ソースキュリーは代々木上原で健在。
(たあぼう)
■新人賞
▼LEMONRICE TOKYO(東京・渋谷)
2018年は「インドのごはん」に焦点が当たった年だったのかなとぼんやり思っている。ビリヤニがポピュラーになって一般誌で特集を組まれるまでになり、銀座にはランチでブラウンライスを楽しめるバンゲラズキッチンなどが登場した。
こちらはレモンライスの専門店。ホフディラン・小宮山雄飛さんの挑戦に経緯を表したい。肝心のカレーやレモンライスの水準はもちろん、食べ方をプリントしたおしゃれな紙ナプキンを添えるセンスに新鮮さを感じた。
(たあぼう)
レモンライスというかなりニッチなメニューに特化した上に、ランチのテイクアウトのみという挑戦的なスタイル。マニアックなカリーもこんなにオシャレにもなれちゃうんですよということを、あえて小宮山さんがやったところがすごい。
衝撃と話題で言ったらここ以上のところは2018年オープン店ではないのではなかろうか。
(NOMCO)
■名誉賞▼ムルギー(東京・渋谷)
創業昭和26年、戦後の激動期ともに歩んできた歴史ある渋谷の名店。一番人気は「卵入りムルギー」。山形に盛り付けられたごはんが特徴的なムルギーのカレーは、誰しも一度は目にしたことがあるカレー界の神様といってもいい。昔から味を変えずに守っているというカレーは病みつきになりファンも多い。
(しまじろ)
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今年もやってきました。
Japanese Curry Awards2018の季節。

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HPおいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。 - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
第5回となる2018年には、新選考委員としてさとつーが参戦。
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨み、年末にアワード受賞店発表!という流れです。
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さて、ノミネートに移る前に例年通り、2018年のカレー界の動向をおさらいしてみましょう。
一年前に予測した通り、東西カレーの融合、そして他ジャンル料理との融合は目覚ましい勢い。
dancyuでは「スパイスカレー」特集が組まれ、大阪発の「ポンガラカレー」が東京に2店も。しかも大手町と赤坂いずれも東京側からのオファーがあったというのですから、大阪スパイスカレーも随分全国区になったものです。
東西カレー店が共演するイベントも催されるようになってきました。
他ジャンルの融合という点においては特に、和食及び中華と融合する試みが目立ったように思います。
アワード授賞済みのお店では「魯珈」の中華カレーや、「camp」の新業態「ごちとん」、マニアックなインド料理をレストランディナーとして楽しませる「エリックサウスマサラダイナー」など、攻めの姿勢が頼もしく感じられました。
また、関東・関西そして福岡のみならず、新しいカレーの波が日本各地に広がったことも見逃せません。東海、北陸、九州、北海道・・・・
視点を首都圏に置けば、南インド料理、スリランカ料理のお店が格段に増えました。
ただ増えただけでなく、よりマニアックに、よりローカリティに寄ったり、思わぬメニューをピックアップしたり。
マンガロール料理の「バンゲラズキッチン」、レモンライスに特化した「レモンライス東京」、ドーサ押しの「ドーサベル」、竹筒ビリヤニの「トロピカルパラダイス」などなど。
日本でいただける「カレー料理」の幅は随分と拡がってきました。
「各国料理とカレーとは明確に区別すべきである」という意見が多く出てきたのも今年です。
けれども、いくら厳密に分けたところで、分類不可能な新しいお店が次々に出てくることでしょう。
なぜなら日本の食文化は、発明の妙とアレンジの妙に溢れているから。
それでは、ノミネートに移ってみましょう。
Japanese Curry Awards2018「カレー細胞」ノミネート店
★メインアワーノミネート10店妄想インドカレー ネグラ
「カレーはイメージ」「カレーはカルチャー」

インドに行かず、自由な発想(妄想)で生み出すカレーは、今や東京を代表する個性派。
アートや音楽などのカルチャーシーンとも繋がり、関西カレーシーンとの交流も活発です。
カレー文化のリミックスを象徴する店とも言えそうです。
●中華遊食 八戒
「中華とカレーの融合、そのトップランナー」

中華とカレー、いずれも日本人にとって子供の頃からあまりに親しみ深い食ジャンル。
それ故カレーはカレー、中華は中華と、アタマで区分けされてきました。
が、近年、この二大ジャンルの自由な融合が始まっています。
その旗手といってよいのがこのお店。
両ジャンルのアウフヘーベンによる圧倒的な説得力で、ネタに終わらない可能性を感じさせてくれます。
●anonymous
「大阪カレー台風の目」

2018年には「ポンガラカレー」を東京にいきなり2店展開、月曜だけの実験的カレー「カレーフォニケーション」など、カレー界に刺激を与え続ける黒田健氏。
その縦横無尽振りはもはや、大阪カレーの台風の目というより、日本カレー界の台風の目とよんでいいでしょう。
そんな黒田氏の根城、それがこの「anonymous」。
何者でもないが故、何者でもなれる、そんな暗示も感じさせる店名です。
私としては2度目の推薦、今年は特に充分な受賞理由があると思います。
●レカ
「食を通じた文化交流」

今や日本最大のインディアンタウンとなった葛西で、珍しい西インド家庭料理を提供し続けているお店。
ですが、今回のノミネート理由はその物珍しさだけではありません。
お店の二階にイベントスペースを設け、日印文化交流に貢献。
多民族が共存する、新しい日本に向けて、日々取り組み続けています。
●チャイハナ海花
「日本の風土×スパイス料理」

インドのスパイス料理をそのまま真似て提供するのではなく、日本の風土・食材・季節に合わせた提案を行う。
いわば和食とスパイス料理の融合を、最もストイックに、最も思い切った形で体現するのがこの、国東半島に店を構える「チャイハナ海花」。
あの「アジャンタ」出身の瀬口さんが、土地の食材を駆使したインド料理を提供するお店です。
私としては2度目の推薦。
スパイス料理と和の融合が注目される今だからこそ、地方で知る人ぞ知る存在のこのお店にスポットをあてたい。
北斗の拳で言えばトキのような、ある種の究極的存在なんです。
●ネゴンボ33
「埼玉ナンバーワンカレー」

こちらもう、泣く子も黙る、埼玉一のカレー名店でしょう。
クオリティ重視の姿勢を貫き、来年3月でなんと10年。凄いことです。
レトルトに続き、今年11月には高円寺に姉妹店をオープン。
その進化と挑戦はとどまることを知りません。
●路地裏カリィ 侍.
「スープカレーの新たな可能性を追求」

今年、東京では北海道スープカレーの店舗数がぐんと増えました。
明確な理由は判りませんが、なかでも最も活発に展開する「侍.」の動きからは目が離せません。
スープカレーのノウハウをラーメンに回帰させたり、ルーカレーに回帰させたり、地元北海道では「アウトドア料理」の店をオープンしたり。
その自由すぎる動向には賛否両論あります(笑)が、地方発のカレー文化として大阪スパイスカレーの先輩にあたる北海道スープカレーが今も元気なのは「侍.」の功績が大きいといってよいのではないでしょうか。今のカレーのキーワードでもある「融合」を最も意識しているお店かもしれません。
●コジコジ
「関東スリランカを牽引する名店」

ようやく関東でも徐々に市民権を得はじめたスリランカ料理。
となれば、その最高峰ともいえる名店を見逃すわけにはいきません。
関東最大のスリランカコミュニティといえる茨城において、日本人シェフのお店が人気を博している、この状況は特筆すべきものです。
●CoCo壱番屋ハラール
「ニッポンカレーハラール対応の大きな一歩」

いよいよ迫る東京オリンピック。
食のハラール対応に対する話題は日増しに高まるばかり。
そこに業界最大手であるココイチが挑んだのは2017年。
秋葉原に行列を作るヒジャブ女子たちを見て、「あぁ、日本は単一民族・単一文化の国じゃないんだ」と実感しました。日本に住んでいながら、カレーライスを食べられなかったムスリム女子たち。ハラール対応のムスリム料理店では、女性の外食自体がオープンに認められなかった実情。
今年歌舞伎町にオープンした2号店が早くも、ヒジャブ女子たちの溜り場になっていると同時に、ムスリム系Webメディアで紹介されまくっている、そんな日本の実情をJCAを通じてぜひ知ってもらいたいのです。
●カトレア「カレーパンのパイオニア」

カレーうどんと並び、日本でもっとも親しまれる形に進化したカレー料理、それがカレーパン。
このお店は、昭和2年に「洋食パン」という名でカレーパンを実用新案登録した、正真正銘のパイオニア。
しかもそれが過去の話で終わるのではなく、今も大人気。
黄色いカレーがたっぷり詰まったカレーパンは、ちょっと他にないほどカレー度高し。
★新人賞ノミネート
●バンゲラズキッチン
「未知の驚きと、カレー店の新たなる地位へ。」

さまざまな各国料理が犇めく東京。
けれど世界にはまだまだ未知の驚きがあるのだと実感させてくれたのが、このマンガロール料理専門店。
その圧倒的オンリーワン感、そして味のレベルの高さ、けれどこのお店の特筆すべき点はもう一つあるのです。
それは、日本のカレーに対するある種の偏見払拭への闘い。
今や日本の国民食ともいえるカレーですが、その反面どうしても「安い食べ物」と見下されている点は否めません。
けれど海外にはセレブ達が集まり、良いお酒を飲みながらディナーを楽しむ一流レストランとしてのインド料理店がたくさんある。
日本文化を知り、けれど外からの視点を持つバンゲラさんは、銀座の一等地で新鮮な食材を用い、良いお酒を用意し、一流レストランとしてのステイタスを獲得する挑戦をしているのです。
もちろん「誰も知らないマンガロール料理」が、日本人の先入観破壊に大きな役割を果たしているのですが。
オープンは2018年1月。実はメインアワードにしても良いと悩んだのですが、これからの展開にも期待して新人賞候補に!
★名誉賞ノミネート
●河金(入谷/千束)
「100年目のカツカレー」

今年2018年はカツカレー100年という区切りの年。
1918年にカレーとトンカツをはじめて合わせて提供したのが「河金」。
現在では、入谷と千束の2つのお店がその伝統を受け継いでいます。
日本の大衆洋食文化の黎明期を伝える貴重なお店、今年だからこそ。
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Japanese Curry Awards受賞店は12月末Japanese Curry Awards公式サイトで発表予定。
http://japanesecurry.net/
https://www.facebook.com/japanesecurryawards/
お楽しみに!●「カレー細胞」Facebookページhttps://www.facebook.com/CurryCell●twitter「カレー細胞」:
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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
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