辛味&カレー・Japanese Curry Awards
発表!【第9回】Japanese Curry Awards 2022受賞店!
category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2023/
01/
04お待たせしました!
Japanese Curry Awards2022受賞店の発表です!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HP
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。
- Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges
Japanese Curry Awards2022ノミネート全店はこちら。
2022年の本審査は12月26日。
東京・大塚の『ラーケ』及びZOOMで繋がった各審査員によって行われました。
「日本のカレー文化に貢献したお店」という切り口にも色々ありますが、特に2022年度新たな挑戦やアクションを起こしたお店を重点に選出されたのが特徴です。
飲食全般、厳しい環境におかれた2022年。受賞店たちのアクションから突破の糸口が見つかりますように。
それでは発表です。
【名誉賞】
カシミール(大阪・北浜)

言わずと知れた大阪スパイスカレーのパイオニアにしてレジェンド。
過去の名誉賞受賞店と比べると比較的新しいお店ですが、この店がなかったらスパイスカレーカルチャーは存在しなかったはず。
日本カレー文化の大きなターニングポイントを作った重要なお店です。
【新人賞】
カレーショップ フェンネル(東京・西荻窪)

インド料理やスパイスカレーの世界を一周し、お米×カレーという日本カレー文化の原点へ回帰した注目店。
2023年により明確になるであろう「ネオ・カレーライス」カルチャーの旗手として期待!
【メインアワード】10店
銀座スイス(東京・銀座)

銀座を代表する老舗洋食店にして「カツカレーの元祖」として知られるスイス。名誉賞にという声も上がっていましたが、とにかく2022年のアクションは凄かった。本店の移転、八重洲地下街にカレー専門店の出店、そしてドムドムハンバーガーとのコラボなど、老成という言葉とは程遠い活躍でした。
モンスナック(東京・新宿)

東京の「サラサラカレーライス」の元祖ともいえる老舗。そこに当たり前のようにあって、皆当たり前のように立ち寄って、都市の日常の一部となったカレー。紀伊國屋の耐震工事により一時閉店したものの新宿西口で復活、今も当たり前の日常を紡いでいます。下北沢「カレーの店八月」などリスペクト店も出てきており、カレーライスへの回帰というムーブメントの中で再評価の声が高まっています。
インド宮廷料理 Mashal(東京・大森)

九段「アジャンタ」、青山「シターラ」などで活躍し、多くの弟子を輩出。まさに日本インド料理のレジェンドシェフであるフセインさんが2022年ついに自身の店をオープン。ナンやバターチキンといった普通のカレーが普通じゃない。まさにインド料理の神髄を見せてくれます。
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)

カレーという概念の脱構築。いまカレー界で起こっているさまざまな実験的な試みを、大衆食堂的解釈に落とし込んでいくのがこの「ワッカ」。2022年は様々なお店とのコラボを通じて、町印度やバスマティ寿司、ラーメンとカレーを融合した「ラー飯」など、まさに大活躍の年。イノベーティブでありながら最終的には大衆居酒屋感覚でスパイス呑みが楽しめるお店へと着地していきつつあります。
TADKA(京都・ 烏丸御池ほか)

南インド料理がなかなか根付かなかった関西に置いて、例外的な名店として君臨してきた「タルカ」、2021年12月には衝撃的な2号店「タルカ2」をオープン。1号店と合わせ、朝・昼・晩と尋常ではないこだわりでインド料理のめくるめく世界を提供しています。
日本で知られていないマニアックな料理だらけでありつつ、まるで読み物のようなメニューブックの工夫で、だれもが興味を持ちオーダーしたくなる。そんな洗練された導線も特筆すべきポイントです。
Bar Kanata(名古屋・東別院)

昼はスパイスカレー、夜はスパイス呑み。名古屋の食文化もしっかり取り入れつつ、全国的なカレームーブメントとしても先端を走る「バーカナタ」。明確な意図をもったスパイス使いで、マニアの舌も唸らせます。
一般層の保守的な気質と、マニアの閉じた世界との間に一種の断絶があり、カレーがカルチャーとしてなかなかムーブメント化してこなかった名古屋カレー界の突破口となるのはこの店ではないでしょうか。
はらいそSparkle(大阪・肥後橋)

長きにわたる挑戦や試行錯誤を繰り返し、2022年にブレイクを果たした「はらいそ」。東京とはまた違った、大阪ならではのスパイス呑みの独自世界。「スパイス鰻天津飯」に代表される、革新的な発明。大阪で今最もアツいスパイス呑み処です。
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)

大阪で貴重な「現地系北インド」として独自の地位を確立、後進カレー店に影響を与えてきた「ガネーシュN」。
2022年はコンセプトをより推し進めた新店「あぷなだば」もオープン。ますます存在感を増してきました。
gopのアナグラ(札幌・琴似)

今札幌で行くべきスープカレー店は?と地元マニアに聞くとまず挙がってくるのがこのお店。キレの良さとスパイス感を重視したスープは、旨味が重視されがちな札幌のスープカレーシーンにおいて際立った存在感。「アジャンタ」「マジックスパイス」と並ぶスープカレーのパイオニアのひとつ「スリランカ狂我国」の意志を受け継ぎつつ新たな挑戦を続ける、札幌スープカレーの重要店です。
よもだそば(東京・日本橋ほか)

立ち食いそば屋でインドカレー? 登場時はちょっと変わったお店として紹介されることが多かった「よもだそば」ですが、みるみるうちに店舗拡大し名古屋にも進出。立ち食い朝インドカレーとしての存在感もぐいぐいアップ。確実に新たなカレー需要を生み出している点でも、実は凄い!
以上、JAPANESE CURRY AWARDS2022受賞店の発表でした。
過去8回選出がなかった名古屋から受賞というのが大きなトピック。
首都圏、関西、そして福岡に次いで大きなポテンシャルを秘めた名古屋(とその隣の静岡)、2023年はどんな動きがあるのでしょうか。
JAPANESE CURRY AWARDS公式サイト2022年受賞店特集はこちら。
ぜひあわせてご覧ください。
●「カレー細胞」Facebookページ
https://www.facebook.com/CurryCell
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
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Japanese Curry Awards2022受賞店の発表です!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HP
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。
- Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges
Japanese Curry Awards2022ノミネート全店はこちら。
2022年の本審査は12月26日。
東京・大塚の『ラーケ』及びZOOMで繋がった各審査員によって行われました。
「日本のカレー文化に貢献したお店」という切り口にも色々ありますが、特に2022年度新たな挑戦やアクションを起こしたお店を重点に選出されたのが特徴です。
飲食全般、厳しい環境におかれた2022年。受賞店たちのアクションから突破の糸口が見つかりますように。
それでは発表です。
【名誉賞】
カシミール(大阪・北浜)

言わずと知れた大阪スパイスカレーのパイオニアにしてレジェンド。
過去の名誉賞受賞店と比べると比較的新しいお店ですが、この店がなかったらスパイスカレーカルチャーは存在しなかったはず。
日本カレー文化の大きなターニングポイントを作った重要なお店です。
【新人賞】
カレーショップ フェンネル(東京・西荻窪)

インド料理やスパイスカレーの世界を一周し、お米×カレーという日本カレー文化の原点へ回帰した注目店。
2023年により明確になるであろう「ネオ・カレーライス」カルチャーの旗手として期待!
【メインアワード】10店
銀座スイス(東京・銀座)

銀座を代表する老舗洋食店にして「カツカレーの元祖」として知られるスイス。名誉賞にという声も上がっていましたが、とにかく2022年のアクションは凄かった。本店の移転、八重洲地下街にカレー専門店の出店、そしてドムドムハンバーガーとのコラボなど、老成という言葉とは程遠い活躍でした。
モンスナック(東京・新宿)

東京の「サラサラカレーライス」の元祖ともいえる老舗。そこに当たり前のようにあって、皆当たり前のように立ち寄って、都市の日常の一部となったカレー。紀伊國屋の耐震工事により一時閉店したものの新宿西口で復活、今も当たり前の日常を紡いでいます。下北沢「カレーの店八月」などリスペクト店も出てきており、カレーライスへの回帰というムーブメントの中で再評価の声が高まっています。
インド宮廷料理 Mashal(東京・大森)

九段「アジャンタ」、青山「シターラ」などで活躍し、多くの弟子を輩出。まさに日本インド料理のレジェンドシェフであるフセインさんが2022年ついに自身の店をオープン。ナンやバターチキンといった普通のカレーが普通じゃない。まさにインド料理の神髄を見せてくれます。
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)

カレーという概念の脱構築。いまカレー界で起こっているさまざまな実験的な試みを、大衆食堂的解釈に落とし込んでいくのがこの「ワッカ」。2022年は様々なお店とのコラボを通じて、町印度やバスマティ寿司、ラーメンとカレーを融合した「ラー飯」など、まさに大活躍の年。イノベーティブでありながら最終的には大衆居酒屋感覚でスパイス呑みが楽しめるお店へと着地していきつつあります。
TADKA(京都・ 烏丸御池ほか)

南インド料理がなかなか根付かなかった関西に置いて、例外的な名店として君臨してきた「タルカ」、2021年12月には衝撃的な2号店「タルカ2」をオープン。1号店と合わせ、朝・昼・晩と尋常ではないこだわりでインド料理のめくるめく世界を提供しています。
日本で知られていないマニアックな料理だらけでありつつ、まるで読み物のようなメニューブックの工夫で、だれもが興味を持ちオーダーしたくなる。そんな洗練された導線も特筆すべきポイントです。
Bar Kanata(名古屋・東別院)

昼はスパイスカレー、夜はスパイス呑み。名古屋の食文化もしっかり取り入れつつ、全国的なカレームーブメントとしても先端を走る「バーカナタ」。明確な意図をもったスパイス使いで、マニアの舌も唸らせます。
一般層の保守的な気質と、マニアの閉じた世界との間に一種の断絶があり、カレーがカルチャーとしてなかなかムーブメント化してこなかった名古屋カレー界の突破口となるのはこの店ではないでしょうか。
はらいそSparkle(大阪・肥後橋)

長きにわたる挑戦や試行錯誤を繰り返し、2022年にブレイクを果たした「はらいそ」。東京とはまた違った、大阪ならではのスパイス呑みの独自世界。「スパイス鰻天津飯」に代表される、革新的な発明。大阪で今最もアツいスパイス呑み処です。
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)

大阪で貴重な「現地系北インド」として独自の地位を確立、後進カレー店に影響を与えてきた「ガネーシュN」。
2022年はコンセプトをより推し進めた新店「あぷなだば」もオープン。ますます存在感を増してきました。
gopのアナグラ(札幌・琴似)

今札幌で行くべきスープカレー店は?と地元マニアに聞くとまず挙がってくるのがこのお店。キレの良さとスパイス感を重視したスープは、旨味が重視されがちな札幌のスープカレーシーンにおいて際立った存在感。「アジャンタ」「マジックスパイス」と並ぶスープカレーのパイオニアのひとつ「スリランカ狂我国」の意志を受け継ぎつつ新たな挑戦を続ける、札幌スープカレーの重要店です。
よもだそば(東京・日本橋ほか)

立ち食いそば屋でインドカレー? 登場時はちょっと変わったお店として紹介されることが多かった「よもだそば」ですが、みるみるうちに店舗拡大し名古屋にも進出。立ち食い朝インドカレーとしての存在感もぐいぐいアップ。確実に新たなカレー需要を生み出している点でも、実は凄い!
以上、JAPANESE CURRY AWARDS2022受賞店の発表でした。
過去8回選出がなかった名古屋から受賞というのが大きなトピック。
首都圏、関西、そして福岡に次いで大きなポテンシャルを秘めた名古屋(とその隣の静岡)、2023年はどんな動きがあるのでしょうか。
JAPANESE CURRY AWARDS公式サイト2022年受賞店特集はこちら。
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JAPANESE CURRY AWARDS2022ノミネート店発表!
category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2022/
12/
26今年もJapanese Curry Awardsの季節がやって来ました。

今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
(発表は年明け予定です)
各選考委員より挙がってきた今年のノミネート店の発表です。
Japanese Curry Awards公式サイトにも告知しています。
*******************************************************
▼メインアワードノミネート
あきらカレー(大阪・肥後橋)
亜州食堂チョウク(大阪・新福島)
Rスリランカ(福岡・薬院大通ほか)
Eeek-A Souk(大阪・福島)
いっぺこっぺ(東京・蒲田ほか)
インターナショナルビレッジ(愛知・弥富市)
INDU(神奈川・元町中華街)
インド宮廷料理 Mashal(東京・大森)
インドネシアレストラン チャベ(東京・目黒)
インド風カリーライス すぱいす(東京・荻窪)
vanam(奈良・奈良市)
ヴィラ・アフガン(山梨県・甲斐大泉)
エムカッセ(大阪・粉浜)
オイシイカレー(東京・下北沢)
火星カレー(東京・池袋)
ガネー舎(東京・新橋)
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)
カーマ(東京・神保町)
CURRY&TANDOOR あぷなだば(大阪・堺筋本町)
curry Punje(東京・要町)
CURRY-YA! CONG(札幌・静修学園前駅)
カリー屋 薬味堂(大阪・今池)
ghar(大阪・肥後橋)
カルダモン.(大阪・天神橋筋六丁目)
カレーの店 マボロシ(神奈川・相模原)
カレーハウス すぷ〜ん(東京・西国分寺)
喫茶ヤク(佐賀・佐賀)
きりん屋(東京・麻布十番)
銀座スイス(東京・銀座)
Quiet Village Curry Shop(岡山・岡山市)
ケバブ・ビリヤニグループ(サルマ、カーン、ハリマ 他 東京・千葉)
gopのアナグラ(札幌・琴似)
サケトメシ(大阪・九条)
THE MOTiVATiON SHOP(大阪・南森町)
Sally Curry(大阪・北浜)
サンサール(東京・小岩ほか)
サンラサー(東京・東新宿)
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)
白山文雅(佐賀・佐賀ほか)
砂の岬(東京・桜新町)
SPICE POST(東京・代々木公園ほか)
スパイスカリー バビルの塔(大阪・谷町六丁目)
スーリヤ宝塔寺カレー(京都・龍谷大前深草)
セイロン・イン(東京・中目黒)
セイロンカリー(大阪・長堀橋)
SOMA(大阪・中津)
soratobu kaori(大阪・阿波座)
泰明庵(東京・銀座)
だしとおばんざいと和カレー はぐ寧(大阪・天神橋筋六丁目)
ダバインディア(東京・京橋)
TADKA(京都・ 烏丸御池ほか)
チャイ屋 マドゥバニ(長崎・長崎駅前)
Zopf(千葉・松戸市ほか)
月と亀(東京・森下)
ニコニコ まぜ麺&カレー(東京・岩本町)
NEW○RDER (東京・代々木上原)
Bar Kanata(名古屋・東別院)
はらいそSparkle(大阪・肥後橋)
万代そば(新潟・新潟)
バンダラランカ(東京・四谷三丁目)
フジヤ(東京・日本橋)
プルジャダイニング(東京・巣鴨)
ベイリーフ(東京・赤坂見附)
宝石(大阪・谷町四丁目)※閉店
ボルツ(東京・竹橋)
ポンディバワン(東京・武蔵新田)
マジックスパイス(札幌ほか)
マドラスミールス(川崎・新丸子)
マーブル(東京・有楽町)
マルハバハラールフード(福岡・箱崎)
ミスターパピー(大阪・南森町)
南インド料理 ダクシン(東京・東日本橋ほか)
村上カレー店 プルプル (札幌・中央区役所前)
メーヤウ(東京・信濃町ほか)
モダンスパイス 虹の仏(大阪・四天王寺前夕陽ケ丘)
モンスナック(東京・新宿)
よもだそば(東京・日本橋ほか)
LION SHARE(東京・代々木)
ロストコーナー(静岡・藤枝市)
▼新人賞ノミネート
カラシビカレー 鬼辛棒(東京・神田)
カレーショップ フェンネル(東京・西荻窪)
キクヤ(東京・三軒茶屋)
コイチカレー(大阪・長堀橋)
SPICE GATE(京都・京都河原町)
ゼロツー ナシカンダールトーキョー(東京・大手町)
meek(福岡・大濠公園)
▼名誉賞ノミネート
インデアンカレー(大阪、兵庫、東京)
カシミール(大阪・北浜)
カレーハウスCoCo壱番屋 西枇杷島店
銀座スイス(東京・銀座)
日比谷松本楼(東京・日比谷)
モンスナック(東京・新宿)
********************************************
今年も多彩なカレー店がノミネートされました。
コロナによって停滞していた外食の世界も、逞しく復活の途を辿りはじめた2022年。
原材料の劇的高騰、席数の制限など難問は山積みなれど、あらためて外食の素晴らしさを実感するシーンが増えてきました。
2022年のカレーシーンを振り返り考察するに、2つのポイントは「1.米への回帰」「2.スパイス呑みの普及浸透」。そしてこれら2つは有機的に絡み合っているように思えます。
「1.米への回帰」
ビリヤニが急激にコモディティ化してきたのが2022年。コンビニでビリヤニが買える時代がくるなんて、誰が予想したでしょうか。ビリヤニだけではありません。元来米食の国であるニッポン、ということを意識的に思い出させてくれるカレーが増えてきました。
21世紀になってからのカレートレンドは、明治以来伝統のカレーライス文化に対するアンチテーゼ、カウンターカルチャーとして進化してきました。
日本米ではなくバスマティ米を使い、小麦粉を用いず、各国のスパイス料理技法を取り入れて、多彩なあいがけや副菜を楽しむ。それらは元来、無限の自由を手に入れるためのムーブメントでした。
けれども、皆が「それ」をやり始め、そうすることだけが今風で、そうしないことはダサいという圧が強まるにつれ、なんだか逆に窮屈さすら感じるようなってきた。そう思うカレー関係者が増えてきたのが2022年という年だったのではないでしょうか。
和出汁や中華出汁を取り入れた斬新なカレーを追い求めれば追い求めるほどカレー南蛮の凄さに気づいたり、新たな出汁をもとめ西洋料理にヒントを求めれば、フォンを用いた明治以来伝統の欧風カレーにぶつかったり。
あいがけや副菜の賑やかさを捨て、カレー+ライス形式で勝負するお店が出始めて来たり、スパイスカレーを標榜しながらカツカレーを出す店が出て来たり、大阪での若い世代でも間借りの欧風カレーなんて動きがあったり。
国産バスマティ米を海外へアピールする動きがあったり。
スパイスカレームーブメントを経て、一周回ったニッポンカレーライスへの回帰。
今後にワクワクです。
「2.スパイス呑みの普及浸透」
私ももう何年も前からスパイス呑みを応援してきましたが、いよいよ面白い感じになってきたなぁ、と感じることが多かったのが2022年でした。
今まではカレー店やスパイス料理店が、お酒の肴になる様なメニューを取り揃えた、という流れが多かったわけですが、ここ最近はその逆。居酒屋やBAR、別ジャンルの飲み屋がスパイス料理を採り入れることが増えてきたんです。いよいよ「カレー」という特別なカテゴリを越えて、日本にスパイス文化がようやく根付いてきた、そう考えることもできるのではないでしょうか。
そう書いておきながら、自戒も込めてですが注意せねばならない課題もあります。
それは「マニアシーンとメジャーシーンの乖離」です。
リモートが日常化すると猶更、自分のコミュニティの周りの数十人、数百人が盛り上がっていることが「メジャー」と勘違いしてしまいがち(私も反省します)。でも実際に盛り上がっているのは日本人口の0.0001%だったりする。もちろん、そういうところから火がついて流行は生まれていくものなのだけれども、そのギャップを自覚し埋めていく作業が今後より必要になるのではと感じます。
今夏セブンイレブンが日本米のビリヤニをリリースした件などは、とても貴重な検証作業であり、次へとつながる素晴らしい冒険であったと、私は思います。
ということで、わたくしカレー細胞がノミネートしたお店がこちら。
JAPANESE CURRY AWARDS2022 カレー細胞ノミネート店
【名誉賞ノミネート】
『CoCo壱番屋 西枇杷島店』
言わずと知れたココイチの、ここが一号店。
今や世界各国、インドまでに進出した世界一のカレーチェーンはここから始まりました。喫茶店の人気メニューから始まり瞬く間に拡大していったココイチの軌跡がこの店の2階の「壱番屋記念館」に保存されています。「あたりまえ」「普通」と言われるまでになることの偉大さ。カレー店を志す人は皆行ったほうがいいほどの「聖地」です。
「日本のカレー文化に貢献した店」という観点に置いてここを越える店はちょっと見当たりません。
また、この店の限定メニューもちょっと凄い。地元に工場がある太陽ソースを用いた唐揚げとカレーを合わせ、そこにワサビと海苔を加え、最後に出汁スープをかけてフィニッシュするというひつまぶし方式カレー。しかもこの出汁スープ、太陽ソースの工場で出たスパイス殻からとった出汁なんです。地産地消、フードロス対策にも配慮しつつ、ココイチの「普通」のカレーのポテンシャルを実証する、ちょっととんでもないメニューなのです。
【新人賞ノミネート】
『フェンネル』
南インドの一流ホテル、日本の一流インド料理店で研鑽したシェフによる、あいがけなしのカレーライススタイルのお店。ライスは日本米で、インドのスパイス料理の技法を駆使しつつ、日本のカレーライス文化へと着地させていく鮮やかさ。
日本から世界へ発信する、ネオ・カレーライスの嘴矢となるかもしれないお店です。
(次点「NAIZO CURRY」「キクヤ」)
【メインアワードノミネート10店】
『マジックスパイス』(札幌)
世界でも稀有な、亜寒帯で生まれたカレーカルチャー「札幌スープカレー」のパイオニア。ご当地カレーカルチャーの盛り上がりという点において、実は大阪スパイスカレーカルチャーにも大きな影響を与えているはず。「カレー行く?」ではなく「マジスパ行く?」となるほどアイコン化されたカレー店なんて、他には「ココイチ」くらい。バリのソトアヤムを日本でカレーにしちゃったというアレンジ性においても先駆者です。
『万代そば』(新潟)
新潟民がこぞっておススメする「バスセンターのカレー」。これほどまでに地元の誇りを一身に背負ったカレーが他にあるでしょうか。多様化が進む今の日本のカレー界に求められる「独自のアイコン性」がここにあります。売り切れ続出のレトルトも秀逸。
『プルジャダイニング』(東京・巣鴨)
今や、日本最高のネパール料理のひとつである「プルジャダイニング」。シェフのプルジャさんは、新大久保が「リトルカトマンズ」と言われるようになったキッカケのお店「MOMO」のメニューディレクションをしていた方でもあります。今日のネパール料理隆盛のキーマンとして、プルジャさんの名前を外すことはできません。
『銀座スイス』(東京・銀座)
言わずと知れた銀座洋食の超老舗にして、カツカレー発祥のお店。本来なら名誉賞に推しても良い名店ですが、2022年には大きな動きを見せました。創業75周年にして本店の移転、東京八重洲の地下街にカレー専門店の出店、ドムドムハンバーガーとコラボしたカツカレーバーガーの発売など。歩みを止めない老舗のパワーに脱帽です。
そしてもちろん、名物「千葉さんのカツカレー」が今なおカツカレーの最高峰のひとつであることも凄いですよね。
『Japanese Spice Curry WACCA』(東京・八丁堀)
大阪で「究極のカレーAWARD」創作カレー部門グランプリを獲り、東京へ移転して2年。2022年は今までのスタイルを一新し、実験的なメニューを繰り出すスパイス居酒屋として始動しはじめました。スパイス料理の進化を定点観測するなら、このお店が一番じゃないでしょうか。
『月と亀』(東京・清澄白河)
東京から福岡へ、そしてまた東京へと戻ってきた『月と亀』。とても小さなお店ながら、その料理は驚嘆に値するものです。何の気負いもなく、何の違和感もなく、日常的な和食と日常的なインド料理を鮮やかに一体化。一度ここを訪れてしまうと、確実に影響を受けてしまう。それほど独自性の高い日常スパイス料理です。
『マシャール』(東京・大森)
お店としては今年オープンした新店ながら、数々の名シェフたちから「師匠」として尊敬を集めるインド料理のレジェンド・フセインシェフの料理がいつでもいただける幸せ。何を食べても予測値を越え驚かされます。食やインド文化にまつわる様々なイベントを店内で催している点も見逃せません。
『ロストコーナー』(静岡)
スパイスカレー、スリランカ料理、ビリヤニと進化が著しい静岡カレーシーンの中心的存在。アイデア力と発信力、県内他店への影響力では唯一無二の存在でしょう。海の幸・山の幸に加え、ご当地食材の多い静岡のカレー文化がこれからも成長していくことを願って。
『バーカナタ』(名古屋)
東京・大阪・福岡と比べ、全国的注目度が低かった名古屋カレーですが、最近になって日本唯一のオディシャ料理専門店が現れたり、朝ティファンを出す店が現れたり、スリランカやネパールの店が増えたりと一気に多様化が進んでいます。それらが繋がり一つのシーンとなっていくのがまさに今。そんな中、名古屋のカレー好きの口から一番多くオススメにあがるのがこのお店。つまりシーンの中心です。昼はスパイスカレー、夜はスパイス呑み屋という最先端のスタイルに加え、卓越したスパイス使いのセンスとスパイスもつ煮など名古屋メシもいじる自由さが最高です。
『タルカ』(京都)
2021年12月に誕生した『TADKA2』は今の日本の南インド料理店でも最高峰のひとつではないでしょうか。シェフやオーナーだけでなくスタッフみんなでインド行脚、文化や空気感まで共有しつつ、京の町家を借景に多彩な料理を提供する。そのマニアックさでも日本随一ながら、まるで「地球の歩き方」のようにとっつきやすいメニューブックなど、一般層への配慮も抜群です。一号店とあわせて朝・昼・晩と営業。まさに圧倒的です。
*****************************************
いかがでしょうか。
これから後、選考委員が集い、本審査。
年末年始には受賞店の発表ができると思います。
乞うご期待。
Japanese Curry Awards公式サイトはこちら。
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今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
(発表は年明け予定です)
各選考委員より挙がってきた今年のノミネート店の発表です。
Japanese Curry Awards公式サイトにも告知しています。
*******************************************************
▼メインアワードノミネート
あきらカレー(大阪・肥後橋)
亜州食堂チョウク(大阪・新福島)
Rスリランカ(福岡・薬院大通ほか)
Eeek-A Souk(大阪・福島)
いっぺこっぺ(東京・蒲田ほか)
インターナショナルビレッジ(愛知・弥富市)
INDU(神奈川・元町中華街)
インド宮廷料理 Mashal(東京・大森)
インドネシアレストラン チャベ(東京・目黒)
インド風カリーライス すぱいす(東京・荻窪)
vanam(奈良・奈良市)
ヴィラ・アフガン(山梨県・甲斐大泉)
エムカッセ(大阪・粉浜)
オイシイカレー(東京・下北沢)
火星カレー(東京・池袋)
ガネー舎(東京・新橋)
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)
カーマ(東京・神保町)
CURRY&TANDOOR あぷなだば(大阪・堺筋本町)
curry Punje(東京・要町)
CURRY-YA! CONG(札幌・静修学園前駅)
カリー屋 薬味堂(大阪・今池)
ghar(大阪・肥後橋)
カルダモン.(大阪・天神橋筋六丁目)
カレーの店 マボロシ(神奈川・相模原)
カレーハウス すぷ〜ん(東京・西国分寺)
喫茶ヤク(佐賀・佐賀)
きりん屋(東京・麻布十番)
銀座スイス(東京・銀座)
Quiet Village Curry Shop(岡山・岡山市)
ケバブ・ビリヤニグループ(サルマ、カーン、ハリマ 他 東京・千葉)
gopのアナグラ(札幌・琴似)
サケトメシ(大阪・九条)
THE MOTiVATiON SHOP(大阪・南森町)
Sally Curry(大阪・北浜)
サンサール(東京・小岩ほか)
サンラサー(東京・東新宿)
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)
白山文雅(佐賀・佐賀ほか)
砂の岬(東京・桜新町)
SPICE POST(東京・代々木公園ほか)
スパイスカリー バビルの塔(大阪・谷町六丁目)
スーリヤ宝塔寺カレー(京都・龍谷大前深草)
セイロン・イン(東京・中目黒)
セイロンカリー(大阪・長堀橋)
SOMA(大阪・中津)
soratobu kaori(大阪・阿波座)
泰明庵(東京・銀座)
だしとおばんざいと和カレー はぐ寧(大阪・天神橋筋六丁目)
ダバインディア(東京・京橋)
TADKA(京都・ 烏丸御池ほか)
チャイ屋 マドゥバニ(長崎・長崎駅前)
Zopf(千葉・松戸市ほか)
月と亀(東京・森下)
ニコニコ まぜ麺&カレー(東京・岩本町)
NEW○RDER (東京・代々木上原)
Bar Kanata(名古屋・東別院)
はらいそSparkle(大阪・肥後橋)
万代そば(新潟・新潟)
バンダラランカ(東京・四谷三丁目)
フジヤ(東京・日本橋)
プルジャダイニング(東京・巣鴨)
ベイリーフ(東京・赤坂見附)
宝石(大阪・谷町四丁目)※閉店
ボルツ(東京・竹橋)
ポンディバワン(東京・武蔵新田)
マジックスパイス(札幌ほか)
マドラスミールス(川崎・新丸子)
マーブル(東京・有楽町)
マルハバハラールフード(福岡・箱崎)
ミスターパピー(大阪・南森町)
南インド料理 ダクシン(東京・東日本橋ほか)
村上カレー店 プルプル (札幌・中央区役所前)
メーヤウ(東京・信濃町ほか)
モダンスパイス 虹の仏(大阪・四天王寺前夕陽ケ丘)
モンスナック(東京・新宿)
よもだそば(東京・日本橋ほか)
LION SHARE(東京・代々木)
ロストコーナー(静岡・藤枝市)
▼新人賞ノミネート
カラシビカレー 鬼辛棒(東京・神田)
カレーショップ フェンネル(東京・西荻窪)
キクヤ(東京・三軒茶屋)
コイチカレー(大阪・長堀橋)
SPICE GATE(京都・京都河原町)
ゼロツー ナシカンダールトーキョー(東京・大手町)
meek(福岡・大濠公園)
▼名誉賞ノミネート
インデアンカレー(大阪、兵庫、東京)
カシミール(大阪・北浜)
カレーハウスCoCo壱番屋 西枇杷島店
銀座スイス(東京・銀座)
日比谷松本楼(東京・日比谷)
モンスナック(東京・新宿)
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今年も多彩なカレー店がノミネートされました。
コロナによって停滞していた外食の世界も、逞しく復活の途を辿りはじめた2022年。
原材料の劇的高騰、席数の制限など難問は山積みなれど、あらためて外食の素晴らしさを実感するシーンが増えてきました。
2022年のカレーシーンを振り返り考察するに、2つのポイントは「1.米への回帰」「2.スパイス呑みの普及浸透」。そしてこれら2つは有機的に絡み合っているように思えます。
「1.米への回帰」
ビリヤニが急激にコモディティ化してきたのが2022年。コンビニでビリヤニが買える時代がくるなんて、誰が予想したでしょうか。ビリヤニだけではありません。元来米食の国であるニッポン、ということを意識的に思い出させてくれるカレーが増えてきました。
21世紀になってからのカレートレンドは、明治以来伝統のカレーライス文化に対するアンチテーゼ、カウンターカルチャーとして進化してきました。
日本米ではなくバスマティ米を使い、小麦粉を用いず、各国のスパイス料理技法を取り入れて、多彩なあいがけや副菜を楽しむ。それらは元来、無限の自由を手に入れるためのムーブメントでした。
けれども、皆が「それ」をやり始め、そうすることだけが今風で、そうしないことはダサいという圧が強まるにつれ、なんだか逆に窮屈さすら感じるようなってきた。そう思うカレー関係者が増えてきたのが2022年という年だったのではないでしょうか。
和出汁や中華出汁を取り入れた斬新なカレーを追い求めれば追い求めるほどカレー南蛮の凄さに気づいたり、新たな出汁をもとめ西洋料理にヒントを求めれば、フォンを用いた明治以来伝統の欧風カレーにぶつかったり。
あいがけや副菜の賑やかさを捨て、カレー+ライス形式で勝負するお店が出始めて来たり、スパイスカレーを標榜しながらカツカレーを出す店が出て来たり、大阪での若い世代でも間借りの欧風カレーなんて動きがあったり。
国産バスマティ米を海外へアピールする動きがあったり。
スパイスカレームーブメントを経て、一周回ったニッポンカレーライスへの回帰。
今後にワクワクです。
「2.スパイス呑みの普及浸透」
私ももう何年も前からスパイス呑みを応援してきましたが、いよいよ面白い感じになってきたなぁ、と感じることが多かったのが2022年でした。
今まではカレー店やスパイス料理店が、お酒の肴になる様なメニューを取り揃えた、という流れが多かったわけですが、ここ最近はその逆。居酒屋やBAR、別ジャンルの飲み屋がスパイス料理を採り入れることが増えてきたんです。いよいよ「カレー」という特別なカテゴリを越えて、日本にスパイス文化がようやく根付いてきた、そう考えることもできるのではないでしょうか。
そう書いておきながら、自戒も込めてですが注意せねばならない課題もあります。
それは「マニアシーンとメジャーシーンの乖離」です。
リモートが日常化すると猶更、自分のコミュニティの周りの数十人、数百人が盛り上がっていることが「メジャー」と勘違いしてしまいがち(私も反省します)。でも実際に盛り上がっているのは日本人口の0.0001%だったりする。もちろん、そういうところから火がついて流行は生まれていくものなのだけれども、そのギャップを自覚し埋めていく作業が今後より必要になるのではと感じます。
今夏セブンイレブンが日本米のビリヤニをリリースした件などは、とても貴重な検証作業であり、次へとつながる素晴らしい冒険であったと、私は思います。
ということで、わたくしカレー細胞がノミネートしたお店がこちら。
JAPANESE CURRY AWARDS2022 カレー細胞ノミネート店
【名誉賞ノミネート】
『CoCo壱番屋 西枇杷島店』
言わずと知れたココイチの、ここが一号店。
今や世界各国、インドまでに進出した世界一のカレーチェーンはここから始まりました。喫茶店の人気メニューから始まり瞬く間に拡大していったココイチの軌跡がこの店の2階の「壱番屋記念館」に保存されています。「あたりまえ」「普通」と言われるまでになることの偉大さ。カレー店を志す人は皆行ったほうがいいほどの「聖地」です。
「日本のカレー文化に貢献した店」という観点に置いてここを越える店はちょっと見当たりません。
また、この店の限定メニューもちょっと凄い。地元に工場がある太陽ソースを用いた唐揚げとカレーを合わせ、そこにワサビと海苔を加え、最後に出汁スープをかけてフィニッシュするというひつまぶし方式カレー。しかもこの出汁スープ、太陽ソースの工場で出たスパイス殻からとった出汁なんです。地産地消、フードロス対策にも配慮しつつ、ココイチの「普通」のカレーのポテンシャルを実証する、ちょっととんでもないメニューなのです。
【新人賞ノミネート】
『フェンネル』
南インドの一流ホテル、日本の一流インド料理店で研鑽したシェフによる、あいがけなしのカレーライススタイルのお店。ライスは日本米で、インドのスパイス料理の技法を駆使しつつ、日本のカレーライス文化へと着地させていく鮮やかさ。
日本から世界へ発信する、ネオ・カレーライスの嘴矢となるかもしれないお店です。
(次点「NAIZO CURRY」「キクヤ」)
【メインアワードノミネート10店】
『マジックスパイス』(札幌)
世界でも稀有な、亜寒帯で生まれたカレーカルチャー「札幌スープカレー」のパイオニア。ご当地カレーカルチャーの盛り上がりという点において、実は大阪スパイスカレーカルチャーにも大きな影響を与えているはず。「カレー行く?」ではなく「マジスパ行く?」となるほどアイコン化されたカレー店なんて、他には「ココイチ」くらい。バリのソトアヤムを日本でカレーにしちゃったというアレンジ性においても先駆者です。
『万代そば』(新潟)
新潟民がこぞっておススメする「バスセンターのカレー」。これほどまでに地元の誇りを一身に背負ったカレーが他にあるでしょうか。多様化が進む今の日本のカレー界に求められる「独自のアイコン性」がここにあります。売り切れ続出のレトルトも秀逸。
『プルジャダイニング』(東京・巣鴨)
今や、日本最高のネパール料理のひとつである「プルジャダイニング」。シェフのプルジャさんは、新大久保が「リトルカトマンズ」と言われるようになったキッカケのお店「MOMO」のメニューディレクションをしていた方でもあります。今日のネパール料理隆盛のキーマンとして、プルジャさんの名前を外すことはできません。
『銀座スイス』(東京・銀座)
言わずと知れた銀座洋食の超老舗にして、カツカレー発祥のお店。本来なら名誉賞に推しても良い名店ですが、2022年には大きな動きを見せました。創業75周年にして本店の移転、東京八重洲の地下街にカレー専門店の出店、ドムドムハンバーガーとコラボしたカツカレーバーガーの発売など。歩みを止めない老舗のパワーに脱帽です。
そしてもちろん、名物「千葉さんのカツカレー」が今なおカツカレーの最高峰のひとつであることも凄いですよね。
『Japanese Spice Curry WACCA』(東京・八丁堀)
大阪で「究極のカレーAWARD」創作カレー部門グランプリを獲り、東京へ移転して2年。2022年は今までのスタイルを一新し、実験的なメニューを繰り出すスパイス居酒屋として始動しはじめました。スパイス料理の進化を定点観測するなら、このお店が一番じゃないでしょうか。
『月と亀』(東京・清澄白河)
東京から福岡へ、そしてまた東京へと戻ってきた『月と亀』。とても小さなお店ながら、その料理は驚嘆に値するものです。何の気負いもなく、何の違和感もなく、日常的な和食と日常的なインド料理を鮮やかに一体化。一度ここを訪れてしまうと、確実に影響を受けてしまう。それほど独自性の高い日常スパイス料理です。
『マシャール』(東京・大森)
お店としては今年オープンした新店ながら、数々の名シェフたちから「師匠」として尊敬を集めるインド料理のレジェンド・フセインシェフの料理がいつでもいただける幸せ。何を食べても予測値を越え驚かされます。食やインド文化にまつわる様々なイベントを店内で催している点も見逃せません。
『ロストコーナー』(静岡)
スパイスカレー、スリランカ料理、ビリヤニと進化が著しい静岡カレーシーンの中心的存在。アイデア力と発信力、県内他店への影響力では唯一無二の存在でしょう。海の幸・山の幸に加え、ご当地食材の多い静岡のカレー文化がこれからも成長していくことを願って。
『バーカナタ』(名古屋)
東京・大阪・福岡と比べ、全国的注目度が低かった名古屋カレーですが、最近になって日本唯一のオディシャ料理専門店が現れたり、朝ティファンを出す店が現れたり、スリランカやネパールの店が増えたりと一気に多様化が進んでいます。それらが繋がり一つのシーンとなっていくのがまさに今。そんな中、名古屋のカレー好きの口から一番多くオススメにあがるのがこのお店。つまりシーンの中心です。昼はスパイスカレー、夜はスパイス呑み屋という最先端のスタイルに加え、卓越したスパイス使いのセンスとスパイスもつ煮など名古屋メシもいじる自由さが最高です。
『タルカ』(京都)
2021年12月に誕生した『TADKA2』は今の日本の南インド料理店でも最高峰のひとつではないでしょうか。シェフやオーナーだけでなくスタッフみんなでインド行脚、文化や空気感まで共有しつつ、京の町家を借景に多彩な料理を提供する。そのマニアックさでも日本随一ながら、まるで「地球の歩き方」のようにとっつきやすいメニューブックなど、一般層への配慮も抜群です。一号店とあわせて朝・昼・晩と営業。まさに圧倒的です。
*****************************************
いかがでしょうか。
これから後、選考委員が集い、本審査。
年末年始には受賞店の発表ができると思います。
乞うご期待。
Japanese Curry Awards公式サイトはこちら。
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
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JAPANESE CURRY AWARDS2021ノミネート店発表!
category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2021/
12/
25さてJapanese Curry Awardsの季節がやって来ました。
(例年よりちょっと遅い)

今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
(発表は年明け予定)
各審査員より挙がってきた今年のノミネート店はこちら。
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▼メインアワードノミネート
インデアンカレー(大阪、兵庫、東京)
火星カレー(東京・池袋)
泰明庵(東京・銀座)
ボルツ(東京・竹橋)
よもだそば(東京、名古屋)
ケバブ・ビリヤニグループ(サルマ、カーン、ハリマほか東京・千葉)
トプカ(東京・神田、池袋)
メーヤウ信濃町(東京・信濃町)
マレーチャン(東京・池袋)
シディーク(東京、千葉)
Spice Drunkerやぶや(横浜・関内)
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)
サリサリカリー(横浜・白楽)
柏ボンベイ(千葉・柏 他)
笑夢(福島・福島 他)
タリカロ(東京・西荻窪)
スパイスカレー43(大阪・阿波座)
青い鳥∞黄い蜂(大分・別府)
INDIA GATE(京都・烏丸)
はぐ寧(大阪・天神橋)
Cini Curry(神戸・みなと元町)
メディスンマン(北海道・札幌)
コフタ(沖縄・読谷村)
みち草バザール(北海道・札幌)
サンラサー(東京・東新宿)
マルハバハラールフード(福岡・箱崎)
ダルマサーガラ(福岡)
フレックス バーアンドグリル(沖縄)
わさんたらんか(熊本)
カーネル食堂(福岡)
レディ アン 博多竹下本店(福岡)
メーヤウ(長野)
砂の岬(東京・桜新町)
LION SHARE(東京・代々木)
ガネー舎(東京・新橋)
CURRY-YA! CONG(札幌)
Quiet Village Curry Shop(岡山・岡山市)
スリマンガラム(東京・経堂)
TAPiR(東京・神楽坂)
256nicom(千葉・下総中山)
カレーの店ガンジー(東京・新宿三丁目)
ヴィラ・アフガン(山梨・甲斐大泉)
プルジャダイニング(東京・巣鴨)
ヨゴロウ(東京・国立競技場)
ザ・カリ(東京・御成門)
ダバインディア(東京・京橋)
Rojiura Curry SAMURAI.(札幌 他)
カレーハウス チリチリ(埼玉・戸田公園)
カーマ(東京・神保町)
piwang(東京・吉祥寺)
ソルティーモード(東京・恵比寿)
美味これくしょん神田倶楽部(東京・竹橋)
レカマヤジフ(東京・祐天寺)
アトリエ・ド・フロマージュ(長野県東御市・滋野ほか)
ahill(東京・西麻布/銀座)
ポールスター(東京・丸の内)
Japanese Restaurant 三州家(本所吾妻橋)
グルガオン(東京・銀座一丁目)
ジャポネ(東京・銀座)
プティフ・ア・ラ・カンパーニュ(東京・半蔵門)
日光金谷ホテル クラフトグリル(東京・新宿)
スパイスカリー バビルの塔(大阪・谷町六丁目)
Asian kitchen cafe 百福(大阪・九条)
Zipangu Curry Café 和風カレーHiGEBozZ(大阪・中崎町)
食堂 虹の仏(大阪・四天王寺)
だしとおばんざいと和カレー はぐ寧(大阪・天神橋筋六丁目)
谷口カレー(大阪・北浜)
サケトメシ(大阪・九条)
Cafe&Curry Buttah(大阪・心斎橋)
Camel curry(東京・世田谷上町)
東京コロンボ(東京・恵比寿)
三丁目のカレー屋さん(東京・京橋)
バンダラランカ(東京・信濃町)
天重(東京・麹町)
銀座にし邑(東京・銀座)
ヴェジハーブサーガ(東京・御徒町)
Like(東京・白金)
マドラスミールス(川崎・新丸子)
ベイリーフ(東京・赤坂見附)
ポンディバワン(東京・武蔵新田)
INDU(神奈川・元町中華街)
WODKA TONIC (東京・西麻布)
Ghar(大阪・肥後橋)
バビルの塔(大阪・谷町四丁目)
BAGAWAAN CURRY(大阪・心斎橋)
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)
マガリーダッタ(大阪・西田辺)
セイロンカリー(大阪・長堀橋)
▼新人賞ノミネート
ビリヤニ大澤(東京・小川町)
エムカッセ(大阪・住吉)
currytoiro(福岡)
レカマヤジフ(東京・祐天寺)
toi印食店(奈良)
欧風カレーイナバ(東京・三鷹)
BRICK(東京・恵比寿)
▼名誉賞ノミネート
スマトラカレー共栄堂(東京・神保町)
朝松庵(東京・中目黒)
仙臺(東京・神保町)
松屋
カシミール(大阪・北浜)
ボルツ(東京・竹橋)
白山文雅(佐賀)
日比谷松本楼(東京・日比谷)
サイトはこちら
https://japanesecurry.net/2021/12/27/2021nominees/?fbclid=IwAR1wmBffXnrTel_8lUYmOt6p1yx1s7dsLwvSfUWKzG4r-dRGrem2dWYGbh8
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この中から選考会を経て受賞店を決定。
発表は年明け早々になりそうです。
そして、以下がワタシからのノミネート分。
選に寄せたコメントとともにご確認くださいませ。
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●JAPANESE CURRY AWARDS2021 カレー細胞ノミネート
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2021年の日本は、「コロナ」と「オリンピック」という2つのキーワードに色々な意味で振り回された一年でした。
グローバルマーケットに向けて何年もかけ準備されてきた再開発計画、新たなニーズを見越した事業展開、それら全てが予測不能のカオスに巻き込まれた一年。2020年から始まったコロナが終わらないどころか、人と人との関係性を持続的に変えてしまうものだと気付かされた一年。今までの常識が常識でなくなった一年。
そんな中でも私は思いました。
「カレーはコロナに強い。」
スパイスの効能でウンタラカンタラ・・・という怪しい話ではありません。
カレーがテイクアウトにも通販にもレトルト にも適応でき、どんな食材も材料として生かせる可塑性のある料理であるからです。
夜の飲み需要が消滅した飲食店が、その食材を用いたランチカレーをはじめたり、フードロスの危機に頻した素晴らしい食材がカレーとして再利用されたり、観光需要が減少した地方がご当地の名物をレトルト として流通させ、PRの目玉にしたり。
有事の際、カレーが活躍できるフィールドがたくさんあることに気付かされた一年でもありました。
また、オリンピックイヤーとして食に関わるトピックとしては「ハラール」ということがあります。縮小する国内経済を国際対応し、未来への突破口を開く糸口となるはずだったのが、オリンピック。
その目論見の多くは肩透かしに終わったとはいえ、いや肩透かしに終わったからこそ、飲食も海外市場をリアルな視野に入れなければいけないと思います。そんな中、全世界で圧倒的な人口(それと富)を占めるムスリム社会への対応について、日本はもうこれ以上遅れるわけにはいかないでしょう。実際、海外からみた日本カレーのコンテンツ価値は、ラーメンを凌ぐ可能性があるもの。今こそ日本のカレー文化を、海外から見えるカタチにすべき時だと、私は思います。
今年秋に渋谷でJAPANESE CURRY FESTIVALを開催したのも、それが理由です。
今年のAWARDノミネートに関しては、
カレーというジャンルを超え日本の飲食に新しい可能性をもたらしてくれるお店、
日本のカレーが海外市場で戦えるきっかけを与えてくれるお店を意識して選んでみました。
★メインアワード カレー細胞ノミネート(10店)
マレーチャン(池袋)
1994年にオープンした日本マレーシア料理店一番の老舗。インド系、華僑系、ジャワ系、その他ローカル系など多彩なマレーシア料理を網羅し、その料理レパートリーは100以上!
日本に住むムスリムのマレーシア人学生たちが、日本で食べられるものが少ないことに気づき、いち早くハラール認定を取得したお店であり、実は東京オリンピックでムスリム系の選手への大量ケータリングを請け負うなど、日本社会の多様性を食でしっかりと支えている存在でもあります。
シディークパレス/シディーク(東京タワー)
ずいぶん前から都内あちこちにあったシディーク。
振り返ればまずそれが凄い。ハラール対応のお店があちこちにあるわけですから、その存在がどれだけ在日ムスリムの助けになったことか。
そして本気のパキスタン料理の凄みを見せてくれた「シディークパレス麻布十番店」
その後麻布十番店はクローズし、シェフの人手不足からお店によって味のバラつきが出たこともありました。
けれどもここから「シディーク」の逆襲がはじまる。ハラール対応の冷凍食品シリーズを自社開発しヒットさせ新大久保にオープンしたナショナルマーケットで販売。パキスタン以外の国の商品も委託販売というカタチで棚貸し。お店の奥ではホームスタイルのワンプレートパキスタン料理がいただける。そしてなんと東京タワー内に「シディークパレス」オープン。
まさに東京ムスリム社会の旗手にふさわしい活躍ぶりの2021年でした。
Spice Drunkerやぶや
日本のカレーが「たかがカレーライス」を超え、美食として認識されるための再構築。予約限定の日本酒とのペアリングコースへとお店のあり方を振り切ったこのお店は、その顕著なモデルケースとなるのではないでしょうか。
日本酒好きな海外からの大切なお客様を自信を持ってお連れすることができる、稀有なスパイス料理店だと思うのですが、これが「稀有」じゃなくなったときに、「やぶや」の存在意義が再発見されるのでしょう。
Japanese Spice Curry WACCA
大阪のスパイスカレー界でも、その創作性の高さが注目されていた「WACCA」。東京・八丁堀に移転した今年、店名に「Japanese Spice Curry」とつけた意図は明確。インド周辺国のスパイスと出汁を組み合わせたりといった、これまでの注目要素は単なるパーツに過ぎません。刺身を見事なスパイス料理へと変貌させた「海鮮カレー」のように、海外で戦える「スパイス和食」としてのカレーを強く印象づけ、これからも多くのカレー店や他ジャンルの飲食店たちへ刺激を与えていくことでしょう。
サリサリカリー
「WACCA」をはじめ多くのカレー店で採用され看板メニューとなっている「無水チキンカレー」。そのインスパイア元となった移植のレジェンド。ムスリム国パキスタンの家庭料理が、日本のカレーライス文化に非常にマッチすることを証明したお店でもあります。つまりここのカレーを軸にすれば西にも東にも行ける予感がする。マスターが亡くなられた今でも、そのチルドレンというべきお店たちは国内外を舞台に活躍することでしょう。
柏ボンベイ
「デリー系」と言われることが多いお店ですが創業1968年。すでに半世紀を超える歴史をもつ老舗名店です。おなじ名物「カシミールカレー」を擁していながらも、「デリー」がインド・パキスタンをルーツに据えた料理展開をするのに対し、「ボンベイ」は洋食発想の着地。和・印・欧をクロスオーバーさせた独自の世界観は再評価されるべきと思います。特に2021年は下北沢に「SANZOU」、神田に「ボンベイ神田店」と、カレーカルチャーの2大中心地へと進出。柏のご当地カレーを超えて本気を出してきました。
笑夢
本当は日本の食文化を語る時、米や豊かな食材の産地である東北地方を外すことはできないでしょう。なにせ、本州の面積の1/3は東北なのですから。けれども超老舗のお店を除き、東北で注目の飲食店と言ってそうそう数が挙げられないのは何故でしょう?
実際には東北には多くの魅力的なカレー店があり、特に仙台では間借りからスタートする若い世代のカレー店が続々登場したりもしているのですが。こちら「笑夢」は東北では例外的に、精力的な展開を行うカレー店。ラーメン以外の専門店はやっていけなしとさえ言われる福島の地で、カレーといえば「笑夢」を浸透させ、大阪スパイスカレーシーンで広まる前からあいがけワンプレートスタイルの提供を続けているのです。
しかも2021年にはなんと、大阪へと進出!これをきっかけにカレーファンたちが東北に目を向けてくれれば、日本のカレーはもっともっと面白くなると思うのです。
タリカロ
南インド、アーンドラプラデーシュ州の料理を下敷きにしているとはいいつつ、「インド料理」を名乗らないのが「タリカロ」。曰く「對馬流インド系辛口料理」つまり、インドで食べられるインド料理ではなく、インド人も荻窪に来なければいただけない料理ということなのです。世界から注目される日本のカレーを、日本人自身が海外に発信してこなかった根源は、日本人が「カレーの本場はインド」と余計な謙遜をしているからだと、私は考えています。もちろんルーツとなる国の食文化へのリスペクトは必要ですが、日本のカレーはほかのどこにもない日本のもの。そう考えた方がみんな幸せになれるんじゃないでしょうか。この「タリカロ」のように、めちゃくちゃ辛いJAPANSE FOODがあるって、海外で知られたら日本のカレーは勝ちです。
スパイスカレー43
品数が多く賑やかな盛り付けを競う感がある大阪カレーシーンの中で、「あまのじゃく」的にシンプルなライス&カレーで勝負。シンプルな中で斬新な発想やアイコニックなビジュアルを作り出す手腕は他にないもの。大阪のスパイスカレーと聞いてイメージするものとは随分異なるカレーを提供しつつ、店名で「スパイスカレー」を名乗っていることが重要なのです。つまり、カウンターカルチャーへのカウンター。みんなが同じ方向へいっちゃダメ。みんな違うからこそ日本のカレーカルチャーは世界一楽しいのです。きっと。
青い鳥∞黄い蜂
温泉の街として知られる別府のもう一つの顔、それは日本のダイバーシティーのモデル都市。人口に対する留学生率が日本一であり(車椅子人口率も日本一)、異なるルーツ、異なる文化、異なる宗教の人々が一緒に学び、一緒にお祭りをし、一緒に湯に浸かる。
日本が真の国際化を目指す上でたいせつな、人と人との関わり方の指針が、ここ別府では見つかります。
そして、多様性の街には多様性の産物としてのカレーがたくさん。福岡に続き熱い注目をあつめる別府カレーシーンの中心といえば、やはりこのお店です。
(次点)インディアゲート
昨年の新人賞ということで選から外しましたが、インドと日本の融合のみならず、米食文化を見直すきっかけを与えてくれる野心的bな試みを次々繰り出すこのお店、もはや新人ではなく完全に台風の目といって良いでしょう。その動向に最注目のお店です。
新人賞
ビリヤニ大澤
いま、日本で一番注目されているスパイス料理といえばビリヤニでしょう。雑誌やTVで多く取り上げられるだけでなく、
カレーイベントではビリヤニに長蛇の列ができるほど、リアルなムーブメントとして客を動かしています。
けれどもそれは決して、ポッと出のブームではありません。
なかなか説明が難しいビリヤニの魅力を日本に広めようとひたすら啓蒙を続けた人たちの功績であることは間違いありません。
そして、そんなビリヤニ啓蒙活動の中心人物だった大澤氏が、ついに店を出しました。
ただひたすら、ビリヤニに特化し、ビリヤニの美味さを追求する。それだけのお店。
「ビリヤニはカレーじゃない。」大澤氏はそういうかもしれません。
けれど2021年のカレーシーンは、ビリヤニの存在感を抜きには語れないのです。
名誉賞
朝松庵(東京・中目黒)
「カレー×出汁」「カレー×和食」という試みが広がりつつある今日。けれど振り返ってみれば100年前にそれを成し遂げたお店があったのです。「カレー南蛮の発明」はまさに、「カレー×和食」の最初の成功例。このタイミングで改めて光を当ててみました。
(例年よりちょっと遅い)

今年も各選考委員が提出したノミネート店を発表、本審査を経て受賞店を決定するという流れ。
(発表は年明け予定)
各審査員より挙がってきた今年のノミネート店はこちら。
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▼メインアワードノミネート
インデアンカレー(大阪、兵庫、東京)
火星カレー(東京・池袋)
泰明庵(東京・銀座)
ボルツ(東京・竹橋)
よもだそば(東京、名古屋)
ケバブ・ビリヤニグループ(サルマ、カーン、ハリマほか東京・千葉)
トプカ(東京・神田、池袋)
メーヤウ信濃町(東京・信濃町)
マレーチャン(東京・池袋)
シディーク(東京、千葉)
Spice Drunkerやぶや(横浜・関内)
Japanese Spice Curry WACCA(東京・八丁堀)
サリサリカリー(横浜・白楽)
柏ボンベイ(千葉・柏 他)
笑夢(福島・福島 他)
タリカロ(東京・西荻窪)
スパイスカレー43(大阪・阿波座)
青い鳥∞黄い蜂(大分・別府)
INDIA GATE(京都・烏丸)
はぐ寧(大阪・天神橋)
Cini Curry(神戸・みなと元町)
メディスンマン(北海道・札幌)
コフタ(沖縄・読谷村)
みち草バザール(北海道・札幌)
サンラサー(東京・東新宿)
マルハバハラールフード(福岡・箱崎)
ダルマサーガラ(福岡)
フレックス バーアンドグリル(沖縄)
わさんたらんか(熊本)
カーネル食堂(福岡)
レディ アン 博多竹下本店(福岡)
メーヤウ(長野)
砂の岬(東京・桜新町)
LION SHARE(東京・代々木)
ガネー舎(東京・新橋)
CURRY-YA! CONG(札幌)
Quiet Village Curry Shop(岡山・岡山市)
スリマンガラム(東京・経堂)
TAPiR(東京・神楽坂)
256nicom(千葉・下総中山)
カレーの店ガンジー(東京・新宿三丁目)
ヴィラ・アフガン(山梨・甲斐大泉)
プルジャダイニング(東京・巣鴨)
ヨゴロウ(東京・国立競技場)
ザ・カリ(東京・御成門)
ダバインディア(東京・京橋)
Rojiura Curry SAMURAI.(札幌 他)
カレーハウス チリチリ(埼玉・戸田公園)
カーマ(東京・神保町)
piwang(東京・吉祥寺)
ソルティーモード(東京・恵比寿)
美味これくしょん神田倶楽部(東京・竹橋)
レカマヤジフ(東京・祐天寺)
アトリエ・ド・フロマージュ(長野県東御市・滋野ほか)
ahill(東京・西麻布/銀座)
ポールスター(東京・丸の内)
Japanese Restaurant 三州家(本所吾妻橋)
グルガオン(東京・銀座一丁目)
ジャポネ(東京・銀座)
プティフ・ア・ラ・カンパーニュ(東京・半蔵門)
日光金谷ホテル クラフトグリル(東京・新宿)
スパイスカリー バビルの塔(大阪・谷町六丁目)
Asian kitchen cafe 百福(大阪・九条)
Zipangu Curry Café 和風カレーHiGEBozZ(大阪・中崎町)
食堂 虹の仏(大阪・四天王寺)
だしとおばんざいと和カレー はぐ寧(大阪・天神橋筋六丁目)
谷口カレー(大阪・北浜)
サケトメシ(大阪・九条)
Cafe&Curry Buttah(大阪・心斎橋)
Camel curry(東京・世田谷上町)
東京コロンボ(東京・恵比寿)
三丁目のカレー屋さん(東京・京橋)
バンダラランカ(東京・信濃町)
天重(東京・麹町)
銀座にし邑(東京・銀座)
ヴェジハーブサーガ(東京・御徒町)
Like(東京・白金)
マドラスミールス(川崎・新丸子)
ベイリーフ(東京・赤坂見附)
ポンディバワン(東京・武蔵新田)
INDU(神奈川・元町中華街)
WODKA TONIC (東京・西麻布)
Ghar(大阪・肥後橋)
バビルの塔(大阪・谷町四丁目)
BAGAWAAN CURRY(大阪・心斎橋)
ガネーシュN(大阪・大阪天満宮)
マガリーダッタ(大阪・西田辺)
セイロンカリー(大阪・長堀橋)
▼新人賞ノミネート
ビリヤニ大澤(東京・小川町)
エムカッセ(大阪・住吉)
currytoiro(福岡)
レカマヤジフ(東京・祐天寺)
toi印食店(奈良)
欧風カレーイナバ(東京・三鷹)
BRICK(東京・恵比寿)
▼名誉賞ノミネート
スマトラカレー共栄堂(東京・神保町)
朝松庵(東京・中目黒)
仙臺(東京・神保町)
松屋
カシミール(大阪・北浜)
ボルツ(東京・竹橋)
白山文雅(佐賀)
日比谷松本楼(東京・日比谷)
サイトはこちら
https://japanesecurry.net/2021/12/27/2021nominees/?fbclid=IwAR1wmBffXnrTel_8lUYmOt6p1yx1s7dsLwvSfUWKzG4r-dRGrem2dWYGbh8
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この中から選考会を経て受賞店を決定。
発表は年明け早々になりそうです。
そして、以下がワタシからのノミネート分。
選に寄せたコメントとともにご確認くださいませ。
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●JAPANESE CURRY AWARDS2021 カレー細胞ノミネート
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2021年の日本は、「コロナ」と「オリンピック」という2つのキーワードに色々な意味で振り回された一年でした。
グローバルマーケットに向けて何年もかけ準備されてきた再開発計画、新たなニーズを見越した事業展開、それら全てが予測不能のカオスに巻き込まれた一年。2020年から始まったコロナが終わらないどころか、人と人との関係性を持続的に変えてしまうものだと気付かされた一年。今までの常識が常識でなくなった一年。
そんな中でも私は思いました。
「カレーはコロナに強い。」
スパイスの効能でウンタラカンタラ・・・という怪しい話ではありません。
カレーがテイクアウトにも通販にもレトルト にも適応でき、どんな食材も材料として生かせる可塑性のある料理であるからです。
夜の飲み需要が消滅した飲食店が、その食材を用いたランチカレーをはじめたり、フードロスの危機に頻した素晴らしい食材がカレーとして再利用されたり、観光需要が減少した地方がご当地の名物をレトルト として流通させ、PRの目玉にしたり。
有事の際、カレーが活躍できるフィールドがたくさんあることに気付かされた一年でもありました。
また、オリンピックイヤーとして食に関わるトピックとしては「ハラール」ということがあります。縮小する国内経済を国際対応し、未来への突破口を開く糸口となるはずだったのが、オリンピック。
その目論見の多くは肩透かしに終わったとはいえ、いや肩透かしに終わったからこそ、飲食も海外市場をリアルな視野に入れなければいけないと思います。そんな中、全世界で圧倒的な人口(それと富)を占めるムスリム社会への対応について、日本はもうこれ以上遅れるわけにはいかないでしょう。実際、海外からみた日本カレーのコンテンツ価値は、ラーメンを凌ぐ可能性があるもの。今こそ日本のカレー文化を、海外から見えるカタチにすべき時だと、私は思います。
今年秋に渋谷でJAPANESE CURRY FESTIVALを開催したのも、それが理由です。
今年のAWARDノミネートに関しては、
カレーというジャンルを超え日本の飲食に新しい可能性をもたらしてくれるお店、
日本のカレーが海外市場で戦えるきっかけを与えてくれるお店を意識して選んでみました。
★メインアワード カレー細胞ノミネート(10店)
マレーチャン(池袋)
1994年にオープンした日本マレーシア料理店一番の老舗。インド系、華僑系、ジャワ系、その他ローカル系など多彩なマレーシア料理を網羅し、その料理レパートリーは100以上!
日本に住むムスリムのマレーシア人学生たちが、日本で食べられるものが少ないことに気づき、いち早くハラール認定を取得したお店であり、実は東京オリンピックでムスリム系の選手への大量ケータリングを請け負うなど、日本社会の多様性を食でしっかりと支えている存在でもあります。
シディークパレス/シディーク(東京タワー)
ずいぶん前から都内あちこちにあったシディーク。
振り返ればまずそれが凄い。ハラール対応のお店があちこちにあるわけですから、その存在がどれだけ在日ムスリムの助けになったことか。
そして本気のパキスタン料理の凄みを見せてくれた「シディークパレス麻布十番店」
その後麻布十番店はクローズし、シェフの人手不足からお店によって味のバラつきが出たこともありました。
けれどもここから「シディーク」の逆襲がはじまる。ハラール対応の冷凍食品シリーズを自社開発しヒットさせ新大久保にオープンしたナショナルマーケットで販売。パキスタン以外の国の商品も委託販売というカタチで棚貸し。お店の奥ではホームスタイルのワンプレートパキスタン料理がいただける。そしてなんと東京タワー内に「シディークパレス」オープン。
まさに東京ムスリム社会の旗手にふさわしい活躍ぶりの2021年でした。
Spice Drunkerやぶや
日本のカレーが「たかがカレーライス」を超え、美食として認識されるための再構築。予約限定の日本酒とのペアリングコースへとお店のあり方を振り切ったこのお店は、その顕著なモデルケースとなるのではないでしょうか。
日本酒好きな海外からの大切なお客様を自信を持ってお連れすることができる、稀有なスパイス料理店だと思うのですが、これが「稀有」じゃなくなったときに、「やぶや」の存在意義が再発見されるのでしょう。
Japanese Spice Curry WACCA
大阪のスパイスカレー界でも、その創作性の高さが注目されていた「WACCA」。東京・八丁堀に移転した今年、店名に「Japanese Spice Curry」とつけた意図は明確。インド周辺国のスパイスと出汁を組み合わせたりといった、これまでの注目要素は単なるパーツに過ぎません。刺身を見事なスパイス料理へと変貌させた「海鮮カレー」のように、海外で戦える「スパイス和食」としてのカレーを強く印象づけ、これからも多くのカレー店や他ジャンルの飲食店たちへ刺激を与えていくことでしょう。
サリサリカリー
「WACCA」をはじめ多くのカレー店で採用され看板メニューとなっている「無水チキンカレー」。そのインスパイア元となった移植のレジェンド。ムスリム国パキスタンの家庭料理が、日本のカレーライス文化に非常にマッチすることを証明したお店でもあります。つまりここのカレーを軸にすれば西にも東にも行ける予感がする。マスターが亡くなられた今でも、そのチルドレンというべきお店たちは国内外を舞台に活躍することでしょう。
柏ボンベイ
「デリー系」と言われることが多いお店ですが創業1968年。すでに半世紀を超える歴史をもつ老舗名店です。おなじ名物「カシミールカレー」を擁していながらも、「デリー」がインド・パキスタンをルーツに据えた料理展開をするのに対し、「ボンベイ」は洋食発想の着地。和・印・欧をクロスオーバーさせた独自の世界観は再評価されるべきと思います。特に2021年は下北沢に「SANZOU」、神田に「ボンベイ神田店」と、カレーカルチャーの2大中心地へと進出。柏のご当地カレーを超えて本気を出してきました。
笑夢
本当は日本の食文化を語る時、米や豊かな食材の産地である東北地方を外すことはできないでしょう。なにせ、本州の面積の1/3は東北なのですから。けれども超老舗のお店を除き、東北で注目の飲食店と言ってそうそう数が挙げられないのは何故でしょう?
実際には東北には多くの魅力的なカレー店があり、特に仙台では間借りからスタートする若い世代のカレー店が続々登場したりもしているのですが。こちら「笑夢」は東北では例外的に、精力的な展開を行うカレー店。ラーメン以外の専門店はやっていけなしとさえ言われる福島の地で、カレーといえば「笑夢」を浸透させ、大阪スパイスカレーシーンで広まる前からあいがけワンプレートスタイルの提供を続けているのです。
しかも2021年にはなんと、大阪へと進出!これをきっかけにカレーファンたちが東北に目を向けてくれれば、日本のカレーはもっともっと面白くなると思うのです。
タリカロ
南インド、アーンドラプラデーシュ州の料理を下敷きにしているとはいいつつ、「インド料理」を名乗らないのが「タリカロ」。曰く「對馬流インド系辛口料理」つまり、インドで食べられるインド料理ではなく、インド人も荻窪に来なければいただけない料理ということなのです。世界から注目される日本のカレーを、日本人自身が海外に発信してこなかった根源は、日本人が「カレーの本場はインド」と余計な謙遜をしているからだと、私は考えています。もちろんルーツとなる国の食文化へのリスペクトは必要ですが、日本のカレーはほかのどこにもない日本のもの。そう考えた方がみんな幸せになれるんじゃないでしょうか。この「タリカロ」のように、めちゃくちゃ辛いJAPANSE FOODがあるって、海外で知られたら日本のカレーは勝ちです。
スパイスカレー43
品数が多く賑やかな盛り付けを競う感がある大阪カレーシーンの中で、「あまのじゃく」的にシンプルなライス&カレーで勝負。シンプルな中で斬新な発想やアイコニックなビジュアルを作り出す手腕は他にないもの。大阪のスパイスカレーと聞いてイメージするものとは随分異なるカレーを提供しつつ、店名で「スパイスカレー」を名乗っていることが重要なのです。つまり、カウンターカルチャーへのカウンター。みんなが同じ方向へいっちゃダメ。みんな違うからこそ日本のカレーカルチャーは世界一楽しいのです。きっと。
青い鳥∞黄い蜂
温泉の街として知られる別府のもう一つの顔、それは日本のダイバーシティーのモデル都市。人口に対する留学生率が日本一であり(車椅子人口率も日本一)、異なるルーツ、異なる文化、異なる宗教の人々が一緒に学び、一緒にお祭りをし、一緒に湯に浸かる。
日本が真の国際化を目指す上でたいせつな、人と人との関わり方の指針が、ここ別府では見つかります。
そして、多様性の街には多様性の産物としてのカレーがたくさん。福岡に続き熱い注目をあつめる別府カレーシーンの中心といえば、やはりこのお店です。
(次点)インディアゲート
昨年の新人賞ということで選から外しましたが、インドと日本の融合のみならず、米食文化を見直すきっかけを与えてくれる野心的bな試みを次々繰り出すこのお店、もはや新人ではなく完全に台風の目といって良いでしょう。その動向に最注目のお店です。
新人賞
ビリヤニ大澤
いま、日本で一番注目されているスパイス料理といえばビリヤニでしょう。雑誌やTVで多く取り上げられるだけでなく、
カレーイベントではビリヤニに長蛇の列ができるほど、リアルなムーブメントとして客を動かしています。
けれどもそれは決して、ポッと出のブームではありません。
なかなか説明が難しいビリヤニの魅力を日本に広めようとひたすら啓蒙を続けた人たちの功績であることは間違いありません。
そして、そんなビリヤニ啓蒙活動の中心人物だった大澤氏が、ついに店を出しました。
ただひたすら、ビリヤニに特化し、ビリヤニの美味さを追求する。それだけのお店。
「ビリヤニはカレーじゃない。」大澤氏はそういうかもしれません。
けれど2021年のカレーシーンは、ビリヤニの存在感を抜きには語れないのです。
名誉賞
朝松庵(東京・中目黒)
「カレー×出汁」「カレー×和食」という試みが広がりつつある今日。けれど振り返ってみれば100年前にそれを成し遂げたお店があったのです。「カレー南蛮の発明」はまさに、「カレー×和食」の最初の成功例。このタイミングで改めて光を当ててみました。
【2020.2/2】Japanese Curry Awards presents 『カレー寺 vol.4』鹿と根菜づくし 開催!
category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2020/
01/
21日本のカレー文化を、さらに面白くするために何ができるだろう?
日本のカレー文化の秘める、新しい可能性をもっともっと探りたい。
私たちが注目したのは「日本の食材」そして、その生産者の方々です。
繊細な四季に恵まれた日本のあちこちで、魅惑的な食材を作り続ける生産者の方々と、独創的なカレーシェフたちを、直接結びつけることができたなら・・・
日本でしか生まれない新しいカレーの可能性が、きっと広がる。
参加した方々の新しいチャクラを開く「場」として。
新しい学びと気づきがある「寺子屋」として。
Japanese Curry Awardsは「カレー寺」というイベントを開催します。

*****************************************************************
2016年〜2018年にかけ3度開催、いずれも大好評を得た「カレー寺」。
【過去回の様子はこちら】
久々の第4弾となる今回も強力なシェフが参加します。
Japanese Curry Awards2015で新人賞を受賞、今や日本を代表するネパール料理店としてグルメの舌を唸らせる大阪「ダルバート食堂」。
大阪を代表する南インド料理店として名を馳せたのち、昨年東京へと移転。先日発表されたJapanese Curry
Awards2019で見事メインアワードを受賞した「ゼロワンカレーA.o.D」。
ネパールと南インドというジャンルの違いこそあれ、料理のあり方を徹底追求する姿勢と、アウトプットとしての料理の圧倒的美味さでは、他の追随を許さない両店が、お寺で夢のコラボレーション。
テーマは鹿、そして根菜。
さて、どのような料理が生み出されることでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆イベント概要☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Japanese Curry Awards presents 『カレー寺 vol.4 鹿と根菜づくし』
日時
2020年2月2日(日曜)
一部13時〜15時
二部17時~19時
※定員各50名
※各回後半にトークショーあり
会場
池上 本妙院
東京都大田区池上1丁目33−5
参加シェフ
立田侑志(ゼロワンカレーA.o.D)
本田遼(ダルバート食堂)
メニュー
ゼロワンカレーA.o.D【南インド】
・鹿肉のココナッツペッパーマサラ
・蓮根のクートゥ
・サラダ白菜と人参のクスンブリ
・聖護院大根のアヴィヤル
・青首大根のアチャール
ダルバート食堂【ネパール】
・鹿肉のカレー
・ダール
・人参と聖護院大根のミックスアチャール
・キャベツと菜の花のサーグ
南インドとネパール、同じ食材でも異なるアプローチをお楽しみください!
チケットご購入はこちらから!
それでは当日お会いしましょう!
日本のカレー文化の秘める、新しい可能性をもっともっと探りたい。
私たちが注目したのは「日本の食材」そして、その生産者の方々です。
繊細な四季に恵まれた日本のあちこちで、魅惑的な食材を作り続ける生産者の方々と、独創的なカレーシェフたちを、直接結びつけることができたなら・・・
日本でしか生まれない新しいカレーの可能性が、きっと広がる。
参加した方々の新しいチャクラを開く「場」として。
新しい学びと気づきがある「寺子屋」として。
Japanese Curry Awardsは「カレー寺」というイベントを開催します。

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2016年〜2018年にかけ3度開催、いずれも大好評を得た「カレー寺」。
【過去回の様子はこちら】
久々の第4弾となる今回も強力なシェフが参加します。
Japanese Curry Awards2015で新人賞を受賞、今や日本を代表するネパール料理店としてグルメの舌を唸らせる大阪「ダルバート食堂」。
大阪を代表する南インド料理店として名を馳せたのち、昨年東京へと移転。先日発表されたJapanese Curry
Awards2019で見事メインアワードを受賞した「ゼロワンカレーA.o.D」。
ネパールと南インドというジャンルの違いこそあれ、料理のあり方を徹底追求する姿勢と、アウトプットとしての料理の圧倒的美味さでは、他の追随を許さない両店が、お寺で夢のコラボレーション。
テーマは鹿、そして根菜。
さて、どのような料理が生み出されることでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆イベント概要☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Japanese Curry Awards presents 『カレー寺 vol.4 鹿と根菜づくし』
日時
2020年2月2日(日曜)
一部13時〜15時
二部17時~19時
※定員各50名
※各回後半にトークショーあり
会場
池上 本妙院
東京都大田区池上1丁目33−5
参加シェフ
立田侑志(ゼロワンカレーA.o.D)
本田遼(ダルバート食堂)
メニュー
ゼロワンカレーA.o.D【南インド】
・鹿肉のココナッツペッパーマサラ
・蓮根のクートゥ
・サラダ白菜と人参のクスンブリ
・聖護院大根のアヴィヤル
・青首大根のアチャール
ダルバート食堂【ネパール】
・鹿肉のカレー
・ダール
・人参と聖護院大根のミックスアチャール
・キャベツと菜の花のサーグ
南インドとネパール、同じ食材でも異なるアプローチをお楽しみください!
チケットご購入はこちらから!
それでは当日お会いしましょう!
発表!【第6回】Japanese Curry Awards 2019受賞店!
category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2019/
12/
28お待たせしました!
Japanese Curry Awards2019受賞店の発表です!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HP
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。
- Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges
選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨みアワード受賞店決定!という流れ。
今年の本審査は12月21日。
昨年のメインアワード受賞店である「バンゲラズキッチン」の新店舗「バンゲラズキッチン神保町」にて行われました。
様々な食ジャンルとの融合、地域との密着や地方からの発信、多店舗への影響、そしてカレーの新たな可能性への提案など、さまざまな角度からメインアワード⒑店、新人賞・名誉賞各1店が選考されました。
第6回となる今年も、個性的なラインナップが揃いました。
それでは、発表です。
*************************
■メインアワード
▼印度料理シタール

南インド料理がもてはやされる今日この頃。
そんな中でタンドリーチキン、バターチキン、ナンといったいわゆる「日本で当たり前のインド料理」を提供し、その全てで「当たり前でない」美味さを提供してくれる、只者ではないお店。
まさに、日本人にとって至高の北インド料理にして、絶対王者。
2019年に新しく店鋪をリニューアル、さらなる高みを極めつつあります。
▼ゼロワンカレーA.o.D

スパイスカレーから南インド、そして独自の領域へ。
大阪でスパイスカレー店としてスタートし、のちに南インドカレー店へと路線変更。
大阪における南インド料理の圧倒的エースとして大人気だった「ゼロワンカレー」が今年、東京へと電撃移転。
大阪とは異なり、インド人による南インド料理店で溢れかえる東京でも、圧倒的な個性と存在感でみるみる人気店となりました。ケララ州を主としたした南インド現地の料理に敬意を払いつつ、この瞬間この日本でいただく美味しさを追求した料理の数々は、まさにゼロワンだけのもの。
真の意味で、熱帯のスパイス料理が日本に根付いてきた証左と言えるでしょう。
▼ベンガルタイガー

例えばフレンチならば、シェフが出身地の素朴な郷土料理のみを要求されることもなく、独創的なアレンジを加えることで褒められることはあれど「本格的ではない」としたり顔の客に怒られることなどないだろう。
そう考えると、アジア各国のシェフに対してまだまだ日本の人々は「見下している」店が多いのではないか。
こちらはベンガル出身、シンガポールの一流ホテルで修業したシェフによる、洗練されたモダンキュイジーヌ。
シェフのルーツを感じさせつつも完全オリジナル、独創的なアイデアで目と舌を満たしてくれます。
そしてこれが都心の特別な人々相手ではなく、千葉の地で愛されていることも革新的。このグローバル感覚は日本のカレー文化にとって大きな刺激となるでしょう。
▼アフターグロウ

インド、スリランカ、洋食、中華料理、和食・・・あらゆるエッセンスを自在に組み合わせ、「美味さ」と「驚き」を追求するマジシャン的な存在。
麻婆カレーを作っても、カツカレーを作っても、ズバリ決とめてくる天才性はさすが。
振り回し、突き抜ける容赦なさ、福岡から発せられる新たなカレーの可能性に限界はありません。
▼錫蘭食堂コジコジ

ようやく関東でも徐々に市民権を得はじめたスリランカ料理。
となれば、その最高峰ともいえる名店を見逃すわけにはいきません。
関東最大のスリランカコミュニティといえる茨城において、日本人シェフのお店が人気を博している、この状況は特筆すべきものです。
▼お出汁とスパイス 元祖エレクトロニカレー

ますます裾野を広げつつ、飽和状態への危機感もある大阪スパイスカレーの中において輝く、他にはない個性のお店。
カレーに出汁を用いること自体は、新世代大阪スパイスカレーに多く見られる特徴でありますが、この店はむしろ、出汁を楽しむカレー。仕込みのプロセスだって、味の雰囲気だって、まるでラーメンなんです。
でありつつ、しっかりスパイス、しっかりカレー。
二大国民食と呼ばれるラーメンとカレーをカレー側に寄せ、新しい美味さを生み出すのに成功したお店なんて、ほかにあったでしょうか?
▼キッチン南海

創業昭和41年、暖簾分けしたお店は実に30を超えるという洋食店「キッチン南海」の総本山。
南海のトレードマークともいえるカツカレーは、黒くサラッとしたスパイシーカレーにサクッとしたカツ、山盛りのキャベツでまさに珠玉の美味さ!
今も各地に点在する「南海」は暖簾分けから数十年経ち、それぞれがそれぞれの街の「町の洋食屋さん」として根付いています。
「南海系」というコトバを生み、そのインスパイア店も含めたカツカレー文化への影響は多大!
▼スパイスカフェ

押上に輝く名店として日本中から憧憬を集めてきた「スパイスカフェ」が業態をガラリと変えたのは2016年10月のこと。
四季折々の食材を活かしたスパイス料理コースと、ワインとのペアリング。
インドやスリランカのスパイス料理を熟知したその先に、季節料理のコースへと行き着いたその思い切りは、来るべき日本スパイス料理文化への先見性溢れる取り組みです。
▼MOKUBAZA

「神宮前キーマカレー激戦区」の中心的存在であり、インパクトあるビジュアルと味で詰めに行列店であり続ける、ドライキーマの王者。
実はこの店元々はBAR。お酒とともに愉しむカレーに革命を起こした店でもあり、グラフィックデザイナー出身であるオーナーによる「食のビジュアルデザイン」といった点でも先駆的存在である。
このSNS時代、カレーという食べ物の価値向上に多大な貢献を果たしているお店。
■名誉賞
▼サカエヤ
40年以上にわたって営業を続けるカレースタンド
カレーは待ち時間0分のスピード提供、カツは注文があってから揚げる、けんちん汁やサラダも全て手作りと、まさに「誠実」を絵にかいたようなお店
誰もが安心できるカレーを長きにわたって提供していることこを名誉賞に相応しいと考える(文:三吉さん)
■新人賞
▼Cini CURRY/チーニーカリー

神戸のパキスタン料理の重鎮「タンドール」に師事。
現地の基本を踏襲しながらも、日本人としての感性を発揮し、
様々な食材や調理法を組み合わせた料理は、
ジャパニーズパキスタンカレーといっても良い新たなる境地です。(写真/文:TAKさん)
*************************
今年はオリンピックイヤーを控え、首都圏のカレーやスパイス料理があらたな展開を見せてきたように感じます。
ひとつはハラール対応への具体的取組も、、そしてもうひとつは日本が他国に対し明らかに遅れていた、(おそらくはカレーというコトバが持つ大衆食イメージが理由)モダンキュイジーヌとしてのスパイス料理の台頭。
逆に東京を訪れる方々を通じ、、ニッポン発のカレーライス文化を世界にアピールする、またとないチャンスでもあります。
一方で、関西や地方でも新世代カレー店が次々に生まれていることにも注目。
日本のカレー事情、そしてスパイス料理事情は2020年、大きく変化するのではないでしょうか。
●「カレー細胞」Facebookページ
https://www.facebook.com/CurryCell
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
●カレーは読み物!HOUYHNHNM(フイナム)にて『Curry Flight』連載中!
Curry Flight 第5便
カレーとハラール。文・写真:カレー細胞 | COLUMN | HOUYHNHNM(フイナム)
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Japanese Curry Awards2019受賞店の発表です!

2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を選出し、表彰する取組みです。
⇒Japanese Curry Awards公式HP
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。
- Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges
選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨みアワード受賞店決定!という流れ。
今年の本審査は12月21日。
昨年のメインアワード受賞店である「バンゲラズキッチン」の新店舗「バンゲラズキッチン神保町」にて行われました。
様々な食ジャンルとの融合、地域との密着や地方からの発信、多店舗への影響、そしてカレーの新たな可能性への提案など、さまざまな角度からメインアワード⒑店、新人賞・名誉賞各1店が選考されました。
第6回となる今年も、個性的なラインナップが揃いました。
それでは、発表です。
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■メインアワード
▼印度料理シタール

南インド料理がもてはやされる今日この頃。
そんな中でタンドリーチキン、バターチキン、ナンといったいわゆる「日本で当たり前のインド料理」を提供し、その全てで「当たり前でない」美味さを提供してくれる、只者ではないお店。
まさに、日本人にとって至高の北インド料理にして、絶対王者。
2019年に新しく店鋪をリニューアル、さらなる高みを極めつつあります。
▼ゼロワンカレーA.o.D

スパイスカレーから南インド、そして独自の領域へ。
大阪でスパイスカレー店としてスタートし、のちに南インドカレー店へと路線変更。
大阪における南インド料理の圧倒的エースとして大人気だった「ゼロワンカレー」が今年、東京へと電撃移転。
大阪とは異なり、インド人による南インド料理店で溢れかえる東京でも、圧倒的な個性と存在感でみるみる人気店となりました。ケララ州を主としたした南インド現地の料理に敬意を払いつつ、この瞬間この日本でいただく美味しさを追求した料理の数々は、まさにゼロワンだけのもの。
真の意味で、熱帯のスパイス料理が日本に根付いてきた証左と言えるでしょう。
▼ベンガルタイガー

例えばフレンチならば、シェフが出身地の素朴な郷土料理のみを要求されることもなく、独創的なアレンジを加えることで褒められることはあれど「本格的ではない」としたり顔の客に怒られることなどないだろう。
そう考えると、アジア各国のシェフに対してまだまだ日本の人々は「見下している」店が多いのではないか。
こちらはベンガル出身、シンガポールの一流ホテルで修業したシェフによる、洗練されたモダンキュイジーヌ。
シェフのルーツを感じさせつつも完全オリジナル、独創的なアイデアで目と舌を満たしてくれます。
そしてこれが都心の特別な人々相手ではなく、千葉の地で愛されていることも革新的。このグローバル感覚は日本のカレー文化にとって大きな刺激となるでしょう。
▼アフターグロウ

インド、スリランカ、洋食、中華料理、和食・・・あらゆるエッセンスを自在に組み合わせ、「美味さ」と「驚き」を追求するマジシャン的な存在。
麻婆カレーを作っても、カツカレーを作っても、ズバリ決とめてくる天才性はさすが。
振り回し、突き抜ける容赦なさ、福岡から発せられる新たなカレーの可能性に限界はありません。
▼錫蘭食堂コジコジ

ようやく関東でも徐々に市民権を得はじめたスリランカ料理。
となれば、その最高峰ともいえる名店を見逃すわけにはいきません。
関東最大のスリランカコミュニティといえる茨城において、日本人シェフのお店が人気を博している、この状況は特筆すべきものです。
▼お出汁とスパイス 元祖エレクトロニカレー

ますます裾野を広げつつ、飽和状態への危機感もある大阪スパイスカレーの中において輝く、他にはない個性のお店。
カレーに出汁を用いること自体は、新世代大阪スパイスカレーに多く見られる特徴でありますが、この店はむしろ、出汁を楽しむカレー。仕込みのプロセスだって、味の雰囲気だって、まるでラーメンなんです。
でありつつ、しっかりスパイス、しっかりカレー。
二大国民食と呼ばれるラーメンとカレーをカレー側に寄せ、新しい美味さを生み出すのに成功したお店なんて、ほかにあったでしょうか?
▼キッチン南海

創業昭和41年、暖簾分けしたお店は実に30を超えるという洋食店「キッチン南海」の総本山。
南海のトレードマークともいえるカツカレーは、黒くサラッとしたスパイシーカレーにサクッとしたカツ、山盛りのキャベツでまさに珠玉の美味さ!
今も各地に点在する「南海」は暖簾分けから数十年経ち、それぞれがそれぞれの街の「町の洋食屋さん」として根付いています。
「南海系」というコトバを生み、そのインスパイア店も含めたカツカレー文化への影響は多大!
▼スパイスカフェ

押上に輝く名店として日本中から憧憬を集めてきた「スパイスカフェ」が業態をガラリと変えたのは2016年10月のこと。
四季折々の食材を活かしたスパイス料理コースと、ワインとのペアリング。
インドやスリランカのスパイス料理を熟知したその先に、季節料理のコースへと行き着いたその思い切りは、来るべき日本スパイス料理文化への先見性溢れる取り組みです。
▼MOKUBAZA

「神宮前キーマカレー激戦区」の中心的存在であり、インパクトあるビジュアルと味で詰めに行列店であり続ける、ドライキーマの王者。
実はこの店元々はBAR。お酒とともに愉しむカレーに革命を起こした店でもあり、グラフィックデザイナー出身であるオーナーによる「食のビジュアルデザイン」といった点でも先駆的存在である。
このSNS時代、カレーという食べ物の価値向上に多大な貢献を果たしているお店。
■名誉賞
▼サカエヤ

40年以上にわたって営業を続けるカレースタンド
カレーは待ち時間0分のスピード提供、カツは注文があってから揚げる、けんちん汁やサラダも全て手作りと、まさに「誠実」を絵にかいたようなお店
誰もが安心できるカレーを長きにわたって提供していることこを名誉賞に相応しいと考える(文:三吉さん)
■新人賞
▼Cini CURRY/チーニーカリー

神戸のパキスタン料理の重鎮「タンドール」に師事。
現地の基本を踏襲しながらも、日本人としての感性を発揮し、
様々な食材や調理法を組み合わせた料理は、
ジャパニーズパキスタンカレーといっても良い新たなる境地です。(写真/文:TAKさん)
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今年はオリンピックイヤーを控え、首都圏のカレーやスパイス料理があらたな展開を見せてきたように感じます。
ひとつはハラール対応への具体的取組も、、そしてもうひとつは日本が他国に対し明らかに遅れていた、(おそらくはカレーというコトバが持つ大衆食イメージが理由)モダンキュイジーヌとしてのスパイス料理の台頭。
逆に東京を訪れる方々を通じ、、ニッポン発のカレーライス文化を世界にアピールする、またとないチャンスでもあります。
一方で、関西や地方でも新世代カレー店が次々に生まれていることにも注目。
日本のカレー事情、そしてスパイス料理事情は2020年、大きく変化するのではないでしょうか。
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Curry Flight 第5便
カレーとハラール。文・写真:カレー細胞 | COLUMN | HOUYHNHNM(フイナム)
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