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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

パンダガラ

ガラ・ルファが「ドクターフィッシュ」の愛称で流通しはじめ
脚光を浴びるようになったガラ(Garra)属。

仲間のほとんどは地味な体色なのですが、
中には「パンダ柄」のモノが存在するのです!
そしてその名も…

「パンダガラ」

FLYING ROPEFISH!
パンダガラ
学名:Garra flavatra
最大長:9cm
原産地:ミャンマー西部

名前の通り、
「パンダ柄のガラ」。
地味な体色のものが多いガラ属にあって、
黒とクリーム色~黄色のコントラストが鮮やかな美種です。
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尾びれと背びれには赤が入ります。

FLYING ROPEFISH!
ずんぐりした体型と、
カバのような顔がコミカル。

ガラの仲間は気が強いことでも知られ、
比較的温和とされるドクターフィッシュでさえ他魚を追い回す行動が見られるのですが、
このパンダガラは例外中の例外。
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とても大人しく、水底や流木、ガラス面に張り付いてコケ(藻類)を
モフモフ食べて暮らします。
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いわば草食系プレコのような習性。
「コケ取り魚」としての活躍も見込めます。

FLYING ROPEFISH!
そして、さらに!
ガラ・ルーファ同様、人間の皮膚の角質層をついばむこともあるらしいのです!
なんと! それじゃあ「パンダドクター」じゃないですか。
素晴らしい!

FLYING ROPEFISH!
しかし我が家ではまだ未確認。
これからですね。

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金魚のルーツ、金魚の学名

今日は最もポピュラーな観賞魚「金魚」について。

FLYING ROPEFISH!-金魚
金魚の品種「地金」

みなさんご存知の通り、
金魚はフナの突然変異であるヒブナを品種改良したもの、
とされています。

ではヒブナとは?

実はヒブナと言うのは、
フナ属の魚が黒い色素を欠き赤変した個体の総称なのです。

国の天然記念物に指定されている釧路の「春採湖のヒブナ個体群」は、
ギンブナの突然変異であることが判明していますが、
では金魚のルーツがこのギンブナが変異したヒブナであるかについては、
大きな疑問があります。
なぜならギンブナはメスだけで増える「雌性発生」をするのに対し、
金魚はそうでないから。

メスだけで増える「雌性発生」の場合、
遺伝子の交換がないクローンとして子孫を残すので突然変異が保存されやすく、
春採湖のような野生下においてもヒブナが個体群として生息できるのですが、
逆に金魚のように交配を重ねて新しい品種を作るということは不可能になります。

つまり金魚のルーツは、ギンブナではないフナの突然変異であるヒブナ、
となります。

ではどのフナ?
というと、実は全く判っていないというのが実情です。

FLYING ROPEFISH!-金魚3
金魚の品種「琉金」

金魚は中国由来ですから、中国のフナであると考えるのが自然なのですが、
そもそも、フナの仲間の学名は全く整理が進んでおらず、
日本のフナと中国のフナが同種なのか?
そもそも日本のギンブナやニゴロブナなどの様々なフナも別種なのか>それとも亜種なのか?
意見の統一が図れていないのです。

フナほどのポピュラーな魚が・・・驚きですね。

実際、ギンブナの学名だけでも、
Carassius langsdorfii
Carassius auratus langsdorfii
Carassius gibelio langsdorfii

の3種があり、文献によって見解が分かれています。

フナの分類がこんな状態ですから、
どのフナの改良品種かも判らない金魚に学名なんて付けられるはずが・・・

と思うのが普通なのですが、

実は金魚だけは学名がしっかり付いているんです!

Carassius auratus auratus

これが金魚の学名です。
和金も、らんちゅうも、コメットも、ピンポンパールも、出目金も、この学名です。

Carassiusはフナ属。
auratusは「金色の」。
つまり「金色のフナ」すなわち金魚となります。

2つめのauratusの部分は亜種の識別部分にあたります。
auratus auratusといったように種名が繰り返されるものは通常「基亜種」と呼ばれ、
その種の標準となる亜種です。

そもそも金魚は改良品種ですから、基亜種であるはずもないのですが・・・

この東洋の美しい魚は古くからヨーロッパに知られており、
ヨーロッパの学者が、

「もともとはどこから来たのか判らないが、
金魚という魚は美しいし、人気があるから学名をつけよう。
他の黒っぽいフナは見分けが付きにくいし面倒くさいから、
とりあえず見分けやすい金魚を基亜種扱いにしちゃえ。」


ということだったのでしょうか?

実際金魚の学名記載は古く、なんと1758年のこと!
日本では江戸時代、中国では清の時代ですね。

現代では新種登録を行う際、独立した種であることの証明に、
生息地に対する考察が重要な要素となりますから、
いくらポピュラーとはいえ改良品種に固有の学名が付くこと自体ありえません。

先ほどのギンブナの学名に、Carassius auratus langsdorfii というものもありますが、
この学名を真に受けると、
「ギンブナは金魚の亜種である」ということになります。

「日本に自然分布し、雌性発生する魚であるギンブナは、
 中国のいずれかのフナが突然変異したヒブナを改良してできた金魚の亜種である。」


なんてことは100%ありえませんから、混迷の度合いが見て取れますね。

FLYING ROPEFISH!-金魚2
「らんちゅう」学名:Carassius auratus auratus

FLYING ROPEFISH!-金魚8
「蝶尾出目金」学名:Carassius auratus auratus

FLYING ROPEFISH!-金魚9
「花房」学名:Carassius auratus auratus

FLYING ROPEFISH!-金魚7
「頂点眼」学名:Carassius auratus auratus

FLYING ROPEFISH!-金魚4
「高頭パール」学名:Carassius auratus auratus

FLYING ROPEFISH!-金魚6
「水泡眼」学名:Carassius auratus auratus

いずれにしても学名をつけてしまったものはしょうがない。
黒出目金とかが学名上「キンイロブナ」という種の基亜種だというのはさすがに納得いきませんが、金魚の長い歴史のなせる業として・・・ここはひとつ大目に見ましょうか。

FLYING ROPEFISH!-金魚5
キンギョ
学名:Carassius auratus auratus
最大長:30cm(記録では59cm)
原産地:中国(改良品種)

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ギンブナ女子が問う、男の存在意義。

事実。

関東地方のギンブナにはオスがいません。

FLYING ROPEFISH!
ギンブナ
学名:Carassius gidelio langsdorfi
別名:ヒラブナ、マブナ、ヒワラ(琵琶湖のもの)
最大長:25cm
原産地:北海道、本州、四国、九州、琉球列島

もともとギンブナにはオスがとても少ないのですが、
こと関東地方に限って言えば、
メスしかいないという驚きの事実。

ではどうやって繁殖してきたのでしょう?

FLYING ROPEFISH!
実はこのギンブナ、
ウグイやドジョウなど他種の雄をたぶらかして精子を放出させ、
受精して繁殖するのです!!!


しかも受精時、他魚の精子はギンブナの卵の中に入るものの遺伝子は融合せず、
ただその受精時の「刺激」だけを受け取って卵が発生を始めるのです。

お役御免の精子は放出廃棄され、
メス親の遺伝子のみを受け継いだカタチで繁殖していくのです。

雌の配偶子だけで次世代をつくる生殖様式を雌性発生といいますが、
要するにクローン繁殖ですね。

雄は単なる使い捨ての刺激剤なので、
相手はウグイであれ、ドジョウであれ、
放精さえしてくれれば誰でもいいってわけ。

・・・愕然としませんか?

人間も生き物ですから、
野生生物の世界に真実を見出すことが出来ます。
FLYING ROPEFISH!
ギンブナの事例が示すもの、
それは生物にとって…

オスは必ずしも必要ではない。


という真実。

実際、女性の存在意義を否定できる男性はいませんが、
男性の存在意義を否定できる女性はいます。

「ギンブナ女子」とでもよびましょうか。

ギンブナの雌性発生が有利なのは、種の保存という点。
つまり異種交雑によって種の違いが無くなっていくということが理論上ないのです。

反面、
遺伝子交換が行われないということは種としての進化もないということ。
環境に適応し、強い遺伝子のものが取捨選択されて生き残っていくというのではなく、
その遺伝子が環境に合わなければ、即滅びるということです。

種の保存という意味においては雄は必ずしも必要でないものの、
種の進化という観点からすると雄は必要不可欠、といえるでしょう。

FLYING ROPEFISH!
ギンブナ女子の増加、
それが意味すること即ち、人間の進化そのものの否定です。

世の中の女性の皆様、
男性の存在意義をちょっと認めてあげて、
人間がさらに強い種へと進化するよう、
みんなでがんばりましょうね。

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タイのエンゼルフィッシュ?「ピースカン」

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ピースカン
学名:Puntioplites falcifer or.Puntioplites proctozysron
別名:スレンダーハイフィンバルブ
最大長:30~40cm
原産地:タイ

時折、かなり時折入荷されるタイ産のコイ。
白銀の体に、ピンと張った長いヒレ。
エンゼルフィッシュのような体型が魅力です。
FLYING ROPEFISH!

ピースカンという名前の由来は謎。
ピースコンなら懐かしのエアブラシですが・・・(←マニア向け)
多分、どこの熱帯魚屋の店員に聞いても、
この魚の正確な情報は聞き出せないと思われます。

おそらくPuntioplites属の仲間で、
Smith's Barbと呼ばれるproctozysron種もしくは、
High-fin Barbと呼ばれるfalcifer種のいずれかでしょう。
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エラ蓋の切れ込みが頭部まで伸びているのも特徴。

ちなみに大きくなるとproctozysron種は体高がさらに出てボリューム感が増し、
一方falcifer種は特に背びれの先が尖って伸張していきます。
現状ではどちらとも・・・

性質はおとなしく、臆病といってもよいくらい。
複数飼育して他魚と混泳させると、水槽の端のほうに群れてじっとしています。

ただ、体型にボリュームがあるので、
気の荒い魚でなければあまり襲われることもなさそう。

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ブルーフィンカープことトール・タンブロイデスと。
同じコイ科でも体型の違いが面白いですね。

実は三年ほど前、「スレンダーハイフィンバルブ」という名で入荷した本種を、
一週間ももたず失くした経験があり、今回はそのリベンジ。
前回はソイル床の水草水槽での飼育だったのですが、
どうやら低pHが得意でなかった様子です。

FLYING ROPEFISH!
今回は逞しく育てたいと思います。

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カンボジアタイガーバルブ -その2-

カンボジアタイガーバルブ -その1- の続き。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー2
カンボジアタイガーバルブ
学名:Probarbus labeamajor
別名:シックリップバルブ
最大長:150cm
原産地:メコン川流域

「プロバルブス」と呼ばれる原始的なコイの仲間。
同属のタイガーバルブ Probarbus jullieni はコイ科で唯一CITESⅠに指定されている貴重な種。
同属3種のうちもう一つは、Probarbus labeaminor
本種がシックリップ(分厚い唇の)バルブ(鯉)というのに対して、labeaminorのほうはシンリップ(薄い唇の)バルブと呼ばれているそう。

しかし、あまりにも情報が乏しいため、
Probarbus属3種の区別はよく判らないのが実情です。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー11
現在10cm超。
各ヒレをピンと張った状態で泳ぐ姿は、なかなかかっこいいもの。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー3
各ヒレは大きめ。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー9
体側にはタイガーフィッシュのような黒いラインが入ります。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー7
低層を泳ぐ姿はどことなくエンツュイにも似ています。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー10
性質は今のところ温和。
結構いろんな魚にヒレをつつかれていましたが、
泳ぐ速度も案外速く、傷はすぐ治りました。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー14
本家タイガーバルブ同様口は下向きで、
コケを舐めたり、砂を口に含んだりしています。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー
口がにゅっと伸びます。
いわゆる「ベントス食」ですね。
しかし一方で人工飼料にも反応し難なく食べてくれる丈夫な奴です。

FLYING ROPEFISH!-カンボジアタイガー12
幼魚だからか、本家タイガーバルブとどこが違うのか、
現在まるでわからない状態。

いずれにしても原始的なコイである事に間違いはないのですから、
暖かく見守っていきたいものです。

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