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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

キイロカミキリモドキ

東京、赤坂。
都心のど真ん中のビルの窓に、
鮮やかなオレンジの昆虫を発見。
FLYING ROPEFISH!
林などでは普通に見られるこの虫、
一見カミキリムシに似ていますが、
実はカミキリムシの仲間ではありません。

FLYING ROPEFISH!
キイロカミキリモドキ
学名:Xanthochroa hilleri
別名:ヤケドムシ、デンキムシ
最大長:12-16mm
原産地:北海道・本州・四国・九州
出現時期:5~7月

昼間は花に集まり、夜は灯火に飛んできます。

カミキリムシと比べて羽も少し柔らかく、
繊細な印象を受けますが、
綺麗だからといってむやみに捕まえるには注意が必要です。

FLYING ROPEFISH!

実は、カミキリモドキの仲間の体液には、
「カンタリジン」という有毒物質が含まれており、
知らずにこの虫を潰したり刺激したりすると毒液が分泌されます。
これが皮膚に付くと2~6時間で痛みと水ぶくれが生じ、
やがてこれが破れて乾燥するとともに、カサブタができ痒くなってきます。

・・・たまったものではないですね。

その毒から、
地方ではヤケドムシ、デンキムシとも言われています。
鮮やかな体色は警戒色なのでしょうね。
同じ仲間の「アオカミキリモドキ」などはさらに美しい姿をしており、
羽がメタリックグリーンに輝いて採集意欲を掻き立てますが、
同様にカンタリジンを持っていますので注意です。

ちなみに、毒と薬は紙一重。
このカンタリジンも薬用として用いられることがあります。

その用途とは・・・

発毛剤。

・・・と、ここまで読んでしかも髪の悩みをお持ちのあなた。
カミキリモドキをすりつぶして頭に塗るなんてことはやめてくださいね。

当ブログでは責任を負いかねますから。

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"真夜中の美しきハンター" アオオサムシ

東京、
夜の雑木林。
地面を走り回る虫の気配。
ライトを照らしてみるとそこには・・・

FLYING ROPEFISH!
金属光沢を纏った甲虫の姿。

FLYING ROPEFISH!
光の加減によって、
赤銅色にもメタリックグリーンにも見えるこの美しい虫の名は・・・

FLYING ROPEFISH!
アオオサムシ
学名:Carabus insulicola
体長:25~35mm
原産地:本州(中部地方以北)
出現時期:4~10月(成虫で越冬)

クワガタに負けず劣らずの格好良さを誇る甲虫、オサムシ。
オサムシとは正確にはオサムシ科オサムシ亜科に属する甲虫を指す総称で、
手塚治虫の名前の由来としてもよく知られています。

このアオオサムシは関東地方ではもっとも多く見られるオサムシなのですが、
その美しさも圧倒的。
メタリックに輝くボディは、グリーン~ブルー~レッドと複雑な光沢を見せ、
その色合いは光の加減による変化だけでなく、個体差も非常に大きいようです。

東京、多摩川より東に生息するのは亜種の「カントウアオオサムシ Carabus insulicola kantoensis」。静岡県まで分布が広がっています。
多摩川以西と房総半島南部に生息するのが基亜種の「アオオサムシ Carabus insulicola insulicola」
その他、
「キタアオオサムシ Carabus insulicola kita」(北関東から東北)
「アワシマアオオサムシ Carabus insulicola awashimensis」(粟島)
「オクトネアオオサムシ Carabus insulicola okutonensis」(群馬県北部)
「サドアオオサムシ Carabus insulicola sado」(佐渡)
「シナノアオオサムシ Carabus insulicola shinano 」(新潟県西部、長野県東部~北部、山梨県、静岡県)
「キソアオオサムシ Carabus insulicola kiso」(木曽谷)
「コマガネアオオサムシ Carabus insulicola komaganensis」(天竜川右岸)
と、地域によってかなりの亜種分けがなされています。
コレクターは大変ですね。

FLYING ROPEFISH!
この個体は「カントウアオオサムシ」
深緑をベースに赤銅色が混じるなかなか渋い色合いです。
「外国のクワガタは綺麗だよねー。日本の虫ってどうして地味・・・」
なんて言ってる人に見せてあげたい美しさ。

FLYING ROPEFISH!
オサムシの仲間は地上生活に特化した進化をしており、
実は羽根を開いて飛ぶことができません。
飛べないからこそ、地域による変異も多くなったのでしょう。

メタリックな羽根は身を守る美しい鎧。
FLYING ROPEFISH!
どうです?
この見事なまでに装飾的な鎧のデザイン。芸術ですね。
ちょっと、ピラルクの頭のようにも見えます。

FLYING ROPEFISH!
飛ぶことを捨てた代わりに、俊敏な脚力を得たオサムシの仲間。
これだけ格好良くて綺麗なのにクワガタほどの一般的人気がないのは、
動きが速く扱いにくいからでしょうか?

FLYING ROPEFISH!
強靭なアゴ。
そう、オサムシは肉食性。
ミミズをはじめ、他の昆虫やダンゴムシ、ナメクジやカタツムリまで食べてしまいます。
有名なマイマイカブリも実はこのオサムシの仲間。
日本の、特に長崎のマイマイカブリは世界最大のオサムシとも言われ、
前世界のオサムシコレクターからは羨望の目で見られています。

クワガタやカブトムシを集めるから外国がうらやましく感じるだけで、
オサムシを集めるなら日本はむしろ、世界中からうらやましがられる環境なのです!

最後に、
とっておきの写真をごらんに入れましょう。

夏の夜、
土の中から出てきたアブラゼミの幼虫を襲撃、
捕食するカントウアオオサムシの姿です。

FLYING ROPEFISH!
FLYING ROPEFISH!
FLYING ROPEFISH!

やっぱり・・・子供たちにはクワガタあたりが良さそうですね。

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「歩く枝」ナナフシモドキ

深夜、都内の某公園。
私の肩に一本の細い枝が引っかかっている。
手でその枝をさっと払い落とすと、
地面に落ちた枝はおもむろに歩き、逃げ出していった…


「ハリーポッター」の世界さながらのこの出来事は、
しかし夢ではなく現実。
それほど、
このナナフシの擬態は巧妙で信じがたいものなのです。

FLYING ROPEFISH!
ナナフシモドキ
学名:Baculum irregulariterdentatum
別名:ナナフシ
最大長:70~100mm
原産地:本州、四国、九州
出現時期:6~11月

木の枝に擬態した昆虫として知られるナナフシ。
その中でもポピュラーなのがこの種。
「モドキ」と付いているけれどもれっきとしたナナフシです。

実のところ珍しい虫ではないのですが、
当然ながら発見は困難。
茂みの中では目の前にいても気付かないほどです。

FLYING ROPEFISH!
動きは緩慢でカメレオンのよう。
まさに「歩く枝」。

姿の似たエダナナフシとは触角の長さで区別。
エダナナフシのほうが格段に触角が長いです。

・・・さて、このナナフシ、
奇妙なのはその姿だけではありません。

実はこの虫・・・

メスだけで繁殖するのです。

オスは非常に少なく、
ナナフシモドキのオスはなんと日本全国で7匹しかみつかっていないのだとか!?

ということで普段目にするナナフシのほとんどはメス。
つまりメスを一匹捕まえて飼育しているだけで繁殖が可能ということ。

「ふえるワカメちゃん」ならぬ、「ふえる枝」ですね。

FLYING ROPEFISH!
その奇妙な生態から、
ヨーロッパではブリードを行っている愛好家がたくさんいるとか。

飼育に際しては高さのある飼育ケースが必要。
枝がずり落ちるように脱皮するため高さが必要なのです。
プラケースを立てて、枝をレイアウトしたりして飼うのが手軽ですね。

餌はクヌギ、コナラ、サクラ、バラなどの葉。
鉢植えのミニバラをまんまケースに入れて飼育している人もいるようです。

霧吹きで水をあげるのも忘れずに。
木の枝が水滴をぺろぺろ舐める様子は、なかなか風流ですよ。

あなたも、
もしこの「歩く枝」を発見することができたならば、
ペットとして飼育してみるのはどうでしょうか?

なかなか、面白いですよ。

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トトロ好き必見!猫バスは南米に実在した!?

「となりのトトロ」に出てくる猫バス。
その奇想天外なデザインに魅せられた人も多いかと思います。

しかし、

この猫バス!

実在の生き物として存在していたのです!!

しかも南米に!?

まずは動画をご覧ください。
おもちゃでもCGでもなく、実在の生き物です。



ボリビアバグ(Bolivia Bug)
学名:Megalopyge opercularis
原産地:ボリビア

ガの幼虫、いわゆる毛虫なのですが、
あまりにふさふさな毛に覆われており、
「昆虫ばなれ」した奇妙な姿となっています。

しかし、毛虫は毛虫。
このふさふさの毛を撫でようものなら大変なことに。
触ると激痛が走り、
腫れ、発疹、水ぶくれ、吐き気、頭痛、腹痛、
呼吸困難などの症状があらわれるほどの猛毒なのです。

こんな猫バス、絶対乗らないでくださいね(笑)。


ちなみに、人気声優の茅原実里さんは、
この虫が大のお気に入りなのだとか・・・

やめといたほうがいいですよ。

成虫の写真はこちら。⇒
wikipedia英語版:Megalopyge opercularis



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チャバネアオカメムシ

「臭い虫」として嫌われがちなカメムシの仲間。
でも実際にはとても綺麗な種類が多いのも事実。

たとえば、このカメムシ。
FLYING ROPEFISH!
鮮やかな緑と茶色のコントラストが綺麗なこのカメムシ、
おそらく誰もが一度はみたことがあると思います。

その名は・・・

FLYING ROPEFISH!
チャバネアオカメムシ
学名:Plautia stali
全長:11mm
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
発生時期:4~10月

民家の近くや草木の葉上によく見られるカメムシ。
触れると身を守るために悪臭を放ちます。
晩秋になると集合フェロモンを発し、クヌギなどの落ち葉の下で集団越冬をするようです。

このチャバネアオカメムシ、実は果樹の害虫として特に有名な種類。

幼虫時にはスギやヒノキのような針葉樹の実を吸って育つのですが、
成虫になると大挙して果樹園に飛来してきます。
一夜で約1km移動する能力があるともいわれています。

ミカン、ナシ、リンゴ、モモなどの果実を好み、
尖ったストローの様な口を突き刺して、中身を吸います。
FLYING ROPEFISH!
体の下に畳まれた口が見えるでしょうか。

リンゴやナシの表面に茶色いくぼみがあり、中がスポンジのようになっているのを見たら、それがカメムシの食痕です。

ミカンの場合は皮を剥くとき、皮と身が点でくっついていて綺麗に剥けないことがありますが、
その点こそが食痕です。

FLYING ROPEFISH!
いくら綺麗な虫だからといって、
果実に先に口を付けられたのでは・・・気持ちのいいものではありませんね。

やはりカメムシは、人間からは嫌われる運命にあるのでしょうか?


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