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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

異文化を受け入れる街、人が集まり出会う場所。「バサラハウス」(別府)

歴史ある温泉街としての印象が強い別府。
けれども実はダイバーシティへの取り組みにおいては、全国トップクラスに先進的なのです。

古くから旅人を受け入れる気風があるこの街のルールは「過去を聞かない」こと。
故にアーティストや様々なジャンルでのアウトサイダーが別府に集まり独自の文化を築いてきました。
今では外国人の方々も多く、「別府車いすマラソン」の開催など障がい者の方々へ活躍の場を提供していたりします。

そんな別府には、古くからの建物をリノベーションした素敵なお店が点々。
「青い鳥 別府」のチエさんに紹介され伺ったのはこちら。


「バサラハウス」

コンセプトは“育つ家”。
カフェ担当の宮川 園さんは天草生まれの「たべもの建築家」。
東京造形大学で建築を学び、別府市浜脇のまちづくりプロジェクトをきっかけに別府へやってきました。

梁と柱を残し、広々と再設計された店内。

高い天井から降ろされた、大きな布には優しいお爺ちゃんの姿が刺繍されています。

実はこのモデル、映画看板絵師として長年活躍した別府市浜脇の松尾常巳さん。
2018年にちょうど100歳を迎えた人生のベテランで、今も「無狂人」の雅号で日々の出来事を川柳に綴っており、
「バサラハウス」の店内あちこち、ちょっとした場所にもその言葉が記されているんです。

店内を散策して、いろんな言葉を見つけるのも楽しいですね。

さて、こちらカフェと言いつつ、カレーはかなり本格的。
だって、チエさんがわたしに紹介したんですもんね。


★2種盛りCurry ¥1200
・チキンカレー
・スリランカ豆カレー


いやもう、とにかく嬉しいです。
インドやスリランカという「異国」の文化と、土地の食材が組み合わさって、こんなに調和しかつ新鮮な一皿になるなんて。
チキンも豆も、しっかり独自のアレンジが入っており、食べ応えも充分。
そこにカボスの酸味が合わさるのが素敵なんだな・・・・

私は常々「カレーとは、香辛料を介した文化のごった煮」だと思っているのですが、まさにこの一皿はそう。
異文化を受け入れることで独自の調和した世界を築いてきた、別府の街そのものでもあります。

そして、カレーと同じくらい・・・いや、ひょっとするとそれ以上に驚いたのがこちらのスープ。

★本日のスープ ¥300
・ひのさんの干し椎茸と玄米のポタージュ


椎茸の旨味が胡椒と相まってブワッときます。ブワッと。
シンプルで、優しくて、滋味深いんだけど、ビシッと決まってもいるという。
これ、いただいて2か月近くたった今でも味をはっきり思い出せちゃいます。
素晴らし。

お食事に限らず、カフェとしても利用できる「バサラハウス」。
けれどこの場所の面白さは、2階にもありました。



実はこの建物、もともとは「男女が出会う場所」。
小さな部屋がいくつも連なっており、裏口からも出入りできる階段が。
ここで出会って、いい感じになって、それぞれ別の出口から出て、何事もなかったように去っていける仕組み。
そんな中、一室だけちょっと広めの「常駐」女郎部屋があったりと、往年の別府を垣間見る面白い作りなんです。

そして今ここは「試住」、つまり別府への移住を検討する方々が「試しに短期間住んでみる」場所として提供されているんです。
この時もアーティストの方が住み込み創作活動をされており、広いスペースをアトリエ兼展示スペースとして活用していました。

なるほどこれは素晴らしい試み。

流石は別府、見習うべき点がたくさんあって刺激的ですね。

(外観写真を提供くださったねりー氏、ありがとうございます。)

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