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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

【第5回】発表!Japanese Curry Awards2018 カレー細胞ノミネート

今年もやってきました。
Japanese Curry Awards2018の季節。
JCA2018ロゴ
2014年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」。
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。

⇒Japanese Curry Awards公式HP

おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。


           - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -

第5回となる2018年には、新選考委員としてさとつーが参戦。
各審査員のプロフィールはこちら。
http://japanesecurry.net/#judges

選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨み、年末にアワード受賞店発表!という流れです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

さて、ノミネートに移る前に例年通り、2018年のカレー界の動向をおさらいしてみましょう。

一年前に予測した通り、東西カレーの融合、そして他ジャンル料理との融合は目覚ましい勢い。

dancyuでは「スパイスカレー」特集が組まれ、大阪発の「ポンガラカレー」が東京に2店も。しかも大手町と赤坂いずれも東京側からのオファーがあったというのですから、大阪スパイスカレーも随分全国区になったものです。
東西カレー店が共演するイベントも催されるようになってきました。

他ジャンルの融合という点においては特に、和食及び中華と融合する試みが目立ったように思います。
アワード授賞済みのお店では「魯珈」の中華カレーや、「camp」の新業態「ごちとん」、マニアックなインド料理をレストランディナーとして楽しませる「エリックサウスマサラダイナー」など、攻めの姿勢が頼もしく感じられました。

また、関東・関西そして福岡のみならず、新しいカレーの波が日本各地に広がったことも見逃せません。東海、北陸、九州、北海道・・・・

視点を首都圏に置けば、南インド料理、スリランカ料理のお店が格段に増えました。
ただ増えただけでなく、よりマニアックに、よりローカリティに寄ったり、思わぬメニューをピックアップしたり。
マンガロール料理の「バンゲラズキッチン」、レモンライスに特化した「レモンライス東京」、ドーサ押しの「ドーサベル」、竹筒ビリヤニの「トロピカルパラダイス」などなど。

日本でいただける「カレー料理」の幅は随分と拡がってきました。
「各国料理とカレーとは明確に区別すべきである」という意見が多く出てきたのも今年です。
けれども、いくら厳密に分けたところで、分類不可能な新しいお店が次々に出てくることでしょう。
なぜなら日本の食文化は、発明の妙とアレンジの妙に溢れているから。

それでは、ノミネートに移ってみましょう。


Japanese Curry Awards2018「カレー細胞」ノミネート店

★メインアワーノミネート10店


妄想インドカレー ネグラ
「カレーはイメージ」「カレーはカルチャー」

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インドに行かず、自由な発想(妄想)で生み出すカレーは、今や東京を代表する個性派。
アートや音楽などのカルチャーシーンとも繋がり、関西カレーシーンとの交流も活発です。
カレー文化のリミックスを象徴する店とも言えそうです。

●中華遊食 八戒
「中華とカレーの融合、そのトップランナー」



中華とカレー、いずれも日本人にとって子供の頃からあまりに親しみ深い食ジャンル。
それ故カレーはカレー、中華は中華と、アタマで区分けされてきました。
が、近年、この二大ジャンルの自由な融合が始まっています。
その旗手といってよいのがこのお店。
両ジャンルのアウフヘーベンによる圧倒的な説得力で、ネタに終わらない可能性を感じさせてくれます。

●anonymous
「大阪カレー台風の目」



2018年には「ポンガラカレー」を東京にいきなり2店展開、月曜だけの実験的カレー「カレーフォニケーション」など、カレー界に刺激を与え続ける黒田健氏。
その縦横無尽振りはもはや、大阪カレーの台風の目というより、日本カレー界の台風の目とよんでいいでしょう。
そんな黒田氏の根城、それがこの「anonymous」。
何者でもないが故、何者でもなれる、そんな暗示も感じさせる店名です。
私としては2度目の推薦、今年は特に充分な受賞理由があると思います。

●レカ
「食を通じた文化交流」



今や日本最大のインディアンタウンとなった葛西で、珍しい西インド家庭料理を提供し続けているお店。
ですが、今回のノミネート理由はその物珍しさだけではありません。
お店の二階にイベントスペースを設け、日印文化交流に貢献。
多民族が共存する、新しい日本に向けて、日々取り組み続けています。

●チャイハナ海花
「日本の風土×スパイス料理」

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インドのスパイス料理をそのまま真似て提供するのではなく、日本の風土・食材・季節に合わせた提案を行う。
いわば和食とスパイス料理の融合を、最もストイックに、最も思い切った形で体現するのがこの、国東半島に店を構える「チャイハナ海花」。
あの「アジャンタ」出身の瀬口さんが、土地の食材を駆使したインド料理を提供するお店です。
私としては2度目の推薦。
スパイス料理と和の融合が注目される今だからこそ、地方で知る人ぞ知る存在のこのお店にスポットをあてたい。
北斗の拳で言えばトキのような、ある種の究極的存在なんです。

●ネゴンボ33
「埼玉ナンバーワンカレー」



こちらもう、泣く子も黙る、埼玉一のカレー名店でしょう。
クオリティ重視の姿勢を貫き、来年3月でなんと10年。凄いことです。
レトルトに続き、今年11月には高円寺に姉妹店をオープン。
その進化と挑戦はとどまることを知りません。

●路地裏カリィ 侍.
「スープカレーの新たな可能性を追求」



今年、東京では北海道スープカレーの店舗数がぐんと増えました。
明確な理由は判りませんが、なかでも最も活発に展開する「侍.」の動きからは目が離せません。
スープカレーのノウハウをラーメンに回帰させたり、ルーカレーに回帰させたり、地元北海道では「アウトドア料理」の店をオープンしたり。
その自由すぎる動向には賛否両論あります(笑)が、地方発のカレー文化として大阪スパイスカレーの先輩にあたる北海道スープカレーが今も元気なのは「侍.」の功績が大きいといってよいのではないでしょうか。今のカレーのキーワードでもある「融合」を最も意識しているお店かもしれません。

●コジコジ
「関東スリランカを牽引する名店」



ようやく関東でも徐々に市民権を得はじめたスリランカ料理。
となれば、その最高峰ともいえる名店を見逃すわけにはいきません。
関東最大のスリランカコミュニティといえる茨城において、日本人シェフのお店が人気を博している、この状況は特筆すべきものです。

●CoCo壱番屋ハラール
「ニッポンカレーハラール対応の大きな一歩」



いよいよ迫る東京オリンピック。
食のハラール対応に対する話題は日増しに高まるばかり。
そこに業界最大手であるココイチが挑んだのは2017年。
秋葉原に行列を作るヒジャブ女子たちを見て、「あぁ、日本は単一民族・単一文化の国じゃないんだ」と実感しました。日本に住んでいながら、カレーライスを食べられなかったムスリム女子たち。ハラール対応のムスリム料理店では、女性の外食自体がオープンに認められなかった実情。
今年歌舞伎町にオープンした2号店が早くも、ヒジャブ女子たちの溜り場になっていると同時に、ムスリム系Webメディアで紹介されまくっている、そんな日本の実情をJCAを通じてぜひ知ってもらいたいのです。

●カトレア
「カレーパンのパイオニア」


カレーうどんと並び、日本でもっとも親しまれる形に進化したカレー料理、それがカレーパン。
このお店は、昭和2年に「洋食パン」という名でカレーパンを実用新案登録した、正真正銘のパイオニア。
しかもそれが過去の話で終わるのではなく、今も大人気。
黄色いカレーがたっぷり詰まったカレーパンは、ちょっと他にないほどカレー度高し。

★新人賞ノミネート
●バンゲラズキッチン
「未知の驚きと、カレー店の新たなる地位へ。」



さまざまな各国料理が犇めく東京。
けれど世界にはまだまだ未知の驚きがあるのだと実感させてくれたのが、このマンガロール料理専門店。
その圧倒的オンリーワン感、そして味のレベルの高さ、けれどこのお店の特筆すべき点はもう一つあるのです。
それは、日本のカレーに対するある種の偏見払拭への闘い。
今や日本の国民食ともいえるカレーですが、その反面どうしても「安い食べ物」と見下されている点は否めません。
けれど海外にはセレブ達が集まり、良いお酒を飲みながらディナーを楽しむ一流レストランとしてのインド料理店がたくさんある。
日本文化を知り、けれど外からの視点を持つバンゲラさんは、銀座の一等地で新鮮な食材を用い、良いお酒を用意し、一流レストランとしてのステイタスを獲得する挑戦をしているのです。
もちろん「誰も知らないマンガロール料理」が、日本人の先入観破壊に大きな役割を果たしているのですが。
オープンは2018年1月。実はメインアワードにしても良いと悩んだのですが、これからの展開にも期待して新人賞候補に!


★名誉賞ノミネート
●河金(入谷/千束)
「100年目のカツカレー」



今年2018年はカツカレー100年という区切りの年。
1918年にカレーとトンカツをはじめて合わせて提供したのが「河金」。
現在では、入谷と千束の2つのお店がその伝統を受け継いでいます。
日本の大衆洋食文化の黎明期を伝える貴重なお店、今年だからこそ。

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Japanese Curry Awards受賞店は12月末Japanese Curry Awards公式サイトで発表予定。
http://japanesecurry.net/
https://www.facebook.com/japanesecurryawards/

お楽しみに!



●「カレー細胞」Facebookページ
https://www.facebook.com/CurryCell

●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell

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テーマ:カレー - ジャンル:グルメ

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