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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

「パッサー・モンタヌス」 スズメの世界 2

台風一過の水溜りで水浴びをするスズメたち。
FLYING ROPEFISH!
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前回に引き続き、この誰でも知っている鳥「スズメ」こと
パッサー・モンタヌス(Passer montanus)という鳥についてご紹介します。

皆さん、スズメはどこにでもいると思っていませんか?
実はスズメが生息しているのは人里近くのみ。
人里を離れた山地にはスズメの姿はありません。

これはどういうことか、判るでしょうか?

つまりスズメは日本にもともといた鳥ではないようです。
はるか昔、稲作が日本にやってきたのにあわせ大陸からやってきたという説が有力。
といっても日本に稲作が伝わったのは5000~6000年以上も前ですので、
スズメを「外来種」とはもう呼べませんけれども。

大陸からやってきたスズメは、元々日本にいたスズメを山地に追いやりました。
その日本に元々いたスズメはニュウナイスズメ(Passer rutilans)といいます。
一般のスズメよりも鮮やかな栗色をしており、頬の黒班がないのが識別ポイント。
現在日本では山林でのみ見かけることができますが、スズメが進出していない台湾の山村などでは民家に営巣することもあるようです。

飛ぶ鳥を落とす(?)勢いで勢力を拡大してきた「スズメ」ことパッサー・モンタヌス。
今や日本で最もポピュラーな鳥としての地位を確立しています。
しかし今度は、その繁栄も決して安泰とはいえない事件が1990年に起こったのです。

1990年8月4日利尻島において、それまで日本では未確認であったイエスズメ(Passer domesticus)の雄一羽と若鳥一羽が確認されました。
実は世界中で最も繁栄しているスズメはパッサー・モンタヌスではなくこちらのイエスズメ。
ヨーロッパ原産で、パッサー・モンタヌスよりも一回り大きく頭が灰色。
人が近づくと逃げるパッサー・モンタヌスに比べ、
このイエスズメは人間の食べ物を虎視眈々と狙うという図々しさを持っています。
それどころか営巣に適した場所に他の鳥が巣を作っていると、
力ずくで巣を横取りしたり、他鳥のヒナがいれば殺したりと、かなり暴虐な性格。
・・・ヨーロッパ原産なのが納得ですね。

このイエスズメは爆発的な勢いで世界中に分布を拡げており、
ロシアを経由して北海道に侵攻してくるのは時間の問題といわれています。

そうなれば「スズメ」ことパッサー・モンタヌスは餌を奪われ、巣を奪われ、雛を殺され、
やがて山地へと追いやられていくことでしょう。

実際ヨーロッパにおいては、パッサー・モンタヌスは山地にのみ生息しているようです。

そして、山地で細々と生き延びていた「先住民」、
ニュウナイスズメはいよいよ住処を失い、絶滅してしまうかもしれません。

スズメの世界の国際問題は、一筋縄ではいかないようです。

それでは最後にまた、
パッサー・モンタヌスの水浴びシーンをご覧ください。
FLYING ROPEFISH!
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こんな平和な風景もいつまで見られるのでしょうか?

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